JPH01160683A - 熱転写用近赤外吸収染料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、染料中にジチオレンーニッケル（Ｉ）錯体が
含まれている染料熱転写系に使用する近赤外吸収染料供
与素子に関する。

近年、カラービデオカメラで電気的につくや出される画
像からプリントを得ることを目的とする熱転写系が開発
された。その開発された方法の一つによれば、まず色フ
ィルターによって電気的な画像の色を分けてそれぞれの
色の画像を電気信号に変換し、その後これらの電気信号
からシアン、マゼンタおよびイエローの電気信号をつく
り出すように操作して電気信号を熱転写器へ送る。シア
ン、マゼンタおよびイエローの染料供与素子はプリント
を行うために染料受容素子に近接して設置されている。

線形熱転写ヘッドが染料供与シートの裏面から熱を与え
るように、これら二つの素子を熱転写ヘッドと熱盤ロー
ラーとの間に挿入する。

線形熱転写ヘッドは加熱素子を数多く有してお〕、シア
ン、マゼンタおよびイエローの電気信号に応じて継続的
に加熱される。その残りの二色について同じ操作が繰シ
返される。このようにして、画面上の元の画像に対応し
たカラーハードコピーが得られる。この工程およびこの
工程を実施するための装置はブラウンスタイン（Ｂｒｏ
ｗｎｓｔｅｉｎ　）の「熱プリント装置操縦法訃よびそ
の九めの装置」と題する米国特許第４，６２１，２７１
号（１９８６年１１月４日付）にさらに詳しく記載され
ている。

上記の系は、可視染料像を形成するのに用いられている
。しかし、場合によっては裸眼では実質的に見ることが
できない像を形成したいことがある０ ＡＩＡＧ　（Ａｕｔｏｍｏｔｉｖｅ　　Ｉｎｄｕｓｔｒ
ｙ　ＡｃｔｉｏｎＧｒｏｕｐ　）バーコード表示規格Ａ
ＩＡＧ−Ｂ−１−１９８４の規則３によるバーコード規
格は、近赤外感知器または走査器によって読みとる場合
のために９００　ｎｍにおける像の濃度を指定している
。

これとやや類似する米軍規格は８００　ｎｍにシける濃
度を指定している。従って、もしバーコードまたは像の
ストライプがある近赤外濃度を有していれば、バーコー
ド走査器はこれらの読みとりに使用することができるの
である。

（先行技術） 日本特許６２１０８７，３８８号には、熱転写シート用
の特殊な近赤外吸収物質が開示されている。

この特許の熱転写シートは、近赤外吸収物質を溶かすこ
とができる熱可塑性の物質を有する受容体シートととも
に用いられる。

（発明が解決しようとする課題） しかし、先行技術の物質の使用に際しては、その物質を
溶かすための特別な受容体シートが必要であるという問
題がある。

本発明は、近赤外吸収染料を溶かす特別な物質を含有す
る受容体シートを必要としない近赤外吸収条ａｔ有する
染料供与素子を提供すること全目的としている。

また本発明は、熱転写ヘッドによって受容体に熱転写で
きて、転写後にバーコード走査器で読みとれる染料像を
提供することをも目的とする。かかる像は例えば、秘密
プリントまたはパックグラウンド略符を入れた熱転写し
た近赤外染料像を有する身分証明カードに使用できる。

近赤外染料像は裸眼では見えないので、このカードを偽
造しようとする者がｈても近赤外染料像があることにす
ら気付かないであろう。

（課題を解決するための手段） 上記の目的およびその他の目的が本発明によって達成さ
れた。本発明は、−面が高分子結合剤中に分散した近赤
外吸収染料てあシ、その裏面が潤滑物質を含有する滑層
である支持体を有する染料熱電写供与素子であって、前
記染料は式：（ここて、１１　、Ｒ２，Ｒ３訃よびＲ４
は各々独立に、−ＣＨ３，−Ｃ２Ｈ５，−ＣＨ（ＣＨ３
）２Ｉ−ＣＨ−ＣＨ−０−ＣＨ−・／Ｓ＼・。

