JP5939039B2 - インクジェット画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット画像形成方法に関する。
インクジェット記録方式を用いたインクジェットプリンタは、小型で価格が安くカラー化が容易であることから急速に普及している。近年では高画質なインク記録物を高速で記録することが求められており、この要求に答えるためにインクジェット記録方式に用いられるインクは様々な特性を満たしていなければならない。特に、印刷物の画質が良好であることは重要である。しかし、良好な画像が得られるかどうかが印刷する紙の種類に左右されることがある。
一般に印刷物の画質を向上させるためインクの浸透性を上げる技術が知られているが、上記問題を解決するには至っていない。
特許文献1には、高速印字した際にも高印字濃度を達成するため、インクジェット記録用水系インクの物性を15≦γcosθ≦27とすることが開示されている。しかし、このときの接触角は接触した15秒後の測定値であり、本発明の150msec後とは異なる。また、特許文献1では表面張力(γ)も静的表面張力を用いており、本発明における25℃、50%RHにおいて、最大泡圧法による表面寿命150msec時の動的表面張力(γ′)とは異なる。高速印字については、本発明の150msec後の接触角及び動的表面張力(γ′)用いた方が良い。
特許文献2には、滲みのない画像品質及びインク乾燥性を達成するために、インク滴が記録紙上に接触した0.1秒後の接触角が60度以上90度以下で表面張力が20〜40mN/mである黒インクが開示されている。しかし、接触角を高くすることにより滲みをなくす点で本発明とは異なる。本発明では特定の化合物を使用することにより接触角が低くても画像品質を良好にすることができる。
特許文献3では、普通紙に対しても高い画像濃度で濃度ムラや滲みを生じないようにするため、インクをステキヒトサイズ度が30秒以下の普通紙上に2μL滴下したときの、10秒後の動的接触角を50.0°〜71.1°とすることが開示されている。しかし、該接触角は10秒後の測定値であり、本発明の150msec後とは異なる。
本発明は、普通紙に対しても画像品質、特に画像濃度、文字滲み及び再転写性が良好なインクジェット画像形成方法の提供を目的とする。
上記課題は、次の<1>の発明によって解決される。
<1> 下記(1)(2)のいずれかの水分散性着色剤、有機溶剤、界面活性剤及び水を含有し、該有機溶剤として、23℃、80%RHにおける平衡水分量が30質量%以上の多価アルコール1種以上、下記一般式(I)で示されるアミド化合物及び下記一般式(II)で示されるオキセタン化合物を含有するインクジェット記録用インクを用いて、自動走査吸液計で測定した接触時間100msecにおける高純水の転移量が5〜20mL/mであり、かつ接触時間400msecにおける高純水の転移量が5〜30mL/mである記録紙上に画像を形成する方法であって、
(1)表面に親水基を有する水分散性着色剤
(2)表面に親水基を有するポリマー粒子に顔料を含有させた水分散性着色剤
前記インクを前記記録紙上に2.5μL滴下したときの150msec後の濡れ性γ′cosθを19.0〜24.0の範囲とし、かつ、γ′を26mN/m以下とすることを特徴とするインクジェット画像形成方法。
ただし、γ′は、前記インクの、25℃、50%RHにおける、最大泡圧法による表面寿命150msec時の動的表面張力、θは、25℃、50%RHにおいて、前記インクを前記記録紙上に2.5μL滴下したときの150msec後の接触角である。
Figure 0005939039
式中、Rは炭素数4〜6のアルキル基を表す。
Figure 0005939039
式中、Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、シクロヘキシル基又はフェニル基を表す。
本発明によれば、普通紙に対しても画像品質、特に画像濃度、文字滲み及び再転写性が良好なインクジェット画像形成方法を提供できる。また、該画像形成方法により形成された画像形成物は、高画質で滲みがなく、経時安定性に優れ、各種の印字乃至画像の記録された資料等として各種用途に好適に使用することができる。
以下、上記本発明<1>について詳細に説明する。なお、本発明<1>の実施の形態には、次の<2>〜<>も含まれるので、これらについても併せて説明する。
<2> 前記有機溶剤として更に、下記式(I)で示されるアミド化合物を含有することを特徴とする<1>に記載のインクジェット画像形成方法。
Figure 0005939039
<3> 前記水分散性着色剤が、ブラック顔料、シアン顔料、マゼンタ顔料、イエロー顔料又はそれらの組み合わせであることを特徴とする<1>又は<2>に記載のインクジェット画像形成方法。
<4> 前記界面活性剤がフッ素系界面活性剤であることを特徴とする<1>〜<3>のいずれかに記載のインクジェット画像形成方法。
本発明者らは鋭意検討した結果、有機溶剤として前記特定の多価アルコールとアミド化合物とオキセタン化合物を含有するインクジェット記録用インク(以下、インクということもある)を用い、普通紙のような記録紙上に画像を形成するに際し、インクを記録紙上に2.5μL滴下した150msec後の濡れ性γ′cosθを、19.0〜24.0の範囲とし、かつγ′を26mN/m以下とすることにより、普通紙に対しても良好な画像品質(画像濃度、文字滲み、再転写性)の画像形成物が得られることを見出した。
その理由は定かではないが、インクの疎水性−親水性のバランスが記録紙に対して適性になり、記録紙に適度にドットが広がり高速浸透することにより、画像濃度及び文字滲みが向上し再転写性も向上したと推定される。
上記γ′cosθの「γ′」は、インクの、25℃、50%RHにおける、最大泡圧法による表面寿命150msec時の動的表面張力であり、θは、25℃、50%RHにおいて、インクを記録紙上に2.5μL滴下した150msec後の接触角である。
動的表面張力「γ′」は、例えば、SITA_DynoTester(SITA社製)により測定できる。
また、接触角の測定は滴下150msec後が適切であった。150msecより短い時間では測定誤差が大きく、150msecより長い時間では、インクの浸透がある程度進行して接触角が小さくなってしまい、画像品質との相関がはっきりしなかった。接触角は、例えば、OCAH200:DataPhysics社製)により測定できる。
γ′を26mN/m以下にすることにより、記録紙への濡れ(ドット広がり)及び浸透性が向上するので、ベタ画像均一性が増し画像濃度が向上する。記録紙への浸透性が向上することにより、瞬時に湿潤剤/溶剤/水が浸透するので、再転写性が良好となる。
γ′cosθ又はγ′が上記範囲を外れると、ドットが埋まらずに画像濃度が低下してしまったり、文字滲みが悪化したり、再転写性が劣ってしてしまう。
本発明では、自動走査吸液計で測定した接触時間100msecにおける高純水の転移量が5〜20mL/mであり、かつ接触時間400msecにおける高純水の転移量が5〜30mL/mである記録紙(いわゆる普通紙)に対しても品質の良い画像形成が可能である。このような記録紙としては、一般的に使用されるコピー用紙(普通紙)、再生紙、ColorLok紙などが挙げられる。
<インクジェット記録用インク>
−有機溶剤−
本発明では、有機溶剤として、前記一般式(I)で示されるアミド化合物及び前記一般式(II)で示されるオキセタン化合物を含有するインクを用いることにより、本発明の課題を解決するためのインク浸透性が良好となる。一般式(I)(II)以外のアミド化合物やオキセタン化合物を用いた場合には使用可能なインクを得ることができない。
インク中の、前記一般式(I)で示されるアミド化合物及び一般式(II)で示されるオキセタン化合物の合計含有量は、1〜50質量%が好ましく、2〜40質量%がより好ましい。含有量が1質量%未満では、浸透性が向上せず画像品質向上効果も得られない。また、50質量%を超えると、インク粘度が上昇して吐出性を損なう可能性がある。
次に、前記一般式(I)(II)で示される化合物の具体例を示す。
<一般式(I)で示されるアミド化合物>
Figure 0005939039

Figure 0005939039
Figure 0005939039
<一般式(II)で示されるオキセタン化合物>
Figure 0005939039
Figure 0005939039
Figure 0005939039
Figure 0005939039
Figure 0005939039
Figure 0005939039
前記式(I)で示されるアミド化合物は沸点が216℃と高く、温度23℃、相対80%RHでの平衡水分量も39.2質量%と高く、しかも液粘度が25℃で1.48mPa・sと非常に低い。更に前記一般式(I)で示されるアミド化合物及び一般式(II)で示されるオキセタン化合物、多価アルコール等の他の有機溶剤や水に非常に溶解し易い。したがって、前記式(I)で示されるアミド化合物を含有させると、インクの低粘度化が可能となり、保存安定性、吐出安定性が良好で且つインク吐出装置の維持装置にも優しいインクとなる。
インク中の式(I)で示されるアミド化合物の含有量は、1〜50質量%が好ましく、2〜40質量%がより好ましい。含有量が1質量%未満では、インクの低粘度化効果が得られない。また、50質量%を超えると、記録紙面上での乾燥性に劣り、更に普通紙上の文字品位が低下することがある。
