JPH0286769A - 粉末ラクトバチルス・プランタラムの製法 - Google Patents
粉末ラクトバチルス・プランタラムの製法Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
生きた粉末ラクトバチルス・プランタラムを多く得るた
めに、ラクトバチルス・プランタラムを培養した処理液
に、前記ラクトバチルス・プランタラムに対する保護剤
を混入した後、前記処理液を乾燥して粉末状の製品を造
る粉末ラクトバチルス・プランタラムの製法に関する。
めに、ラクトバチルス・プランタラムを培養した処理液
に、前記ラクトバチルス・プランタラムに対する保護剤
を混入した後、前記処理液を乾燥して粉末状の製品を造
る粉末ラクトバチルス・プランタラムの製法に関する。
従来、保護剤として脱脂粉乳(MSNF)を使用するこ
とが考えられていた。
とが考えられていた。
しかし、脱脂粉乳を混入した処理液を乾燥した場合の製
品中におけるラクトバチルス・プランタラムの生残率は
、乾燥直後で約3.7〜12%と非常に低いという欠点
があった。
品中におけるラクトバチルス・プランタラムの生残率は
、乾燥直後で約3.7〜12%と非常に低いという欠点
があった。
本発明の目的は、製品中におけるラクトバチルス・プラ
ンタラムの生残率を高める点にある。
ンタラムの生残率を高める点にある。
本発明における粉末ラクトバチルス・プランタラムの製
法の特徴手段は、処理液に対する重量%として、 グルタミン酸ナトリウム 0.3〜5%L−アスコルビ
ン酸 0.2%以上ホエー 8
〜30%グルコース 3〜20%を、
保護剤に含有させておくことにあり、その作用・効果は
次の通りである。
法の特徴手段は、処理液に対する重量%として、 グルタミン酸ナトリウム 0.3〜5%L−アスコルビ
ン酸 0.2%以上ホエー 8
〜30%グルコース 3〜20%を、
保護剤に含有させておくことにあり、その作用・効果は
次の通りである。
つまり、乾燥直後の製品中のラクトバチルス・プランタ
ラムの生残率は、50%以上というように従来よりも高
くなるばかりか、第1図で乾燥後の保存日数に基づく生
菌数の変化が示すように、死滅速度が遅くて保存性が良
い。しかも、いろいろ実験した結果、処理液に対する重
量として、 グルタミン酸ナトリウム 0,3%以下Lしアスコルビ
ン酸 0.2%以下ホエー 8
%以下 グルコース 3%以下 では、あまり生残率を向上させる効果がなく、また、 グルタミン酸ナトリウム 5%以上 ホエー 30%以上グルコース
20%以上では、保護剤自体が高価になる
と共に、乾燥に悪影響を及ぼす。
ラムの生残率は、50%以上というように従来よりも高
くなるばかりか、第1図で乾燥後の保存日数に基づく生
菌数の変化が示すように、死滅速度が遅くて保存性が良
い。しかも、いろいろ実験した結果、処理液に対する重
量として、 グルタミン酸ナトリウム 0,3%以下Lしアスコルビ
ン酸 0.2%以下ホエー 8
%以下 グルコース 3%以下 では、あまり生残率を向上させる効果がなく、また、 グルタミン酸ナトリウム 5%以上 ホエー 30%以上グルコース
20%以上では、保護剤自体が高価になる
と共に、乾燥に悪影響を及ぼす。
従って、製品中のラクトバチルス・プランタラムの生残
率及び保存性を簡単に高めることができるために、生き
た粉末ラクトバチルス・プランタラムの生産効率を高め
てコストを下げることもできると共に、長期にわたる使
用が可能になった。
率及び保存性を簡単に高めることができるために、生き
た粉末ラクトバチルス・プランタラムの生産効率を高め
てコストを下げることもできると共に、長期にわたる使
用が可能になった。
次に、本発明の実施例を示す。
ラクトバチルス・プランタラム化actobac i
l I usplantarum)をLCM培地で24
時間培養した処理液に、処理液に対する重量%として、 グルタミン酸ナトリウム 0,3〜5%L−アスコルビ
ン酸 0.2%以上ホエー 8
〜30%グルコース 3〜20%を、ラ
