JP6068775B2 - 靴のアッパー - Google Patents

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Description

本発明は靴のアッパー、より詳しくは、紐締めフィッティング構造を備えた靴のアッパーに関する。
シューレースはアッパーを足にフィットさせる。足にフィットしたアッパーは足を支持する。そのため、甲を覆う柔軟材に補強材が配置される場合が多い。
しかし、MP関節の背屈時に足の形状が大きく変化し、そのため、動作中に靴と足との間にズレが生じやすい。
また、MP関節から足の中足は姿勢の変化に伴って、その形状が大きく変化する。静止時に足にフィットしていたアッパーが足の形状の変化に追従しないと、アッパーと足とのフィット感が動作時に著しく低下する。特に、補強材は柔軟材よりも剛性が大きく、そのため、柔軟材よりも追従しにくい。
WO2007/002068A1(図1〜図3) 実公昭33−3132(第2図) JP2001−54409A(フロントページ) JP03−55710Y(第1図) WO2013/136514A1(フロントページ) USD701,031S(フロントページ)
本発明の目的は、柔軟材及び補強材が足の背屈時などに足にフィットし易いアッパーを提供することである。
本発明は、少なくとも足の甲の一部を覆う柔軟材を前記甲にフィットさせるためのアッパーであって、
前記甲の内側面を覆う内側部31と、前記甲の外側面を覆う外側部32と、
前記内側部31及び/又は外側部32において前記甲の少なくとも一部を覆う柔軟な柔軟材3Fと、
前記柔軟材3Fよりも剛性が大きく、前記内側部31及び/又は外側部32の柔軟材3Fの表面に少なくとも下半部39が付着された少なくとも1つの補強材3Lと、前記少なくとも1つの補強材3Lは互いに足の前後方向Yに分かれた複数の上端部4を有し、前記各上端部4には前記補強材3Lの表面の法線方向に前記補強材3Lを貫通する貫通孔Hが定義され、
前記内側部31及び/又は外側部32の中央寄りの縁部33において、前記内側部31及び/又は外側部32の前記貫通孔Hに挿通され、かつ、前記前後方向Yに沿って配置されたコード1と、前記コード1の一部は露出された状態で配置されている露出エリア10を有し、
前記露出エリア10において前記コード1に足の横断方向Xに係合し前記内側部31と前記外側部32とを互いに近づけるためのシューレース2とを備え、
前記少なくとも1つの補強材3Lの各上端部4は、前部4F又は後部4Rのいずれか一方において前記柔軟材3Fに付着され、かつ、前記前部4F又は後部4Rの他方において前記柔軟材3Fに非付着状態に設定されている。
本発明において、「各上端部4は、前部4F又は後部4Rのいずれか一方において前記柔軟材3Fに付着され、かつ、前部4F又は後部4Rの他方において前記柔軟材3Fに非付着状態に設定されている」とは、少なくとも以下の3つの場合を含むことを意味する。
Case1:全ての上端部4が前部4Fのみにおいて柔軟材3Fに付着されている場合。
Case2:全ての上端部4が後部4Rのみにおいて柔軟材3Fに付着されている場合。
Case3:前部4Fにおいてのみ前記柔軟材3Fに付着された上端部4と後部4Rにおいてのみ前記柔軟材3Fに付着された上端部4とが混在する場合。
ここで、「コード」とは、シューレースとして用いることのできる1本又は複数本の紐からなり、天然糸または高分子合成糸を編んだものや天然皮革、合成樹脂製のワイヤーまたは合成皮革からなる単数又は複数の紐などであってもよく、更に、金属ワイヤーや樹脂ワイヤーを包含していてもよいことを意味する。本発明においては金属ワイヤーを包含しているのが好ましい。
本発明によれば、コードの露出エリアによってシューレースを通す紐通し孔が形成され、露出エリアが履き口よりも前方の足甲の上に配置されており、そのため、履き口よりも前方においてアッパーの内側部と前記外側部とが足にフィットし易い。
また、内側部および外側部が中央寄りの縁部においてシューレースによって中央に引き寄せられアッパーの内側部および外側部が足にフィットし易い。
また、補強材3Lは下半部39において柔軟材3Fに付着され、また、前記補強材3Lの上端部4は、前部4F又は後部4Rのいずれか一方において前記柔軟材3Fに付着され、かつ、前部4F又は後部4Rの他方において前記柔軟材3Fに非付着状態に設定されている。このように、補強材3Lが柔軟材3Fに広範囲にわたって付着されていることで、補強材3Lが柔軟材3Fに対して不用意にズレるのを抑制できるだろう。
ここで、補強材3Lの上端部4の前部4F及び後部4Rの双方が柔軟材3Fに付着されていると、上端部4の貫通孔Hにコード1を通すのが困難だろう。一方、上端部4の前部4F及び後部4Rの双方が柔軟材3Fに対し付着されていない非付着状態であると、前記背屈の動作時に、補強材3Lの上端部4が柔軟材3Fに対し不用意に変位ないし変形し易いだろう。