２　　２　　　　３Ｉ　　　＼　　／ −二−Ｃ４Ｈｇ　ｅ　％−Ｃ４Ｈｇ　ｅ　ｔ　　Ｃ３Ｈ
３１等の炭素数１〜１０の置換または無置換のアルキル
基：等の炭素数６〜ｌＯの置換または無置換のアリ−ま
たはＲ１およびＲ２は、 ＼、／ 等の５または６原子で構成される炭素環または複素環を
形成するように炭素原子と結合していてもよ〈；または
Ｒ３およびＲ４は、Ｈ１シよびＲ２の例として挙げたも
ののよりな５または６原子で構成される炭素環または複
素環を形成するように炭素原子と結合していてもよい）
の構造を有することを特徴とする染料熱転写供与素子を
含む。

本発明の好ましい一実施態様では、Ｒ，Ｒ。

Ｒ３およびＲは各々炭素数６〜ｌＯの置換または無置換
の７リール基である。他の好ましい実施態様では、Ｒ、
Ｒ、ＲおよびＲのうち少なくとも１つはフェニル基であ
る。

上記の錯体は、近赤外領域（７５０〜ｉｏｏ。

ｎｍ）に実質的な吸収を有し、可視光線の吸収を最小限
にとどめ（コーティングまたは転写したときの色は一般
に淡灰緑色）、通常の酸素化した溶媒からコーティング
するのに適した溶解性と良好な熱揮発性を有する。かか
る性質を有するために、かかる錯体はバーコードのスト
ライプまたはパー等のデザインのプリントおよび走査器
による近赤外濃度の読みとシによく適している０本発明
で使用する染料全転写したときの濃度は、かかる読みと
シ用の良好なプリント対比信号を識別するのに十分な濃
度である。

本発明の他の実施態様では、上記の錯体を可視頒域の光
を吸収する染料とともに併用して、光に対する安定性を
改善した転写像を形成してもよい。

可視吸収染料を併用すれば、６３３ｎｍおよび近赤外領
域内の８００および９００　ｎｍで読みとれることを要
求するバーコードの軍規路ＭＩＬ−３ＴＤ−１１８９Ａ
にあった像を転写することもできる。

以下に、本発明の範囲に含まれる化合物を示す。

ＲおよびＲ４Ｈ２およびＲ３ １）−Ｃ，Ｈ５−Ｃ３Ｈ，−二 ２）　　　−ＣＨ（ｐ−ＯＣＩ（３）　　　　　　　Ｃ
３Ｈフー二３）　　−Ｃ６Ｈ４（２−ＯＣＨ３）　　−
ＣＨ２Ｃ６Ｈ。

５）−Ｃ，Ｈ５−Ｃ６Ｈ，（ｆｉ−ＯＣＨ３）６）　　
−Ｃ６Ｈ５−Ｃ６Ｈ４（ヱーｏ　ｃ　４Ｈ９−４＞７）
　　−Ｃ６Ｈ５−Ｃ６Ｈ，（ｐ−ＱＣｌｏＩ（２□）８
）−０６Ｈ５−ＣＨ（ＣＩ−ＯＣＨ３）９）−Ｃ６Ｈ５
−Ｃ６Ｈ３（で、　ｐ−ｏｃａ３）１１）　　　ｔｌ　
　＋＋　　　　’３Ｈ７−二−°＼／。

これらのジチオレン錯体は、Ｇ、Ｎ、シュランザ−Ｃ８
ｃんｒａｎｚｅｒ　）とｖ、　ｐ、メイウエーグ（Ｍａ
ｙｗｅａ　）のＪ、ｋｍ、Ｃｈｇｍ−８ｏｃ−＋　　８
４゜３２２１　（１９６２）に記載されているような確
立された合成法によって合成してもよい０本発明の染料
供与素子の染料は、セルロースアセテートヒドロジエン
フタレート、セルロースアセテート、セルロースアセト
プロピオネート、セルロースアセトブチレート、セルロ
ーストリアセテート等のセルロース誘導体：ボリカーボ
ネート；ポリ（スチレンーコーアクリロニトリル）、ポ
リ（スルホン）またはポリ（フェニレンオキシド）等の
高分子結合剤中に分散される。結合剤の被覆量は０．１
〜５９／Ｒとしてよい。

染料供与素子の染料層は支持体上にコーティングまたは
グラビヤ印刷等のプリント技術によってプリントされて
いてもよい。

本発明の染料供与素子用の支持体には、寸法安定性を有
し熱プリントヘッドの熱に耐えうるものであればいかな
る物質でも使用しうる。そのような物質の中には、ポリ
（エチレンテレフタレート）等のポリエチレン、ポリア
ミド、ポリカーボネート、クラシン紙、コンデンサー紙
、セルロースエステル、フッ素高分子、ポリエーテル、
ポリアセタール、ポリオレフィンおよびポリアミドが含
まれる。この支持体の厚さは通常２〜３０μｍであり、
必要に応じて下塗りをしてもよい。

