JP6370973B2 - Pockets and clothes with pockets - Google Patents
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Description
本発明は、ポケット及びポケットを有する衣服に関する。 The present invention relates to a pocket and a garment having the pocket.
特許文献1には、シャツ等の衣類の胸ポケットを45度傾けて縫製し、胸ポケットの入り口の一部を縫製することによって、胸ポケットに収納したスマートフォンの落下を防止することが記載されている。
また、特許文献2には、上着の前身頃に設けた開口部を覆うように表ポケット部と裏ポケット部とを設け、前身頃の開口部の一部に伸縮性を有する縦帯布を逢着することによって、上着の表側から裏ポケット部に携帯機器を収納でき、かつ、裏ポケット部に収納した携帯機器の落下を防止することが記載されている。
Further, in
本発明は、物品の出し入れが容易であり、かつ、収納した物品の脱落を防止できるポケット及びこれを有する衣服を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a pocket in which an article can be easily taken in and out and a stored article can be prevented from falling off, and a garment having the pocket.
本発明に係る衣服は、衣服のポケット形成領域に設けられるポケットを備え、ポケットは、ポケット形成領域に、それぞれの上端縁が一体化されたポケット裏布及びポケット表布を縫い合わせることによって構成されており、ポケット裏布は、上端縁側から下端縁側に向かってポケットの幅方向における間隔が狭まる一対の第1の縫い目によってポケット形成領域に縫い合わされ、ポケット裏布は、伸縮性を有する生地からなり、一対の第1の縫い目で挟まれた部分にポケットの幅方向に伸縮性を有する伸縮部が設けられ、ポケット裏布とポケット形成領域との間に、一対の第1の縫い目で挟まれた収納空間が構成されているものである。 A garment according to the present invention includes a pocket provided in a pocket forming region of the garment, and the pocket is configured by sewing a pocket back cloth and a pocket front cloth in which respective upper end edges are integrated into the pocket forming region. The pocket backing is stitched into the pocket forming region by a pair of first seams in which the interval in the width direction of the pocket is narrowed from the upper edge to the lower edge, and the pocket backing is made of a stretchable fabric, A storage portion sandwiched between a pair of first seams, provided with a stretchable portion having elasticity in the width direction of the pocket at a portion sandwiched between the pair of first seams, and between the pocket backing cloth and the pocket forming region. A space is constructed.
また、本発明に係るポケットは、物品上のポケット形成領域に縫い合わされるポケット裏布と、ポケット裏布を覆うようにポケット形成領域に縫い合わされ、その上端縁がポケット裏布の上端縁と一体化されたポケット表布とを備え、ポケット裏布は、上端縁側から下端縁側に向かってポケットの幅方向における間隔が狭まる一対の第1の縫い目によってポケット形成領域に縫い合わされ、ポケット裏布は、伸縮性を有する生地からなり、一対の第1の縫い目で挟まれた部分にポケットの幅方向に伸縮性を有する伸縮部が設けられ、ポケット裏布とポケット形成領域との間に、一対の第1の縫い目で挟まれた収納空間が構成されているものである。 The pocket according to the present invention is stitched to the pocket forming area so as to cover the pocket backing cloth, and the upper edge of the pocket is integrated with the upper edge of the pocket backing cloth. And the pocket backing cloth is stitched to the pocket forming region by a pair of first seams in which the interval in the width direction of the pocket is narrowed from the upper edge side toward the lower edge edge side. A stretchable fabric is provided, and a stretchable portion having stretchability in the width direction of the pocket is provided at a portion sandwiched between the pair of first seams, and a pair of first stitches are provided between the pocket backing cloth and the pocket forming region. A storage space sandwiched by one seam is configured.
また、本発明に係る衣服は、衣服のポケット形成領域の表側に設けられるポケットと、衣服のポケット形成領域の裏側に設けられる隠しポケットとを備え、ポケットは、それぞれの上端縁が一体化されたポケット裏布及びポケット表布をポケット形成領域の表側に縫い合わせることによって構成され、ポケット表布の上端縁を除く周縁部がポケット形成領域に縫い合わされ、ポケット形成領域には幅方向に延びるスリットが形成され、隠しポケットは、スリットよりポケットの下端縁側においてスリットに沿う縫い目によってポケット形成領域とポケット裏布とに縫い合わされる隠しポケット表布と、スリットよりポケットの上端縁側においてスリットに沿う縫い目によってポケット形成領域に縫い合わされる隠しポケット裏布とによって構成され、隠しポケット表布及び隠しポケット裏布は、上端縁側から下端縁側に向かって隠しポケットの幅方向における間隔が狭まる一対の第1の縫い目によって縫い合わされ、隠しポケット表布及び隠しポケット裏布の少なくとも一方は、伸縮性を有する生地からなり、一対の第1の縫い目で挟まれた部分にポケットの幅方向に伸縮性を有する第1の伸縮部が設けられ、ポケット裏布は、上端縁側から下端縁側に向かってポケットの幅方向における間隔が狭まる一対の第2の縫い目によってポケット形成領域に縫い合わされ、ポケット裏布とポケット形成領域との間に、一対の第2の縫い目で挟まれた収納空間が構成されているものである。 Moreover, the garment according to the present invention includes a pocket provided on the front side of the pocket forming region of the garment and a hidden pocket provided on the back side of the pocket forming region of the garment, and the pockets have their upper end edges integrated. Consists of stitching the pocket back cloth and the pocket front cloth to the front side of the pocket forming area, the peripheral edge except the top edge of the pocket cloth is stitched to the pocket forming area, and a slit extending in the width direction is formed in the pocket forming area The hidden pocket has a pocket formed by a seam along the slit on the lower end edge side of the pocket from the slit, and a seam along the slit on the upper edge side of the pocket. With hidden pocket lining cloth sewn into the area. The hidden pocket face cloth and the hidden pocket back cloth are stitched together by a pair of first seams in which the distance in the width direction of the hidden pocket is reduced from the upper edge side toward the lower edge edge side. At least one is made of a stretchable fabric, and a first stretchable portion having stretchability in the width direction of the pocket is provided in a portion sandwiched between a pair of first seams. Storage that is sewn to the pocket forming area by a pair of second seams that narrow the gap in the width direction of the pocket toward the lower edge, and is sandwiched between the pair of second seams between the pocket backing cloth and the pocket forming area A space is constructed.
本発明によれば、物品の出し入れが容易であり、かつ、収納した物品の脱落を防止できるポケット及びこれを有する衣服を実現できる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the pocket which can take in and out of an article | item easily and can prevent the omission of the accommodated article | item and clothing which has this are realizable.
以下、図面を参照しながら、本発明に係る衣服を説明する。本明細書に添付の図面においては、縫い目を短破線で表し、背面側に隠れた物品や部材の輪郭を長破線で表す。また、第1〜第3の実施形態において図示の便宜上前身頃の記載を省略している図面においては、実際には、紙面上の最も背面側に前身頃が位置している。第4〜第6の実施形態において図示の便宜上前身頃の記載を省略している図面においては、ポケットと隠しポケットとの間に前身頃が位置している。 Hereinafter, clothes according to the present invention will be described with reference to the drawings. In the drawings attached to the present specification, the seam is represented by a short broken line, and the outline of an article or member hidden on the back side is represented by a long broken line. In the drawings in which the description of the front body is omitted for convenience of illustration in the first to third embodiments, the front body is actually located on the most back side on the paper surface. In the drawings in which the description of the front body is omitted for convenience of illustration in the fourth to sixth embodiments, the front body is located between the pocket and the hidden pocket.
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る衣服の正面図である。
(First embodiment)
FIG. 1 is a front view of a garment according to the first embodiment.
衣服1は、左胸部分にポケット2を有する。本実施形態に係る衣服1のポケット2は、前身頃3の上に、ポケット裏布及びポケット表布5を重ね合わせ、ポケット表布5の周縁部のうち上端縁を除く部分を、衣服1の前身頃3に縫い合わせることによって形成される。図1においては、ポケット2の形状が長方形であるが、ポケット2の形状は特に限定されない。
The
図2は、図1のX部分の詳細を示す図である。より詳細には、図2(a)は、ポケットの正面図であり、図2(b)は、ポケットの構造をわかりやすくするために、図2(a)に示すポケット表布を取り除いた状態を示す図である。図2においては、図示の便宜上、前身頃の記載を省略している。また、図3は、図2に示すIII−IIIラインに沿う断面図であり、図4は、図2に示すY部分の裏面図である。 FIG. 2 is a diagram showing details of a portion X in FIG. More specifically, FIG. 2 (a) is a front view of the pocket, and FIG. 2 (b) is a state in which the pocket surface cloth shown in FIG. 2 (a) is removed for easy understanding of the pocket structure. FIG. In FIG. 2, the description of the front body is omitted for convenience of illustration. 3 is a cross-sectional view taken along the line III-III shown in FIG. 2, and FIG. 4 is a back view of the Y portion shown in FIG.
ポケット2は、衣服1の前身頃3に、ポケット裏布4及びポケット表布5をこの順に縫い合わせることによって構成されている。本実施形態においては、ポケット裏布4とポケット表布5とは1枚の生地からなる。この1枚の生地をポケット2の上端縁となる部分で折り曲げることによって、ポケット裏布4とポケット表布5とが重ね合わされた状態となっている。尚、ポケット裏布4とポケット表布5とは、必ずしも1枚の生地で構成する必要はなく、ポケット裏布4とポケット表布5とを別個に裁断し、ポケット2の上端縁となる部分で縫い合わせることによって一体化しても良い。
The
図2(b)に示すように、ポケット裏布4の下端縁9から所定の高さまでの部分には、ポケット裏布4の幅方向の所定範囲に渡ってゴム部材6が縫い合わされている。そして、ポケット裏布4は、上端縁8から下端縁9に向かう一対の第1の縫い目7a及び7bによって前身頃3に縫い合わされている。ポケット裏布4の上端縁8及び下端縁9は、前身頃3に縫い合わされていない。このように、第1の縫い目7a及び7bによってポケット裏布4を前身頃に縫い合わせることによって、ポケット裏布4と前身頃3との間に、第1の縫い目7a及び7bで挟まれた、上下方向に延びる挿通孔31が形成される。この挿通孔31がポケット2の収納空間となる。
As shown in FIG. 2 (b), a
本実施形態においては、第1の縫い目7a及び7bは、ポケット裏布4の左右の端縁に対して傾斜する直線状に形成されており、ポケット2の幅方向における第1の縫い目7a及び7bの間隔は、ポケット裏布4の上端縁8側から下端縁9側へと向かうにつれて狭まっている。第1の縫い目7a及び7bの間隔は、最も狭い部分で、保持対象物の幅より小さくなるように設定されている。また、本実施形態では、第1の縫い目7a及び7bは、ゴム部材6上を通過する位置に形成されている。このように、第1の縫い目7a及び7bの間隔を上端縁8側から下端縁9側へと向かって狭めているのは、ポケット2への物品の収納(挿入)をしやすくするためである。尚、ポケット2への物品の収納については後述する。
In the present embodiment, the
また、図4に示すように、ポケット裏布4の下端縁9の中央部には、切欠10が形成されている。本実施形態においては、切欠10は、底辺がゴム部材6の下端縁と略一致する三角形状を有する。ポケット裏布4のうち、切欠10の一対の斜辺に沿う部分は、ゴム部材6に縫い合わされている。このように、ポケット裏布4の下端縁9のゴム部材6と重なる部分に切欠10を設けて、切欠10と重なるようにポケット裏布4にゴム部材6を縫い合わせることによって、ポケット裏布4のうち、一対の第1の縫い目7a及び7bで挟まれた部分に、ポケット2の幅方向に伸縮可能な伸縮部12が構成される。
As shown in FIG. 4, a
ポケット表布5は、図2(a)及び図3に示すように、ポケット裏布4の上端縁8で折り返されて、ポケット裏布4を完全に覆うようにポケット裏布4に重ね合わされている。この状態で、ポケット表布5の上端縁、つまり、ポケット2の開口部となる部分を除いて、ポケット表布5の周縁部が前身頃3に縫い合わされている。ポケット表布5がポケット裏布4を覆い隠すことによって、衣服1の外観上、ポケット裏布4が見えなくなっている。
As shown in FIGS. 2A and 3, the pocket
図5は、第1の実施形態に係るポケットの縫製方法を説明する図である。尚、図5においても、図示の便宜上、前身頃の記載を省略している。 FIG. 5 is a diagram for explaining a pocket sewing method according to the first embodiment. In FIG. 5, the front body is not shown for convenience of illustration.
