JP7109195B2 - 油脂組成物 - Google Patents
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Description
[1]トランス脂肪酸の含有量が5質量%以下の油脂組成物であって、前記油脂組成物に含まれる乳脂肪以外の油脂が、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)および(f)の条件を満たす、前記油脂組成物。
(a)L2Uの含有量が15~45質量%である
(b)L2Uの含有量に対するLLUの含有量の質量比(LLU/L2U)が0.20~0.65である
(c)LU2の含有量が25~45質量%である
(d)LU2の含有量に対するULUの含有量の質量比(ULU/LU2)が0.15~0.30質量%である
(e)LLLの含有量が3~15質量%である
(f)UUUの含有量が5~30質量%である
ただし、L、U、L2U、LLU、LU2、ULU、LLLおよびはUUU、以下を意味する。
L:炭素数16~24の飽和脂肪酸
U:炭素数16~24の不飽和脂肪酸
L2U:グリセロール1分子に2分子のLと1分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロール
LLU:グリセロールの1位または3位に1分子のUがエステル結合し、残りに2分子のLがエステル結合したトリアシルグリセロール
LU2:グリセロール1分子に1分子のLと2分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロール
ULU:グリセロールの2位にLがエステル結合し、1位および3位にUがエステル結合したトリアシルグリセロール
LLL:グリセロール1分子に3分子のLがエステル結合したトリアシルグリセロール
UUU:グリセロール1分子に3分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロール
[2]前記油脂組成物に含まれる乳脂肪以外の油脂が、さらに、以下の条件(g)を満たす、[1]の油脂組成物。
(g)ラウリン酸含有トリアシルグリセロールの含有量が1.0~18質量%である
[3]前記油脂組成物に含まれる乳脂肪以外の油脂が、さらに、以下の条件(h)を満たす、[1]または[2]の油脂組成物。
(h)構成脂肪酸全量に占める、パルミチン酸(P)の含有量に対するステアリン酸(St)の含有量の比(St/P)が、0.15~0.5である。
[4][1]から[3]の何れか1つの油脂組成物が、練り込まれた、および/または、折り込まれた、状態にある、ベーカリー生地。
[5][4]のベーカリー生地が焼成された状態にある、ベーカリー食品。
なお、本発明において、A~Bは、A以上B以下を意味する。例えば、A~B質量%は、A質量%以上B質量%以下を意味する。
(a)L2Uの含有量が15~45質量%である
(b)L2Uの含有量に対するLLUの含有量の質量比(LLU/L2U)が0.20~0.65である
(c)LU2の含有量が25~45質量%である
(d)LU2の含有量に対するULUの含有量の質量比(ULU/LU2)が0.15~0.30質量%である
(e)LLLの含有量が3~15質量%である
(f)UUUの含有量が5~30質量%である
なお、本発明において、Lは炭素数16~24の飽和脂肪酸であり、Uは炭素数16~24の不飽和脂肪酸である。また、本発明において、L2Uは、グリセロール1分子に2分子のLと1分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロールであり、LLUは、グリセロールの1位または3位に1分子のUがエステル結合し、残りに2分子のLがエステル結合したトリアシルグリセロールである。Lは、好ましくは炭素数16~22の飽和脂肪酸であり、より好ましくは炭素数16~18の飽和脂肪酸である。Uは、好ましくは炭素数18~22の不飽和脂肪酸であり、より好ましくは炭素数18の不飽和脂肪酸である。L、Uは、好ましくは直鎖である。
以後、トリアシルグリセロールはTAGと表記することがある。
