JP6609794B2 - レンジフード - Google Patents

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Description

本発明は、レンジフードに取り付ける油捕集機構部の汚れ除去に関するものである。
従来、この種のレンジフードは、図8に示すように、調理器具から発生する油煙や周囲に浮遊する埃等を捕集する吸込口101を設けたフード102を調理器具(図示せず)の上方の壁面103に設置し、フード102には、天面には屋外とダクト104を介して連通する排出口105を設け、内部には回転軸106を略水平にして配置した電動機107と、回転軸106に取り付けた羽根車108と、羽根車108を包括した洗浄ケーシング109を配設し、この羽根車108を介し吸込口101と排出口105を結ぶ通風路110を形成している。また、フード102の吸込口101近傍には平板状の整流板111が配設されている。
洗浄ケーシング109の下方には、洗浄液112を貯水する貯水装置113と給水ポンプ114を設け、洗浄ケーシング109には、給水ポンプ114から接続された散水ノズル115を設けている。洗浄ケーシング109の下端部には孔116を設けて、孔116には洗浄ケーシング109内に洗浄液112を貯排する開閉弁117を設け、開閉弁117の下方に排水トレイ118を構成している。
図9に示すように、遠心ファンの羽根車108は、主板119に立設した複数のブレード120を備え、羽根車108内部には、リング状の油捕集機構部121を、ブレード120から15〔mm〕程度の距離を離して、回転軸106方向に間隔を空けて複数枚取り付けている。
以下、そのレンジフードについて図10を参照しながら説明する。
洗浄時には、羽根車108の回転軸106より下方の部分が、洗浄ケーシング109内で貯水装置113から供給された洗浄液112に浸漬される。羽根車108および油捕集機構部121には、レンジフードの使用に伴い汚れが付着している。羽根車108を回転軸106で回転させることで、汚れが付着した部分を洗浄液112に浸漬させて洗浄することができる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014−062710号公報
このような従来のレンジフードにおいては、最も汚れの付着しやすい羽根車の主板部分および主板部分近傍の油補機構部の汚れを充分に洗浄することが困難であった。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、羽根車の主板部分および主板部分近傍の油補機構部も洗浄できるレンジフードを提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、電動機の回転軸に連結した主板と、この主板の外周部で垂直方向に立設した複数のブレードと、前記ブレードの内周側に周回させた油捕集機構部とを有する羽根車と、前記油捕集機構部を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングとを備えたレンジフードであって、前記洗浄ケーシングは、前記主板に対向するケーシング背面板と、前記ケーシング背面板に設置した散水ノズルと、前記洗浄液を貯排する開閉弁とを備え、前記主板は、前記油捕集機構部の内周部に円環に配置した複数の洗浄液導入口と、前記羽根車の内側において前記円環の内周側から延設して前記洗浄液導入口を覆う洗浄液変向板を備え、前記散水ノズルは、前記洗浄液が前記洗浄液導入開口を介して前記洗浄液変向板に着水するように配置したものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、電動機の回転軸に連結した主板と、この主板の外周部で垂直方向に立設した複数のブレードと、前記ブレードの内周側に周回させた油捕集機構部とを有する羽根車と、前記油捕集機構部を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングとを備えたレンジフードであって、前記洗浄ケーシングは、前記主板に対向するケーシング背面板と、前記ケーシング背面板に設置した散水ノズルと、前記洗浄液を貯排する開閉弁とを備え、前記主板は、前記油捕集機構部の内周部に円環に配置した複数の洗浄液導入口と、前記羽根車の内側において前記円環の内周側から延設して前記洗浄液導入口を覆う洗浄液変向板を備え、前記散水ノズルは、前記洗浄液が前記洗浄液導入開口を介して前記洗浄液変向板に着水するように配置したことで、羽根車の主板部分および主板部分近傍の油補機構部も容易に洗浄できる。
