JP6529363B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
この種のヒンジキャップは、キャップ本体の上壁上面に注出筒を立設し、注出筒の内側にプルリングと除去部が設けられ、最初に内容物を注出する際に、プルリングを引っ張り上げて、除去部を取り除いて使用する必要がある。
しかしながら、力の弱い子供や女性および高齢の需要者からは、プルリングで除去部を取り除く抜栓作業を必要としないヒンジキャップが求められている。
このような抜栓作業を必要としないヒンジキャップとしては、インナーリングを有する内蓋を設けたヒンジキャップが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、上記ヒンジキャップは、外蓋を閉じた状態で容器が落下したり、転倒した際の密封性が必ずしも十分でないという問題があった。
さらに、筒壁の具体的実施形態として、筒壁は、内周に、栓体基部の外周下端と当接する係止部を有することを特徴とする構成を採用する。
さらに、本発明のヒンジキャップは、閉蓋時に、筒壁の下端部がキャップ本体の上壁の上面と近接または当接しているので、上蓋の変形を阻止して、栓体は、キャップ本体との一体化を維持することができ、容器内の機密性を保つことができる。
容器Aは、口部1を有する容器であり、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
外筒9の内周面下端部には、容器Aの口部1の嵌合突条2と係合する係合突条10が設けられている。
注出筒5の内周は、下部が縮径され、突条段部5aが設けられ、突条段部5aの断面形状は、上方が段状に形成されるとともに、下方が外方に向けてカーブして形成されており、口部1からの内容物の流れを妨げないで、スムーズに流れるようにしている。
注出筒5は、液状の内容物を案内するために、本実施例では、ヒンジC側が低く、ヒンジCと反対側が高く形成され、その先端部5bは、ラッパ状に広がっている。
本実施例では、筒壁13の内径は、注出筒5の外径に比べて2倍程度となっているが、筒壁13の内径は、注出筒5の先端部5bと干渉しない範囲内で、必要に応じて設定可能である。
さらに、筒壁13の下端部13bは、キャップ本体Bの上壁4の上面と近接または当接するように設定されているが、筒壁13は、係止部13aを形成できる寸法を確保できれば、必ずしも上壁4の上面に届くまで延ばす必要はない。
なお、係止部13aは、筒壁13の全内周にわたり形成されていても、または間隔をおいて形成されていても構わない。
側壁12の下端部内周には、キャップ本体Bの蓋係合部6の内周側と係合する凸部14と、蓋係合部6の外周側と係合する下方に係合突条を設けた係合凹部15とが形成されている。
側壁12のヒンジCと反対側の下端部外周には、摘み部16が円弧状に形成され、本実施例では、側壁12は、摘み部16が設けられた近傍を薄肉状部12aとし、摘み部16には、側壁12下端部近傍の上面に凹部16aが形成されている。
図5に示すように、栓体Eは、円盤状の栓体基部17と、栓体基部17の下面から垂設され、キャップ本体Bの注出筒5の内周に先端部18aから嵌入する密封リング18とから構成されている。
本実施例では、栓体基部17の外周上端部には、テーパー面が形成され、栓体Eを筒壁13の内側に挿入する際に、係止部13aの前述した緩やかな傾斜を乗り越え易くしている。
このため、閉蓋時に、栓体基部17の上面と頂壁11の内面との間には、周縁突出部19で囲まれる上方空隙21が形成される。
閉蓋時に、栓体Eの上面は、頂壁11の内面と当接すると、上蓋Dの筒壁13の内周面と栓体基部17の外周面との間に側方間隙S1が形成され、また、筒壁13の係止部13aの上端と栓体基部17の下面との間にも上下間隙S2が形成される。
これらの間隙S1およびS2が形成されることにより、栓体Eは、上蓋Dの筒壁13の内側で上下左右方向のガタ付きをもって保持される。
本実施例のヒンジキャップは、上蓋Dの筒壁13に栓体Eを組み付けるに当たって、上蓋Dを開いた状態で、キャップ本体Bの注出筒5の内周に栓体Eの密封リング18の先端部18aを嵌入し、ついで、ヒンジCを回動中心として、上蓋Dを閉じていくと、栓体基部17に筒壁13が被さり、さらに上蓋Dを閉じていくと、栓体基部17の外周面は、筒壁13内周の係止部13aを乗り越えて、筒壁13に保持される。
つぎに、図1に示すように、キャップ本体Bに対して上蓋Dを閉じた状態で、内容物が充填された容器Aの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、装着部3の内筒8と外筒9との間に形成された環状溝部に容器Aの口部1を当てがい、上蓋Dの上から押圧力が加えられ、外筒9の係合突条10が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器Aの口部1が内筒8の外周と外筒9の内周、および基壁7とによって挟持されることで装着される。
さらに、栓体Eの密封リング18の先端部18aは、注出筒5の突条段部5aと近接または当接しているので、頂壁11に下向きの力が加わると、先端部18aは、突条段部5aと当接して、それ以上密封リング18が注出筒5の内周に食い込むのを阻止することができ、密封リング18と注出筒5とによる良好なシールを維持することができる。仮に、注出筒5に突条段部5aが設けられていないと、密封リング18は、注出筒5の内周に押し込められて、注出筒5とのシールを損なうことになる。
