JPH0549900A - 攪拌混合造粒方法並びに装置 - Google Patents

攪拌混合造粒方法並びに装置

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JPH0549900A
JPH0549900A JP3293962A JP29396291A JPH0549900A JP H0549900 A JPH0549900 A JP H0549900A JP 3293962 A JP3293962 A JP 3293962A JP 29396291 A JP29396291 A JP 29396291A JP H0549900 A JPH0549900 A JP H0549900A
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blade
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賢 小林
Hideo Yamazaki
日出夫 山崎
Satoru Nagumo
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FUNKEN PAUTETSUKUSU KK
Okawara Mfg Co Ltd
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    • B01J2/10Processes or devices for granulating materials, e.g. fertilisers in general; Rendering particulate materials free flowing in general, e.g. making them hydrophobic in stationary drums or troughs, provided with kneading or mixing appliances
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は粉体を高速で粒状化する造粒方法並
びに装置に関するものであって、特に安定した粒径の製
品を、安定した運転状況の下に製造できる手法を提供す
るものである。 【構成】 ほぼ円筒状を成す造粒ケーシング10内にロ
ータ25を設け、このロータ25上に粉体Aとバイン
ダ液Lとを投下して造粒ケーシング10内で粒状化する
手法において、前記ロータ周囲の造粒ケーシングの周壁
部材とロータ25との間隔を運転中に変更できるように
する。具体的には例えばスリーブ15を偏心移動自在と
しておき、スリーブ15とロータ25との間隔を変える
ようにする。これによって運転中にスリーブ15とロー
タ25とが接近すると、スリーブ内周面に固着しがちな
付着物Bが掻き落とされ、常に安定した製品の製造がな
し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は高速で粉体を粒状に加工
することのできる攪拌混合造粒の手法に関するものであ
って、特にその運転途中における付着物の生長による運
転停止の事態を回避するようにした攪拌混合造粒方法並
びに装置に関するものである。
【発明の背景】粉体を粒状化する手法は種々実用化され
ているが、そのうち高速で造粒できるものとして攪拌混
合造粒装置が存在する。このものの基本構成を図10
(a)に示す概念図に従って説明すると、このものは造
粒ケーシング10′内にほぼ円盤状のロータ25′を具
え、そのロータ25′上に粉体Aとバインダ液Lとを
投下すると、ロータ25′の高速回転により粉体A
バインダ液Lとが混じり合い、それがロータ25′の周
囲の造粒ケーシングの周壁面11′と衝突し、そのとき
ロータに設けられているブレード30′によって攪拌さ
れて粉粒状に加工され、造粒ケーシング内から取り出さ
れるものである。
【0002】ところでこのような高速造粒できる攪拌混
合造粒装置にあっては、ブレード30′と造粒ケーシン
グの周壁面11′との相対間隔が製品の粒径を決定する
要素となっているが、実際にはバインダ液Lと混合され
た粉体Aはペースト状であって粘性を有するから、運
転を続けるにつれ造粒ケーシングの周壁面11′に付着
物Bとしてこびりついた状態となってしまう(図9
(b)参照)。このような状態となってしまうと、まず
造粒ケーシングの周壁面11′とブレード30′との間
隔が当初の設定値と変わってしまい、希望の粒径に造粒
できなくなり、更に甚だしい場合にはこびりついたいわ
ゆる付着物Bが更に生長し、ブレード30′に接するよ
うになってブレード30′の回転に大きな抵抗となり、
ついには運転不能となる事態を招いていた。
【0003】もとよりこのような事態に対処するため
に、前記造粒ケーシングの周壁面11′に相当する筒状