23℃、80%RH環境中の平衡水分量が30質量%以上である多価アルコールは湿潤剤として含有させる。中でも平衡水分量及び沸点が高いものが好ましい。
その具体例としては、ジエチレングリコール(bp245℃、43質量%)、トリエチレングリコール(bp285℃、39質量%)、テトラエチレングリコール(bp324〜330℃、37質量%)、1,3−ブタンジオール(bp203〜204℃、35質量%)、グリセリン(bp290℃、49質量%)、ジグリセリン(bp270℃/20hPa、38質量%)、1,2,3−ブタントリオール(bp175℃/33hPa、38質量%)、1,2,4−ブタントリオール(bp190〜191℃/24hPa、41質量%)等が挙げられる。中でも好ましいのは、グリセリンと1,3−ブタンジオールである。
インク中の多価アルコールの含有量は、2〜30質量%が好ましく、5〜20質量%がより好ましい。含有量が2質量%未満では、インクの保湿効果がなく、吐出安定性が低下し、インク吐出装置維持装置部の廃インク固着防止効果もなくなる。また、30質量%を超えると、紙面上でのカール防止及び乾燥性に劣り、更に普通紙上の文字品位が低下することがある。
上記平衡水分量(%)は、塩化カリウム/塩化ナトリウム飽和水溶液を用いデシケーター内の温湿度を23±1℃、80±3%RHに保ち、このデシケーター内に各有機溶剤を1gずつ秤量したシャーレを保管し、平衡する水分量を測定し、下記式により算出したものである。

平衡水分量(%)
=〔有機溶剤に吸収した水分量/(有機溶剤+有機溶剤に吸収した水分量)〕×100
インクには上記有機溶剤以外の有機溶剤や湿潤剤を併用してもよい。
その例としては、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類、多価アルコールアリールエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、その他の湿潤剤、などが挙げられる。
前記多価アルコール類としては、例えば、ジプロピレングリコール(bp232℃)、1,5−ペンタンジオール(bp242℃)、プロピレングリコール(bp187℃)、2−メチル−2,4−ペンタンジオール(bp197℃)、エチレングリコール(bp196〜198℃)、トリプロピレングリコール(bp267℃)、ヘキシレングリコール(bp197℃)、ポリエチレングリコール(粘調液体〜固体)、ポリプロピレングリコール(bp187℃)、1,6−ヘキサンジオール(bp253〜260℃)、1,2,6−ヘキサントリオール(bp178℃)、トリメチロールエタン(固体、mp199〜201℃)、トリメチロールプロパン(固体、mp61℃)などが挙げられる。
前記多価アルコールアルキルエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル(bp135℃)、エチレングリコールモノブチルエーテル(bp171℃)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(bp194℃)、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(bp197℃)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(bp231℃)、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル(bp229℃)、プロピレングリコールモノエチルエーテル(bp132℃)などが挙げられる。
前記多価アルコールアリールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル(bp237℃)、エチレングリコールモノベンジルエーテルなどが挙げられる。
前記含窒素複素環化合物としては、例えば、2−ピロリドン(bp250℃、mp25.5℃、47〜48質量%)、N−メチル−2−ピロリドン(bp202℃)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(bp226℃)、ε−カプロラクタム(bp270℃)、γ−ブチロラクトン(bp204〜205℃)などが挙げられる。
前記アミド類としては、例えば、ホルムアミド(bp210℃)、N−メチルホルムアミド(bp199〜201℃)、N,N−ジメチルホルムアミド(bp153℃)、N,N−ジエチルホルムアミド(bp176〜177℃)などが挙げられる。
前記アミン類としては、例えば、モノエタノールアミン(bp170℃)、ジエタノールアミン(bp268℃)、トリエタノールアミン(bp360℃)、N,N−ジメチルモノエタノールアミン(bp139℃)、N−メチルジエタノールアミン(bp243℃)、N−メチルエタノールアミン(bp159℃)、N−フェニルエタノールアミン(bp282〜287℃)、3−アミノプロピルジエチルアミン(bp169℃)などが挙げられる。
前記含硫黄化合物類としては、例えば、ジメチルスルホキシド(bp139℃)、スルホラン(bp285℃)、チオジグリコール(bp282℃)などが挙げられる。
その他の固体湿潤剤としては、糖類などが好ましい。糖類の例としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類、四糖類を含む)、多糖類、などが挙げられる。
具体的には、グルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオース、などが挙げられる。
ここで、多糖類とは広義の糖を意味し、α−シクロデキストリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含む意味に用いることとする。また、これらの糖類の誘導体としては、前記した糖類の還元糖{例えば、糖アルコール〔一般式:HOCH(CHOH)nCHOH(ただし、nは2〜5の整数を表す)で表される。〕}、酸化糖(例えば、アルドン酸、ウロン酸など)、アミノ酸、チオ酸などが挙げられる。
これらの中でも、糖アルコールが好ましく、具体例としてはマルチトール、ソルビットなどが挙げられる。
インク中の有機溶剤及び湿潤剤の含有量は、一般式(I)で示されるアミド化合物、一般式(II)で示されるオキセタン化合物、式(I)で示されるアミド化合物、多価アルコール、アルカンジオール等の有機溶剤を含めて、30〜70質量%の範囲が好ましく、35〜60質量%の範囲がより好ましい。
−水分散性着色剤−
本発明で用いる水分散性着色剤としては、次の第1、第2の形態が挙げられる。
(1)第1形態では、水分散性着色剤は、表面に少なくとも1種の親水基を有し、分散剤の不存在下で水分散性を示す顔料〔以下、「自己分散性顔料」ということもある〕を含有する。
(2)第2形態では、水分散性着色剤は、表面に少なくとも1種の親水基を有するポリマー微粒子に水不溶性乃至水難溶性の顔料を含有させたポリマーエマルジョン(顔料を含有させたポリマー微粒子の水分散物)を含有する。
顔料としては、有機顔料又は無機顔料を用いることができる。なお、色調調整の目的で染料を併用しても構わないが、耐候性を劣化させない範囲内で使用する必要がある。
前記無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエロー、カーボンブラックなどが挙げられる。これらの中でも、カーボンブラックが特に好ましい。なお、前記カーボンブラックとしては、例えば、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたものが挙げられる。
カーボンブラックの例としてはPigment Black 7が挙げられ、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ガスブラック、ランプブラックなどがある。その市販品としては、Regal(登録商標)、Black Pearls(登録商標)、Elftex(登録商標)、Monarch(登録商標)、Mogul(登録商標)及びVulcan(登録商標)等のCabot Corporation社の製品が挙げられる。
前記有機顔料としては、例えば、アゾ顔料、多環式顔料、染料キレート、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、などが挙げられる。これらの中でも、アゾ顔料、多環式顔料などがより好ましい。なお、前記アゾ顔料としては、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、などが挙げられる。前記多環式顔料としては、例えば、フタロシアニン顔料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料、などが挙げられる。前記染料キレートとしては、例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレート、などが挙げられる。
