JPH04243846A - フルオロフェノール、フルオロハロフェノール、n−アシルフルオロアニリンおよびn−アシルフルオロハロアニリンの製造方法 - Google Patents

フルオロフェノール、フルオロハロフェノール、n−アシルフルオロアニリンおよびn−アシルフルオロハロアニリンの製造方法

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JPH04243846A
JPH04243846A JP3195451A JP19545191A JPH04243846A JP H04243846 A JPH04243846 A JP H04243846A JP 3195451 A JP3195451 A JP 3195451A JP 19545191 A JP19545191 A JP 19545191A JP H04243846 A JPH04243846 A JP H04243846A
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fluoro
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JP3195451A
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Alexander P Fung
アレクサンダー ピー.ファング
M Moklesur Rahman
エム.モクレスル ラーマン
Thomas J Dietsche
トーマス ジェイ.ディーチェ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】本発明は、2−、4−、または6位にフッ
素で置換されたフェノールおよびN−アシルアニリンを
製造する方法並びにこの方法で有用なN−フルオロピリ
ジニウム塩フッ素化剤に関する。 【0002】フッ素および1個以上の臭素または塩素原
子で2−、4−、または6−位に置換されたハロフェノ
ールおよびN−アシルハロアニリンは、除草剤、殺虫剤
、殺菌剤、および製薬の製造に有用な中間体である。 多くのこのような化合物が知られており、ジアゾ化化学
およびフッ化カリウムもしくはセシウムでのハロゲン交
換化学を含むその製造方法が報告されている(Pavl
ath およびLeffler のAromatic 
Flourine Compounds,1962) 
。このような方法は、行うことが困難であり、しばしば
多量の廃棄物を生じる。目的の化合物が比較的複雑な多
段階方法によってのみ入手できるため、中間体としての
その有用性は、最終生成物が極めて高価で市販される状
態に限られてきた。他の用途で生成物に対して中間体と
して適当となるコストでこのような化合物を工業界に提
供することができるフルオロハロフェノールとフルオロ
ハロアシルアニリドの簡単な製造方法を見出すことは、
かなり興味深いことである。同様に、このような方法で
有用なフッ素化剤を見出すことは、かなり興味深いこと
である。 【0003】フェノール、4−t−ブチルフェノール、
並びに4−(メトキシカルボニルメチル)フェノールお
よびアセトアニリドがある種のN−フルオロピリジニウ
ム塩と反応して2位、およびフェノールとアセトアニリ
ドの場合に4位にフッ素化された誘導体を生成すること
が最近報告さた(欧州出願204535、発布1986
年12月10日)。しかしながら、クロロおよびフルオ
ロ置換化合物のフッ素化には、典型的には、主反応とし
てフッ素によるハロゲンの置換が含まれる。 【0004】2−、4−、または6位にフッ素で、およ
び少なくとも1個の臭素または塩素原子で置換されたフ
ェノールおよびN−アシルアニリンをN−フルオロピリ
ジニウム化合物を用いるフッ素化によって有利かつ簡単
に製造することができることが今わかった。良好な収率
が得られる。 【0005】本発明は、次式I 【0006】 【化7】 【0007】〔上式中、XおよびYは、それぞれ独立に
、H,F,Cl,Br,C1 〜C4 アルキル、C1
 〜C4 アルコキシ、CF3 ,CN,CO2 H、
またはCO2(C1 〜C4 アルキル)を表す。但し
、少なくとも1個のXは、Fを表し、少なくとも1個の
Xまたは1個のYは、ClまたはBrを表し、少なくと
も1個のXまたは1個のYは、Hを表すものとする;そ
して、【0008】Dは、OHまたはNHCO(C1 
〜C4 アルキル)を表す〕 を有するフルオロハロフェノールまたはN−アシルフル
オロハロアニリン生成物の製造方法であって;次式II
【0009】 【化8】 【0010】〔上式中、X′はそれぞれ独立に、H,F
,Cl,Br,C1〜C4 アルキル、C1 〜C4 
アルコキシ、CF3 ,CN,CO2 H、またはCO
2(C1 〜C4 アルキル)を表す。但し、1個のX
′はHを表し、少なくとも1個のYまたは1個の他のX
′は、Hを表し、少なくとも1個のX′または1個のY
は、ClまたはBrを表すものとする;そして、 【0011】Dは、OHまたはNHCO(C1 〜C4
 アルキル)を表す〕 を有するハロフェノールまたはN−アシルハロアニリン