これに対し、本発明によれば、上端部4の前部4F又は後部4Rの一方においてのみ、上端部4が柔軟材3Fに付着されている。そのため、コード1を上端部4の貫通孔Hに挿通することができる。
特に、上端部4の前部4F又は後部4Rの一方において柔軟材3Fに付着されており、そのため、前記背屈の動作時に、上端部4が柔軟材3Fと共に移動するだろう。
更に、上端部4の前部4F又は後部4Rの他方が柔軟材3Fに対し非付着状態であり、そのため、上端部4に覆われた柔軟な柔軟材5の部位も変形可能であろう。したがって、前記背屈時等において足の大きな変形に対応して柔軟材5が変形可能となり、たとえば前記背屈時等に互いに隣り合う上端部4同士が側面視において接近ないし互いに重なる程、変位することも可能であろう。
以上のようなことから、本アッパーは静止立位及び背屈などの動作時に、足にフィットし易く、かつ、足を支持し易いだろう。
図1は本発明の実施例にかかるアッパーの概略平面図である。 図2は同実施例にかかるアッパーを内側から見た概略側面図である。 図3は同実施例にかかるアッパーを外側から見た概略側面図である。 図4はシューレースを外した状態の同アッパーの概略平面図である。 図5はシューレースを外した状態の同アッパーの概略内側面図である。 図6はシューレースを外した状態の同アッパーの概略外側面図である。 図7は静止立位における外側部を斜め後方から見て拡大して示す斜視図である。 図8は足の背屈時における外側部を斜め後方から見て拡大して示す斜視図である。 図9はシューレースを外した状態におけるアッパーの要部を拡大して示す斜視図である。 図10は足の骨格を示す内側面図である。
好ましくは、少なくとも1つの補強材3Lの各上端部4は、前記貫通孔Hよりも先端側の先端縁40、前記前部4F又は後部4Rのうち、前記前部4F又は後部4Rのいずれか一方においてのみ前記柔軟材3Fに付着されている。
この場合、上端部4の先端縁40が柔軟材3Fに付着されていない非付着状態であり、前記上端部4の変位や変形が実現され易い。また、上端部4の貫通孔Hにコード1を挿通し易い。
好ましくは、下記の(a)又は(b)のいずれか一方に設定されている、
(a)前記少なくとも1つの補強材3Lの各上端部4は、前記前部4Fにおいて前記柔軟材3Fに付着され、かつ、前記後部4Rにおいて前記柔軟材3Fに非付着状態に設定されている、
(b)前記少なくとも1つの補強材3Lの各上端部4は、前記後部4Rにおいて前記柔軟材3Fに付着され、かつ、前記前部4Fにおいて前記柔軟材3Fに非付着状態に設定されている。
この場合、各補強材3Lの上端部4の前部4F又は後部4Rのみが柔軟材3Fに付着されており、互いに隣接する補強材3Lにおいて、前記付着部分を所定の間隔に配置できる。その結果、各補強材3L間における柔軟材3Fの変形が期待できる。
好ましくは、上端部4における前記貫通孔Hよりも先端側の先端縁40において、前記上端部4が前記柔軟材3Fに対し非付着状態に設定されている。
この場合、上端部4の先端縁40が柔軟材3Fに付着されていない非付着状態であり、前記上端部4の変位や変形が実現され易い。また、上端部4の貫通孔Hにコード1を挿通し易い。
好ましくは、複数の貫通孔Hのうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの前記貫通孔Hの間において、前記コード1は一方の上端部4の裏側4bに配置され、かつ、他方の上端部4の表側4sに配置されていることで、前記コード1と柔軟材3Fとの間に前記シューレース2が通る隙間Sが形成されている。
かかるコード1の配置は各露出エリア10の長さを確保し易いだろう。したがって、所期の前記変位や変形が期待できるだろう。
また、シューレース2の通る隙間Sの大きさを確保し易いだろう。そのため、露出エリア10に係合するシューレース2を通し易いだろう。
好ましくは、複数の貫通孔Hのうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの前記貫通孔Hの間において、前記コード1は一方の上端部4の裏側4bに配置され、かつ、他方の上端部4の表側4sに配置されていることで、
前記互いに隣り合う2つの上端部4のうちの一方の上端部4の裏側4bと他方の上端部4の表側4sとが少なくとも一部において互いに対面した状態で配置されている。
ここで、「前記互いに隣り合う2つの上端部4のうちの一方の上端部4の裏側4bと他方の上端部4の表側4sとが少なくとも一部において互いに対面した状態で配置されている」とは、前記互いに隣り合う2つの上端部4,4が1つの仮想の平面上に配置されておらず、かつ、前記一方の上端部4の表側をその法線方向から見た場合に、前記他方の上端部4の表側4sの少なくとも一部が隠れて見えないことを意味する。
この好ましい例の場合、互いに隣り合う2つの上端部4,4は、シューレース2が取り外された状態において、互いに(概ね)平行な一対の平面上に配置され易いだろう。そのため、コード1の露出エリア10が確保し易く、したがって、コード1を露出エリア10と柔軟材3Fとの間の隙間Sに通し易いだろう。