前記有機顔料の例としては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83、95、97、98、100、101、104、408、109、110、117、120、128、139、150、151、155、153、180、183、185、213、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22、23、31、38、48:2、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3、48:4、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、185、190、193、209、219、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルー)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルー)、16、17:1、56、60、63;C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36、などが挙げられる。
更に、顔料は、イオン基及びイオン化可能な基を表面に導入するため、酸化剤を使用して酸化した顔料であってもよい。
表面処理した顔料としてはイオン性を有するものが好ましい。イオン性の基としては、例えばカルボン酸基、スルホン酸基、燐酸基などのアニオン性極性基が挙げられ、好ましくはカルボン酸基やp−アミノ安息香酸基である。この他に、アミド基、スルホンアミド基などでもよい。
具体例としては、−COOM、−SOM、−POHM、−PO、−CONM、−SONM、−NH−C−COOM、−NH−C−SOM、−NH−C−POHM、−NH−C−PO、−NH−C−CONM、−NH−CH−SONMなどが挙げられ、カウンターイオンMとしては、アルカリ金属イオンや四級アンモニムイオンが挙げられる。
上記四級アンモニウムイオンの具体例としては、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラエチルアンモニウムイオン、テトラプロピルアンモニウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオン、テトラペンチルアンモニウムイオン、ベンジルトリメチルアンモニウムイオン、ベンジルトリエチルアンモニウムイオン及びテトラヘキシルアンモニウムイオンが挙げられ、テトラエチルアンモニウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオン及びベンジルトリメチルアンモニウムイオンが好ましく、テトラブチルアンモニウムイオンが特に好ましい。
上記アニオン性官能基は、特許第4697757号公報、特表2003−513137号公報、WO97/48769号公報、特開平10−110129号公報、特開平11−246807号公報、特開平11−57458号公報、特開平11−189739号公報、特開平11−323232号公報、特開2000−265094号公報などに記載された方法に従って、顔料粒子表面に結合させることができる。
本発明では、前記アニオン性官能基や四級アンモニウムイオン等を備える水分散性着色剤を使用することにより、水リッチなインク中でも、水分が蒸発した有機溶剤リッチなインク中でも親和性を発揮し、水分散性着色剤の分散が安定に保てる。
顔料のBET比表面積は、10〜1500m/g程度が好ましく、より好ましくは、約20〜600m/g、最も好ましくは、約50〜300m/gである。
適切なBET比表面積のものがない場合には、顔料を比較的小さい粒径にするために、粉砕処理(例えば、ボールミル粉砕、ジェットミル粉砕、超音波処理)をすれば良い。
インク中の水分散性着色剤の体積平均粒径(D50)は10〜200nmが好ましい。
インク中の水分散性着色剤の含有量は、固形分で1〜15質量%が好ましく、2〜10質量%がより好ましい。含有量が1質量%未満では、インクの発色性及び画像濃度が低くなってしまうことがある。また、15質量%を超えると、インクが増粘して吐出性が悪くなってしまうことがあるし、経済的にも好ましくない。
−界面活性剤−
前記界面活性剤としては、水分散性着色剤の種類や有機溶剤との組合せによって分散安定性が損なわれず、表面張力が低く、浸透性、レベリング性の高いものが好ましく、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤から選択される少なくとも1種が好適である。これらの中でも、フッ素系界面活性剤が特に好ましい。これらの界面活性剤は、1種を単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
前記フッ素系界面活性剤としてはフッ素置換した炭素数が2〜16のものが好ましく、フッ素置換した炭素数が4〜16のものがより好ましい。前記炭素数が2未満では、フッ素の効果が得られないことがあり、16を超えると、インク保存性などの問題が生じることがある。
フッ素系界面活性剤の種類としては、アニオン系フッ素系界面活性剤、ノニオン系フッ素系界面活性剤、両性フッ素系界面活性剤、オリゴマー型フッ素系界面活性剤などが挙げられる。
アニオン系フッ素系界面活性剤の例としては、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルリン酸エステルの塩などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩などが挙げられる。
これらのアニオン系フッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH、NHCHCHOH、NH(CHCHOH)、NH(CHCHOH)などが挙げられる。
ノニオン系フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物などが挙げられる。
これらの中でも、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物は起泡性が少ないため好ましく、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩などが挙げられるが、特に下記一般式(1)及び一般式(2)で表されるフッ素系界面活性剤が好ましい。
Figure 0005939039
上記式中、m、nは0以上の整数であり、水溶性を付与するため、mは0〜10が好ましく、nは0〜40が好ましい。
Figure 0005939039
上記式中、nは2〜6の整数であり、aは15〜50の整数であり、Y′は−C2b+1(bは11〜19の整数)又は−CHCH(OH)CH−C2d+1(dは2〜6の整数)を表す。
前記フッ素系界面活性剤の具体例としては、下記一般式(3)〜(11)で表される化合物が好適に用いられる。
(1)アニオン系フッ素系界面活性剤
Figure 0005939039
上記式中、Rfは、下記〔化16〕で表されるフッ素含有疎水基の混合物を表す。Aは、−SOX、−COOX、又は−POX〔Xは対アニオンであり、具体的例としては、H、Li、Na、K、NH、NHCHCHOH、NH(CHCHOH)、又はNH(CHCHOH)が挙げられる〕を表す。
Figure 0005939039
Figure 0005939039
上記式中、Rf′は下記〔化18〕で表されるフッ素含有基を表す。Xは、前記一般式(3)のXと同じ意味を表す。nは1又は2の整数、mは2−nである。
Figure 0005939039
上記式中、nは3〜10の整数である。
Figure 0005939039
上記式中、Rf′は、前記一般式(4)のRf′と、Xは、前記一般式(3)のXと同じ意味を表す。
Figure 0005939039
上記式中、Rf′は、前記一般式(4)のRf′と、Xは、前記一般式(3)のXと同じ意味を表す。
(2)ノニオン系フッ素系界面活性剤
Figure 0005939039
上記式中、Rfは、前記一般式(3)のRfと同じ意味を表す。nは5〜20の整数である。
Figure 0005939039
上記式中、Rf′は、前記一般式(4)のRf′と同じ意味を表す。nは1〜40の整数である。
(3)両性フッ素系界面活性剤
Figure 0005939039
上記式中、Rfは、前記一般式(3)のRfと同じ意味を表す。
(4)オリゴマー型フッ素系界面活性剤
Figure 0005939039
上記式中、Rf″は下記〔化25〕で表されるフッ素含有基を表す。Xは第4級アンモニウム基;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;トリエチルアミン、トリエタノールアミンを表し、Yは、−COO、−SO、−SO、−POを表す。qは1〜6の整数である。
Figure 0005939039
上記式中、nは1〜4の整数である。
Figure 0005939039
上記式中、Rf″は、前記一般式(10)のRf″と同じ意味を表す。lは0〜10の整数、mは0〜10の整数、nは0〜10の整数である。
また、前記一般式(2)で表される化合物において、ポリオキシエチレン基[(CHCHO)部分]の分子量(MWEO)と、フルオロアルキル基(C2n+1部分)の分子量(MWF)とが、界面活性剤としての機能及び水への溶解性バランス等の理由により、式:MWEO/MWF=2.2〜10の関係を満たすことが好ましい。
また、前記一般式(2)で表される化合物の好ましい例としては、表面張力を下げる能力が高く浸透性が高い等の理由により、次の式a)〜z)の化合物が挙げられる。これらの中でも、有機溶剤と相溶性が良好な式a)〜c)、n)〜v)の化合物が特に好ましい。
Figure 0005939039
