JPH0521794A - 絶縁ゲイト型電界効果半導体装置およびその作製方法 - Google Patents
絶縁ゲイト型電界効果半導体装置およびその作製方法Info
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- JPH0521794A JPH0521794A JP3035484A JP3548491A JPH0521794A JP H0521794 A JPH0521794 A JP H0521794A JP 3035484 A JP3035484 A JP 3035484A JP 3548491 A JP3548491 A JP 3548491A JP H0521794 A JPH0521794 A JP H0521794A
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Abstract
の半導体を用いることで、絶縁ゲイト型電界効果トラン
ジスタを画素の駆動素子としたアクティブ型の液晶表示
装置等の表示装置の特性、信頼性を高めることを目的と
する。 【構成】 ゲート電極周囲に酸化アルミニウムの絶縁膜
(40)を設けることによって、ソース領域5、5, 、
ドレイン領域6、6, への給電点とチャネル端部との距
離を短くした絶縁ゲイト型電界効果トランジスタであっ
て、さらにこの絶縁ゲイト型電界効果トランジスタのソ
ース、ドレイン、チャネル形成領域となる半導体膜2、
2, は、非感光性を持たせるために酸素、炭素または窒
素が1×1020cm-3以上、20原子%以下含まれている
ことを特徴とする。
Description
装置またはイメ−ジセンサに用いる薄膜構造を有する絶
縁ゲイト型電界効果トランジスタ(以下TFTという)
およびその作製方法に関するものである。
晶表示装置が知られている。この場合、TFTにはアモ
ルファスまたは結晶粒界を有する多結晶型の半導体を用
い、1つの画素にPまたはN型のいずれか一方の導電型
のみのTFTを用いる。即ち、一般にはNチャネル型T
FT(NTFTという)を画素に直列に連結している。
の半導体は、キャリア移動度が小さく、特にホ−ルのキ
ャリア移動度が0. 1cm2/Vsec以下と小さい。また多結
晶構造の半導体は、結晶粒界に偏析した酸素等の不純物
および不対結合手によりドレイン耐圧を充分大きくとれ
ない、Pチャネル型のTFTができにくい等の欠点があ
った。さらにこれらは光感度(フォトセンシティビティ
PSという)を有し、光照射によりVg−ID (ゲイト
電圧−ドレイン電流)特性等が大きく変化してしまう欠
点を有している。そのため、チャネル形成領域に光照射
が行われないように遮光層を作ることが重要な工程であ
った。
れに直列に連結してNTFT(11)を設け、これをマ
トリックス配列せしめたものである。一般には640×
480または1260×960と多くするが、この図面
ではそれと同意味で単純に2×2のマトリックス配列を
させた。このそれぞれの画素に対し、周辺回路(1
6), (17)より電圧を加え、所定の画素を選択的に
オンとし、他の画素をオフとした。するとこのTFTの
オン、オフ特性が一般には良好な場合、コントラスト比
の値の大きい液晶表示装置を作ることができる。しかし
ながら、実際にかかる液晶表示装置を製造してみると、
TFTの出力即ち液晶にとっての入力(液晶電位とい
う)の電圧VLC(10)は、しばしば“1”(High)と
するべき時に“1”(High) にならず、また、逆に
“0”(Low )となるべき時に“0”(Low )にならな
い場合がある。液晶(12)はその動作において本来絶
縁性であり、また、TFTがオフの時に液晶電位(V
LC)は浮いた状態になる。そしてこの液晶(12)は
等価回路的にはキャパシタであるため、そこに蓄積され
た電荷によりVLCが決められる。この電荷は従来のTF
Tは光感光性であるため、遮光が充分でない時、TFT
のチャネルを通じて電流がリ−ク(15)してしまい、
