JP7081646B2 - コンバイン - Google Patents

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JP7081646B2
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Description

本発明は、操縦部のフロアに駐車ブレーキペダルを備えたコンバインに関するものである。
従来のコンバインにおいて、走行装置を駆動するトランスミッションの駐車ブレーキを操作する駐車ブレーキペダルを操縦部のフロアの左部に設ける技術が知られている。(特許文献1参照)
特開2012-205551号公報
しかし、特許文献1の技術では、駐車ブレーキペダルを踏み込むために大きな力が必要となり、特に、高齢の操縦者にとっては作業負担が大きいという問題があった。
そこで、本発明の主たる課題は、駐車ブレーキペダルを容易に踏み込むことができるコンバインを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジンを搭載した機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を設け、該機体フレーム(1)の上側に操縦部(5)を設けたコンバインにおいて、前記走行装置(2)の伝動上手側に、前記エンジンの回転速度を増減速するトランスミッション(31)を設け、前記トランスミッション(31)には左右の出力軸(35A,35B)の回転を停止させる左右のブレーキ装置(37A,37B)を有し、前記操縦部(5)に、前記左右のブレーキ装置(37A,37B)の作動及び作動解除を行う駐車ブレーキペダル(15)を設け、前記駐車ブレーキペダル(15)の踏込操作に連動して前記左右のブレーキ装置(37A,37B)の作動を補助する補助装置(60)を設け、前記トランスミッション(31)に設けられて前記左右のブレーキ装置(37A,37B)を作動させる揺動体(51)の一端部に、前記駐車ブレーキペダル(15)と前記左右のブレーキ装置(37A,37B)を連携させる第1連結部材(53)が連結され、前記揺動体(51)の他端部に、前記補助装置(60)と前記左右のブレーキ装置(37A,37B)を連携させる第2連結部材(54)が連結されていることを特徴とするコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、操縦部(5)に、トランスミッション(31)の左右の出力軸(35A,35B)の回転を停止させる左右のブレーキ装置(37A,37B)の作動及び作動解除を行う駐車ブレーキペダル(15)を設け、駐車ブレーキペダル(15)の踏込操作に連動して左右のブレーキ装置(37A,37B)の作動を補助する補助装置(60)を設けたので、駐車ブレーキペダル(15)を小さな力で踏み込んでブレーキ装置(37A,37B)を作動及び作動解除することができる。
コンバインの正面図である。 コンバインの平面図である。 コンバインの左側面図である。 コンバインの部分正面図である。 トランスミッションの左右方向の縦断面図である。 トランスミッションのブレーキ装置の説明図である。 コントローラの接続図である。 自動ブレーキシステムの第1駆動方法である。 自動ブレーキシステムの第2駆動方法である。
図1~3に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取装置3が設けられている。また、刈取装置3の後方左側部に刈取装置3で収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後方右側部に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側には、エンジンを搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には、脱穀装置4で脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7に貯留された穀粒は、グレンタンク7に連結された排出オーガ(図示省略)によって外部に排出される。
