JP5717034B2 - マクロライド系化合物を含有する土壌線虫防除用薬剤 - Google Patents
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Description
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日本農薬学会 農薬製剤・施用法研究会編 農薬製剤ガイド 1997 社団法人 日本植物防疫協会
本発明製剤に使用する陰イオン系界面活性剤と非イオン系界面活性剤の総量は、20重量%から70重量%であり、好ましくは30重量%から50重量%である。
(有効成分)
ABA(アバメクチン)、DOR(ドラメクチン)、EMA(エマメクチン)
EPR(エプリノメクチン)、IVE(イベルメクチン)、LEP(レピメクチン)
MIL(ミルベメクチン)、MOX(モキシデクチン)、NEM(ネマデクチン)
SEL(セラメクチン)
(界面活性剤)
NA41B(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
製品名 ニューカルゲンA−41B 竹本油脂株式会社)
NEP70G(ジアルキルスルホサクシネート
製品名 ニューカルゲンEP−70G 竹本油脂株式会社)
NFS700G(ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテルサルフェート
製品名 ニューカルゲンFS−700G 竹本油脂株式会社)
SOLT15S(ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェート
製品名 ソルポールT15−SPG 東邦化学工業株式会社)
NCP120(ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル
製品名 ニューカルゲンCP−120 竹本油脂株式会社)
SOLT15(ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル
製品名 ソルポールT−15 東邦化学工業株式会社)
S465(ジポリオキシエチレンアルキルエーテル
製品名 サーフィノール465 日信化学工業株式会社)
SOL3080(ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、アルキルアリルス ルホネート混合物 製品名 ソルポール3080 東邦化学工業株式会社)
SOL3880(ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ ンスチリルフェニルエーテルホルムアルデヒド縮合物、アルキルベンゼンスルホン 酸カルシウム混合物 製品名 ソルポール3880 東邦化学工業株式会社)
(溶剤)
AMD810(炭素数8〜10の脂肪酸ジメチルアミド Cognis GmbH社製品)
BL(乳酸ブチル PURAC bioquimica sa社商品)
EL(乳酸エチル 株式会社武蔵野化学研究所商品)
DEGBE(ジエチレングリコールモノブチルエーテル 和光純薬株式会社商品)
DMSO(ジメチルスルホキシド 東京化成工業株式会社商品)
DPG(ジプロピレングリコール 和光純薬株式会社商品)
2EHX(2−エチルヘキサノール キシダ化学株式会社商品)
NMP(N−メチルピロリドン キシダ化学株式会社商品)
PPG400(ポリプロピレングリコールMW400 和光純薬工業株式会社商品)
SF02(芳香族系炭化水素
製品名 カクタスファインSF−02 株式会社ジャパンエナジー)
アバメクチン(和光純薬工業株式会社商品 純度96%)40mg、もしくは53mgに下記の溶剤、および界面活性剤を加えて500mgの乳剤を調製した。この50μlを水道水(硬度約70)50mlに希釈して希釈時の状態、および22℃に静置して経時的な沈殿の析出状態を4日間観察した。その成分組成と沈殿の析出状態を表1−1、表1−2、および表1−3に示す。
