JP6735716B2 - 結像光学系、投写型表示装置、及び撮像装置 - Google Patents

結像光学系、投写型表示装置、及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、結像光学系、投写型表示装置、及び撮像装置に関する。
従来、液晶表示素子又はDMD(Digital Micromirror Device:登録商標)等のライトバルブに表示した画像をスクリーン等に拡大投写する投写型表示装置が広く用いられている。投写型表示装置においてライトバルブと併用される投写用の結像光学系には、近年のライトバルブの性能向上を受けてライトバルブの解像度に見合った良好な収差補正がなされていることが要望されている。また、プレゼンテーション用途など比較的狭い室内空間で投写型表示装置を使用することを考慮して、より広角な投写用の結像光学系が要望されている。
従来知られている投写型表示装置に適用可能な結像光学系としては、例えば下記特許文献1、2に記載の光学系を挙げることができる。特許文献1、2には、複数枚のレンズからなる縮小側光学系で中間像を形成し、複数枚のレンズからなる拡大側光学系で中間像を再結像させる光学系が記載されている。
特開2014−029392号公報 特開2016−143032号公報
上記要望がある一方で、投写型表示装置の低廉化に対する要望もあり、それに伴い投写型表示装置に搭載される結像光学系の低廉化に対する要求が強くなってきている。しかしながら、特許文献1、2に記載の光学系は、レンズ枚数が多く、近年の低廉化の要求に応えるものではない。
本発明は、中間像を形成するタイプの光学系において、レンズ枚数を抑えながら、諸収差が良好に補正されて高い光学性能を有する結像光学系、並びにこの結像光学系を備えた投写型表示装置、及びこの結像光学系を備えた撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の結像光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、複数のレンズを含む第1光学系と、複数のレンズを含む第2光学系とからなり、第2光学系は縮小側結像面と共役な位置に中間像を形成し、第1光学系は中間像を拡大側結像面に再結像させ、第1光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、全体として正の屈折力を有する第1Aレンズ群と、第1光学系におけるレンズ面間の光軸上の最大空気間隔によって第1Aレンズ群と隔てられた正の屈折力を有する第1Bレンズ群とからなり、第2光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、全体として正の屈折力を有する第2Aレンズ群と、第2光学系におけるレンズ面間の光軸上の最大空気間隔によって第2A群と隔てられた正の屈折力を有する第2Bレンズ群とからなり、第1Bレンズ群が含む負レンズは第1Bレンズ群の最も拡大側に配置されたレンズのみであり、第2Aレンズ群が含む負レンズは第2Aレンズ群の最も拡大側に配置されたレンズのみであり、第2Bレンズ群が含む負レンズは第2Bレンズ群の最も拡大側に配置されたレンズのみとなるように構成されている。
本発明の結像光学系においては、結像光学系の焦点距離をf、第1Bレンズ群の最も拡大側に配置された負レンズの焦点距離をfn1B、第2Aレンズ群の最も拡大側に配置された負レンズの焦点距離をfn2A、第2Bレンズ群の最も拡大側に配置された負レンズの焦点距離をfn2Bとしたとき、下記条件式(1)〜(3)全てを満足することが好ましい。その際に、条件式(1)に代わり下記条件式(1−1)を満足することがより好ましく、条件式(2)に代わり下記条件式(2−1)を満足することがより好ましく、条件式(3)に代わり下記条件式(3−1)を満足することがより好ましい。
−12<fn1B/|f|<−2 (1)
−12<fn2A/|f|<−2 (2)
−12<fn2B/|f|<−2 (3)
−8<fn1B/|f|<−3 (1−1)
−8<fn2A/|f|<−3 (2−1)
−8<fn2B/|f|<−3 (3−1)
また、結像光学系の焦点距離をf、第1光学系の焦点距離をf1としたとき、下記条件式(4)を満足することが好ましく、下記条件式(4−1)を満足することがより好ましい。
1<|f1/f|<2.5 (4)
1.3<|f1/f|<2.2 (4−1)
また、第1Aレンズ群の焦点距離をf1A、第1Bレンズ群の焦点距離をf1Bとしたとき、下記条件式(5)を満足することが好ましく、下記条件式(5−1)を満足することがより好ましい。
0.1<f1B/f1A<0.9 (5)
0.2<f1B/f1A<0.7 (5−1)
また、結像光学系の焦点距離をf、縮小側をバック側とした場合の結像光学系の空気換算距離でのバックフォーカスをBfとしたとき、下記条件式(6)を満足することが好ましく、下記条件式(6−1)を満足することがより好ましい。
4<Bf/|f| (6)
7<Bf/|f|<15 (6−1)
また、第1Bレンズ群の最も拡大側の負レンズの縮小側にこの負レンズに隣接して正レンズが配置されており、この正レンズと第1Bレンズ群の最も拡大側の負レンズとは互いに接合されていることが好ましい。
また、第1Bレンズ群は、1枚の負レンズと3枚の正レンズとからなる4枚のレンズのみを屈折力を有するレンズとして備えることが好ましい。
