JP6712932B2 - ズームレンズ、投写型表示装置、および、撮像装置 - Google Patents

ズームレンズ、投写型表示装置、および、撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、中間像を形成するズームレンズ、このズームレンズを備えた投写型表示装置、および、このズームレンズを備えた撮像装置に関するものである。
従来、液晶表示素子やDMD(Digital Micromirror Device:登録商標)表示素子等のライトバルブを用いた投写型表示装置が広く用いられている。特に、ライトバルブを3枚用いて赤・緑・青の3原色の照明光に各々対応させ、個々のライトバルブで変調された光をプリズム等で合成し、ズームレンズを介してスクリーンに画像を表示する構成をとるものが広く利用されている。
このような、3枚のライトバルブからの各変調光を色合成光学系で合成して投写するタイプの投写型表示装置に使用されるズームレンズでは、上述したように、色合成を行なうプリズム等を配置するため、また、熱的な問題を回避するため、長いバックフォーカスが必要となる。さらに、色合成プリズムは入射光の角度によって分光特性が変化するため、投写用レンズは縮小側を入射側としたときの入射瞳が十分遠方に位置するという特性、すなわち縮小側のテレセントリック性を持つことが必要となる。
また、この種のズームレンズには、ライトバルブの解像度に見合った良好な収差補正が求められている。さらに、設置性の観点から高い変倍機能を有していること、また、大型スクリーンに近距離から投影したいという要望に応えるため、より広画角であることが要求される。
このような要望に応えるべく、縮小側結像面と共役な位置に中間像を形成し、この中間像を拡大側結像面に再結像させるズームレンズが提案されている。(例えば、特許文献1、2)
通常の中間像を形成しない方式のズームレンズは、焦点距離を短くして広角化をしようとすると、どうしても拡大側のレンズが大きくなりすぎてしまうが、上記のように中間像を形成するリレー方式のズームレンズでは、中間像よりも拡大側のレンズ系のバックフォーカスを短縮できるとともに、拡大側のレンズ径を小さくすることが可能であり、焦点距離を短くして広角化するのに適している。
特開2015−152890号公報 特開2015−179270号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたレンズ系は、3つの実施例のうち最も大きい画角でも110°以下であり、画角が十分に広いとは言えない。
また、特許文献2に記載されたレンズ系は、非点収差が大きく発生しており、この構成のまま性能を確保しようとすると、レンズ外径が大型化するという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、中間像を形成する方式のズームレンズにおいて、広角でありながら、小型のズームレンズ、このズームレンズを備えた投写型表示装置、および、このズームレンズを備えた撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明の第1のズームレンズは、縮小側結像面と共役な位置に中間像を形成し、中間像を拡大側結像面に再結像させるズームレンズであって、中間像の形成位置を挟んで、拡大側は第1光学系、縮小側は第2光学系からなり、第1光学系は、最も拡大側にレンズを備え、第2光学系は、変倍の際に隣り合う群との光軸方向の間隔を変化させて移動する2つ以上の移動レンズ群と、変倍の際に縮小側結像面に対して固定される2つの固定レンズ群とからなり、2つの固定レンズ群のうちの1つの固定レンズ群は、最も縮小側に配され、かつ、正の屈折力を有し、第2光学系の最も拡大側のレンズ群は、正の屈折力を有し、下記条件式(2)を満足することを特徴とする。
3<b/a<15 …(2)
ただし、
b:広角端における設計F値の5倍のF値での最大像高の子午面内の光束径
a:広角端における設計F値の5倍のF値での軸上光線の光束径
とする。
なお、a、bの光束径は、縮小側から設計F値の5倍のF値のテレセントリック光を入力した状態で、拡大側結像面が無限遠にあるときの、最も拡大側のレンズ面より拡大側の光束径とする。また、bの光束径は、主光線に垂直な方向での光束径とする。
本発明の第2のズームレンズは、縮小側結像面と共役な位置に中間像を形成し、中間像を拡大側結像面に再結像させるズームレンズであって、中間像の形成位置を挟んで、拡大側は第1光学系、縮小側は第2光学系からなり、第2光学系は、変倍の際に隣り合う群との光軸方向の間隔を変化させて移動する2つ以上の移動レンズ群と、変倍の際に縮小側結像面に対して固定される2つの固定レンズ群とからなり、拡大側から順に、移動レンズ群、固定レンズ群、移動レンズ群、固定レンズ群からなり、2つの固定レンズ群のうちの1つの固定レンズ群は、最も縮小側に配され、かつ、正の屈折力を有し、第2光学系の最も拡大側のレンズ群は、正の屈折力を有することを特徴とする。
本発明のズームレンズにおいては、下記条件式(1)を満足することが好ましく、下記条件式(1−1)を満足することがより好ましい。
0<|fw|/f21<0.2 …(1)
0.01<|fw|/f21<0.15 …(1−1)
ただし、
fw:広角端での全系の焦点距離