まず、図5(a)に示すポケット2を形成用の部品を縫製する。具体的には、1枚の生地から、ポケット裏布4とポケット表布5とを一体に裁断し、ポケット裏布4の下端縁9に切欠10を形成した後、ゴム部材6をポケット裏布4に縫い合わせる。また、ポケット表布5の周縁部を折り返すことによって、生地の端縁のほつれを防ぐと共に縫い代として用いるための折り返し部13a〜13cを設ける。また、ポケット表布5とポケット裏布4との境界部分は、折り目14を形成する。
First, a part for forming the
次に、図5(b)に示すように、前身頃上におけるポケット2の形成領域にポケット裏布4を重ね合わせて、ポケット裏布4と前身頃とを縫い合わせ、縫い目7a及び7bを形成する。これによって、ポケット裏布4の上端縁となる折り目14からから下端縁9に向かって幅が狭まる挿通孔31が形成される。
Next, as shown in FIG. 5B, the
次に、図5(c)に示すように、折り目14でポケット表布5を折り返して、ポケット裏布4上にポケット表布5を重ね合わせた状態とし、折り目14を除くポケット表布5の周縁部を前身頃に縫い合わせる。このとき、ポケット表布5と共にポケット裏布4の上端縁以外の部分を一緒に前身頃に縫い合わせても良い。
Next, as shown in FIG. 5C, the
以上の工程を経てポケット2が縫製される。
The
図6〜図8は、第1の実施形態に係るポケットへの物品の収納方法を示す図である。より詳細には、図6(a)、図7(a)及び図8(a)は、ポケット2の正面図であり、図6(b)、図7(b)及び図8(b)は、説明をわかりやすくするために、ポケット表布を取り除いた状態を示す図である。尚、図6〜図8においても、図示の便宜上、前身頃の記載を省略している。また、図6〜図8においては、ポケット2にスマートフォン15を収納する例を説明する。
6-8 is a figure which shows the storage method of the articles | goods in the pocket which concerns on 1st Embodiment. More specifically, FIGS. 6 (a), 7 (a), and 8 (a) are front views of the
まず、図6に示すように、スマートフォン15の一部をポケット2の上端縁の開口部から、ポケット裏布4と前身頃との間に形成される挿通孔31に挿入する。ポケット表布5の上端縁とポケット裏布4の上端縁とは一体であるので、一般的なポケットに収納する場合と同様に、特に意識することなく挿通孔31にスマートフォン15を挿入することができる。
First, as shown in FIG. 6, a part of the
次に、図7に示すように、第1の折り目7a及び7bの間隔とスマートフォン15の幅とが略等しくなる深さまで、更にスマートフォン15をポケット2の内部に挿入すると、ゴム部材6によって伸縮部12に働く収縮力によって、スマートフォン15の挿入に対して抵抗が生じる。
Next, as shown in FIG. 7, when the
この状態から更にスマートフォン15をポケット2の内部に押し込むと、スマートフォン15によって伸縮部12が押し広げられ、図8に示すように、スマートフォン15がポケット裏布4の下端縁9と前身頃3との間に形成されている開口部を貫通した状態となる。このとき、スマートフォン15が伸縮部12に生じる収縮力によって保持されるため、前屈みになるなどしてポケット2の開口部が下方に向いた場合でも、ポケット2からのスマートフォン15の脱落が防止される。
When the
以上説明したように、本実施形態に係る衣服1においては、ポケット裏布4と前身頃3とを縫い合わせるための第1の縫い目7a及び7bの間隔が、ポケット2の開口部から内部に向けて狭まるように形成されているため、使用者は、伸縮部12の位置を意識することなく、スマートフォン15をポケット2に挿入するだけで、伸縮部12の位置にスマートフォン15を誘導することができる。つまり、第1の縫い目7a及び7bが、スマートフォン15の挿入時に、伸縮部12の位置にスマートフォン15を導くガイドとして機能する。また、伸縮部12はゴム部材6によって幅方向に収縮可能であるので、スマートフォン15を挿入して軽く押し込むだけで、ポケット裏布4の下端縁9と前身頃との間に形成される開口部にスマートフォン15を嵌め込むことができる。また、スマートフォン15の取り出し時には、使用者は、スマートフォン15をポケット2から引き出すだけで良い。したがって、一般的なポケットに収納する場合と同様の操作でスマートフォン15を出し入れすることができる。
As described above, in the
また、スマートフォン15をポケットに収納した状態では、伸縮部12によってスマートフォン15が保持されるため、使用者が前屈みになった場合などに、予期せずスマートフォン15がポケット2から脱落することを防止することができる。
Moreover, in the state which stored the
ポケット裏布4は、ポケット表布5によって完全に覆い隠されているため、衣服1の外観上、ポケット裏布4は見えない。したがって、ポケット裏布4を設けることによって、衣服1のデザイン性を損なうことはない。
Since the pocket back
単にポケット2の内部に収納した物品の脱落を防止する目的では、ポケットの上端縁にボタンやファスナーを設ければ良いが、この場合は、そもそもポケットへの物品の出し入れがしにくく、ポケットのデザインも限定される。これに対して、本発明に係る衣服によれば、デザインを損なうことなく、ポケットへの物品の出し入れが容易で、かつ、ポケットに収容した物品の脱落を防止できる衣服を実現できる。
For the purpose of simply preventing the items stored in the
また、一般的なポケットにおいても、ポケット開口部のほつれを防ぐために、ポケットの上端縁に折り返し部分が設けられる。本実施形態におけるポケット裏布4は、一般的なポケットの上端縁の折り返し部分を延長することによって構成することができるので、生地の裁断形状を若干変更するだけでポケット2の形成用部品を作製することができ、ゴム部材6の他に特別な部材も不要である。また、ポケット裏布4は、第1の縫い目7a及び7bによって前身頃に縫製されるので、ポケット2の縫製のために大幅に縫製工程を変更する必要もない。したがって、簡単かつ効率的に本実施形態に係る衣服を縫製することができる。
Further, even in a general pocket, a folded portion is provided at the upper edge of the pocket in order to prevent fraying of the pocket opening. Since the
更に、本実施形態では、ポケット裏布4の下端縁に三角形の切欠10を設け、切欠10を覆うようにゴム部材6をポケット裏布4に縫い合わせている。したがって、ポケット2にスマートフォンを収納していない状態では、ポケット裏布4は略平坦であるので、ポケット裏布4を設けたことによって凹凸が生じず、外観上もすっきりした状態となる。
Furthermore, in this embodiment, the
また、本実施形態のように、切欠10及びこれに重なるゴム部材6によって伸縮部12を形成した場合、ポケット裏布4の幅方向における伸縮部12の伸張可能量(伸び幅)及び収縮力は、ゴム部材の下端縁で最も大きく、ゴム部材6の上端縁で最も小さくなる。したがって、ポケット2へのスマートフォン15の挿入時に、伸縮部12の収縮力によっていきなり大きな抵抗が生じるのではなく、スマートフォン15が伸縮部12を通過するに従って徐々に大きくなる。この結果、ポケット裏布4の下端縁に形成された開口部にスマートフォン15を挿通させる際に、スマートフォン15に大きな抵抗が働いて引っ掛かるような感覚を使用者に与えることがなく、スムーズにスマートフォン15を挿入することができる。
Further, as in the present embodiment, when the
尚、本実施形態では、ポケット裏布4の下端縁9に切欠10を設ける例を説明したが、切欠10に代えて、単に切り込みを設けるだけでも良い。切欠10と同様に、切り込みによっても、ポケット裏布4の下端縁近傍の拘束を低減できるので、ポケット裏布4に縫い合わせたゴム部材6によって伸縮可能な伸縮部12を構成できる。この場合、伸縮部12の伸張可能量及び収縮力がポケット裏布4の下端縁9に向かって大きくなるように、切り込み近傍におけるポケット裏布4とゴム部材6との縫い目を形成しても良い。例えば、切欠10に代えて切り込みを設けた場合でも、切り込み近傍におけるポケット裏布4とゴム部材6との縫い目を、本実施形態と同様にハの字型にすれば良い。
In the present embodiment, the example in which the
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態に係るポケットの詳細を示す図であり、図10は、図9に示すZ部分の詳細を示す一部破断図である。図10においては、ゴム部材6の端部から所定範囲を取り除いた状態を示している(取り除いた部分は二点鎖線で示す)。尚、図9及び図10においても、図示の便宜上、前身頃の記載を省略している。
(Second Embodiment)
FIG. 9 is a diagram showing details of the pocket according to the second embodiment, and FIG. 10 is a partially cutaway view showing details of a Z portion shown in FIG. FIG. 10 shows a state where a predetermined range is removed from the end of the rubber member 6 (the removed part is indicated by a two-dot chain line). 9 and 10 also omit the description of the front body for convenience of illustration.