好ましくは、複数の貫通孔Hのうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの前記貫通孔Hの間において、前記コード1は一方の上端部4の裏側4bに配置され、かつ、他方の上端部4の表側4sに配置されていることで、
前記コード1と柔軟材3Fとの間に前記シューレース2が通る隙間Sが形成されていると共に、
前記互いに隣り合う2つの上端部4のうちの一方の上端部4の裏側4bと他方の上端部4の表側4sとが少なくとも一部において互いに対面した状態で配置されている。
この場合、前述のような効果が期待し易いだろう。
好ましくは、コード1の引張剛性は前記シューレース2のそれよりも大きい。
コード1の引張剛性が小さい場合、シューレース2の締付力や足の背屈時に、コード1が大きく伸びたり屈曲したりし、シューレース2の締付力が補強材3Lに伝わりにくい場合があるかもしれない。これに対し、コード1の引張剛性がシューレース2のそれより大きい場合、シューレース2の締付力が補強材3Lに伝わり易いだろう。
好ましくは、複数の上端部4のうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの上端部4は、側面視において互いに一部において重なり合っている。
この場合、互いに隣り合う上端部4同士が側面視において互いに重なり合うことで、上端部4をコード1が延びる方向に大きくすることができる。そのため、貫通孔Hを形成し易く、また、コード1と柔軟材3Fとの間の隙間Sを確保し易い。
好ましくは、少なくとも1つの補強材3Lは前記各上端部4からソール8に向かって延びた帯状の帯部37を備え、
前記帯部37の上端である前記上端部4において前方及び/又は後方に突出する突部41が形成されている。
この場合、互いに隣り合う帯部37と帯部37とが互いに前後方向に離間して配置され易い。また、突部41は貫通孔Hを形成し易くし、更に、コード1と柔軟材3Fとの間の隙間Sを確保し易い。
好ましくは、少なくとも1つの補強材3Lは前記上端部4からソール8に向かって延びた帯状の帯部37を備え、
前記帯部37の上端である前記上端部4において前方及び/又は後方に突出する突部41が形成され、
前記複数の上端部4のうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの上端部4は、側面視において前記突部41において互いに重なっている。
この場合、前述のような効果が期待し易いだろう。
好ましくは、前記少なくとも1つの補強材3は前記内側面又は外側面に沿って前記各上端部4から下方又は斜め下方に延びる複数の帯状の帯部37を備え、
前記複数の帯部37のうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの帯部37の間において前記柔軟材3Fが露出した柔軟部35を更に備える。
この場合、隣り合う2つの帯部37の間の柔軟部35は、前記一対の帯部37が変位した際に前後および上下に自在に変形することができるだろう。
そのため、足の背屈などの動作時に、帯部37が足の変形に応じて変位し易いだろう。すなわち、足の動きに帯部37が追従し易く、高いフィット性能が期待できる。
好ましくは、静止立位における前記柔軟部35の面積に比べ、靴の背屈状態における前記柔軟部35の面積の方が小さい。
この場合、靴が背屈すると、ソールと反対側のアッパー3の上縁(縁部33)は、甲に相当する部位が前後方向に湾曲して縮み、更に高いフィット性能が期待できる。
好ましくは、複数の各上端部4は前記各上端部4からソール8に向かって斜め後方に延びた前傾姿勢で配置され、
前記複数の上端部4のうち前方の上端部4に比べ後方の上端部4の方が大きく前傾して配置されている。
甲の尾根はMP関節から後方において勾配が徐々に大きくなっており、更に、中足部においては長母趾伸筋腱が上方にせり上がる。このような甲の構造に対し、前方よりも後方の上端部4が大きく前傾した姿勢の複数の上端部4は柔軟材3Fを甲にフィットさせ易いだろう。
好ましくは、少なくとも1つの補強材3Lは前記内側面又は外側面に沿って前記各上端部4から下方又は斜め下方に延びる複数の帯状の帯部37を備え、
前記複数の帯部37のうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの帯部37は前記上端部4とは反対側の下端部38において互いに前後方向又は斜め前後方向に連なっている。
この場合、互いに連なった下端部38は、内側面においては母趾球を側面から覆って支持でき、一方、外側面においては小趾球を側面から覆って支持できるだろう。そのため、足の支持が安定し易い。
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
