JPH0621130B2 - アイオノマ−樹脂の製造法 - Google Patents

アイオノマ−樹脂の製造法

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JPH0621130B2
JPH0621130B2 JP7500585A JP7500585A JPH0621130B2 JP H0621130 B2 JPH0621130 B2 JP H0621130B2 JP 7500585 A JP7500585 A JP 7500585A JP 7500585 A JP7500585 A JP 7500585A JP H0621130 B2 JPH0621130 B2 JP H0621130B2
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ethylene
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武雄 島田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、反応性の低い金属架橋剤を用いても十分で均
質なアイオノマー化反応が出来、かつ、防食処理を施し
ていない混練機で腐食の問題なくアイオノマー化するこ
とが出来るアイオノマー樹脂の製造法に関する。
(従来の技術) アイオノマーの製造は、一般には酢酸亜鉛や蟻酸亜鉛
等、反応性の良好なイオン架橋剤を用いて製造される。
しかし、このイオン架橋剤は腐食性があるので高価な防
食処理を施した装置を必要とする。
反応性には劣るが、水不溶性の金属酸化物はこの欠点を
有しない。しかし、このものを用いてアイオノマー化す
ると、樹脂中に白色小粒の未反応架橋剤が多量に残存し
て実用性を失なう結果となる。
これを改良するため、この金属酸化物を予め高濃度に樹
脂に配合し、これをマスターバツチとしてアイオノマー
化したい樹脂に混ぜる方法が提案されている。
しかしながら、この方法では煩雑な混練作業を2回経な
ければならず、かつ、特別な混練装置を必要とする欠点
を有する上に、反応を促進させるために水や潤滑剤を必
要とするものである。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、従来技術の欠点、即ち、防食処理を施した装
置を必要としたり、マスターバツチ手法を用いなくとも
十分にアイオノマー化反応を達成できることを目的とし
て、特定水酸化物粉末を用いて予めドライブレンドで十
分に均一分散させておくことにり簡便にこの目的を達成
することができることを見い出して為されたものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明は、 「α,β不飽和カルボン酸を構成成分として含有するα
オレフイン共重合体と元素周期律表IIa族およびIIb族
の水酸化物から選ばれる少なくとも一種の金属架橋剤粉
末をドライブレンドで十分に均一分散させ、次いで常法
の溶融混練にてアイオノマー化して、該金属架橋剤の異
物指数を20以下にすることを特徴とする、アイオノマ
ー樹脂の製造法」である。
(作用) 本発明で用いるのに適した被アイオノマー化共重合体
は、例えば、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン
/メタクリル酸共重合体、エチレン/エタクリル酸共重
合体、エチレン/イタコン酸共重合体、エチレン/マレ
イン酸共重合体、エチレン/フマル酸共重合体等のエチ
レンとカルボン酸とのランダムまたはブロツク共重合
体;エチレン/マレイン酸水素メチル共重合体、エチレ
ン/フマル酸水素メチル共重合体、エチレン/フマル酸
水素エチル共重合体等のエチレンとジカルボン酸のモノ
エステルとのランダムまたはブロツク共重合体;カルボ
ン酸ではないが化学的な反応性が同じであるマレイン酸
無水物とエチレンとのランダムまたはブロツク共重合
体;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、プロ
ピレン−エチレン共重合体等のαオレフイン重合体に上
記したカルボン酸類であるα,β不飽和カルボン酸をグ
ラフト変性した共重合体などが好適である。
これらのα,β不飽和カルボン酸含有αオレフイン共重
合体は過半重量部分、好ましくは65〜95重量%がα
オレフインであり、残量がα,β不飽和カルボン酸から
成るものである。中でも、特に、上記のグラフト変性α
オレフイン共重合体は耐熱性、剛性、接着性等の性能が
バランスされていて好ましい。
また、本発明で用いる金属架橋剤は、元素周期律表IIa
族の水酸化ベリリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム又は
IIb族の水酸化亜鉛、水酸化コバルトである。
中でも好ましいものは、水酸化亜鉛、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウムである。
これらは必ず粉末の形で用いられなければ効果がなく、
その配合量は、上記共重合体に含有されるα,β不飽和