本実施形態に係る衣服は、スマートフォン15を挿入して保持するための挿通孔31(第1の挿通孔)に加え、ポケット2の側縁部分に、ペンや眼鏡等のスティック状の物品を挿入して保持するための挿通孔32(第2の挿通孔)が設けられている。
In the clothes according to this embodiment, in addition to the insertion hole 31 (first insertion hole) for inserting and holding the
より詳細には、図10に示すように、ポケット裏布4の下端縁9の一方端部には、切欠16が形成されており、ポケット裏布4の下端縁9の略全体に沿うように、かつ、切欠16を覆うように、ゴム部材6がポケット裏布4に縫い合わされている。ポケット裏布4にゴム部材6を縫い合わせる際には、ゴム部材6の上端縁部分と下端縁部分とにおいて、ポケット裏布4にヒダ17が形成されるように、ポケット裏布4の幅方向にギャザーを寄せて縫製を行うことによって、ポケット裏布4の幅方向に収縮可能な伸縮部12を形成する。このとき、ゴム部材6の上端縁部分と比べて下端縁部分における伸縮部12の収縮量及び収縮力が大きくなるように、ゴム部材6の上端縁部分と比べて下端縁部分により多くギャザーを入れることが好ましい。尚、ギャザーは、ポケット裏布4のうち、少なくとも第1の縫い目7a及び7bの形成位置より内側の部分に入れれば良い。
More specifically, as shown in FIG. 10, a
ポケット裏布4にギャザーを入れるために、ゴム部材6の長さより、ポケット裏布4の下端縁9の幅を大きくすることが必要である。ポケット2のサイズにもよるが、スマートフォンを保持する目的であれば、例えば、ゴム部材6の長さより、ポケット裏布4の下端縁の幅を1〜3cm程度長くすれば良い。
In order to gather the
第1の縫い目7a及び7bは、ポケット裏布4の上端縁8から下端縁9にかけて、切欠16以外の部分を通過するように形成される。第1の縫い目7a及び7bは、第1の実施形態と同様に、ポケット裏布4の幅方向における第1の縫い目7a及び7bの間隔がポケット裏布4の上端縁8から下端縁9に向かって狭まるように形成される。第1の縫い目7a及び7bによって、挿通孔31が形成されている。
The
第1の縫い目7aの幅方向外側(図9(b)における左側)には、更に、ポケット裏布4の上端縁8から下端縁9まで延びる一対の第2の縫い目18a及び18bが設けられている。また、第2の縫い目18a及び18bの少なくとも一方は、ゴム部材6のうち、ポケット裏布4に設けられた切欠16に重なる部分を通過するように形成される。本実施形態では、第2の縫い目18aが切欠16に重なるゴム部材6の一部を通過し、第2の縫い目18bがポケット裏布4の切欠16近傍を通過する。これらの第2の縫い目18a及び18bによって、ポケット裏布4と前身頃との間、及び、切欠16を覆うゴム部材6の一部と前身頃との間に、第2の縫い目18a及び18bに挟まれ、ポケット2の上下方向に延びる挿通孔32が形成される。更に、切欠16に重なるゴム部材6の一部において、ポケット裏布4の幅方向における第2の縫い目18a及び18bの間隔が、部分的に狭まるように、第2の縫い目18aの一部が折れ線上に形成されている。この結果、切欠16に重なるゴム部材6の一部と前身頃との間に形成される、挿通孔32の一部に相対的に幅が狭くなった狭窄部19が形成される。本実施形態では、第2の縫い目18aの形状によって狭窄部19を形成しているが、第2の縫い目18aを直線とし、第2の縫い目18bを折れ線または曲線としても良い。また、狭窄部19は、挿通孔32の他の部分と比べて部分的に幅が狭くなっていれば良いが、本実施形態のように、挿通孔32の幅が徐々に狭くなった後に、再度徐々に拡がるように狭窄部19を設けた場合、狭窄部19に物品の一部が引っ掛かることなくスムーズな物品の出し入れが可能となる。
A pair of
図11〜図13は、第2の実施形態に係るポケットへの物品の収納方法を説明する図である。より詳細には、図11(a)、図12(a)及び図13(a)は、ポケットの正面図であり、図11(b)、図12(b)及び図13(b)は、説明をわかりやすくするために、ポケット表布を取り除いた状態を示す図である。尚、図11〜図13においても、図示の便宜上、前身頃の記載を省略している。また、図11〜図13においては、ポケット2にスマートフォン15と眼鏡20とを収納する例を説明する。図12(b)及び図13(b)においては、説明をわかりやすくするため、眼鏡のテンプル(つる)以外の部分の記載を省略している。
FIGS. 11-13 is a figure explaining the accommodation method of the articles | goods in the pocket based on 2nd Embodiment. More specifically, FIGS. 11 (a), 12 (a) and 13 (a) are front views of the pocket, and FIGS. 11 (b), 12 (b) and 13 (b) It is a figure which shows the state which removed the pocket surface cloth in order to make description easy to understand. In addition, also in FIGS. 11-13, description of the front body is abbreviate | omitted for convenience of illustration. Moreover, in FIGS. 11-13, the example which accommodates the
まず、図11は、ポケット裏布4と前身頃との間に形成された挿通孔31にスマートフォン15を収納した状態を示す。スマートフォン15の収納方法は、第1の実施形態と同じであり、ポケット裏布4と前身頃との間に形成される挿通孔31にスマートフォン15を挿入して軽く押し込むことによって、スマートフォン15がポケット裏布4の下端縁9と前身頃との間に形成される開口部を貫通した状態となり、伸縮部12によってスマートフォン15が保持される。本実施形態に係るポケット2においては、挿通孔31の他に挿通孔32が形成されているが、挿通孔32の幅は、眼鏡のテンプルやペン等の棒状体の挿入に適した寸法に設定されているため、ポケット2にスマートフォン15を挿入する際に、スマートフォン15を挿通孔32に間違って挿入してしまう虞はなく、一般的なポケットに収納する場合と同様に、意識することなくポケット2にスマートフォン15を挿入することができる。また、第1の実施形態と同様に、スマートフォン15がポケット裏布4の下端縁9と前身頃3との間に形成されている第1の挿通孔を貫通した状態では、スマートフォン15がゴム部材6の収縮力によって伸縮部12によって保持されるため、前屈みになるなどしてポケット2の開口部が下方に向いた場合でも、ポケット2からのスマートフォン15の脱落が防止される。
First, FIG. 11 shows a state in which the
次に、図12に示すように、眼鏡20のテンプル21を、ポケット裏布4と前身頃との間に形成された挿通孔32に挿入する。挿通孔32には、狭窄部19が設けられているため、テンプル21の先端部分が狭窄部19に達すると、狭窄部19に引っ掛かった状態となり、テンプル21の挿入に若干の抵抗が生じる。
Next, as shown in FIG. 12, the
上述したように、狭窄部19が形成された部分は、ポケット裏布4が切り欠かれているため、当該部分のゴム部材6は伸縮可能である。したがって、更にテンプル21をポケット2内部に挿入すると、テンプル21の先端部はゴム部材6を押し広げながら、狭窄部19を通過し、図13に示すようにテンプル21が挿通孔32を貫通した状態となる。眼鏡20のテンプル21の先端部には、耳に引っ掛けるための屈曲部22が設けられている。一旦テンプル21を挿通孔32に収納した後は、屈曲部22が狭窄部19に引っ掛かるため、前屈みになった場合でも眼鏡20の脱落が防止される。尚、眼鏡20の取り出し時には、眼鏡20のテンプルを引き上げることによって、テンプル21がゴム部材6を押し広げながら狭窄部19を通過し、挿通孔32から引き出される。
As described above, since the
このように、本実施形態に係る衣服1のポケット2によれば、使用者が前屈みになった場合などには、眼鏡20が自重によってポケット2から脱落することが防止され、眼鏡20を意図的に引き上げた場合には僅かな力で眼鏡20を取り出すことができる。
As described above, according to the
尚、本実施形態に係るポケット2の縫製方法は、基本的には第1の実施形態と同じである。すなわち、ポケット前布5及びポケット裏布4が一体になった部品を用意し、ポケット裏布4に切欠16を形成すると共に、ゴム部材6をポケット裏布4に縫い合わせる。次に、ポケット裏布4を前身頃上のポケット2の形成領域に重ねて、ポケット裏布4を前身頃に縫い合わせ、第1の縫い目7a及び7bと、第2の縫い目18a及び18bとを形成する。その後、ポケット表布5をポケット裏布4に重ねて、上端縁を除く周縁部を前身頃に縫い合わせる。これらの工程を経て、本実施形態に係るポケット2を縫製できる。
The method for sewing the
また、ポケット裏布4を前身頃に縫い合わせるための縫い目のうち、第2の縫い目18aは、ポケット表布5を縫製するための縫い目が兼ねても良い。つまり、ポケット裏布4を前身頃に縫い合わせる際には第2の縫い目18bを形成せず、ポケット表布5を前身頃に縫い合わせる際に、第2の縫い目18bの形成位置に縫い目を形成すれば良い。この場合、第2の縫い目18bを折れ線や曲線にすることによって、狭窄部19を構成すれば良い。
Further, among the stitches for sewing the pocket back
更に、本実施形態では、一対の第2の縫い目18a及び18bが部分的に狭くなる狭窄部19を設けたが、狭窄部19はなくても良い。つまり、第2の縫い目18a及び18bの間隔は、略一定としても良いし、ポケット裏布4の上端縁から下端縁に向かって徐々に増加または徐々に減少するようにしても良い。これらの場合においても、テンプル21の屈曲部22がゴム部材6の下端縁に引っ掛かるため、前屈みになった場合などに予期せず眼鏡20が脱落することを防止できる。
Furthermore, in this embodiment, the narrowed
更に、本実施形態では、一方の第2の縫い目18aが、切欠16を覆うゴム部材6の一部を通過するように形成されている。このように、第2の縫い目18a及び18bのうち少なくとも一方が、切欠を覆うゴム部材6の一部を通過していれば、挿通孔32の一部が伸縮可能となるので、当該伸縮可能な部分を押し広げながら眼鏡等の物品を出し入れすることができ、また、当該伸縮可能な部分によって収納物品を保持することができる。
Furthermore, in the present embodiment, one
更に、本実施形態では、ギャザーを入れてゴム部材6をポケット裏布4に縫い合わせることによって伸縮部12を構成しているが、この構成に代えて、第1の実施形態で説明したように、ポケット裏布4の下端縁に設けた切欠や切り込みを覆うようにゴム部材を縫い合わせることによって伸縮部12を構成してもよい。
Furthermore, in this embodiment, the
(第1及び第2の実施形態の変形例)
尚、上記の各実施形態では、ゴム部材6を用いて伸縮部12を構成する例を説明したが、メリヤス等の伸縮性のある生地でポケット裏布4を形成する場合は、ゴム部材6を用いず、ポケット裏布4の伸縮性を利用して伸縮部12を構成してもよい。この場合、第1の縫い目7a及び7bの間隔をゴム部材6の上端縁から下端縁に向かって狭めることによって、伸縮部12の伸縮力がゴム部材6の上端縁から下端縁に向かって大きくなるように調整すれば良い。
(Modification of the first and second embodiments)
In each of the above-described embodiments, the example in which the
また、上記の各実施形態では、ポケット裏布4にゴム部材6を重ねて縫い合わせることによって伸縮部12を構成したが、ポケット裏布4の下端縁とゴム部材6とを重ねて縫い合わせることによって伸縮部12を構成してもよい。この場合、第1の縫い目7a及び7bの間隔をゴム部材6の上端縁から下端縁に向かって狭めることによって、伸縮部12の伸縮力がゴム部材6の上端縁から下端縁に向かって大きくなるように調整すれば良い。
Further, in each of the above embodiments, the
更に、上記の各実施形態では、ポケット裏布4の下端縁9の近傍に伸縮部12を構成する例を説明したが、第1の縫い目7a及び7bの間であれば、伸縮部12の上下方向の位置は特に限定されない。ただし、物品の収納に伴って伸縮部12を伸張させるためには、伸縮部12の幅の最小値を物品の幅より小さくする必要がある。したがって、ポケット2の開口部を広く使えるようにするために、伸縮部12は、ポケット裏布4の上端縁より下方に設けることが好ましい。また、上記の各実施形態のように、伸縮部12をポケット裏布4の下端縁近傍に設けた場合には、物品をポケット2にほぼ収納した状態で伸縮部による抵抗が生じる。したがって、一般的なポケットに収納する場合と同様に物品をポケット2に挿入した後、最後に力を加えて押し込む動作を行えば済むので、一般的なポケットに収納する場合と比べても、物品の出し入れ時の違和感は少なくなる。また、ポケット裏布4の下端縁近傍に伸縮部12を設けた場合、伸縮部12によって保持する必要のない物品を出し入れする場合には、当該物品を押し込む動作が不要となるので、一般的なポケットと同様にポケット2を使用することができる。したがって、伸縮部12をポケット裏布4の下端縁近傍に設けることがより好ましい。
Furthermore, in each of the above-described embodiments, the example in which the
更に、上記の各実施形態では、第1の縫い目7a及び7bを直線または折れ線とした例を説明したが、第1の縫い目7a及び7bは、曲線であっても良い。また、第1の縫い目7a及び7bのいずれか一方を、ポケット2の側縁と略平行な直線とし、他方を曲線、折れ線、ポケット2の側縁に対して傾斜する直線とし、第1の縫い目7a及び7bの間隔をポケット裏布4の上端縁8から下端縁9に向かって狭まるようにしても良い。
Furthermore, in each of the above-described embodiments, the
更に、上記の各実施形態では、第1の縫い目7a及び7bの間隔は、ポケット裏布4の上端縁から下端縁に向かうに連れて連続的に狭まっているが、段階的に狭まるようにしても良い。例えば、ポケット2の開口部から所定範囲では、ポケットの側方端縁と平行に第1の縫い目7a及び7bを形成し、その後、下端縁に向かうにつれて第1の縫い目7a及び7bの間隔が狭まるようにしても良い。このように構成すれば、ポケット2の開口部側において、収納空間を広く取ることができる。
Furthermore, in each of the above-described embodiments, the interval between the
更に、上記の各実施形態では、ポケット裏布4の下端縁9の近傍において、第1の縫い目7a及び7bの外側にもゴム部材6が設けられているが、伸縮部12は、第1の縫い目7a及び7bの間にあれば良いので、第1の縫い目7a及び7bに挟まれた部分にのみゴム部材6が縫い合わされていても良い。第1の縫い目7a及び7bの間に伸縮部12が構成される限り、ゴム部材6の長さは任意である。
Further, in each of the above embodiments, the
更に、上記の第1の実施形態の構成において、第2の実施形態で説明した挿通孔32を形成しても良い。つまり、第1の実施形態のポケット裏布4の下端縁の一方端部を切り欠いて、この切欠重なるようにゴム部材6を縫い合わせ、第1の縫い目7a及び7bの外側に一対の第2の縫い目を形成すれば良い。
Furthermore, in the configuration of the first embodiment, the
更に、上記の第2の実施形態の構成において、挿通孔32を省略しても良い。つまり、第1の実施形態の伸縮部の構成に代えて、第2の実施形態の伸縮部の構成を採用しても良い。
Furthermore, in the configuration of the second embodiment, the
(第3の実施形態)
図14は、第3の実施形態に係るポケットの詳細を示す図である。図14(a)は、ポケットの正面図であり、図14(b)は、説明をわかりやすくするために、ポケット表布を取り除いた状態を示す図である。尚、図14においても、図示の便宜上、前身頃の記載を省略している。
(Third embodiment)
FIG. 14 is a diagram showing details of the pockets according to the third embodiment. Fig. 14 (a) is a front view of the pocket, and Fig. 14 (b) is a diagram showing a state in which the pocket cover cloth is removed for easy understanding of the explanation. In FIG. 14, the front body is not shown for convenience of illustration.