実施例:
以下、本発明の実施例が図1〜図9を参照して説明される。
以下の説明では、左足用のアッパーが例示される。また、以下の図において、矢印OUTは足の外側方向、矢印INは足の内側方向を示す。
図1に示す紐締めフィッティング構造を備えた靴は、たとえば、トレールランニング用のシューズで、図2のソール8にアッパー3が固定されている。前記アッパー3はコード1およびシューレース2を備えている。
ソール8はアッパー3の下に配置され路面に接地するものである。アッパー3は足の甲の少なくとも一部を覆う柔軟材3Fおよび舌片6を有している。コード1およびシューレース2は柔軟材3Fを足の甲にフィットさせるためのものである。
ここで、足の甲とは、図10の中足趾節関節MPよりも後方で、かつ、踝BAの前端よりも前方より詳しくは距骨の前端よりも前方の部位であって、足の上面および側面を含む部位を意味する。したがって、前記柔軟材3Fは(図1)中足趾節関節MPよりも前方の爪先や距骨の前端よりも後方の踵部を覆っていても、あるいは、覆っていなくてもよい。
なお、前記甲の上面にはシューレース2が配置されている。
図1−図3において、前記シューレース2の両端部分は図示が省略されているが、アッパー3内に足を挿入した後に、両端部同士は互いに固く結ばれる。シューレース2の端部同士が互いに結ばれることにより、アッパー3が足に対しフィットする。
図1−図3に示すように、アッパー3には足を着用時に挿入するための履き口7が形成されている。前記履き口7は着用中に脚が上方に出るもので、前記履き口7の前方の部位は前記舌片6で覆われている。
図5および図6において、前記アッパー3は前記柔軟材3Fとは異なる伸縮材3Sと、前記補強材3Lとは別の補強材30とを備える。なお、前記補強材3Lと別の補強材30とは、互いに同じ素材が用いられてもよいし、異なる素材が用いられてもよい。
図5および図6において、柔軟材3Fが露出している部分には幾何学模様が施され、伸縮材3Sが表れている部位には格子模様が施され、本発明に係る補強材3Lには密度の濃い網点が施され、前記別の補強材30には粗い網点が施されている。
図5および図6において、本発明に係る前記補強材3Lは甲を上方および側面から覆う柔軟材3Fの表面に例えば縫合されて付着(固着)されている。かかる補強材3Lは前記甲の側面ないし上面に配置されている。
前記別の補強材30は例えば爪先において、前記伸縮材3Sの表面に縫合されて付着されている。なお、踵部等には例えば前記柔軟材3Fと同じ素材が用いられ、これらの部位には前記別の補強材30が縫合されて付着されている。
図1−図6から分かるように、前記柔軟材3Fは図示しない足の甲の上面、内側面および外側面を覆うことができる。この柔軟材3Fは柔軟な素材で形成されている。前記柔軟材3Fは、例えば、網状部材で、図6の前記前後方向Yおよび横断方向Xに(図1)殆ど伸びないのが好ましい。
前記補強材3L,30は前記柔軟材3Fよりも剛性が大きい素材で形成されている。すなわち、前記両補強材3L,30は、前記柔軟材3Fよりも伸び難く、かつ、曲げ剛性が大きいのが好ましい。前記補強材3Lの素材としては人工皮革以外に、TPU、樹脂パーツまたはラバーなどの種々の素材を用いることができる。一方、柔軟材3Fは補強材3Lよりも剛性が小さい素材で形成されており、前記補強材3Lよりも伸び易くてもよいし、あるいは、曲げ剛性が小さくてもよい。
前記伸縮材3Sは、例えば、メッシュ状の部材で、前後方向Xおよび横断方向X(図1)に伸び縮みする部材が好ましい。なお、甲の安定な支持を実現するために、柔軟材3Fは伸縮材3Sよりも伸び縮みしにくい素材が用いられるのが好ましい。
図7および図8は外側部32を斜め後方から見た図である。図7に示すように、前記複数の各補強材3Lの上端部4には、それぞれ、前記各補強材3Lの表面の法線方向(表面に垂直な方向)に前記補強材3Lを貫通する1つの貫通孔Hが形成されている。前記複数の各補強材3Lは前記内側部31及び/又は外側部32の柔軟材3Fの表面に少なくとも下半部39が縫合されて付着されている。
図7及び図8の貫通孔Hが形成された補強材3Lは、たとえば合成皮革からなり前記柔軟材3Fと共に前記内側部31および外側部32の一部を形成する。図5および図6に示すように、前記補強材3Lで覆われていない柔軟材3Fの部分は柔軟部35を形成し、露出した状態となっている。
前記アッパー3は複数の補強材3Lにより互いに前後に分かれた例えば複数の前記柔軟部35を備える。各柔軟部35は、互いに隣接する前記補強材3L,3Lの間において柔軟材3Fが前記補強材3Lで覆われずに前記柔軟材3Fが露出している。
なお、図4に示すように、内外の前記柔軟材3Fの間に配置された舌片6は前記内側部31と外側部32との間の部位、つまり甲の中央部36において露出している。
図5の内側部31は、図示しない足の甲および母趾の内側面を覆う。前記内側部31の1つの補強材3Lの前端部分は母趾球の内側面を覆い、それよりも前方の部位には別の補強材30が連なっている。