本発明の実施の形態1のレンジフードを示す断面構成図 同レンジフードの羽根車の種類図 同レンジフードの羽根車の構成正面断面図 同レンジフードの羽根車の構成斜方図 同レンジフードの羽根車の内側の構成を示す斜方図 同レンジフードのケーシング構成図 同レンジフードのシロッコファンにおける特徴を示す回転軸に垂直な方向から見た断面図 従来のレンジフードを示す側面断面構成図 同レンジフードの羽根車と油捕集機構部の構成を示す図 同レンジフードを示す正面断面構成図
本発明の請求項1記載のレンジフードは、電動機の回転軸に連結した主板と、この主板の外周部で垂直方向に立設した複数のブレードと、前記ブレードの内周側に周回させた油捕集機構部とを有する羽根車と、前記油捕集機構部を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングとを備えたレンジフードであって、前記洗浄ケーシングは、前記主板に対向するケーシング背面板と、前記ケーシング背面板に設置した散水ノズルと、前記洗浄液を貯排する開閉弁とを備え、前記主板は、前記油捕集機構部の内周部に円環に配置した複数の洗浄液導入口と、前記羽根車の内側において前記円環の内周側から延設して前記洗浄液導入口を覆う洗浄液変向板を備え、前記散水ノズルは、前記洗浄液が前記洗浄液導入開口を介して前記洗浄液変向板に着水するように配置したものである。
これにより、汚れが付着した前記羽根車を洗浄する際、前記羽根車を回転させながら前記散水ノズルから洗浄液を噴射すると、噴射された前記洗浄液は、前記羽根車の主板に設けられた洗浄液導入開口を介して洗浄液変向板に洗浄液の流水が着水する。着水した際、前記洗浄液には遠心力が発生する。前記洗浄液と前記洗浄液変向板間に発生する付着力が前記洗浄液に発生する遠心力より大きいときには、前記洗浄液は前記洗浄液変向板上を伝い円周方向へ誘導される挙動となる。また、前記洗浄液と前記洗浄液変向板間に発生する付着力が前記洗浄液に発生する遠心力より小さいときには、前記洗浄液は前記洗浄液変向板から剥離し、その外周方向にある前記主板部分および前記羽根車の主板部分近傍の油補機構部に衝突し表面の汚れを剥がし落とす。さらに着水した前記洗浄液は、前記羽根車の回転による遠心力で外周側へと汚れを剥がし落としながら移動し、前記主板の外周から
前記洗浄ケーシングの底部分に前記洗浄液が貯水された状態で、前記羽根車を回転させることで、羽根車のブレードと油捕集機構部全体も前記洗浄液に浸漬および接触され、油汚れを洗浄することができる。
したがって、最も汚れが付着しやすいのは主板部分および主板部分近傍の油補機構部であるが、この部分に関しては、貯水した前記洗浄ケーシング内で前記羽根車を回転させるだけでは洗浄が困難であったこの主板部分および主板部分近傍の油補機構部に直接洗浄液を着水させることができるため、充分な洗浄効果を得ることが可能となり、目詰まりの発生を防ぐだけでなく美観もきれいな状態を保つことができる効果を奏する。
また、前記散水ノズルは前記ケーシング背面板に供えられているため、レンジフードに吸込まれる気流に含まれている油滴が直接衝突しにくい構造となっており、散水ノズルの噴射口が汚れにくいという効果を奏する。また、洗浄中に、洗浄ケーシングの底部分に貯水された油汚れを含んだ洗浄水が、羽根車の回転で巻き上げられ、羽根車の遠心方向に水滴となって飛散した場合でも、オリフィスの内周面上部に位置している散水ノズルには汚れが直接飛来せず、散水ノズルの孔部がよごれにくいという効果を奏する。
また、請求項2に記載のレンジフードは、前記散水ノズルの噴射口上流に水温を上昇させるヒーターを備えたものである。
これにより、噴射する洗浄液を高温水または加熱スチーム等にして噴射することができる。したがって、付着した油の温度を上昇させて軟化を促し、洗浄効果を高めることができるという効果を奏する。また、レンジフード内部の温度を上昇させて、カビや細菌の発生を防止することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、本実施の形態1では、レンジフード1は、本体2を壁面3に設置し、排出口4にダクト5を接続して屋外と連通している。
本体2は、調理器具(図示せず)の上方で調理器具から発生する油煙や周囲に浮遊する埃等を捕集できるようにフード部6を備えた箱体であって、フード部6の下面7に吸込口8、天面9に前記排出口4を備えている。