本実施形態に係る衣服においては、ポケット2に2つのゴム部材6a及び6bが縫い合わされて、2段の伸縮部12a及び12bが形成されている。より詳細には、図14に示すように、ゴム部材6aは、ポケット裏布4の下端縁9に沿ってポケット裏布4に縫い合わされ、ゴム部材6bは、ゴム部材6aよりポケット裏布4の上端縁側においてポケット裏布4に縫い合わされている。第2の実施形態と同様に、ポケット裏布4にゴム部材6a及び6bを縫い合わせる際には、ゴム部材6a及び6bの上端縁部分と下端縁部分とにおいて、ポケット裏布4にヒダ17が形成されるように、ポケット裏布4の幅方向にギャザーを寄せて縫製を行い、これによって、ポケット裏布4の幅方向に収縮可能な伸縮部12a及び12bを形成する。このとき、ゴム部材6a及び6bの上端縁部分と比べて下端縁部分における伸縮部12の収縮力が大きくなるように、ゴム部材6a及び6bの上端縁部分と比べて下端縁部分により多くギャザーを入れることが好ましい。尚、ギャザーは、ポケット裏布4のうち、少なくとも第1の縫い目7a及び7bの形成位置より内側の部分に入れれば良い。
In the garment according to the present embodiment, two
第1の縫い目7a及び7bは、ポケット2の幅方向における間隔が段階的に狭まるように形成されている。より詳細には、本実施形態では、図14(b)に示すように、ゴム部材6aよりポケット裏布4の上端縁側の部分と、ゴム部材6a及び6bに挟まれた部分とにおいては、第1の縫い目7a及び7bの間隔がポケット裏布4の下端縁9側に向かって単調に狭まり、ゴム部材6a上及びゴム部材6b上においては、第1の縫い目7a及び7bの間隔が略一定となるように、第1の縫い目7a及び7bが形成されている。これらの第1の縫い目7a及び7bによって、ポケット裏布4と前身頃との間に第1の挿通孔31が形成される。このように第1の縫い目7a及び7bを形成することによって、図14(b)に示すように、ゴム部材6aの上端縁における第1の縫い目7a及び7bの間隔W1は、ゴム部材6bの上端縁における第1の縫い目7a及び7bの間隔W2より小さくなっている。
The
また、第2の実施形態と同様に、第1の縫い目7aの幅方向外側(図14(b)における左側)には、更に、ポケット裏布4の上端縁8から下端縁9まで延びる一対の第2の縫い目18a及び18bが設けられている。これらの第2の縫い目18a及び18bによって、ポケット裏布4と前身頃との間に、ポケット2の上下方向に延びる挿通孔32が形成される。尚、ゴム部材6a及び6bと重なるポケット裏布4の一部(図14(b)に示す斜線部分)は切り欠かれており、眼鏡のテンプル等の物品を挿通孔32に挿入したときに、ポケット裏布4の切欠に重なるゴム部材6a及び6bの一部が伸張することによって物品を保持する。
Similarly to the second embodiment, on the outer side in the width direction of the
図15は、第3の実施形態に係るポケットへの物品の収納方法を説明する図である。図15(a)及び(b)は、図14(b)に対応する図であって、ポケット表布及び前身頃の記載を省略している。 FIG. 15 is a diagram illustrating a method for storing articles in a pocket according to the third embodiment. FIGS. 15A and 15B are diagrams corresponding to FIG. 14B, and the description of the pocket outer cloth and the front body is omitted.
まず、図15(a)は、幅方向の寸法が、ゴム部材6aの上端縁における第1の縫い目7a及び7bの間隔W1より大きく、かつ、ゴム部材6bの上端縁における第1の縫い目7a及び7bの間隔W2より小さいスマートフォン15aを挿通孔31に挿入した状態を示す。この場合、スマートフォン15aの一部が伸縮部12bによって保持され、前屈みになった場合などに、スマートフォン15aが予期せず脱落することが防止される。スマートフォン15aの幅方向の寸法は、ゴム部材6aの上端縁における第1の縫い目7a及び7bの間隔W1より大きいため、スマートフォン15aを挿通孔31に挿入してポケット2の下方に押し込むと、ゴム部材6a及び6bに挟まれた部分に形成された第1の縫い目7a及び7bによって、スマートフォン15aのポケット2の内部への進行が停止する。
First, FIG. 15 (a) shows that the dimension in the width direction is larger than the interval W1 between the
次に、図15(b)は、幅方向の寸法が、ゴム部材6aの上端縁における第1の縫い目7a及び7bの間隔より小さいスマートフォン15bを挿通孔31に挿入した状態を示す。この場合、スマートフォン15aの一部が主に伸縮部12aによって保持され、前屈みになった場合などに、スマートフォン15aが予期せず脱落することが防止される。
Next, FIG. 15B shows a state in which the
このように、本実施形態に係る衣服によれば、2つの伸縮部12a及び12bによって、幅方向のサイズが異なる複数種類の物品を保持することができる。したがって、スマートフォンの機種変更をした場合や、スマートフォンとはサイズの異なる物品を収納する場合でも、収納した物品が予期せず脱落してしまうことを防止できる。また、第1の縫い目7a及び7bの間隔がポケット2の上端縁側から下端縁側に向かって狭まっていることによって、挿通孔31に物品を収容した場合に、第1の縫い目7a及び7bが物品を収縮部12a及び12bに導くガイドとして機能する。したがって、収縮部12a及び12bの位置を意識することなく、物品を挿通孔31に挿入して押し込むだけで、収縮部12a及び12bに物品を保持することができる。
Thus, according to the clothes which concern on this embodiment, the multiple types of articles | goods from which the size of the width direction differs can be hold | maintained by the two expansion-
(第3の実施形態の変形例)
尚、上記の第3の実施形態では、2つの伸縮部12a及び12bを設けた例を説明したが、3以上の伸縮部を設けても良い。この場合、第1の縫い目7a及び7bの間隔によって規定される各伸縮部の幅が、ポケット2の上端縁側から下端縁側に向かって狭まるように形成する。例えば、ポケット2の上端縁側から下端縁側に向かって、第1〜第3の伸縮部を設ける場合、第1の伸縮部の幅が最も広く、第3の伸縮部の幅が最も狭くなるように、第1の縫い目7a及び7bを形成する。このように構成することによって、幅の異なる3種類の物品をポケット2に収納して保持することができる。
(Modification of the third embodiment)
In the third embodiment, the example in which the two
また、上記の第3の実施形態では、2つのゴム部材6a及び6bによって、2つの伸縮部12a及び12bが構成されているが、1つのゴム部材を設け、このゴム部材上に形成する第1の縫い目7a及び7bの間隔を段階的に狭めることによって、2以上のサイズの物品を保持するようにしても良い。
In the third embodiment, the two
(第4の実施形態)
図16は、第4の実施形態に係る衣服の正面図である。
(Fourth embodiment)
FIG. 16 is a front view of a garment according to the fourth embodiment.
本実施形態に係る衣服1は、前身頃3の左胸部分(ポケット形成領域)の表側に設けられるポケット2と、前身頃3の左胸部分(ポケット形成領域)の裏側に設けられる隠しポケット41とを有する。本実施形態に係る衣服1のポケット2は、前身頃3の上に、ポケット裏布及びポケット表布5を重ね合わせ、ポケット表布5の周縁部のうち上端縁を除く部分を、衣服1の前身頃3に縫い合わせることによって形成される。図16においては、ポケット2の形状が長方形であるが、ポケット2の形状は特に限定されない。
A
図17は、図16に示すA部分の裏面図である。図17(b)においては、ポケットの構造をわかりやすくするために、図17(a)に示す隠しポケット裏布を取り除いた状態を示している。図17においては、図示の便宜上、前身頃の記載を省略している。また、図18は、図17に示すXVIII−XVIIIラインに沿う断面図である。 FIG. 17 is a back view of a portion A shown in FIG. FIG. 17B shows a state in which the hidden pocket backing cloth shown in FIG. 17A is removed in order to make the pocket structure easy to understand. In FIG. 17, the front body is not shown for convenience of illustration. 18 is a cross-sectional view taken along line XVIII-XVIII shown in FIG.