f21:第2光学系の最も拡大側のレンズ群の焦点距離
とする。
また、下記条件式(2)を満足することが好ましく、下記条件式(2−1)を満足することがより好ましい。
3<b/a<15 …(2)
5<b/a<10 …(2−1)
ただし、
b:広角端における設計F値の5倍のF値での最大像高の子午面内の光束径
a:広角端における設計F値の5倍のF値での軸上光線の光束径
とする。
なお、a、bの光束径は、縮小側から設計F値の5倍のF値のテレセントリック光を入力した状態で、拡大側結像面が無限遠にあるときの、最も拡大側のレンズ面より拡大側の光束径とする。また、bの光束径は、主光線に垂直な方向での光束径とする。
また、第2光学系の拡大側から3番目のレンズ群は、正の屈折力を有する移動レンズ群であることが好ましい。
また、下記条件式(3)を満足することが好ましい。
0<|fw|/f23<0.15 …(3)
ただし、
fw:広角端での全系の焦点距離
f23:第2光学系の拡大側から3番目のレンズ群の焦点距離
とする。
また、下記条件式(4)を満足することが好ましい。
0.05<|fw|/f2e<0.3 …(4)
ただし、
fw:広角端での全系の焦点距離
f2e:第2光学系の最も縮小側のレンズ群の焦点距離
とする。
また、下記条件式(5)を満足することが好ましく、下記条件式(5−1)を満足することがより好ましい。
0.7<f1/|fw|<3 …(5)
0.8<f1/|fw|<2 …(5−1)
ただし、
f1:広角端での第1光学系の焦点距離
fw:広角端での全系の焦点距離
とする。
また、第2光学系は、拡大側から順に、移動レンズ群、固定レンズ群、移動レンズ群、移動レンズ群、固定レンズ群からなるものとしてもよい。
また、第1光学系は、変倍の際に縮小側結像面に対して固定されることが好ましい。
本発明の投写型表示装置は、光源と、光源からの光が入射するライトバルブと、ライトバルブにより光変調された光による光学像をスクリーン上に投写するズームレンズとしての上記本発明のズームレンズとを備えたことを特徴とする。
本発明の撮像装置は、上記記載の本発明のズームレンズを備えたことを特徴とする。
なお、上記「拡大側」とは、被投写側(スクリーン側)を意味し、縮小投写する場合も、便宜的にスクリーン側を拡大側と称するものとする。一方、上記「縮小側」とは、画像表示素子側(ライトバルブ側)を意味し、縮小投写する場合も、便宜的にライトバルブ側を縮小側と称するものとする。
また、上記「〜からなる」とは、構成要素として挙げたもの以外に、実質的にパワーを有さないレンズ、パワーを有さないミラーや絞りやマスクやカバーガラスやフィルタなどのレンズ以外の光学要素などを含んでもよいことを意図するものである。
また、上記「レンズ群」とは、必ずしも複数のレンズから構成されるものだけでなく、1枚のレンズのみで構成されるものも含むものとする。
また、「バックフォーカス」については、拡大側、縮小側をそれぞれ一般的な撮像レンズの物体側、像側に相当するものとして考え、拡大側、縮小側それぞれをフロント側、バック側とするものとする。
本発明によれば、縮小側結像面と共役な位置に中間像を形成し、中間像を拡大側結像面に再結像させるズームレンズにおいて、中間像の形成位置を挟んで、拡大側は第1光学系、縮小側は第2光学系からなり、第2光学系は、変倍の際に隣り合う群との光軸方向の間隔を変化させて移動する2つ以上の移動レンズ群と、変倍の際に縮小側結像面に対して固定される2つの固定レンズ群とからなり、2つの固定レンズ群のうちの1つの固定レンズ群は、最も縮小側に配され、かつ、正の屈折力を有し、第2光学系の最も拡大側のレンズ群は、正の屈折力を有するものとしたので、広角でありながら、小型のズームレンズ、このズームレンズを備えた投写型表示装置、および、このズームレンズを備えた撮像装置を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかるズームレンズ(実施例1と共通)の構成を示す断面図 本発明の実施例2のズームレンズの構成を示す断面図 本発明の実施例3のズームレンズの構成を示す断面図 本発明の実施例4のズームレンズの構成を示す断面図 本発明の実施例5のズームレンズの構成を示す断面図 本発明の実施例6のズームレンズの構成を示す断面図 本発明の実施例7のズームレンズの構成を示す断面図 本発明の実施例8のズームレンズの構成を示す断面図 本発明の実施例9のズームレンズの構成を示す断面図 本発明の実施例1のズームレンズの各収差図 本発明の実施例2のズームレンズの各収差図 本発明の実施例3のズームレンズの各収差図 本発明の実施例4のズームレンズの各収差図 本発明の実施例5のズームレンズの各収差図 本発明の実施例6のズームレンズの各収差図 本発明の実施例7のズームレンズの各収差図 本発明の実施例8のズームレンズの各収差図 本発明の実施例9のズームレンズの各収差図 本発明の一実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図 本発明の別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図 本発明のさらに別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図 本発明の一実施形態に係る撮像装置の前側の斜視図 図22に示す撮像装置の背面側の斜視図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかるズームレンズの構成を示す断面図である。図1に示す構成例は、後述の実施例1のズームレンズの構成と共通である。図1は、広角端における状態を示しており、画像表示面Sim側が縮小側、第1光学系G1のレンズL11a側が拡大側である。また、図1では軸上光束waおよび最大画角の光束wbも合わせて示している。