を次式III  【0012】 【化9】 【0013】〔上式中、Zは、それぞれ独立に、H,C
l,F,C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 アル
コキシ、CN,CO2(C1 〜C4 アルキル)、C
F3 、またはCCl3 を表す。但し、2個以下のZ
はCN,CO2(C1 〜C4 アルキル)、CF3 
、またはCCl3 を表すものとする;そして、A− 
は、(C1 〜C4)RfSO3 − ,FSO3 −
 , SbF6 − , BF4− , PF6 − 
, TaF6 − ,またはNbF6 − を表す〕を
有するN−フルオロピリジニウム塩フッ素化剤と攪拌し
ながら不活性溶剤下に30℃〜120℃で接触させるこ
とを特徴とする方法が含まれる。 【0014】ここで用いられるRfは、線状または枝分
れであることのできるペルフルオロアルキル部分を表す
。 【0015】本方法を用いるフルオロハロフェノールの
製造は、しばしば好ましく、それぞれ4−クロロフェノ
ールおよび4−ブロモフェノールとN−フルオロピリジ
ニウム塩の反応による2−フルオロ−4−クロロフェノ
ールおよび2−フルオロ−4−ブロモフェノールの製造
は、本発明の重要な態様である。 【0016】2−クロロ−6−(トリクロロメチル)ピ
リジンから誘導されたN−フルオロピリジニウム塩は、
しばしば、本方法で特に有利である。ピリジン自体から
誘導されたN−フルオロピリジニウム塩もしばしば特に
好ましい。 【0017】本発明の方法で製造されたフルオロハロフ
ェノールおよびN−アシルフルオロハロアニリンは、有
用な殺虫剤、除草剤、殺菌剤、および製薬の製造に有用
な中間体である。 【0018】本発明には、次式I 【0019】 【化10】 【0020】〔上式中、XおよびYは、それぞれ独立に
、H,F,C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 ア
ルコキシ、CF3 ,CN,CO2 H、またはCO2
(C1〜C4 アルキル)を表す。但し、少なくとも1
個のXは、Fを表し、少なくとも2個のXおよびYは、
Hを表すものとする;そして、 【0021】Dは、OHまたはNHCO(C1 〜C4
 アルキル)を表す〕 を有するフルオロフェノールまたはN−アシルフルオロ
アニリンの製造方法であって; 【0022】式I〔式中、XおよびYは、それぞれ独立
に、H,F,Cl,Br,C1 〜C4 アルキル、C
1 〜C4 アルコキシ、CF3 ,CN,CO2 H
、またはCO2(C1 〜C4 アルキル)を表す。但
し、少なくとも1個のXはFを表し、少なくとも1個の
Xまたは1個のYは、ClまたはBrを表し、少なくと
も1個のXまたは1個のYは、Hを表すものとする;そ
して、【0023】Dは、OHまたはNHCO(C1 
〜C4 アルキル)を表す〕 を有するフルオロハロフェノールまたはN−アシルフル
オロハロアニリンをここに記載した方法によって製造し
、続いてブロモまたはクロロ置換基を公知の方法で用い
る還元によって除去することを特徴とする方法が含まれ
る。 【0024】本発明は、さらに、次式III 【002
5】 【化11】 【0026】〔上式中、Zは、H,Cl、またはCCl
3 を表す。但し、4個以下のZは、Hを表し、1個ま
たは2個のZは、CCl3 を表すものとする;そして
、A− は、(C1 〜C4)RfSO3 − ,FS
O3 − , SbF6 − , BF4 − ,PF
6 − , TaF6 − 、またはNbF6 − を
表す〕 を有するN−フルオロピリジニウム塩化合物が含まれる
。 【0027】テトラフルオロボレートアニオンを有する
N−フルオロピリジニウム塩は、しばしば好ましく、同
様に、N−フルオロ−2−クロロ−6−(トリクロロメ
チル)ピリジニウムカチオンを有する塩もしばしば好ま
しい。 【0028】本発明の方法によって製造したフルオロハ
ロフェノールおよびN−アシルフルオロハロアニリンは
、オルトまたはパラ位にフルオロ置換基、および少なく
とも1個のクロロまたはブロモ置換基を有することを特
徴とする。これらの化合物には、式I(Dは、OHを表
す)〔式中、XおよびYは、それぞれ独立に、H,F,
Cl,Br,C1 〜C4 アルキル、C1〜C4 ア
ルコキシ、CF3 ,CN,CO2 H、またはCO2
(C1 〜C4 アルキル)を表す。但し、少なくとも
1個のXは、Fを表し、少なくとも1個のXまたは1個
のYは、ClまたはBrを表し、少なくとも1個のXま
たは1個のYは、Hを表すものとする〕を有するフェノ
ール、並びに、式I(Dは、NHCO(C1 〜C4 
アルキル)を表す)〔式中、XおよびYは、同様に規定
される〕を有するN−アシルアニリンが含まれる。 【0029】本方法によって製造することのできるフル
オロハロフェノールの典型的な例には、2−フルオロ−
4−ブロモフェノール、2−フルオロ−4−クロロフェ
ノール、2−フルオロ−3−ブロモフェノール、2−フ
ルオロ−5−クロロフェノール、2−フルオロ−4,6
−ジクロロフェノール、2−フルオロ−4−ブロモ−6