前記フッ素系界面活性剤としては市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145(いずれも、旭硝子社製);フルラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431(いずれも、住友スリーエム社製);メガファックF−470、F−1405、F−474(いずれも、大日本インキ化学工業社製);ゾニール(Zonyl)TBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR(いずれも、DuPont社製);FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW(いずれも、ネオス社製)、ポリフォックスPF−136A、PF−156A、PF−151N、PF−154、PF−159(オムノバ社製)、ユニダインDSN−403N(ダイキン工業社製)などが挙げられる。これらの中でも、良好な印字品質、特に発色性、紙に対する浸透性、濡れ性、均染性が著しく向上する点から、DuPont社製のFS−300、ネオス製のFT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW、オムノバ社製のポリフォックスPF−151N及びダイキン工業社製のユニダインDSN−403Nが特に好ましい。
前記シリコーン系界面活性剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサンなどが挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤が水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。
このような界面活性剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、ビックケミー株式会社、信越化学工業株式会社、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社、日本エマルジョン株式会社、共栄社化学株式会社などから容易に入手できる。
前記ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記一般式(12)で表される、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルポリシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物などが挙げられる。
Figure 0005939039
上記式中、m、n、a、及びbは整数を表す。R及びR′はアルキル基、アルキレン基を表す。
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、市販品を用いることができ、例えば、KF−618、KF−642、KF−643(信越化学工業社製)、EMALEX−SS−5602、SS−1906EX(日本エマルジョン社製)、FZ−2105、FZ−2118、FZ−2154、FZ−2161、FZ−2162、FZ−2163、FZ−2164(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、BYK−33、BYK−387(ビックケミー社製)、TSF4440、TSF4452、TSF4453(東芝シリコン社製)などが挙げられる。
前記アセチレングリコール又はアセチレンアルコール系界面活性剤としては、下記〔化29〕、一般式(13)又は一般式(14)で表される化合物が好ましい。
Figure 0005939039
Figure 0005939039
上記式中、m又はnは整数を表す。
Figure 0005939039
上記式中、R及びRはアルキル基を表す。
上記アセチレングリコール又はアセチレンアルコール系界面活性剤としては、市販品を用いることができ、例えば、ダイノール604、ダイノール607(エアプロダクツ・アンド・ケミカルズ社製)、サーフィノール104、サーフィノール420、サーフィノール440、サーフィノールSE(日信化学工業社製)、オルフィンE1004、オルフィンE1010、オルフィンEXP.4001、オルフィンEXP.4200、オルフィンEXP.4051F、オルフィンEXP.4123(日信化学工業社製)などが挙げられる。
前記アニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、などが挙げられる。
前記ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、などが挙げられる。
これらの界面活性剤のインク中の含有量は、0.001〜5質量%が好ましく、0.05〜1質量%がより好ましい。含有量が0.001質量%未満では、界面活性剤を添加した効果が小さくなることがあり、5質量%より多いと、添加量を増やしても効果に違いが見られないことがある。
―浸透剤―
インクには、浸透性と水への溶解性を両立させるため、浸透剤として炭素数8〜11の非湿潤剤性ポリオール化合物又はグリコールエーテル化合物を少なくとも1種含有させることが好ましい。ここで、非湿潤剤性とは、25℃の水中において0.2〜5.0質量%の間の溶解度を有することを意味する。
浸透剤としては、下記一般式(15)で表される1,3−ジオール化合物が好ましく、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール[溶解度:4.2%(25℃)]、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール[溶解度:2.0%(25℃)]が特に好ましい。
Figure 0005939039
上記式中、R′はメチル基又はエチル基、R″は水素又はメチル基、R″′はエチル基又はプロピル基である。
その他の非湿潤剤性ポリオール化合物としては、例えば、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,3−ジメチル−1,2−ブタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジメチル−2,4−ペンタンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、5−ヘキセン−1,2−ジオールなどの脂肪族ジオールが挙げられる。
その他の併用できる浸透剤としては、インク中に溶解し、所望の物性に調整できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールクロロフェニルエーテル等の多価アルコールのアルキル及びアリールエーテル類、エタノール等の低級アルコール類、などが挙げられる。
前記浸透剤のインク中の含有量は、0.1〜4.0質量%が好ましい。含有量が0.1質量%未満では、速乾性が得られず滲んだ画像となることがあり、4.0質量%を超えると、水分散性着色剤の分散安定性が損なわれ、ノズルが目詰まりし易くなったり、記録紙への浸透性が必要以上に高くなり、画像濃度の低下や裏抜けが発生することがある。
−水分散性樹脂−
本発明で用いるインクには、必要に応じて水分散性樹脂を使用しても良い。
水分散性樹脂としては、造膜性(画像形成性)に優れ、かつ高撥水性、高耐水性、高耐候性を備えたものが、高耐水性で高画像濃度(高発色性)の画像記録に有用である。その例としては縮合系合成樹脂、付加系合成樹脂、天然高分子化合物などが挙げられる。
前記縮合系合成樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリ(メタ)アクリル樹脂、アクリル−シリコーン樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。
前記付加系合成樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルエステル系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、不飽和カルボン酸系樹脂などが挙げられる。
前記天然高分子化合物としては、例えば、セルロース類、ロジン類、天然ゴムなどが挙げられる。
これらの中でも、特にポリウレタン樹脂微粒子、アクリル−シリコーン樹脂微粒子及びフッ素系樹脂微粒子が好ましい。
また、前記水分散性樹脂を2種類以上併用することは全く問題ない。
前記フッ素系樹脂微粒子としては、フルオロオレフィン単位を有するフッ素系樹脂微粒子が好ましく、これらの中でも、フルオロオレフィン単位及びビニルエーテル単位から構成されるフッ素含有ビニルエーテル系樹脂微粒子が特に好ましい。
前記フルオロオレフィン単位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば−CFCF−、−CFCF(CF)−、−CFCFCl−などが挙げられる。
前記ビニルエーテル単位としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、下記〔化33〕で表される基などが挙げられる。
Figure 0005939039
前記フルオロオレフィン単位及びビニルエーテル単位から構成されるフッ素含有ビニルエーテル系樹脂微粒子としては、上記フルオロオレフィン単位とビニルエーテル単位が交互に共重合した交互共重合体が好ましい。