操縦部5の後部には、操縦者が着席する操縦席11が設けられ、操縦席11の前方には、フロントパネル12が設けられ、操縦席11の左側には、サイドパネル13が設けられている。また、操縦席11とフロントパネル12の間の下部には、操縦者が乗降するフロア14が設けられ、フロア14の左前部の上側には、走行装置2の走行を停止する駐車ブレーキペダル15が設けられている。
フロントパネル12の左部には、走行装置2の走行速度等を表示するモニタ12Aが設けられ、右部には、走行装置2の旋回、刈取装置3の昇降を操作する操作レバー12Bが設けられている。
モニタ12Aと操作レバー12Bの間の上部には、エンジンを停止する緊急停止スイッチ12Cが設けられ、下部には、走行装置2の走行を停止する自動ブレーキスイッチ12Dが設けられている。
サイドパネル13の左前部には、エンジンから出力された回転速度の増減速と回転方向の切換えを行う油圧式無段変速装置30を操作する主変速レバー13Aが設けられ、主変速レバー13Aの後側には、HSTから出力された回転速度の増減速を行うトランスミッション31を操作する副変速レバー13Bが設けられている。
主変速レバー13Aの左側には、補助作業者が刈取った穀稈を刈取装置3の後部の搬送装置3Aに載せながら脱穀を行う畦刈作業に切換える手扱レバー13Cが設けられ、副変速レバー13Bの後側には、グレンタンク7に貯留された穀粒を排出オーガを介して外部に排出する籾排出レバー13Dが設けられている。
主変速レバー13Aを中立姿勢にした場合には、油圧式無段変速装置30から出力される回転速度はゼロになる。主変速レバー13Aを前側傾斜姿勢した場合には、HSTから出力される回転方向はエンジンから伝動された回転方向と同じ正回転となり、前側傾斜姿勢の傾斜角度が大きくなるとHSTから出力される回転速度が速くなり、前側傾斜姿勢の傾斜角度が小さくなるとHSTから出力される回転速度が遅くなる。主変速レバー13Aを後側傾斜姿勢とした場合には、HSTから出力される回転方向はエンジンから伝動された回転方向とは逆回転となり、後側傾斜姿勢の傾斜角度が大きくなるとHSTから出力される回転速度が速くなり、後側傾斜姿勢の傾斜角度が小さくなるとHSTから出力される回転速度が遅くなる。また、主変速レバー13Aの姿勢は、主変速レバー13Aの下部に装着されたポテンションメータ等の主変速センサ23Aで検出されている。
副変速レバー13Bを低速位置に傾斜させた場合には、油圧式無段変速装置30から伝動された回転速度はトランスミッション31で減速されて走行装置2に伝動され、中速位置に傾斜させた場合には、油圧式無段変速装置30から伝動された回転速度は増減速されず走行装置2に伝動され、高速位置に傾斜させた場合には、油圧式無段変速装置30から伝動された回転速度は増速されて走行装置2に伝動される。また、副変速レバー13Bの姿勢は、副変速レバー13Bの下部に装着されたポテンションメータ等の副変速センサ23Bで検出されている。
手扱レバー13Cを前側傾斜姿勢にした場合には、刈取装置3の引起装置等が駆動して通常の刈取脱穀作業モードになり、手扱レバー13Cを後側傾斜姿勢にした場合には、引起装置等の駆動が停止して、補助作業者が刈取った穀稈を刈取装置3の搬送装置3Aに載せながら脱穀を行う手刈作業モードになる。また、手扱レバー13Cの姿勢は、手扱レバー13Cの下部に装着されたポテンションメータ等の手扱センサ23Cで検出されており、手扱センサ23Cは、手刈作業モードの場合はONとなり、通常の刈取脱穀作業モードの場合にはOFFとなる。
