JPH03238183A - Al系合金軸受材ならびにその製造方法 - Google Patents

Al系合金軸受材ならびにその製造方法

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JPH03238183A
JPH03238183A JP3589890A JP3589890A JPH03238183A JP H03238183 A JPH03238183 A JP H03238183A JP 3589890 A JP3589890 A JP 3589890A JP 3589890 A JP3589890 A JP 3589890A JP H03238183 A JPH03238183 A JP H03238183A
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JP
Japan
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bearing
layer
based alloy
alloy bearing
alloy
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JP3589890A
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Kiyoshi Imai
清 今井
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NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
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NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はAl系合金軸受材ならびにその製造方法に係り
、詳しくは、少なくとも3 nを含有するAl系合金軸
受層と中間密着層と裏金層とを具えたAll系合金軸受
材からなり、特に軸受材の耐疲労性を向上させたAll
系合金軸受材ならびにその製造方法に係る。
従  来  の  技  術 膜内にAβ系合金軸受は、Snを含有するAβ系合金を
用いた軸受相同とこの軸受材間に鋼板等からなる裏金層
とを圧接して形成された軸受が用いられている。このA
I系合金軸受に用いられるAl系合金軸受板材の基本成
分は、3 、5〜.35%Sn、1〜4.5%Si、0
.5〜3%Cu、0.2〜2%Pbのものから構成され
、所望によりこれら成分の他に、NMll、CI”、s
b、−1−1等を含有するように構成されたものであっ
て、通常、Sn含有Al系合金軸受材料と呼ばれている
上記のSn含有/l系合金軸受材はAl系合金軸受板材
と裏金鋼板とを圧接する際に、この軸受板材を圧延する
圧延工程とこれら材料の密胃性を高める表面荒し工程を
経て一体化したものがら構成されている。ところが、A
l系合金軸受板材の表面部は5nfAlより極めて軟質
であるため引き伸ばされ、配合Snの濃度より異状に高
;震度となる。そのため、密着力が必然的に弱くなる一
方、軸受材の金属疲労によりヒビ割れを生じ、そのAl
系合金面がら密着界面に達し、急速に密着界面や密着園
内に起り、Al系合金が剥離し焼付を生ずるという問題
があった。
しかし、近年、自動車等の内燃機関は小型化、省燃費、
高出力のものとなり、これに伴って軸受にかがる荷重が
増加すると共に潤滑油の温度が上昇し、軸受の使用条件
は苛酷化の一途をたどっている。このため、従来例のA
A系軸受の表面にはオーバレイメツキ等によりPb−8
n系等の表面部を形成するようにしているが、この*造
の軸受では潤滑面の高温化により疲労や焼付現象にみま
われ、上記の苛酷な使用条件に耐えられなくなっている
。そこで最近はオーバ(3) レイメツキ等によって表面部が形成されない軸受が要求
されるようになった。
しかしながら、この種の軸受でも上記の苛酷な使用条件
ではAl系合金軸受材は金属疲労破壊を生じ、焼付トラ
ブル等が発生し、必すしも安定した性能を発揮できない
のが現状である。
このような問題を解決する方法としてより耐疲労性を具
えたAl系合金軸受材、例えば、特開昭61−1532
55号公報、特開昭6121336号公報、特開昭62
−63635号公報、特開昭62−218538号公報