このようなフッ素系樹脂微粒子としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、大日本インキ化学工業社製のフルオネートFEM−500、FEM−600、ディックガードF−52S、F−90、F−90M、F−90N、アクアフランTE−5A;旭硝子社製のルミフロンFE4300、FE4500、FE4400、アサヒガードAG−7105、AG−950、AG−7600、AG−7000、AG−1100などが挙げられる。
前記水分散性樹脂は、ホモポリマーとして使用しても、コポリマーとして使用してもよく、複合系樹脂として使用してもよい。また、単相構造型及びコアシェル型、パワーフィード型エマルジョンのいずれのものも使用できる。
前記水分散性樹脂としては、樹脂自身が親水基を有し自己分散性を持つもの、樹脂自身は分散性を持たず界面活性剤や親水基を持つ樹脂により分散性を付与したものが使用できる。これらの中でも、ポリエステル樹脂やポリウレタン樹脂のアイオノマーや不飽和単量体の乳化重合又は懸濁重合によって得られた樹脂粒子のエマルジョンが最適である。
不飽和単量体の乳化重合の場合には、不飽和単量体、重合開始剤、界面活性剤、連鎖移動剤、キレート剤、及びpH調整剤などを添加した水中で反応させて樹脂エマルジョンを得るため、容易に水分散性樹脂を得ることができ、樹脂構成を容易に替えられるため目的の性質を作りやすい。
前記不飽和単量体としては、例えば、不飽和カルボン酸類、単官能又は多官能の(メタ)アクリル酸エステル単量体類、(メタ)アクリル酸アミド単量体類、芳香族ビニル単量体類、ビニルシアノ化合物単量体類、ビニル単量体類、アリル化合物単量体類、オレフィン単量体類、ジエン単量体類、不飽和炭素を持つオリゴマー類などを単独で又は複数組み合わせて用いることができる。これらの単量体を組み合わせることにより柔軟に性質を改質することが可能であり、オリゴマー型重合開始剤を用いて重合反応、グラフト反応を行うことにより、樹脂の特性を改質することもできる。
前記不飽和カルボン酸類としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマール酸、マレイン酸等が挙げられる。
前記単官能の(メタ)アクリル酸エステル単量体類としては、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、イソアミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム塩、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、イソアミルアクリレート、n−へキシルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシルアクリレート、シクロへキシルアクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリレート、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、アクリロキシエチルトリメチルアンモニウム塩、などが挙げられる。
前記多官能の(メタ)アクリル酸エステル単量体類としては、例えば、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、ポリブチレングリコールジメタクリレート、2,2′−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、2,2′−ビス(4−アクリロキシプロピロキシフェニル)プロパン、2,2′−ビス(4−アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、ジトリメチロールテトラアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、などが挙げられる。
前記(メタ)アクリル酸アミド単量体類としては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等が挙げられる。
前記芳香族ビニル単量体類としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、4−t−ブチルスチレン、クロルスチレン、ビニルアニソール、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン等が挙げられる。
前記ビニルシアノ化合物単量体類としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。
前記ビニル単量体類としては、例えば、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、塩化ビニル、ビニルエーテル、ビニルケトン、ビニルピロリドン、ビニルスルホン酸又はその塩、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等が挙げられる。
前記アリル化合物単量体類としては、例えばアリルスルホン酸その塩、アリルアミン、アリルクロライド、ジアリルアミン、ジアリルジメチルアンモニウム塩等が挙げられる。
前記オレフィン単量体類としては、例えば、エチレン、プロピレン等が挙げられる。
前記ジエン単量体類としては、例えば、ブタジエン、クロロプレン等が挙げられる。
前記不飽和炭素を持つオリゴマー類としては、例えば、メタクリロイル基を持つスチレンオリゴマー、メタクリロイル基を持つスチレン−アクリロニトリルオリゴマー、メタクリロイル基を持つメチルメタクリレートオリゴマー、メタクリロイル基を持つジメチルシロキサンオリゴマー、アクリロイル基を持つポリエステルオリゴマー等が挙げられる。
前記水分散性樹脂は、強アルカリ性、強酸性下では分散破壊や加水分解などの分子鎖の断裂が引き起こされるため、pHは4〜12が好ましく、特に水分散性着色剤との混和性の点からpHは6〜11がより好ましく、7〜9が更に好ましい。
前記水分散性樹脂の体積平均粒径(D50)は、分散液の粘度と関係しており、組成が同じものでは粒径が小さくなるほど同一固形分での粘度が大きくなる。インク化した時に過剰な高粘度にならないためにも水分散性樹脂の体積平均粒子径(D50)は50nm以上が好ましい。また、粒径が数十μmになるとインクジェットヘッドのノズル口より大きくなるため使用できない。ノズル口より小さくても、粒子径の大きな粒子がインク中に存在すると吐出性を悪化させる。そこで、インク吐出性を阻害させないために、体積平均粒子径(D50)は200nm以下がより好ましく、150nm以下が更に好ましい。
また、水分散性樹脂は、水分散性着色剤を紙面に定着させる働きを有し、常温で被膜化して色材の定着性を向上させることが好ましい。そのため、水分散性樹脂の最低造膜温度(MFT)は30℃以下であることが好ましい。また、水分散性樹脂のガラス転移温度が−40℃未満になると、樹脂皮膜の粘稠性が強くなり印字物にタックが生じるため、ガラス転移温度が−40℃以上であることが好ましい。
水分散性樹脂のインク中の含有量は、固形分で、2〜30質量%が好ましく、5〜25質量%がより好ましい。
−その他の成分−
インクに配合するその他の成分としては特に制限はなく、必要に応じて適宜選択することができ、例えばpH調整剤、抑泡剤(消泡剤)、防腐防黴剤、キレート試薬、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、などが挙げられる。
前記pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさずにpHを7〜11に調整できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、アルコールアミン類、アルカリ金属元素の水酸化物、アンモニウムの水酸化物、ホスホニウム水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、などが挙げられる。
pHが7未満又は11を超えるとインクジェットのヘッドやインク供給ユニットを溶かし出す量が大きく、インクの変質や漏洩、吐出不良などの不具合が生じることがある。
前記アルコールアミン類としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。
前記アルカリ金属元素の水酸化物としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられる。
前記アンモニウムの水酸化物としては、例えば、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物などが挙げられる。
前記ホスホニウム水酸化物としては、例えば、第4級ホスホニウム水酸化物などが挙げられる。
前記アルカリ金属の炭酸塩としては、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。
<抑泡剤(消泡剤)>
本発明で用いるインクには、その発泡を抑えるため微量の抑泡剤を配合する。ここで発泡とは液体が薄い膜になって空気を包むことである。この泡の生成にはインクの表面張力や粘度等の特性が関与する。即ち、水のように表面張力が高い液体は、液体の表面積をできるだけ小さくしようとする力が働くために発泡し難い。これに対し、高粘度で高浸透性のインクは、表面張力が低いために発泡し易く、溶液の粘性により生成した泡が維持され易く消泡し難い。