籾排出レバー13Dを前側傾斜姿勢にした場合には、グレンタンク7に貯留された穀粒を排出オーガを介して外部のトラックの荷台等に籾排出モードになり、籾排出レバー13Dを後側傾斜姿勢にした場合には、排出オーガ内の搬送螺旋が停止して籾非排出モードになる。また、籾排出レバー13Dの姿勢は、籾排出レバー13Dの下部に装着されたポテンションメータ等の籾排出センサ23Dで検出されており、籾排出センサ23Dは籾排出モードの場合はONとなり、籾非排出モードの場合にはOFFになる。
図4,5に示すように、トランスミッション31には、伝動上手側から下手側に向かって、左右方向に延在する第1変速軸32と、第2変速軸33と、カウンタ軸34と、左右の出力軸35が設けられている。
第1変速軸32には、左右方向に移動可能な径の異なるギヤが外嵌されており、第2変速軸33には、径の異なるギヤが設けられている。これにより、副変速レバー13Bを操作して第1変速軸32に外嵌されたギヤを左右方向に移動させて、油圧式無段変速装置30から第1変速軸32に伝動された回転速度を増減速して第2変速軸33に伝動することができる。
カウンタ軸34の両側部には、それぞれ左右方向に移動可能なスリーブ36が外嵌されている。また、カウンタ軸34の両端部には、それぞれ多数のブレーキパッドを備えるブレーキ装置37が設けられている。これにより、操作レバー12Bを左側に傾斜させた場合には、カウンタ軸34における左側に位置するカウンタ軸34Aに外嵌されたスリーブ36Aが左方向に移動して、カウンタ軸34Aと、カウンタ軸34Aにおける出力軸35Aに設けられたギヤと対向する位置に外嵌されたギヤの係合が外れ、カウンタ軸34Aから出力軸35Aへの回転速度の伝動を遮断することができる。また、ブレーキパッドが左方向に移動しブレーキディスクと接触して、ブレーキ装置37Aが作動して、出力軸35Aの回転を停止させることができる。なお、スリーブ36Aは、上下方向に延在するシフタ38Aを介してトランスミッション31の前壁に装着された上下方向に延在する第1プレート40Aの上部に連結されている。
操作レバー12Bを右側に傾斜させた場合には、カウンタ軸34における右側に位置するカウンタ軸34Bに外嵌されたスリーブ36Bが右方向に移動して、カウンタ軸34Bと、カウンタ軸34Bにおける出力軸35Bに設けられたギヤと対向する位置に外嵌されたギヤの係合が外れ、カウンタ軸34Bから出力軸35Bへの回転速度の伝動を遮断することができる。また、ブレーキパッドが右方向に移動してブレーキディスクと接触し、ブレーキ装置37Bが作動して出力軸35Bの回転を停止させることができる。なお、スリーブ36Bは、上下方向に延在するシフタ38Bを介してトランスミッション31の前壁に装着された上下方向に延在する第1プレート40Bの上部に連結されている。
駐車ブレーキペダル15を踏み込んだ場合には、カウンタ軸34Aのスリーブ36Aが左方向に移動して、カウンタ軸34Aから出力軸35Aへの回転速度の伝動を遮断し、出力軸35Aの回転を停止させることができる。また、同時に、カウンタ軸34Bのスリーブ36Bが右方向に移動して、カウンタ軸34Bから出力軸35Bへの回転速度の伝動を遮断し、出力軸35Bの回転を停止させることができる。
図6に示すように、第1プレート40Aの下部は、ワイヤケーブル(図示省略)を介して操作レバー12Bに連結されている右上方向に延在する第2プレート41Aの左部と上下方向に延在する第3プレート42Aの上部に連結されている。また、第1プレート40Aの下部と、第2プレート41Aの左部と、第3プレート42Aの上部は、前後方向に延在する支軸43Aに回転自在に支持されている。ここで、第1プレート40Aと、第2プレート41Aと、第3プレート42Aを総称して回転プレート(第1揺動体」とも呼称する)45Aと言う。これにより、操作レバー12Bを左側に傾斜させた場合には、支軸43Aの軸心視において、回転プレート45Aが時計方向に回転して、シフタ38Aを介してスリーブ36Aをカウンタ軸34Aに沿って左側に移動させることができる。