−メチルフェノール、2−フルオロ−5−クロロ−4−
ブトキシフェノール、2−フルオロ−4−(トリフルオ
ロメチル)−6−クロロフェノール、2,6−ジフルオ
ロ−4−ブロモフェノール、3−フルオロ−5−ブロモ
サリチル酸、メチル−5−フルオロ−3−クロロサリチ
レート、4−フルオロ−2,6−ジクロロフェノール、
4−フルオロ−2−ブロモ−6−メチルフェノール、2
−フルオロ−6−ブロモ−4−シアノフェノール、およ
び2,4−ジフルオロ−6−クロロ−5−(トリフルオ
ロメチル)フェノールが含まれる。 【0030】本方法によって製造することのできるN−
アシルフルオロハロアニリンの典型的な例には、N−ア
セチル−2−フルオロ−4−ブロモアニリン、N−アセ
チル−2−フルオロ−4−クロロアニリン、N−ブタノ
イル−2−フルオロ−5−ブロモ−4−メチルアニリン
、N−プロパノイル−2−フルオロ−5−クロロアニリ
ン、N−アセチル−2−フルオロ−4,6−ジクロロア
ニリン、N−アセチル−2−フルオロ−4−ブロモ−6
−クロロアニリン、N−(1−メチルエタノイル)−2
−フルオロ−5−クロロ−4−(1,1−ジメチルエチ
ル)アニリン、N−アセチル−2−フルオロ−6−(ト
リフルオロメチル)−4−ブロモアニリン、N−アセチ
ル−2,6−ジフルオロ−4−ブロモアニリン、N−ア
セチル−3−フルオロ−5−ブロモアントラニル酸、メ
チル−N−アセチル−5−フルオロ−3−クロロアント
ラニレート、N−アセチル−4−フルオロ−2,6−ジ
クロロアニリン、N−アセチル−4−フルオロ−2−ク
ロロ−6−エチルアニリン、およびN−アセチル−2,
4−ジフルオロ−5−クロロ−6−(トリフルオロメチ
ル)アニリンが含まれる。 【0031】本発明の出発物質のハロフェノールおよび
N−アシルアニリンは、少なくとも1個のクロロまたは
ブロモ置換基を有することを特徴とする。これらの化合
物には、式II(DはOHを表す)〔式中、X′および
Yはそれぞれ独立に、H,F,Cl,Br,C1 〜C
4 アルキル、C1 〜C4 アルコキシ、CF3 ,
CN,CO2 H、またはCO2(C1 〜C4 アル
キル)を表す。但し、少なくとも1個のX′はHを表し
、少なくとも1個のX′または1個のYは、Clまたは
Brを表し、少なくとも1個のX′または1個のYは、
Hを表すものとする〕を有するフェノール、並びに、式
II(Dは、NHCO(C1 〜C4 アルキル)を表
す)〔式中、X′およびYは、同様に規定される〕を有
するN−アシルアニリンが含まれる。適当な出発物質の
典型的な例には、4−クロロフェノール、4−ブロモフ
ェノール、N−アセチル−4−ブロモ−2−(トリフル
オロメチル)アニリン並びに、1個以上のフッ素原子を
欠くことを除き上記生成物の化合物と類似した他のフェ
ノールおよびN−アシルアニリンが含まれる。同一でな
い互い違いの2−、4−、および6位での反応による異
性体形成の可能性が存在しない出発フェノールおよびア
ニリンを用いることが好ましい。従って、例えば、1個
または2個のオルトおよびパラ位(X′置換基)が水素
以外である対称フェノールおよびアニリンが、しばしば
好ましい。 【0032】適当な出発物質のN−フルオロピリジニウ
ム塩は、式III 〔式中、Zは、それぞれ独立に、H
,Cl,F,C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 
アルコキシ、CN,CO2(C1 〜C4 アルキル)
、CF3 、またはCCl3 を表す。但し、2個以下
のZはCN,CO2(C1 〜C4 アルキル)、CF
3 、またはCCl3を表すものとする;そして、A−
 は、N−フルオロピリジニウムカチオンを安定化させ
るアニオン、例えば(C1 〜C4)RfSO3 − 
,FSO3 − , SbF6 − , BF4 − 
,PF6 − , TaF6 − 、またはNbF6 
− を表す〕によって与えられるものである。 【0033】未置換のピリジンから誘導されたN−フル
オロピリジニウム塩を用いることはしばしば好ましい。 ピコリンおよびルチジンから誘導されたものもしばしば
好ましい。他の操作においては、クロロピリジン、例え
ば、2,6−ジクロロピリジン、3,5−ジクロロピリ
ジン、2,3,5,6−テトラクロロピリジンなどから
、または、クロロ(トリクロロメチル)ピリジン、例え
ば2−クロロ−6−(トリクロロメチル)ピリジンから
誘導されたN−フルオロピリジニウム塩が好ましい。 好ましいアニオン(A− ) には、BF4 − およ
びCF3 SO3 − が含まれる。 【0034】多くのN−フルオロピリジニウム塩試薬が
当業者に、例えば、欧州特許出願204,535(発布
1986年12月10日)およびTetrahedro
n Letters,  27、3271〜3274(
1986)に知られている。しかしながら、1個または
2個の置換基がCCl3 である式III を有するそ
れら化合物は新規である。本発明は、化合物としてのそ
れら新規フッ素化剤に関する。2−クロロ−6−(トリ
クロロメチル)ピリジンから誘導されたN−フルオロピ