通常、抑泡剤は、泡膜の表面張力を局部的に低下させて泡を破壊するか、発泡液に不溶な抑泡剤を発泡液表面に点在させることにより泡を破壊する。インクに表面張力を低下させる働きの極めて強いフッ素系界面活性剤を含有させた場合には、前者の機構による抑泡剤を用いても泡膜の表面張力を局部的に低下させることができない。そのため、後者の発泡液に不溶な抑泡剤が用いるが、この場合、溶液に不溶な抑泡剤によりインクの安定性が低下する。
これに対し、下記一般式(16)で表される抑泡剤は、表面張力を低下させる働きがフッ素系界面活性剤ほど強くないものの、該フッ素系界面活性剤に対する相溶性が高い。このため、抑泡剤が効率的に泡膜に取り込まれ、フッ素系界面活性剤と抑泡剤との表面張力の違いにより泡膜の表面が局部的に不均衡な状態となり、泡が破壊すると考えられる。
Figure 0005939039
上記式中、R及びRは、それぞれ独立に炭素原子3〜6個を有するアルキル基であり、R及びRは、それぞれ独立に炭素原子1〜2個を有するアルキル基であり、nは1〜6の整数である。
前記一般式(16)で表される化合物の好ましい例としては、2,4,7,9−テトラメチルデカン−4,7−ジオール、2,5,8,11−テトラメチルドデカン−5,8−ジオールが挙げられ、抑泡性効果とインクへの相溶性が高いことから、2,5,8,11−テトラメチルドデカン−5,8−ジオールが特に好ましい。
インク中の抑泡剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましい。含有量が0.01質量%未満では抑泡効果が得られないことがあり、10質量%を超えると、抑泡効果が頭打ちになる上に、粘度、粒径等のインク物性に悪影響が出ることがある。
前記防腐防黴剤としては、例えば、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、等が挙げられる。
前記キレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等がある。
前記防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライトなどが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、などが挙げられる。
前記フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)としては、例えば、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−〔β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス〔メチレン−3−(3′,5′−ジ−tert−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、などが挙げられる。
前記アミン系酸化防止剤としては、例えば、フェニル−β−ナフチルアミン、α−ナフチルアミン、N,N′−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、フェノチアジン、N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチル−フェノール、ブチルヒドロキシアニソール、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ジヒドロキフェニル)プロピオネート〕メタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、等が挙げられる。
前記硫黄系酸化防止剤としては、例えば、ジラウリル−3,3′−チオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3′−チオジプロピオネート、ジステアリル−β,β′−チオジプロピオネート、2−メルカプトベンゾイミダゾール、ジラウリルサルファイド等が挙げられる。
前記リン系酸化防止剤としては、トリフェニルフォスファイト、オクタデシルフォスファイト、トリイソデシルフォスファイト、トリラウリルトリチオフォスファイト、トリノニルフェニルフォスファイト、等が挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤、などが挙げられる。
前記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、等が挙げられる。
前記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、等が挙げられる。
前記サリチレート系紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサリチレート、p−tert−ブチルフェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレート、等が挙げられる。
前記シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、例えば、エチル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、ブチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、等が挙げられる。
前記ニッケル錯塩系紫外線吸収剤としては、例えば、ニッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド、2,2′−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−n−ブチルアミンニッケル(II)、2,2′−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−2−エチルヘキシルアミンニッケル(II)、2,2′−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)トリエタノールアミンニッケル(II)、等が挙げられる。
―インクジェット記録用インクの製法―
本発明で用いるインクは、水分散性着色剤、有機溶剤、界面活性剤及び水、更に必要に応じてその他の成分を水性媒体中に分散又は溶解し、更に必要に応じて攪拌混合して製造する。この攪拌混合は、例えば、サンドミル、ホモジナイザー、ボールミル、ペイントシェイカー、超音波分散機等により行うことができ、攪拌混合は通常の攪拌羽を用いた攪拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機等で行うことができる。
インクはインクカートリッジ等の容器中に収容して使用しても良い。
―インク物性―
本発明で用いるインクは、25℃での粘度が、5〜25mPa・sのものが好ましく、更に好ましくは6〜20mPa・sである。インク粘度を5mPa・s以上とすることにより、印字濃度や文字品位を向上させることができる。また、インク粘度を25mPa・s以下に抑えることにより、吐出性を確保できる。なお、前記粘度は、例えば、粘度計(RE−550L、東機産業社製)を使用して、25℃で測定することができる。
また、本発明で用いるインクは、25℃、50%RHにおける、最大泡圧法による表面寿命150msec時の動的表面張力が26mN/m以下のものが好ましく、更に好ましくは25mN/m以下である。前記動的表面張力を26mN/m以下にすることにより、記録紙への濡れ性及び浸透性が良好となり、画像濃度、文字滲みが向上する。また普通紙の再転写性及び白ポチも改良される。
本発明で用いるインクは、インク流路内のインクを加圧する圧力発生手段に圧電素子を用い、インク流路の壁面を形成する振動板を変形させてインク流路内容積を変化させることによりインク滴を吐出させる、いわゆるピエゾ型のもの(特開平2−51734号公報参照)、発熱抵抗体を用いてインク流路内でインクを加熱して気泡を発生させるいわゆるサーマル型のもの(特開昭61−59911号公報参照)、インク流路の壁面を形成する振動板と電極とを対向配置し、振動板と電極との間に発生する静電力により振動板を変形させ、インク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させる静電型のもの(特開平6−71882号公報参照)などのいずれのインクジェットヘッドを搭載するプリンタにも良好に使用できる。
<画像形成方法及び画像形成装置>
本発明の画像形成方法は、少なくともインク飛翔工程を含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、刺激発生工程、制御工程等を含む方法により実施できる。
また、本発明の画像形成方法を実施するための画像形成装置は、少なくともインク飛翔手段を有し、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、刺激発生手段、制御手段等を有する。前記インク飛翔工程は前記インク飛翔手段により好適に行うことができる。また、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行うことができる。
―インク飛翔工程(画像形成工程の一例)―
インク飛翔工程は、インクに刺激(エネルギー)を印加し、記録紙上にインクを飛翔させて画像を形成する工程である。この工程で記録紙にインクを飛翔させて画像を形成する方法としては、公知の方法を適宜採用すればよい。その例としては、記録ヘッドを走査する方式のインクジェット記録方法、ライン化された記録ヘッドを用いて、ある枚葉の記録紙に画像記録を行うインクジェット記録方法などが挙げられる。
