JPH0613518B2 - 新規ピリミドピリミジン誘導体、その製法並びに該化合物を含有する医薬組成物 - Google Patents
新規ピリミドピリミジン誘導体、その製法並びに該化合物を含有する医薬組成物Info
- Publication number
- JPH0613518B2 JPH0613518B2 JP60090357A JP9035785A JPH0613518B2 JP H0613518 B2 JPH0613518 B2 JP H0613518B2 JP 60090357 A JP60090357 A JP 60090357A JP 9035785 A JP9035785 A JP 9035785A JP H0613518 B2 JPH0613518 B2 JP H0613518B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- therapeutic
- prophylactic agent
- group
- compound
- allergic diseases
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規ピリミドピリミジン誘導体及びその薬学
的に許容しうる塩、その製造方法並びに該化合物を有効
成分として含有する医薬組成物に関する。
的に許容しうる塩、その製造方法並びに該化合物を有効
成分として含有する医薬組成物に関する。
(従来の技術) 人体における各種アレルギー症状の発現には、化学伝達
物質と呼ばれるヒスタミン、セロトニン、SRS−A等
の生体内化学物質が重要な役割を果たしていることが知
られている。従って、これらの物質に拮抗する、及び/
又は、これらの物質の遊離を抑制する薬物がアレルギー
疾患に対する治療剤或いは予防剤として有用であること
から、現在迄にいくつかの化合物がその目的のために用
いられている。
物質と呼ばれるヒスタミン、セロトニン、SRS−A等
の生体内化学物質が重要な役割を果たしていることが知
られている。従って、これらの物質に拮抗する、及び/
又は、これらの物質の遊離を抑制する薬物がアレルギー
疾患に対する治療剤或いは予防剤として有用であること
から、現在迄にいくつかの化合物がその目的のために用
いられている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、各種アレルギー疾患の治療或いは予防
に有用で、且つ副作用が少なく安全性の高い化合物及び
その薬学的に許容しうる塩、その製造方法並びに該化合
物を有効成分として含有する各種アレルギー疾患治療、
予防剤を提供することにある。
に有用で、且つ副作用が少なく安全性の高い化合物及び
その薬学的に許容しうる塩、その製造方法並びに該化合
物を有効成分として含有する各種アレルギー疾患治療、
予防剤を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、アレルギー疾患に対し有効に作用する薬
物について研究するうち、本発明ピリミドピリミジン誘
導体が優れた抗アレルギー作用を有することを見出し、
本発明を完成した。
物について研究するうち、本発明ピリミドピリミジン誘
導体が優れた抗アレルギー作用を有することを見出し、
本発明を完成した。
本発明化合物は、次の一般式(I)で表される新規ピリ
ミドピリミジン誘導体である。
ミドピリミジン誘導体である。
(式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、R3はアミノ基又は低級アルキルアミノ基、R4は
水素、アルキル基、フェニル基又はアミノ基を表す。) 更に詳しくは、上記一般式(I)において、R1、R2
は同一もしくは異なる例えばメチル、エチル、n−プロ
ピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−
ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、
オクチル、ノニル、デシル等の直鎖又は分枝状の炭素数
1乃至10のアルキル基、好ましくはメチル、エチル、
プロピル又はブチル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至
4の低級アルキル基である。
基、R3はアミノ基又は低級アルキルアミノ基、R4は
水素、アルキル基、フェニル基又はアミノ基を表す。) 更に詳しくは、上記一般式(I)において、R1、R2
は同一もしくは異なる例えばメチル、エチル、n−プロ
ピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−
ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、
オクチル、ノニル、デシル等の直鎖又は分枝状の炭素数
1乃至10のアルキル基、好ましくはメチル、エチル、
プロピル又はブチル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至
4の低級アルキル基である。
R3はアミノ基、又は、例えばメチル、エチル、n−プ
ロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec
−ブチル、t−ブチル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃
至4の低級アルキル基で置換されたアミノ基、好ましく
はメチル、エチルで置換されたアミノ基である。
ロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec
−ブチル、t−ブチル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃
至4の低級アルキル基で置換されたアミノ基、好ましく
はメチル、エチルで置換されたアミノ基である。
R4は水素、例えばメチル、エチル、n−プロピル、i
−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、
t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デシル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至
10のアルキル基、好ましくはメチル、エチル、プロピ
ル又はブチル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至4の低
級アルキル基、フェニル基又はアミノ基である。
−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、
t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デシル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至
