JP7198065B2 - コンピュータシステム及び制御方法 - Google Patents
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Description
図1は、組込みコンピュータ2の構成を例示する図である。組込みコンピュータ2は、本発明に係るコンピュータシステムの一例である。
図1に例示するように、組込みコンピュータ2は、マザーボード20と、ATX電源30と、UPSバッテリ40とを有し、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)規格に従って動作する。マザーボード20は、本発明に係るコンピュータ装置の一例である。
マザーボード20は、ハードウェア200と、BIOS210と、OS220とを有し、ハードウェア200は、CPU202と、PCH204と、監視デバイス206と、メモリ208とを含む。
PCH204は、例えば、チップセットである。
監視デバイス206は、例えば、マザーボード20の稼働状態、又は、電力供給状態を監視する装置である。
メモリ208は、例えば、揮発性メモリであり、主記憶装置として機能する。
OS220は、オペレーティングシステムであり、組込みコンピュータ2を動作させるための基本ソフトウェアである。本例のOS220は、ACPI規格に従って、電源管理を行う。
図4は、比較例1における組込みコンピュータの動作を説明する図である。
組込みコンピュータでは、AC電源の投入/切断により起動/シャットダウンを行う運用を取ることが多い。この運用の実現方法として、AC電源が切断された状態(State G3)から、AC電源を投入することで、組込みコンピュータの電源の自動ON(State S0に移行)を可能とするチップセットを採用している。
組込みコンピュータで主に採用しているATX電源には、内部に大容量コンデンサが搭載しており、AC電源切断後もコンデンサに充電された電荷が放電し切るまでの数十秒間は、常駐電源が二次側に供給され続ける。チップセットは、電源のStateを監視し、システム電源自動ONの制御をするため、上述のコンデンサによる電源保持状態ではAC電源が切断されたこと(State G3に移行したこと)を認識できない。
そのため、AC電源切断からの数十秒間は、AC電源を再投入してもシステム電源自動ONできない。すなわち、 電源の再投入不可時間として時間を空ける運用が必要である。
この再投入不可時間は、装置異常時からの早期復旧を妨げるものであり、運用面で課題となっている。
そこで、OSシャットダウン後も、State S0のままであるよう設定変更する。この状態でAC電源を切断することで、ATX電源内部のコンデンサに充電された電荷により、常駐電源だけでなく非常駐電源にも供給し続けようとするため、放電時間を短縮することができる。
しかし、電流が放電用部品に常時流れてしまうため、消費電力が増加すること、放電用部品が異常高温になるため、安全面で問題があること、実装面積の大きな放電用部品を複数追加するためのスペースが必要になること等から、小型の組込みコンピュータには適さない。
これにより、ATX電源30の内部に充電された電荷の放電が早くなり、組込みコンピュータ2に対する電源再投入が早期に可能になる。
図3は、図2のシャットダウン処理(S10)において、組込みコンピュータ2でやり取りされる信号及び状態の変化を示す図である。
なお、組込みコンピュータ2の起動処理時に、BIOS210(状態管理部)は、ACPIを経由して、State S5を無効とする設定情報をメモリ208に格納しており、これにより、OS220に対して、State S5を無効する旨を事前に通知している。
ステップ100(S100)において、組込みコンピュータ2は、ユーザによるシャットダウン操作がなされるまで待機し(S100:No)、ユーザがシャットダウン操作を行うと(S100:Yes)、S105の処理に移行する。
ステップ110(S110)において、OS220は、シャットダウン実行を契機として、PCH204の制御レジスタにアクセスする。
ステップ120(S120)において、BIOS210は、ハードウェア割込みを受け取ったのを契機として、PCH204の制御レジスタにアクセスする。
ステップ125(S125)において、PCH204(電源管理部)は、制御されたレジスタの状態を受けて、バックアップ抑止信号を生成し、生成されたバックアップ抑止信号をUPSバッテリ40に通知する。
ステップ135(S135)において、マザーボード20は、事前の設定に応じて、State S5への移行を無効とし、State S0で待機する。
ステップ145(S145)において、ACケーブル300が抜去されると、ATX電源30の一次側電源の供給が停止する。
ステップ150(S150)において、ATX電源30は、State S0の状態にあるマザーボード20に対して、常駐電源及び非常駐電源を供給して、内部のコンデンサに蓄積された電荷を放電する。
さらに、本組込みコンピュータ2は、State S5無効状態でAC電源を切断しても、バッテリバックアップモードへ誤って移行することなく、電源OFF状態(State G3)へ移行することができる。
20…マザーボード
200…ハードウェア
210…BIOS