また、第2Aレンズ群は、1枚の負レンズと2枚の正レンズとからなる3枚のレンズのみを屈折力を有するレンズとして備えることが好ましい。
また、第2Bレンズ群は、1枚の負レンズと3枚の正レンズとからなる4枚のレンズのみを屈折力を有するレンズとして備えることが好ましい。
また、第1Aレンズ群の拡大側から1番目、2番目、3番目のレンズは全て負レンズであることが好ましい。
本発明の投写型表示装置は、光源と、光源からの光が入射するライトバルブと、本発明の結像光学系とを備え、上記結像光学系は、ライトバルブにより変調された変調光による光学像をスクリーン上に投写する。
本発明の撮像装置は、本発明の結像光学系を備えている。
なお、本発明の結像光学系が投写型表示装置に適用される場合は、上記「拡大側」は、被投写側(スクリーン側)を意味し、上記「縮小側」は、原画像表示領域側(ライトバルブ側)を意味する。
なお、本明細書の「〜からなり」、「〜からなる」は、構成要素として挙げたもの以外に、実質的にパワーを有さないレンズ、並びに、絞り、フィルタ、及びカバーガラス等のレンズ以外の光学要素、並びに、レンズフランジ、レンズバレル、撮像素子、及び手振れ補正機構等の機構部分、等が含まれていてもよいことを意図する。
なお、本明細書における屈折力の符号は、特に断りがない限り近軸領域で考えることにする。また、上記条件式で用いている値は、拡大側結像面から最も拡大側のレンズ面までの距離を無限遠とし、d線(波長587.6nm(ナノメートル))を基準とした場合の値である。
本発明によれば、中間像を形成するタイプの光学系において、レンズ枚数を抑えながら、諸収差が良好に補正されて高い光学性能を有する結像光学系、並びにこの結像光学系を備えた投写型表示装置、及びこの結像光学系を備えた撮像装置を提供することができる。
本発明の実施例1の結像光学系の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例2の結像光学系の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例3の結像光学系の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例1の結像光学系の各収差図である。 本発明の実施例2の結像光学系の各収差図である。 本発明の実施例3の結像光学系の各収差図である。 本発明の一実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。 本発明の別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の前側の斜視図である。 図10に示す撮像装置の背面側の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る結像光学系の構成を示す断面図である。図1に示す構成例は、後述の実施例1に対応している。図1では、左側を拡大側、右側を縮小側としており、軸上光束k0及び最大画角の光束k1も合わせて示している。
この結像光学系は、縮小側結像面と共役な位置に中間像を形成し、この中間像を拡大側結像面に再結像させる光学系である。この結像光学系は、投写型表示装置に用いられる投写光学系、及びデジタルカメラ等に用いられる撮像光学系として好適な光学系である。
図1では、投写型表示装置に搭載される場合を想定して、スクリーンScrと、光学部材PP1と、光学部材PP2と、ライトバルブの画像表示面Simも図示している。光学部材PP1と光学部材PP2は、入射面と出射面が平行な部材である。光学部材PP1は、色合成部又は照明光分離部に用いられるプリズム等を想定した部材であり、光学部材PP2は、フィルタ又はカバーガラス等を想定した部材である。光学部材PP1と光学部材PP2は、必須の構成要素ではなく、これらのうちの少なくとも一方を省略した構成も可能である。また、図1では光学部材PPの縮小側の面の位置と画像表示面Simの位置とが一致した構成例を示しているが、これらの位置が異なる構成も可能である。
投写型表示装置においては、画像表示面Simで画像情報を与えられた光束が、光学部材PPを介して、この結像光学系に入射され、この結像光学系によりスクリーンScr上に投写される。すなわち、図1の例では、画像表示面Simが縮小側結像面に対応し、スクリーンScrが拡大側結像面に対応する。
この結像光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、複数のレンズを含む第1光学系G1と、複数のレンズを含む第2光学系G2とからなる。第2光学系G2は縮小側結像面と共役な位置に中間像MIを形成し、第1光学系G1は中間像MIを拡大側結像面に再結像させる。すなわち、この結像光学系は、中間像MIの形成位置を挟んで、拡大側に配置された第1光学系G1と、縮小側に配置された第2光学系G2とからなる。なお、図1では中間像MIを概念的に示しており、その光軸方向の位置は光軸近傍での位置を基に示している。
中間像を形成する結像光学系では、第1光学系G1のバックフォーカスを短縮できるとともに、第1光学系G1の拡大側のレンズ径を小さくすることが可能であり、全系の焦点距離を短くして広角化に適した構成とすることができる。