10のアルキル基、好ましくはメチル、エチル、プロピ
ル又はブチル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至4の低
級アルキル基、フェニル基又はアミノ基である。
本発明化合物中、特に好ましい化合物は以下の通りであ
る。
る。
5−アミノ−1,3−ジメチルピリミド〔4,5−d〕ピリミ
ジン−2,4−ジオン 5−アミノ−1,3−ジエチルピリミド〔4,5−d〕ピリミ
ジン−2,4−ジオン 5−アミノ−1−i−ブチル−3−メチルピリミド〔4,
5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン 5−アミノ−1,3,7−トリメチルピリミド〔4,5−d〕ピ
リミジン−2,4−ジオン 5−アミノ−1,3−ジメチル−7−フェニルピリミド
〔4,5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン 5,7−ジアミノ−1,3−ジメチルピリミド〔4,5−d〕ピ
リミジン−2,4−ジオン 5−メチルアミノ−1,3−ジメチルピリミド〔4,5−d〕
ピリミジン−2,4−ジオン 本発明ピリミドピリミジン誘導体は、前記一般式(I)
で表される化合物の薬学的に許容しうる塩を包含し、例
えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、
その他アルミニウム等との金属塩、又は、例えば、塩
酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸、過塩素酸、チオ
シアン酸、ホウ酸等の無機酸、ギ酸、酢酸、ハロ酢酸、
プロピオン酸、グリコール酸、クエン酸、酒石酸、コハ
ク酸、グルコン酸、乳酸、マロン酸、フマール酸、アン
トラニル酸、安息香酸、ケイ皮酸、p−トルエンスルホ
ン酸、ナフタレンスルホン酸、スルファニル酸等の有機
酸との酸付加塩、或いは、アンモニア、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)ア
ミノメタン等の有機塩基との塩が挙げられる。
ジン−2,4−ジオン 5−アミノ−1,3−ジエチルピリミド〔4,5−d〕ピリミ
ジン−2,4−ジオン 5−アミノ−1−i−ブチル−3−メチルピリミド〔4,
5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン 5−アミノ−1,3,7−トリメチルピリミド〔4,5−d〕ピ
リミジン−2,4−ジオン 5−アミノ−1,3−ジメチル−7−フェニルピリミド
〔4,5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン 5,7−ジアミノ−1,3−ジメチルピリミド〔4,5−d〕ピ
リミジン−2,4−ジオン 5−メチルアミノ−1,3−ジメチルピリミド〔4,5−d〕
ピリミジン−2,4−ジオン 本発明ピリミドピリミジン誘導体は、前記一般式(I)
で表される化合物の薬学的に許容しうる塩を包含し、例
えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、
その他アルミニウム等との金属塩、又は、例えば、塩
酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸、過塩素酸、チオ
シアン酸、ホウ酸等の無機酸、ギ酸、酢酸、ハロ酢酸、
プロピオン酸、グリコール酸、クエン酸、酒石酸、コハ
ク酸、グルコン酸、乳酸、マロン酸、フマール酸、アン
トラニル酸、安息香酸、ケイ皮酸、p−トルエンスルホ
ン酸、ナフタレンスルホン酸、スルファニル酸等の有機
酸との酸付加塩、或いは、アンモニア、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)ア
ミノメタン等の有機塩基との塩が挙げられる。
これらの塩は公知の方法により遊離の本発明ピリミドピ
リミジン誘導体より製造でき、或いは相互に変換するこ
とができる。
リミジン誘導体より製造でき、或いは相互に変換するこ
とができる。
本発明化合物において光学異性体が存在する場合には、
本発明はそのd−体、d−体及び−体のいずれをも
包含する。
本発明はそのd−体、d−体及び−体のいずれをも
包含する。
次に、本発明化合物の製造方法について述べる。
一般式(II) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、Yはアミノ基、ハロゲン又はジ低級アルキルアミノ
メチレンアミノ基を表す。) で表されるウラシル誘導体と、一般式(III) H2N−Z (III) (式中、Zは (ここでXは酸素又はNH、R4は水素、アルキル基、
フェニル基又はアミノ基を表す。)、低級アルキル基又
は水酸基を表す。)で表される化合物とを反応させて、
Zが水酸基の場合には更に還元を行うことにより一般式
(I) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、R3はアミノ基又は低級アルキルアミノ基、R4は
水素、アルキル基、フェニル基又はアミノ基を表す。) で表されるピリミドピリミジン誘導体を製造することが
できる。
基、Yはアミノ基、ハロゲン又はジ低級アルキルアミノ
メチレンアミノ基を表す。) で表されるウラシル誘導体と、一般式(III) H2N−Z (III) (式中、Zは (ここでXは酸素又はNH、R4は水素、アルキル基、
フェニル基又はアミノ基を表す。)、低級アルキル基又
は水酸基を表す。)で表される化合物とを反応させて、
Zが水酸基の場合には更に還元を行うことにより一般式
(I) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、R3はアミノ基又は低級アルキルアミノ基、R4は
水素、アルキル基、フェニル基又はアミノ基を表す。) で表されるピリミドピリミジン誘導体を製造することが
できる。
上記一般式(II)中、Yについて更に詳しくは、Yはア
ミノ基、ハロゲン、好ましくは塩素、又は炭素数1乃至
4の低級アルキル基で二置換されたアミノメチレンアミ
ノ基、好ましくはジメチルアミノメチレンアミノ基を表
す。
ミノ基、ハロゲン、好ましくは塩素、又は炭素数1乃至
4の低級アルキル基で二置換されたアミノメチレンアミ
ノ基、好ましくはジメチルアミノメチレンアミノ基を表
す。
上記本発明ピリミドピリミジン誘導体の製造方法は、以
下の3つに大別することが可能である。
下の3つに大別することが可能である。
製法(I)6−(アミノ又はハロゲノ)−5−シアノ−
1,3−ジ置換ウラシル誘導体と目的とする置換基を有
するカルバモイル誘導体又はアミジンを反応させ、該置
換基を7位に導入する5−アミノ−1,3,7−トリ置