このズームレンズは、例えば投写型表示装置に搭載されて、ライトバルブに表示された画像情報をスクリーンへ投写するものとして使用可能である。図1では、投写型表示装置に搭載される場合を想定して、色合成部または照明光分離部に用いられるフィルタやプリズムなどを想定した光学部材PPと、光学部材PPの縮小側の面に位置するライトバルブの画像表示面Simも合わせて図示している。投写型表示装置においては、画像表示素子上の画像表示面Simで画像情報を与えられた光束が、光学部材PPを介して、このズームレンズに入射され、このズームレンズにより不図示のスクリーン上に投写されるようになる。
図1に示す通り、本実施形態のズームレンズは、縮小側結像面(画像表示面Sim)と共役な位置に中間像を形成し、中間像を拡大側結像面に再結像させるズームレンズであって、中間像の形成位置を挟んで、拡大側は第1光学系G1、縮小側は第2光学系G2からなり、第2光学系G2は、変倍の際に隣り合う群との光軸方向の間隔を変化させて移動する2つ以上の移動レンズ群と、変倍の際に縮小側結像面に対して固定される2つの固定レンズ群とからなり、2つの固定レンズ群のうちの1つの固定レンズ群は、最も縮小側に配され、かつ、正の屈折力を有し、第2光学系G2の最も拡大側のレンズ群は、正の屈折力を有する構成となっている。
通常の中間像を形成しない方式のズームレンズは、焦点距離を短くして広角化をしようとすると、どうしても拡大側のレンズが大きくなりすぎてしまうが、本実施形態のように中間像を形成する方式のズームレンズでは、中間像よりも拡大側の第1光学系G1のバックフォーカスを短縮できるとともに、拡大側のレンズ径を小さくすることが可能であり、焦点距離を短くして広角化するのに適している。
また、変倍に際して中間像よりも縮小側のレンズ系を移動させて行うことで、変倍作用としては、中間像よりも縮小側の第2光学系G2のリレー倍率変化が、中間像のサイズ変化に相当し、光学的には簡単な構成とすることができる。
また、最も縮小側に、変倍の際に縮小側結像面に対して固定され正の屈折力を有する固定レンズ群を配置することで、テレセントリック性を保ちつつ、変倍の際の収差変動を少なくすることができる。
また、第2光学系G2の最も拡大側のレンズ群を、正の屈折力を有するものとすることで、最大像高近辺の光線を効率よく内側に曲げる事ができるため、光学系のレンズ径を小さく保つ事ができる。
本発明のズームレンズにおいては、下記条件式(1)を満足することが好ましい。条件式(1)の下限以下とならないようにし、第2光学系G2の最も拡大側のレンズ群である第2−1レンズ群G21について正の屈折力を有するものとすることで、最大像高近辺の光線を効率よく内側に曲げる事ができるため、光学系のレンズ径を小さく保つ事ができる。条件式(1)の上限以上とならないようにすることで、第2−1レンズ群G21のパワーが強くなり過ぎるのを抑えることができるため、最大画角近辺の光線が急激に変化するのを防ぎ、その結果、非点収差を抑えることができる。なお、下記条件式(1−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。条件式(1−1)の下限以下とならないようにすることで、第2−1レンズ群G21のパワーが弱くなり過ぎるのを抑えることができるため、第2光学系G2の全長を抑えレンズ系全体が大型化するのを防ぐことができる。
0<|fw|/f21<0.2 …(1)
0.01<|fw|/f21<0.15 …(1−1)
ただし、
fw:広角端での全系の焦点距離
f21:第2光学系の最も拡大側のレンズ群の焦点距離
とする。
また、下記条件式(2)を満足することが好ましい。条件式(2)の下限以下とならないようにすることで、画角が広く、諸収差が良好に補正され、かつ周辺光量比が確保されたレンズとすることができる。条件式(2)の上限以上とならないようにすることで、レンズ外径が大きくなるのを防ぐことができる。なお、下記条件式(2−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
3<b/a<15 …(2)
5<b/a<10 …(2−1)
ただし、
b:広角端における設計F値の5倍のF値での最大像高の子午面内の光束径
a:広角端における設計F値の5倍のF値での軸上光線の光束径
とする。
また、第2光学系G2の拡大側から3番目のレンズ群である第2−3レンズ群G23は、正の屈折力を有する移動レンズ群であることが好ましい。このような構成とすることで、非点収差の補正を良好に行うことができる。
また、下記条件式(3)を満足することが好ましい。条件式(3)の下限以下とならないようにし、第2−3レンズ群G23について正の屈折力を有するものとすることで、非点収差の補正に有利となる。条件式(3)の上限以上とならないようにすることで、第2−3レンズ群G23のパワーが強くなり過ぎるのを抑えることができるため、変倍の際の球面収差の変動を抑えるのに有利となる。