結果としてVLCのレベルが変動してしまう。さらに液晶
がRLCで比較的小さい抵抗となりリ−ク(14)が生じ
た場合には、VLCは中途半端な状態になってしまう。こ
のため1つのパネル中に20万〜500万個の画素を有
する液晶表示装置においては、高い歩留まりを成就する
ことができない。
化珪素膜、酸化珪素膜等によっておおい、フォトリソ法
によってコンタクトホールを作製したのちに、ソースま
たはドレインへの給電点を設けた場合、各給電点とチャ
ネル端部までの距離が長くなるために、薄膜低温プロセ
スによって作られるTFTでは、抵抗成分をそこに生
じ、周波数特性の低下、ON抵抗の増加を招いていた。
果半導体装置のチャネル領域に隣接したソースまたはド
レイン領域への給電点とチャネル端部までの距離を短く
するために従来のTFTを改良したものである。
ルミニウムを用いることで、アルミニウムの陽極酸化法
による酸化アルミニウムをその表面に設けて、その上に
立体交差を有する3次元的な配線を設けることを特徴と
している。また、該ゲート電極および電極周囲の酸化ア
ルミニウムによって、ソース・ドレインのコンタクトホ
ールを設けて給電点をチャネルに近づけることで、装置
の周波数特性の低下、ON抵抗の増加を防ぐことができ
た。
導体材料を光に対し非感光性の材料とし、特にそのため
TFTのチャネル形成領域に酸素、炭素または窒素を添
加したアモルファス構造を有する水素が添加されたシリ
コン半導体を主成分とする半導体膜を用い、その領域を
熱処理することによって結晶性を有しながらも光感光性
をなくしたものである。特に材料として、SiO
1-X(0<X<1)、SiN1-X(0<X<1)で示され
るように、いわゆるシリコン半導体を変成したものであ
る。それらO、C、Nの総量を1×1020cm -3 〜20
原子%、好ましくは3×1020cm -3 〜5原子%とし
たことにより非感光性とせしめ、さらにこのシリコン半
導体を500〜750 ℃の熱処理することにより結晶
化せしめて、キャリア移動度として5cm2/Vsec以上とす
るため結晶粒界を実質的になくし、かつ結晶性を有する
半導体材料としたものである。
る加熱方法と、エキシマレーザー光に代表されるレーザ
ーエネルギーすなわち光エネルギーの照射による方法を
用いた。
流変化を10%以下とし、かつオフ状態(サブスレッシ
ュホ−ルド状態)での暗電流の値が10 -9 Aのオ−ダ
のものが10 -7 Aのオ−ダ以下の増加、即ち2桁以下
しか変化しないことを2000カンデラの可視光照射下
で成就させたものである。
リックス構成したそれぞれのピクセル(透明導電膜とT
FTとの総合したもの)の一方の透明導電膜(画素)の
電極に相補型のTFTの出力端子を連結せしめた。即ち
マトリックス配列したすべての画素にPチャネル型のT
FT(以下PTFTという)とNTFTとを相補型(以
下C/TFTという)として連結して1つのピクセルと
したものである。
た実際のパタ−ンレイアウト(配置図)の例を第4図に
示す。
おいて、PTFTとNTFTとのゲイトを互いに連結
し、さらにY軸方向の線VGG(22)、またはV
GG'(23)に連結した。またC/TFTの共通出力を
液晶(12)に連結している。PTFTの入力(V
DD側)をX軸方向の線VDD(18),VDD'(18' )
に連結し、NTFTの入力(V SS側)をVSS(19)に
連結させている。するとVDD(18), VGG(22)が
“1”の時、液晶電位(10)は“0”となり、またV
DD(18)が“1”、VGG(22)が“0”の時は液晶
電位(10)は“1”となる。即ち、VGGとVLCとは
「逆相」となる。
または接地またはVSS(19)のいずれかに固定させる
ため、フロ−ティングとなることがない。第3図におい
ては、NTFTとPTFTとを逆に配設すると、VGGと
VLCとは「同相」とすることができる。以下に実施例に
基づき、本発明を示す。
発明を示す。ガラス基板にC/TFTを作らんとした時