部材を可撓性のある合成ゴム、ゴム綿布複合材等によっ
て構成し、運転中、適宜時間間隔をおいて外部からこれ
をしごくようにして可撓性のある筒状部材の内周面に固
着していた付着物の除去を試みている。しかしながらこ
のような可撓筒状部材を用いたタイプのものは,もとも
とロータのブレードと筒状部材との間隔設定が正確には
なり難く、粒径のそろった製品が望めない上、筒状部材
をしごくような除去作業によって筒状部材そのものの耐
久性も劣化させてしまうという問題を有していた。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、正確な製品を得られる剛体の
造粒ケーシングを採用しながらも造粒ケーシングの周壁
面における付着物が生じないようにした新規な攪拌混合
造粒方法並びに装置の開発を試みたものである。
【0005】
【発明の構成】
【目的達成の手段】即ち本出願に係る第一の発明たる攪
拌混合造粒方法は、造粒ケーシング内にブレードを有す
るロータを具え、このロータを回転させながらロータ上
に粉体とバインダ液とを供給し、これらをロータの回転
によって粒状に混合造粒する方法において、前記ロータ
周囲には造粒ケーシングの周壁面をわずかな間隔を保っ
て臨ませるとともに、ロータ先端のブレードと造粒ケー
シングの周壁面との相対的な間隔を運転中において経時
的に異ならせ、スリーブ内壁面に発生する付着物の発生
を予防するようにしたことを特徴として成るものであ
る。
【0006】また本出願に係る第二の発明たる攪拌混合
造粒方法は前記要件に加え、前記ロータ周囲における造
粒ケーシングの周壁面をスリーブによって実質的に構成
し、ロータ先端のブレードとスリーブとの相対的な間隔
を運転中において経時的に異ならせ、スリーブ内壁面に
発生する付着物の発生を予防するようにしたことを特徴
として成るものである。
【0007】更にまた本出願に係る第三の発明たる攪拌
混合造粒装置は、造粒ケーシング内にブレードを有する
ロータを具え、このロータを回転させながらロータ上に
粉体とバインダ液とを供給し、これらをロータの回転に
よって粒状に混合造粒する装置において、前記ロータ周
囲には造粒ケーシングの周壁面を実質的に形成するスリ
ーブをわずかな間隔を保って臨ませ、且つ前記スリーブ
は造粒ケーシング内において偏心方向に可動状態に取り
付けられるとともに、シフタによって運転中において偏
心操作させられるように構成されていることを特徴とし
て成るものである。これら発明により前記目的を達成し
ようとするものである。
【0008】
【発明の作用】本発明にあっては、運転途中においてロ
ータにおけるブレードと造粒ケーシングの周壁面または
実質的にこれを形成するスリーブとの相対間隔が変化で
きるように構成されているから、運転を継続することに
よってスリーブ等の内面に生長し始めの付着物が生じた
としても、これが固着状態とならないうちにブレードと
スリーブとの間隔を狭めることにより、これをブレード
によって直ちに掻き取るようにし、付着物の固着状態で
の生長が生じないようにする。
【0009】本発明の攪拌混合造粒装置にあっては上記
作用を行うにあたり、スリーブを可動状態としてそのも
のを偏心的にずらすようにしたものであり、偏心させた
ときに接近するブレードとスリーブとの間においては付
着物が掻き取られて除去される。
【0010】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的
に説明するが、その説明にあたってはまず本発明の攪拌
混合造粒装置の具体的機構を説明し、次いでその作動態
様を説明しながら本発明の攪拌造粒混合方法を併せ説明
する。符号1は本発明たる攪拌混合造粒装置であって、
このものは適宜のフレーム2に対し攪拌混合造粒を行う
主要部材である本体部3とこれを駆動するための駆動装
置4とを組み付けて成るものである。
【0011】まず本体部3にはフレーム上部に載置され
るように、ほぼ円盤状を成す造粒ケーシング10が設け
られる。このものは上面が開放され、外周壁部11、内
周壁部12とによって円環状の攪拌室13を区画するよ
うに構成されるとともに、前記攪拌室13の一部から接
線方向外部に連通するように取出口14を具える。そし
てこの造粒ケーシング10に対し本発明の特徴的構成部
材の一例として適用されたスリーブ15を上方から載置
するような状態に組み付ける。
【0012】即ちスリーブ15は造粒ケーシング10の
外周壁部11内に幾分か偏心的にずれることができるよ
うな寸法設定として構成されるものであり、実質的に造
粒ケーシング11の周壁面を構成している。このスリー
ブ15は短寸円胴状を成し、実質的に造粒作用を行う作
用部15aに対しその上端部に造粒ケーシング10に載
置される部分となるフランジ部15bとを具える。この
造粒ケーシング10とスリーブ15との間は適宜滑性の