クトバチルス・ブランクラムに対する保護剤として混入
した後、処理液をスプレードライヤーで噴霧乾燥するか
、又は、真空凍結乾燥を行って、粉末状の製品を造る。
l I usplantarum)をLCM培地で24
時間培養した処理液に、処理液に対する重量%として、 グルタミン酸ナトリウム 0,3〜5%L−アスコルビ
ン酸 0.2%以上ホエー 8
〜30%グルコース 3〜20%を、ラ
クトバチルス・ブランクラムに対する保護剤として混入
した後、処理液をスプレードライヤーで噴霧乾燥するか
、又は、真空凍結乾燥を行って、粉末状の製品を造る。
次に、前記製品中におけるラクトバチルス・プランタラ
ムの生残率を、確認するための実験例を示す。
ムの生残率を、確認するための実験例を示す。
実験例1
前記処理液に対し、
グルタミン酸ナトリウム 1、Qwt、%L−アスコ
ルビン酸 Q、5wt、%ホエー
15wt、%グルコース lQ
wt、%を混入し、東京理化器機製、5D−1型のスプ
レードライヤーで表1の条件下で噴霧乾燥して粉末状の
製品を回収し、その粉末中の生菌数を測定法に、乾燥し
て得られた粉末を、37℃の空気中で10日間保存した
後の生菌数を測定して、保存性を確認した。
ルビン酸 Q、5wt、%ホエー
15wt、%グルコース lQ
wt、%を混入し、東京理化器機製、5D−1型のスプ
レードライヤーで表1の条件下で噴霧乾燥して粉末状の
製品を回収し、その粉末中の生菌数を測定法に、乾燥し
て得られた粉末を、37℃の空気中で10日間保存した
後の生菌数を測定して、保存性を確認した。
上記結果は、表2に示す。
尚、表2において、ラクトバチルス・プランタラムの生
残率を下記の式から求めた。
残率を下記の式から求めた。
尚、前記ホエーはパウダー状で、その成分は、表3に示
す。
す。
表3
脂 肪
水 分
蛋白質
炭水化物
灰 分
一般生菌数
1.0%
3.0%
12.0%
76.0%(乳糖が主成分)
8.0%
1000個/g以下
実験例2
前記処理液に対し、
グルタミン酸ナトリウム
L−アスコルビン酸
ホエー
グルコース
酸化ケイ素(Si02)水和物
1、Qwt0%
Q、5wt、%
15wt0%
lQwt1%
2、0wt0%
を混入させた後、実験例1と同様にスプレードライヤー
で噴霧乾燥して粉末を造り、その粉末中の生菌数を測定
した。
で噴霧乾燥して粉末を造り、その粉末中の生菌数を測定
した。
上記結果は、表4に示す。
つまり、上記実験例1、実験例2で示すように、乾燥直
後の菌の生残率は良好であるばかりか、10日保存後の
生残率からも判るように、乾燥後の保存性が特に優れて
いる。
後の菌の生残率は良好であるばかりか、10日保存後の
生残率からも判るように、乾燥後の保存性が特に優れて
いる。
また、特に酸化ケイ集水和物を混入した場合は、菌の回
収率が向上して、乾燥後の生残率が高くなったと見られ
る。
収率が向上して、乾燥後の生残率が高くなったと見られ
る。
そこで、パウダー状の酸化ケイ素(S102)水和物を
処理液に2wt、%混入した時の乾燥後の回収率測定の
結果を表5に示す。
処理液に2wt、%混入した時の乾燥後の回収率測定の
結果を表5に示す。
ただし、スプレードライヤーは、アシザワ・ニロアトマ
イザー鞠社製のPM型を使用する。
イザー鞠社製のPM型を使用する。
前記保護剤のうち、個々の成分に関し処理液に対して混
入した時の生残率又は菌体死滅速度の変化傾向を示すグ
ラフを、次に示す。
入した時の生残率又は菌体死滅速度の変化傾向を示すグ
ラフを、次に示す。
つまり、第2図は、ホエーの混入割合の増加に伴って、
生残率は増大する傾向を示し、グルコースに関し、その
濃度変化に対する乾燥器内での菌体死滅速度の変化傾向
は、乾燥器の入口温度が180℃の時(第3図)と15
0℃の時(第4図)とでは異なり、乾燥後の保存日数の
変化に伴う生菌数の変化は、グルコースの濃度変化(例
えば2%、5%、10%)に伴って異なるばかっか、乾
燥器の入口温度が、180℃の時(第5図)と、150
℃の時(第6図)とでは異なる。
生残率は増大する傾向を示し、グルコースに関し、その