リジニウム塩は、特に興味深い。 【0035】置換基として1個または2個のトリクロロ
メチル基を有する式III を有するN−フルオロピリ
ジニウム塩は、一般に、ヘリウムもしくは窒素で希釈し
たフッ素ガスを不活性溶剤、例えばアセトニトリル中の
適当に置換したピリジン化合物およびペルフルオロメタ
ロイド化合物、例えば三フッ化ホウ素もしくは五フッ化
タンタルまたは極めて強い酸、例えばトリフルオロメタ
ンスルホン酸もしくはフルオロスルホン酸のアルカリ金
属塩の溶液に添加することによって製造される。反応は
、典型的には10℃よりも低い温度に冷却し、良好に混
合しながら行われる。存在するピリジン化合物の量に対
して理論的に必要な量よりも過剰な量のフッ素およびペ
ルフルオロメタロイド化合物もしくは極めて強い酸のア
ルカリ金属塩がしばしば有利に用いられる。所望の塩が
速やかに形成し、本質的にすぐに回収し、または用いる
ことができる。製造されたN−フルオロピリジニウム塩
は、一般に、非溶剤、例えばエチルエーテルもしくはペ
ンタンを添加し、濾過または遠心分離によって形成した
固体を集めることによって回収することのできる固体で
ある。あるいは、固体は、減圧下に溶剤を蒸発させるこ
とによって回収することができ、または、得られた混合
物をフッ素化剤としてN−フルオロピリジニウム塩を分
離せずに用いることができる。 【0036】本発明の方法は、一般に、溶剤中に行われ
る。適当な溶剤は、反応条件下にN−フルオロピリジニ
ウム塩と反応せず、その中で出発物質が少なくともいく
らか可溶であり、40℃以上の温度で沸騰するものであ
る。アセトニトリル、塩化メチレン、クロロホルム、四
塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリ
クロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1
,2−トリクロロエチレン、1,1,2,2−テトラク
ロロエタン、ペルクロロエチレン、テトラヒドロフラン
、ジオキサン、ジメトキシエタン、クロロベンゼン、お
よび1,2−ジクロロベンゼンは、適当な溶剤の例であ
る。1,1,2−トリクロロエタンが、しばしば好まし
い。溶剤の混合物を用いることもできる。溶剤は出発物
質の混合物が液体であり、N−メチルピリジニウム塩が
フッ素化される化合物にいくらか可溶であるならば、必
要ではないが、一般に溶剤を用いることが好ましい。 【0037】方法は、フッ素化に助けとなる条件下に行
われる。30℃〜120℃の温度を典型的には用いる。 40℃よりも高い温度が一般に好ましく、同様に100
℃よりも低い温度も好ましい。方法は、用いた溶剤と温
度に適合した任意の圧力で良好に進行する。典型的に工
業用反応器にみられる背圧下または大気圧下に方法を行
うことが、一般に好ましい。反応は、通常、外来水より
も多い水の不在下行われ、系から水を排除する手段がし
ばしば用いられる。方法は、しばしば、酸素を排除する
ために、不活性ガス、例えば窒素またはアルゴンのガス
シール下に行われる。通常攪拌を用いて連続的な完全な
混合を確実にする。 【0038】反応体は、どの順序で混合してもよい。典
型的には、それらを混合し、次いで混合物を攪拌しなが
ら所望の反応温度に加熱する。反応は、一フッ素化が望
ましい場合は、等モル量の反応体が消費され、二フッ素
化が望ましい場合は、2モルのN−フルオロピリジニウ
ム塩対1モルのハロフェノールもしくはN−アシルハロ
アニリンが消費される。望ましい反応に対してほぼ理論
的に消費される比の出発物質が一般に用いられるが、実
質的に過剰の一方または他方をうまく用いることができ
る。過剰のN−フルオロピリジニウム塩を用いることが
しばしば有利である。 【0039】反応は、かなりの量の所望の生成物が形成
されるまで続けられる。的確な時間は、出発物質、溶剤
、および温度、並びに他の操作変数に依存するであろう
。一般に、1〜30時間の反応時間が適当である。 【0040】本発明の方法で製造されたフルオロハロフ
ェノールとN−アシルフルオロハロアニリンは、常法で
回収することができる。例えば、溶剤は、減圧下に蒸発
によって除去し、残留物は、減圧下に分別蒸留し、ある
いは、固体であるならば、溶剤から再結晶させることが
できる。 【0041】一般に、所望の生成物を40%以上の収率
で得ることができる。収率は、特に望ましい生成物に対
してそれぞれ、最良のN−フルオロピリジニウム塩フッ
素化剤、最良の溶剤、および最良の温度を選ぶことによ
って最適にすることができる。要求される選択は、同一
の先行技術とともに本明細書および請求の範囲の手順お
よび方法を用いて容易になすことができる。 【0042】本方法の生成物である式IIを有する化合
物は、広範囲の種々の最終用途の製品を製造するために
直接用いることができる有用な中間体である。 【0043】式Iを有する生成物〔式中、XおよびYは
、それぞれ独立に、H,F,Cl,Br,C1 〜C4
 アルキル、C1 〜C4 アルコキシ、CF3 ,C
N,CO2 H、またはCO2(C1 〜C4 アルキ
ル)を表す。但し、少なくとも1個のXは、Fを表し、