この際に、密封リング18の先端部18aは、突条段部5aとわずかな間隙を保って近接していることが好ましく、この間隙は、0.1〜0.5mmが特に好ましい。
なお、本実施例では、装着部3は、内筒8の外周と外筒9の内周、および基壁7とによって容器Aの口部1を狭持するものとしたが、容器Aの口部1の外周に雄ネジを形成するとともに、外筒9の内周に雌ネジを形成することによって螺着するものであってもよい。
また、栓体Eは、栓体基部17の上面に上方空隙21が形成され、栓体基部17の周縁突出部19および中央突出部20を除き薄肉になっていることにより、栓体基部17は、上蓋Dから力を受けた際に、変形することで密封筒18に加わる力を分散することができる。
さらに、栓体基部17の中央突出部20は、容器Aの転倒時あるいは落下時に、上蓋Dの頂壁11から栓体Eに加わる力をピンポイントで受け止めることにより、衝撃力を緩和することができる。
本実施例では、周縁突出部19は、図5(a)に示すように、栓体基部17の上面周縁部全周にわたり形成されているが、間欠的に形成されていても構わないし、また、中央突出部20は、栓体基部17の上面中央部に1箇所だけ形成されているが、中央部の周辺に複数、均等に配置するように形成されても構わない。
また、打栓工程で説明したように、栓体Eの密封リング18は、先端部18aが注出筒5の突条段部5aとわずかな間隙を保って近接していることと相まって、密封リング18を垂設する栓体基部17は、上方空隙21が形成される部分で変形し易くなっていることにより、容器Aの転倒時あるいは落下時に、上蓋Dが変形しても、栓体基部17の上方空隙21が形成される部分が変形するだけで、密封リング18自体は変形しないで、先端部18aが、わずかに下降して突条段部5aと当接し、それ以上の下降が停止することにより、密封リング18と注出筒5の内周とのシールを維持することができる。
本実施例では、抜栓作業なしに、閉蓋状態から上蓋Dの摘み部16を持ち上げ、上蓋Dとともに、それに連動する栓体Eの密封リング18がキャップ本体Bの注出筒5から外されれば、容器Aを傾けただけで、容易に注出筒5から容器A内の内容物を注出することができる。
この際に、上蓋Dは、凸部14と係合凹部15がキャップ本体Bの蓋係合部6を挟むことになり、転倒時あるいは落下時に上蓋Dに力が加わっても、側壁12の下端部がずれて変形するのを阻止することができる。
このように、何度でも注出筒5を密封可能なヒンジキャップが得られ、閉蓋状態では、栓体Eは、キャップ本体Bと一体化し、転倒あるいは落下等によって、上蓋Dに力がかかった場合でも、容器A内の気密性を保つことができるという優れた効果を奏する。
なお、注出筒5の位置は、キャップ本体Bの上壁4の中央でなくても、適宜変えることが可能であり、どちらかというとヒンジCと反対側の方に偏心させた方が、注出筒5から内容物を注出するのに都合がよい。
さらに、容器Aについては、どのような材質のものでもよく、また、容器内に収納する内容物も液状に限らず、粉末状、顆粒状などでもかまわない。
本発明によれば、容器内の内容物を長期にわたって気密に保つことができる。
B キャップ本体
C ヒンジ
D 上蓋
E 栓体
F 注出孔
S1 側方間隙
S2 上下間隙
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4 上壁
5 注出筒
5a 突条段部
5b 先端部
6 蓋係合部
7 基壁
8 内筒
9 外筒
10 係合突条
11 頂壁
12 側壁
12a 薄肉状部
13 筒壁
13a 係止部
13b 下端部
14 凸部
15 係合凹部
16 摘み部
16a 凹部
17 栓体基部
18 密封リング
18a 先端部
19 周縁突出部
20 中央突出部
21 上方空隙
Claims (4)
- 容器の口部に装着するキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部に装着する装着部と、装着部上端から内方に延設され口部開口を封鎖する上壁と、上壁を貫通する注出孔の周囲に立設される注出筒とを備え、
上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側壁と、頂壁の内面から垂設される筒壁と、筒壁の内側で上下動可能に保持される栓体とを備え、
栓体は、注出筒内周を密封する密封リングを有し、
注出筒は、内周下部に、密封リングの先端部と近接または当接する突条段部を有することを特徴とするヒンジキャップ。 - 筒壁は、キャップ本体の上壁の上面と近接または当接する下端部を有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
- 栓体は、下面から密封リングを垂設する円盤状の栓体基部を有し、
栓体基部は、上面に上方空隙を形成する周縁突出部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。 - 筒壁は、内周に、栓体基部の外周下端と当接する係止部を有することを特徴とする請求項3に記載のヒンジキャップ。
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