一方、図6の外側部32は図示しない甲および小趾の外側面を覆う。前記外側部32の1つの補強材3Lの前端部分は小趾球の内側面を覆い、それよりも前方の部位には別の補強材30が連なっている。
すなわち、補強材3Lと別の補強材30とは足を覆う部位によって定義される。
前記各補強材3Lは前記内側面又は外側面に沿って下方又は斜め下方に延びていてもよい。後述するように、図7の静止立位における前記各柔軟部35の面積に比べ、図8の靴が背屈した状態における前記各柔軟部35の面積の方が小さい。
図6の前記貫通孔Hを有する各補強材3Lは前記上端部4からソール8に向かって斜め後方に延びた前傾姿勢で配置されている。前記複数の補強材3Lのうち前方の補強材3Lに比べ後方の補強材3Lの方が大きく前傾して配置されている。すなわち、前方の補強材3Lに比べ後方の補強材3Lの方が水平線となす角が小さい。
図7において、前記複数の補強材3Lのうち前後方向Yに互いに隣り合う2つの補強材3Lは前記上端部4とは反対側の下端部38において互いに前後方向又は斜め前後方向Yに連なっている。
前記各補強材3Lは前記上端部4からソール8に向かって斜め後方に延びた長方形の帯状の帯部37を備える。前記帯部37同士は互いに前後方向Y又は斜め前後方向に離間しており、互いに隣り合う帯部37と帯部37との間において前記柔軟部35が露出して配置されている。前記帯部37の上端である前記上端部4には、例えば前方に突出する突部41が形成されている。本実施例の場合、図2および図3の側面図に示すように、前記複数の補強材3Lのうち前後方向Yに互いに隣り合う2つの補強材3Lは、側面視において前記突部41において互いに重なっている。なお、「側面視において」とは、靴や足の長軸に直交する真横から靴を見る状態を意味、側面図においてという意味に解することができる。
図7の前記各補強材3Lの上端部4は、前記前部4F又は後部4Rのいずれか一方において前記柔軟材3Fに付着され、かつ、前部4F又は後部4Rの他方において前記柔軟材3Fに非付着状態に設定されている。本実施例の場合、前記各補強材3Lの上端部4は、前記前部4Fにおいて前記柔軟材3Fに付着され、かつ、後部4Rにおいて前記柔軟材3Fに非付着状態に設定されている。更に、前記上端部4における貫通孔Hよりも先端側の先端縁40において、前記上端部4が前記柔軟材3Fに対し非付着状態に設定されている。
つぎに、前記各補強材3Lの付着状態および非付着状態について詳しく説明する。なお、以下の説明において、内側部31と外側部32とは同様な構造となっており、代表して外側部32についてのみ説明する。
図7−図9において、図中の破線は「かくれ線」ではなく、縫合糸のミシン目を示す。なお、糸としてはナイロン糸などの人工糸が用いられてもよく、あるいは、綿糸などの天然糸が用いられてもよい。
前記各上端部4はその表面に直交する法線方向から見た場合に、一部において互いに重なっており、かつ、前記法線方向に互いに離間して配置されている。
本実施例の場合、図9の前記各補強材3Lの上端部4は、人工皮革などの非伸縮材が二重に重ねられて形成されている。前記各補強材3Lの上端部4の先端縁40、上端部4の下端の境界42の近傍および後部4Rにおいて、第1の糸F1は前記二重の非伸縮材を互いに縫合しており、かつ、上端部4を柔軟材3Fに縫い合わせていない。
前記各補強材3Lの前縁(上端部4の前縁を含む)上端部4の下端の境界42の近傍および下端部38(図7)において、第2の糸F2は前記各補強材3Lを柔軟材3Fに縫い合わせている。こうして、図9の前記各補強材3Lの上端部4は、前記貫通孔Hよりも先端側の先端縁40、前記前部4F又は後部4Rのうち、前記前部4Fにおいてのみ前記柔軟材3Fに付着されている。
本発明において、「付着」とは、固着という言葉に置き換えてもよく、概念的には容易に取り外しができないように接合されていることを意味する。また、具体的には、「付着」とは、接着、溶着または縫合(縫着)などの手段や、これらの2以上の手段を組み合わせて接合することを意味する。
本発明において、「非付着状態」とは前部4F又は後部4Rが柔軟材3Fに付着されていない自由(フリー)な状態を意味する。非付着状態の前部4F又は後部4Rは柔軟材3Fに拘束されることなく、かつ、付着された部位を中心に捩れや、回転などの変位や変形が可能であろう。一方、前部4F又は後部4Rが付着されていない柔軟材3Fの部分は、足やアッパーの変形に応じて、皺が生じるように変形(立体的な変形)したり、仮想の正方形が菱型に変形(剪断変形)するような変形が可能であろう。
図4に示すように、前記コード1は前記内側部31および外側部32の中央寄りの縁部33において、前記内側部31および外側部32の前記貫通孔Hに挿通され、かつ、足の前後方向Yに沿って配置されている。前記コード1の一部は前記前後方向Yに互いに離間した複数の露出エリア10において露出された状態で配置されている。前記コード1は履き口7よりも前方に配置されている。