換ピリミドピリミジン誘導体の製造方法。
1,3−ジ置換ウラシル誘導体と目的とする置換基を有
するカルバモイル誘導体又はアミジンを反応させ、該置
換基を7位に導入する5−アミノ−1,3,7−トリ置
換ピリミドピリミジン誘導体の製造方法。
下記一般式(IV) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、Y′はアミノ基又はハロゲンを表す。) で表される5−シアノウラシル誘導体と、一般式(V) (式中、Xは酸素又はNH、R4は水素、アルキル基、
フェニル基又はアミノ基を表す。) で表される化合物を反応させることにより目的とする一
般式(VI) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、R4は水素、アルキル基、フェニル基又はアミノ基
を表す。) で表される本発明化合物を得ることができる。
基、Y′はアミノ基又はハロゲンを表す。) で表される5−シアノウラシル誘導体と、一般式(V) (式中、Xは酸素又はNH、R4は水素、アルキル基、
フェニル基又はアミノ基を表す。) で表される化合物を反応させることにより目的とする一
般式(VI) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、R4は水素、アルキル基、フェニル基又はアミノ基
を表す。) で表される本発明化合物を得ることができる。
上記反応に際しては、Xが酸素の場合には、適当な溶媒
中又は溶媒を用いることなく、適宜加熱又は還流しなが
ら1乃至数時間反応させる。又、XがNHの場合には、
適当な溶媒、例えば無水エタノール中金属ナトリウム等
の塩基を用いて、適宜加熱又は還流しながら1乃至数時
間反応させて、目的とする本発明化合物を得ることがで
きる。
中又は溶媒を用いることなく、適宜加熱又は還流しなが
ら1乃至数時間反応させる。又、XがNHの場合には、
適当な溶媒、例えば無水エタノール中金属ナトリウム等
の塩基を用いて、適宜加熱又は還流しながら1乃至数時
間反応させて、目的とする本発明化合物を得ることがで
きる。
製法(2)5−シアノ−6−ジ低級アルキルアミノメチ
レンアミノウラシル誘導体と低級アミンを反応させるこ
とによる5−低級アルキルアミノ−1,3−ジ置換ピリ
ミドピリミジン誘導体の製造方法。
レンアミノウラシル誘導体と低級アミンを反応させるこ
とによる5−低級アルキルアミノ−1,3−ジ置換ピリ
ミドピリミジン誘導体の製造方法。
一般式(VII) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、R5は低級アルキル基を表す。) で表される5−シアノ−6−ジ低級アルキルアミノメチ
レンアミノウラシル誘導体と、一般式(VIII) H2N−R6 (VIII) (式中、R6は低級アルキル基を表す。) で表される化合物を反応させて、目的とする一般式(I
X) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、R6は低級アルキル基を表す。) で表される本発明化合物を得ることができる。
基、R5は低級アルキル基を表す。) で表される5−シアノ−6−ジ低級アルキルアミノメチ
レンアミノウラシル誘導体と、一般式(VIII) H2N−R6 (VIII) (式中、R6は低級アルキル基を表す。) で表される化合物を反応させて、目的とする一般式(I
X) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、R6は低級アルキル基を表す。) で表される本発明化合物を得ることができる。
上記一般式(VII)、(VIII)及び(IX)中、R5、R
6について更に詳しくは、R5、R6は例えばメチル、
エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i
−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル等の直鎖又は分枝
状の炭素数1乃至4の低級アルキル基、好ましくはメチ
ル、エチルである。
6について更に詳しくは、R5、R6は例えばメチル、
エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i
−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル等の直鎖又は分枝
状の炭素数1乃至4の低級アルキル基、好ましくはメチ
ル、エチルである。
上記反応に際しては、適当な溶媒、例えばメタノール
中、室温以下で数時間乃至数日反応させる。
中、室温以下で数時間乃至数日反応させる。
ここで、一般式(VII)の化合物と一般式(VIII)の化
合物の反応においては、まず下記一般式(X) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、R6は低級アルキル基を表す。) で表される反応中間体ができ、続いてR6がディムロス
転位して一般式(IX)の化合物が生成するものである。
合物の反応においては、まず下記一般式(X) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、R6は低級アルキル基を表す。) で表される反応中間体ができ、続いてR6がディムロス
転位して一般式(IX)の化合物が生成するものである。
製法(3)5−シアノ−6−ジ低級アルキルアミノメチ
レンアミノウラシル誘導体とヒドロキシアミンを反応さ
せ、更に還元を行うことによる5−アミノ−1,3−ジ置
換ピリミドピリミジン誘導体の製造方法。
レンアミノウラシル誘導体とヒドロキシアミンを反応さ
せ、更に還元を行うことによる5−アミノ−1,3−ジ置
換ピリミドピリミジン誘導体の製造方法。
一般式(VII)の化合物とヒドロキシアミンを反応さ
せ、更に得られる化合物を還元することにより、目的と
する一般式(XI) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基を表す。) で表される本発明化合物を得ることができる。
せ、更に得られる化合物を還元することにより、目的と
する一般式(XI) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基を表す。) で表される本発明化合物を得ることができる。
上記反応に際しては、適当な溶媒中、例えば、エタノー
ル中、トリエチルアミン等の塩基を用いて、還流下1乃
至数時間反応させた後、得られた化合物を通常の方法で
還元して、目的とする本発明化合物を得ることができ
る。
ル中、トリエチルアミン等の塩基を用いて、還流下1乃
至数時間反応させた後、得られた化合物を通常の方法で
還元して、目的とする本発明化合物を得ることができ
る。
一般式(VII)の化合物とヒドロキシルアミンの反応に
おいては、まず下記一般式(XII)で表される6位N−