なお、本発明において、LU2は、グリセロール1分子に1分子のLと2分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロールであり、ULUは、グリセロールの2位にLがエステル結合し、1位および3位にUがエステル結合したトリアシルグリセロールである。
なお、本発明において、LLLは、グリセロール1分子に3分子のLがエステル結合したトリアシルグリセロールであり、UUUは、グリセロール1分子に3分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロールである。
なお、本発明において、ラウリン酸含有トリアシルグリセロールは、構成脂肪酸として少なくとも1分子のラウリン酸を有するトリアシルグリセロールである。
本発明の油脂組成物に含まれる非乳脂肪は、上記パーム系油脂を、好ましくは20~45質量%含有し、より好ましくは20~40質量%含有し、さらに好ましくは25~35質量%含有する。
以下に示す油脂組成物に含まれる油脂の、各構成脂肪酸の含有量、各トリアシルグリセロールの含有量およびヨウ素価は、以下の方法により測定した。
各脂肪酸の含有量は、ガスクロマトグラフィー法(AOCS Ce1f-96準拠)で測定した。
各トリアシルグリセロール含有量は、ガスクロマトグラフィー法(AOCS Ce5-86準拠)で測定した。トリアシルグリセロールの対称性は、銀イオンカラムクロマトグラフィー法(J.High Resol.Chromatogr.,18,105-107(1995)準拠)で測定した。
ヨウ素価は、社団法人日本油化学会編、「基準油脂分析試験法」の「2.3.4.1-1996 ヨウ素価(ウィイス-シクロヘキサン法)」に準拠して測定した。
油脂組成物に含まれる油脂を調製する原料油脂として、以下の油脂を準備した。
(パーム系油脂)
・パーム油(サンプル名:PMO、ヨウ素価52、日清オイリオグループ株式会社製)
・パームオレイン(サンプル名:PL60、ヨウ素価60、日清オイリオグループ株式会社製)
・パーム中融点部(サンプル名:SPMF、ヨウ素価45、日清オイリオグループ株式会社製)
(非ラウリン系エステル交換油脂)
・ランダムエステル交換パームオレイン(サンプル名:IEPL56、ヨウ素価56、L2U含有量36.5質量%、LU2含有量37.8質量%、LLL含有量10.7質量%、日清オイリオグループ株式会社製)
・ランダムエステル交換分別オレイン1(サンプル名:IEOL1、ヨウ素価45、35質量部のパームステアリンおよび65質量部のパーム中融点部を原料油脂とするランダムエステル交換油脂の分別したオレイン部、L2U含有量59.4質量%、LU2含有量26.0質量%、LLL含有量8.6質量%、日清オイリオグループ株式会社製)
・ランダムエステル交換分別オレイン2(サンプル名:IEOL2、ヨウ素価63、8質量部のハイオレイックヒマワリ油、16.8質量部の極度硬化ハイオレイックヒマワリ油、51.2質量部のパームステアリンおよび24質量部のパーム油を原料油脂とするランダムエステル交換油脂を2段分別したオレイン部、L2U含有量28.1質量%、LU2含有量57.5質量%、LLL含有量0質量%、日清オイリオグループ株式会社製)
(ラウリン系エステル交換油脂)
・ラウリン系ランダムエステル交換油脂(サンプル名:IEPKPS、ヨウ素価1、50質量部の極度硬化パーム核オレインおよび50質量部の極度硬化パームステアリンを原料油脂とするランダムエステル交換油脂、ラウリンTAG含有量55.5質量%、日清オイリオグループ株式会社製)
(液状油脂)
・大豆油(サンプル名:SBO、ヨウ素価131、日清オイリオグループ株式会社製)
(乳脂肪)
・発酵バター(サンプル名:FBF、株式会社明治製)
表1および表2に示した配合にしたがって、油脂1から油脂12を調製した。表3に示した配合にしたがって、油脂として油脂1から油脂12をそれぞれ使用した、例1から例12の油脂組成物(マーガリン)を、常法にしたがって製造した。すなわち、水に水相成分を溶解して水相としたものを、油脂に油相成分を溶かした油相と混合して予備乳化を行った。その後、コンビネーターを用いて急冷混捏を行い、例1から例12の油脂組成物を得た。
