JPH0324923Y2 - - Google Patents

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JPH0324923Y2
JPH0324923Y2 JP1985109278U JP10927885U JPH0324923Y2 JP H0324923 Y2 JPH0324923 Y2 JP H0324923Y2 JP 1985109278 U JP1985109278 U JP 1985109278U JP 10927885 U JP10927885 U JP 10927885U JP H0324923 Y2 JPH0324923 Y2 JP H0324923Y2
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JP
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gear
ring gear
shaft
sun gear
coupling device
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JP1985109278U
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JPS6218454U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はカツプリング装置、特に粘性流体の
粘性抵抗を用いたカツプリング装置の改良に関す
る。
[従来技術および問題点] このようなカツプリング装置、所謂ビスコース
クラツチは実開昭59−188731号公報に示されるよ
うに四輪駆動車の動力伝達系に介装されて屡々用
いられている。すなわち、二軸間に形成された密
封室内において両軸側部材にそれぞれスプライン
係合された円形の抵抗板群が近接して交互に配設
されている。その間隙に入れられた粘性流体が前
記抵抗板の相対回転発生に伴なつて高い剪断抵抗
を生じ、この抵抗作用で両軸間にトルク伝達が行
われる。他のカツプリング装置に見られるように
二軸間部材での相互接触がないために摩耗等がな
く差動特性は非常に安定している。
しかしながら、トルク伝達の発生源である抵抗
板の相対回転は二軸間の相対回転そのままであ
り、必要な伝達トルクを得るためには抵抗板を大
型にしたり、又は配設枚数を増したりしなければ
ならず、従つて外形が大きくなり、重量も増す難
点を持つていた。
[考案の目的] この考案は上記従来の問題点に鑑み創案された
もので簡単な構成によつて装着の大型化を抑えな
がら伝達トルクの容量を増大することができるカ
ツプリング装置の提供を目的とする。
[考案の構成] 上記の目的を達成するためにこの考案は相対回
転可能に、かつ同一軸心に配設された二軸と、前
記二軸のうち一方の第1軸側にはプラネタリキヤ
リヤを介してプラネタリギヤを装着し、他方の第
2軸側にはリングギヤ又はサンギヤのいずれかが
形成又は装着されていて、残るサンギヤ又はリン
グギヤは回転自在に配設されたプラネタリギヤ機
構と、前記サンギヤとリングギヤ間に形成され、
内部に粘性流体を封入した密封室と、前記密封室
内のサンギヤ側とリングギヤ側とにそれぞれ回転
方向に係止され、互いに近接して配設された複数
の抵抗板とでカツプリング装置を構成した。
[考案の実施例] 以下この考案の一実施例を第1図乃至第2図に
基づいて説明する。
第1図はこの考案のカツプリング装置の一実施
例の縦断面図である。図面の左右に配置された第
1軸1と第2軸3は相対回転可能で同一軸心上に
置かれている。そしてこれらの軸1,3に対して
プラネタリギヤ機構5が組込まれている。プラネ
タリギヤ機構5のうちシヤフト9によりプラネタ
リギヤを支持しているプラネタリキヤリヤ11が
第1軸1の軸端にフランジ状に装着されている。
第2軸3にはリングギヤ13が円筒状ケース15
を兼ねて延設されている。サンギヤ17はこのカ
ツプリング装置のほぼ中心部付近に回転自在に配
設されている。前記第1軸1のプラネタリキヤリ
ヤ11の側方に前記リングギヤ13の側端付近の
内周と第1軸1の外周との間を回転可能に密封す
る側板19がシール部材21a,b、ストツパリ
ング23を含んで装着されている。
前記リングギヤ13、第2軸3、第1軸1、側
板19及びサンギヤ17とで円筒状の密封室25
が形成されている。密封室25の外周側のリング
ギヤ13とサンギヤ17との間に、リングギヤ1
3の歯に係合された環状の複数枚の第1抵抗板2
7と、サンギヤ17の歯に係合された環状の複数
の第2抵抗板29とが配設されている。これらの
抵抗板の間隙にはシリコンオイル等の粘性流体3
1が封入されている。すなわち密封室25内には
抵抗板27,29と粘性流体31とでビスカスカ
ツプリングが構成されている。
このように構成された本考案のカツプリング装
置は従来のビスコースクラツチと同様な使われ方
でよい。例えば第2図のように四輪駆動車のエン
ジン33から各車輪に至る動力伝達系においてプ
ロペラシヤフト35と後輪側デフ装置37との間
に本考案のカツプリング装置39を介装すればよ
い。
次に以上のように構成されたこの考案のカツプ
リング装置の作用について述べる。
第1軸1と第2軸3との間で相対回転が生じる
と第1軸1側のプラネタリキヤリヤ11と第2軸
3側のリングギヤ13とが相対回転を始める。こ
れでリングギヤ13に噛み合うプラネタリギヤ7
が自転し、プラネタリギヤ7に噛み合うサンギヤ
17も回転する。このために第1抵抗板27と第
2抵抗板29とが相対回転を始める。そして前記
リングギヤ13の回転方向と従動回転するサンギ
ヤ17の回転方向とは逆方向であり、しかもそれ