0<|fw|/f23<0.15 …(3)
ただし、
fw:広角端での全系の焦点距離
f23:第2光学系の拡大側から3番目のレンズ群の焦点距離
とする。
また、下記条件式(4)を満足することが好ましい。条件式(4)の下限以下とならないようにすることで、第2光学系G2の最も縮小側のレンズ群のパワーが弱くなり過ぎるのを抑えることができるため、第2光学系G2の全長を抑えレンズ系全体が大型化するのを防ぐことができる。条件式(4)の上限以上とならないようにすることで、第2光学系G2の最も縮小側のレンズ群のパワーが強くなり過ぎるのを抑えることができるため、像面湾曲の補正に有利となる。
0.05<|fw|/f2e<0.3 …(4)
ただし、
fw:広角端での全系の焦点距離
f2e:第2光学系の最も縮小側のレンズ群の焦点距離
とする。
また、下記条件式(5)を満足することが好ましい。条件式(5)の下限以下とならないようにすることで、球面収差、像面湾曲、非点収差の補正に有利となる。条件式(5)の上限以上とならないようにすることで、中間結像位置付近のレンズ径が拡大するのを防ぐことができる。なお、下記条件式(5−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
0.7<f1/|fw|<3 …(5)
0.8<f1/|fw|<2 …(5−1)
ただし、
f1:広角端での第1光学系の焦点距離
fw:広角端での全系の焦点距離
とする。
また、第2光学系G2は、拡大側から順に、移動レンズ群、固定レンズ群、移動レンズ群、固定レンズ群からなるものとしてもよい。このように、2つの移動レンズ群のうちの1つを、リレーレンズである第2光学系G2の最も拡大側とすることで、変倍の際の倍率色収差の変動を効果的に抑える事ができる。なお、後述の実施例1〜4が、この態様に相当する。
また、第2光学系G2は、拡大側から順に、固定レンズ群、移動レンズ群、移動レンズ群、固定レンズ群からなるものとしてもよい。このように、2つの移動レンズ群を隣り合った位置に配置することで機械的構成が単純になるため、コストを低減することができる。なお、後述の実施例5〜8が、この態様に相当する。
また、第2光学系G2は、拡大側から順に、移動レンズ群、固定レンズ群、移動レンズ群、移動レンズ群、固定レンズ群からなるものとしてもよい。上記に対して移動レンズ群を3つに増やすことで、変倍の際の諸収差の変動をより良好に抑える事ができるため、変倍比をさらに増やす事ができる。なお、後述の実施例9が、この態様に相当する。
また、第1光学系G1は、変倍の際に縮小側結像面に対して固定されることが好ましい。このような構成とすることで、レンズ構成を簡素化することができる。
次に、本発明のズームレンズの数値実施例について説明する。
まず、実施例1のズームレンズについて説明する。実施例1のズームレンズの構成を示す断面図を図1に示す。なお、図1および後述の実施例2〜9に対応した図2〜9においては、画像表示面Sim側が縮小側、第1光学系G1のレンズL11a側が拡大側である。また、図1〜9では軸上光束waおよび最大画角の光束wbも合わせて示している。
実施例1のズームレンズは、中間像の形成位置を挟んで、拡大側は第1光学系G1、縮小側は第2光学系G2から構成され、第1光学系G1は、第1−1レンズ群G11のみから構成され、第2光学系G2は、第2−1レンズ群G21、第2−2レンズ群G22、第2−3レンズ群G23、および、第2−4レンズ群G24から構成されている。
第1−1レンズ群G11、第2−2レンズ群G22、および、第2−4レンズ群G24は、変倍の際に縮小側結像面(画像表示面Sim)に対して固定され、第2−1レンズ群G21および第2−3レンズ群G23は、変倍の際に隣り合う群との光軸方向の間隔を変化させて移動するように構成されている。
第1−1レンズ群G11はレンズL11a〜L11jの10枚のレンズから構成され、第2−1レンズ群G21はレンズL21aのみの1枚のレンズから構成され、第2−2レンズ群G22はレンズL22a、L22bの2枚のレンズから構成され、第2−3レンズ群G23はレンズL23a〜L23eの5枚のレンズから構成され、第2−4レンズ群G24はレンズL24aのみの1枚のレンズから構成されている。
実施例1のズームレンズのレンズデータを表1に、諸元に関するデータを表2に、変倍の際に変化する面間隔に関するデータを表3に、非球面係数に関するデータを表4に示す。以下では、表中の記号の意味について、実施例1のものを例にとり説明するが、実施例2〜9についても基本的に同様である。
表1のレンズデータにおいて、面番号の欄には最も拡大側の構成要素の面を1番目として縮小側に向かうに従い順次増加する面番号を示し、曲率半径の欄には各面の曲率半径を示し、面間隔の欄には各面とその次の面との光軸Z上の間隔を示す。また、nの欄には各光学要素のd線(波長587.6nm)に対する屈折率を示し、νの欄には各光学要素のd線(波長587.6nm)に対するアッベ数を示す。ここで、曲率半径の符号は、面形状が拡大側に凸の場合を正、縮小側に凸の場合を負としている。レンズデータには、光学部材PPも含めて示している。また、レンズデータにおいて、変倍の際に間隔が変化する面間隔の欄にはそれぞれDD[面番号]と記載している。このDD[面番号]に対応する数値は表3に示している。