なお、本実施例の場合、舌片6の前端に一対のコード通し用のループRが設けられ、コード1は例えばU字状に配置されている。
こうして、コード1の一部は前記前後方向Yに、かつ、貫通孔Hに挿通されていると共に、互いに離間した複数の露出エリア10にわたって連なった状態で配置されている。
前述のように略U字状に配置された図5および図6のコード1の両端部1Eは図7の固定部5において補強材30に縫着されて固定されている。なお、本実施例の場合、前記固定部5は内側部31(図4)および外側部32の後部、つまり、履き口7(図4)の近傍に設けられている。
図9において、前記複数の貫通孔Hのうち前後方向Yに互いに隣り合う2つの前記貫通孔Hの間において、前記コード1は一方の補強材3Lの裏側4bに配置され、かつ、他方の補強材3Lの表側4sに配置されている。これにより、前記コード1と柔軟材3Fとの間に前記シューレース2が通る隙間Sが形成されていると共に、図9から分かるように、前記互いに隣り合う2つの上端部4のうちの一方の上端部4の裏側4bと他方の上端部4の表側4sとが一部において互いに対面した状態で配置されている。
図4の前記履き口7よりも前方における足の内側INにおいて前記コード1の第1部1Mは前記前後方向Yに互いに離間した複数の露出エリア10において露出された状態で配置される。また、前記履き口7よりも前方における足の外側OUTにおいて前記コード1の第2部1Lは前記前後方向Yに互いに離間した複数の露出エリア10において露出された状態で配置される。
本実施例においては、前記コード1は、前記横断方向Xに延び前記第1部1Mと前記第2部1Lとを連結する第3部1Xを有し、U字状に形成された少なくとも1本の紐で形成されている。
こうして、図1の前記コード1はシューレース2のための紐通し孔を形成する。シューレース2は前記複数の露出エリア10において前記コード1に足の横断方向Xに係合し前記内側部31と前記外側部32とを互いに近づける。すなわち、シューレース2は前記複数の露出エリア10において前記コード1の第1部1Mと第2部1Lに足の横断方向Xに交互に係合し前記内側部31と前記外側部32とを互いに近づける
本実施例の場合、前記コード1は1本の丸ヒモと前記丸ヒモ内に挿通された金属ないし樹脂などのワイヤとで形成されている。一方、前記シューレース2は天然糸および/または人工糸を編んだ1本の紐で形成されている。
ところで、図9の前記各補強材3Lの上端部4は、前記貫通孔Hよりも先端側の先端縁40、前記前部4F又は後部4Rのうち、前記前部4F又は後部4Rのいずれか一方においてのみ前記柔軟材3Fに付着されていればよい。
また、前記複数の補強材3Lのうち前後方向Yに互いに隣り合う2つの補強材3Lは、側面視において互いに一部において重なり合っていなくてもよい。
つぎに、本アッパーの挙動について説明する。すなわち、図7の静止立位から踵が浮いた図8の背屈時に移行する際の本アッパーの挙動について説明する。
今、図8の靴および足が背屈すると、図10の踝BAの前方の中足部において、甲の図示しない長母趾伸筋腱が上方に迫り上がる。そのため、甲の上面の傾斜角は著しく大きく変化する。同時に、甲の上面は前記背屈時に縮む。
一方、図8の柔軟材3Fは前記背屈時に前記甲の上面に沿った方向に縮んだような変形を呈する。この変形は平面状の前記柔軟材3Fの表面が湾曲面となって変形する場合の他に前記柔軟材3Fが実際に縮むことにより実現されてもよい。
他方、図7および図8の比較から分かるように、互いに隣り合う補強材3Lの帯部37同士の距離(ピッチ)は前記背屈により短くなるように各補強材3Lが変位する。この際、補強材3Lの少なくとも下端部39は、つまり、上端部4を除く補強材3Lの部分は柔軟材3Fの表面に前後等の縁において付着されており、更に、上端部4においては前部4Fが付着されている。そのため、各補強材3Lおよび柔軟材3Fが一体となって変位および変形する。したがって、アッパーの挙動にバラつきが生じにくく、甲の保持機能が損なわれにくいだろう。
また、図7および図8の比較から分かるように、図7の上端部4の面が柔軟部3Fの面となす角は、静止立位時に比べ、図8の背屈時の方が大きくなる。すなわち、静止立位から背屈に移行する際に上端部4の表面が回転する(捩れる)ように変位ないし変形する。
ここで、本補強材3Lの上端部4は前部4F又は後部4Rの一方においてのみ、前記上端部4が柔軟材3Fに付着されている。そのため、上端部4の前記回転を妨げにくい。したがって、背屈時の高いフィット性能が期待できる。
つぎに、他の例について説明する。
前記補強材3Lおよび柔軟部35は、例えば、内側部31又は外側部32のいずれか一方にのみ設けられていてもよい。
また、前記補強材3Lおよび柔軟部35は、甲の全長にわたって設けられる必要はなく、足の前足部又は中足部に設けられてもよく、例えば、シューレース2が配置される領域の前半部分又は後半部分の一方に設けられてもよい。