本体2の内部には、羽根車10を備えた送風機11と羽根車10を洗浄する洗浄装置12を備えている。図2に示すように、羽根車10には、シロッコファン、ターボファン、プレートファンのように、いくつかの種類があり、本発明はこのいずれにも適用可能であるが、ここではシロッコファン(遠心ファン)を用いる。すなわち、羽根車10は、かご型円筒形状を有している。
送風機11は、前記羽根車10に加えて、この羽根車10を回転させるモータ13と羽根車10を包囲するケーシング14を備えている。
図3および図4に示すように、羽根車10は、少なくとも、複数のブレード15と環状の側板16と円形の主板17で構成されている。ブレード15は、送風機11の送風機流入口18側に位置する前記側板16とモータ13側に位置する主板17によって両端部を挟み込むようにして配置している。
主板17は、図5に示すように、外周に対して中心部を軸方向に、且つ、側板16側に隆起した円錐面22を備えている。言い換えると羽根車10は、円の外周方向から中心軸である回転軸21に向うにしたがって、隆起するように傾斜した円錐面22を持つものでもある。
ブレード15は、複数を主板17上の外周部で円環状に配置している。すなわち、ブレード15は、主板17から垂直方向に立設し、同一円周上に配置している。
また、ブレード15の内周部には、羽根車10の内周を周回するリング状の油捕集機構部28を、回転軸21方向に互いに一定距離を離して、複数枚取り付けている。
さらに、油捕集機構部28の内周側には、円環に配置した複数の洗浄液導入開口29と、羽根車10の内側において前記円環の内周側から延設して洗浄液導入開口29を覆う洗浄液変向板30を備えている。
図6に示すケーシング14には、前記送風機流入口18と送風機吹出口31が備えられている。
ケーシング14は、スクロール板32と、このスクロール板32を挟むように配置したケーシング前面板33とケーシング背面板34と、舌部35と、スクロール板32の延長上に備えた延設板36と、舌部35の延長上に備えた延長板37とを備えている。なお、ケーシング14において、延設板36と、延長板37は必須ではない。
ケーシング前面板33とケーシング背面板34は、羽根車10の高さ方向に対応して間隔を開けて配置した平面板である。
スクロール板32は、羽根車10の外周で、舌部35を基点として羽根車10の回転方向に向って風路を拡大する曲面板である。延設板36はスクロール板32をさらに送風機吹出口31へ延設した平面板である。また、延長板37は、舌部35の反回転方向側から送風機吹出口31へ延設した平面板である。
また、スクロール板32は、ケーシング14の側面部38の主要部に渡り配置されている。ケーシング14の側面において、舌部35から羽根車10の回転方向に約300度の範囲を占めている。
送風機吹出口31は、ケーシング14の側面部38において、ケーシング前面板33とケーシング背面板34と延設板36、延長板37のそれぞれ端部に囲まれて形成している。また、延設板36、延長板37を備えない場合には、ケーシング前面板33とケーシング背面板34、スクロール板32、舌部35のそれぞれ端部に囲まれて形成すればよい。
ケーシング14は、ケーシング前面板33の略中央部にオリフィス39を備えている。送風機流入口18は、オリフィス39の内周部にある。また、図1においてケーシング背面板34側にモータ13を配置している。そして、モータ13からシャフト40を通じ羽根車10を回転させている。
ケーシング14は、本体2内部で、ケーシング前面板33とケーシング背面板34を立てるように配置している。すなわち、羽根車10は、回転軸21を横にして配置し、送風機吹出口31を上方へ向けて配置している。
そして、送風機吹出口31は、本体2の排出口4へ接続されている。送風機流入口18は、本体2内部に開口し、吸込口8に連通している。
モータ13の内部には、回転数センサー(図示せず)と電流センサー(図示せず)がついており、電動機の回転数と電流値を検知する。回転数センサーとしては、ホールICが好ましく、コストが安く精度がいいからである。
洗浄装置12は、送風機11のケーシング14でもある洗浄ケーシング50と、洗浄液51を貯水する貯水装置52と、給水ポンプ53と、散水ノズル54と排水トレイ55を備えている。
貯水装置52は、洗浄ケーシング50の下方に設けている。
給水ポンプ53は、貯水装置52に貯水した洗浄液51を散水ノズル54へ送水するものであって、本体2内部に設けている。