の製造工程を第1図に基づき示す。
ガラス等の約600℃の熱処理に耐え得るガラス(1)
上にマグネトロンRF(高周波)スパッタ法を用いてブ
ロッキング層(38)である酸化珪素膜を1000〜3
000Åの厚さに作製した。
温度150℃、出力400〜800W、圧力0. 5Pa
とした。タ−ゲットに石英または単結晶シリコンを用い
た成膜速度は30Å/分であった。
たシリコン膜をLPCVD(減圧気相)法、スパッタ法
またはプラズマCVD法により形成した。
て、SiO1-X (0<X<1), SiC1-X (0<X<
1)またはSiN1-X (0<X<1)で示され、実際は
O(酸素)、C(炭素)、N(窒素)が互いに混在した
ものである。ここでは特に混入させやすい酸素を意図的
に若干量添加した。そして酸素の量を1×1020cm -3
〜20原子%好ましくは3×1020cm -3 〜5原子%と
した。
りも100〜200℃低い450〜550℃、例えば5
30℃でジシラン(Si2 H6 )またはトリシラン(S
i3H8 )に酸化物気体例えば亜酸化窒素(N2 O)を
N2 O/(Si2 H6 またはSi3 H8 )=0. 001
〜0. 1体積%の混合比でCVD装置に供給して成膜し
た。反応炉内圧力は30〜300Paとした。成膜速度
は30〜100Å/ 分であった。NTFTとPTFTと
のスレッシュホ−ルド電圧(Vth )を概略同一に制御す
るため、ホウ素をジボランを用いて1×1015〜5×1
017cm -3 の濃度として成膜中に添加してもよい。
を1×10 -5 Pa以下とし、単結晶シリコンをタ−ゲ
ットとし、アルゴンに水素を50〜80体積%に混入し
た雰囲気で行った。例えばアルゴン20体積%、N2 O
0. 001% 〜0. 1体積%、残り水素約80体積%
とした。成膜温度は150℃、周波数は13. 56MH
z 、スパッタ出力400〜800Wとした。圧力は
0. 5Paであった。プラズマCVD法により珪素膜を
作製する場合、温度は例えば300℃とし、モノシラン
(SiH4 )またはジシラン(SiH6 )をこれらにN
2 O/ SiH4 =0. 001〜0. 1体積%で酸化物、
窒化物気体を混入したものを反応性気体として用いた。
これらをPCVD装置内に導入し、13. 56MHzの
高周波電力を加えて成膜した。
酸素が1×1020cm -3 〜20原子%、好ましくは3×
1020cm -3 〜5原子%の濃度であることが好ましい。
を添加すればよいが、多すぎるとその後の熱処理でも
結晶化しにくくなり、ひいてはキャリア移動度が5cm2
/Vsec 以上、好ましくは10〜100cm2/Vsecを得るこ
とができないからである。
000〜10000Å(1μm )、例えば3000Åの
厚さに作製の後、500〜750℃の結晶成長を起こさ
ない程度の中温の温度にて12〜70時間非酸化物雰囲
気にて加熱処理した。例えば窒素または水素雰囲気にて
600℃の温度で保持した。また、上記の加熱方法以外
にエキシマレーザーを用いて瞬間的に半導体表面を溶融
しすることにより加熱アニールと同等、あるいは同等以
上の効果を得ることができる。この場合、エキシマレー
ザーを100〜300mJ/cm2 の強さで10〜100sh
oto 照射することで結晶化を行なうことができる。
ファス構造の酸化珪素膜が形成されているため、この熱
処理で特定の核が存在せず、全体が均一に加熱アニ−ル
される。即ち、成膜時はアモルファス構造を有し、また
水素は単に混入しているのみである。
ァス構造から秩序性の高い状態に移り、その一部は結晶
状態を呈する。特にシリコンの成膜時に比較的秩序性の
高い領域は特に結晶化をして結晶状態となろうとする。
しかし、これらの領域間に存在する珪素により互いの結
合がなされるため、珪素同志は互いにひっぱりあう。結
晶としてもレ−ザラマン分光により測定すると、単結晶
の珪素(111)結晶方位のピ−ク522 cm -1より低
周波側にシフトした格子歪を有した(111)結晶ピ−