オキシド体が得られる。
おいては、まず下記一般式(XII)で表される6位N−
オキシド体が得られる。
(式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基を表す。) 次いでこの一般式(XII)の化合物を、例えばトリフェ
ニルホスフィンと窒素気流下にて加熱することにより還
元し、一般式(XI)で表される本発明化合物が生成する
ものである。
基を表す。) 次いでこの一般式(XII)の化合物を、例えばトリフェ
ニルホスフィンと窒素気流下にて加熱することにより還
元し、一般式(XI)で表される本発明化合物が生成する
ものである。
上記製法(2)及び(3)で用いられる一般式(VII)
の5−シアノ−6−ジ低級アルキルアミノメチレンアミ
ノウラシル誘導体は、下記一般式(XIII) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基を表す。) で表される6−アミノ−5−シアノウラシル誘導体に、
ジ低級アルキルホルムアミドジアルキルアセタールを反
応させて容易に得ることができる。
の5−シアノ−6−ジ低級アルキルアミノメチレンアミ
ノウラシル誘導体は、下記一般式(XIII) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基を表す。) で表される6−アミノ−5−シアノウラシル誘導体に、
ジ低級アルキルホルムアミドジアルキルアセタールを反
応させて容易に得ることができる。
反応に際しては、一般式(XIII)の化合物をジメチルホ
ルムアミド等の適当な溶媒中、ジメチルホルムアミドジ
メチルアセタール、ジメチルホルムアミドジエチルアセ
タール、ジエチルホルムアミドジエチルアセタールル等
のジ低級アルキルホルムアミドジアルキルアセタールと
加熱還流下1乃至数時間反応させることにより目的を達
することができる。
ルムアミド等の適当な溶媒中、ジメチルホルムアミドジ
メチルアセタール、ジメチルホルムアミドジエチルアセ
タール、ジエチルホルムアミドジエチルアセタールル等
のジ低級アルキルホルムアミドジアルキルアセタールと
加熱還流下1乃至数時間反応させることにより目的を達
することができる。
一般式(VII)の化合物は反応後、単離し精製してもよ
いが、そのまま次の反応に用いることも可能である。
いが、そのまま次の反応に用いることも可能である。
得られた本発明化合物は、蒸留、クロマトグラフィー、
再結晶等の通常の手段により精製し、元素分析、融点測
定、IR、NMR、MS等により同定を行った。
再結晶等の通常の手段により精製し、元素分析、融点測
定、IR、NMR、MS等により同定を行った。
(実施例) 以下に、実施例により本発明化合物の製造方法の一例を
示す。
示す。
実施例1. 6−アミノ−5−シアノ−1,3−ジメチルウラシル0.3g
をホルムアミド2mlに加え2時間加熱還流した。水10ml
を加え析出する結晶を濾取して5−アミノ−1,3−ジメ
チルピリミド〔4,5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン(化
合物1)0.2g(収率58%)を得た。
をホルムアミド2mlに加え2時間加熱還流した。水10ml
を加え析出する結晶を濾取して5−アミノ−1,3−ジメ
チルピリミド〔4,5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン(化
合物1)0.2g(収率58%)を得た。
融 点 :>300℃ 元素分析:C8H9N5O2として NMR(CF3COOH) δ=3.57(s,3H),3.83(s,3H),8.48(b
r.s,1H),8.68(s,1H),9.80(br.s,1H) 6−アミノ−5−シアノ−1,3−ジメチルウラシルの代
わりに6−アミノ−5−シアノ−1,3−ジエチルウラシ
ル、6−アミノ−5−シアノ−1−i−ブチル−3−メ
チルウラシルを用いて同様に以下の化合物を得た。尚、
化合物名の後ろのかっこ内は、各々順に反応温度、反応
時間、収率を示す。又、融点の後ろのかっこ内は再結晶
溶媒を示す。
r.s,1H),8.68(s,1H),9.80(br.s,1H) 6−アミノ−5−シアノ−1,3−ジメチルウラシルの代
わりに6−アミノ−5−シアノ−1,3−ジエチルウラシ
ル、6−アミノ−5−シアノ−1−i−ブチル−3−メ
チルウラシルを用いて同様に以下の化合物を得た。尚、
化合物名の後ろのかっこ内は、各々順に反応温度、反応
時間、収率を示す。又、融点の後ろのかっこ内は再結晶
溶媒を示す。
5−アミノ−1,3−ジエチルピリミド〔4,5−d〕ピリミ
ジン−2,4−ジオン(化合物2) (還流、4時間、64%) 融 点 :200−202℃(メタノール) 元素分析:C10H13N5O2として NMR(CDCl3) δ=1.26(t,3H,J=7Hz),1.30(t,3H,J=7H
z),4.09(q,2H,J=7Hz),4.32(q,2H,J=7Hz),6.63(br.s,1
H),8.39(s,1H),8.63(br.s,1H) 5−アミノ−1−i−ブチル−3−メチルピリミド〔4,
5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン(化合物3) (還流、4時間、83%) 融 点 :192−193℃(メタノール) 元素分析:C11H15N5O2として NMR(CDCl3) δ=0.94(d,6H,J=7Hz),2.26(m,1H),3.4
1(s,3H),4.11(d,2H,J=7Hz),6.13(br.s,1H),8.40(s,1H),
8.58(br.s,1H) 実施例2. 6−クロロ−5−シアノ−1,3−ジメチルウラシル0.5g
と塩酸アセトアミジン0.473gを金属ナトリウム0.24gを
溶解した無水エタノール50mlに加えた。反応液を1時間
加熱還流し、析出する結晶を濾取し、水洗、乾燥した。
酢酸より再結晶することにより5−アミノ−1,3,7−ト
リメチルピリミド〔4,5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン
(化合物4)0.44g(収率80%)を得た。
ジン−2,4−ジオン(化合物2) (還流、4時間、64%) 融 点 :200−202℃(メタノール) 元素分析:C10H13N5O2として NMR(CDCl3) δ=1.26(t,3H,J=7Hz),1.30(t,3H,J=7H
z),4.09(q,2H,J=7Hz),4.32(q,2H,J=7Hz),6.63(br.s,1
H),8.39(s,1H),8.63(br.s,1H) 5−アミノ−1−i−ブチル−3−メチルピリミド〔4,
5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン(化合物3) (還流、4時間、83%) 融 点 :192−193℃(メタノール) 元素分析:C11H15N5O2として NMR(CDCl3) δ=0.94(d,6H,J=7Hz),2.26(m,1H),3.4