記録ヘッドの駆動方式には特に限定はなく、PZT等を用いた圧電素子アクチュエータ、熱エネルギーを作用させる方式のアクチュエータ、静電気力を利用したアクチュエータ等を用いたオンディマンド型の記録ヘッド、連続噴射型の荷電制御タイプの記録ヘッドなどが挙げられる。
本発明の画像形成方法では、必要に応じて、インクを飛翔させた記録紙の加熱乾燥工程を設けることができる。例えば、赤外線乾燥装置、マイクロ波乾燥装置、ロールヒーター、ドラムヒーターや温風により記録紙を乾燥することができる。
また、画像形成表面を平滑化したり画像定着する方法として、加熱手段により100〜150℃に加熱し、熱定着させる定着工程を設けても良い。これにより、画像記録物の光沢性及び定着性が向上する。加熱手段としては、加熱された鏡面を持つローラやドラムヒーター等が好適に用いられ、画像形成表面にロールヒーター、ドラムヒーターの鏡面部(平滑部)を接触させることができる。加熱温度は、画像品質、安全性及び経済性を考えると100〜150℃が好ましい。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。なお、例中の「%」は、RH(相対湿度)の場合を除き、「質量%」である。
(調製例1)
−表面改質ブラック顔料分散体1の調製−
Cabot Corporation社製Black Pearls(登録商標)1000(BET比表面積343m/g及びDBPA105mL/100gを有するカーボンブラック)100gとスルファニル酸100ミリモル及びイオン交換高純水1Lを室温環境下、Silversonミキサー(6000rpm)で混合した。30分後、混合物に少量のイオン交換高純水に溶解された亜硝酸ナトリウム(100ミリモル)をゆっくりと添加した。更に、撹拌しながら60℃に加温し、1時間反応させて、カーボンブッラクにスルファニル酸を付加した改質顔料を生成させた。次いで、10%テトラブチルアンモニウムヒドロキシド溶液(メタノール溶液)でpHを9に調整することにより、30分後に改質顔料分散体を得た。少なくとも1つのスルファニル酸基又はスルファニル酸テトラブチルアンモニウム塩と結合した顔料を含んだ分散体とイオン交換高純水を用いて透析膜により限外濾過を行い、更に超音波分散を行って顔料固形分20%の改質顔料分散体を得た。表面処理レベルは0.75mmol/gであり、粒度分布測定装置(日機装社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定した体積平均粒径(D50)は120nmであった。
(調製例2)
−表面改質ブラック顔料分散体2の調製−
ProcessAll 4HV ミキサー(4L)に、Cabot Corporation社製Black Pearls(登録商標)880(BET比表面積220m/g及びDBPA105mL/100gを有するカーボンブラック)500gとイオン交換高純水1L及び4−アミノ安息香酸1モルを投入した。次いで、10分間、60℃に加温しながら300rpmで強く混合した。これに20%亜硝酸ナトリウム水性溶液[4−アミノ安息香酸に基づき1モル当量]を15分間掛けて添加した。60℃に加温しながら、三時間混合撹拌した。上記反応物をイオン交換高純水750mLで希釈しながら取り出した。次いで、10%テトラブチルアンモニウムヒドロキシド溶液(メタノール溶液)で、pHを9に調整することにより、30分後に改質顔料分散体を得た。少なくとも1つのアミノ安息香酸基又はアミノ安息香酸テトラブチルアンモニウム塩と結合した顔料を含んだ分散体とイオン交換高純水を用いて透析膜により限外濾過を行い、更に超音波分散を行って顔料固形分20%の改質顔料分散体を得た。表面処理レベルは0.5mmol/gであり、粒度分布測定装置(日機装社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定した体積平均粒径(D50)は104nmであった。
(調製例3)
−表面改質ブラック顔料分散体3の調製−
SENSIENT社製のSENSIJET Black SDP2000(顔料固形分14.5%)顔料分散体1kgを0.1NのHCl水溶液で酸析した。次いで、10%テトラブチルアンモニウムヒドロキシド溶液(メタノール溶液)でpHを9に調整することにより、30分後に改質顔料分散体を得た。少なくとも1つのカルボン酸基、スルフォン酸基又はカルボン酸テトラブチルアンモニウム塩、スルフォン酸テトラブチルアンモニウム塩と結合した顔料を含んだ分散体とイオン交換高純水を用いて透析膜により限外濾過を行い、更に超音波分散を行って顔料固形分20%の改質顔料分散体を得た。粒度分布測定装置(日機装社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定した体積平均粒径(D50)は120nmであった。
(調製例4)
−表面改質マゼンタ顔料分散体1の調製−
SENSIENT社製SMART Magenta 3122BA(Pigment Red 122表面処理分散体、顔料固形分14.5%)顔料分散体1kgを0.1NのHCl水溶液で酸析した。次いで、10%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液でpHを9に調整することにより、30分後に改質顔料分散体を得た。少なくとも1つのアミノ安息香酸基又はアミノ安息香酸テトラエチルアンモニウム塩と結合した顔料を含んだ分散体とイオン交換高純水を用いて透析膜により限外濾過を行い、更に超音波分散を行って顔料固形分20%の改質顔料分散体を得た。粒度分布測定装置(日機装社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定した体積平均粒径(D50)は104nmであった。
(調製例5)
−表面改質シアン顔料分散体1の調製−
SENSIENT社製SMART Cyan 3154BA(Pigment Blue 15:4表面処理分散体、顔料固形分14.5%)顔料分散体1kgを0.1NのHCl水溶液で酸析した。次いで、40%ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキシド溶液(メタノール溶液)でpHを9に調整することにより、30分後に改質顔料分散体を得た。少なくとも1つのアミノ安息香酸基又はアミノ安息香酸ベンジルトリメチルアンモニウム塩と結合した顔料を含んだ分散体とイオン交換高純水を用いて透析膜により限外濾過を行い、更に超音波分散を行って顔料固形分20%の改質顔料分散体を得た。粒度分布測定装置(日機装社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定した体積平均粒径(D50)は116nmであった。
(調製例6)
−表面改質イエロー顔料分散体1の調製−
SENSIENT社製SMART Yellow 3074BA(Pigment Yellow 74表面処理分散体、顔料固形分14.5%)10%テトラブチルアンモニウムヒドロキシド溶液(メタノール溶液)でpHを9に調整することにより、30分後に改質顔料分散体を得た。少なくとも1つのアミノ安息香酸基又はアミノ安息香酸テトラブチルアンモニウム塩と結合した顔料を含んだ分散体とイオン交換高純水を用いて透析膜により限外濾過を行い、更に超音波分散を行って顔料固形分20%の改質顔料分散体を得た。粒度分布測定装置(日機装社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定した体積平均粒径(D50)は145nmであった。
(調製例7)
<カーボンブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製>
−ポリマー溶液Aの調製−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内を充分に窒素ガス置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー4.0g、及びメルカプトエタノール0.4gを混合し65℃に昇温した。次いで、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシルエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスメチルバレロニトリル2.4g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を、2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。滴下後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけてフラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内にメチルエチルケトン364gを添加し濃度が50質量%のポリマー溶液Aを800g得た。
−カーボンブラック顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
