JPH06236B2 - 有機性廃水の処理方法 - Google Patents

有機性廃水の処理方法

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JPH06236B2
JPH06236B2 JP2024656A JP2465690A JPH06236B2 JP H06236 B2 JPH06236 B2 JP H06236B2 JP 2024656 A JP2024656 A JP 2024656A JP 2465690 A JP2465690 A JP 2465690A JP H06236 B2 JPH06236 B2 JP H06236B2
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は下水等を少ないコストで効率良く処理すること
ができる有機性廃水の処理方法に関するものである。
(従来の技術) 窒素成分を含有する下水等の有機性廃水の処理方法とし
ては、従来から硝化液循環法、A2O法、回分式活
性汚泥法等が知られている。
の硝化液循環法は第6図に示されるように、硝化槽(1
1)で硝化した液の一部を脱窒槽(12)へ循環し、原水(有
機性廃水)中の有機物を水素供与体として利用して窒素
を除去する方法であるが、循環率が小さいと脱窒が十分
に行われず処理水に残留する窒素が多くなり、循環率を
大きくすると脱窒槽(12)の容積を大きくしなければなら
ない欠点がある。
のA○法は第7図に示されるように、原水中の有機
物を利用して窒素を除去するとともに、更にメタノール
を添加して第二脱窒槽(13)において窒素を完全に除去す
る方法であるが、メタノールを添加するためにランニン
グコストが高くなるとともに、残留メタノールを再曝気
槽(14)によって除去するために再曝気のための動力を余
分に必要とする欠点がある。
の回分式活性汚泥法は一つの槽内で硝化と脱窒とを行
わせる方法であり、その運転方法は硝化の終わつた槽内
の曝気を停止し、固液分離させた後に処理水の一部を排
出し、排出量に見合つた原水を供給しながら嫌気的に撹
拌して原水中の有機物を利用した脱窒を行わせ、その後
に曝気して硝化を行い、以下同様のサイクルを繰り返す
方法である。しかしこのの方法はと同様に処理水の
引抜き率によって処理水中に残留する窒素の量が変化す
るばかりか、下水等のように処理すべき原水の量が多い
ときには適用しにくい欠点がある。
以上に説明した〜の各方法は、いずれも脱窒に必要
な水素供与体として原水中の有機物あるいは添加された
メタノールを利用する外呼吸型脱窒法に属する方法であ
るが、最近では特公平1-44400号公報に記載されたよう
に余剰脱窒菌自体の内部構成成分を利用した内呼吸型脱
窒法によりメタノールを用いることなく脱窒を行わせる
の方法も提案されている。しかしこの方法においても
脱窒槽内で生きたままの脱窒菌を短時間で競合させ共食
いさせることが難しく、また死滅させる菌量のコントロ
ールが難しいために窒素の除去が不安定となる欠点をさ
けることができない。
このように従来の有機性廃水の処理方法は、原水中の有
機物を水素供与体として利用して脱窒を行わせようとす
ると処理が不安定となり、逆に外部から水素供与体を添
加すると処理は安定するもののランニングコストが高く
なること、原水中の有機物を100%利用しない場合には
その有機物の分解が必要となり余分の動力コストがかか
ること、、の方法では硝化液の循環を行わせるため
にその分だけ脱窒槽が大型化すること等の欠点があっ
た。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記したような従来の欠点を解決して、原水中
の有機物のみを利用して低いランニングコストでしかも
安定した脱窒を行わせることができ、また処理装置の小
型化と処理時間の短縮とを達成することができる有機性
廃水の処理方法を提供するために完成されたものであ
る。
(課題を解決するための手段) 上記の課題は、有機物とアンモニア性窒素及び/または
有機性窒素を含む原水に返送汚泥を加え、混合槽にて原
水中の溶解性有機物を吸着させた後、第1沈澱槽におい
て汚泥と分離液に分離し、分離液を生物膜濾過法によっ
て硝化した後に再び第1沈澱槽の汚泥と硝化液とを脱窒
槽に供給して脱窒し、更に脱窒液を再曝気槽で曝気した
後、第2沈澱槽にて固液分離して第2沈澱槽の汚泥の一
部を混合槽に返送することを特徴とする有機性廃水の処