220…OS
30…ATX電源
40…UPSバッテリ
Claims (6)
- コンピュータ装置と、
前記コンピュータ装置に対して、通常稼働モード又は省電力モードで電力を供給する電源装置と、
前記電源装置による電力供給をバックアップするバックアップ電源装置と
を有し、
前記コンピュータ装置は、
前記電源装置に対して、前記省電力モードへの移行を禁止する状態管理部と、
前記コンピュータ装置がシャットダウンするときに、前記バックアップ電源装置に対して、電力供給を禁止する電源管理部と
を含み、
前記電源装置は、コンデンサを含み、外部からの電源供給が停止した場合には、前記コンデンサに蓄えられた電力を、前記通常稼働モードで前記コンピュータ装置に供給する
コンピュータシステム。 - コンピュータ装置と、
前記コンピュータ装置に対して、通常稼働モード又は省電力モードで電力を供給する電源装置と、
前記電源装置による電力供給をバックアップするバックアップ電源装置と
を有し、
前記コンピュータ装置は、
前記電源装置に対して、前記省電力モードへの移行を禁止する状態管理部と、
前記コンピュータ装置がシャットダウンするときに、前記バックアップ電源装置に対して、電力供給を禁止する電源管理部と
を含み、
前記コンピュータ装置は、Advanced Configuration and Power Interface規格に従って、動作し、
前記状態管理部は、前記コンピュータ装置がシャットダウンした後も、State S0のままに維持する
コンピュータシステム。 - 前記電源管理部は、前記コンピュータ装置のシャットダウンシーケンス中に、バックアップ動作を禁止するバックアップ抑止信号を前記バックアップ電源装置に通知する
請求項1に記載のコンピュータシステム。 - コンピュータ装置と、
前記コンピュータ装置に対して、通常稼働モード又は省電力モードで電力を供給する電源装置と、
前記電源装置による電力供給をバックアップするバックアップ電源装置と
を有し、
前記コンピュータ装置は、
前記電源装置に対して、前記省電力モードへの移行を禁止する状態管理部と、
前記コンピュータ装置がシャットダウンするときに、前記バックアップ電源装置に対して、電力供給を禁止する電源管理部と
を含み、
前記電源管理部は、前記コンピュータ装置のシャットダウンシーケンス中に、バックアップ動作を禁止するバックアップ抑止信号を前記バックアップ電源装置に通知し、
前記コンピュータ装置は、オペレーティングシステムと、BIOSと、メモリと、チップセットと、監視デバイスとを含み、
前記チップセットは、前記オペレーティングシステムのシャットダウンシーケンスが開始された場合に、前記BIOSにハードウェア割込みを指示し、
前記BIOSは、ハードウェア割込みが指示されると、バックアップ抑止信号を通知するよう前記チップセットに指示し、
前記チップセットは、前記BIOSからの指示に応じて、バックアップ抑止信号を生成し、バックアップ電源装置に通知する
コンピュータシステム。 - 前記電源装置は、コンデンサを含み、外部からの電源供給が停止した場合には、コンデンサに蓄えられた電力を前記コンピュータ装置に供給する
請求項4に記載のコンピュータシステム。 - コンピュータ装置と、前記コンピュータ装置に対して、通常稼働モード又は省電力モードで電力を供給する電源装置と、前記電源装置による電力供給をバックアップするバックアップ電源装置とを含むコンピュータシステムにおいて、
前記コンピュータ装置が、前記電源装置に対して、前記省電力モードへの移行を禁止するステップと、
前記コンピュータ装置が、シャットダウンするときに、前記バックアップ電源装置に対して、電力供給を禁止するステップと
を有し、
前記電源装置は、コンデンサを含み、外部からの電源供給が停止した場合には、コンデンサに蓄えられた電力を、前記通常稼働モードで前記コンピュータ装置に供給する
制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2018228972A JP7198065B2 (ja) | 2018-12-06 | 2018-12-06 | コンピュータシステム及び制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018228972A Active JP7198065B2 (ja) | 2018-12-06 | 2018-12-06 | コンピュータシステム及び制御方法 |
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Citations (6)
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---|---|---|---|---|
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JP2011508341A (ja) | 2007-12-28 | 2011-03-10 | インテル コーポレイション | 高速なプラットフォーム・ハイバーネーションおよびレジュームのためのシステムおよび方法 |
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