よいフッ素樹脂(例えば商品名テフロン樹脂)から成る
パッキング部材16を介在させる。そしてスリーブ15
は造粒ケーシング10側に植設したガイドピン17によ
って大まかな位置決めがされるものであって、このガイ
ドピン17の部分にスリーブ15におけるフランジ部1
5bに形成されたガイドスリット15cが外嵌めされた
状態で組み付けられる。
【0013】更にこのスリーブ15の可動状態を設定す
るために一例としてエアシリンダ19によって駆動され
るシフタ20が設けられる。即ちエアシリンダ19は造
粒ケーシング10の外周壁部11の外側三カ所に取り付
けられ、これによって駆動されるピストン状のシフタ2
0が造粒ケーシング10の外周壁部11を貫いてスリー
ブ15の作用部15aの外周面に当接し得るような状態
に設定されるのである。そしてこのエアシリンダ19の
突出加減によってスリーブ15の偏心状態が設定される
のである。尚このような偏心状態を運転途中において適
宜制御するため、多数のエアバルブ21を具える。
【0014】また符号22はストッパピンであって、こ
のものはスリーブ15を偏心運転させる必要のない場
合、例えば造粒ケーシング10に芯を合わせた状態に固
定したり、あるいは偏心状態を保ちながらも固定した状
態にするためのものであり、必ずしも不可欠とするもの
ではない。このストッパピン22が存在しない場合であ
っても、前記シフタ20の作用端側に例えば適宜のシム
状の部材を介在させることによりスリーブ15の中心固
定が図り得る。
【0015】このようなスリーブ15を具えた造粒ケー
シング10内には他の造粒作用部材であるロータ25が
設けられる。このものは造粒ケーシング10の下面に取
り付けられた筒状の軸受ハウジング26に対し適宜のベ
ヤリング27を介して回転自在に取り付けられた主軸2
8に設けられる。即ち図4に拡大して示すように、主軸
28の上端部にロータ25の中心を外嵌め状態に嵌め込
んだ後、一例として作業者が手回しできるような蝶ネジ
タイプのボルト29によって固定する。
【0016】そしてこのロータ25には造粒作用を直接
担う部材であるブレード30をロータ25の外周から突
出するように設ける。このブレード30は原料たる粉体
とバインダ液Lとの攪拌混合が行えるように適宜の
形状がとり得るが、この実施例では図3〜6に示すよう
に一例として前記スリーブ15と直接ほぼ接する三基の
ブレード30I、30II、30IIIを具える。そし
て前記ブレード30I、30II、30IIIは一例と
してロータ25の周縁に三カ所、120°ずつの間隔を
おいて設けられるとともに、それらの高さ方向の作用範
囲はスリーブ15を高さ方向にほぼ三分割するように上
方から順に設定される。またこれらブレード30とは別
にロータ上面には、一例として三枚の上部スクレーパ3
0Aを、ロータ下面には同じく三枚の下部スクレーパ3
0Bを設ける。更に前記ロータ25の上面には多数の攪
拌ピン31を外周寄りに設けるとともに、造粒ケーシン
グ10における攪拌室13内を旋回する攪拌羽根32を
具える。
【0017】尚、前記造粒ケーシング10はその中心側
凹部において、原料等が入り込んだ場合にこれを排出す
るためのドレン孔33aを設けるとともに、主軸28の
軸受ハウジング26の上方には軸受部への異物の混入を
防止するためのフランジ33bを設け、これらによって
製造原料特に水分等が回転部分に入り込むことを防止す
るように図っているのである。
【0018】更にこのようなロータ25を内蔵した造粒
ケーシング10はその上方の開放面側に円胴状のドラム
34を接続させるものであって、このドラム34の上面
にはドラム天板35を設け、ここを貫くようにドラム天
板35の中心に一例として原料ダクト36を上方から接
続させる。そしてこの原料ダクト36にはその途中から
給液管37が貫通状態に接続され、原料ダクト36の内
部ほぼ中心において垂直下方に伸び、その先端には給液
ノズル38を設ける。尚、符号39は前記ドラム34を
固定するために造粒ケーシング10の外周部に一例とし
て三カ所設けられたクランプである。本発明の実質的な
造粒作用を行う本体部3は以上述べたような構成を一例
としてとるものである。
【0019】次にこの本体部3におけるロータ25の駆
動装置4について以下説明する。まず本装置のフレーム
2から側方に張り出すように一例として四本のモータ支
持ステー40を設け、これに駆動装置4の駆動源たる駆
動モータMを取付位置を調節自在に支持させる。そして
駆動モータMの出力プーリ41に対しこれに対向的に前
記ロータ25の主軸28の下端部に従動プーリ42を取
り付け、両者の間にベルト43を巻回させる。更にこの
ような駆動系及び本体部3の下方には適宜安全性、更に
は内部機構の保護等を兼ねてカバー44を設ける。
【0020】本発明たる攪拌混合造粒装置は以上述べた