隠しポケット41は、前身頃3の裏側に、隠しポケット表布42と隠しポケット裏布43とを縫い合わせることによって構成されている。本実施形態においては、隠しポケット表布42と隠しポケット裏布43とは、別の生地によって形成されているが、隠しポケット41の下端縁で折り曲げた1枚の生地によって隠しポケット41を構成してもよい。
The hidden
前身頃3には、ポケット2の幅方向に延びるスリット44が形成されており、スリット44に沿って隠しポケット表布42及び隠しポケット裏布43が縫い合わされている。より詳細には、隠しポケット表布42は、スリット44よりポケット2の下端縁側においてスリット44に沿う縫い目45aによって、前身頃3とポケット裏布4とに縫い合わされる。一方、隠しポケット裏布43は、スリット44よりポケット2の上端縁側においてスリット44に沿う縫い目45aによって、前身頃3に縫い合わされている。このようにスリット44の上下に隠しポケット裏布43及び隠しポケット表布42をそれぞれ縫い合わせることによって、図18(a)に示すように、隠しポケット表布42及び隠しポケット裏布43の間に形成される挿通孔33が、スリット44を通じて、ポケット裏布4及び前身頃3の間に形成された挿通孔31と連通する。
A slit 44 extending in the width direction of the
尚、図17の例では、ポケット2の幅方向に細長い矩形上の開口部によってスリット44が形成されているが、ポケット2の幅方向に延びる切り込みによってスリット44を形成しても良い。
In the example of FIG. 17, the
隠しポケット裏布43には、隠しポケット41の幅方向に延びる、帯状のゴム部材6が縫い合わされている。隠しポケット裏布43にゴム部材6を縫い合わせる際には、ゴム部材6の上端縁部分と下端縁部分とにおいて、隠しポケット裏布43にヒダ17が形成されるように、隠しポケット裏布43の幅方向にギャザーを寄せて縫製を行うことによって、隠しポケット裏布43の幅方向に収縮可能な伸縮部12を形成する。このとき、ゴム部材6の上端縁部分と比べて下端縁部分における伸縮部12の収縮力が大きくなるように、ゴム部材6の上端縁部分と比べて下端縁部分により多くギャザーを入れることが好ましい。尚、ギャザーは、ポケット裏布4のうち、少なくとも第1の縫い目47a及び47bの形成位置より内側の部分に入れれば良い。
A band-shaped
また、隠しポケット表布42と隠しポケット裏布43とは、隠しポケット41の上端縁側(スリット44側)から隠しポケット41の下端縁側に向かって間隔が狭まる一対の第1の縫い目47a及び47bによって縫い合わされている。これらの第1の縫い目47a及び47bによって、隠しポケット表布42と隠しポケット裏布43との間に挿通孔33が形成される。これらの第1の縫い目47a及び47bは、隠しポケット41に物品を収容する際に物品を収縮部12に導くガイドとして機能する。
Further, the hidden
更に、ポケット裏布4と前身頃3とは、ポケット2の上端縁から下端縁に向かって幅が狭まる一対の第2の縫い目48a及び48bが形成されている。これらの第2の縫い目48a及び48bは、挿通孔31に物品を挿入した際に、物品を隠しポケット41に導くガイドとして機能する。第2の縫い目48a及び48bの下端がスリット44の幅方向の両端部にそれぞれ位置しているが、第2の縫い目48a及び48bの下端位置は、スリット44上であっても良いし、スリット44の両端部より外側に位置していても良い。
Further, the
更に、隠しポケット裏布43の裏側と、前身頃3の裏側とには、係合可能なスナップボタン49a及び49が縫い付けられている。スナップボタン49a及び49bは、図18に示すように、隠しポケット41を縫い目45aの近傍で上側に折り返した状態に保持するために設けられている。
Further,
図19は、第4の実施形態に係るポケットへの物品の収納方法を説明する図である。 FIG. 19 is a diagram illustrating a method for storing articles in a pocket according to the fourth embodiment.
図18(a)に示したように、ポケット裏布4と前身頃3との間に形成された挿通孔31は、隠しポケット表布42と隠しポケット43との間に形成された挿通孔33と、スリット44を介して連通している。また、第2の縫い目48a及び48bの間隔がポケット2の上端縁側から下端縁側に向かって狭まっているため、挿通孔31に挿入されたスマートフォン15をスリット44の方向にガイドする。したがって、ポケット2の挿通孔31にスマートフォン15を挿入して押し込むと、スマートフォン15の一部は、隠しポケット41内に入り込む。隠しポケット41に設けられたゴム部材6の収縮力に抗して、スマートフォン15を更に隠しポケット41内に挿入すると、図19に示すように、スマートフォン15が伸縮部12を貫通した状態となり、伸縮部12によってスマートフォン15が保持される。隠しポケット41に入り込んだスマートフォン15は、第1の縫い目47a及び47bによってガイドされるので、スマートフォン15を隠しポケット41の内部に押し込むだけで、収縮部12に導くことができる。このように、収縮部12にスマートフォン15を保持することによって、前屈みになった場合などに、スマートフォン15が予期せずポケット2から脱落してしまうことを防止できる。
As shown in FIG. 18 (a), the
本実施形態のように隠しポケット41を設けた場合、隠しポケット41によって物品の挿入深さを深くできるので、図20のように、ポケット2のサイズより小さな物品を収納する場合には、確実にポケット2の内部に収納することができる。また、ポケット2の深さ(ポケット表布5の縦方向の寸法)より長い物品を収納する場合には、物品の挿入深さが深くなっていることによって、収納時におけるポケット2からの物品のはみ出し量を少なくすることができ、物品を収納した場合における見た目をすっきりさせることができる。
When the hidden
また、隠しポケット表布42の裏面と前身頃3の裏面とに、スナップボタン49a及び49bのような係合可能な部材を設けることによって、隠しポケット41を上側に折り返した状態で係止することができる。隠しポケット41を上側に折り返して係止することによって、隠しポケット41を使用したくない場合や、コイン等の小さな物品を収納する場合に、隠しポケット41内へと物品が侵入しないようにすることができる。
Further, by providing engaging members such as
(第5の実施形態)
図20は、第5の実施形態に係るポケットの詳細を示す図である。より詳細には、図20(a)は、上衣の正面図であって、構造をわかりやすくするために、ポケット表布5の記載を省略した図である。図20(b)は、上衣の裏面図である。尚、ポケット2及び隠しポケット41の基本的な構造は、図18に示した第4の実施形態と同じであり、スリット44を介してポケット2と隠しポケット41とが連通している。
(Fifth embodiment)
FIG. 20 is a diagram showing details of the pockets according to the fifth embodiment. More specifically, FIG. 20A is a front view of the upper garment, and is a view in which the description of the pocket
本実施形態に係る衣服は、眼鏡のテンプル等を収納するための挿通孔32を設けた点と、隠しポケット表布42及び隠しポケット裏布43を縫い合わせる第1の縫い目47a及び47bの形状とが、第4の実施形態に係る衣服と異なる。以下、本実施形態と第4の実施形態との相違点を中心に説明する。
The garment according to the present embodiment has a point provided with an
まず、図20(a)に示すように、ポケット裏布4のうち、一方の側方端縁(図20(a)の左側端縁)に沿う一部(斜線を付した部分)が切り欠かれており、この切欠を覆うようにゴム部材50が重ね合わされている。ポケット裏布4の左側端縁に沿ってゴム部材50上を通過する一対の縫い目18a及び18bによって、ポケット裏布4及びゴム部材50が前身頃に縫い合わされ、ポケット裏布4及びゴム部材50と前身頃との間に挿通孔32が形成されている。更に、縫い目18a及び18bの間には、ポケット2の上端縁側から下端縁側に向かって幅が狭まり、ゴム部材50を通過する一対の縫い目51a及び51bによって、ポケット裏布4及びゴム部材50が前身頃3に縫い合わされている。これらの縫い目51a及び51bによって、狭窄部52が構成されている。
First, as shown in FIG. 20 (a), a part (a hatched portion) along one side edge (left edge of FIG. 20 (a)) of the
眼鏡のテンプル等を挿通孔32に挿入した場合、狭窄部52の部分で抵抗を生じるが、ゴム部材50が伸縮可能であるため、更に眼鏡のテンプル等を押し込むと、ゴム部材50を伸張させながら狭窄部52を通過する。眼鏡のテンプル等が狭窄部52を通過した後は、ゴム部材50の収縮力によって保持され、前屈みになった場合等に、眼鏡等の収納物品が予期せず脱落することが防止される。
When a temple or the like of spectacles is inserted into the
次に、図20(b)に示すように、隠しポケット表布42と隠しポケット裏布43とを縫い合わせる第1の縫い目47a及び47bは、隠しポケット41の上端縁側から下端縁側に向かって段階的に幅が狭まるように形成されている。このように第1の縫い目7a及び7bを形成することによって、図20(b)に示すように、ゴム部材6の上端縁における第1の縫い目7a及び7bの間隔W4は、ゴム部材6の下端縁における第1の縫い目7a及び7bの間隔W3より小さくなっている。
Next, as shown in FIG. 20B, first seams 47 a and 47 b for sewing the hidden
図21は、第5の実施形態に係るポケットへの物品の収納方法を説明する図である。図21(a)及び(b)は、図20(b)に対応する図であって、前身頃の記載を省略している。 FIG. 21 is a diagram illustrating a method for storing articles in a pocket according to the fifth embodiment. FIGS. 21A and 21B are views corresponding to FIG. 20B and omit the description of the front body.
まず、図21(a)は、幅方向の寸法が、ゴム部材6の下端縁における第1の縫い目47a及び47bの間隔W3より大きく、かつ、ゴム部材6bの上端縁における第1の縫い目47a及び47bの間隔W4より小さいスマートフォン15aを、スリット44を通じて挿通孔33に挿入した状態を示す。この場合、スマートフォン15aの一部が伸縮部12の上部によって保持され、前屈みになった場合などに、スマートフォン15aが予期せず脱落することが防止される。スマートフォン15aの幅方向の寸法は、ゴム部材6の下端縁における第1の縫い目47a及び47bの間隔W3より大きいため、スマートフォン15aを挿通孔33に挿入してポケット2の下方に押し込むと、第1の縫い目47a及び47bによって、スマートフォン15aの隠しポケット41の内部への進行が停止する。
First, FIG. 21A shows that the dimension in the width direction is larger than the interval W3 between the
次に、図21(b)は、幅方向の寸法が、ゴム部材6の下端縁における第1の縫い目47a及び47bの間隔W3より小さいスマートフォン15bを挿通孔31に挿入した状態を示す。この場合、スマートフォン15bの一部が主に伸縮部12の下部によって保持され、前屈みになった場合などに、スマートフォン15bが予期せず脱落することが防止される。
Next, FIG. 21B shows a state in which the
このように、本実施形態に係る衣服によれば、隠しポケット表布42と隠しポケット裏布43とを縫い合わせる第1の縫い目47a及び47bの間隔を段階的に狭まるように形成したことによって、幅方向のサイズが異なる2種類の物品を保持することができる。したがって、スマートフォンの機種変更をした場合や、スマートフォンとはサイズの異なる物品を収納する場合でも、収納した物品が予期せず脱落してしまうことを防止できる。また、第1の縫い目47a及び47bと、第2の縫い目48a及び48bとを設けることによって、挿入したスマートフォン等の物品を収縮部12に導くことができるため、物品を挿入して押し込むだけで、収縮部12に保持することができる。
As described above, according to the garment according to the present embodiment, the width of the
(第6の実施形態)
図22は、第6の実施形態に係るポケットの詳細を示す図である。より詳細には、図22(a)は、上衣の正面図であって、構造をわかりやすくするために、ポケット表布5の記載を省略した図である。図20(b)は、上衣の裏面図である。尚、ポケット2及び隠しポケット41の基本的な構造は、図18に示した第4の実施形態と同じであり、スリット44を介してポケット2と隠しポケット41とが連通している。
(Sixth embodiment)
FIG. 22 is a diagram illustrating details of the pockets according to the sixth embodiment. More specifically, FIG. 22A is a front view of the upper garment, and is a view in which the description of the
本実施形態に係る衣服は、ポケット2及び隠しポケット41にそれぞれ伸縮部12a及び12bを設けたものである。
The garment according to this embodiment is provided with
伸縮部12aは、図20(b)に示すように、隠しポケット表布42にヒダ17を寄せて縫い合わされたゴム部材6aによって構成されている。隠しポケット表布42と隠しポケット裏布43とは、隠しポケット41の上端縁側から可鍛縁側に向かって間隔が狭まる一対の第1の縫い目47a及び47bによって縫い合わされている。伸縮部12a及び第1の縫い目47a及び47bの構成は、第4の実施形態で説明したものと同じであるので、繰り返しの説明を省略する。
As shown in FIG. 20 (b), the
伸縮部12bは、図20(a)に示すように、ポケット裏布4にヒダ17を寄せて縫い合わされたゴム部材6bによって構成されている。ポケット裏布4と前身頃3とは、ポケット2の上端縁側から下端縁側に向かって幅が狭まる一対の第2の縫い目48a及び48bによって縫い合わされている。伸縮部12b及び第2の縫い目48a及び48bの構成は、第2の実施形態で説明したものと同じであるので、繰り返しの説明を省略する。
As shown in FIG. 20A, the
このように第1の縫い目7a及び7bと第2の縫い目48a及び48bとを形成することによって、図22に示すように、ゴム部材6aの上端縁における第1の縫い目7a及び7bの間隔W5は、ゴム部材6bの下端縁における第2の縫い目48a及び48bの間隔W6より小さくなっている。
By forming the
図23は、第6の実施形態に係るポケットへの物品の収納方法を説明する図である。図23(a)及び(b)は、図22(b)に対応する図であって、前身頃の記載を省略している。 FIG. 23 is a diagram illustrating a method for storing articles in a pocket according to the sixth embodiment. FIGS. 23A and 23B are diagrams corresponding to FIG. 22B and omit the description of the front body.