第1プレート40Bの下部は、ワイヤケーブル(図示省略)を介して操作レバー12Bに連結されている左上方向に延在する第2プレート41Bの右部と上下方向に延在する第3プレート42Bの上部に連結されている。また、第1プレート40Bの下部と、第2プレート41Bの右部と、第3プレート42Bの上部は、前後方向に延在する支軸43Bに回転自在に支持されている。ここで、第1プレート40Bと、第2プレート41Bと、第3プレート42Bを総称して回転プレート(第1揺動体」とも呼称する)45Bと言う。これにより、操作レバー12Bを右側に傾斜させた場合には、支軸43Bの軸心視において、回転プレート45Bが反時計方向に回転して、シフタ38Aを介してスリーブ36Aをカウンタ軸34Aに沿って右側に移動させることができる。
支軸43Aと支軸43Bの左右方向の間の下部には、前後方向に延在する支軸50が設けられている。支軸50には、上下方向に延在する揺動プレート(第2揺動体」または「揺動体」とも呼称する)51の中心部が回転自在にされている。
揺動プレート51の上部には、前後方向に延在するピン52Aが設けられ、揺動プレート51の下部には、前後方向に延在するピン52Bが設けられている。ピン52Aは、ワイヤケーブル(第1連結部材」とも呼称する)53を介して駐車ブレーキペダル15に連結されている。また、ピン52Bは、プレート状の左右方向に延在するロッド(連結部材」とも呼称する)54の右端部に形成されたロッド54の長手方向に沿って形成された長穴58に挿入されている。
正面視において、揺動プレート51における支軸50とピン52Aの上下方向の中間部には左下方向に延在するアーム55Aの右部が固定され、支軸50とピン52Bの上下方向の中間部には右上方向に延在するアーム55Bの左部が固定されている。
アーム55Aの右部には、アーム55Aの長手方向に沿って長穴56Aが形成され、アーム55Bの左部には、アーム55Bの長手方向に沿って長穴56Bが形成されている。
長穴56Aには、回転プレート45Aを形成する第3プレート42Aの前面に前後方向に延在するピン57Aが挿入され、長穴56Bには、回転プレート45Bを形成する第3プレート42Bの前面に前後方向に延在するピン57Bが挿入されている。これにより、駐車ブレーキペダル15を踏み込んだ場合には、支軸50軸心視において、揺動プレート51が反時計方向に回転するので、アーム55Aとピン57Aを介して、支軸43Aの軸心視において、回転プレート45Aが時計方向に回転して、シフタ38Aを介してスリーブ36Aをカウンタ軸34Aに沿って左側に移動させることができる。また、アーム55Bとピン57Bを介して、支軸43Bの軸心視において、回転プレート45Bが反時計方向に回転して、シフタ38Bを介してスリーブ36Bをカウンタ軸34Bに沿って右側に移動させることができる。
ロッド54の左端部には、駐車ブレーキペダル15の踏み込みを補助するモータ等から形成された補助装置60が設けられている。操縦者が駐車ブレーキペダル15を踏み込んだ場合には、補助装置60の回転軸61が時計方向に回転してクランクプレート62を介してロッド54を左側に移動させる。これにより、操縦者が駐車ブレーキペダル15の踏み込みに合わせて補助装置60が作動して、ロッド54と長穴58を介して、支軸50の軸心視において、揺動プレート51を反時計方向に回転させて、操縦者の駐車ブレーキペダル15の踏み込み作業を補助して、操縦者が駐車ブレーキペダル15を容易に踏み込むことができる。
ロッド54の左端部とクランクプレート62をスプリング等の弾性部材を介して連結することもできる。これにより、ロッド54の長さ調整を容易に行うことができる。また、ロッド54に換えて、ピン52Bとクランクプレート62をワイヤケーブルで連結することもできる。
補助装置60は、操縦者の駐車ブレーキペダル15の踏み込み動作に同期して、又は、操縦者の駐車ブレーキペダル15の踏み込み動作から所定の時間遅らせて作動させることができる。また、操縦者による駐車ブレーキペダル15の踏み込み状態は、駐車ブレーキペダル15の下部に装着されたポテンションメータ等の駐車ブレーキセンサ25で検出されており、駐車ブレーキセンサ25は、駐車ブレーキペダル15が踏み込まれている場合はONとなり、駐車ブレーキペダル15が踏み込まれていない場合にはOFFになる。