更に、前記補強材3Lおよび柔軟部35は、内外において互いに非対称に配置されてもよく、たとえば、足の内側では中足部に設けられ、一方、足の外側では前足部に設けられてもよい。
また、少なくとも1つの補強材3Lは各上端部4および帯部37ごとに別体に形成した複数枚を柔軟材3Fに付着されてもよいし、1枚の補強材3Lに複数の上端部4および帯部37が一体に連なって形成されていてもよい。また、貫通孔Hは、いわゆるD環や合成樹脂のC環で形成されていてもよい。すなわち、(各)上端部4の上縁にD環やC環などの貫通孔を有する部材を設け、当該D環等にコード1が挿通されていてもよい。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、突部41は上端部4の後方に向かって突出していてもよい。また、上端部4には突部41が形成されていなくてもよい。
また、前記コード1の引張剛性は前記シューレース2のそれよりも小さいか、あるいは、シューレース2と同等であってもよい。
アッパーの下に配置されるソールは、いわゆるアウトソールのみを有していてもよい。
アッパーはローカットタイプではなく、ハイカットタイプであってもよい。
アッパーの中央部の舌片は設けられていなくてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
本発明はシューレースを用いた紐締め構造を有する靴に適用できる。
1:コード 1M:第1部 1L:第2部 1X:第3部 1E:端部 10:露出エリア(係合エリア)
2:シューレース
3:アッパー 3F:柔軟材 3S:伸縮材 3L:補強材 30:補強材 31:内側部 32:外側部 33:縁部 35:柔軟部 36:中央部 37:帯部 38:下端部 39:下半部
4:上端部 4b:裏側 4s:表側 4F:前部 4R:後部 40:先端縁 41:突部 42:境界
5:固定部 6:舌片 7:履き口 8:ソール
F1:第1の糸 F2:第2の糸
H:貫通孔 R:ループ S:隙間
X:横断方向 Y:前後方向 OUT:外側方向 IN:内側方向

Claims (15)

  1. 少なくとも足の甲の一部を覆う柔軟材を前記甲にフィットさせるためのアッパーであって、
    前記甲の内側面を覆う内側部31と、
    前記甲の外側面を覆う外側部32と、
    前記内側部31及び/又は外側部32において前記甲の少なくとも一部を覆う柔軟な柔軟材3Fと、
    前記柔軟材3Fよりも剛性が大きく、前記内側部31及び/又は外側部32の柔軟材3Fの表面に少なくとも下半部39が付着された少なくとも1つの補強材3Lと、前記少なくとも1つの補強材3Lは互いに足の前後方向Yに分かれた複数の上端部4を有し、前記各上端部4には前記補強材3Lの表面の法線方向に前記補強材3Lを貫通する貫通孔Hが定義され、
    前記内側部31及び/又は外側部32の中央寄りの縁部33において、前記内側部31及び/又は外側部32の前記貫通孔Hに挿通され、かつ、前記前後方向Yに沿って配置されたコード1と、前記コード1の一部は露出された状態で配置されている露出エリア10を有し、
    前記露出エリア10において前記コード1に足の横断方向Xに係合し前記内側部31と前記外側部32とを互いに近づけるためのシューレース2とを備え、
    前記少なくとも1つの補強材3Lの各上端部4は、前部4F又は後部4Rのいずれか一方において前記柔軟材3Fに付着され、かつ、前記前部4F又は後部4Rの他方において前記柔軟材3Fに非付着状態に設定されている。
  2. 請求項1のアッパーにおいて、
    前記少なくとも1つの補強材3Lの各上端部4は、前記貫通孔Hよりも先端側の先端縁40、前記前部4F又は後部4Rのうち、前記前部4F又は後部4Rのいずれか一方においてのみ前記柔軟材3Fに付着されている。
  3. 請求項1のアッパーにおいて、下記の(a)又は(b)のいずれか一方に設定されている、
    (a)前記少なくとも1つの補強材3Lの各上端部4は、前記前部4Fにおいて前記柔軟材3Fに付着され、かつ、前記後部4Rにおいて前記柔軟材3Fに非付着状態に設定されている、
    (b)前記少なくとも1つの補強材3Lの各上端部4は、前記後部4Rにおいて前記柔軟材3Fに付着され、かつ、前記前部4Fにおいて前記柔軟材3Fに非付着状態に設定されている。
  4. 請求項1,2もしくは3のアッパーにおいて、
    前記上端部4における前記貫通孔Hよりも先端側の先端縁40において、前記上端部4が前記柔軟材3Fに対し非付着状態に設定されている。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項のアッパーにおいて、