ような構成を有するものであり、以下その作動状態を説
明しながら本発明の方法を説明する。 i)各部の運転 まず攪拌混合造粒を行うにあたっては駆動モータMを駆
動し、これによってロータ25を造粒ケーシング10内
において回転させる。因みにこの回転数は製造する粒体
Aやその原料たる粉体A、更にはバインダ液Lの性状
等によって適宜選択調整し得るものであるが、概ね毎分
数百回転から数千回転の間である。
【0021】ii)原料の供給 粒体Aを製品として製造するには原料となる粉体A
と、これを結合させるバインダ液Lとが供給されるこ
とが必要であり、まず粉体Aは原料ダクト36の上方
から一定量ずつ供給され、またバインダ液Lは給液管3
7から供給されて給液ノズル38から造粒ケーシング1
0の上方に吐出される。勿論、吐出状態は通常の流下で
あってもよいし、噴霧状態であってもよい。
【0022】iii)造粒工程 次にこの粉体Aが造粒されてゆく状況について説明す
ると、すでに述べたように原料ダクト36からロータ2
5の作用面たる混合面25a上に落下する粉体Aとバ
インダ液Lとはそのロータ25に衝接した途端にロータ
25の混合面25aあるいはそこに植設状態にされてい
る攪拌ピン31等の作用により攪拌されながら周辺の旋
回気流と遠心力とによりスリーブ15に押し付けられる
ような状態に吹き飛ばされる。この吹き飛ばされる途中
で粉体Aとバインダ液Lとの混合がなされてゆくので
ある。尚、ロータ25の混合面25aに突出している攪
拌ピン31や上部スクレーパ30Aが存在しない場合で
あっても粉体Aとバインダ液Lとの混合は可能であ
る。
【0023】このような運転を続けるとスリーブ15側
に飛散した粉体Aとバインダ液Lとの混合体は、その
間スリーブ15の内周面に沿って流下される途中でロー
タ25におけるブレード30(30I、30II、30
III)の作用により叩打され、そこでほぼ粒径が設定
されながら造粒され、更に造粒ケーシング10内におけ
る攪拌室13に移動してゆき、攪拌羽根32の作用によ
り造粒ケーシング10の取出口14から外部に放擲され
るようにして取り出される。
【0024】そして本発明の特徴的構成であるスリーブ
15とブレード30との相対間隔の調整は本実施例の装
置においてはスリーブ15が適宜偏心的にその位置をず
らせ、部分的にブレード30との間隔Gを狭め、その部
分でスリーブ15の内周壁に固着して生長しがちな付着
物Bを掻き取るようにして、それ以上の固着状態での生
長を阻止するように図るのである。即ち適宜のプログラ
ムに従い、一例として造粒ケーシング10の周囲に三カ
所設けたエアシリンダ19の突出状態を適宜設定し、シ
フタ20によってスリーブ15の作用部外周面を押し込
むのである。これによってその偏心状態が適宜設定さ
れ、その周囲が万遍なく一定インターバルでブレード3
0に近付くようにすれば、常にスリーブ15の作用部1
5aの内周面に付着物Bが生長することなく運転が継続
される。尚、偏心させる寸法は図5では誇張して大きく
描いてあるが、0.5mm〜数mm程度の範囲である。
【0025】iv)他の実施例 本発明は以上述べたことから理解し得るように要はブレ
ード30とスリーブ15との相対間隔を変更し得るよう
にすることが基本的技術思想であるから、この技術思想
の下にすでに述べた実施例以外にも次のような構成がと
り得る。即ち図7に骨格的に示すものはスリーブ15を
円周上に何分割かしておき、この有効径を拡大、縮小し
得るように構成しておくことももとより差し支えない。
勿論、各スリーブ15の相互の切れ目には若干のギャッ
プが生ずるが、この部分についてはギャップのままとし
ておいてもよいし、あるいは必要に応じて可撓性を有す
る薄金属板等の覆板15dを設けるようにしてもよい。
【0026】また更に図8に骨格的に誇張して示すもの
は前記ロータ25をその駆動用の主軸28ごと偏心的に
移動できるようにし、一方スリーブ15は固定状態のま
ま設定しておくことも可能である。勿論この場合におい
て主軸28の従動プーリ42と駆動モータMの出力プー
リ41との距離がわずかながら変わるものであるが、ほ
ぼ問題ない場合にはそのままにしておき、ベルト43等
の弛み等が問題になる場合には適宜途中にテンショナ等
を介在させる。
【0027】更にまた図9に骨格的に示す実施例は例え
ば船舶等の推進翼等において見られるような可変ピッチ
プロペラタイプに類した軸心からのシフトロッドにより
ブレード30の作用位置を突出させたり引き込み状態と
したりして変更自在としたものであり、これによってブ
レード30とスリーブ15との相対間隔を変更できるよ
うにしたものである。
【0028】尚、以上述べた説明から理解されるように
図8、9に示した実施例ではスリーブ15の位置調整は
不要であるからこれを完全に除去し、直接造粒ケーシン