染料供与素子の裏面には、プリントヘッドが染料供与素
子に粘着しないように滑層をコーティングする。そのよ
うな滑層は、界面活性剤、液体潤滑油、固体潤滑剤また
はこれらの混合物等の潤滑物質を含有し高分子結合剤は
併用してもしなくてもよい。潤滑物質は、１００℃未満
で融ける油または半結晶質の固体有機物等であるのが好
ましい。

かかる物質としては、ポリ（ビニルステアレート）、密
ろつ、ペルフルオロ化アルキルエステルポリエーテル、
ポリ（カプロラクトン）、シリコーン油、ポリ（テトラ
フルオロエチレン）、カーボワックスまたはポリ（エチ
レングリコール）等がある。

滑層用の高分子結合剤としては、ポリ（ビニルアル＝ｙ
　−ルー　コ−７’　ｆ　／Ｆル）、ポリ（ビニルアル
コールーコーアセタール）、ポリ（スチレン）、ポリ（
ビニルアセテート）、セルロースアセトブチレート、セ
ルロースアセテートまたはエチルセルロース等が適して
いる。

滑層に使用する潤滑物質の量は、潤滑物質の種類に大き
く依存するが一般には０．００１〜２ｇ／−である。高
分子結合剤を使用する場合は、高分子結合剤の０．１〜
５０重量％、好ましくは０．５〜４０重量％使用する。

本発明の染料供与素子とともに使用する染料受容素子は
、通常染料像受容層を表面に有する支持体を有する。支
持体は、ポリ（エチレンテレフタレート）等の透明フィ
ルムまたはバライタコーティングした紙、ポリエチレン
コーティングした紙、白ポリエステル（白色顔料全混入
したポリエステル）等であってもよｒｏ好ましい実施態
様では、白色顔料を混入し九ポリエステルを使用する。

染料像受容層は、例えばポリカーボネート、ポリウレタ
ン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ（スチレンー
コーアクリロニトリル）、ポリ（カプロラクトン）また
はこれらの混合物を含有してもよい。染料像受容層は、
意図する目的を達成するいかなる量で使用してもよいが
、１〜５ｇ／ｌ、ｌの濃度て使用すれば概して良好な結
果が得られる。

本発明の染料供与素子は、シート状または連続ロールか
リボンにして使用してもよい。連続ロールまたはリボン
とする場合には、表面に上記のように近赤外吸収染料の
みを有していても、昇華性のマゼンタおよび／またはイ
エローおよび／またはシアンおよび／またはブラックま
たはその他の染料等（米国物許第４，５４１，８３０号
に開示されている）の種々の異なる染料を入れかわり有
していてもよい。かかる単一色、二色、三色または四色
（あるいはそれ以上の色からなっていてもよい）の素子
は本発明の範囲に含まれている。

本発明の好ましい実施態様では、染料供与素子はマゼン
タ、イエローシアンおよび上記の近赤外吸収条１４に連
続的に繰り返しコーティングしたポリ（エチレンテレフ
タレート）の支持体からなる。

本発明をさらに説明するために以下に実施例を挙げる。

実施例 ６μｍのポリ（エチレンテレフタレート）の支持体に次
の順に層をコーティングして染料供与素子を製造した。

１）１−ブタノールからコーティングしたデュポンタイ
ザー（ｄｕｐｏｔ％ｔ　Ｔｙｚｏｒ　）　ＴＢＴ■のチ
タニウムテトラ−外−ブトキシド（０，１６９／ｌｒ？
’）の下塗υ層；および ２）　　テトラヒドロフラン、アセトンおよびシクロヘ
キサノンの混合溶媒からコーティングした、セルロース
アセトブチレート（１７％ブチリル、２８チアセチル）
結合剤（０，３２９／ｌｒ？　）中の上記の近赤外吸収
染料または以下で特定する対照用染料（０，２７９／？
’）を含有する染料層。

