JP7144225B2 - スポット溶接部の検査方法 - Google Patents
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(1) 鋼板が重ね合された抵抗溶接継手に対してX線CTスキャンを行う工程と、
前記X線CTスキャンで得られたスライス画像に対して母材部、溶接金属、及び熱影響部を黒色化し、その他の部分を白色化する工程と、
前記白色化した部分のうち、シートセパレーションの白色部、圧痕部の白色部及び継手表面から連続する白色部の少なくとも一つを除去、又は黒色化する工程と、
継手内部にある前記白色部を内割れとして検出する工程と、
を備えることを特徴とするスポット溶接部の検査方法。
(2) 鋼板が重ね合された抵抗溶接継手に対してX線CTスキャンを行う工程と、
前記X線CTスキャンで得られたスライス画像に対して母材部、溶接金属、及び熱影響部を第1の色に、その他の部分を第2の色に色分けする工程と、
前記第2の色のうち、シートセパレーション、圧痕部及び継手表面から連続する部分の少なくとも一つを除去、又は前記第1の色に変色する工程と、
継手内部にある前記第2の色を内割れとして検出する工程と、
を備えることを特徴とするスポット溶接部の検査方法。
本実施形態の検査方法では、まず、図5に示すような、スポット溶接部20を備える抵抗溶接継手10に対して、鋼板11A,11Bの板厚に垂直な所定の方向に沿ってX線CTスキャンを行う。これにより、所定の方向において等間隔で切断した複数の断面画像(以後、スライス画像という)の集合体からなるX線CTスキャン画像が与えられる。
また、複数のスライス画像31に基づいて、内割れ24のうち、板厚方向に垂直な面における最大割れ長さ(内割れ24の周長)を算出することもできる。このため、溶接状態は、内割れ24の板厚方向の最大割れ長さに加えて、該周長も考慮して判定することもできる。なお、溶接状態は、上記に限定されず、内割れ24の面積や体積により判定してもよい。
次に、第2実施形態のスポット溶接部の検査方法について、図2を参照して説明する。
本実施形態は、抵抗溶接継手10に対してX線CTスキャンを行い、X線CTスキャンにより得られたスライス画像31に対して二値化処理を施して、中間処理画像32を作成する点までは、第1実施形態と同様である。したがって、図2中、第2実施形態のスライス画像31及び中間処理画像32は、実質的に第1実施形態のものと同じである。
その他の構成及び作用については、第1実施形態と同様である。
次に、第3実施形態のスポット溶接部の検査方法について、図3を参照して説明する。本実施形態のスポット溶接部の検査方法は、スポット溶接部20の内部に微小な内割れ24Aがある場合の検査方法である。
その他の構成及び作用については、第1実施形態と同様である。
次に、第4実施形態のスポット溶接部の検査方法について、図4を参照して説明する。内割れ24は、必ずシートセパレーション25の内側で発生するため、本実施形態のスポット溶接部の検査方法では、シートセパレーション25及び圧痕部26で囲曉された内側部分のみをX線CTスキャンしてスライス画像31を作成する。従って、このスライス画像31には、シートセパレーション25は表示されない。
その他の構成及び作用については、第1実施形態と同様である。
例えば、上記の各実施形態では、X線CTスキャンによるスライス画像を白黒の2色で構成するものとして説明したが、X線の透過部分と、透過しない部分とが異なる色で表示可能であればよく、白黒を逆に表示することもできる。さらに、母材部、溶接金属、及び熱影響部を第1の色に、その他の部分を第2の色で色分け表示し、以後、上記の各実施形態と同様の処理により内割れ24を検出するようにしてもよい。
(1) 鋼板が重ね合された抵抗溶接継手に対してX線CTスキャンを行う工程と、
前記X線CTスキャンで得られたスライス画像に対して母材部、溶接金属、及び熱影響部を黒色化し、その他の部分を白色化する工程と、
前記白色化した部分のうち、シートセパレーションの白色部、圧痕部の白色部及び継手表面から連続する白色部の少なくとも一つを除去、又は黒色化する工程と、
継手内部にある前記白色部を内割れとして検出する工程と、
を備えることを特徴とするスポット溶接部の検査方法。