理方法によって達成することができる。
また上記の課題は、有機物とアンモニア性窒素及び/ま
たは有機性窒素を含む原水に返送汚泥を加え、混合槽に
て原水中の溶解性有機物を吸着させた後、第1沈澱槽に
おいて汚泥と分離液に分離し、分離液を生物膜濾過法に
よって硝化した後に再び第1沈澱槽の汚泥と硝化液とを
脱窒槽に供給して脱窒し、脱窒液を第2沈澱槽で固液分
離し、第2沈澱槽の汚泥の一部を再曝気槽で曝気した
後、混合槽に返送することを特徴とする有機性廃水の処
理方法によって解決することができる。
(作用) 本発明によれば、原水中の有機物のみを利用して脱窒を
行わせるので、メタノールのような水素供与体を添加す
る必要がなく、ランニングコストを安価とすることがで
きる。また本発明によれば、有機物の分解に使用する動
力は原水中の有機物のうちの脱窒に利用された残部を分
解するためにのみ用いればよいので、動力費も安価に抑
えることができる。更に本発明によれば、硝化液の循環
を行わせないワンパス方式で処理を行わせるので、脱窒
槽の容積を大型化する必要がなく、また硝化槽では窒素
の酸化だけを行わせるので滞留時間の短縮と硝化槽の小
型化を図ることができる。以下に本発明を図示の実施例
によって更に詳細に説明する。
(実施例) 第1図に示す実施例のフローシートにおいて、(1)は混
和槽、(2)は第一沈澱槽、(3)は硝化槽、(4)は脱窒槽、
(5)は再曝気槽、(6)は第二沈澱槽である。
まず、BODなどの有機物とアンモニア性窒素及び/また
は有機性窒素等を含んだ原水(有機性廃水)が混和槽
(1)へ供給され、これとともに再曝気槽(5)で活性化され
第二沈澱槽(6)で沈降分離された汚泥の一部は返送汚泥
として混和槽(1)へ供給、混和される。混和槽(1)中で原
水のBOD等の溶解性有機物は接触安定化法によって汚泥
に吸着され、第一沈澱槽(2)で沈降分離される。このと
きの混和槽(1)の滞留時間は15〜60分間程度とす
る。滞留時間が15分間よりも短いとBODの吸着が不充
分であるが、第3図に示されるように60分間よりも長
くしても吸着率の向上はほとんど認められない。BODの
吸着率を安定に保つためには30〜60分間が好まし
い。
第一沈澱槽(2)で分離された分離液は次に硝化槽(3)に供
給され、亜硝酸菌及び硝化菌の作用によって有機性窒素
及びアンモニア性窒素は亜硝酸性窒素あるいは硝酸性窒
素にまで酸化される。ここでは混和槽(1)でBODの殆どが
予め除去されているため、除去しきれなかった若干のBO
D、有機性窒素及びアンモニア性窒素の酸化に必要な酸
素と、生物(亜硝酸菌及び硝酸菌)の維持に必要な酸素
とがあればよい。この硝化槽(3)は通常の活性汚泥処理
槽を用いてもよいが、この場合には更に汚泥分離用の沈
澱槽が必要となるため、生物膜による処理槽とくに生物
膜濾過槽が適している。
硝化槽(3)にて硝化された硝化液は先の第一沈澱槽(2)で
分離された汚泥と混合され、脱窒槽(4)へ入る。脱窒槽
(4)では硝化液中の亜硝酸性窒素及び/またはまたは硝
酸性窒素が、汚泥中に吸着されているBODなどの有機物
を水素供与体として脱窒される。脱窒槽(4)における滞
留時間は0.5〜3時間、望ましくは1.5〜3時間である。
第4図に示されるように、滞留時間が0.5時間より短い
と脱窒率が低下し、3時間を越えても脱窒率の向上はほ
とんど認められない。
このようにして脱窒を行つた後、液と汚泥との混合物は
再曝気槽(5)へ送られ再曝気される。これにより残余のB
OD等の有機物が酸化分解されるとともに、後続する第2
沈澱槽(6)で固液分離された後、汚泥の一部が混和槽(1)
へ返送汚泥として返送されたときに原水中のBODなどの
溶解性有機物を十分に吸着できるような活性が与えられ
る。再曝気槽(5)における滞留時間は1.5〜3時間、望ま
しくは2〜3時間とする。第5図に示されるように、滞
留時間が1.5時間未満であると残留BODは処理されて
いても混和槽(1)へ返送された汚泥の吸着性が不十分と
なり、逆に3時間を越えても再曝気槽(5)におけるBOD除
去率及び混和槽(1)における有機物の吸着性は向上しな
い。再曝気槽(5)により処理された混合液は第二沈澱槽
(6)へ送られて汚泥と上澄水とに分離され、上澄水は処
理水として放流される一方、汚泥は混和槽(1)へ返送さ
れる。
第1表と第2表は本発明方法と従来法とによって、1m3
/Hrの処理規模で下水を処理した結果を示したものであ
る。
処理設備のうち、脱窒槽の容積は本発明が2.7m3、従来