強力粉700g、生イースト30g、全卵150g、水270gをミキサーボウルに投入し、低速で2分間、中速で2分間、混捏して。捏上げ温度25℃の中種を得た。得られた中種を28℃で2時間発酵させた。発酵させた中種をミキサーボウルに投入し、さらに強力粉300g、上白糖120g、食塩17g、脱脂粉乳40g、水180gを投入し、低速で2分間、中速で5分間、混捏した。ここで、練り込み用油脂として、例1から例12において得られた油脂組成物150gを投入し、さらに低速で2分間、中速で5分間、混捏して、捏上げ温度28℃の生地を得た。フロアタイムを30分取った後、45gに分割し、次いでベンチタイムを30分取った後、テーブルロール成型を行った。さらに、38℃で相対湿度85%のホイロに60分間入れて最終発酵を行った。最終発酵後、全卵を上面に塗布し、上火210℃、下火200℃のオーブンに入れた。オーブンで、9分30秒焼成し、例1から例12の油脂組成物をそれぞれ生地に練り込んだロールパンを得た。
評価基準
練り込み易く、非常に良好 ◎ (合格)
練り込み易く、良好 〇 (合格)
ふつう △ (不合格)
練り込み難く、不適 ▲ (不合格)
練り込み難く、非常に不適 × (不合格)
評価基準
対照と比較して口どけが非常に良い 4点
対照と比較して口どけが良い 3点
対照と比較して同程度の口どけである 2点
対照と比較して口どけが良くない 1点
対照と比較して口どけが非常に良くない 0点
各パネラーの評点を合計して以下の基準により総合評価した。
15点以上 ◎ (合格)
11点以上15点未満 ○ (合格)
8点以上11点未満 △ (不合格)
5点以上 8点未満 ▲ (不合格)
5点未満 × (不合格)
上記の油脂2と発酵バター(FBF)とを、油脂の質量比が8:2となるように混合した。当該混合物を使用して、表3に示した配合で、常法にしたがって、コンビネーターを用いて急冷混捏を行い、例13の油脂組成物を得た。
同様に、上記の油脂11と発酵バター(FBF)とを、油脂の質量比が8:2となるように混合した。当該混合物使用して、表3に示した配合で、常法にしたがって、コンビネーターを用いて急冷混捏を行い、例14(比較)の油脂組成物を得た。
上記の油脂3、4、8および9を用いて、表5に示した配合で、常法にしたがって、コンビネーターを用いて急冷混捏を行い、シート状に成型して、例15から例18のロールイン用油脂組成物(マーガリン)を得た。
また、上記の油脂5と発酵バター(FBF)を質量比が8:2となるように混合した。当該混合物を使用して、表5に示した配合で、常法にしたがって、コンビネーターを用いて急冷混捏を行い、シート状に成型して、例19のロールイン用油脂組成物(マーガリン)を得た。
強力粉500g、薄力粉500g、イースト50g、イーストフード10g、上白糖60g、食塩17g、脱脂粉乳30g、全卵50g、水530gをミキサーボウルに投入し、低速で1分間混合した。さらに上記例1の油脂組成物60gを投入して、低速で2分間、中速で4分間混合し、捏上温度24℃の生地を得た。室温で40分間一次発酵させた後、-2℃で一晩リタードを取った。このクロワッサン用生地1800gに対して、上記の例15から例19のロールイン用油脂組成物を各500g折り込み(3つ折り2回、3つ折り1回)、成型した。32℃で相対湿度75%のホイロに60分間入れて最終発酵を行った。最終発酵生地に、全卵を塗布し、上火215℃、下火215℃のオーブンに入れて、15分間焼成し、例15から例19のロールイン用油脂組成物をそれぞれ折り込んだクロワッサンを得た。
上記クロワッサン用生地へのロールイン用油脂組成物の折り込み易さ(作業性)が、パン職人歴5年以上の職人3人により、以下の基準に従って、総合的に判断された。結果を表6に示した。
評価基準
伸展性良く折り込み易く、非常に良好 ◎ (合格)
伸展性良く折り込み易く、良好 〇 (合格)
ふつう △ (不合格)
伸展性悪く折り込み難く、不適 ▲ (不合格)
伸展性悪く折り込み難く、非常に不適 × (不合格)
上記の例15から例19のロールイン用油脂組成物をそれぞれ折り込んだクロワッサンについて、例17のロールイン用油脂組成物を折り込んだクロワッサンを対照として、以下の評価基準に従って、専門パネラー5名により口どけの評価を行った。結果を表6に示した。
評価基準
対照と比較して口どけが非常に良い 4点
対照と比較して口どけが良い 3点
対照と比較して同程度の口どけである 2点