等に記載のものが提案されているが、これらの方法では
高出力、高負荷運転等における合金軸受と回転軸とは完
全に油膜を介した理想的な潤滑状態が必ず存在するとは
限らず、特に高温で局部的な接触という異常状態におい
て金属疲労が生じるという問題があり、十分なものとは
云えない。
発明が解決しようとする課題 本発明は上記問題の解決を目的とし、具体的には、少な
くともSnを含有するAX系合金軸(4) 受闇と中間密着層と裏金層とからなるAl系合金軸受材
の疲労剥m態様が/l系合金軸受閣内にとどまり、裏金
層に及ばないように構成したものからなる/l系合金軸
受材ならびにその製造方法を提案することを目的とする
課題を解決するための 手段ならびにその作用 すなわち、本発明は少なくともSnを含有するAl系合
金軸受図上中間密着層と裏金層とからなるAl系合金軸
受材において、Al系合金軸受図と中間密@園の接合界
面のSn含有量がAl系合金軸受園生のSn含有量の5
0%以下であることを特徴とし、また、少なくとも3 
nを含有するAl系合金軸受層と中間密着層と裏金層と
からなるAl系合金軸受材を製造する際に、Al系合金
軸受層の表面をSnを優先して溶出する溶液に浸漬処理
した後、この軸受層と中間品@際とを圧接することを特
徴とする。
以下、本発明の手段たる構成ならびにその作用について
回部により詳しく説明すると、次の(5) 通りである。
まず、第1図(alならびに(blはそれぞれ半割すべ
り軸受を示し、+a+は斜視図、(blはta)のA部
の拡大断面図であり、第2図は本発明を実施する際に用
いられる半割ずべり軸受の例を示す斜視図であり、第3
図(al、(I))ならびに(C1はそれぞれ第2図の
断面図を示し、(a)は本発明の一つの実施例のA−A
線拡大断面図、(blならびに11はそれぞれ従来例の
AA線拡大断面図である。
符号1は半割すべり軸受、2はAl系合金軸受図13は
中間密着層、4は裏金層を示す。
本発明のAll系合金軸受から説明する。
まず、第1図(alならびにtb+に示す符号1は半割
すべり軸受を示し、この軸受はAl系合金軸受層2と中
間密着層3と裏金層4とがら構成されたもので、本発明
はAl系合金軸受園2と中間密着層3との密着性を高め
、その結果、金属疲労によって軸受の合金が疲労して剥
離に至る軸受材として致命的な焼付を極力少なくしく6
) ようとするものである。
次に、軸受材の疲労剥離について説明する。
第2図、第3図ta)、tblならひにIcIはAl系
合金軸受材の/l系軸受合金の一部が疲労剥離を起こし
た例を示したもので、Al系合金軸受層2の表面は繰返
し変動荷重を受ける。
AI系合金軸受@2はそのたびに繰返し圧縮、曲げ応力
を受け、金属疲労によりまず表面から合金内部に向って
微少のヒビ割れが生じ、合金内部に進展する。金属疲労
は潤滑油温上昇、硬い異物の混入、軸との部分接触によ
って助長されると考えられている。合金内部まで達した
ヒビ割れは大別すると、第3図ta)、(blならひに
(C1のタイプに分けることができる。ta+は本発明
のタイプのものであり、(blならひにC)は従来のタ
イプのものを示すものである。
従来のタイプは、金属内部に達したヒビ割れは、Al系
合金軸受爾2より材料強度の弱い部分に更に発達した事
を示しており、tb)はAl系合金軸受層の強さに比し
、合金と中間密着1!i3と(7) の密着強さの方が弱がった為にヒビ割れが密着界面に発
達し合金剥離に至ったものである。
IcIは裏金との密着強さが弱い為に裏金間の表面より
剥離を生じたものである。これらの中でlalタイプの
ものは、特に、Al系合金軸受層2と中間密着層3との
密着性を改良したことによってヒビ割れが界面に向って
横方向に発達しにくい。その理由は疲労によるヒビ割れ
速度は合金強さに依存される為で、本作用は本発明の最
大の効果であり、剥離に至ったその状態としてAll系
合金軸受曜全区とんど残して剥離していることが特長で
ある。
次に、上記発明品を製造する方法について説明する。
Al系合金軸受材の製造において本発明に適用される鋳
造による方法は/l系合金軸受材原料を所望の配合に調
合し、溶融鋳造して合金板とし、この鋳造合金板を反則
し繰返し圧延及び132鈍の処理を行なって所望の厚さ
のAl系合金軸受材(軸受合金片)とする。中間密着層
がAl(8) がら収る場合には、相手材であるAlの薄片を上記の軸
受台金片とを予め圧接し、史に裏金鋼板と圧接して製造