第1光学系G1は、拡大側から縮小側へ向かって順に、全体として正の屈折力を有する第1Aレンズ群G1Aと、第1光学系G1におけるレンズ面間の光軸上の最大空気間隔によって第1Aレンズ群G1Aと隔てられた正の屈折力を有する第1Bレンズ群G1Bとからなる。すなわち、第1光学系G1は、第1Aレンズ群G1Aと、第1Bレンズ群G1Bとからなり、第1Aレンズ群G1Aと第1Bレンズ群G1Bの間には、第1光学系G1においてレンズ面とレンズ面の間の光軸上の空気間隔が最大となる空気間隔が存在している。
第2光学系G2は、拡大側から縮小側へ向かって順に、全体として正の屈折力を有する第2Aレンズ群G2Aと、第2光学系G2におけるレンズ面間の光軸上の最大空気間隔によって第2Aレンズ群G2Aと隔てられた正の屈折力を有する第2Bレンズ群G2Bとからなる。すなわち、第2光学系G2は、第2Aレンズ群G2Aと、第2Bレンズ群G2Bとからなり、第2Aレンズ群G2Aと第2Bレンズ群G2Bの間には、第2光学系G2においてレンズ面とレンズ面の間の光軸上の空気間隔が最大となる空気間隔が存在している。
第1Bレンズ群G1B、第2Aレンズ群G2A、第2Bレンズ群G2Bはいずれも、全体として正の屈折力を有するレンズ群であり、それぞれ負レンズを1枚のみ含む。第1Bレンズ群G1Bが含む負レンズは、第1Bレンズ群G1Bの最も拡大側に配置された1枚のレンズのみである。第2Aレンズ群G2Aが含む負レンズは、第2Aレンズ群G2Aの最も拡大側に配置された1枚のレンズのみである。第2Bレンズ群G2Bが含む負レンズは、第2Bレンズ群G2Bの最も拡大側に配置された1枚のレンズのみである。
図1に示す例では、第1Aレンズ群G1Aは拡大側から順に、レンズL1a1〜L1a5の5枚のレンズからなり、第1Bレンズ群G1Bは拡大側から順に、レンズL1b1〜L1b4の4枚のレンズからなり、第2Aレンズ群G2Aは拡大側から順に、レンズL2a1〜L2a3の3枚のレンズからなり、第2Bレンズ群G2Bは拡大側から順に、開口絞りStと、レンズL2b1〜L2b4の4枚のレンズからなる。図1に示す例では、レンズL1a1〜L1a3、L1b1、L2a1、L2b1が負レンズであり、その他のレンズは正レンズである。
中間像MIを形成する結像光学系では、結像光学系内部で1度中間結像させる必要があるため収束作用のある正レンズを多く使うこと、及び収差補正の観点から負レンズを適切に配置することが重要となる。正レンズと組み合わせて負レンズを多く使えば、色消しや収差補正には有利ではあるが、低廉化を目指す上では、必要最低限の負レンズを使うことが望ましい。そこで、本実施形態の結像光学系では、第1Bレンズ群G1B、第2Aレンズ群G2A、第2Bレンズ群G2B各々において、各群の最も拡大側のレンズのみを負レンズとすることによって、必要最低限の負レンズを用いながらも収差補正を良好に補正することが可能となる。
具体的には、第1Bレンズ群G1Bの最も拡大側に負レンズを配置することによって、非点収差の補正に有利となる。また、この負レンズと、この負レンズより縮小側の正レンズとを協働させることによって倍率色収差の補正にも有利となる。
第2Aレンズ群G2Aの最も拡大側に負レンズを配置することによって、第1光学系G1で発生した歪曲収差をキャンセルすることができるため、敢えて第1光学系G1に歪曲収差の補正のために多くのレンズを設ける必要が無く、レンズ枚数の削減に寄与することができる。
第2Bレンズ群G2Bの最も拡大側に負レンズを配置することによって、球面収差の補正に有利となる。また、この負レンズと、この負レンズより縮小側の正レンズとを協働させることによって軸上色収差の補正にも有利となる。
以上述べたように、適切な位置に負レンズを配置することによって、レンズ枚数を必要最低限の枚数としながら、良好な光学性能を維持することが可能となる。
第1Aレンズ群G1Aの拡大側から1番目、2番目、3番目のレンズは全て負レンズであることが好ましい。最も拡大側から順に連続して3枚の負レンズを配置することによって、広角化に有利となり、また、広角化に伴う歪曲収差及び像面湾曲の補正に有利となる。なお、第1Aレンズ群G1Aは、拡大側から順に、3枚の負レンズと、2枚の正レンズとからなる構成とすることができる。あるいは、第1Aレンズ群G1Aは、拡大側から順に、3枚の負レンズと、1枚の正レンズとからなる構成とすることができる。
第1Bレンズ群G1Bは正の屈折力を有するレンズ群であるから、少なくとも1枚の正レンズを有する。第1Bレンズ群G1Bの最も拡大側の負レンズの縮小側にはこの負レンズに隣接して正レンズが配置されている。第1Bレンズ群G1Bの最も拡大側の負レンズと、この負レンズの縮小側にこの負レンズに隣接して配置された正レンズとは互いに接合されていることが好ましく、このようにした場合は倍率色収差の補正に有利となる。
第1Bレンズ群G1Bは、1枚の負レンズと3枚の正レンズとからなる4枚のレンズのみを屈折力を有するレンズとして備える構成としてもよい。すなわち、第1Bレンズ群G1Bは、拡大側から順に、負レンズと、正レンズと、正レンズと、正レンズとからなる構成としてもよい。このようにした場合は少ないレンズ枚数で構成しながらも非点収差を良好に補正することができる。
第2Aレンズ群G2Aは、1枚の負レンズと2枚の正レンズとからなる3枚のレンズのみを屈折力を有するレンズとして備える構成としてもよい。すなわち、第2Aレンズ群G2Aは、拡大側から順に、負レンズと、正レンズと、正レンズとからなる構成としてもよい。このようにした場合は、最も拡大側の負レンズが歪曲収差の補正に寄与することができる。また、負レンズによって広がった光を2枚の正レンズによって収束させて第2Aレンズ群G2Aのレンズの小径化とともにレンズ全長の抑制を行うことが可能となる。