表2の諸元に関するデータに、ズーム倍率、焦点距離f´、バックフォーカスBf´、F値FNo、および、全画角2ωの値を示す。
表1のレンズデータでは、非球面の面番号に*印を付しており、非球面の曲率半径として近軸の曲率半径の数値を示している。表4の非球面係数に関するデータには、非球面の面番号と、これら非球面に関する非球面係数を示す。表4の非球面係数の数値の「E±n」(n:整数)は「×10±n」を意味する。非球面係数は、下記式で表される非球面式における各係数KA、Am(m=3〜最大20)の値である。
Zd=C・h/{1+(1−KA・C・h1/2}+ΣAm・h
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からの距離)
C:近軸曲率半径の逆数
KA、Am:非球面係数(m=3〜最大20)
とする。
実施例1のズームレンズの各収差図を図10に示す。なお、図10中の上段左側から順に広角端での球面収差、非点収差、歪曲収差、および、倍率色収差を示し、図10中の下段左側から順に望遠端での球面収差、非点収差、歪曲収差、および、倍率色収差を示す。これらの収差図は、投写距離を収差図中に記載の距離としたときの状態を示す。球面収差、非点収差、および、歪曲収差を表す各収差図には、d線(波長587.6nm)を基準波長とした収差を示す。球面収差図にはd線(波長587.6nm)、C線(波長656.3nm)、および、F線(波長486.1nm)についての収差をそれぞれ実線、長破線、および、短破線の実線で示す。非点収差図にはサジタル方向およびタンジェンシャル方向の収差をそれぞれ実線および短破線で示す。倍率色収差図にはC線(波長656.3nm)およびF線(波長486.1nm)についての収差をそれぞれ長破線および短破線で示す。球面収差図のFNo.はF値、その他の収差図のωは半画角を意味する。
上記の実施例1の説明で述べた各データの記号、意味、記載方法は、特に断りがない限り以下の実施例のものについても同様であるので、以下では重複説明を省略する。
次に、実施例2のズームレンズについて説明する。実施例2のズームレンズの構成を示す断面図を図2に示す。実施例2のズームレンズは、実施例1と同様のレンズ群およびレンズ枚数構成である。また、実施例2のズームレンズのレンズデータを表5に、諸元に関するデータを表6に、変倍の際に変化する面間隔に関するデータを表7に、非球面係数に関するデータを表8に、各収差図を図11に示す。
次に、実施例3のズームレンズについて説明する。実施例3のズームレンズの構成を示す断面図を図3に示す。実施例3のズームレンズは、第1−1レンズ群G11がレンズL11a〜L11mの13枚のレンズから構成されている以外は、実施例1と同様のレンズ群およびレンズ枚数構成である。また、実施例3のズームレンズのレンズデータを表9に、諸元に関するデータを表10に、変倍の際に変化する面間隔に関するデータを表11に、非球面係数に関するデータを表12に、各収差図を図12に示す。
次に、実施例4のズームレンズについて説明する。実施例4のズームレンズの構成を示す断面図を図4に示す。実施例4のズームレンズは、実施例3と同様のレンズ群およびレンズ枚数構成である。また、実施例4のズームレンズのレンズデータを表13に、諸元に関するデータを表14に、変倍の際に変化する面間隔に関するデータを表15に、非球面係数に関するデータを表16に、各収差図を図13に示す。
次に、実施例5のズームレンズについて説明する。実施例5のズームレンズの構成を示す断面図を図5に示す。
実施例5のズームレンズは、中間像の形成位置を挟んで、拡大側は第1光学系G1、縮小側は第2光学系G2から構成され、第1光学系G1は、第1−1レンズ群G11のみから構成され、第2光学系G2は、第2−1レンズ群G21、第2−2レンズ群G22、第2−3レンズ群G23、および、第2−4レンズ群G24から構成されている。
第1−1レンズ群G11、第2−1レンズ群G21、および、第2−4レンズ群G24は、変倍の際に縮小側結像面(画像表示面Sim)に対して固定され、第2−2レンズ群G22および第2−3レンズ群G23は、変倍の際に隣り合う群との光軸方向の間隔を変化させて移動するように構成されている。
第1−1レンズ群G11はレンズL11a〜L11mの13枚のレンズから構成され、第2−1レンズ群G21はレンズL21a、L21bの2枚のレンズから構成され、第2−2レンズ群G22はレンズL22a、L22bの2枚のレンズから構成され、第2−3レンズ群G23はレンズL23aのみの1枚のレンズから構成され、第2−4レンズ群G24はレンズL24a〜L24eの5枚のレンズから構成されている。
また、実施例5のズームレンズのレンズデータを表17に、諸元に関するデータを表18に、変倍の際に変化する面間隔に関するデータを表19に、非球面係数に関するデータを表20に、各収差図を図14に示す。
次に、実施例6のズームレンズについて説明する。実施例6のズームレンズの構成を示す断面図を図6に示す。