対照と比較して口どけが良くない 1点
対照と比較して口どけが非常に良くない 0点
各パネラーの評点を合計して以下の基準により総合評価した。
15点以上 ◎ (合格)
11点以上15点未満 ○ (合格)
8点以上11点未満 △ (不合格)
5点以上 8点未満 ▲ (不合格)
5点未満 × (不合格)
Claims (5)
- トランス脂肪酸の含有量が5質量%以下の油脂組成物であって、前記油脂組成物に含まれる乳脂肪以外の油脂が、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)および(f)の条件を満たす、前記油脂組成物(ただし、パーム油の固化開始温度に対する変化が1.0℃未満である、ポリグリセリン脂肪酸エステルを含む態様、を除く)。
(a)L2Uの含有量が15~45質量%である
(b)L2Uの含有量に対するLLUの含有量の質量比(LLU/L2U)が0.20~0.33である
(c)LU2の含有量が25~45質量%である
(d)LU2の含有量に対するULUの含有量の質量比(ULU/LU2)が0.15~0.30質量%である
(e)LLLの含有量が3~15質量%である
(f)UUUの含有量が5~24質量%である
ただし、L、U、L2U、LLU、LU2、ULU、LLLおよびはUUU、以下を意味する。
L:炭素数16~24の飽和脂肪酸
U:炭素数16~24の不飽和脂肪酸
L2U:グリセロール1分子に2分子のLと1分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロール
LLU:グリセロールの1位または3位に1分子のUがエステル結合し、残りに2分子のLがエステル結合したトリアシルグリセロール
LU2:グリセロール1分子に1分子のLと2分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロール
ULU:グリセロールの2位にLがエステル結合し、1位および3位にUがエステル結合したトリアシルグリセロール
LLL:グリセロール1分子に3分子のLがエステル結合したトリアシルグリセロール
UUU:グリセロール1分子に3分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロール - トランス脂肪酸の含有量が5質量%以下の油脂組成物であって、前記油脂組成物に含まれる乳脂肪以外の油脂が、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)および(g)の条件を満たす、前記油脂組成物
(ただし、パーム油の固化開始温度に対する変化が1.0℃未満である、ポリグリセリン脂肪酸エステルを含む態様と、
焼成品の生地を作製する際に練り込んで使用される練り込み用油脂組成物であって、 全構成脂肪酸中のラウリン酸含有量が30質量%以上であるラウリン系油脂(A1)5 質量%以上30質量%未満と、全構成脂肪酸中の炭素数16以上の脂肪酸含有量が35質 量%以上であるパーム系油脂(A2)70質量%超95質量%以下とのエステル交換油脂 (A)を含有し、
構成脂肪酸として飽和脂肪酸(S)を2個、不飽和脂肪酸(U)を1個含む2飽和トリ グリセリドと、構成脂肪酸として飽和脂肪酸(S)を3個含む3飽和トリグリセリドとの合計割合が油脂全量に対して30~65質量%、
2飽和トリグリセリドのうち、対称型トリグリセリド(SUS)と非対称型トリグリセ リド(SSU)との質量比(SUS/SSU)が0.1~1.5、
構成脂肪酸の総炭素数が40~48であるトリグリセリドの割合が油脂全量に対して5 .0~30質量% である練り込み用油脂組成物と、
を除く)。
(a)L2Uの含有量が15~45質量%である
(b)L2Uの含有量に対するLLUの含有量の質量比(LLU/L2U)が0.20~0.50である
(c)LU2の含有量が25~45質量%である
(d)LU2の含有量に対するULUの含有量の質量比(ULU/LU2)が0.15~0.30質量%である
(e)LLLの含有量が3~15質量%である
(f)UUUの含有量が5~24質量%である
(g)ラウリン酸含有トリアシルグリセロールの含有量が5.0~18質量%である
ただし、L、U、L2U、LLU、LU2、ULU、LLLおよびはUUU、以下を意味する。