第2Bレンズ群G2Bは、1枚の負レンズと3枚の正レンズとからなる4枚のレンズのみを屈折力を有するレンズとして備える構成としてもよい。このようにした場合は、少ないレンズ枚数でありながらも十分なバックフォーカスを確保しつつ、球面収差を良好に補正することが可能となる。
以下に、条件式に関する好ましい構成について述べる。結像光学系の焦点距離をf、第1Bレンズ群G1Bの最も拡大側に配置された負レンズの焦点距離をfn1Bとしたとき、下記条件式(1)を満足することが好ましい。条件式(1)の下限以下とならないようにすることによって、第1Bレンズ群G1Bの負レンズの屈折力を確保することができ、非点収差の補正に有利となる。条件式(1)の上限以上とならないようにすることによって、第1Bレンズ群G1Bの負レンズの屈折力が強くなりすぎないようにすることができ、補正過剰となるのを防ぐことができる。その結果、この負レンズより縮小側に配置する正レンズの枚数の抑制に寄与することができる。なお、条件式(1)に代わり下記条件式(1−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
−12<fn1B/|f|<−2 (1)
−8<fn1B/|f|<−3 (1−1)
結像光学系の焦点距離をf、第2Aレンズ群G2Aの最も拡大側に配置された負レンズの焦点距離をfn2Aとしたとき、下記条件式(2)を満足することが好ましい。条件式(2)の下限以下とならないようにすることによって、第2Aレンズ群G2Aの負レンズの屈折力を確保することができ、歪曲収差の補正に有利となるとともに、第1光学系G1に設けるレンズの枚数の削減に寄与することができる。条件式(2)の上限以上とならないようにすることによって、第2Aレンズ群G2Aの負レンズの屈折力が強くなりすぎないようにすることができ、補正過剰となるのを防ぐことができる。その結果、この負レンズより縮小側に配置する正レンズの枚数の抑制に寄与することができる。なお、条件式(2)に代わり下記条件式(2−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
−12<fn2A/|f|<−2 (2)
−8<fn2A/|f|<−3 (2−1)
結像光学系の焦点距離をf、第2Bレンズ群G2Bの最も拡大側に配置された負レンズの焦点距離をfn2Bとしたとき、下記条件式(3)を満足することが好ましい。条件式(3)の下限以下とならないようにすることによって、第2Bレンズ群G2Bの負レンズの屈折力を確保することができ、球面収差の補正に有利となる。条件式(3)の上限以上とならないようにすることによって、第2Bレンズ群G2Bの負レンズの屈折力が強くなりすぎないようにすることができ、補正過剰となるのを防ぐことができる。その結果、この負レンズより縮小側に配置する正レンズの枚数の抑制に寄与することができる。なお、条件式(3)に代わり下記条件式(3−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
−12<fn2B/|f|<−2 (3)
−8<fn2B/|f|<−3 (3−1)
なお、条件式(1)〜(3)全てを満足することが好ましく、条件式(1)〜(3)全てを満足した場合には、レンズ枚数を必要最低限の枚数としながら、良好な光学性能を維持することにより有利となる。
結像光学系の焦点距離をf、第1光学系G1の焦点距離をf1としたとき、下記条件式(4)を満足することが好ましい。条件式(4)はリレー倍率に関する条件式である。条件式(4)の下限以下になるとリレー倍率が小さくなり、第1光学系G1のFナンバーが小さくなる傾向となる。Fナンバーが小さな光学系で広角化と高性能を達成しようとすると、そのような光学系に対応させた収差の補正、例えば球面収差及び非点収差の補正をしなくてはならない。条件式(4)の下限以下とならないようにすることによって、第1光学系G1のFナンバーが小さくなりすぎないようにすることができるので、広角化を図りながら球面収差及び非点収差の補正を行うことに有利となる。条件式(4)の上限以上になるとリレー倍率が大きくなり中間像MIのサイズが大きくなる傾向となる。条件式(4)の上限以上とならないようにすることによって、中間像MIのサイズを抑えることができるので、第1光学系G1のレンズ径の大型化を抑制することができる。また、条件式(4)の上限以上とならないようにすることによって、第1光学系G1での歪曲収差及び像面湾曲の補正が容易となる。なお、条件式(4)に代わり下記条件式(4−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
1<|f1/f|<2.5 (4)
1.3<|f1/f|<2.2 (4−1)
第1Aレンズ群G1Aの焦点距離をf1A、第1Bレンズ群G1Bの焦点距離をf1Bとしたとき、下記条件式(5)を満足することが好ましい。条件式(5)は第1光学系G1における第1Aレンズ群G1Aと第1Bレンズ群G1Bの屈折力の配分に関する式である。条件式(5)の下限以下とならないようにすることによって、第1Bレンズ群G1Bの屈折力が強くなりすぎないようにすることができ、第1Bレンズ群G1Bで歪曲収差を補正することが容易となる。条件式(5)の上限以上とならないようにすることによって、第1Aレンズ群G1Aの屈折力が強くなりすぎないようにすることができる。これによって、第1光学系G1から第2光学系G2へ入射する軸外光線の主光線と光軸Zとがなす角度を抑えることができ、第2光学系G2での収差補正が容易となる。なお、条件式(5)に代わり下記条件式(5−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.1<f1B/f1A<0.9 (5)