洗浄ケーシング50は、ブレード15と油捕集機構部28の洗浄の際に洗浄液51を貯めることができる機体であって、少なくとも羽根車10の外側から主板17に対向するケーシング背面板34と、下端部に孔56を設けて、孔56には洗浄ケーシング50内に洗浄液51を貯排する開閉弁57を設け、開閉弁57の下方に排水トレイ55を配置している。洗浄ケーシング50として洗浄液51の貯液量は、ブレード15と油捕集機構部28の一部が浸る程度あれば良い。
散水ノズル54は、ケーシング背面板34に設けている。
散水ノズル54は、図6に示すように、ケーシング背面板34上からケーシング前面板33方向に散水するように設けられている。具体的には、散水ノズル54は、ケーシング背面板34を貫通させて、散水ノズル54の噴射口がケーシング前面板33方向に向くように設けている。さらに、図1に示すように、散水ノズル54から噴射される洗浄水が、羽根車10に設けられた洗浄液導入開口29を通過するような位置となるように備える。本実施の形態では、散水ノズル54を一箇所に配置した例を示しているが、必要に応じて複数個所に配置しても良い。
また、図7は回転軸21の垂直平面から見て、ケーシング前面板33を透過した図であるが、散水ノズル54と、洗浄液導入開口29は、この方向から見ると重なる位置に配置されている。
以下、散水ノズル54の噴射位置と洗浄液51の挙動について詳細に記述する。
噴射された洗浄液が洗浄液導入開口29を通過すると、その先に洗浄液導入開口29と連結して具備された洗浄液変向板30に衝突する。衝突した洗浄液は、洗浄液変向板30に付着するため、羽根車10が回転運動しているときには洗浄液に遠心力が発生する。この際、洗浄液51と洗浄液変向板30間に発生する付着力が洗浄液51に発生する遠心力より大きいときには、洗浄液51は洗浄液変向板30上を付着しながら伝い円周方向へ誘導される挙動となる。また、洗浄液51と洗浄液変向板30間に発生する付着力が洗浄液51に発生する遠心力より小さいときには、洗浄液51は洗浄液変向板30から剥離し、その外周方向にある羽根車10の主板17部分近傍の捕機構部28に衝突し表面の汚れを剥がし落とす。さらに着水した洗浄液51は、羽根車10の回転による遠心力で外周側へと主板17上の汚れを剥がし落としながら移動し、主板17の外周から前記洗浄ケーシングへと落下する。これにより洗浄液51は洗浄ケーシング50に貯水される。
上記構成において、調理で油煙が発生しているときにモータ13(好ましくはDCモータ)を作動させると、羽根車10が回転し、油煙や埃を含んだ空気が吸込口8から吸い込まれ、本体2内で羽根車10内を通過する際、油や埃がリング状の油捕集機構部28に衝突してくっついて捕集され、それらが除去された空気が洗浄ケーシング50内を通った後、排出口4を介してダクト5を通って屋外に排出される。
これを繰り返すと、油捕集機構部28、羽根車10のブレード15および主板17に油や埃が蓄積されていき、目詰まりを発生させ、排出風量の低下を招いたり、美観が損なわれたりすることとなる。そこで、排出風量の低下を防ぐために、油捕集機構部28、羽根車10のブレード15の洗浄を行うこととなる。
まず、モータ13を停止させ、開閉弁57を閉じ、給水ポンプ53により貯水装置52に貯めた洗浄液51を汲み上げ散水ノズル54に供給する。貯水装置52内の洗浄液51は事前に給水しているものとする。その後、モータ13を回転させながら散水ノズル54より洗浄液51を噴射すると、噴射された洗浄液51は、洗浄液導入開口29および洗浄液変向板30を介して主板17およびその近傍に着水する。着水した際、散水ノズル54からの洗浄液51の噴射圧力で汚れを剥ぎ落とす。主板17は回転しているので、散水ノズル54や噴射向きが固定されていても、主板17内側全周に着水させることができる。さらに着水した洗浄液51は、主板17の傾斜と羽根車10の回転による遠心力で外周側へと主板17上の汚れを剥がし落としながら移動し、主板17の外周から洗浄ケーシング50へと落下する。
これにより洗浄液51は洗浄ケーシング50の底部分に貯水される。加えて洗浄ケーシング50の底部分に洗浄液51が貯水された状態で、モータ13を回転させることで、油捕集機構部28の全周と羽根車10のブレード15が洗浄液51に浸漬され、洗浄される。排水および乾燥は、開閉弁57を開けて排水トレイ55に洗浄液51を移動させ、送風することで乾燥させる。
