JPH0559267A - 硬化性組成物 - Google Patents
硬化性組成物Info
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- JPH0559267A JPH0559267A JP25020091A JP25020091A JPH0559267A JP H0559267 A JPH0559267 A JP H0559267A JP 25020091 A JP25020091 A JP 25020091A JP 25020091 A JP25020091 A JP 25020091A JP H0559267 A JPH0559267 A JP H0559267A
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Abstract
粘度を低下させる。 【構成】分子鎖に平均して2. 4個の加水分解性珪素基
を有する分子量30000の加水分解性珪素基含有のポ
リオキシプロピレン系重合体(I)及びその重合体10
0重量部に対し、分子鎖に平均して0.5〜1.5未満
の加水分解性珪素基を有する分子量2200〜3200
の主鎖がポリエーテルである加水分解性珪素基含有の低
分子化合物(II)を30重量部を含有する。 【効果】移行性の低い添加剤を使用するため、組成物を
シーリング剤等に使用した場合シーリング部周辺の汚染
や接着性への悪影響を及ぼすことがない。
Description
温硬化性組成物に関するものである。
各種の化合物を硬化させてシーリング材、接着剤等に使
用する方法はよく知られており工業的に有用な方法であ
る。
エーテルである化合物は、室温で液状であり、かつ硬化
物が比較的低温でも柔軟性を保持し、シーリング材、接
着剤等へ利用する場合好ましい特性を備えている。
開平3−72527号公報及び特開平3−47825号
公報等に記載されている末端に加水分解性珪素基を有す
る湿分硬化性の樹脂があげられる。このような末端に加
水分解性基を有する化合物では、一般にその分子量が大
きい程、硬化物の柔軟性が増すが樹脂の粘度は高いもの
となり、作業性が著しく悪くなる。
と粘度は低くなるが、硬化物は柔軟性に劣ったものとな
ってしまう。これまで、硬化物の柔軟性を保ったまま低
粘度とするためには各種の可塑剤が用いられてきた。
ン酸エステル類、脂肪族カルボン酸エステル類、グリコ
ールエステル類、リン酸エステル類、エポキシ可塑剤、
塩素化パラフィン等が使用されている。しかしながら、
これらの可塑剤は移行性があるためシーリング剤等に使
用した場合シーリング部周辺の汚染や接着性への悪影響
を及ぼすという欠点がある。
素基を有する湿分硬化性の樹脂に対して、その柔軟性を
低下させることなく樹脂組成物の粘度を低下させること
ができ、しかも移行性の非常に低い添加剤を検討した結
果本発明に至った。
して1.5以上の加水分解性珪素基を有する分子量80
00〜50000の加水分解性珪素基含有の高分子重合
体(I)及びその重合体100重量部に対し、分子鎖に
平均して0.5〜1.5未満の加水分解性珪素基を有す
る分子量300〜8000未満の主鎖がポリエーテルで
ある加水分解性珪素基含有の低分子化合物(II)を1
〜200重量部を含有する室温硬化性組成物を提供する
ものである。
高分子重合体(I)は分子鎖に平均して1.5以上の加
水分解性珪素基を有し、分子量8000〜50000の
湿分存在下室温で硬化する化合物であり、特に主鎖が本
質的にポリエーテルからなることが好ましい。
合体(I)は末端水酸基のポリエーテルやポリオールと
して知られる化合物に適当な方法で末端加水分解性珪素
基を導入することによって得られる。
7825号公報、特開平3−72527号公報、特開平
3−79627号公報、特公昭46−30711号公
報、特公昭45−36319号公報、特公昭46−17
553号公報等に提案されている。
(I)は下記に述べるように官能基を有するポリエーテ
ル化合物の末端に加水分解性珪素基を導入して製造され
る。
媒、複合金属シアン化物錯体触媒、金属ポルフィリンな
ど触媒の存在下少なくとも1個の水酸基を有するヒドロ
キシ化合物などの開始剤にアルキレンオキシドなどのモ
ノエポキシドなどを反応させて製造する水酸基末端のも
のが好ましい。ポリエーテル化合物の官能基数は2以上
が好ましく、特に、2または3が好ましい。
ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキ
シブチレン、ポリオキシヘキシレン、ポリオキシテトラ
メチレンおよびこれらの共重合物があげられる。
キシプロピレンジオールとポリオキシプロピレントリオ
ールである。また、下記(1)や(4)の方法に用いる
場合、アリル末端ポリオキシプロピレンモノオールなど
のオレフィン末端のポリエーテル化合物も使用できる。
で加水分解および架橋反応が起こる珪素基ならばよく、