0.2<f1B/f1A<0.7 (5−1)
結像光学系の焦点距離をf、縮小側をバック側とした場合の結像光学系の空気換算距離でのバックフォーカスをBfとしたとき、下記条件式(6)を満足することが好ましい。条件式(6)の下限以下とならないようにすることによって、バックフォーカスを確保することができ、投写型表示装置において結像光学系と組み合わせて使用される色合成プリズム等を配置することが容易となる。なお、下記条件式(6−1)を満足することが好ましい。条件式(6−1)の下限以下とならないようにすることによって、上記の条件式(6)に関する効果をより高めることができる。条件式(6−1)の上限以上とならないようにすることによって、バックフォーカスも含めたレンズ全系の大型化を抑制することができる。
4<Bf/|f| (6)
7<Bf/|f|<15 (6−1)
上述した好ましい構成及び可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。本実施形態によれば、レンズ枚数を極力抑えて少ない枚数のレンズで構成しながら、広い画角を有し、諸収差が良好に補正されて高い光学性能を有する結像光学系を実現することが可能である。なお、ここでいう「少ない枚数のレンズで構成」とは全系のレンズ枚数の総数が16枚以下であることを意味し、「広角」とは全画角が130度より大きいことを意味する。
次に、本発明の結像光学系の数値実施例について説明する。なお、以下に示す実施例の数値データは全て、全系の焦点距離が1.00となるように規格化されたものであり、所定の桁でまるめたものである。
[実施例1]
実施例1の結像光学系のレンズ構成と光路は図1に示したものであり、その構成及び図示方法は上述したとおりであるので、ここでは重複説明を一部省略する。実施例1の結像光学系は、拡大側から順に、第1光学系G1と、第2光学系G2とからなる。第1光学系G1は、拡大側から順に、第1Aレンズ群G1Aと、第1Bレンズ群G1Bとからなる。第2光学系G2は、拡大側から順に、第2Aレンズ群G2Aと、第2Bレンズ群G2Bとからなる。第1Aレンズ群G1Aは拡大側から順に、負のレンズL1a1と、負のレンズL1a2と、負のレンズL1a3と、正のレンズL1a4と、正のレンズL1a5とからなる。第1Bレンズ群G1Bは拡大側から順に、負のレンズL1b1と、正のレンズL1b2と、正のレンズL1b3と、正のレンズL1b4とからなる。第2Aレンズ群G2Aは拡大側から順に、負のレンズL2a1と、正のレンズL2a2と、正のレンズL2a3とからなる。第2Bレンズ群G2Bは拡大側から順に、開口絞りStと、負のレンズL2b1と、正のレンズL2b2と、正のレンズL2b3と、正のレンズL2b4とからなる。
実施例1の結像光学系の基本レンズデータを表1に、諸元を表2に、非球面係数を表3に示す。表1において、面番号の欄には最も拡大側の面を第1面とし縮小側に向かうに従い1つずつ番号を増加させた場合の面番号を示し、Rの欄には各面の曲率半径を示し、Dの欄には各面とその縮小側に隣接する面との光軸上の面間隔を示す。また、Ndの欄には各構成要素のd線(波長587.6nm(ナノメートル))に対する屈折率を示し、νdの欄には各構成要素のd線基準のアッベ数を示す。ここで、曲率半径の符号は、拡大側に凸面を向けた面形状のものを正、縮小側に凸面を向けた面形状のものを負としている。表1には開口絞りSt及び光学部材PP1、PP2も合わせて示している。表1では、開口絞りStに相当する面の面番号の欄には面番号と(St)という語句を記載している。表1に示す最も縮小側のレンズ面から画像表示面Simまでの距離は、最も拡大側のレンズ面から拡大側結像面までの距離が有限距離の場合のものである。
表2に、結像光学系の諸元として、焦点距離の絶対値|f|、縮小側をバック側とした場合の空気換算距離でのバックフォーカスBf、FナンバーFNo.、最大全画角2ωの各値をd線基準で示す。2ωの欄の[°]は単位が度であることを意味する。
表1では、非球面の面番号には*印を付しており、非球面の曲率半径の欄には近軸の曲率半径の数値を記載している。表3に、非球面の面番号と各非球面に関する非球面係数を示す。表3の非球面係数の数値の「E±n」(n:整数)は「×10±n」を意味する。非球面係数は、下式で表される非球面式における各係数KA、Am(m=3、4、5、…20)の値である。
Zd=C×h/{1+(1−KA×C×h1/2}+ΣAm×h
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に
下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からのレンズ面までの距離)
C:近軸曲率
KA、Am:非球面係数
であり、非球面式のΣはmに関する総和を意味する。