ぞれの歯のピツチサークルの周速は等速である。
すなわち第1軸1と第2軸3との間の相対回転速
度に対してリングギヤ13とサンギヤ17との間
の相対回転速度は増速となる。従つて第1、第2
抵抗板27,29間の相対回転速度も同様に前記
軸1,3間の相対回転速度も増速となる。第1、
第2抵抗板27,29間の伝達トルクは両抵抗板
間の相対速度の2乗に比例するために、前記のよ
うにプラネタリギヤ機構5の介装によつて相対回
転速度が増速されると伝達トルクは増速分の2乗
で増大し従来のビスカスカツプリングに比較する
と飛躍的に能力が増大する。その結果、もし伝達
トルクを従来と同程度だけの能力を得ようとする
と抵抗板27,29を小径にしたり、配設枚数を
少なくできてカツプリング装置の外形を格段に小
型にでき、軽量化可能となる。あるいは又粘性流
体を低粘度のものにすることができて、粘性流体
の酸化傾向が低減されることになり流体の劣化防
止がはかれるのでカツプリング装置としての差動
特性を一層長期に安定させることが可能となる。
この考案は上記一実施例に限定されず種々の変
形が可能である。たとえば前記第2軸3をリング
ギヤ13側でなく、サンギヤ17側に連結し、リ
ングギヤ13を回転自在に構成してもよい。そし
てこの場合ケース外筒を兼ねたリングギヤ13を
ある程度固定することも場合によつては可能とな
り極めて好都合なこともある。又、プラネタリギ
ヤ機構部とビスカス・クラツチ部分とは同一密封
室でも、それぞれを分割して設けてもよく、その
形体は限定するものではない。
[考案の効果] 以上で明らかなようにこの考案のカツプリング
装置によれば、プラネタリギヤ機構を内部に組込
んだ簡単な構成でありながら、伝達トルクを飛躍
的に向上できて、装置を極めて小形化、軽量化す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のカツプリング装置の一実施
例の縦断面図、第2図は第1図の装置を四輪駆動
車の動力伝達系に適用した場合の構成図である。 主要な図面符号の説明、1……第1軸、3……
第2軸、5……プラネタリギヤ機構、7……プラ
ネタリギヤ、9……プラネタリシヤフト、13…
…リングギヤ、17……サンギヤ、25……密封
室、{27……第1抵抗板、29……第2抵抗板}
抵抗板、31……粘性流体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 相対回転可能に、かつ同一軸心に配設された二
    軸と、前記二軸のうち一方の第1軸側にはプラネ
    タリキヤリヤを介してプラネタリギヤを装着し、
    他方の第2軸側にはリングギヤ又はサンギヤのい
    ずれかが形成又は装着されていて、残るサンギヤ
    又はリングギヤは独立的に回転自在に配設された
    プラネタリギヤ機構と、前記サンギヤとリングギ
    ヤ間に形成され、内部に粘性流体を封入した密封
    室と、前記密封室内のサンギヤ側とリングギヤ側
    とにそれぞれ回転方向に係止され、互いに近接し
    て配設された複数の抵抗板とで構成したことを特
    徴とするカツプリング装置。
JP1985109278U 1985-07-17 1985-07-17 Expired JPH0324923Y2 (ja)

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JP1985109278U JPH0324923Y2 (ja) 1985-07-17 1985-07-17

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JP1985109278U JPH0324923Y2 (ja) 1985-07-17 1985-07-17

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JPS6218454U JPS6218454U (ja) 1987-02-03
JPH0324923Y2 true JPH0324923Y2 (ja) 1991-05-30

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JP1985109278U Expired JPH0324923Y2 (ja) 1985-07-17 1985-07-17

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JP2530875B2 (ja) * 1988-03-04 1996-09-04 新東工業株式会社 化学反応機用セラミックス構造体の製造方法
JP5922529B2 (ja) * 2012-08-22 2016-05-24 本田技研工業株式会社 四輪駆動車両のトルク伝達装置
JP6244393B2 (ja) * 2016-04-14 2017-12-06 本田技研工業株式会社 四輪駆動車両のトルク伝達装置

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JPS50158765A (ja) * 1974-05-09 1975-12-22

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JPS50158765A (ja) * 1974-05-09 1975-12-22

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JPS6218454U (ja) 1987-02-03

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