1(s,3H),4.11(d,2H,J=7Hz),6.13(br.s,1H),8.40(s,1H),
8.58(br.s,1H) 実施例2. 6−クロロ−5−シアノ−1,3−ジメチルウラシル0.5g
と塩酸アセトアミジン0.473gを金属ナトリウム0.24gを
溶解した無水エタノール50mlに加えた。反応液を1時間
加熱還流し、析出する結晶を濾取し、水洗、乾燥した。
酢酸より再結晶することにより5−アミノ−1,3,7−ト
リメチルピリミド〔4,5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン
(化合物4)0.44g(収率80%)を得た。
融 点 :267℃ 元素分析:C9H11N5O2として NMR(CF3COOH) δ=2.78(s,3H),3.56(s,3H),3.82(s,
3H) 塩酸アセトアミジンの代わりに塩酸ベンズアミジン、硝
酸グアニジンを用いて同様に各々以下の化合物を得た。
3H) 塩酸アセトアミジンの代わりに塩酸ベンズアミジン、硝
酸グアニジンを用いて同様に各々以下の化合物を得た。
5−アミノ−1,3−ジメチル−7−フェニルピリミド
〔4,5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン(化合物5)
(還流、1時間、61%) 融 点 :260−266℃(酢酸) 元素分析:C14H13N5O2として NMR(CF3COOH) δ=3.60(s,3H),3.97(s,3H),7.70(m,
3H),8.30(m,2H) 5,7−ジアミノ−1,3−ジメチルピリミド〔4,5−d〕ピ
リミジン−2,4−ジオン(化合物6) (還流、2時間、36%) 融 点 :>300℃(酢酸) 元素分析:C8H10N6O2として NMR(CF3COOH) δ=3.53(s,3H),3.71(s,3H) 実施例3. 6−アミノ−5−シアノ−1,3−ジメチルウラシル3.6g
とジメチルホルムアミドジメチルアセタール9.36gをジ
メチルホルムアミド36mlに加え30分間加熱還流する。
溶媒を減圧留去し、エーテルにて結晶化し濾取し、酢酸
エチルより再結晶することにより5−シアノ−6−ジメ
チルアミノメチレンアミノ−1,3−ジメチルウラシル
(化合物7)を4.68g得た。(収率99%) 融 点 :174−175℃ 元素分析:C10H13N5O2として NMR(DMSO-d6) δ=3.10(s,3H),3.15(s,3H),3.23(s,
3H),3.27(s,3H),8.26(s,1H) 上記化合物7を0.47g、メタノール11mlに溶解し、冷却
下メチルアミン(30%メタノール溶液)1mlを滴下し
た。室温で一晩攪拌後、析出する結晶を濾取し、リグロ
インで再結晶することにより5−メチルアミノ−1,3−
ジメチルピリミド〔4,5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン
(化合物8)0.38g(収率85%)を得た。
〔4,5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン(化合物5)
(還流、1時間、61%) 融 点 :260−266℃(酢酸) 元素分析:C14H13N5O2として NMR(CF3COOH) δ=3.60(s,3H),3.97(s,3H),7.70(m,
3H),8.30(m,2H) 5,7−ジアミノ−1,3−ジメチルピリミド〔4,5−d〕ピ
リミジン−2,4−ジオン(化合物6) (還流、2時間、36%) 融 点 :>300℃(酢酸) 元素分析:C8H10N6O2として NMR(CF3COOH) δ=3.53(s,3H),3.71(s,3H) 実施例3. 6−アミノ−5−シアノ−1,3−ジメチルウラシル3.6g
とジメチルホルムアミドジメチルアセタール9.36gをジ
メチルホルムアミド36mlに加え30分間加熱還流する。
溶媒を減圧留去し、エーテルにて結晶化し濾取し、酢酸
エチルより再結晶することにより5−シアノ−6−ジメ
チルアミノメチレンアミノ−1,3−ジメチルウラシル
(化合物7)を4.68g得た。(収率99%) 融 点 :174−175℃ 元素分析:C10H13N5O2として NMR(DMSO-d6) δ=3.10(s,3H),3.15(s,3H),3.23(s,
3H),3.27(s,3H),8.26(s,1H) 上記化合物7を0.47g、メタノール11mlに溶解し、冷却
下メチルアミン(30%メタノール溶液)1mlを滴下し
た。室温で一晩攪拌後、析出する結晶を濾取し、リグロ
インで再結晶することにより5−メチルアミノ−1,3−
ジメチルピリミド〔4,5−d〕ピリミジン−2,4−ジオン
(化合物8)0.38g(収率85%)を得た。
融 点 :178−179℃ 元素分析:C9H11N5O2として NMR(CF3COOH) δ=3.39(d,3H,J=5Hz),3.57(s,3H),
3.85(s,3H),6.80(br.s,1H),8.65(s,1H) 実施例4. 0.235gの化合物7、0.138gの塩酸ヒドロキシルアミン、
0.243gのトリエチアミンをエタノール3mlに加え3時間
加熱還流する。冷却後、水5mlを加え析出する結晶を濾
取し、エタノールより再結晶することにより5−アミノ
−1,3−ジメチルピリミド〔4,5−d〕ピリミジン−2,4
−オン−6−オキシド0.223g(収率85%)を得た。
3.85(s,3H),6.80(br.s,1H),8.65(s,1H) 実施例4. 0.235gの化合物7、0.138gの塩酸ヒドロキシルアミン、
0.243gのトリエチアミンをエタノール3mlに加え3時間
加熱還流する。冷却後、水5mlを加え析出する結晶を濾
取し、エタノールより再結晶することにより5−アミノ
−1,3−ジメチルピリミド〔4,5−d〕ピリミジン−2,4
−オン−6−オキシド0.223g(収率85%)を得た。
融 点 :297℃ 元素分析:C8H9N5O3として NMR(CF3COOH) δ=3.58(s,3H),3.82(s,3H),8.27(b
r.s,1H),8.87(s,1H),9.78(br.s,1H) 次に、上で得られた化合物0.1gをトリフェニルホスフィ
ン0.5gと窒素気流下150℃で30分加熱し、冷却後エー
テルにて洗浄し、酢酸より再結晶することにより化合物
1を0.037g(収率40%)得た。
r.s,1H),8.87(s,1H),9.78(br.s,1H) 次に、上で得られた化合物0.1gをトリフェニルホスフィ
ン0.5gと窒素気流下150℃で30分加熱し、冷却後エー
テルにて洗浄し、酢酸より再結晶することにより化合物
1を0.037g(収率40%)得た。
本発明化合物は、適当な医薬用の担体若しくは希釈剤と
組み合わせて医薬とすることができ、通常の如何なる方