濃度変化に対する乾燥器内での菌体死滅速度の変化傾向
は、乾燥器の入口温度が180℃の時(第3図)と15
0℃の時(第4図)とでは異なり、乾燥後の保存日数の
変化に伴う生菌数の変化は、グルコースの濃度変化(例
えば2%、5%、10%)に伴って異なるばかっか、乾
燥器の入口温度が、180℃の時(第5図)と、150
℃の時(第6図)とでは異なる。
前記第3図乃至第6図より乾燥器の人口温度が高い方が
保存性が悪くなると共に、菌体死滅速度は、乾燥器人口
温度が150℃の場合は、グルコースの濃度の増大に伴
って遅くなり、180℃の場合は、グルコース濃度5w
t0%の時が一番遅く、また、空気中よりも窒素ガス中
の方が菌体は死滅しにくいことが判る。
保存性が悪くなると共に、菌体死滅速度は、乾燥器人口
温度が150℃の場合は、グルコースの濃度の増大に伴
って遅くなり、180℃の場合は、グルコース濃度5w
t0%の時が一番遅く、また、空気中よりも窒素ガス中
の方が菌体は死滅しにくいことが判る。
前記処理液の乾燥は、噴霧乾燥による例を示したが、凍
結乾燥を行っても良く、表6に凍結乾燥を行った時の生
残率を示す。
結乾燥を行っても良く、表6に凍結乾燥を行った時の生
残率を示す。
表 6
ただし、乾燥条件は真空度2 Xl0−’Torr、温
度室温(約20℃)、サンプル凍結温度は、−80℃で
24時間、保存条件は37℃の窒素ガス中で保存した。
度室温(約20℃)、サンプル凍結温度は、−80℃で
24時間、保存条件は37℃の窒素ガス中で保存した。
ただし、噴霧乾燥(スプレードライ)の方が、凍結乾燥
よりも乾燥粉末の生産効率が良く、経済的であるばかり
か、ラクトバチルス・ブランクラムの生残率も良いため
に実用的である。
よりも乾燥粉末の生産効率が良く、経済的であるばかり
か、ラクトバチルス・ブランクラムの生残率も良いため
に実用的である。
前記処理液に混入させる保護剤の個々の成分比率は、い
ろいろ実験した結果、前記範囲が適し、夫々が最低割合
(wt0%)以下では、生残率を高める効果が少なくな
り、また、最高割合(wt0%)以上では、高価になっ
て経済的に不利になるばかりか、乾燥効率の低下を招く
虞がある。
ろいろ実験した結果、前記範囲が適し、夫々が最低割合
(wt0%)以下では、生残率を高める効果が少なくな
り、また、最高割合(wt0%)以上では、高価になっ
て経済的に不利になるばかりか、乾燥効率の低下を招く
虞がある。
前記処理液中に、酸化ケイ素水和物の微小粉末に代えて
、Fe2(L粉末、Al2O,粉末、ガラス粉、珪砂微
粉末、及び、クレー粉末のうちから選ばれた少なくとも
一種を、1〜5wt0%混入させても、粉末製品の回収
率は向上する。
、Fe2(L粉末、Al2O,粉末、ガラス粉、珪砂微
粉末、及び、クレー粉末のうちから選ばれた少なくとも
一種を、1〜5wt0%混入させても、粉末製品の回収
率は向上する。
前記保護剤には、前記グルタミン酸ナトリウム、L−ア
スコルビン酸、ホエー、及ヒ、クルコース以外の成分が
含まれていても良い。
スコルビン酸、ホエー、及ヒ、クルコース以外の成分が
含まれていても良い。
図面は本発明に係る粉末ラクトバチルス・ブランクラム
の製法に関し、第1図及び第5図、第6図は夫々生菌数
の変化を示すグラフ、第2図は生残率の変化を示すグラ
フ、第3図及び第4図は夫々菌体死減速度を示すグラフ
である。
の製法に関し、第1図及び第5図、第6図は夫々生菌数
の変化を示すグラフ、第2図は生残率の変化を示すグラ
フ、第3図及び第4図は夫々菌体死減速度を示すグラフ
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、ラクトバチルス・プランタラムを培養した処理液に
、前記ラクトバチルス・プランタラムに対する保護剤を
混入した後、前記処理液を乾燥して粉末状の製品を造る
粉末ラクトバチルス・プランタラムの製法であって、前
記処理液に対する重量%として、 グルタミン酸ナトリウム0.3〜5% L−アスコルビン酸0.2%以上 ホエー8〜30% グルコース3〜20% を、前記保護剤に含有させておく粉末ラクトバチルス・