まず、図23(a)は、幅方向の寸法が、ゴム部材6aの上端縁における第1の縫い目47a及び47bの間隔W5より大きく、かつ、ゴム部材6bの下端縁における第1の縫い目47a及び47bの間隔W6より小さいスマートフォン15aを、挿通孔31に挿入した状態を示す。この場合、スマートフォン15aの一部が伸縮部12bによって保持され、前屈みになった場合などに、スマートフォン15aが予期せず脱落することが防止される。スマートフォン15aの幅方向の寸法は、ゴム部材6aの上端縁における第1の縫い目47a及び47bの間隔W5より大きいため、スマートフォン15aを挿通孔33に挿入してポケット2の下方に押し込むと、第1の縫い目47a及び47bによって、スマートフォン15aのポケット2内部への進行が停止する。
First, FIG. 23A shows that the dimension in the width direction is larger than the interval W5 between the
次に、図21(b)は、幅方向の寸法が、ゴム部材6aの上端縁における第1の縫い目47a及び47bの間隔W5より小さいスマートフォン15bを、スリット44を通じて挿通孔31に挿入した状態を示す。この場合、スマートフォン15bの一部が伸縮部12aの下部によって保持され、前屈みになった場合などに、スマートフォン15bが予期せず脱落することが防止される。また、第1の縫い目47a及び47bと、第2の縫い目48a及び48bとを設けることによって、挿入したスマートフォン等の物品を収縮部12a及び12bに導くことができるため、物品を挿入して押し込むだけで、収縮部12aまたは12bに保持することができる。
Next, FIG. 21B shows a state in which the
このように、本実施形態に係る衣服によれば、隠しポケット41とポケット2に、伸縮部12a及び12bをそれぞれ設けることによって、幅方向のサイズの異なる2種類の物品を保持することができる。したがって、スマートフォンの機種変更をした場合や、スマートフォンとはサイズの異なる物品を収納する場合でも、収納した物品が予期せず脱落してしまうことを防止できる。
As described above, according to the garment according to the present embodiment, by providing the
(第4〜第6の実施形態の変形例)
尚、上記の第4〜第6の実施形態では、隠しポケット裏布43に伸縮部を設けた例を説明したが、隠しポケット表布42にゴム部材を縫い合わせて伸縮部を構成したり、隠しポケット表布42及び隠しポケット裏布43の両方にゴム部材を縫い合わせて伸縮部を形成したりしても良い。すなわち、隠しポケット表布42と隠しポケット裏布43との少なくとも一方に伸縮部が設けられていれば良い。
(Modifications of the fourth to sixth embodiments)
In the above fourth to sixth embodiments, the example in which the stretchable portion is provided on the hidden pocket back
また、上記の第4〜第6の実施形態において、隠しポケット表布42及び隠しポケット裏布43の少なくとも一方をメリヤス等の伸縮性のある生地で形成し、ゴム部材6を用いずに、生地の伸縮性を利用して伸縮部を構成しても良い。
In the fourth to sixth embodiments, at least one of the hidden
更に、上記の第4〜第6の実施形態において、隠しポケット41に幅の異なる2以上の伸縮部を設けても良い。この場合、第1の縫い目47a及び47bの間隔によって規定される各伸縮部の幅が、隠しポケット41の上端縁側から下端縁側に向かって狭まるように形成する。例えば、隠しポケット41の上端縁側から下端縁側に向かって、第1及び第2の伸縮部を設ける場合、第1の伸縮部の幅が第2の伸縮部の幅より広くなるように、第1の縫い目47a及び47bを形成する。このように構成することによって、隠しポケット41内に幅の異なる2種類の物品を収納して保持することができる。
Furthermore, in the above fourth to sixth embodiments, the hidden
更に、上記の第4〜第6の実施形態では、第1の縫い目47a及び47b、第2の縫い目48a及び48bを直線または折れ線とした例を説明したが、第1の縫い目7a及び7bは、曲線であっても良い。
Furthermore, in the fourth to sixth embodiments, the example in which the
更に、上記の第4〜第6の実施形態では、第1の縫い目47a及び47bの外側にもゴム部材が設けられているが、隠しポケット41の伸縮部は、第1の縫い目47a及び47bの間にあれば良いので、第1の縫い目47a及び47bに挟まれた部分にのみゴム部材が縫い合わされていても良い。第1の縫い目47a及び47bの間に伸縮部が構成される限り、ゴム部材の長さは任意である。
Furthermore, in the above fourth to sixth embodiments, rubber members are also provided outside the
更に、上記の第4の実施形態では、隠しポケット41を折り返して係止するためにスナップボタン49a及び49bを設けた例を説明したが、隠しポケット41を折り返して前身頃に保持できるものであれば、スナップボタン49a及び49b以外の部材を用いても良い。例えば、スナップボタン49a及び49に代えて、面ファスナーを設けたり、ボタンとボタンホールを設けたりしても良い。
Further, in the fourth embodiment, the example in which the
更に、上記の第5及び第6の実施形態においても、第4の実施形態で説明したような、隠しポケット41を折り返して係止するための部材を設けても良い。特に、第6の実施形態では、スリット44より幅広の物品を挿入する場合には、ポケット裏布4に設けられた伸縮部12bによって物品を保持することができ、隠しポケット41を使用する必要はないので、隠しポケット41を折り返して係止することによって、隠しポケット41にコイン等の小さな物品が入り込んでしまうことを防止できる。
Further, in the fifth and sixth embodiments, a member for folding and locking the hidden
更に、上記の第4及び第6の実施形態において、眼鏡のテンプル等を保持するための挿通孔32を設けても良い。具体的には、第2、第3及び第5の実施形態で説明した構成を採用することができる。逆に、第5の実施形態の構成において、挿通孔32を省略しても良い。
Furthermore, in the fourth and sixth embodiments described above, an
(第7の実施形態)
図24は、第7の実施形態に係る衣服の正面図であり、図25は、図24に示すXXVI−XXVIラインに沿う断面図であり、図26は、図24に示すB部分の裏面図である。
(Seventh embodiment)
24 is a front view of a garment according to the seventh embodiment, FIG. 25 is a cross-sectional view taken along line XXVI-XXVI shown in FIG. 24, and FIG. 26 is a back view of a portion B shown in FIG. It is.
本実施形態に係る衣服1は、前身頃3のポケット形成領域の表側に設けられるポケット2と、ポケット形成領域の裏側に設けられる隠しポケット41とを備える。
The
ポケット2は、1枚のポケット布60をポケット形成領域に重ね合わせて、ポケット布60の上端縁を除く周縁部を前身頃3のポケット形成領域に縫い合わせることによって形成されている。これによって、ポケット布60と前身頃3との間には、物品を挿入可能な挿通孔31が構成される。
The
前身頃3には、図25及び26に示すように、ポケット2の下端縁の縫い目に沿って幅方向に延びるスリット55が設けられている。
As shown in FIGS. 25 and 26, the
隠しポケット41は、隠しポケット表布42及び隠しポケット裏布43よって構成されている。隠しポケット表布42は、スリット55よりもポケット2の下端縁側においてスリット55に沿う縫い目56aによって前身頃3に縫い合わされている。また、隠しポケット裏布43は、スリット55よりもポケット2の上端縁側においてスリット55に沿う縫い目56bによって前身頃3に縫い合わされている。また、隠しポケット表布42と隠しポケット裏布43の左右の端縁部分と下端縁部分とが互いに縫い合わされ、隠しポケット表布42及び隠しポケット裏布43の間に挿通孔33が形成されている。
The hidden
隠しポケット表布42及び隠しポケット裏布43は、図26に示すように、上端縁側から下端縁側に向かって隠しポケット41の幅方向における間隔が狭まる一対の縫い目57a及び57bによって縫い合わされている。更に、隠しポケット裏布43には、一対の縫い目57a及び57bで挟まれた少なくとも一部に、ポケットの幅方向に伸縮性を有する伸縮部12が設けられている。本実施形態では、隠しポケット裏布43に対して、隠しポケット41の幅方向に延びるゴム部材58を縫い合わせ、縫い目57a及び57bで挟まれたゴム部材58の一部によって伸縮部12が構成されている。本実施形態では、ポケット裏布4にゴム部材58を縫い合わせる際には、ゴム部材58の上端縁部分と下端縁部分とにおいて、ポケット裏布4にヒダ17が形成されるように、ポケット裏布4の幅方向にギャザーを寄せて縫製を行うことによって、ゴム部材58が隠しポケット41の幅方向に伸縮自在となっている。また、ゴム部材58上に位置する縫い目57a及び57bの間隔は、収縮部12によって保持する物品の幅より小さくなるように設定されている。
As shown in FIG. 26, the hidden
尚、本実施形態では、隠しポケット裏布43にゴム部材58を縫い合わせているが、隠しポケット表布42にゴム部材58を縫い合わせて伸縮部12を構成しても良いし、隠しポケット表布42及び隠しポケット裏布43の両方にゴム部材58を縫い合わせて伸縮部12を構成しても良い。すなわち、隠しポケット表布42と隠しポケット裏布43との少なくとも一方に伸縮部が設けられていれば良い。あるいは、隠しポケット表布42と隠しポケット裏布43とを、メリヤス等の伸縮性のある生地によって形成することによって、縫い目57a及び57bの間に伸縮部12を設けても良い。
In this embodiment, the rubber member 58 is sewn to the hidden pocket back
以上のように構成することによって、本実施形態に係る衣服1には、図25に示すように、ポケット2の挿通孔31と隠しポケット41の挿通孔とが、前身頃3のスリット55を通じて連通している。
With the configuration described above, as shown in FIG. 25, the
図27は、第7の実施形態に係るポケットへの物品の収納方法を説明する図である。より詳細には、図27(a)は、衣服の正面図であり、図27(b)は、衣服の前身頃の裏面図である。 FIG. 27 is a diagram illustrating a method for storing articles in a pocket according to the seventh embodiment. More specifically, FIG. 27A is a front view of a garment, and FIG. 27B is a back view of the front body of the garment.