法によっても製剤化でき、経口又は非経口投与するため
の固体、半固体、液体又は気体の剤形に処方することが
できる。
組み合わせて医薬とすることができ、通常の如何なる方
法によっても製剤化でき、経口又は非経口投与するため
の固体、半固体、液体又は気体の剤形に処方することが
できる。
処方にあたっては、本発明化合物をその薬学的に許容し
うる塩の形で用いてもよく、本発明化合物を単独で若し
くは適宜組み合わせて用いることができ、又、他の医薬
活性成分との配合剤としてもよい。
うる塩の形で用いてもよく、本発明化合物を単独で若し
くは適宜組み合わせて用いることができ、又、他の医薬
活性成分との配合剤としてもよい。
経口投与製剤としては、そのまま或いは適当な添加剤、
例えば乳糖、マンニット、トウモロコシデンプン、バレ
イショデンプン等の慣用の賦形剤と共に、結晶セルロー
ス、セルロース誘導体、アラビアゴム、トウモロコシデ
ンプン、ゼラチン等の結合剤、トウモロコシデンプン、
バレイショデンプン、カルボキシメチルセルロースナト
リウム等の崩壊剤、タルク、ステアリン酸マグネシウム
等の滑沢剤、その他増量剤、湿潤化剤、緩衝剤、保存
剤、香料等を適宜組み合わせて錠剤、散剤、顆粒剤或い
はカプセル剤とすることができる。
例えば乳糖、マンニット、トウモロコシデンプン、バレ
イショデンプン等の慣用の賦形剤と共に、結晶セルロー
ス、セルロース誘導体、アラビアゴム、トウモロコシデ
ンプン、ゼラチン等の結合剤、トウモロコシデンプン、
バレイショデンプン、カルボキシメチルセルロースナト
リウム等の崩壊剤、タルク、ステアリン酸マグネシウム
等の滑沢剤、その他増量剤、湿潤化剤、緩衝剤、保存
剤、香料等を適宜組み合わせて錠剤、散剤、顆粒剤或い
はカプセル剤とすることができる。
軟膏としては、軟膏基剤、例えばワセリン、パラフィ
ン、プラスチベース、単軟膏、単鉛軟膏、親水軟膏、親
水ワセリン、親水プラスチベース等と組み合わせて製剤
化することができる。
ン、プラスチベース、単軟膏、単鉛軟膏、親水軟膏、親
水ワセリン、親水プラスチベース等と組み合わせて製剤
化することができる。
さらに本発明化合物は、各種基剤、例えばカカオ脂等の
油脂性基剤、乳剤性基剤、又は、マクロゴール等の水溶
性基剤、親水性基剤等と混和して坐剤を製造することが
できる。
油脂性基剤、乳剤性基剤、又は、マクロゴール等の水溶
性基剤、親水性基剤等と混和して坐剤を製造することが
できる。
注射剤としては水性溶剤又は非水性溶剤、例えば注射用
蒸留水、生理食塩水、リンゲル液、植物油、合成脂肪酸
グリセリド、高級脂肪酸エステル、プロピレングリコー
ル等の溶液若しくは懸濁液とすることができる。
蒸留水、生理食塩水、リンゲル液、植物油、合成脂肪酸
グリセリド、高級脂肪酸エステル、プロピレングリコー
ル等の溶液若しくは懸濁液とすることができる。
吸入剤、エアゾール剤として使用するには、本発明化合
物を溶液、懸濁液又は微小粉体の形で、気体又は液体噴
射剤と共に、且つ所望により湿潤剤又は分散剤のような
通常の補薬と共にエアゾール容器内に充填する。本発明
化合物は、ネブライザー又はアトマイザーのような非加
圧型の剤形にしてもよい。
物を溶液、懸濁液又は微小粉体の形で、気体又は液体噴
射剤と共に、且つ所望により湿潤剤又は分散剤のような
通常の補薬と共にエアゾール容器内に充填する。本発明
化合物は、ネブライザー又はアトマイザーのような非加
圧型の剤形にしてもよい。
点眼剤として製剤化するには、滅菌精製水、生理食塩水
等の水性溶剤又は注射用非水性溶剤を用いて、溶液若し
くは懸濁液とすることができる。
等の水性溶剤又は注射用非水性溶剤を用いて、溶液若し
くは懸濁液とすることができる。
パップ剤としては、ハッカ油、濃グリセリン、カオリン
等と混合して製剤化することができる。
等と混合して製剤化することができる。
本発明化合物の望ましい投与量は、投与対象、剤形、投
与方法、投与期間等によって変わるが、所望の効果を得
るには、一般に成人に対して一日に本発明化合物の1乃
至1,000mg、好ましくは10乃至500mgを経口投与すること
ができ、又、本発明化合物を適当量含有する単位製剤を
一日1乃至数単位投与することができる。
与方法、投与期間等によって変わるが、所望の効果を得
るには、一般に成人に対して一日に本発明化合物の1乃
至1,000mg、好ましくは10乃至500mgを経口投与すること
ができ、又、本発明化合物を適当量含有する単位製剤を
一日1乃至数単位投与することができる。
非経口投与(例えば注射剤)の場合、一日投与量は、前
記投与量の3乃至10分の1の用量レべルのものが好ま
しい。
記投与量の3乃至10分の1の用量レべルのものが好ま
しい。
以下に本発明化合物を有効成分として含有する医薬組成
物の処方例を示すが、本発明はこれによって限定される
ものではない。
物の処方例を示すが、本発明はこれによって限定される
ものではない。
処方例1. (錠剤) 処方例2. (カプセル剤) 処方例3. (注射剤) 処方例4. (軟膏剤) 処方例5. (坐剤) 処方例6. (吸入剤) (作用) 本発明化合物ピリミドピリミジン誘導体は、優れた抗ア
レルギー作用を有する化合物である。
レルギー作用を有する化合物である。
以下に、本発明化合物の薬理作用について述べる。
(1)急性毒性 一群10匹のddY系雄性マウスを用いて、被検薬投与後
7日間の死亡率よりプロビット法を用いて、本発明化合
物の急性毒性を調べた。
7日間の死亡率よりプロビット法を用いて、本発明化合
物の急性毒性を調べた。
結果の一例を表1に示す。
(2)抗アレルギー作用 本発明化合物の抗アレルギー作用はラットPCA反応を
指標とした。
指標とした。
背部を刈毛した一群10匹のWister系雄性ラット(6周
令)の背部皮内4カ所に、生理食塩水で希釈した抗DN
P−Asc血清を投与することにより受動感作した。被
検薬を経口投与した1時間後、DNP−Asc溶液(5m
g/ml)と2%エバンスブルー溶液の当量混合物を静脈
内投与してPCA反応を惹起させた。30分後に断頭放
血して屠殺し、青色斑部分を切取り、その漏出色素量を
測定した。即ち、2N水酸化カリウム水溶液で皮膚を溶
解させ、2Nリン酸水溶液、アセトンを加えて遠心分離
後、得られた上清の620nmにおける吸光度により色素量
を測定した。
令)の背部皮内4カ所に、生理食塩水で希釈した抗DN
P−Asc血清を投与することにより受動感作した。被
検薬を経口投与した1時間後、DNP−Asc溶液(5m
g/ml)と2%エバンスブルー溶液の当量混合物を静脈
内投与してPCA反応を惹起させた。30分後に断頭放
血して屠殺し、青色斑部分を切取り、その漏出色素量を
測定した。即ち、2N水酸化カリウム水溶液で皮膚を溶
解させ、2Nリン酸水溶液、アセトンを加えて遠心分離
後、得られた上清の620nmにおける吸光度により色素量
を測定した。
結果の一例を表2に示す。
(発明の効果) 前記薬理実験結果より明らかなように、本発明ピリミド