操縦者が駐車ブレーキペダル15を再度踏み込んで駐車ブレーキペダル15の踏み込み状態を解除した場合には、補助装置60の回転軸61が反時計方向に回転してクランクプレート62を介してロッド54を右側に移動させる。
補助装置60は、操縦者の駐車ブレーキペダル15の踏み込み解除動作に同期して、又は、操縦者の駐車ブレーキペダル15の踏み込み解除動作から所定の時間経過した後に作動させることができる。
フロントパネル12に設けられた自動ブレーキスイッチ12Dを入力された場合には、駐車ブレーキペダル15の踏み込み状態に関係なく、例えば、籾排出レバー13Dが籾排出位置に移動した場合には、補助装置60が作動して、回転軸61が時計方向に回転してクランクプレート62を介してロッド54を左側に移動させる。これにより、支軸50の軸心視において、揺動プレート51が反時計方向に回転するので、アーム55Aとピン57Aを介して、支軸43Aの軸心視において、回転プレート45Aが時計方向に回転して、シフタ38Aを介してスリーブ36Aをカウンタ軸34Aに沿って左側に移動させることができる。また、アーム55Bとピン57Bを介して、支軸43Bの軸心視において、回転プレート45Bが反時計方向に回転して、シフタ38Bを介してスリーブ36Bをカウンタ軸34Bに沿って右側に移動させることができる。
また、籾排出レバー13Dを籾排出位置から通常位置に移動し、且つ、主変速レバー13Aが中立姿勢にある場合には、補助装置60が作動して、回転軸61が反時計方向に回転してクランクプレート62を介してロッド54を右側に移動させることができる。これにより、補助装置60によってブレーキ装置37の作動が解除された場合に、走行装置2の突然の前進あるいは後進を防止することができる。
(コントローラの接続図)
図7に示すように、コントローラ65の入力側には、エンジンの駆動を緊急停止する緊急停止スイッチ12Cと、補助装置を自動作動させる自動ブレーキスイッチ12Dと、主変速レバー13Aの姿勢を検出する主変速センサ23Aと、副変速レバー13Bの姿勢を検出する副変速センサ23Bと、手扱レバー13Cの姿勢を検出する手扱センサ23Cと、籾排出レバー13Dの姿勢を検出する籾排出センサ23Dと、駐車ブレーキペダル15の踏み込み状態を検出する駐車ブレーキセンサ25と、エンジンの回転速度を検出する回転速度センサ27Aと、操縦席11の負荷を検出する負荷センサ27Bと、ラジエータを巡廻する冷却水の水温を検出する水温センサ27Cと、HSTに供給されるオイルの油温を検出する油温センサ27Dと、刈取装置3の搬送装置3Aの穀稈の詰まりを検出する詰まりセンサ27Eと、機体フレーム1の前後方向の傾斜を検出する傾斜センサ27Fが所定の入力インターフェース回路を介して接続されている。
コントローラ65の出力側には、モニタ12Aと、補助装置60が所定の出力インターフェース回路を介して接続されている。
(自動ブレーキシステムの第1駆動方法)
図8に示すように、ステップS1で、コントローラ65は、籾排出センサ23DがONになっているか否か判断して、籾排出センサ23DがONの場合にはステップS2に進み、籾排出センサ23DがOFFの場合にはステップS6に進む。
ステップS2で、コントローラ65は、補助装置60をブレーキ装置37が作動する方向に駆動、すなわち、補助装置60の回転軸61を時計方向に所定の角度回転させて、ステップS3に進む。これにより、トランスミッション31内のカウンタ軸34Aのスリーブ36Aが左方向に移動して、カウンタ軸34Aから出力軸35Aへの回転速度の伝動を遮断し、ブレーキ装置37Aによって出力軸35Aの回転を停止させることができる。また、トランスミッション31内のカウンタ軸34Bのスリーブ36Bが右方向に移動して、カウンタ軸34Bから出力軸35Bへの回転速度の伝動を遮断し、ブレーキ装置37Bによって出力軸35Bの回転を停止させて走行装置2の走行を停止させることができる。