この素子の裏面には次の層をコーティングした。

１）トルエンシよび３−ペンタノンの混合溶媒からコー
ティングしたボスティク（Ｂｏｓｔｉｋ　）７６５０■
（Ｅｍルａｒｔ　Ｃａｒｐ、　）　　ポリエステル（０
，１６ｇ／ｍ’）の下塗り層；および２）トルエンおよ
び３−ペンタノンの混合溶媒からコーティングした、ポ
リ（スチレンーコーアクリロニトリル）結合剤（重量比
７０：３０）（０，５４９／ｌｒ？＞中のガフアク（Ｇ
ａｆａｃ　）　ＲＡ　−６００■（ＧＡＦ　Ｃｏｒｐ−
）　　ポリマー（０，０４３ｇ／ｒｒｌ）オよびＢＹＫ
−３２０■（ＢＹＫ　Ｃｈｅｍｉｇ。

米国＞　（０，０１１ｇ／ｒｌ）の滑層。

染料受容素子は、二酸化チタンを含有する１７５μｍの
ポリエチレンテレフタレートの支持体上に塩化メチレン
ジよびトリクロロエチレンの混合溶媒中のマクロロン（
Ｍａｋｒｏｌｏｎ　）　５７０５■（Ｂａ１１ｅｒ　Ａ
、　Ｇ−社）ポリカーボネート樹脂（２，９９／−）の
溶液をコーティングして製造した。

幅１インチ（２５ｔｎ　）の染料供与素子ストリップの
染料側をこれと同じ幅の染料受容素子の染料像受容層と
接触させて、この組合せをステッパーモーターで駆動し
た引取装置のジョーで固定した。

その後、この組合せを直径０．５５インチ（１４ｍＭ）
のゴムローラーの上にかけて、染料供与素子の側からゴ
ムローラーに向けて８．０ポンド（３，６Ｋｇ）の力で
ＴＤＫ熱ヘッドＬ−１３３（ＡＣ６−０２４２）を押し
つけた０ ′ｇＭｇｉ！形成電子系を働かせて引取装置がプリント
ヘッドとローラーとの間にある組合せｔ−０，１２３イ
ンチ／秒（３，１，７秒）で引っばるようにした〇それ
と同時に、所定濃度の試験模様を描かせるために熱プリ
ントヘッドの抵抗体ｔ−０〜８．３ミリ秒パルス加熱し
た。プリントヘッドには最大的２１Ｖの電力、即ち約１
．５ワツト／ドツト（１２ミリジユール／ドツト＞を供
給した。

染料受容素子を染料供与素子から分離して、６００〜１
０００　ｎｍで転写像の反射濃度を読んだ。λ−□、ｚ
を計算し、そのλ−１６□シよび９０、　Ｏｎｍの濃度
を記録した。結果を第１表に示した。

第　　　１　　　表 １　８００　１．２７　０．５４ ２　８３２　１．２４　０．８７ ３　８３０　０．８７　０．５９ ４　８３８　０．７６　０．５５ ５　９０５　０．４４　０．４４ ６　　　　９１０　　　　０．９２　　　０．９２７　
９０６　０．８８　０．８７ ８　８５６　０．９６　０．７９ ９　９２２　０．９２　０．８７ １０　９３３　０．６０　０．８７ １１　８７０　１．０８　１．０５ Ｃ−１９０００，０１０，０Ｉ Ｃ−２８１３０，１６０，０９ 対照用の近赤外吸収染料は、以下の構造を有する。

Ｃ−１： Ｃ−２： （独特許第２，２３６，２６９号に記載の染料に類似す
る） （発明の効果） 上記のデータは、本発明のニッケル（Ｉ）ジチオレン染
料は二つの対照用染料に比べて近赤外領域に優れた吸収
特性を有しかつ優れた転写特性を有することを示してい
る。

代理人　弁理士湯浅恭三ニス・１ （外４＝−）’

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 一面が高分子結合剤中に分散した近赤外吸収染料であり
   、その裏面が潤滑物質を含有する滑層である支持体を有
   する染料熱転写用染料供与素子であつて、前記染料は式
   ： ▲数式、化学式、表等があります▼ （ここで、Ｒ＾１、Ｒ＾２、Ｒ＾３およびＲ＾４は各々
   独立に炭素数１〜１０の置換または無置換のアルキル基
   ；炭素数６〜１０の置換または無置換のアリール基；置
   換または無置換の複素環であるか；またはＲ＾１および
   Ｒ＾２はともに、５または６原子で構成される炭素環ま
   たは複素環を形成するように炭素原子と結合していても
   よく；またはＲ＾３およびＲ＾４はともに、５または６
   原子で構成される炭素環または複素環を形成するように
   炭素原子と結合していてもよい。）の構造を有すること
   を特徴とする染料熱転写用染料供与素子。