実施例6のズームレンズは、第2−2レンズ群G22はレンズL22aのみの1枚のレンズから構成され、第2−3レンズ群G23はレンズL23a〜L23eの5枚のレンズから構成され、第2−4レンズ群G24はレンズL24aのみの1枚のレンズから構成されている以外は、実施例5と同様のレンズ群およびレンズ枚数構成である。
また、実施例6のズームレンズのレンズデータを表21に、諸元に関するデータを表22に、変倍の際に変化する面間隔に関するデータを表23に、非球面係数に関するデータを表24に、各収差図を図15に示す。
次に、実施例7のズームレンズについて説明する。実施例7のズームレンズの構成を示す断面図を図7に示す。実施例7のズームレンズは、実施例6と同様のレンズ群およびレンズ枚数構成である。また、実施例7のズームレンズのレンズデータを表25に、諸元に関するデータを表26に、変倍の際に変化する面間隔に関するデータを表27に、非球面係数に関するデータを表28に、各収差図を図16に示す。
次に、実施例8のズームレンズについて説明する。実施例8のズームレンズの構成を示す断面図を図8に示す。
実施例8のズームレンズは、第1−1レンズ群G11がレンズL11a〜L11kの11枚のレンズから構成され、第2−1レンズ群G21がレンズL21aのみの1枚のレンズから構成され、第2−2レンズ群G22がレンズL22a、L22bの2枚のレンズから構成されている以外は、実施例7と同様のレンズ群およびレンズ枚数構成である。
また、実施例8のズームレンズのレンズデータを表29に、諸元に関するデータを表30に、変倍の際に変化する面間隔に関するデータを表31に、非球面係数に関するデータを表32に、各収差図を図17に示す。
次に、実施例9のズームレンズについて説明する。実施例9のズームレンズの構成を示す断面図を図9に示す。
実施例9のズームレンズは、中間像の形成位置を挟んで、拡大側は第1光学系G1、縮小側は第2光学系G2から構成され、第1光学系G1は、第1−1レンズ群G11のみから構成され、第2光学系G2は、第2−1レンズ群G21、第2−2レンズ群G22、第2−3レンズ群G23、第2−4レンズ群G24、および、第2−5レンズ群G25から構成されている。
第1−1レンズ群G11、第2−2レンズ群G22、および、第2−5レンズ群G25は、変倍の際に縮小側結像面(画像表示面Sim)に対して固定され、第2−1レンズ群G21、第2−3レンズ群G23、および、第2−4レンズ群G24は、変倍の際に隣り合う群との光軸方向の間隔を変化させて移動するように構成されている。
第1−1レンズ群G11はレンズL11a〜L11jの10枚のレンズから構成され、第2−1レンズ群G21はレンズL21aのみの1枚のレンズから構成され、第2−2レンズ群G22はレンズL22a、L22bの2枚のレンズから構成され、第2−3レンズ群G23はレンズL23aのみの1枚のレンズから構成され、第2−4レンズ群G24はレンズL24a〜L24dの4枚のレンズから構成され、第2−5レンズ群G25はレンズL25aのみの1枚のレンズから構成されている。
また、実施例9のズームレンズのレンズデータを表33に、諸元に関するデータを表34に、変倍の際に変化する面間隔に関するデータを表35に、非球面係数に関するデータを表36に、各収差図を図18に示す。
実施例1〜9のズームレンズの条件式(1)〜(5)に対応する値を表37に示す。なお、全実施例ともd線を基準波長としており、下記の表37に示す値はこの基準波長におけるものである。
以上のデータから、実施例1〜9のズームレンズは全て、条件式(1)〜(5)を満たしており、全画角が広角端で120°以上と広角でありながら、小型のズームレンズであることが分かる。
次に、本発明の実施形態に係る投写型表示装置について説明する。図19は、本発明の一実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。図19に示す投写型表示装置100は、本発明の実施形態に係るズームレンズ10と、光源15と、各色光に対応したライトバルブとしての透過型表示素子11a〜11cと、色分解のためのダイクロイックミラー12、13と、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム14と、コンデンサレンズ16a〜16cと、光路を偏向するための全反射ミラー18a〜18cとを有する。なお、図19では、ズームレンズ10は概略的に図示している。また、光源15とダイクロイックミラー12の間にはインテグレーターが配されているが、図19ではその図示を省略している。
光源15からの白色光は、ダイクロイックミラー12、13で3つの色光光束(G光、B光、R光)に分解された後、それぞれコンデンサレンズ16a〜16cを経て各色光光束にそれぞれ対応する透過型表示素子11a〜11cに入射して光変調され、クロスダイクロイックプリズム14により色合成された後、ズームレンズ10に入射する。ズームレンズ10は、透過型表示素子11a〜11cにより光変調された光による光学像をスクリーン105上に投写する。
図20は、本発明の別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。図20に示す投写型表示装置200は、本発明の実施形態に係るズームレンズ210と、光源215と、各色光に対応したライトバルブとしてのDMD素子21a〜21cと、色分解および色合成のためのTIR(Total Internal Reflection)プリズム24a〜24cと、照明光と投写光を分離する偏光分離プリズム25とを有する。なお、図20ではズームレンズ210を概略的に図示している。また、光源215と偏光分離プリズム25の間にはインテグレーターが配されているが、図20ではその図示を省略している。