プランタラムの製法。 2、SiO_2粉末、Fe_2O_3粉末、Al_2O
_3粉末、ガラス粉末、及び、クレー粉末の中から選ば
れた少なくとも一種を、前記処理液に対して1〜5重量
%の割合で混入する請求項1記載の粉末ラクトバチルス
・プランタラムの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63240094A JPH0286769A (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 粉末ラクトバチルス・プランタラムの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63240094A JPH0286769A (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 粉末ラクトバチルス・プランタラムの製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0286769A true JPH0286769A (ja) | 1990-03-27 |
Family
ID=17054401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63240094A Pending JPH0286769A (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 粉末ラクトバチルス・プランタラムの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0286769A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6010725A (en) * | 1996-07-09 | 2000-01-04 | Nestec S.A. | Spray-drying process |
EP1048215A1 (en) * | 1999-04-30 | 2000-11-02 | Societe Des Produits Nestle S.A. | Enhanced growth of lactic acid bacteria in milk |
WO2022102753A1 (ja) * | 2020-11-13 | 2022-05-19 | 味の素株式会社 | ラクトコッカス・ラクチス、ラクトバチルス属に属する微生物、又はこれらの混合微生物を含有する生菌剤及びその製造方法 |
-
1988
- 1988-09-26 JP JP63240094A patent/JPH0286769A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6010725A (en) * | 1996-07-09 | 2000-01-04 | Nestec S.A. | Spray-drying process |
EP1048215A1 (en) * | 1999-04-30 | 2000-11-02 | Societe Des Produits Nestle S.A. | Enhanced growth of lactic acid bacteria in milk |
US6521443B1 (en) | 1999-04-30 | 2003-02-18 | Nestec S.A. | Growth medium for lactobacilli containing amino acids, nucleosides and iron |
WO2022102753A1 (ja) * | 2020-11-13 | 2022-05-19 | 味の素株式会社 | ラクトコッカス・ラクチス、ラクトバチルス属に属する微生物、又はこれらの混合微生物を含有する生菌剤及びその製造方法 |
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