法が第1脱窒槽、第2脱窒槽との合計で6.9m3であつ
て、本発明によれば従来の約40%にまでコンパクト化さ
れている。また全体の槽容積も硝化槽に生物膜濾過法を
採用した場合には本発明では9.25m3、従来法では24.15m
3であり、やはり従来の約40%にまでコンパクト化され
ている。
更に従来は脱窒のために68g/m3原水のメタノールを必
要とするのに対して本発明では全く添加を必要としな
い。更に従来は300g酸素/m3原水の酸素を硝化槽にお
いて必要としていたのに比較して本発明では180g酸素
/m3原水でよく、約40%の曝気動力の削減が達成されて
いる。
なお有機性廃水中にSS性の有機性窒素が多く、第一沈
澱槽(2)において汚泥に吸着分離された窒素が汚泥側に
移行したのち再曝気槽(5)で硝化されて処理水に窒素が
混入するような場合には、第1図の脱窒槽(4)より後の
部分を変更して第2図のようにする。
第2図のフローにおいては、脱窒槽(4)から流出させ
た汚水を含む脱窒液を第二沈澱槽(6)にて固液分離さ
せ、分離液は再処理槽(7)で生物膜法等によつて残余のB
ODを除去し処理水として放流する一方、汚泥は再曝気槽
(5)で活性を与えたのちに混和槽(1)へ返送する。このよ
うにすれば、第1沈澱槽(2)において汚泥側に移行した
窒素分が処理水中に混入するおそれがなくより好まし
い。
(発明の効果) 本発明は以上に説明したように、従来法に比較すると脱
窒槽は勿論、処理装置全体としても40%程度にまで小型
化することができる。また脱窒に必要な水素供与体とし
て原水中のBOD等の有機物を利用するので、メタノール
等を添加する必要がなく、ランニングコストを低く抑え
ることができる。更に本発明によれば、原水中の有機物
の大部分を脱窒により処理するので曝気処理により除去
しなければならない部分が少なくなり、曝気動力を大き
く削除することができる。なお、脱窒後の再曝気によっ
て脱リンも同時に行うことができる利点もある。
よって本発明は従来の問題点を一掃した有機性廃水の処
理方法として、産業の発展に寄与するところは極めて大
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一の実施例を示すフローシート、第
2図は第二の実施例を示すフローシート、第3図は混和
槽滞留時間とBOD除去率との関係を示すグラフ、第4図
は脱窒槽滞留時間と脱窒率との関係を示すグラフ、第5
図は再曝気槽滞留時間とBOD除去率との関係を示すグラ
フ、第6図は従来の硝化液循環法を示すフローシート、
第7図は従来のA2O法を示すフローシートである。 (1):混和槽、(2):第一沈澱槽、(3):硝化槽、 (4):脱窒槽、(5):再曝気槽、(6):第二沈澱槽、 (7):再処理槽。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機物とアンモニア性窒素及び/または有
    機性窒素を含む原水に返送汚泥を加え、混合槽にて原水
    中の溶解性有機物を吸着させた後、第1沈澱槽において
    汚泥と分離液に分離し、分離液を生物膜濾過法によって
    硝化した後に再び第1沈澱槽の汚泥と硝化液とを脱窒槽
    に供給して脱窒し、更に脱窒液を再曝気槽で曝気した
    後、第2沈澱槽にて固液分離して第2沈澱槽の汚泥の一
    部を混合槽に返送することを特徴とする有機性廃水の処
    理方法。
  2. 【請求項2】有機物とアンモニア性窒素及び/または有
    機性窒素を含む原水に返送汚泥を加え、混合槽にて原水
    中の溶解性有機物を吸着させた後、第1沈澱槽において
    汚泥と分離液に分離し、分離液を生物膜濾過法によって
    硝化した後に再び第1沈澱槽の汚泥と硝化液とを脱窒槽
    に供給して脱窒し、脱窒液を第2沈澱槽で固液分離し、
    第2沈澱槽の汚泥の一部を再曝気槽で曝気した後、混合
    槽に返送することを特徴とする有機性廃水の処理方法。
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FR2707623B1 (fr) * 1993-07-13 1995-09-15 Omnium Traitement Valorisa Procédé de traitement d'effluents azotés.
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