光源215からの白色光は、偏光分離プリズム25内部の反射面で反射された後、TIRプリズム24a〜24cにより3つの色光光束(G光、B光、R光)に分解される。分解後の各色光光束はそれぞれ対応するDMD素子21a〜21cに入射して光変調され、再びTIRプリズム24a〜24cを逆向きに進行して色合成された後、偏光分離プリズム25を透過して、ズームレンズ210に入射する。ズームレンズ210は、DMD素子21a〜21cにより光変調された光による光学像をスクリーン205上に投写する。
図21は、本発明のさらに別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。図21に示す投写型表示装置300は、本発明の実施形態に係るズームレンズ310と、光源315と、各色光に対応したライトバルブとしての反射型表示素子31a〜31cと、色分離のためのダイクロイックミラー32、33と、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム34と、光路偏向のための全反射ミラー38と、偏光分離プリズム35a〜35cとを有する。なお、図21では、ズームレンズ310は概略的に図示している。また、光源315とダイクロイックミラー32の間にはインテグレーターが配されているが、図21ではその図示を省略している。
光源315からの白色光はダイクロイックミラー32、33により3つの色光光束(G光、B光、R光)に分解される。分解後の各色光光束はそれぞれ偏光分離プリズム35a〜35cを経て、各色光光束それぞれに対応する反射型表示素子31a〜31cに入射して光変調され、クロスダイクロイックプリズム34により色合成された後、ズームレンズ310に入射する。ズームレンズ310は、反射型表示素子31a〜31cにより光変調された光による光学像をスクリーン305上に投写する。
図22、図23は、本発明の一実施形態に係る撮像装置であるカメラ400の外観図である。図22は、カメラ400を前側から見た斜視図を示し、図23は、カメラ400を背面側から見た斜視図を示す。カメラ400は、交換レンズ48が取り外し自在に装着される、レフレックスファインダーを持たない一眼形式のデジタルカメラである。交換レンズ48は、本発明の実施形態にかかる光学系であるズームレンズ49を鏡筒内に収納したものである。
このカメラ400はカメラボディ41を備え、カメラボディ41の上面にはシャッターボタン42と電源ボタン43とが設けられている。またカメラボディ41の背面には、操作部44、45と表示部46とが設けられている。表示部46は、撮像された画像や、撮像される前の画角内にある画像を表示するためのものである。
カメラボディ41の前面中央部には、撮影対象からの光が入射する撮影開口が設けられ、その撮影開口に対応する位置にマウント47が設けられ、マウント47を介して交換レンズ48がカメラボディ41に装着されるようになっている。
カメラボディ41内には、交換レンズ48によって形成された被写体像に応じた撮像信号を出力するCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子(図示せず)、その撮像素子から出力された撮像信号を処理して画像を生成する信号処理回路、およびその生成された画像を記録するための記録媒体などが設けられている。このカメラ400では、シャッターボタン42を押すことにより静止画または動画の撮影が可能であり、この撮影で得られた画像データが上記記録媒体に記録される。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明のズームレンズは、上記実施例のものに限られるものではなく種々の態様の変更が可能であり、例えば各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、および、アッベ数を適宜変更することが可能である。
また、本発明の投写型表示装置も、上記構成のものに限られるものではなく、例えば、用いられるライトバルブおよび光束分離または光束合成に用いられる光学部材は、上記構成に限定されず、種々の態様の変更が可能である。
また、本発明の撮像装置も、上記構成のものに限られるものではなく、例えば、一眼レフ形式のカメラや、フィルムカメラ、および、ビデオカメラなどに適用することも可能である。
10、210、310 ズームレンズ
11a〜11c 透過型表示素子
12、13、32、33 ダイクロイックミラー
14、34 クロスダイクロイックプリズム
15、215、315 光源
16a〜16c コンデンサレンズ
18a〜18c、38 全反射ミラー
21a〜21c DMD素子
24a〜24c TIRプリズム
25、35a〜35c 偏光分離プリズム
31a〜31c 反射型表示素子
41 カメラボディ
42 シャッターボタン
43 電源ボタン
44、45 操作部
46 表示部
47 マウント
48 交換レンズ