以上、一連の洗浄工程により汚れが蓄積した油捕集機構部28および羽根車10のブレード15に加え、羽根車10の回転だけでは洗浄液51が濡れ広がらず洗浄が困難な主板17を含んだ羽根車10全体の洗浄が可能となり、目詰まりの発生を防ぐだけでなく美観もきれいな状態を保つことができる。
また、散水ノズル54の根元に外側からヒーターを巻きつけて搭載し洗浄液51を高温水や加熱スチーム等にすることもできる。これにより、噴射する洗浄液51を高温水または加熱スチーム等にして噴射することができる。付着した油の温度を上昇させて軟化を促し、洗浄効果を高めることができる。また、レンジフード内部の温度を上昇させて、カビや細菌の発生を防止することができるという効果が期待できる。
また散水ノズル54は複数配置させても良く、噴射形状は丸形のみだけでなくホロコーンやスリットなどでも良い、また散水ノズル54は可動式で、散水の方向を可変できるようにしてもよく、この場合、より広範囲に洗浄液51を噴射することができる。貯水装置52への洗浄液51の給水は高温であっても良く、界面活性剤やアルカリ塩などの添加剤を加えたものでも良い。また、貯水装置52への給水は水道から自給式でも良く、添加剤も自動投入されるものでも良い。また、孔56は洗浄ケーシング50の下端部に加えて洗浄ケーシング50内に複数設けても良い。
また、本実施の形態では、ケーシング14を備えた送風機について説明したが、洗浄ケーシング50としては、スクロール板32と、ケーシング前面板33とケーシング背面板34と、舌部35と、延設板36と、延長板37とを必ずしもすべて備わっていなくても良い。洗浄時に洗浄液51を貯めることができるようにケーシング前面板33とケーシング背面板34とこれに挟まれたスクロール板32と、散水ノズル54を設置する延設板36とで機体を形成すれば洗浄液51を噴射することができ、噴射した洗浄液51を貯めることができる。この場合、スクロール板32は、風路を徐々に拡大するものでなくても良い。羽根車10の回転軸21より下方を包囲するものであれば洗浄液51にブレード15および油捕集機構部28の一部を浸すことができるからである。特にプレートファンや風路を徐々に拡大するスクロール板までは必要としないターボファンの場合に適用できるものである。
本発明にかかるレンジフードは主板を含めた羽根車全体の洗浄を可能とし洗浄後の羽根車の美観を維持するものであり、同様の機能が付いた換気装置にも適用することができる。
1 レンジフード
2 本体
3 壁面
4 排出口
5 ダクト
6 フード部
7 下面
8 吸込口
9 天面
10 羽根車
11 送風機
12 洗浄装置
13 モータ
14 ケーシング
15 ブレード
16 側板
17 主板
18 送風機流入口
21 回転軸
22 円錐面
28 油捕集機構部
29 洗浄液導入開口
30 洗浄液変向板
31 送風機吹出口
32 スクロール板
33 ケーシング前面板
34 ケーシング背面板
35 舌部
36 延設板
37 延長板
38 側面部
39 オリフィス
40 シャフト
50 洗浄ケーシング
51 洗浄液
52 貯水装置
53 給水ポンプ
54 散水ノズル
55 排水トレイ
56 孔
57 開閉弁
101 吸込口
102 フード
103 壁面
104 ダクト
105 排出口
106 回転軸
107 電動機
108 羽根車
109 洗浄ケーシング
110 通風路
111 整流板
112 洗浄液
113 貯水装置
114 給水ポンプ
115 散水ノズル
116 孔
117 開閉弁
118 排水トレイ
119 主板
120 ブレード
121 油捕集機構部

Claims (2)

  1. 電動機の回転軸に連結した主板と、この主板の外周部で垂直方向に立設した複数のブレードと、前記ブレードの内周側に周回させた油捕集機構部とを有する羽根車と、前記油捕集機構部を洗浄液に浸漬させるための洗浄ケーシングとを備えたレンジフードであって、
    前記洗浄ケーシングは、前記主板に対向するケーシング背面板と、前記ケーシング背面板に設置した散水ノズルと、前記洗浄液を貯排する開閉弁とを備え、
    前記主板は、前記油捕集機構部の内周部に円環に配置した複数の洗浄液導入口と、前記羽根車の内側において前記円環の内周側から延設して前記洗浄液導入口を覆う洗浄液変向板を備え、
    前記散水ノズルは、前記洗浄液が前記洗浄液導入開口を介して前記洗浄液変向板に着水するように配置したレンジフード。
  2. 前記散水ノズルの噴射口上流に水温を上昇させるヒーターを備えた請求項1に記載のレンジフード。
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