すればよく、また、中間密着層がニッケルがら威る場合
には、裏金鋼板に予めニッケルメッキを施し、前記軸受
合金片と相手材のニッケル句裏金とを圧接して製造する
次に、これらを焼鈍及び巻き取りし、焼鈍された複合片
は軸受製品に加工される。なお、本発明の方法における
上記の各段階の操作手段それ自体はAl系合金軸受に関
連する分野で知られているものであって、例えば、米国
特許3093885号、3104135号、33008
36号、3300838号等の各明細書に記載され公知
のものである。
上記工程において本発明者等が着目したところは上記従
来例では前記/lの薄片と軸受台金片と圧接する段階あ
るいはニッケルメッキされた裏金鋼板とAl系合金の軸
受台金片を圧接する段階においてAl系合金の軸受台金
片を化学エツチングするエッチングエ稈を設けることで
(91 ある。従来方法との相違についてはまず従来例の軸受台
金片は前述のように圧延工程を経ることによりAl系軸
受合金中に含有されるSn粒子は圧延方向に伸びる傾向
を示し、更に相手材と圧接する場合、密着力を高める為
に軸受台金片の表面を常法のサンドプラス1−法やブラ
ッシング法によって面荒しを行ない、この時軟質なSn
粒子は引き伸ばされ、最表面部はSn成分の多い状態を
示すことになる。この点の差異について検証すべき軸受
台金片を粗面化処理前後のsnの変化について蛍光X線
分析によって調査したところ、処理前のSn成分12.
4%であったものが19.6%になっていることがわか
った。この事は相手材と接合し、密着力を確保するAI
マトリックスの面積が減少することである。
本発明の方法はこの点に着目し改良したものであって、
Sn粒子に特に作用する化学エツチングすることにより
相手材と接合するAl系合金軸受材表面部を配合したS
n成分値より少な(10) い値、望ましくは50%以下とし、しかも、接合界面に
おいてA!マトリックス中のsnをワンな状態にするこ
とにある。らなみに、本発明法によれば化学エツチング
処理後の前記合金表面の5nff1分は2.2%に減少
し、大部分の8口粒子が化学的に除去されていた。
更に、中間密着間について説明する。
中間密@闇は鋼製の裏金商とAl系合金軸受圏との密着
性を改善する園であって、前述のように薄片を使用する
場合にはアルミニウムを用いることが常法である。
このアルミニウムは、実質的に八Eから成る軛Alを使
用することもあるが、本発明の目的を十分に達成するに
は、マトリックスを強化できる成分、例えば、銅、マン
ガン、クロム等を添加したAllが望ましい。
なお、鋼板にメツ=X=処理して中間密着間とする場合
、ニッケルメッキの他に鉄、コバルト、銅、銀、スズ、
亜鉛及びこれらの合金を用いることが知られている(例
えば、米国特許268(11) 7565号、tA国特許708472号等の各明細書に
Al系合金軸受材を圧接する方法ならびに中間密着間に
ついて詳述されている。)。
以下、実施例によって本発明について説明する。
実施例 使用したAl系合金軸受材は、12%Sn、1.5%P
b、0.8%CIJ、2%3iを含有して成る合金を鋳
造法によってインボッ1〜板を製造した。得られたイン
ゴット板を冷間圧延し、その後の焼鈍(温度275℃)
を繰返して、寸法厚さ61制×幅200 mmの試料を
製造した。史に相手材との密着性を高める為に常法によ
って表@10〜50L1mを粗面化処理を行なった。
続いて、これを化学エツチング処理し、その第1段階と
して10%苛性ソーダfNaO口)溶液の50℃に加温
した溶液中に約1分間浸漬し、更に第2段階として工業
用硝酸(llNO91と弗1!It)−IF)との割合
が3:1の混合液中に約30秒浸漬して、その表面変質
間を選択的に表向合(12) 金のSnと反応させて化学的に除去した。その後、Al
からなる中間密着間を形成する薄片を1(iし、この薄
片の表面をブラッシングした後、Al系合金軸受材片と
圧接し、次いで、焼鈍工程を得て粗面化した裏金鋼板に
圧接し、続いで、約275°Cの温度で焼鈍を行なって
、軸受材を製造した。この軸受材を機械加工して、第1
図に示すような半割すベリ軸受合金を作製した。
この半割すべり軸受合金を下記に示す条件で動荷重軸受
疲労試験を行なった。
なお、試験機はアンダーウッド試験機を用いた。
面     圧   600 lag ・ f、’CI
2回  転  数   350 Or、l)、m、’分