図4に左から順に、実施例1の結像光学系の球面収差、非点収差、歪曲収差、及び倍率色収差の各収差図を示す。球面収差図では、d線(波長587.6nm)、C線(波長656.3nm)、及びF線(波長486.1nm)に関する収差をそれぞれ実線、長破線、及び短破線で示す。非点収差図では、サジタル方向のd線に関する収差を実線で示し、タンジェンシャル方向のd線に関する収差を短破線で示す。歪曲収差図ではd線に関する収差を実線で示す。倍率色収差図では、C線、及びF線に関する収差をそれぞれ長破線、及び短破線で示す。球面収差図のFNo.はFナンバーを意味し、その他の収差図のωは半画角を意味する。図4に示す図は、最も拡大側のレンズ面から拡大側結像面までの光軸上の距離が79.8195の場合のものである。
上記の実施例1の説明で述べた各データの記号、意味、及び記載方法は、特に断りがない限り以下の実施例のものについても同様であるので、以下では重複説明を省略する。
[実施例2]
実施例2の結像光学系のレンズ構成と光路の断面図を図2に示す。実施例2の結像光学系は、拡大側から順に、第1光学系G1と、第2光学系G2とからなる。第1光学系G1は、拡大側から順に、第1Aレンズ群G1Aと、第1Bレンズ群G1Bとからなる。第2光学系G2は、拡大側から順に、第2Aレンズ群G2Aと、第2Bレンズ群G2Bとからなる。第1Aレンズ群G1Aは拡大側から順に、負のレンズL1a1と、負のレンズL1a2と、負のレンズL1a3と、正のレンズL1a4と、正のレンズL1a5とからなる。第1Bレンズ群G1Bは拡大側から順に、負のレンズL1b1と、正のレンズL1b2と、正のレンズL1b3と、正のレンズL1b4とからなる。第2Aレンズ群G2Aは拡大側から順に、負のレンズL2a1と、正のレンズL2a2と、正のレンズL2a3とからなる。第2Bレンズ群G2Bは拡大側から順に、開口絞りStと、負のレンズL2b1と、正のレンズL2b2と、正のレンズL2b3と、正のレンズL2b4とからなる。
実施例2の結像光学系の基本レンズデータを表4に、諸元を表5に、非球面係数を表6に、各収差図を図5に示す。図5に示す図は、最も拡大側のレンズ面から拡大側結像面までの光軸上の距離が79.9475の場合のものである。
[実施例3]
実施例3の結像光学系のレンズ構成と光路の断面図を図3に示す。実施例3の結像光学系は、拡大側から順に、第1光学系G1と、第2光学系G2とからなる。第1光学系G1は、拡大側から順に、第1Aレンズ群G1Aと、第1Bレンズ群G1Bとからなる。第2光学系G2は、拡大側から順に、第2Aレンズ群G2Aと、第2Bレンズ群G2Bとからなる。第1Aレンズ群G1Aは、は拡大側から順に、負のレンズL1a1と、負のレンズL1a2と、負のレンズL1a3と、正のレンズL1a4とからなる。第1Bレンズ群G1Bは拡大側から順に、負のレンズL1b1と、正のレンズL1b2と、正のレンズL1b3と、正のレンズL1b4とからなる。第2Aレンズ群G2Aは拡大側から順に、負のレンズL2a1と、正のレンズL2a2と、正のレンズL2a3とからなる。第2Bレンズ群G2Bは拡大側から順に、開口絞りStと、負のレンズL2b1と、正のレンズL2b2と、正のレンズL2b3と、正のレンズL2b4とからなる。
実施例3の結像光学系の基本レンズデータを表7に、諸元を表8に、非球面係数を表9に、各収差図を図6に示す。図6に示す図は、最も拡大側のレンズ面から拡大側結像面までの光軸上の距離が79.9876の場合のものである。
表10に実施例1〜3の結像光学系の条件式(1)〜(6)の対応値を示す。実施例1〜3はd線を基準波長としており、表10に示す値はd線を基準としている。
以上のデータからわかるように、実施例1〜3の結像光学系は、全系を構成するレンズの枚数が15枚もしくは16枚であり、全画角が135°以上あり広角に構成され、Fナンバーが2.4であり、諸収差が良好に補正されて高い光学性能を実現している。
次に、本発明の実施形態に係る投写型表示装置について説明する。図7は、本発明の一実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。図7に示す投写型表示装置100は、本発明の実施形態に係る結像光学系10と、光源15と、各色光に対応したライトバルブとしての透過型表示素子11a〜11cと、色分解のためのダイクロイックミラー12、13と、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム14と、コンデンサレンズ16a〜16cと、光路を偏向するための全反射ミラー18a〜18cとを有する。なお、図7では、結像光学系10は概略的に図示している。また、光源15とダイクロイックミラー12の間にはインテグレーターが配されているが、図7ではその図示を省略している。
光源15からの白色光は、ダイクロイックミラー12、13で3つの色光光束(Green光、Blue光、Red光)に分解された後、それぞれコンデンサレンズ16a〜16cを経て各色光光束にそれぞれ対応する透過型表示素子11a〜11cに入射して変調され、クロスダイクロイックプリズム14により色合成された後、結像光学系10に入射する。結像光学系10は、透過型表示素子11a〜11cにより変調された変調光による光学像をスクリーン105上に投写する。