図25に示したように、ポケット布60と前身頃3との間に形成された挿通孔31は、隠しポケット表布42と隠しポケット43との間に形成された挿通孔33と、スリット55を介して連通している。スリット55は、ポケット布60の下端縁部分と前身頃とを縫い合わせる縫い目に沿って、つまり、ポケット2の下端縁近傍に形成されているため、ポケット2の挿通孔31にスマートフォン15を挿入すると、スマートフォン15は、スリット55を貫通して隠しポケット41内に入り込む。ただし、ゴム部材55上に位置する縫い目57a及び57bの間隔は、スマートフォン15の幅より小さく設定されているので、スマートフォン15の一部を隠しポケット41に挿入しただけの状態では、スマートフォン15の移動は、縫い目57a及び57bによって規制されるので、スマートフォン15は収縮部12を貫通しない。
As shown in FIG. 25, the
隠しポケット41に設けられたゴム部材55の収縮力に抗して、スマートフォン15を更に隠しポケット41内に挿入すると、図27に示すように、スマートフォン15が伸縮部12を貫通した状態となり、伸縮部12によってスマートフォン15が保持される。隠しポケット41には、隠しポケット41の上端縁側から下端縁側に向かって幅が狭まる縫い目57a及び57bが形成されているため、これらの縫い目57a及び57bが、スマートフォン15を隠しポケット41の幅方向中央に導くガイドとして機能する。したがって、隠しポケット41に入り込んだスマートフォン15を隠しポケット41の内部に押し込むだけで、収縮部12に導くことができる。このように、収縮部12にスマートフォン15を保持することによって、前屈みになった場合などに、スマートフォン15が予期せずポケット2から脱落してしまうことを防止できる。
When the
(第7の実施形態の変形例)
尚、本実施形態においては、ポケット布60を矩形状とした例を説明したが、ポケット布60は、矩形以外であっても良い。例えば、ポケット布60の下方側の2つのコーナー部分を斜めにカットしたり、曲線状にカットしたりしても良い。このように構成すれば、ポケット布60の周囲を縫い合わせる縫い目が、ポケット2の上端縁側から下端縁側にかけて幅が狭まるように形成されるため、ポケット60の周囲を縫い合わせる縫い目が、挿通孔31に挿入された物品を隠しポケット41に導くガイドとして機能する。この結果、隠しポケット41への物品の挿入を更にしやすくすることができる。
(Modification of the seventh embodiment)
In the present embodiment, an example in which the
更に、上記の第7の実施形態において、第3の実施形態のように、隠しポケット41に幅の異なる2以上の伸縮部を設けても良い。例えば、隠しポケット41の上端縁側から下端縁側に向かって、第1及び第2の伸縮部を設ける場合、第1の伸縮部の幅が第2の伸縮部の幅より広くなるように、縫い目57a及び57bを形成する。このように構成することによって、隠しポケット41内に幅の異なる2種類の物品を収納して保持することができる。
Further, in the seventh embodiment, two or more stretchable portions having different widths may be provided in the hidden
更に、上記の第7の実施形態では、縫い目57a及び57bを直線とした例を説明したが、隠しポケット41の上端縁側から下端縁側にかけて段階的に間隔が狭まる折れ線としたり、隠しポケット41の上端縁側から下端縁側にかけて間隔が狭まる曲線としたりしても良い。
Further, in the seventh embodiment, the example in which the
更に、上記の第7の実施形態では、縫い目57a及び57bの外側にもゴム部材55が設けられているが、隠しポケット41の伸縮部12は、縫い目57a及び57bの間にあれば良いので、縫い目57a及び57bに挟まれた部分にのみゴム部材58が縫い合わされていても良い。縫い目57a及び57bの間に伸縮部12が構成される限り、ゴム部材58の長さは任意である。
Further, in the seventh embodiment, the
更に、上記の第7の実施形態においても、第4の実施形態で説明したような、隠しポケット41を折り返して係止するためのスナップボタン等の係止部材を設けても良い。第7の実施形態では、スリット55より幅広の物品を挿入する場合や、コイン等の小さな物品をポケット2に挿入する場合には、隠しポケット41を折り返して係止することによって、隠しポケット41のないポケットとほぼ同等の形態に変形させることができ、隠しポケット41にコイン等の小さな物品が入り込んでしまうことを防止できる。
Further, also in the seventh embodiment, a locking member such as a snap button for folding and locking the hidden
更に、上記の第7の実施形態においても、眼鏡のテンプル等を保持するための挿通孔32を設けても良い。具体的には、第2、第3及び第5の実施形態で説明した構成を採用することができる。
Further, also in the seventh embodiment, an
(第8の実施形態)
図28は、第8の実施形態に係るポケットの断面図であって、図3に対応する断面図である。
(Eighth embodiment)
FIG. 28 is a cross-sectional view of the pocket according to the eighth embodiment, corresponding to FIG.
本実施形態に係る衣服1の基本的な構成は、第1の実施形態で示したものと同じであるが、ポケット2を構成するポケット裏布4とポケット表布5とを別々に設け、ポケット裏布4と前身頃3のポケット形成領域との間に面ファスナー53を取り付けた点で、第1の実施形態と異なる。
The basic configuration of the
より詳細には、第1の実施形態では、ポケット裏布4とポケット表布5とが1枚の生地で構成され、上端縁部分で折り返されていたのに対して、本実施形態では、ポケット裏布4がポケット表布5とがそれぞれ別の生地で構成され、それぞれの上端縁部分が互いに縫い合わされていない。したがって、図28に示すように、ポケット表布5とポケット裏布4との間には被収納物を挿入可能な挿通孔34が形成されている。また、面ファスナー53は、ポケット裏布4の上端縁のほぼ全体に沿って取り付けられており、ポケット裏布4の上端縁部分を前身頃3に着脱自在に係止する。面ファスナー53を開くと、ポケット裏布4と前身頃3との間には、第1の実施形態と同様の挿通孔31が形成される。
More specifically, in the first embodiment, the pocket back
尚、図示を省略しているが、ポケット裏布4は、第1の実施形態と同様に、ポケット2の下端方向に向かって幅が狭まる一対の第1の縫い目によって前身頃3に縫い合わされている。また、ポケット裏布4の第1の縫い目に挟まれ部分には、ゴム部材6を縫い合わせることによって伸縮部が形成されている。
In addition, although illustration is abbreviate | omitted, the pocket back
図29は、第8の実施形態に係るポケットへ物品を収納した状態を示す図である。より詳細には、図29(a)は、挿通孔31にスマートフォン15を収納した状態を示し、図29(b)は、挿通孔34に切符54及びコイン55を収納した状態を示す。
FIG. 29 is a diagram illustrating a state in which an article is stored in the pocket according to the eighth embodiment. More specifically, FIG. 29A shows a state in which the
本実施形態に係るポケット2には、2つの挿通孔31及び34が設けられており、ポケット2からの脱落を防止したい被収納物(例えば、スマートフォン15)を収納する場合には、ポケット裏布4と前身頃3との間の挿通孔31を使用し、伸縮部12によって脱落防止をできない被収納物(例えば、切符54やコイン55等)を収納する場合には、ポケット表布5とポケット裏布4との間の挿通孔34を使用する。
In the
より詳細に、スマートフォン15をポケット2に収納する場合には、図29(a)に示すように、ポケット裏布4と前身頃3との間の面ファスナーを剥離して、ポケット裏布4と前身頃3との間を開放する。この状態で、挿通孔31にスマートフォン15を挿入し、第1の実施形態で説明した手順により、スマートフォン15にポケット裏布4の下端縁と前身頃3との間の開口部を貫通させる。スマートフォン15は、伸縮部12による収縮力によって保持されため、前屈みになるなどしてポケット2の開口部が下方に向いた場合でも、ポケット2からのスマートフォン15の脱落が防止される。
More specifically, when the
一方、切符54やコイン55をポケット2に収納する場合には、図29(b)に示すように、ポケット表布5とポケット裏布4との間の挿通孔34に被収納物を挿入する。上述したように、ポケット裏布4は、被収納物の伸縮部への挿入を容易にする目的で、ポケット2の底部側に向かって間隔が狭まる一対の第1の縫い目で前身頃3に縫い合わされているため、挿通孔31の幅(内部の間隔)も、ポケット2の底部に向かって狭まっている。切符54やコイン55等の比較的小さな物品は、ポケット2の底部にまで侵入するが、第1の実施形態のように挿通孔31のみを設けた構成では、挿通孔31の幅が狭まっていることによって、ポケット2の底部に達した切符54やコイン55を取り出しにくい。これに対して、本実施形態では、ポケット表布5とポケット裏布4の上端縁を開放し、これらの間に挿通孔34を設けているが、ポケット表布5とポケット裏布4とは周縁部を除いて縫い合わされていないため、ポケット表布5とポケット裏布4の間の空間を通常のポケットと同様に使用できる。したがって、切符54やコイン55といった比較的小さな物品をポケット2に収納した場合でも、被収納物を掴んで取り出しやすくなる。
On the other hand, when the
スマートフォン15をポケット2の保持しない場合には、面ファスナー53を閉じておけば、挿通孔31やポケット裏布4に設けた伸縮部の存在を意識することなく、ポケット表布5とポケット裏布4との間の空間を通常のポケットとして使用することができる。つまり、ポケット2に収納した切符54やコイン55を取り出す場合に、これらの取り出しが困難な、ポケット裏布4と前身頃3と間の挿通孔31に手を入れてしまうことを防止し、切符54やコイン55の取り出しを容易にすることができる。
When the
尚、本実施形態においては、ポケット裏布4の上端縁をポケット形成領域に固定する係止部材として面ファスナー53を用いた例を挙げたが、係止部材は面ファスナーに限定されるものではなく、ポケット裏布4の上端縁をポケット形成領域に着脱自在に係止することができるものであれば良い。係止部剤としては、例えば、スナップボタン、ホック、一般的なボタン、線ファスナーなどを使用することができる。また、本実施形態においては、ポケット裏布4及びポケット形成領域の上端縁の略全体に渡って面ファスナー53を設けているが、挿通孔31の上端部分に誤って手を入れてしまうことを抑制できる程度に挿通孔31が閉じられていれば良く、例えば、ポケット裏布4及びポケット形成領域の上端縁の一部分(例えば、中央)に面ファスナー53を設けてもよい。
In the present embodiment, the example in which the hook-and-
また、本実施形態では、第1の実施形態と同様の伸縮部を設ける例を説明したが、第2または第3の実施形態で説明した伸縮部を設けても良い。あるいは、本実施形態では、ゴム部材6を用いて伸縮部を構成する代わりに、ポケット裏布4をメリヤス等の伸縮性のある生地で形成し、ポケット裏布4の伸縮性を利用して伸縮部12を構成してもよい。
In the present embodiment, the example in which the expansion / contraction part similar to that in the first embodiment is provided has been described. However, the expansion / contraction part described in the second or third embodiment may be provided. Alternatively, in this embodiment, instead of using the
(第9の実施形態)
図30は、第9の実施形態に係る上衣1の正面図であり、図31は、図30に示した上衣1の首元付近を裏側から見た図であり、図32は、第9の実施形態に係る保持部材の詳細を示す図である。尚、図32において便宜上前身頃の記載を省略しているが、実際には、紙面上の最も背面側に前身頃が位置している。
(Ninth embodiment)
30 is a front view of the
上衣61は、前身頃63の襟元裏側に眼鏡62のテンプル等を襟元側にある入口側開口部66から裾側にある2つの出口側開口部67へと挿通可能な挿通孔を有する保持部材64が設けられている点に特徴を有する。以下、保持部材64を上衣61に設ける方法の具体例を説明するが、保持部材64を上衣61に設ける方法は以下に限定されるものではない。
The
図31及び32に示すように、保持部材64は、前側の布70及び内側の布71の2枚の布を重ね合わせ、襟元側から裾側に向かって間隔が狭まる逆V字型の縫い目65aと、縫い目65aの側方において、襟元側から裾側に向かって延びる一対の縫い目65b及び65cとで縫い合わされることによって形成されている。布71は、メリヤス等のストレッチ素材や、帯状のゴム等の伸縮性を有するシート状の材料からなる。また、縫い目65a及び65bの間隔と、縫い目65a及び65cの間隔とは、いずれも襟元側から裾側に向かって狭まっている。縫い目65a及び65bに挟まれた部分と、縫い目65a及び65cに挟まれた部分には、他の縫い目が設けられておらず、保持部材64を構成する前側の布70及び内側の布71の2枚の布の間には、入口側開口部66と出口側開口部67a及び67bとを有し、襟元側から裾側に向かって幅が狭まる一対の貫通孔が形成されている。尚、保持部材64の2つの出口側開口部67a及び67bは、眼鏡62のテンプル等の被保持物を挿入可能な大きさを有していれば良く、入口側開口部66は、被保持物の挿入をしやすい大きさを有していれば良い。
As shown in FIGS. 31 and 32, the holding
このようにして設けた保持部材64の入口側開口部66に眼鏡62のテンプルを挿入すると、逆V字の縫い目65aによってテンプルの先端部がいずれかの貫通孔に導かれる。布71が伸縮性の材料で形成されているため、メガネ62のテンプルを押し込むと、挿入された貫通孔及び出口側開口部67を押し広げながら、図31に示すように、テンプルが出口側開口部67aまたは67bを貫通した状態となる。この状態では、布71の収縮により再度、出口側開口部67が狭まるため、前屈みになるなどして眼鏡62が脱落しようとした場合でも、眼鏡62のテンプルの先セルが保持部材64の出口側開口部67aまたは67bに引っ掛かるため、眼鏡62の脱落を防止できる。よって、本実施形態に係る上衣61によれば、眼鏡62を安定に保持することができる。また、保持部材64は、前身頃63襟元の裏側に設けられているため、眼鏡62を保持部材64に引っ掛けていない状態においても、保持部材64が外見上見えることがないため、上衣61のデザイン性を損なわない。
When the temple of the
尚、本実施形態では、保持部材64を半袖のTシャツの襟元の裏側に設けているが、袖の長さや、襟の形状は限定されない。すなわち、長袖シャツの襟元裏側にも同様に保持部材64を設けることができる。また、丸首、U首、V首を初めとする任意の襟形状を有する上衣に保持部材64を設けることができる。さらに、襟元から胸元あるいは裾にかけて、ファスナーや前立てが設けられている上衣に保持部材64を設けてもよく、上衣の種類は特に限定されるものではない。また、保持部材64は、上衣以外に設けても良い。