相  手  軸    FCD70 アラサ0.8〜1.58 使用オイル  20W−40tSAEl油     温
    150’C±io”cこの条件で耐久テストを
行ない、焼付に至るまでの時間の長さで8v価した。評
1d[i試料数[11(13) は比較例の化学処理を実施しない従来法によるものとを
共に試験機に組み入れ、各々n=5で実施した。その試
験結果は従来法によるものは平均162時間であったが
、本発明によるものは平均183時間であった。本発明
の方法による半割すべり軸受は、耐疲労性において疲労
伝播速度が遅くなり、その結果として軸受運転寿命延長
に寄与することが確認できた。
更に試験後テスト材の疲労剥離断面及び表面を金属顕微
鏡とX線マイクロアナライザーにて調査したI!i乗、
本発明によるものは第3図(alに示すよう断面組織に
おいてAlの中間謹上にAl系合金軸受材を残して剥離
していた。また、その他の状態としてn = 1 、’
 5でAlの中間層の中間、すなわら、Alの中間層を
残し、中間部分に亀裂が走り、合金剥離していた。これ
らの状態はX線マイクロアナライザー調査についてもそ
の状態が確認できた。一方、従来法によるものについて
は、第3図(b)の状態がn=4′5で出現し、X線マ
イクロアナライザーによ(14) るAll中間的残存が認められた。また、n−115で
第3図telの状態も確認された。
て、発明の効果〉 以上詳しく説明したように、本発明は少なくともSnを
含有するAl系合金軸受層と中間密着間と裏金層とから
なるAl系合金軸受材において、へβ系合金軸図上と中
間密着間の接合界面のSn含有量がAl系合金軸受層中
のSn含有量の50%以下であることを特徴とし、また
、少なくとも311を含有するAl系合金軸受層と中間
密@閣と裏金層とからなるAn系合金軸受材を製造する
際に、Al系合金軸受層の表面をSnを優先して溶出す
る溶液に浸漬処理した後、この軸受層と中間密着間とを
圧接することを特徴とする。
従って、本発明は少なくともSnを含有するA/系合金
軸受材の表面をエツチング処理するようにしたため、/
l系合金と中間密着間との密着界面が密着することがで
き、実質的に軸受の疲労破壊に至る寿命の延長を遠戚し
、軸受の(15) 信頼性を向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図(alならびに(b)はそれぞれ半割すべり軸受
を示し、(alは斜視図、(b)はla)のA部の拡大
断面図、第2図は本発明を実施する際に用いられる半割
すべり軸受の一例を示す斜視図、第3図(a)、(bl
ならびに(C)はそれぞれ第2図の断面図を示し、(a
)は本発明の一つの実施例のA−A線拡大断面図、(b
lならびに(C1はそれぞれ従来例のA−A線拡大断面
図である。 符号1・・・・・・半割すべり軸受 2・・・・・・Al系合金軸受層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)少なくともSnを含有するAl系合金軸受層と中間
    密着層と裏金層とからなるAl系合金軸受材において、
    Al系合金軸受層と中間密着層の接合界面のSn含有量
    がAl系合金軸受層中のSn含有量の50%以下である
    ことを特徴とするAl系合金軸受材。 2)少なくともSnを含有するAl系合金軸受図と中間
    密着層と裏金層とからなるAl系合金軸受材を製造する
    際に、前記Al系合金軸受層の表面をSnを優先して溶
    出する溶液に浸漬処理した後、この軸受層と前記中間密
    着層とを圧接することを特徴とするAl系合金軸受材の
    製造方法。
JP3589890A 1990-02-16 1990-02-16 Al系合金軸受材ならびにその製造方法 Pending JPH03238183A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0243338A (ja) * 1988-08-03 1990-02-13 Ndc Co Ltd Al合金軸受材料ならびにその製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0243338A (ja) * 1988-08-03 1990-02-13 Ndc Co Ltd Al合金軸受材料ならびにその製造方法

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