クが観察される。その見掛け上の粒径は、半値巾から計
算すると、50〜500Åとマイクロクリスタルのよう
になっているが、実際はこの結晶性の高い領域は多数あ
ってクラスタ構造を有し、その各クラスタ間は互いに珪
素同志で結合(アンカリング)がされたセミアモルファ
ス構造の被膜を形成させることができた。
により深さ方向の分布測定を行った時、添加物(不純
物)として最低領域(表面または表面より離れた位置
(内部))において酸素が3. 4×1020cm -3 、窒素
4×1017cm -3 を得た。また水素は4×1020cm -3
であり、珪素4×1022cm -3 として比較すると1原子
%であった。
020cm -3 においては1000Åの膜厚で600℃(4
8時間)の熱処理で可能である。これを5×1020cm
-3 にすると膜厚を0. 3〜0. 5μmと厚くすれば6
00℃でのアニ−ルによる結晶化が可能であったが、
0. 1μmの厚さでは650℃での熱処理が結晶化のた
めには必要であった。即ちより膜厚を厚くする、より酸
素等の不純物濃度を減少させるほど、結晶化がしやすか
った。
バウンダリ(GBという)がないといってもよい状態を
呈する。キャリアは各クラスタ間をアンカリングされた
個所を通じ互いに容易に移動し得るため、いわゆるGB
の明確に存在する多結晶珪素よりも高いキャリア移動度
となる。即ちホ−ル移動度(μh)=10〜50cm2/Vs
ec、電子移動度(μe)=15〜100cm2/Vsecが得ら
れる。
てのVg(ゲイト電圧)−ID (ドレイン電流)特性を得
ながらガラス側より2000ルックスの光を照射してI
D がオン状態の領域で10%以下しか動かない条件(ド
リフトしない条件)またはサブスレッシュホ−ルド電圧
の領域にてID が2桁以下の増加(ドリフト)しかない
条件(オフ電流が充分小さい条件)として測定した。す
ると酸素濃度が8×1019cm -3 等の少ない濃度である
とドリフトがあるが、1×1020cm -3 以上好ましくは
3×1020cm -3 以上とするとほとんどドリフトがPT
FTでもNTFTでもみられなかった。
く、900〜1200℃の高温アニ−ルにより被膜を多
結晶化すると、核からの固相成長により被膜中の酸素等
の不純物の偏析がおきて、GBには酸素、炭素、窒素等
の不純物が多くなり、結晶中の移動度は大きいが、GB
でのバリア(障壁)を作ってそこでのキャリアの移動を
阻害してしまう。そして結果としては5cm2/Vsec以下の
移動度しか得られないのが実情であった。
光性がなくかつ結晶性を有するセミアモルファスまたは
セミクリスタル構造を有するシリコン半導体を用いてい
る。
1のフォトマスクにてフォトエッチングを施し、PT
FT用の領域(21)を図面の右側に、NTFT用の領
域(11)を左側に作製した。
絶縁膜として厚さは500 〜2000Å例えば100
0Åに形成した。これはブロッキング層としての酸化珪
素膜の作製と同一条件とした。この成膜中に弗素を少量
添加してもよい。
性を向上し、界面凖位を除くため、紫外光を同時に加
え、オゾン酸化を行うとよかった。即ち、ブロッキング
層(38)を形成したと同じ条件のスパッタ法と光CVD
法との併用方法とすると、界面凖位を減少させることが
できた。
を0.3μmの厚さに形成した。これを第2のフォトマ
スクにてパタ−ニングした。そしてPTFT用のゲイ
ト電極(4), NTFT用のゲイト電極(4' )を形成
した。例えばチャネル長は10μmとした。
1' )をフォトマスクを用いて形成し、PTFT用の
ソ−ス(5), ドレイン(6)に対し、ゲート電極
(4)をマスクとしてホウ素を1×1015cm -2 のド−
ズ量をイオン注入法により添加した。
(31)をフォトマスクを用いて形成した。そしてN
TFT用のソ−ス(5' )、ドレイン(6' )を形成す
るためにゲート電極(4' )をマスクとしてリンを1×
1015cm -2 の量、イオン注入法により添加した。
た。しかし図1(B)において、ゲイト電極(4),