49 ズームレンズ
100、200、300 投写型表示装置
105、205、305 スクリーン
400 カメラ
G1 第1光学系
G11 第1−1レンズ群
G2 第2光学系
G21 第2−1レンズ群
G22 第2−2レンズ群
G23 第2−3レンズ群
G24 第2−4レンズ群
G25 第2−5レンズ群
L11a〜L25a レンズ
PP 光学部材
Sim 画像表示面
wa 軸上光束
wb 最大画角の光束
Z 光軸

Claims (15)

  1. 縮小側結像面と共役な位置に中間像を形成し、該中間像を拡大側結像面に再結像させるズームレンズであって、
    前記中間像の形成位置を挟んで、拡大側は第1光学系、縮小側は第2光学系からなり、
    前記第1光学系は、最も拡大側にレンズを備え、
    前記第2光学系は、変倍の際に隣り合う群との光軸方向の間隔を変化させて移動する2つ以上の移動レンズ群と、変倍の際に前記縮小側結像面に対して固定される2つの固定レンズ群とからなり、
    該2つの固定レンズ群のうちの1つの固定レンズ群は、最も縮小側に配され、かつ、正の屈折力を有し、
    前記第2光学系の最も拡大側のレンズ群は、正の屈折力を有し、
    下記条件式(2)を満足する
    ことを特徴とするズームレンズ。
    3<b/a<15 …(2)
    ただし、
    b:広角端における設計F値の5倍のF値での最大像高の子午面内の光束径
    a:広角端における設計F値の5倍のF値での軸上光線の光束径
  2. 縮小側結像面と共役な位置に中間像を形成し、該中間像を拡大側結像面に再結像させるズームレンズであって、
    前記中間像の形成位置を挟んで、拡大側は第1光学系、縮小側は第2光学系からなり、
    該第2光学系は、変倍の際に隣り合う群との光軸方向の間隔を変化させて移動する2つ以上の移動レンズ群と、変倍の際に前記縮小側結像面に対して固定される2つの固定レンズ群とからなり、拡大側から順に、前記移動レンズ群、前記固定レンズ群、前記移動レンズ群、前記固定レンズ群からなり、
    前記2つの固定レンズ群のうちの1つの固定レンズ群は、最も縮小側に配され、かつ、正の屈折力を有し、
    前記第2光学系の最も拡大側のレンズ群は、正の屈折力を有する
    ことを特徴とするズームレンズ。
  3. 下記条件式(1)を満足する
    請求項1または2記載のズームレンズ。
    0<|fw|/f21<0.2 …(1)
    ただし、
    fw:広角端での全系の焦点距離
    f21:前記第2光学系の最も拡大側のレンズ群の焦点距離
  4. 下記条件式(2)を満足する
    請求項2記載のズームレンズ。
    3<b/a<15 …(2)
    ただし、
    b:広角端における設計F値の5倍のF値での最大像高の子午面内の光束径
    a:広角端における設計F値の5倍のF値での軸上光線の光束径
  5. 前記第2光学系の拡大側から3番目のレンズ群は、正の屈折力を有する前記移動レンズ群である
    請求項1から4のいずれか1項記載のズームレンズ。
  6. 下記条件式(3)を満足する
    請求項1から5のいずれか1項記載のズームレンズ。
    0<|fw|/f23<0.15 …(3)
    ただし、
    fw:広角端での全系の焦点距離
    f23:前記第2光学系の拡大側から3番目のレンズ群の焦点距離
  7. 下記条件式(4)を満足する
    請求項1から6のいずれか1項記載のズームレンズ。
    0.05<|fw|/f2e<0.3 …(4)
    ただし、
    fw:広角端での全系の焦点距離
    f2e:前記第2光学系の最も縮小側のレンズ群の焦点距離
  8. 下記条件式(5)を満足する
    請求項1から7のいずれか1項記載のズームレンズ。
    0.7<f1/|fw|<3 …(5)
    ただし、
    f1:広角端での前記第1光学系の焦点距離
    fw:広角端での全系の焦点距離
  9. 前記第2光学系は、拡大側から順に、前記移動レンズ群、前記固定レンズ群、前記移動レンズ群、前記移動レンズ群、前記固定レンズ群からなる
    請求項1記載のズームレンズ。
  10. 前記第1光学系は、変倍の際に前記縮小側結像面に対して固定される
    請求項1からのいずれか1項記載のズームレンズ。
  11. 下記条件式(1−1)を満足する
    請求項3記載のズームレンズ。
    0.01<|fw|/f21<0.15 …(1−1)
  12. 下記条件式(2−1)を満足する
    請求項1または4記載のズームレンズ。
    5<b/a<10 …(2−1)
  13. 下記条件式(5−1)を満足する
    請求項8記載のズームレンズ。
    0.8<f1/|fw|<2 …(5−1)
  14. 光源と、該光源からの光が入射するライトバルブと、該ライトバルブにより光変調された光による光学像をスクリーン上に投写するズームレンズとしての請求項1から13のいずれか1項記載のズームレンズとを備えたことを特徴とする投写型表示装置。
  15. 請求項1から13のいずれか1項記載のズームレンズを備えた撮像装置。
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