    前記複数の貫通孔Hのうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの前記貫通孔Hの間において、前記コード1は一方の上端部4の裏側4bに配置され、かつ、他方の上端部4の表側4sに配置されていることで、前記コード1と柔軟材3Fとの間に前記シューレース2が通る隙間Sが形成されている。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項のアッパーにおいて、
    前記複数の貫通孔Hのうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの前記貫通孔Hの間において、前記コード1は一方の上端部4の裏側4bに配置され、かつ、他方の上端部4の表側4sに配置されていることで、
    前記互いに隣り合う2つの上端部4のうちの一方の上端部4の裏側4bと他方の上端部4の表側4sとが少なくとも一部において互いに対面した状態で配置されている。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項のアッパーにおいて、
    前記複数の貫通孔Hのうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの前記貫通孔Hの間において、前記コード1は一方の上端部4の裏側4bに配置され、かつ、他方の上端部4の表側4sに配置されていることで、
    前記コード1と柔軟材3Fとの間に前記シューレース2が通る隙間Sが形成されていると共に、
    前記互いに隣り合う2つの上端部4のうちの一方の上端部4の裏側4bと他方の上端部4の表側4sとが少なくとも一部において互いに対面した状態で配置されている。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項のアッパーにおいて、
    前記コード1の引張剛性は前記シューレース2のそれよりも大きい。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項のアッパーにおいて、
    前記複数の上端部4のうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの上端部4は、側面視において互いに一部において重なり合っている。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項のアッパーにおいて、
    前記少なくとも1つの補強材3Lは前記各上端部4からソール8に向かって延びた帯状の帯部37を備え、
    前記帯部37の上端である前記上端部4において前方及び/又は後方に突出する突部41が形成されている。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項のアッパーにおいて、
    前記少なくとも1つの補強材3Lは前記上端部4からソール8に向かって延びた帯状の帯部37を備え、
    前記帯部37の上端である前記上端部4において前方及び/又は後方に突出する突部41が形成され、
    前記複数の上端部4のうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの上端部4は、側面視において前記突部41において互いに重なっている。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項のアッパーにおいて、
    前記少なくとも1つの補強材3は前記内側面又は外側面に沿って前記各上端部4から下方又は斜め下方に延びる複数の帯状の帯部37を備え、
    前記複数の帯部37のうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの帯部37の間において前記柔軟材3Fが露出した柔軟部35を更に備える。
  13. 請求項12のアッパーにおいて、静止立位における前記柔軟部35の面積に比べ、靴の背屈状態における前記柔軟部35の面積の方が小さい。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項のアッパーにおいて、
    前記複数の各上端部4は前記各上端部4からソール8に向かって斜め後方に延びた前傾姿勢で配置され、
    前記複数の上端部4のうち前方の上端部4に比べ後方の上端部4の方が大きく前傾して配置されている。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項のアッパーにおいて、
    前記少なくとも1つの補強材3Lは前記内側面又は外側面に沿って前記各上端部4から下方又は斜め下方に延びる複数の帯状の帯部37を備え、
    前記複数の帯部37のうち前記前後方向Yに互いに隣り合う2つの帯部37は前記上端部4とは反対側の下端部38において互いに前後方向又は斜め前後方向に連なっている。
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