(4' )をマスクとしてシリコン膜上の酸化珪素を除去
し、その後、ホウ素、リンを直接珪素膜中にイオン注入
してもよい。
去した後、650℃にて10〜50時間再び加熱アニ−
ルを行った。そしてPTFTのソ−ス(5),ドレイン
(6), NTFTのソ−ス(5' )、ドレイン(6')
を不純物を活性化してp+、n+ として作製した。
ャネル形成領域(7), (7' )がセミアモルファス半
導体として形成されている。
がらも、すべての工程において700℃以上に温度を加
えることがなくC/TFTを作ることができる。そのた
め、基板材料として、石英等の高価な基板を用いなくて
もよく、本発明の大画素の液晶表示装置にきわめて適し
ているプロセスである。
行った。しかし図1(A)のアニ−ルは求める特性によ
り省略し、双方を図1(D)の熱アニ−ルにより兼ねさ
せて製造時間の短縮を図ってもよい。
(4’)を陽極酸化をもちいて、その周囲に酸化アルミ
ニューム(40)を作成した。酸化アルミニウムの厚み
は0.2〜1μm例えば0.5μmとして、本実施例で
は作成した。
して前記したスパッタ法により酸化珪素膜を形成した。
この酸化珪素膜の形成はLPCVD 法、光CVD 法を用いても
よく、膜厚は例えば0. 2〜1. 0μmとして形成し
た。その後、図1(F)に示す如く、フォトマスクを
用いて電極用の窓(32)を形成した。その際、RIE
(異方性エッチング)方法を用い、ゲート電極(4)、
(4’)のセルファライン性を利用して、コンタクトホ
ール(32)の位置をチャネル近傍にまで極力接近させ
たことに、本発明の特徴を有する。
を0.5〜1μmの厚さにスパッタ法により形成し、こ
のアルミニウム膜を利用してリ−ド(9), (9' )を
形成した。その後、ポリイミド等の有機樹脂(34)を
形成した。
なる部分をフォトマスクを用いて、層間絶縁物
(8)、アルミ(35)、有機樹脂(34)を除去し、
コンタクト用の窓を得た。さらに画素電極となる透明導
電膜であるITO膜(33)を形成し、図1(G)の形
状を得た。
する。移動度(μ) 、スレッシュホ−ルド電圧、ドレ
イン耐圧(VBDV)、フォトセンシティビティ(PS)
は以下の通りであった。
m、チャネル巾30μmの場合を示す。かかる半導体を
用いることにより、一般に不可能とされていたTFTに
大きな移動度を得ることができ、加えて感光性がなく、
かつドレイン耐圧を大きなレベルで得た。そのため、初
めて図2、図3に示した液晶表示装置用のNTFTまた
はC/TFTを構成させることができた。
このC/TFTの出力を画素に連結させるためさらに図
1(G)において、ポリイミド等の有機樹脂(34)を
形成し、さらにフォトマスクにより再度の窓あけを行
い、2つのTFTの出力端を液晶装置の一方の透明電極
に連結するため、スパッタ法によりITO(インジュ−
ム・スズ酸化膜)を形成した。それをさらにフォトマス
クによりエッチングして、透明電極(33)を構成させ
た。このITOは室温〜150℃で成膜し、それを20
0〜300℃の酸素または大気中のアニ−ルにより成就
した。
FT(11)と透明導電膜の電極(33)とを同一ガラ
ス基板(1)上に作製した。
を示す。X軸方向にVDD(18)、VSS(19)、
VDD' (18')、VSS(19' )を有するX軸方向の
配線(以下X線ともいう)を形成した。なおY軸方向は
VGG(22)、VGG' (23)とY軸方向の配線(以下
Y線ともいう)を形成した。
の作製工程を説明したC/TFTを用いた。本実施例に
おいては、PTFT(21)をX線VDD(18)とY線
VGG(22)との交差部に設け、VDD(18)とVGG'
(23)との交差部にも他の画素用のPTFT(21'
)が同様に設けられている。またNTFT(11)は
VSS(19)とVGG(22)との交差部に設けられてい
る。VSS(19)とVGG' (23)との交差部の下側に
は他の画素用のNTFT(11' )が設けられている。
C/TFTを用いたマトリックス構成を有せしめた。そ