少なくとも1個のXまたは1個のYは、ClまたはBr
を表し、少なくとも1個のXまたは1個のYは、Hを表
すものとする;そして、Dは、OHまたはNHCO(C
1 〜C4 アルキル)を表す〕は、式Iを有する化合
物〔式中、XおよびYは、それぞれ独立に、H,F,C
1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 アルコキシ、C
F3 ,CN,CO2 H、またはCO2(C1 〜C
4 アルキル)を表す。但し、少なくとも1個のXは、
Fを表し、少なくとも2個のXまたは1個のYは、Hを
表すものとする;そして、Dは、OHまたはNHCO(
C1 〜C4 アルキル)を表す〕;すなわち、少なく
とも1個のフッ素置換基を2−、4−、または6位に有
し、臭素または塩素置換基を有さず、合計3個以下の置
換基を有するフェノールおよびN−アシルアニリンの製
造で用いることができる。転位は、クロロまたはブロモ
置換基を水素にフルオロ置換基の存在下に選択的に還元
するために典型的に用いられる公知の還元方法によって
行うことができる。いくつかの適当な方法は、Marc
h のAdvanced Organic Chemi
stry、第3版、p510〜511 にまとめられて
いる。例えば、還元は、パラジウム−カーボン触媒を用
いてギ酸ナトリウムで行うことができる。この還元は、
一般に、アルコール溶剤、例えば、2−プロパノール中
に30℃〜100℃の温度で行われる。一般に、数時間
内に完了する。 【0044】上記のように製造することができるフルオ
ロフェノールおよびフルオロアニリンの例には、2−フ
ルオロフェノール、2−フルオロ−4−シアノフェノー
ル、3−フルオロサリチル酸、4−フルオロ−2−メチ
ルフェノール、2,6−ジフルオロフェノール、N−ア
セチル−2,6−ジフルオロアニリン、N−アセチル−
2−フルオロアニリン、N−アセチル−2−フルオロ−
6−(トリフルオロメチル)アニリン、およびN−プロ
ピオニル−3−フルオロアントラニル酸が含まれる。 【0045】本発明を説明するために以下の例を与える
。それらは、本発明の範囲を限定するものと解釈しては
ならない。 【0046】例1−N−フルオロ−2,6−ジクロロピ
リジニウムトリフルオロメタンスルホネートの調製10
0mlの三ツ口丸底フラスコには、電磁攪拌棒、フッ素
−ヘリウム入口管、および粒状アルミナトラップ、次い
で、5%の苛性アルカリ水トラップに連結されているガ
ス出口管が備えられていた。1.0g(6.8ミリモル
)の2,6−ジクロロピリジン試料、1.03g(6.
0ミリモル)のナトリウムトリフルオロメタンスルホネ
ート、および40mlの無水アセトニトリルを添加し、
混合物を−40℃に冷却させた。次いで1:9のフッ素
とヘリウムの混合物を攪拌しながら30ml/分の速度
で15ミリモルのフッ素が添加されるまで混合物に通し
た。フッ素ガス混合物を窒素ガスで置換し、混合物を周
囲温度に暖めさせた。混合物を濾過し、濾液を減圧下に
蒸発によって濃縮し、黄色がかった固体として目的の化
合物を0.75g得た(理論収率の40%)。化合物は
、19FNMR吸収(CD3 CN,CFCl3 標準
)で構造によって必要な通りに1:3の比の31.6p
pm のN−Fおよび−78ppm のCF3 を有し
ていた。 【0047】例2−N−フルオロ−2−クロロ−6−(
トリクロロメチル)ピリジニウムテトラフルオロボレー
トの調製 250mlの三ツ口丸底フラスコには、電磁攪拌棒、フ
ッ素−ヘリウム入口管、および粒状アルミナトラップ、
次いで5%の苛性アルカリ水トラップに連結されている
ガス出口管が備えられていた。5.0g(21.8ミリ
モル)の2−クロロ−6−(トリクロロメチル)ピリジ
ン試料、3.0mlの三フッ化ホウ素エーテル錯化合物
、および40mlの無水アセトニトリルを添加し、混合
物を3℃〜5℃に冷却させた。次いで1:9のフッ素と
ヘリウムの混合物を攪拌しながら50ml/分の速度で
33ミリモルのフッ素が添加されるまで混合物に通した
。フッ素ガス混合物を窒素ガスで置換し、混合物を周囲
温度に暖めさせた。ジエチルエーテル(80ml)を添
加し、形成した固体を濾過によって集めた。得られた4
.37gのオフホワイトの固体をエチルアセテートから
再結晶させ、170〜172℃で溶融する白色固体とし
て目的の化合物を4.25g(理論収率の60%)得た
。化合物は、19F  NMR吸収(CD3 CN,C
FCl3 標準)で構造によって必要な通りに1:4の
比で29.5ppm のN−Fおよび−150.8pp
m のBF4 を有していた。 【0048】以下の化合物を同様に調製し、白色固体と
して得た。N−フルオロ−2−クロロ−4−(トリクロ
ロメチル)ピリジニウムテトラフルオロボレート;m.
p.167〜169℃、19FNMR吸収(CD3 C
N)は、39.9ppm のN−Fおよび−150.9
ppm のBF4 (62%の収率);N−フルオロ−
2,3−ジクロロ−6−(トリクロロメチル)ピリジニ
ウムテトラフルオロボレート;m.p.171〜172