ステップS3で、コントローラ65は、モニタ12Aに、例えば、ブレーキ作動中と表示して、ステップS4に進む。
ステップS4で、コントローラ65は、駐車ブレーキセンサ25がONになっているか否か判断して、駐車ブレーキセンサ25がONの場合にはステップS1に戻り、駐車ブレーキセンサ25がOFFの場合には、ステップS5に進む。
ステップS5で、コントローラ65は、モニタ12Aに、例えば、駐車ブレーキペダルを踏み込んで下さいと表示して、ステップS4に戻る。
ステップS6で、コントローラ65は、主変速センサ23Aの検出値が主変速レバー13Aが中立姿勢に位置していることを示しているか否か判断し、主変速センサ23Aの検出値が中立姿勢に位置していることを示している場合には、ステップS7に進み、主変速センサ23Aの検出値が前進姿勢又は後進姿勢に位置していることを示している場合には、ステップS6を繰り返す。これにより、ブレーキ解除時に走行装置2が急に前進又は後進することを防止することができる。
ステップS7で、コントローラ65は、補助装置60をブレーキ装置37が作動を解除する方向に駆動、すなわち、補助装置60の回転軸61を反時計方向に所定の角度回転させて、ステップS8に進む。これにより、トランスミッション31内のカウンタ軸34Aのスリーブ36Aが右方向に移動して、カウンタ軸34Aから出力軸35Aに回転速度が伝動される。また、カウンタ軸34Bのスリーブ36Bが左方向に移動して、カウンタ軸34Bから出力軸35Bに回転速度が伝動されるので、走行装置2の走行が再開される。
ステップS8で、コントローラ65は、モニタ12Aに、例えば、走行中と表示して、ステップS1に戻る。
なお、自動ブレーキシステムの第1駆動方法では、ステップS1で籾排出センサ23DがONになっているか否か判断しているが、籾排出センサ23Dに換えて手扱センサ23C、回転速度センサ27A、負荷センサ27B、水温センサ27C、油温センサ27D、詰まりセンサ27EがONになっているか否か判断することもできる。
(自動ブレーキシステムの第2駆動方法)
図9に示すように、ステップS1で、コントローラ65は、傾斜センサ27FがONになっているか否か判断して、傾斜センサ27FがONの場合にはステップS2に進み、傾斜センサ27FがOFFの場合にはステップS6に進む。なお、傾斜センサ27Fは、機体フレーム1が前後方向に所定の角度以上傾いた場合にはONとなり、所定角度未満であればOFFとなる。
ステップS2で、コントローラ65は、補助装置60をブレーキ装置37が作動する方向に駆動、すなわち、補助装置60の回転軸61を時計方向に所定の角度回転させて、ステップS3に進む。なお、補助装置60の駆動は、エンジンが駆動していない場合であってもエンジンの起動時にエンジンを回転させるバッテリ(図示省略)で行うことができる。これにより、トランスミッション31内のカウンタ軸34Aのスリーブ36Aが左方向に移動して、カウンタ軸34Aから出力軸35Aへの回転速度の伝動を遮断し、ブレーキ装置37Aによって出力軸35Aの回転を停止させることができる。また、トランスミッション31内のカウンタ軸34Bのスリーブ36Bが右方向に移動して、カウンタ軸34Bから出力軸35Bへの回転速度の伝動を遮断し、ブレーキ装置37Bによって出力軸35Bの回転を停止させて走行装置2が傾斜方向の下側に向かって滑り落ちるのを防止することができる。
ステップS3で、コントローラ65は、モニタ12Aに、例えば、ブレーキ作動中と表示して、ステップS4に進む。
ステップS4で、コントローラ65は、駐車ブレーキセンサ25がONになっているか否か判断して、駐車ブレーキセンサ25がONの場合にはステップS1に戻り、駐車ブレーキセンサ25がOFFの場合には、ステップS5に進む。
ステップS5で、コントローラ65は、モニタ12Aに、例えば、駐車ブレーキペダルを踏み込んで下さいと表示して、ステップS4に戻る。