れらPTFTはソ−ス(5)がコンタクト(32)を介
してX線VDD(18)に連結され、ゲイト(4)は多層
形成がなされたY線VGG(22)に連結されている。ド
レイン(6)はコンタクト(29)を介して透明導電膜
の電極(33)に連結している。
クト(32' )を介してX線VSS(19)に連結され、
ゲイト(4' )はY線VGG(22)に、ドレイン(6'
)はコンタクト(29' )を介して透明導電膜(3
3)に連結している。かくして2本のX線(18),
(19)に挟まれた間(内側)に画素である透明導電膜
(33)とC/TFT(21), (11)とにより1つ
のピクセルを構成せしめた。かかる構造を左右、上下に
繰り返すことにより、2×2のマトリックスの1つの例
またはそれを拡大した640×480 、1280×9
60といった大画面の液晶表示装置を作ることが可能と
なった。
Tが相補構成をして設けられていること、また電極(3
3)は液晶電位VLCを構成するが、それは、PTFTが
オンでありNTFTがオフか、またはPTFTがオフで
ありNTFTがオンか、のいずれのレベルに固定される
ことである。
射されても、C/TFTは光に対し非感光性であるた
め、反射型のみならず透光型の液晶表示装置であっても
遮蔽手段を設けることなしに動作をさせることが可能で
あった。
新たに増えても、液晶装置における開口率(全面積(3
5)に対し実際に表示する液晶表示有効面積(33)の
割合)に関しては、従来の図1の1つのみの導電型をも
つTFTを各画素に連結した場合とまったく変わらず、
不利にならない。
膜、配向処理を施し、さらにこの基板と他方の液晶の電
極(図3の(13)に対応)を有する基板との間に一定
の間隔をあけ、公知の方法により互いに配設をした。そ
してその間に液晶を注入して液晶表示装置として完成さ
せた。
間隔を約10μm程度とし、透明導電膜双方に配向膜を
ラビング処理して形成させる必要がある。また液晶材料
にFLC(強誘電性)液晶を用いる場合は、動作電圧を
±20Vとし、また、セルの間隔を1. 5〜3. 5μm
例えば2. 3μmとし、図4には示されていないが、液
晶を挟んで図4に示されている基板の対極に存在してい
る反対電極上にのみ配向膜を設けラビング処理を施せば
よい。
合には、配向膜は不用であり、スイッチング速度を大と
するため、動作電圧は±10〜±15Vとし、セル間隔
は1〜10μmと薄くした。特に分散型液晶またはポリ
マ−液晶を用いる場合には、偏光板も不用のため、反射
型としても、また透過型としても光量を大きくすること
ができる。その液晶はスレッシュホ−ルドがないため、
本発明のC/TFTに示す如く、明確なスレッシュホ−
ルド電圧が規定されるC/TFT型とすることにより大
きなコントラストとクロスト−ク(隣の画素との悪干
渉)を除くことができた。
8)側にPTFT(21)を、Vss(19)側にNTF
T(11)を形成した。するとその出力はVDDまたはV
ssを作るため明確なレベルを決定できる。しかしV
GG(22)に対しては、VLCはインバ−タ(逆相)とな
る。また図3において、PTFTとNTFTの位置関係
を対象に入れ換えた構成にしてもよい。
各ピクセルに、NTFTのみを各画素等に連結して設け
た1Tr/cell 方式のものである。するとVLCのレベル
は、フロ−ティングとなりバラツキがあるが、本発明に
示すTFTが非感光性であるため、実使用の際のTFT
に光が照射されることを防ぐ遮光手段を設ける必要が
なく、従来より簡単にアクティブ型液晶表示装置を作る
ことができた。その他は実施例1、3と同様である。
ムを用いることで、アルミニウムの陽極酸化法による酸
化アルミニウムをその表面に設けて、その上に立体交差
を有する3次元的な配線を設けることを特徴としてい
る。また、該ゲート電極および電極周囲の酸化アルミニ
ウムによって、ソース・ドレインのコンタクトホールを
設けて給電点をチャネルに近づけることで、装置の周波
数特性の低下、ON抵抗の増加を防ぐことができた。