以下の試験における沈殿の析出状態は下記の通り評価した。
− 全く沈殿を認めない。 ± 極僅かに沈殿を認める。
+ 沈殿を認める。 ++ 明らかな沈殿を認める。
アバメクチン40mgに下記界面活性剤、および溶剤を加えて500mgの乳剤を調製した。この50μlを水道水(硬度約70)50mlに希釈して、製剤例1と同様に、希釈時の状態、および22℃に静置して経時的な沈殿の析出状態を4日間観察した。その成分組成と沈殿の析出状態を表2に示す。
アバメクチン、イベルメクチン(和光純薬株式会社商品 純度95%)、ドラメクチン(関東化学株式会社商品 純度96%)、モキシデクチン(関東化学株式会社商品 純度96.5%)の7.5%乳剤を下記の界面活性剤、および溶剤を用いて調製した。また、動物の皮膚滴下駆虫薬セラメクチン12%(レボリューション12% ファイザー株式会社製品)と下記の溶剤、および界面活性剤を用いてセラメクチンの5.0%乳剤を調製した。セラメクチン乳剤は水道水(硬度約70)で667倍に希釈し、その他の調製乳剤は1000倍に希釈した。製剤例1と同様に、希釈時の状態、および22℃に静置して経時的な沈殿の析出状態を4日間観察した。これらの成分組成と沈殿の析出状態を表3に示す。
アバメクチン、ドラメクチン、エプリノメクチン(関東化学株式会社商品 純度94%)、イベルメクチン、モキシデクチンの15%乳剤を下記のジメチルスルホキシド、および界面活性剤を用いて調製した。調製した乳剤を水道水(硬度約70)で1000倍に希釈し、製剤例1と同様に、希釈時の状態、および22℃に静置して経時的な沈殿の析出状態を4日間観察した。これらの成分組成と沈殿の析出状態を表4に示す。
100ml三角フラスコに粒度の異なる珪石もしくはアタパルジャイトを入れ、マグネチックスターラーで撹拌しながら、製剤例1、NO.3、NO.11、および製剤例2、NO.28によるアバメクチン乳剤の所定量を滴下した。珪石を担体とした物は、更に固着防止に多孔質珪酸を添加して粒剤を調製した。その成分組成を表5に示す。
使用した担体、および粒度は以下の通りである。
珪石5号 150μmから850μm(三河珪石株式会社製品)
珪石V7号 106μmから300μm(三河珪石株式会社製品)
アタパルジャイト24/48 300μmから710μm
(OIL−DRY Corporation of America社製品)
多孔質珪酸 (カープレックス#80 DSLジャパン株式会社製品)
100ml三角フラスコにアタパルジャイト、もしくは粒度の異なる珪石を入れ、マグネチックスターラーで撹拌しながら、製剤例4、NO.40によるアバメクチン15%乳剤、およびNO.44によるドラメクチン15%乳剤を製剤例5と同様にして0.15%粒剤を調製した。その成分組成を表6に示す。
製剤例1、NO.3によるアバメクチン7.5%乳剤、および製剤例3によるドラメクチン7.5%乳剤、イベルメクチン7.5%乳剤、モキシデクチン7.5%乳剤、およびセラメクチン5.0%乳剤、市販の16員環マクロライド系殺虫剤である、エマメクチン安息香酸塩1%乳剤(アファーム乳剤 シンジェンタジャパン株式会社製品)、ミルベメクチン1%乳剤(コロマイト乳剤 三井化学アグロ株式会社製品)、レピメクチン1%乳剤(アニキ乳剤 三井化学アグロ株式会社製品)、およびネマデクチン3.6%液剤(メカトップ液剤 株式会社理研グリーン製品)をそれぞれ水道水(硬度約70)で有効成分濃度10ppmに希釈調製した。サツマイモネコブセンチュウの増殖した洪積世火山灰土壌(4反復平均初期サツマイモネコブセンチュウ密度 235頭/20g土壌)1Lをポリエチレン袋に入れ、各薬剤の10ppm液30mlを噴霧しながら混和した。薬剤を混和した土壌を表面積162cm2のポットに充填した。比較対照薬剤として市販の有機リン系殺線虫剤ホスチアゼート1.5%粒剤(石原ネマトリンエース粒剤 石原産業株式会社製品)200mgの土壌1L混和処理区、および無処理区を設定した。薬剤処理後、ミニトマト(品種レジナ 本葉3葉苗 タキイ種苗株式会社商品)を3株定植した。試験は2反復で行い、温室で栽培管理を行った。6週間後に地上部重量、ネコブ寄生度を調査した。その結果の平均値を表7−1、表7−2に示す。