ピリミジン誘導体はテオフィリン等他の薬剤に比べても
遜色のない優れた抗アレルギー作用を示し、しかもより
低毒性であるので、医薬として使用するとき安全性が高
く極めて有用なものである。即ち、各種アレルギー疾
患、例えば気管支喘息、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、ア
レルギー性皮膚疾患、アレルギー性結膜炎等の治療剤並
びに予防剤として有用である。又、本発明化合物は経口
投与が可能であるので、慢性的な疾患に適用するときに
は特に有用である。
ピリミジン誘導体はテオフィリン等他の薬剤に比べても
遜色のない優れた抗アレルギー作用を示し、しかもより
低毒性であるので、医薬として使用するとき安全性が高
く極めて有用なものである。即ち、各種アレルギー疾
患、例えば気管支喘息、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、ア
レルギー性皮膚疾患、アレルギー性結膜炎等の治療剤並
びに予防剤として有用である。又、本発明化合物は経口
投与が可能であるので、慢性的な疾患に適用するときに
は特に有用である。
又、本発明ピリミドピリミジン誘導体の製造方法につい
ては、前記製法(1)に従えば、従来の方法では合成困
難であった5位にアミノ基を有し、且つ7位に水素又は
任意の置換基を有するピリミドピリミジン誘導体を一段
階で容易に合成することができる。即ち簡便に合成しう
る出発原料である5−シアノウラシル誘導体に、入手容
易な各種原料カルバモイル誘導体又は各種アミジンを反
応させることにより、5位にアミノ基を導入すると同時
に、7位に任意の置換基を導入することができる。従
来、5位にアミノ基を導入する方法は報告されている
が、本法の如く閉環と同時に5位にアミノ基、7位に水
素又は任意の置換基を導入する反応は新規なものであ
る。又、出発原料となる5−シアノウラシル誘導体は容
易に収率よく合成されるものであり、各種原料カルバモ
イル誘導体及びアミジンも入手容易であることからも、
本発明の方法は極めて有用なものである。
ては、前記製法(1)に従えば、従来の方法では合成困
難であった5位にアミノ基を有し、且つ7位に水素又は
任意の置換基を有するピリミドピリミジン誘導体を一段
階で容易に合成することができる。即ち簡便に合成しう
る出発原料である5−シアノウラシル誘導体に、入手容
易な各種原料カルバモイル誘導体又は各種アミジンを反
応させることにより、5位にアミノ基を導入すると同時
に、7位に任意の置換基を導入することができる。従
来、5位にアミノ基を導入する方法は報告されている
が、本法の如く閉環と同時に5位にアミノ基、7位に水
素又は任意の置換基を導入する反応は新規なものであ
る。又、出発原料となる5−シアノウラシル誘導体は容
易に収率よく合成されるものであり、各種原料カルバモ
イル誘導体及びアミジンも入手容易であることからも、
本発明の方法は極めて有用なものである。
製法(2)及び(3)は5位に低級アルキルアミノ基又
はアミノ基を有するピリミドピリミジン誘導体を得る新
規な方法である。即ち、6−アミノ−5−シアノウラシ
ル誘導体から容易に合成しうる5−シアノ−6−ジ低級
アルキルアミノメチレンアミノウラシル誘導体と、各種
アミンと反応させることにより、5位にアルキルアミノ
基又はアミノ基を簡便に導入することができる。尚、従
来閉環と同時にアミノ基を導入する方法については報告
がなされているが、本法の如く低級アルキルアミノ基又
はアミノ基を導入する方法は新規なものである。
はアミノ基を有するピリミドピリミジン誘導体を得る新
規な方法である。即ち、6−アミノ−5−シアノウラシ
ル誘導体から容易に合成しうる5−シアノ−6−ジ低級
アルキルアミノメチレンアミノウラシル誘導体と、各種
アミンと反応させることにより、5位にアルキルアミノ
基又はアミノ基を簡便に導入することができる。尚、従
来閉環と同時にアミノ基を導入する方法については報告
がなされているが、本法の如く低級アルキルアミノ基又
はアミノ基を導入する方法は新規なものである。
Claims (14)
- 【請求項1】一般式(I)で表される新規ピリミドピリ
ミジン誘導体及びその薬学的に許容される塩。 (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、R3はアミノ基又は低級アルキルアミノ基、R4は
水素、アルキル基、フェニル基又はアミノ基を表す。) - 【請求項2】一般式(II) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、Yはアミノ基、ハロゲン又はジ低級アルキルアミノ
メチレンアミノ基を表す。) で表されるウラシル誘導体と、一般式(III) H2N−Z (III) (式中、Zは (ここでXは酸素又はNH、R4は水素、アルキル基、
フェニル基又はアミノ基を表す。)、低級アルキル基又
は水酸基を表す。) で表される化合物とを反応させて、Zが水酸基の場合に
は更に還元を行うことを特徴とする一般式(I) (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、R3はアミノ基又は低級アルキルアミノ基、R4は
水素、アルキル基、フェニル基又はアミノ基を表す。) で表されるピリミドピリミジン誘導体の製造方法。 - 【請求項3】一般式(I)で表される新規ピリミドピリ
ミジン誘導体及びその薬学的に許容される塩の少なくと
も一種を有効成分として含有する各種アレルギー疾患治
療、予防剤。 (式中、R1、R2は各々同一もしくは異なるアルキル
基、R3はアミノ基又は低級アルキルアミノ基、R4は
水素、アルキル基、フェニル基又はアミノ基を表す。) - 【請求項4】気管支喘息治療、予防剤である特許請求の
範囲第3項記載のアレルギー疾患治療、予防剤。 - 【請求項5】蕁麻疹治療、予防剤である特許請求の範囲
第3項記載のアレルギー疾患治療、予防剤。 - 【請求項6】アレルギー性鼻炎治療、予防剤である特許
請求の範囲第3項記載のアレルギー疾患治療、予防剤。 - 【請求項7】アレルギー性皮膚疾患治療、予防剤である
特許請求の範囲第3項記載のアレルギー疾患治療、予防
剤。 - 【請求項8】アレルギー性結膜炎治療、予防剤である特
許請求の範囲第3項記載のアレルギー疾患治療、予防
剤。 - 【請求項9】錠剤形態である特許請求の範囲第3乃至8
項記載のアレルギー疾患治療、予防剤。 - 【請求項10】カプセル形態である特許請求の範囲第3
乃至8項記載のアレルギー疾患治療、予防剤。 - 【請求項11】注射剤形態である特許請求の範囲第3乃
至8項記載のアレルギー疾患治療、予防剤。 - 【請求項12】軟膏形態である特許請求の範囲第3乃至
8項記載のアレルギー疾患治療、予防剤。 - 【請求項13】座薬形態である特許請求の範囲第3乃至
8項記載のアレルギー疾患治療、予防剤。 - 【請求項14】吸入剤形態である特許請求の範囲第3乃