この構成によれば、従来の断面マクロ観察検査方法では困難であった継手内部にある内割れを、非破壊で、精度よく定量把握することができる。
この構成によれば、二値化処理するための閾値を適宜な値に設定することで、母材部、溶接金属、及び熱影響部を適正に黒色化し、その他部分を白色化することができ、内割れをより精度よく検出することができる。
この構成によれば、二値化処理により白色化できないような微小な割れに対しても確実に割れとして検出することができる。
この構成によれば、X線CTスキャンの範囲を狭く設定することができ、継手内部にある内割れを、効率的に検出することができる。
この構成によれば、継手強度に影響する内割れの大きさに基いて、抵抗溶接継手の良否判定を行うことができる。
前記X線CTスキャンで得られたスライス画像に対して母材部、溶接金属、及び熱影響部を第1の色に、その他の部分を第2の色に色分けする工程と、
前記第2の色のうち、シートセパレーション、圧痕部及び継手表面から連続する部分の少なくとも一つを除去、又は前記第1の色に変色する工程と、
継手内部にある前記第2の色を内割れとして検出する工程と、
を備えることを特徴とするスポット溶接部の検査方法。
この構成によれば、X線CTスキャンで得られたスライス画像を、X線の透過量に応じて第1の色と第2の色に色分けして処理することで、継手強度に影響する内割れを、非破壊で、精度よく定量把握することができる。
11 母材部
20 スポット溶接部
21 ナゲット(溶接金属)
22 熱影響部
24 内割れ
24A 微小な内割れ
25 シートセパレーション
26 圧痕部
31 スライス画像
Claims (6)
- 鋼板が重ね合された抵抗溶接継手に対してX線CTスキャンを行う工程と、
前記X線CTスキャンで得られたスライス画像に対して母材部、溶接金属、及び熱影響部を黒色化し、その他の部分を白色化する工程と、
前記白色化した部分のうち、シートセパレーションの白色部、圧痕部の白色部及び継手表面から連続する白色部を除去、又は黒色化する工程と、
継手内部にある前記白色部を内割れとして検出する工程と、
を備えることを特徴とするスポット溶接部の検査方法。 - 前記X線CTスキャンで得られたスライス画像に対して二値化処理を行うことにより、前記母材部、前記溶接金属、及び前記熱影響部を黒色化し、その他部分を白色化することを特徴とする請求項1に記載のスポット溶接部の検査方法。
- 前記二値化処理により白色化できない微小な割れに対して、画像処理ソフトを用いて手動で白色化処理を行う工程をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のスポット溶接部の検査方法。
- 鋼の抵抗溶接継手に対してシートセパレーションよりも内側の範囲について前記X線CTスキャンを行うことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のスポット溶接部の検査方法。
- 前記継手内部にある割れの内、板厚方向への最大割れ長さが0.2mm以上の前記割れがある場合に、前記抵抗溶接継手が不良であると判定することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のスポット溶接部の検査方法。
- 鋼板が重ね合された抵抗溶接継手に対してX線CTスキャンを行う工程と、
前記X線CTスキャンで得られたスライス画像に対して母材部、溶接金属、及び熱影響部を第1の色に、その他の部分を第2の色に色分けする工程と、
前記第2の色のうち、シートセパレーション、圧痕部及び継手表面から連続する部分を除去、又は前記第1の色に変色する工程と、
継手内部にある前記第2の色を内割れとして検出する工程と、
を備えることを特徴とするスポット溶接部の検査方法。
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高分解能X線マイクロCTによる非破壊評価技術,技術ノート「こべるにくす」,コベルコ科研,2006年04月,Vol.15,https://www.kobelcokaken.co.jp/tech_library/pdf/no29/d.pdf |
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