以下の試験におけるネコブ寄生度の評価基準は下記の通りてある。
調査時には下記寄生度に中間位0.5を加えた。
寄生度0 全くネコブを認めない。
寄生度1 根の25%以下にネコブの形成が認められる。
寄生度2 根の25%から50%以下にネコブの形成が認められる。
寄生度3 根の50%から75%以下にネコブの形成が認められる。
寄生度4 根の75%を超えてネコブの形成が認められる。
製剤例1、NO.3によるアバメクチン7.5%乳剤、および製剤例3、NO.38によるモキシデクチン7.5%乳剤を水道水(硬度約70)で有効成分濃度5ppm、10ppm、および20ppmに希釈調製した。サツマイモネコブセンチュウの増殖した洪積世火山灰土壌(初期サツマイモネコブセンチュウ密度 4反復平均260頭/20g土壌)1Lをポリエチレン袋に入れて各30mlを噴霧しながら混和した。薬剤を混和した土壌を表面積162cm2のポットに充填した。比較対照薬剤として市販の有機リン系殺線虫剤ホスチアゼート1.5%粒剤200mgの土壌1L混和処理区、および無処理区を設定した。薬剤処理後、ミニトマト(品種レジナ 本葉4葉苗)を4株定植した。試験は2反復で行い、温室で栽培管理を行った。8週間後に地上部重量、ネコブ寄生度を調査した。
その結果の平均値を表8に示す。
サツマイモネコブセンチュウの増殖した洪積世火山灰土壌(初期サツマイモネコブセンチュウ密度 4反復平均83頭/20g土壌)1Lを表面積162cm2のポットに詰め、製剤例5、表5に示す各粒剤の所定量を土壌混和した。また、製剤例1、NO.3によるアバメクチン7.5%乳剤を水道水(硬度約70)で希釈した100ppm液3ml、および10ppm液30mlを土壌に噴霧しながら混和した。比較対照薬剤としてホスチアゼート1.5%粒剤200mgの土壌1L混和処理区、および無処理区を設定した。薬剤処理後、ミニトマト(品種レジナ 本葉4葉苗)を3株定植した。またミニトマト定植後にアバメクチン10ppm液30mlの土壌表面潅注処理区設けた。試験は2反復で行い、温室で栽培管理を行った。8週間後に地上部重量、ネコブ寄生度を調査した。その結果の平均値を表9−1、表9−2に示す。
サツマイモネコブセンチュウの増殖した洪積世火山灰土壌(初期サツマイモネコブセンチュウ密度 4反復平均48頭/20g土壌)1Lを表面積162cm2のポットに詰め、製剤例6、表6に示す各粒剤の所定量を土壌混和した。比較対照薬剤としてホスチアゼート1.5%粒剤200mgの土壌1L混和処理区、および無処理区を設定した。薬剤処理後、ミニトマト(品種レジナ 本葉4葉苗)を3本定植した。試験は2反復で行い、温室で栽培管理を行った。8週間後に地上部重量、ネコブ寄生度を調査した。その結果の平均値を表10−1、表10−2に示す。
Claims (3)
- 8重量%以上の16員環マクロライド系化合物、および界面活性剤を26重量%以上含み、かつ沸点150℃以上の水溶性溶剤を26重量%以上含有する水希釈時に澄明な土壌線虫防除用乳剤。
- 前記16員環マクロライド系化合物がアバメクチン(abamectin CAS NO.71751−41−2)、イベルメクチン(ivermectin CAS NO.70288−86−7)、エプリノメクチン(eprinomectin CAS NO.123997−26−2)、ドラメクチン(doramectin CAS NO.117704−25−3)、モキシデクチン(moxidectin CAS NO.113507−06−5)のいずれかである請求項1に記載する土壌線虫防除用乳剤。
- 請求項1、または請求項2に記載する乳剤を含有し、かつ使用する鉱物担体の粒子径が63μmから1000μmである粒状の土壌線虫防除用薬剤。
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