L:炭素数16~24の飽和脂肪酸
U:炭素数16~24の不飽和脂肪酸
L2U:グリセロール1分子に2分子のLと1分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロール
LLU:グリセロールの1位または3位に1分子のUがエステル結合し、残りに2分子のLがエステル結合したトリアシルグリセロール
LU2:グリセロール1分子に1分子のLと2分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロール
ULU:グリセロールの2位にLがエステル結合し、1位および3位にUがエステル結合したトリアシルグリセロール
LLL:グリセロール1分子に3分子のLがエステル結合したトリアシルグリセロール
UUU:グリセロール1分子に3分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロール - トランス脂肪酸の含有量が5質量%以下の油脂組成物であって、前記油脂組成物に含まれる乳脂肪以外の油脂が、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)および(h)の条件を満たす、前記油脂組成物
(ただし、パーム油の固化開始温度に対する変化が1.0℃未満である、ポリグリセリン脂肪酸エステルを含む態様と、
焼成品の生地を作製する際に練り込んで使用される練り込み用油脂組成物であって、 全構成脂肪酸中のラウリン酸含有量が30質量%以上であるラウリン系油脂(A1)5 質量%以上30質量%未満と、全構成脂肪酸中の炭素数16以上の脂肪酸含有量が35質 量%以上であるパーム系油脂(A2)70質量%超95質量%以下とのエステル交換油脂 (A)を含有し、
構成脂肪酸として飽和脂肪酸(S)を2個、不飽和脂肪酸(U)を1個含む2飽和トリ グリセリドと、構成脂肪酸として飽和脂肪酸(S)を3個含む3飽和トリグリセリドとの合計割合が油脂全量に対して30~65質量%、
2飽和トリグリセリドのうち、対称型トリグリセリド(SUS)と非対称型トリグリセ リド(SSU)との質量比(SUS/SSU)が0.1~1.5、
構成脂肪酸の総炭素数が40~48であるトリグリセリドの割合が油脂全量に対して5 .0~30質量% である練り込み用油脂組成物と、
を除く)。
(a)L2Uの含有量が15~45質量%である
(b)L2Uの含有量に対するLLUの含有量の質量比(LLU/L2U)が0.20~0.50である
(c)LU2の含有量が25~45質量%である
(d)LU2の含有量に対するULUの含有量の質量比(ULU/LU2)が0.15~0.30質量%である
(e)LLLの含有量が3~15質量%である
(f)UUUの含有量が5~24質量%である
(h)構成脂肪酸全量に占める、パルミチン酸(P)の含有量に対するステアリン酸(St)の含有量の比(St/P)が、0.20~0.5である。
ただし、L、U、L2U、LLU、LU2、ULU、LLLおよびはUUU、以下を意味する。
L:炭素数16~24の飽和脂肪酸
U:炭素数16~24の不飽和脂肪酸
L2U:グリセロール1分子に2分子のLと1分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロール
LLU:グリセロールの1位または3位に1分子のUがエステル結合し、残りに2分子のLがエステル結合したトリアシルグリセロール
LU2:グリセロール1分子に1分子のLと2分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロール
ULU:グリセロールの2位にLがエステル結合し、1位および3位にUがエステル結合したトリアシルグリセロール
LLL:グリセロール1分子に3分子のLがエステル結合したトリアシルグリセロール
UUU:グリセロール1分子に3分子のUがエステル結合したトリアシルグリセロール - 請求項1から3の何れか1項に記載の油脂組成物が、練り込まれた、および/または、折り込まれた、状態にある、ベーカリー生地。
- 請求項4に記載のベーカリー生地が焼成された状態にある、ベーカリー食品。
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