カルボン酸の10〜90モル%の任意量を中和するに要
する量とすれば足りる。
次に、アイオノマー化は次の操作による。
即ち、ドライブレンドは、金属架橋剤粉末が均一に分散
されれば、どの様な手法を用いても良いが、好ましくは
ミキサー(撹拌機構を有する槽)内で0.1〜5分間、
好ましくは0.5〜2分間以内にブレンドを行なう。短
時間では分散が不良となり、長時間ではエネルギーロス
になると共に凝集トラブルを起こすことがある。
ここで均一に分散させない場合は、次の溶融混練を経て
も十分な反応が達成されず、実用性を失なうこととな
る。
溶融混練は常法、即ち、押出機、ロール、ブラベンダー
プラストグラフ等の通常の混練装置によつて為される。
このようにして得られるアイオノマーは、ドライブレン
ド時に金属架橋剤粉末が十分均一に分散されたことに由
来してその異物指数が20以下のものとなる。これ以外
のものでは実用性を有しない。
ここで、異物指数は次の方法によつて測定する値であ
る。イ )使用機器:日本化学(株)社製の偏光顕微鏡(OPTI
PHOT−POL)ロ )評価サンプル:試料約10mgをプレパラートではさ
み、200℃のプレート上で6kgの荷重を乗せてプレス
し、厚み2〜3ミクロン、径3mm程度の極薄フイルムを
作成する。ハ )顕微鏡評価倍率:100倍ニ )測定:顕微鏡視野の実寸が縦0.47mm×横0.7mm
である範囲を写真撮影し、この写真内で実寸0.5mm以
上の径を有する異物の個数を数え、これを異物指数とす
る。
(実施例) 比較例1 エチレン/アクリル酸共重合体のペレツトと、炭酸亜鉛
を主成分とする架橋剤、及び、ベースレジンの量に対し
て2%の水をドライブレンドで十分均一に分散させ、そ
の後50mm径の2軸混練押出機(L/D=5)にて温度
240℃、供給速度50kg/Hrで混練してアイオノマー
化を実施した。
生成物は赤外分析の結果、イオン吸収帯を示す、158
0cm-1の所に吸収ピークが有り、イオン交差結合されて
いることを確認した。供給原料の内容、架橋剤の配合内
容及び生成物の物理的特性を第1表に示す。
ただし、評価は次の方法によつた。
(1) MFR;JIS−K6760 (2) 透明性;ASTM−D1003−61(2mmシー
ト) (3) 曲げ弾性律;ASTM−D747−70 (4) ポリマー中の白色小粒状態および異物指数;上記
の偏光顕微鏡による観察方法による。
(5) 中和度;赤外分光光度計 実施例1 架橋剤を水酸化亜鉛に変えて比較例1の方法と同様にし
てアイオノマー化を実施した。結果を第1表に示す。
比較例2 エチレン/アクリル酸共重合体のペレツトと、炭酸亜鉛
を主成分とする架橋剤をドライブレンドで十分均一に分
散させ、その後径47mmでL/D=1.2のラボプラス
トミル混練機にて、温度200℃〜240℃で10分間混
練し、アイオノマー化を実施した。
結果を第1表に示す。
実施例2および3 架橋剤に、それぞれ水酸化亜鉛及び水酸化カルシウムを
使用し、比較例2の方法に従いアイオノマー化を実施し
た。結果を第1表に示す。
(発明の効果) 本発明の方法は、反応性の低い金属架橋剤を用いても十
分で均質なアイオノマー化反応が達成されて、ポリマー
中に白色小粒となつて残存することなく、従つて、マス
ターバツチによる希釈混練法を採らなくともアイオノマ
ー化が出来、かつ、防食処理を施した混練機を用いる必
要がないと言つた利点を有するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α,β不飽和カルボン酸を構成成分として
    含有するαオレフイン共重合体と元素周期律表IIa族お
    よびIIb族の水酸化物から選ばれる少なくとも一種の金
    属架橋剤粉末をドライブレンドで十分に均一分散させ、
    次いで常法の溶融混練にてアイオノマー化して、該金属
    架橋剤の異物指数を20以下にすることを特徴とする、
    アイオノマー樹脂の製造法。
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DE3822069A1 (de) * 1988-06-30 1990-01-18 Basf Ag Verfahren zur ionischen vernetzung eines ethylencopolymerisates, ionisch vernetzte ethylencopolymerisate und deren verwendung als haftvermittler, spritzgussartikel oder beschichtungsfolie
CA2081105C (en) * 1991-03-04 2004-10-05 Morgan M. Hughes Method of improving the oxidative thermal stability of ethylene polymers
NL1014426C2 (nl) * 2000-02-18 2001-08-22 Dsm Nv Ionomere thermoplastische rubber.

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