グ10の外周壁部11の内側周面をロータ25の外周側
を囲むように臨ませてもよい。勿論スリーブ15が非可
動状態であっても設けられていること自体はスリーブの
磨滅した際、これのみの研削、交換等ができることを保
証するものであり、好ましい設計である。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有する
ものであり、この種の攪拌混合造粒装置においてロータ
25におけるブレード30と造粒ケーシングの周壁面ま
たはこれを実質的に形成しているスリーブ15との相対
間隔を調整自在としたことにより、運転中において一定
の時間間隔ごとに両者を接近させるようにすることが可
能となり、これによってスリーブ15に固着して生長し
がちな付着物Bの発生を抑えることができる。これが延
いては常に安定した粒径の製品を製造することを可能と
し、更には付着物Bの生長による運転停止等の事態も回
避することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の攪拌混合造粒装置を示す斜視図であ
る。
【図2】同上正面図である。
【図3】同上平面図である。
【図4】本体部の内部構造を示す縦断面図である。
【図5】スリーブを偏心させてブレードとの間隔を調整
する手法を示す平面図である。
【図6】ロータの底面を反転して示す斜視図である。
【図7】スリーブとブレードとの間隔を可変する他の調
整機構を示す骨格的平面図である。
【図8】同上更に他の調整機構を示す骨格的平面図であ
る。
【図9】同上更に他の調整機構を示す骨格的縦断面図で
ある。
【図10】従来の攪拌混合造粒装置の構造並びにその問
題点を示す骨格的縦断面図である。
【符号の説明】
1 攪拌混合造粒装置 2 フレーム 3 本体部 4 駆動装置 10 造粒ケーシング 11 外周壁部 12 内周壁部 13 攪拌室 14 取出口 15 スリーブ 15a 作用部 15b フランジ部 15c ガイドスリット 15d 覆板 16 パッキング部材 17 ガイドピン 19 エアシリンダ 20 シフタ 21 エアバルブ 22 ストッパピン 25 ロータ 25a 混合面 26 軸受ハウジング 27 ベヤリング 28 主軸 29 ボルト 30 ブレード 30I ブレード 30II ブレード 30IIIブレード 30A 上部スクレーパ 30B 下部スクレーパ 31 攪拌ピン 32 攪拌羽根 33a ドレン孔 33b フランジ 34 ドラム 35 ドラム天板 36 原料ダクト 37 給液管 38 給液ノズル 39 クランプ 40 モータ支持ステー 41 出力プーリ 42 従動プーリ 43 ベルト 44 カバー A 粒体 A 粉体 B 付着物 G 間隔 L バインダ液 M 駆動モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造粒ケーシング内にブレードを有するロ
    ータを具え、このロータを回転させながらロータ上に粉
    体とバインダ液とを供給し、これらをロータの回転によ
    って粒状に混合造粒する方法において、前記ロータ周囲
    には造粒ケーシングの周壁面をわずかな間隔を保って臨
    ませるとともに、ロータ先端のブレードと造粒ケーシン
    グの周壁面との相対的な間隔を運転中において経時的に
    異ならせ、スリーブ内壁面に発生する付着物の発生を予
    防するようにしたことを特徴とする攪拌混合造粒方法。
  2. 【請求項2】 前記ロータ周囲における造粒ケーシング
    の周壁面をスリーブによって実質的に構成し、ロータ先
    端のブレードとスリーブとの相対的な間隔を運転中にお
    いて経時的に異ならせ、スリーブ内壁面に発生する付着
    物の発生を予防するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の攪拌混合造粒方法。
  3. 【請求項3】造粒ケーシング内にブレードを有するロー
    タを具え、このロータを回転させながらロータ上に粉体
    とバインダ液とを供給し、これらをロータの回転によっ
    て粒状に混合造粒する装置において、前記ロータ周囲に
    は造粒ケーシングの周壁面を実質的に形成するスリーブ
    をわずかな間隔を保って臨ませ、且つ前記スリーブは造
    粒ケーシング内において偏心方向に可動状態に取り付け
    られるとともに、シフタによって運転中において偏心操
    作させられるように構成されていることを特徴とする攪
    拌混合造粒装置。
JP03293962A 1991-08-20 1991-08-20 攪拌混合造粒方法並びに装置 Expired - Lifetime JP3116240B2 (ja)

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