一般に知られている加水分解性珪素基が使用できる。
がよい。 −SiXa R3-a ・・・(A)
置換の1価の有機基であり、好ましくは炭素数8以下の
アルキル基、フェニル基やフルオロアルキル基である。
特に好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基等
である。
ン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、アミド基、ア
ミノ基、アミノオキシ基、ケトキシメート基、酸アミド
基、ハイドライド基などがある。
基の炭素数は6以下が好ましく、特に4以下が好まし
い。好ましい加水分解性基は炭素数4以下の低級アルコ
キシ基、特にメトキシ基やエトキシ基、プロポキシ基、
プロペニルオキシ基等が例示できる。aは1、2または
3であり、特に2または3であることが好ましい。
ーテル化合物への導入の方法は特には限定されないが、
例えば以下の方法で導入することができる。
の末端にオレフィン基を導入したものと、一般式(B)
で表されるヒドロシリル化合物を反応させる方法。 HSiXa R3-a ・・・(B) (式中R、X、aは前記に同じ)
は、不飽和基及び官能基を有する化合物をポリエーテル
化合物の末端水酸基に反応させて、エーテル結合、エス
テル結合、ウレタン結合、カーボネート結合などにより
結合させる方法、あるいはアルキレンオキシドを重合す
る際に、アリルグリシジルエーテルなどのオレフィン基
含有エポキシ化合物を添加して共重合させることにより
側鎖にオレフィン基を導入する方法などが挙げられる。
の末端に一般式(C)で表される化合物を反応させる方
法。 R3-a −SiXa −R1 NCO・・・(C) (式中R、X、aは前記に同じ。R1 は炭素数1〜17
の2価炭化水素基。)
の末端にトリレンジイソシアネートなどのポリイソシア
ネート化合物を反応させてイソシアネート基末端とした
後、該イソシアネート基に一般式(D)で表される珪素
化合物のW基を反応させる方法。
ルボキシル基、メルカプト基およびアミノ基(1級また
は2級)〜選ばれた活性水素含有基。)
の末端にオレフィン基を導入し、そのオレフィン基と、
Wがメルカプト基である一般式(D)で表される珪素化
合物のメルカプト基を反応させる方法。
有の高分子重合体(I)の分子鎖中に平均して1.5〜
8特に1.6〜4であることが好ましい。
合体(I)として、分子量8000〜50000の有機
重合体が使用できる。特に、分子量が該有機重合体の分
子量が8000より低い場合は硬化物の伸びが低いもの
となり分子量が50000以上の場合は高粘度のため作
業性が著しく悪くなる。もっとも好ましい分子量は10
000〜40000である。
高分子重合体(I)に対して、分子鎖に平均して0.5
〜1.5未満の加水分解性珪素基を有し、主鎖がポリエ
ーテルである加水分解性珪素基含有の低分子化合物(I
I)を非移行性の反応性減粘剤および可塑剤として使用
する。
化合物(II)の製法としては、1官能の開始剤を使用
しアルキレンオキシドの開環重合を行いポリエーテルモ
ノオールとし、その後、水酸基を前記(1)〜(4)の
方法で加水分解性珪素基へ変換する方法などで製造す
る。
0の脂肪族、脂環族および芳香族のアルコール、チオア
ルコール、2級アミン、カルボン酸等を開始剤として、
上記公知の方法でアルキレンオキシドを開環重合させて
得られる。
素基を導入する場合アリルアルコールなどの不飽和基を
有するモノオールを開始剤として製造したポリエーテル
モノオールを用いてもよく、この場合その末端水酸基は
塩化ベンゾイルと反応させるなどの方法で不活性な有機
基に変換してもよい。
低分子化合物(II)における加水分解性基数は分子鎖
中に平均して0.5〜1.5未満であり、特に0.5〜
1.2が好ましい。
低分子化合物(II)の分子量としては300〜800
0未満が好ましい。該化合物の分子量が8000以上の
場合は、減粘剤としての効果が低くなるため好ましくな
い。特に300〜6000が好ましい。もっとも好まし
い分子量は2000〜4000である。
重合体(I)100重量部に対して、加水分解性珪素基
含有の低分子化合物(II)を1〜200重量部使用す
る。好ましくは1〜100重量部、特に1〜80重量部
が好ましい。
媒、充填剤、添加剤さらに必要ならば可塑剤等を含むこ
とができる。
酸塩やアセチルアセトナート錯体、アセト酢酸エステレ
ート錯体、各種の酸および塩基物質が使用できる。具体
的には、オクチル酸スズ、オクチル酸鉛やジアルキルス
ズジカルボン酸塩、ジブチルスズビスアセチルアセトナ
ート等の金属塩、及び有機アミン等があげられる。これ
らの触媒は単独あるいは併用して使用できる。
シリカ、無水珪酸、含水珪酸及びカーボンブラックのよ
うな充填剤、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ
ソウ土、焼成クレー、クレー、タルク、酸化チタン、ベ
ントナイト、有機ベントナイト、酸化第二鉄、酸化亜
鉛、活性亜鉛華、水添ひまし油及びシラスバルーン等の
充填剤、石綿、ガラス繊維及びフィラメントのような繊
維状充填剤が使用できる。
ジブチルフタレート、ブチルベンジルフタレート等のフ
タル酸エステル類;アジピン酸ジオクチル、コハク酸イ
ソデシル、セバシン酸ジブチル、オレイン酸ブチル等の
脂肪族カルボン酸エステル;ペンタエリスリトールエス
テル等のグルコールエステル類;リン酸トリオクチル、
リン酸トリクレジル等のリン酸エステル類;エポキシ化
大豆油、エポキシステアリン酸ベンジル等のエポキシ可
塑剤;塩素化パラフィン等が単独または2種以上の混合
物で使用できる。
シ樹脂等の接着付与剤、顔料、各種の老化防止剤、紫外
線吸収剤等があげられる。本発明の室温硬化性樹脂組成
物は、特に弾性シーラント用、接着剤用として使用でき
る。
限定されるものではない。 [参考例1]2−エチルヘキサノールを開始剤として、
特開平3−72527号公報記載の方法で複合金属シア
ン化物錯体触媒存在下にプロピレンオキシドを反応させ
てポリオキシプロピレンモノオールを製造し、次いで末
端水酸基にアリルクロライドを反応させ不飽和基を導入
した後、更にメチルジメトキシシランを反応させて、主
鎖がポリオキシプロピレンであり、末端基として、メチ
ルジメトキシシリルプロピル基を有する分子量3200
の添加剤Aを合成した。添加剤Aの粘度は25℃で62
0cpsであった。
始剤として、複合金属シアン化物錯体触媒の存在下プロ
ピレンオキシドを開環重合し、分子量3000のポリオ
キシプロピレンモノオールとし、更にこのモノオールに
対して等モルのメチルジメトキシシリルプロピルイソシ
アネートと反応させ、添加剤Bを合成した。添加剤Bの
粘度は25℃で750cpsであった。
して、プロピレンオキシドを開環重合し、分子量200
0の片末端アリルオキシ基含有のポリオキシプロピレン
モノオールとし、続いてトリエチルアミン存在下、水酸
基と等モルの塩化ベンゾイルと反応させた。反応混合物
を5倍量のヘキサンで希釈し水洗してトリエチルアミン
塩酸塩を除き、ヘキサンを留去して一方の末端がベンゾ
イルオキシ基のモノアリル体を得た。次に、常法によ
り、塩化白金酸を触媒として、メチルジメトキシシラン
と反応させ、アリル基をメチルジメトキシシリルプロピ
ル基に変換して分子量2200の添加剤Cを合成した。
添加剤Cの粘度は25℃で700cpsであった。
複合金属シアン化物錯体触媒の存在下プロピレンオキシ
ドを反応させて得られたポリオキシプロピレントリオー
ルの末端に1分子当り平均2. 4個のメチルジメトキシ
シリルプロピル基を導入した分子量30000のシリル
基含有ポリオキシプロピレンポリエーテル化合物100
重量部に対し、添加剤A〜Cを30重量部及び硬化触媒
としてジブチルスズジラウレート1重量部、添加剤とし
てフェノール系酸化防止剤1重量部を添加して、均一な
混合物とし、硬化前の粘度、硬化後の物性(50%モジ
ュラス、破断強度、伸び)、及び硬化物を溶剤に浸した
時の重量変化(重量減少率)を測定した。
〜Cの代わりに、添加剤を含まないもの及び添加剤とし
て、ジオクチルフタレート(DOP)を含むものについ
て、実施例1〜3と同様の検討を行った。得られた結果
を表1に示す。
る湿分硬化性の樹脂に対して、その柔軟性を低下させる
ことなく樹脂組成物の粘度を低下させることができる。
しかも本発明で使用する添加剤は移行性が非常に低いた
め、本発明の組成物をシーリング剤等に使用した場合シ
ーリング部周辺の汚染や接着性への悪影響を及ぼすこと
がない。
Claims (3)
- 【請求項1】分子鎖に平均して1.5以上の加水分解性
珪素基を有する分子量8000〜50000の加水分解
性珪素基含有の高分子重合体(I)及びその重合体10
0重量部に対し、分子鎖に平均して0.5〜1.5未満
の加水分解性珪素基を有する分子量300〜8000未
満の主鎖がポリエーテルである加水分解性珪素基含有の
低分子化合物(II)を1〜200重量部を含有する室
温硬化性組成物。 - 【請求項2】高分子重合体(I)の主鎖が本質的にポリ
エーテルである請求項1の室温硬化性組成物。 - 【請求項3】高分子重合体(I)及び低分子化合物(I
I)の加水分解性珪素基が下記一般式で示される請求項
1の室温硬化性組成物。 −SiXa R3-a ・・・(A) (式中Rは炭素数1〜20の置換もしくは非置換の1価
の有機基、Xは加水分解性珪素基、aは1,2または3
を示す。)
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JP3155035B2 (ja) | 2001-04-09 |
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