℃、19F  NMR吸収(CD3 CN)は、40.
0ppm のN−Fおよび−150.3ppm のBF
4(42%の収率);【0049】N−フルオロ−2−
クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジニウムテトラ
フルオロボレート;19F  NMR吸収(CD3 C
N)は、41.9ppm のN−Fおよび−150.9
ppm のBF4 、そして 1H  NMR吸収は、
10.04ppm (d. d)、9.12ppm (
d.d)、および8.53ppm(m)(82%の収率
);N−フルオロ−2,3,4−トリクロロ−6−(ト
リクロロメチル)ピリジニウムテトラフルオロボレート
;19F  NMR吸収(CD3 CN)は、37.6
ppm のN−Fおよび−150.1ppm のBF4
 、そして、 1H  NMR吸収は、8.01ppm
 (d)(55%の収率);【0050】N−フルオロ
−2,6−ジクロロ−4−(トリクロロメチル)ピリジ
ニウムテトラフルオロボレート;19F  NMR吸収
(CD3 CN) は、35.0ppm のN−Fおよ
び−150.3ppm のBF4 、そして 1H  
NMR吸収は、8.85ppm (d)(63%の収率
);並びにN−フルオロ−2,3,5,6−テトラクロ
ロピリジニウムテトラフルオロボレート(43%の収率
)。 【0051】例3−2−フルオロ−4−クロロフェノー
ルの調製 a)電磁攪拌棒、温度計および還流冷却器を備えた10
0mlの三ツ口丸底フラスコに、1.29g(10.0
ミリモル)の4−クロロフェノール、2.47g(10
.0ミリモル)のN−フルオロピリジニウムトリフラー
ト、および50mlの1,1,2−トリクロロエタンの
混合物を置いた。混合物を45℃に加熱し、その温度で
23時間反応させた。次いで、混合物を冷却させて揮発
物を減圧下に蒸発によって除去した。質量分析検出器を
用いる標準気液クロマトグラフィー並びに19Fおよび
 1HNMRによる残留物の分析によって、目的の生成
物が42%の転化率で存在することが示された。 【0052】b)3.21g(10.0ミリモル)のN
−フルオロ−2,3,5,6−テトラクロロピリジニウ
ムフルオロボレートをフッ素化剤として用いたことを除
き、a)の手順を用いた。混合において少しの発熱がみ
られた。混合物を45℃に加熱し、その温度で3時間反
応させた。次いで混合物を冷却させて揮発物を減圧下に
蒸発によって除去した。質量分分析検出器を用いる標準
気液クロマトグラフィーによる残留物の分析によって、
目的の生成物が81%の転化率で存在することが示され
た。 【0053】c)3.33gのN−フルオロ−2−クロ
ロ−6−(トリクロロメチル)ピリジニウムフルオロボ
レートをフッ素化剤として用いたことを除き、a)の手
順を用いた。混合において少し発熱がみられた。混合物
を45℃に加熱し、その温度で3時間反応させた。次い
で、混合物を冷却させて、減圧下に蒸発によって揮発物
を除去した。残留物を蒸留し、96〜98℃で40mm
(ミリメートル)Hg(5.3kPa(キロパスカル)
)圧下に分別沸騰させることによって、目的の生成物を
集め、1.0g(理論収量の68%)の目的の生成物を
得た。生成物の公知の19Fおよび 1HNMRスペク
トルによって、同定を確認した。 【0054】0.64gの4−クロロフェノールを用い
、フッ素化剤が1.89gのN−フルオロ−2,3−ジ
クロロ−6−(トリクロロメチル)ピリジニウムフルオ
ロボレートであり、40mlの溶剤を用いたことを除き
、a)の手順を用いた。混合において少しの発熱が見ら
れた。 混合物を45℃に加熱し、その温度で3時間反応させた
。次いで、混合物を冷却させて、減圧下に蒸発によって
揮発物を除去した。質量分析検出器を用いる標準気液ク
ロマトグラフィーによる残留物の分析によって、目的の
生成物が69%の収率で存在することが示された。 【0055】例4−2−フルオロ−4−ブロモフェノー
ルの調製 0.86gの4−ブロモフェノール、1.67gのN−
フルオロ−2−クロロ−6−(トリクロロメチル)ピリ
ジニウムフルオロボレート、および40mlの1,1,
2−トリクロロエタンの混合物を電磁攪拌棒、温度計、
および還流冷却器を備えた100mlの三ツ口丸底フラ
スコに置いた。混合物を45℃に加熱し、その温度で2
3時間窒素下に反応させた。次いで、混合物を冷却させ
た。質量分析検出器を用いる標準気液クロマトグラフィ
ーによる分析によって、目的の生成物が74%の転化率
で存在することが示された。目的の生成物の公知の19
Fおよび1 HNMRスペクトルによって同定を確認し
た。 【0056】種々のN−フルオロピリジニウム塩を用い
て上記の手順を繰り返し、その結果を次の表に示す。 【0057】   N−フルオロピリジニウム塩          
          条件        転化率(%
)  N−フルオロピリジニウムトリフラート    
   100℃/28時間      44  N−フ
ルオロ−2,6−ジクロロピリジニ         
                         