図8は、本発明の別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。図8に示す投写型表示装置200は、本発明の実施形態に係る結像光学系210と、光源215と、各色光に対応したライトバルブとしてのDMD素子21a〜21cと、色分解及び色合成のためのTIR(Total Internal Reflection)プリズム24a〜24cと、照明光と投写光を分離する偏光分離プリズム25とを有する。なお、図8では結像光学系210を概略的に図示している。また、光源215と偏光分離プリズム25の間にはインテグレーターが配されているが、図8ではその図示を省略している。
光源215からの白色光は、偏光分離プリズム25内部の反射面で反射された後、TIRプリズム24a〜24cにより3つの色光光束(Green光、Blue光、Red光)に分解される。分解後の各色光光束はそれぞれ対応するDMD素子21a〜21cに入射して変調され、再びTIRプリズム24a〜24cを逆向きに進行して色合成された後、偏光分離プリズム25を透過して、結像光学系210に入射する。結像光学系210は、DMD素子21a〜21cにより変調された変調光による光学像をスクリーン205上に投写する。
図9は、本発明のさらに別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。図9に示す投写型表示装置300は、本発明の実施形態に係る結像光学系310と、光源315と、各色光に対応したライトバルブとしての反射型表示素子31a〜31cと、色分離のためのダイクロイックミラー32、33と、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム34と、光路偏向のための全反射ミラー38と、偏光分離プリズム35a〜35cとを有する。なお、図9では、結像光学系310は概略的に図示している。また、光源315とダイクロイックミラー32の間にはインテグレーターが配されているが、図9ではその図示を省略している。
光源315からの白色光はダイクロイックミラー32、33により3つの色光光束(Green光、Blue光、Red光)に分解される。分解後の各色光光束はそれぞれ偏光分離プリズム35a〜35cを経て、各色光光束それぞれに対応する反射型表示素子31a〜31cに入射して変調され、クロスダイクロイックプリズム34により色合成された後、結像光学系310に入射する。結像光学系310は、反射型表示素子31a〜31cにより変調された変調光による光学像をスクリーン305上に投写する。
図10、図11は、本発明の一実施形態に係る撮像装置であるカメラ400の外観図である。図10は、カメラ400を前側から見た斜視図を示し、図11は、カメラ400を背面側から見た斜視図を示す。カメラ400は、交換レンズ48が取り外し自在に装着される、レフレックスファインダーを持たない一眼形式のデジタルカメラである。交換レンズ48は、本発明の実施形態に係る光学系である結像光学系49を鏡筒内に収納したものである。
このカメラ400はカメラボディ41を備え、カメラボディ41の上面にはシャッターボタン42と電源ボタン43とが設けられている。またカメラボディ41の背面には、操作部44、45と表示部46とが設けられている。表示部46は、撮像された画像や、撮像される前の画角内にある画像を表示するためのものである。
カメラボディ41の前面中央部には、撮影対象からの光が入射する撮影開口が設けられ、その撮影開口に対応する位置にマウント47が設けられ、マウント47を介して交換レンズ48がカメラボディ41に装着される。
カメラボディ41内には、交換レンズ48によって形成された被写体像に応じた撮像信号を出力するCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子(不図示)、その撮像素子から出力された撮像信号を処理して画像を生成する信号処理回路、及びその生成された画像を記録するための記録媒体などが設けられている。このカメラ400では、シャッターボタン42を押すことにより静止画又は動画の撮影が可能であり、この撮影で得られた画像データが上記記録媒体に記録される。
以上、実施形態及び実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数、及び非球面係数等は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
また、本発明の投写型表示装置も、上記構成のものに限定されず、例えば、光束分離又は光束合成に用いられる光学部材、及びライトバルブは、種々の態様の変更が可能である。
また、本発明の撮像装置も、上記構成のものに限定されない。例えば、本発明を一眼レフ形式のカメラ、フィルムカメラ、及びビデオカメラなどに適用することも可能である。
10、49、210、310 結像光学系
11a〜11c 透過型表示素子
12、13、32、33 ダイクロイックミラー
14、34 クロスダイクロイックプリズム
15、215、315 光源
16a〜16c コンデンサレンズ
18a〜18c、38 全反射ミラー
21a〜21c DMD素子
24a〜24c TIRプリズム
25、35a〜35c 偏光分離プリズム
31a〜31c 反射型表示素子
41 カメラボディ
42 シャッターボタン
43 電源ボタン
44、45 操作部
46 表示部
47 マウント
48 交換レンズ
100、200、300 投写型表示装置
105、205、305 スクリーン
400 カメラ
G1 第1光学系
G1A 第1Aレンズ群
G1B 第1Bレンズ群
G2 第2光学系