In the present embodiment, the holding
さらに、本実施形態は、保持部材64を襟元の裏側に設けているが、襟元から胸元あるいは裾にかけて、前立てが設けられている上衣では、前立ての裏側に保持部材64を設けてもよく、保持部材64は少なくとも眼鏡62のテンプルが差し込める場所に設ければよい。また、胸元などにポケットが設けられている上衣では、胸ポケットなどポケットの裏側に保持部材64を設けてもよい。
Furthermore, in the present embodiment, the holding
尚、保持部材64を構成する方法は特に限定されるものではなく、入口側開口部66と2つの出口側開口部67とを有し、それぞれの出口側開口部67の幅方向は、出口側開口部67の下端側へと向かって狭まるように構成されていればよい。また、本実施形態は1つの入口側開口部66と2つの出口側開口部67により構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、1つの入口側開口部66と3つの出口側開口部67により、あるいは、2つの入口側開口部66と4つの出口側開口部67とにより構成されていてもよい。
The method of configuring the holding
(その他の変形例)
更に、上記の第1〜第8の各実施形態では、ポケット2に収納する物品としてスマートフォン15を例示したが、収納物品はスマートフォン15に限定されず、携帯電話やその他の携帯型電子機器、パスケース、カード類、たばこ等を収納する目的でも本発明は利用可能である。
(Other variations)
Furthermore, in each of the first to eighth embodiments, the
更に、上記の第1〜第8の各実施形態では、シャツの前身頃に設ける胸ポケットに本発明を適用した例を説明したが、衣服の袖に付けるポケットや、裏ポケット等、胸ポケット以外のポケットに本発明を適用しても良い。また、ズボンやコート等、シャツ以外の衣服や鞄類にも本発明を適用可能である。シャツ以外の衣服や鞄に本発明を適用する場合、ポケット裏布4及びポケット表布を、衣服や鞄を構成する生地上のポケット形成領域に縫い合わせることによって、上記の各実施形態と同様に、伸縮部12を備えたポケット2を構成できる。
Furthermore, in each of the first to eighth embodiments described above, the example in which the present invention is applied to the chest pocket provided in the front body of the shirt has been described. However, other than the breast pocket, such as a pocket attached to a sleeve of clothes, a back pocket, etc. The present invention may be applied to other pockets. In addition, the present invention can be applied to clothes and bags other than shirts such as pants and coats. When the present invention is applied to clothes and bags other than shirts, the pocket back
更に、上記の第1〜第9の各実施形態で説明した構成を適宜組み合わせても良い。 Furthermore, the configurations described in the first to ninth embodiments may be appropriately combined.
本発明は、スポーツシャツやワイシャツ等の上衣やズボン等の衣服に利用できる。 The present invention can be used for upper garments such as sports shirts and shirts and clothes such as trousers.
1 衣服
2 ポケット
3 前身頃
4 ポケット裏布
5 ポケット表布
6、6a、6b ゴム部材
7a、7b 第1の縫い目
8 上端縁
9 下端縁
10 切欠
12、12a、12b 伸縮部
15、15a、15b スマートフォン
16 切欠
18a、18b 第2の縫い目
19 狭窄部
31 挿通孔
32 挿通孔
33 挿通孔
34 挿通孔
41 隠しポケット
42 隠しポケット表布
43 隠しポケット裏布
44 スリット
45a、45b 縫い目
47a、47b 第1の縫い目
48a、48b 第2の縫い目
53 面ファスナー
54 切符
55 コイン
61 上衣
62 眼鏡
63 前身頃
64 保持部材
65a、65b、65c 縫い目
66 入口側開口部
67a、67b 出口側開口部
68 襟部
70 前側の布
71 内側の布
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記衣服のポケット形成領域に設けられるポケットを備え、
前記ポケットは、前記ポケット形成領域に、それぞれの上端縁が一体化されたポケット裏布及びポケット表布を縫い合わせることによって構成されており、
前記ポケット裏布は、上端縁側から下端縁側に向かって前記ポケットの幅方向における間隔が狭まる一対の第1の縫い目によって前記ポケット形成領域に縫い合わされ、
前記ポケット裏布は、伸縮性を有する生地からなり、前記一対の第1の縫い目で挟まれた部分に前記ポケットの幅方向に伸縮性を有する伸縮部が設けられ、
前記ポケット裏布と前記ポケット形成領域との間に、前記一対の第1の縫い目で挟まれた収納空間が構成されていることを特徴とする、衣服。 Clothes,
Comprising a pocket provided in a pocket forming region of the garment;
Said pocket, said pocket formation region is constituted by combining have a respective pocket rear cloth and the pocket table cloth upper edge is integrally sewn,
The pocket backing cloth is stitched to the pocket forming region by a pair of first seams in which the interval in the width direction of the pocket is narrowed from the upper edge side toward the lower edge side,
The pocket backing cloth is made of a stretchable fabric , and a stretchable portion having stretchability in the width direction of the pocket is provided in a portion sandwiched between the pair of first seams ,
A garment characterized in that a storage space sandwiched between the pair of first seams is formed between the pocket backing cloth and the pocket forming region .
物品上のポケット形成領域に縫い合わされるポケット裏布と、
前記ポケット裏布を覆うように前記ポケット形成領域に縫い合わされ、その上端縁が前記ポケット裏布の上端縁と一体化されたポケット表布とを備え、
前記ポケット裏布は、上端縁側から下端縁側に向かって前記ポケットの幅方向における間隔が狭まる一対の第1の縫い目によって前記ポケット形成領域に縫い合わされ、
前記ポケット裏布は、伸縮性を有する生地からなり、前記一対の第1の縫い目で挟まれた部分に前記ポケットの幅方向に伸縮性を有する伸縮部が設けられ、
前記ポケット裏布と前記ポケット形成領域との間に、前記一対の第1の縫い目で挟まれた収納空間が構成されていることを特徴とする、ポケット。 Pocket,
A pocket backing cloth sewn into the pocket forming area on the article;
A pocket face cloth that is stitched to the pocket forming region so as to cover the pocket backing cloth , and whose upper edge is integrated with the upper edge of the pocket backing cloth ;
The pocket backing cloth is stitched to the pocket forming region by a pair of first seams in which the interval in the width direction of the pocket is narrowed from the upper edge side toward the lower edge side,
The pocket backing cloth is made of a stretchable fabric , and a stretchable portion having stretchability in the width direction of the pocket is provided in a portion sandwiched between the pair of first seams ,
A pocket characterized in that a storage space sandwiched between the pair of first seams is formed between the pocket backing cloth and the pocket forming region .
前記衣服のポケット形成領域の表側に設けられるポケットと、
前記衣服の前記ポケット形成領域の裏側に設けられる隠しポケットとを備え、
前記ポケットは、それぞれの上端縁が一体化されたポケット裏布及びポケット表布を前記ポケット形成領域の表側に縫い合わせることによって構成され、
前記ポケット表布の上端縁を除く周縁部が前記ポケット形成領域に縫い合わされ、
前記ポケット形成領域には幅方向に延びるスリットが形成され、
前記隠しポケットは、前記スリットより前記ポケットの下端縁側において前記スリットに沿う縫い目によって前記ポケット形成領域と前記ポケット裏布とに縫い合わされる隠しポケット表布と、前記スリットより前記ポケットの上端縁側において前記スリットに沿う縫い目によって前記ポケット形成領域に縫い合わされる隠しポケット裏布とによって構成され、
前記隠しポケット表布及び前記隠しポケット裏布は、上端縁側から下端縁側に向かって前記隠しポケットの幅方向における間隔が狭まる一対の第1の縫い目によって縫い合わされ、
前記隠しポケット表布及び前記隠しポケット裏布の少なくとも一方は、伸縮性を有する生地からなり、前記一対の第1の縫い目で挟まれた部分に前記ポケットの幅方向に伸縮性を有する第1の伸縮部が設けられ、
前記ポケット裏布は、上端縁側から下端縁側に向かって前記ポケットの幅方向における間隔が狭まる一対の第2の縫い目によって前記ポケット形成領域に縫い合わされ、
前記ポケット裏布と前記ポケット形成領域との間に、前記一対の第2の縫い目で挟まれた収納空間が構成されていることを特徴とする、衣服。 Clothes,
A pocket provided on the front side of the pocket forming region of the clothes;
A hidden pocket provided on the back side of the pocket forming area of the garment,
Said pocket is constituted by combining the respective upper edge of the pocket rear cloth and the pocket table cloth are integrated is have sewn to the front side of the pocket-forming region,
Peripheral parts excluding the upper edge of the pocket surface fabric are sewn into the pocket forming region,
A slit extending in the width direction is formed in the pocket forming region,
The hidden pocket includes a hidden pocket face cloth that is stitched together with the pocket forming region and the pocket backing cloth by a seam along the slit at the lower end edge side of the pocket from the slit, and the upper end edge side of the pocket from the slit. A hidden pocket backing cloth stitched to the pocket forming area by stitches along the slit,
The hidden pocket front cloth and the hidden pocket back cloth are stitched together by a pair of first seams in which the interval in the width direction of the hidden pocket narrows from the upper edge side toward the lower edge side,
At least one of the hidden pocket front fabric and the hidden pocket back fabric is made of a stretchable fabric, and a first stretchable portion in the width direction of the pocket is sandwiched between the pair of first seams. An elastic part is provided ,
The pocket backing cloth is sewn into the pocket forming region by a pair of second seams in which the interval in the width direction of the pocket is narrowed from the upper edge side toward the lower edge side,
A garment characterized in that a storage space sandwiched between the pair of second seams is formed between the pocket backing cloth and the pocket forming region .
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