ウムテトラフルオロボレート            
     100℃/5時間      53  N−
フルオロ−2,6−ジクロロピリジニ        
                         
 ウムテトラフルオロボレート           
       70℃/10時間      86  
N−フルオロ−2,3,4,5−テトラ       
                         
    クロロピリジニウムテトラフルオロボレ   
                         
        ート               
                         
45℃/9時間      77  N−フルオロ−2
,3,5,6−テトラ               
                     クロロピ
リジニウムテトラフルオロボレ           
                         
ート                       
                 45℃/6時間 
     87  N−フルオロ−2,3−ジクロロ−
6−                       
             (トリクロロメチル)ピリ
ジニウムテト                   
                 ラフルオロボレー
ト                        
  45℃/23時間      80  N−フルオ
ロ−2,3−ジクロロ−5−            
                        (
トリクロロメチル)ピリジニウムテト        
                         
   ラフルオロボレート             
             45℃/23時間    
  51  N−フルオロ−2,6−ジクロロ−4− 
                         
          (トリクロロメチル)ピリジニウ
ムテト                      
              ラフルオロボレート  
                        4
5℃/23時間      71  N−フルオロ−2
−クロロ−6−(トリ               
                     クロロメ
チル)ピリジニウムテトラフル           
                         
オロボレート                   
             45℃/23時間    
  74  N−フルオロ−2−クロロ−5−(トリ 
                         
          クロロメチル)ピリジニウムテト
ラフル                      
              オロボレート     
                         
  45℃/23時間      76       
 N−フルオロ−2−クロロ−4−(トリ      
                         
     クロロメチル)ピリジニウムテトラフル  
                         
         オロボレート          
                      45℃
/23時間      67      【0058】
例5−4−フルオロ−2,6−ジクロロフェノールの調
製 0.82gの2,6−ジクロロフェノール、1.67g
のN−フルオロ−2−クロロ−6−(トリクロロメチル
)ピリジニウムフルオロボレート、および40mlの1
,1,2−トリクロロエタンの混合物を電磁攪拌棒、温
度計および還流冷却器を備えた100mlの三ツ口丸底
フラスコに置いた。混合物を55℃2加熱し、その温度
で8時間窒素下に反応させた。次いで、混合物を冷却さ
せた。質量分析検出器を用いる標準気液クロマトグラフ
ィーによる分析によって、目的の生成物が24%の転化
率で存在することが示された。目的の生成物の公知の1
9Fおよび 1HNMRスペクトルによって同定を確認
した。 【0059】例6−N−アセチル−2−フルオロ−4−
ブロモアニリンの調製 1.17g(5.0ミリモル)のN−アセチル−4−ブ
ロモアニリン、1.20g(5.0ミリモル)のN−フ
ルオロピリジニウムトリフラート、および50mlの1
,1,2−トリクロロエタンの混合物を電磁攪拌棒、温
度計、および還流冷却器を備えた100mlの三ツ口丸
底フラスコに置いた。混合物を100℃に加熱し、その
温度で20時間反応させた。次いで、混合物を冷却させ
、揮発物を減圧下に蒸発によって除去した。質量分析検
出器を用いる標準気液クロマトグラフィーによる残留物
の分析によって、目的の生成物が28%の転化率で存在
し、残りのN−アセチル−4−ブロモアニリンがまだ未
反応物質として存在することが示された。 【0060】例7−2−フルオロフェノールの調製0.
74g(5.0ミリモル)の2−フルオロ−4−クロロ
フェノール、0.68g(10.0ミリモル)のギ酸ナ
トリウム、0.2gの1.0%のパラジウム−炭素触媒
、および30mlの2−プロパノールの混合物を電磁攪
拌棒、温度計、および還流冷却器を備えた100mlの
三ツ口丸底フラスコに置いた。混合物を65℃に加熱し
、その温度で3時間反応させた。次いで、それを冷却さ
せ、濾過し、濾液を減圧下に蒸発によって濃縮させた。 質量分析検出器を用いる標準気液クロマトグラフィー並
びに19Hおよび 1HNMRスペクトルによる残留物
の分析によって、これが目的の生成物であり、95%の
収率で得られたことが示された。 【0061】2.96gの2−フルオロ−4−クロロフ
ェノール、2.72gのギ酸ナトリウム、0.2gの触
媒、および40mlの2−プロパノールを用いたことを
除き、a)の手順に従った。混合物を65℃に加熱し、
その温度で3時間反応させた。次いで、冷却させ、濾過
し、濾液を減圧下に蒸発によって濃縮させた。質量分析
検出器を用いる標準気液クロマトグラフィーによる残留
物の分析によって、それが98%の目的の化合物である
ことが示された。残留物をフラッシュ蒸留し、70mm
Hg(9.3kPa)圧下に90〜92℃で沸騰する1