ポリマー溶液Aを28gと、C.I.カーボンブラック(デグサ社製、FW100)を42g、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、及びイオン交換水13.6gを十分に攪拌した後、ロールミルを用いて混練した。得られたペーストを純水200gに投入し、充分に攪拌した後、エバポレータ用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、更に粗大粒子を除くため、この分散液を平均孔径5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターで加圧濾過し、顔料固形分15質量%、固形分濃度20質量%のカーボンブラック顔料含有ポリマー微粒子分散液を得た。この分散液中のポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(日機装社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定した体積平均粒径(D50)は104nmであった。
《実施例1〜12、比較例1〜4》
<インクジェット記録用インクの作製>
下記表1に示すように、有機溶剤、湿潤剤、浸透剤、界面活性剤、防カビ剤、及び水を混合し、1時間攪拌して均一に混合した。また、例によっては、更に水分散性樹脂を添加して1時間撹拌した。次いで、水分散性着色剤(顔料分散体)、抑泡剤(消泡剤)、及びpH調整剤を添加して1時間攪拌した。この混合物を平均孔径1.2μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターで加圧濾過し、粗大粒子及びごみを除去して、実施例1〜12及び比較例1〜4の各インクジェット記録用インクを作製した。
Figure 0005939039
Figure 0005939039
Figure 0005939039
表1〜表3中の略号などの意味は下記のとおりである。
*アクリル−シリコーン樹脂エマルジョン:昭和高分子社製、ポリゾールROY631
2、固形分39.9%、平均粒子径171nm、最低造膜温度(MFT)=20℃
*フッ素樹脂エマルジョン:旭硝子社製、ルミフロンFE4300、固形分50%、
平均粒子径150nm、MFT=30℃以下
*KF−643:ポリエーテル変性シリコーン化合物(信越化学工業社製、有効成分
100%)
*ゾニールFS−300:ポリオキシエチレンパーフロロアルキルエーテル(Dupo
nt社製、成分40%)
*サーフィノール104E:アセチレングリコール系化合物(日信化学工業社製、有効
成分50%、エチレングリコール含有)
*ソフタノールEP−7025:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(日本触媒社
製、成分100%)
*Proxel GXL:1,2−ベンゾチアゾリン−3−オンを主成分とする防カビ
剤(アビシア社製、成分20%、ジプロピレングリコール含有)
実施例及び比較例の各インクの物性を以下に示す方法で測定した。結果を表4に示す。
<粘度(mPa・s)>
インクの粘度は、粘度計(RE−550L、東機産業社製)を使用して、25℃で測定した。
<pH>
インクのpHは、pHメータ計(HM−30R型、TOA−DKK社製)を使用して、25℃で測定した。
<動的表面張力(γ′)>
インクの動的表面張力(γ′)は、最大泡圧法による表面寿命150msec時の動的表面張力を、SITA_DynoTester(SITA社製)により、25℃、50%RHで測定した。
Figure 0005939039
実施例及び比較例の各インクの記録紙に対する接触角を、以下に示す方法で測定した。結果を表5に示す。
<接触角θ(°)>
下記の記録紙について、接触角測定装置(OCAH200、DataPhysics社製)を使用して、25℃、50%RHで、インクを記録紙上に2.5μL滴下した150msec後の接触角θを測定した。
〔記録紙〕
Figure 0005939039
表中の「HM_Fore_MP」は「HAMMERMILL−Fore_MP」の略である。
表中の数値は高純水転移量であり、23±1℃、50±5%RHの環境下で熊谷理機工業社製の自動走査吸液計(DSA)を用いて測定したものである。
<γ′cosθ>
上記動的表面張力γ′と上記接触角θから、γ′cosθを算出した。
実施例及び比較例の各インクを用い、以下のようにして下記表6の記録紙上に形成した画像について評価した。結果を表7〜表8に示す。
〔記録紙〕
Figure 0005939039
−インク飛翔工程(画像形成工程)−
23±0.5℃、50±5%RHの環境条件下、インクジェット記録装置(リコー社製IPSiO GXe−5500)を用い、インクの吐出量が均しくなるようにピエゾ素子の駆動電圧を変動させ、各記録紙に同じ付着量のインクが付くように設定した。次いで、インクジェット記録装置の印字モードを「普通紙_はやい」に設定し、画像を形成した。
<画像濃度>
Microsoft Word2000で作成した64point文字「黒四角」の記載のあるチャートを、前記表6に示す各記録紙に打ち出し、印字面の「黒四角」部をX−Rite939で測色し、下記評価基準により判定した。印字モードは、プリンタ添付のドライバで普通紙のユーザー設定より「普通紙−標準はやい」モードを「色補正なし」と改変したモードを使用した。
なお、「黒四角」とは、四角を黒く塗り潰した文字(符号)であるが、特許庁で使用禁止のため、止むを得ず「黒四角」と表現したものである。
〔評価基準〕
◎:Black:1.25以上
Yellow:0.8以上
Magenta:1.00以上
Cyan:1.05以上
○:Black:1.20以上、1.25未満
Yellow:0.75以上、0.8未満
Magenta:0.95以上、1.00未満
Cyan:1.00以上、1.05未満
△:Black:1.15以上、1.20未満
Yellow:0.70以上、0.75未満
Magenta:0.90以上、0.95未満
Cyan:0.95以上、1.00未満
×:Black:1.15未満
Yellow:0.70未満
Magenta:0.90未満
Cyan0.95未満
<文字滲み>
Microsoft Word2000(Microsoft社製)で作成した12point文字の記載のあるチャートを、前記表6に示す各記録紙に打ち出し、下記評価基準により判定した。印字モードは、プリンタ添付のドライバで普通紙のユーザー設定より「普通紙−標準はやい」モードを「色補正なし」と改変したモードを使用した。
〔評価基準〕
○:滲みが見られない
△:僅かに滲みが見られる
×:滲みが見られる
<再転写性>
画像濃度の場合と同様にして、「黒四角」のあるチャートを各記録紙に打ち出した直後(5秒後)に、JIS L0803 綿3号を印字部位に押し当て、2kgの荷重ローラーを転がし、綿布へのインク付着汚れを目視で観察して、綿布付着汚れを下記評価基準により判定した。
〔評価基準1〕
◎:全くインク付着なし
○:数箇所に0.1mm径以下のインク付着あり
△:十数箇所に1mm径以下のインク付着あり
×:全面にインク付着あり
Figure 0005939039
Figure 0005939039
特開2007‐238916号公報 特許第4427926号公報 特許第4603756号公報

Claims (4)

  1. 下記(1)(2)のいずれかの水分散性着色剤、有機溶剤、界面活性剤及び水を含有し、該有機溶剤として、23℃、80%RHにおける平衡水分量が30質量%以上の多価アルコール1種以上、下記一般式(I)で示されるアミド化合物及び下記一般式(II)で示されるオキセタン化合物を含有するインクジェット記録用インクを用いて、自動走査吸液計で測定した接触時間100msecにおける高純水の転移量が5〜20mL/mであり、かつ接触時間400msecにおける高純水の転移量が5〜30mL/mである記録紙上に画像を形成する方法であって、
    (1)表面に親水基を有する水分散性着色剤
    (2)表面に親水基を有するポリマー粒子に顔料を含有させた水分散性着色剤
    前記インクを前記記録紙上に2.5μL滴下したときの150msec後の濡れ性γ′cosθを19.0〜24.0の範囲とし、かつ、γ′を26mN/m以下とすることを特徴とするインクジェット画像形成方法。
    ただし、γ′は、前記インクの、25℃、50%RHにおける、最大泡圧法による表面寿命150msec時の動的表面張力、θは、25℃、50%RHにおいて、前記インクを前記記録紙上に2.5μL滴下したときの150msec後の接触角である。
    Figure 0005939039
    式中、Rは炭素数4〜6のアルキル基を表す。
    Figure 0005939039
    式中、Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、シクロヘキシル基又はフェニル基を表す。
  2. 前記有機溶剤として更に、下記式(I)で示されるアミド化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット画像形成方法。
    Figure 0005939039
  3. 前記水分散性着色剤が、ブラック顔料、シアン顔料、マゼンタ顔料、イエロー顔料又はそれらの組み合わせであることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット画像形成方法。
  4. 前記界面活性剤がフッ素系界面活性剤であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット画像形成方法。
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