至8項記載のアレルギー疾患治療、予防剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60090357A JPH0613518B2 (ja) | 1985-04-25 | 1985-04-25 | 新規ピリミドピリミジン誘導体、その製法並びに該化合物を含有する医薬組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60090357A JPH0613518B2 (ja) | 1985-04-25 | 1985-04-25 | 新規ピリミドピリミジン誘導体、その製法並びに該化合物を含有する医薬組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61249988A JPS61249988A (ja) | 1986-11-07 |
JPH0613518B2 true JPH0613518B2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=13996279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60090357A Expired - Lifetime JPH0613518B2 (ja) | 1985-04-25 | 1985-04-25 | 新規ピリミドピリミジン誘導体、その製法並びに該化合物を含有する医薬組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613518B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5920676B2 (ja) * | 1975-06-05 | 1984-05-15 | 久光製薬 (株) | 新規なピリミド〔4,5−d〕ピリミジン誘導体の製造法 |
JPS5920677B2 (ja) * | 1975-07-23 | 1984-05-15 | 久光製薬 (株) | 新規なピリミド〔4、5−d〕ピリミジンジオン誘導体の製造法 |
-
1985
- 1985-04-25 JP JP60090357A patent/JPH0613518B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61249988A (ja) | 1986-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4886807A (en) | Novel pyrimidopyrimidine derivative, process for producing it and pharmaceutical composition | |
JP4685243B2 (ja) | ピリミド[6,1−a]イソキノリン−4−オン誘導体 | |
WO1999024432A1 (en) | Purine derivatives and medicine containing the same as the active ingredient | |
BG65837B1 (bg) | Кристални и аморфна форми на триазоло (4,5-d) пиримидин | |
US5223503A (en) | 6-substituted pyrido[2,3-d]pyrimidines as antineoplastic agents | |
US4808587A (en) | 5-substituted pyrido[2,3-d]pyrimidine-2,4-diones | |
HU184787B (en) | Process for preparing alkoxy-benzyl-pyrido-pyrimidine derivatives | |
JPH05117273A (ja) | 医薬化合物 | |
JPS62252780A (ja) | 新規なインデノチアゾ−ル誘導体及びその製造法 | |
EP0244352B1 (en) | Pyrido[4,3-d]pyrimidine derivatives | |
US5681843A (en) | Parabanic acid derivatives | |
JP2567593B2 (ja) | イミダゾリジントリオン誘導体及び該化合物を有効成分として含有するアレルギ−性疾患治療剤 | |
US20030069417A1 (en) | Novel synthesis and crystallization of piperazine ring-containing compounds | |
JPH0613518B2 (ja) | 新規ピリミドピリミジン誘導体、その製法並びに該化合物を含有する医薬組成物 | |
JPH0764844B2 (ja) | ピリダジノピロロイソキノリン誘導体 | |
EP0137979B1 (en) | Diazine-ethenylphenyl oxamic acids and esters and salts thereof | |
JP2662765B2 (ja) | ピリド〔2,3−d〕ピリミジン誘導体を含有する医薬組成物 | |
AU678975B2 (en) | Pyrimidine compounds used in the therapy | |
US2807616A (en) | Oxazolopyrimidines and method of preparing same | |
US3414572A (en) | Basic substituted alkylxanthine derivatives | |
US4588526A (en) | Bronchodilatory azepino(1,2-A)pyrimidine derivatives and acid addition salts thereof and bronchodilating pharmaceutical compositions containing same | |
JPH06172365A (ja) | 10−チアイソアロキサジン誘導体およびその用途 | |
WO1994011363A1 (en) | 2-alkoxy-5,6,7,8-tetrahydroquinoxaline derivative, process for producing the same, and use thereof | |
FR2593181A1 (fr) | Derives d'acylaminomethyl-3 imidazo(1,2-a)pyridines, leur preparation et leur application en therapeutique | |
JPH03163079A (ja) | キサンチン誘導体、それらを有効成分とする気管支拡張剤及び脳機能改善剤 |