.84g(理論収量の81%)の目的の化合物を得た。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次式: 【化1】 〔上式中、XおよびYは、それぞれ独立に、H,F,C
    l,Br,C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 ア
    ルコキシ、CF3 ,CN,CO2 H、またはCO2
    (C1〜C4 アルキル)を表す。但し、少なくとも1
    個のXは、Fを表し、少なくとも1個のXまたは1個の
    Yは、ClまたはBrを表し、少なくとも1個のXまた
    は1個のYは、Hを表すものとする;そして、Dは、O
    HまたはNHCO(C1 〜C4 アルキル)を表す〕
    を有するフルオロハロフェノールまたはN−アシルフル
    オロハロアニリン生成物の製造方法であって;次式: 【化2】 〔上式中、X′はそれぞれ独立に、H,F,Cl,Br
    ,C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 アルコキシ
    、CF3 ,CN,CO2 H、またはCO2(C1 
    〜C4 アルキル)を表す。但し、1個のX′はHを表
    し、少なくとも1個のYまたは1個の他のX′は、Hを
    表し、少なくとも1個のX′または1個のYは、Clま
    たはBrを表すものとする;そして、Dは、OHまたは
    NHCO(C1 〜C4 アルキル)を表す〕 を有するハロフェノールまたはN−アシルハロアニリン
    出発化合物を次式: 【化3】 〔上式中、Zは、それぞれ独立に、H,Cl,F,C1
     〜C4 アルキル、C1 〜C4 アルコキシ、CN
    ,CO2(C1 〜C4 アルキル)、CF3 、また
    はCCl3 を表す。但し、2個以下のZはCN,CO
    2(C1 〜C4 アルキル)、CF3 、またはCC
    l3 を表すものとする;そして、A− は、(C1 
    〜C4)RfSO3 − ,FSO3 − , SbF
    6 − , BF4 − , PF6 − , TaF
    6 −,またはNbF6 − を表す〕を有するN−フ
    ルオロピリジニウム塩フッ素化剤と攪拌しながら不活性
    溶剤下に30℃〜120℃で接触させることを特徴とす
    る方法。
  2. 【請求項2】  DがOHを表す、請求項1記載の方法
  3. 【請求項3】  DがNHCO(C1 〜C4 アルキ
    ル)を表す、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】  フッ素化剤のアニオンA− がBF4
     − である、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】  ハロフェノール出発化合物が4−クロ
    ロフェノールまたは4−ブロモフェノールであり、生成
    物が2−フルオロ−4−クロロフェノールまたは2−フ
    ルオロ−4−ブロモフェノールである、請求項2記載の
    方法。
  6. 【請求項6】  出発化合物がN−アセチル−4−クロ
    ロアニリンまたはN−アセチル−4−ブロモアニリンで
    ある、請求項3記載の方法。
  7. 【請求項7】  次式: 【化4】 〔上式中、XおよびYは、それぞれ独立に、H,F,C
    1 〜C4アルキル、C1 〜C4 アルコキシ、CF
    3 ,CN,CO2 H、またはCO2(C1 〜C4
     アルキル)を表す。但し、少なくとも1個のXは、F
    を表し、少なくとも2個のYおよびXは、Hを表すもの
    とする;そして、Dは、OHまたはNHCO(C1 〜
    C4 アルキル)を表す〕 を有するフルオロフェノールまたはN−アシルフルオロ
    アニリン化合物の製造方法であって; a)次式: 【化5】 〔式中、XおよびYは、それぞれ独立に、H,F,Cl
    ,Br,C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 アル
    コキシ、CF3 ,CN,CO2 H、またはCO2(
    C1 〜C4 アルキル)を表す。但し、少なくとも1
    個のXは、Fを表し、少なくとも1個のXまたは1個の
    Yは、ClまたはBrを表し、少なくとも1個のXまた
    は1個のYは、Hを表すものとする;そして、Dは、O
    HまたはNHCO(C1 〜C4 アルキル)を表す〕
    を有するフルオロハロフェノールまたはN−アシルフル
    オロハロアニリン生成物を請求項1〜6のいずれか1項
    に記載の方法によって製造し、 b)続いて全てのブロモおよびクロロ置換基を公知の方
    法を用いて還元によって除去することを特徴とする方法
  8. 【請求項8】  ハロフェノール出発化合物が4−クロ
    ロフェノールまたは4−ブロモフェノールであり、得ら
    れた化合物が2−フルオロフェノールである、請求項7
    記載の方法。
  9. 【請求項9】  出発化合物がN−アセチル−4−クロ
    ロアニリンまたはN−アセチル−4−ブロモアニリンで
    あり、N−アセチル−2,6−ジフルオロアニリンまた
    はN−アセチル−2−フルオロアニリンが得られる、請
    求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】  次式: 【化6】 〔上式中、Zは、H,Cl、またはCCl3 を表す。 但し、4個以下のZは、Hを表し、1個または2個のZ
    は、CCl3 を表すものとする;そして、A− は、
    (C1 〜C4)RfSO3 − ,FSO3 − ,
     SbF6 − , BF4 − , PF6 − ,
    TaF6 − ,またはNbF6 − を表す〕 を有する化合物。
  11. 【請求項11】  A− がBF4 − を表す、請求
    項10記載の化合物。
  12. 【請求項12】  N−フルオロ−2−クロロ−6−(
    トリクロロメチル)ピリジニウムフルオロボレートであ
    る、請求項11記載の化合物。
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