ステップS6で、コントローラ65は、回転速度センサ27Aが所定の回転速度を示しているか否か、すなわち、エンジンが駆動しているか否か判断して、回転速度センサ27Aが所定の回転速度を示してエンジンが駆動している場合には、ステップS7に進み、回転速度センサ27Aが回転速度がゼロを示してエンジンが停止している場合には、ステップS6を繰り返す。これにより、ブレーキ解除時に走行装置2が傾斜方向の下側に向かって滑り落ちるのを防止することができる。
ステップS7で、コントローラ65は、主変速センサ23Aの検出値が主変速レバー13Aが前進姿勢又は後進姿勢に位置していることを示しているか否か判断し、主変速センサ23Aの検出値が前進姿勢又は後進姿勢に位置していることを示している場合には、ステップS7に進み、主変速センサ23Aの検出値が中立姿勢に位置していることを示している場合には、ステップS7を繰り返す。これにより、ブレーキ解除時に走行装置2が傾斜方向の下側に向かって滑り落ちるのを防止することができる。
ステップS8で、コントローラ65は、駐車ブレーキセンサ25がOFFになっているか否か判断して、駐車ブレーキセンサ25がOFFの場合にはステップS9に進み、駐車ブレーキセンサ25がONの場合には、ステップS8を繰り返す。これにより、ブレーキ解除時に走行装置2が急に前進又は後進することを防止することができる。
ステップS9で、コントローラ65は、補助装置60をブレーキ装置37が作動を解除する方向に駆動、すなわち、補助装置60の回転軸61を反時計方向に所定の角度回転させて、ステップS10に進む。これにより、トランスミッション31内のカウンタ軸34Aのスリーブ36Aが右方向に移動して、カウンタ軸34Aから出力軸35Aに回転速度が伝動される。また、カウンタ軸34Bのスリーブ36Bが左方向に移動して、カウンタ軸34Bから出力軸35Bに回転速度が伝動されるので、走行装置2の走行が再開される。
ステップS10で、コントローラ65は、モニタ12Aに、例えば、走行中と表示して、ステップS1に戻る。
1 機体フレーム
2 走行装置
5 操縦部
15 駐車ブレーキペダル
31 トランスミッション
35A 出力軸
35B 出力軸
37A ブレーキ装置
37B ブレーキ装置
43A 支軸
43B 支軸
45A 回転プレート(第1揺動体)
45B 回転プレート(第1揺動体)
51 揺動プレート(第2揺動体)
52B ピン
53 ワイヤケーブル(第1連結部材)
54 ロッド(第2連結部材)
55A アーム
55B アーム
58 長穴
60 補助装置

Claims (1)

  1. エンジンを搭載した機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を設け、該機体フレーム(1)の上側に操縦部(5)を設けたコンバインにおいて、
    前記走行装置(2)の伝動上手側に、前記エンジンの回転速度を増減速するトランスミッション(31)を設け、前記トランスミッション(31)には左右の出力軸(35A,35B)の回転を停止させる左右のブレーキ装置(37A,37B)を有し、
    前記操縦部(5)に、前記左右のブレーキ装置(37A,37B)の作動及び作動解除を行う駐車ブレーキペダル(15)を設け、
    前記駐車ブレーキペダル(15)の踏込操作に連動して前記左右のブレーキ装置(37A,37B)の作動を補助する補助装置(60)を設け
    前記トランスミッション(31)に設けられて前記左右のブレーキ装置(37A,37B)を作動させる揺動体(51)の一端部に、前記駐車ブレーキペダル(15)と前記左右のブレーキ装置(37A,37B)を連携させる第1連結部材(53)が連結され、
    前記揺動体(51)の他端部に、前記補助装置(60)と前記左右のブレーキ装置(37A,37B)を連携させる第2連結部材(54)が連結されていることを特徴とするコンバイン。
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