非感光性とすることにより、特にチャネル形成領域に酸
素等の不純物を添加して非感光性のセミアモルファス半
導体とすることにより遮光手段が不用となった。さらに
かかるTFT、特にC/TFTとしてマトリックス化さ
れた各画素に連結することにより、以下表2に示す効果
を得ることができた。
用として液晶表示装置に用いた例を示した。しかしその
他の半導体装置、例えばイメ−ジセンサ、モノリシック
型集積回路における負荷または三次元素子として用いる
ことも可能である。
半導体として非感光性のセミアモルファスまたはセミク
リスタル構造のシリコンを主成分とする材料を用いた。
しかし同じ目的のために可能であるならば他の結晶構造
の半導体を用いてもよい。またセルフアライン型のC/
TFTによることにより高速処理を行った。しかしイオ
ン注入法を用いずに非セルフアライン方式によりTFT
を作ってもよいことはいうまでもない。
TFTの作製方法を示す。
た液晶表示装置を示す。
式アクティブ型液晶装置の回路図を示す。
の平面図を示す。
TFT) (21) ・・・・Pチャネル型薄膜トランジスタ(P
TFT) (12) ・・・・液晶 (40) ・・・酸化アルミニウム
Claims (4)
- 【請求項1】基板上に設けられた薄膜型構造の絶縁ゲイ
ト型電界効果半導体装置であって、ゲート電極にアルミ
ニウムを用い、かつゲート電極の周囲の少なくとも一部
がアルミニウムの酸化物でおおわれており、またチャネ
ル形成領域を構成する半導体は絶縁物に挟まれ、酸素、
炭素または窒素が1×1020cm -3 以上、20原子%以
下を含有するシリコン半導体を主成分とするとともに、
結晶性を有することを特徴とする絶縁ゲイト型電界効果
半導体装置。 - 【請求項2】請求項1において、絶縁膜はゲイト絶縁膜
を構成した膜上にゲイト電極を有し、かつチャネル形成
領域により互いに離間してN型またはP型の一導電型を
有する一対の領域を有せしめてNチャネル型、Pチャネ
ル型または相補型の薄膜絶縁ゲイト型電界効果半導体装
置を設けたことを特徴とする絶縁ゲイト型電界効果半導
体装置。 - 【請求項3】絶縁表面を有する基板上に酸素、炭素また
は窒素が1×1020cm-3 以上、20原子%以下の量添
加されたアモルファス構造を有する水素が添加されたシ
リコン半導体を主成分とする被膜をスパッタ法、プラズ
マ気相反応方法または気相反応方法を用いて形成する工
程と、前記被膜を500〜750℃の範囲の温度で熱処
理をすることにより結晶性を有する構造に変成せしめる
工程と、ゲート電極の周囲の少なくとも一部を陽極酸化
法によって酸化する工程と、前記ゲートおよびゲート周
囲の絶縁膜をセルファーラインとしてソース・ドレイン
とのコンタクトホールを作成する工程とを有することを
特徴とする絶縁ゲイト型電界効果半導体装置の作製方
法。 - 【請求項4】絶縁表面を有する基板上に酸素、炭素また
は窒素が1×1020cm-3 以上、20原子%以下の量添
加されたアモルファス構造を有する水素が添加されたシ
リコン半導体を主成分とする被膜をスパッタ法、プラズ
マ気相反応方法または気相反応方法を用いて形成する工
程と、前記被膜をエキシマレーザー光で熱処理をするこ
とにより結晶性を有する構造に変成せしめる工程と、ゲ
ート電極の周囲の少なくとも一部を陽極酸化法によって
酸化する工程と、前記ゲートおよびゲート周囲の絶縁膜
をセルファーラインとしてソース・ドレインとのコンタ
クトホールを作成する工程とを有することを特徴とする
絶縁ゲイト型電界効果半導体装置の作製方法。
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-
1991
- 1991-02-04 JP JP3548491A patent/JP2739149B2/ja not_active Expired - Fee Related
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