G2A 第2Aレンズ群
G2B 第2Bレンズ群
k0 軸上光束
k1 最大画角の光束
L1a1〜L1a5、L1b1〜L1b4、レンズL2a1〜L2a3、L2b1〜L2b4 レンズ
MI 中間像
PP1、PP2 光学部材
Scr スクリーン
Sim 画像表示面
St 開口絞り
Z 光軸

Claims (18)

  1. 拡大側から縮小側へ向かって順に、複数のレンズを含む第1光学系と、複数のレンズを含む第2光学系とからなり、
    前記第2光学系は縮小側結像面と共役な位置に中間像を形成し、前記第1光学系は前記中間像を拡大側結像面に再結像させ、
    前記第1光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、全体として正の屈折力を有する第1Aレンズ群と、前記第1光学系におけるレンズ面間の光軸上の最大空気間隔によって該第1Aレンズ群と隔てられた正の屈折力を有する第1Bレンズ群とからなり、
    前記第2光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、全体として正の屈折力を有する第2Aレンズ群と、前記第2光学系におけるレンズ面間の光軸上の最大空気間隔によって該第2Aレンズ群と隔てられた正の屈折力を有する第2Bレンズ群とからなり、
    前記第1Bレンズ群が含む負レンズは該第1Bレンズ群の最も拡大側に配置されたレンズのみであり、
    前記第2Aレンズ群が含む負レンズは該第2Aレンズ群の最も拡大側に配置されたレンズのみであり、
    前記第2Bレンズ群が含む負レンズは該第2Bレンズ群の最も拡大側に配置されたレンズのみである結像光学系。
  2. 前記結像光学系の焦点距離をf、前記第1Bレンズ群の最も拡大側に配置された負レンズの焦点距離をfn1B、前記第2Aレンズ群の最も拡大側に配置された負レンズの焦点距離をfn2A、前記第2Bレンズ群の最も拡大側に配置された負レンズの焦点距離をfn2Bとしたとき、
    −12<fn1B/|f|<−2 (1)
    −12<fn2A/|f|<−2 (2)
    −12<fn2B/|f|<−2 (3)
    で表される条件式(1)〜(3)全てを満足する請求項1記載の結像光学系。
  3. 前記結像光学系の焦点距離をf、前記第1光学系の焦点距離をf1としたとき、
    1<|f1/f|<2.5 (4)
    で表される条件式(4)を満足する請求項1又は2記載の結像光学系。
  4. 前記第1Aレンズ群の焦点距離をf1A、前記第1Bレンズ群の焦点距離をf1Bとしたとき、
    0.1<f1B/f1A<0.9 (5)
    で表される条件式(5)を満足する請求項1から3のいずれか1項記載の結像光学系。
  5. 前記結像光学系の焦点距離をf、縮小側をバック側とした場合の前記結像光学系の空気換算距離でのバックフォーカスをBfとしたとき、
    4<Bf/|f| (6)
    で表される条件式(6)を満足する請求項1から4のいずれか1項記載の結像光学系。
  6. 前記第1Bレンズ群の最も拡大側の前記負レンズの縮小側に該負レンズに隣接して正レンズが配置されており、該正レンズと前記第1Bレンズ群の最も拡大側の前記負レンズとは互いに接合されている請求項1から5のいずれか1項記載の結像光学系。
  7. 前記第1Bレンズ群は、1枚の負レンズと3枚の正レンズとからなる4枚のレンズのみを屈折力を有するレンズとして備える請求項1から6のいずれか1項記載の結像光学系。
  8. 前記第2Aレンズ群は、1枚の負レンズと2枚の正レンズとからなる3枚のレンズのみを屈折力を有するレンズとして備える請求項1から7のいずれか1項記載の結像光学系。
  9. 前記第2Bレンズ群は、1枚の負レンズと3枚の正レンズとからなる4枚のレンズのみを屈折力を有するレンズとして備える請求項1から8のいずれか1項記載の結像光学系。
  10. 前記第1Aレンズ群の拡大側から1番目、2番目、3番目のレンズは全て負レンズである請求項1から9のいずれか1項記載の結像光学系。
  11. −8<fn1B/|f|<−3 (1−1)
    で表される条件式(1−1)を満足する請求項2記載の結像光学系。
  12. −8<fn2A/|f|<−3 (2−1)
    で表される条件式(2−1)を満足する請求項2記載の結像光学系。
  13. −8<fn2B/|f|<−3 (3−1)
    で表される条件式(3−1)を満足する請求項2記載の結像光学系。
  14. 1.3<|f1/f|<2.2 (4−1)
    で表される条件式(4−1)を満足する請求項3記載の結像光学系。
  15. 0.2<f1B/f1A<0.7 (5−1)
    で表される条件式(5−1)を満足する請求項4記載の結像光学系。
  16. 7<Bf/|f|<15 (6−1)
    で表される条件式(6−1)を満足する請求項5記載の結像光学系。
  17. 光源と、
    該光源からの光が入射するライトバルブと、
    請求項1から16のいずれか1項記載の結像光学系とを備え、
    該結像光学系は、前記ライトバルブにより変調された変調光による光学像をスクリーン上に投写する投写型表示装置。
  18. 請求項1から16のいずれか1項記載の結像光学系を備えた撮像装置。
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