JP5711690B2 - 移動式原子炉出力測定装置およびその移動式検出器の引抜き制御方法 - Google Patents
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Description
(構成)
以下、本発明の実施形態に係る移動式原子炉出力測定装置について図1および図2を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る移動式原子炉出力測定装置の概略構成図である。
以下、本発明の第1の実施形態の作用について説明する。まず、移動式原子炉出力測定装置1による放射線測定方法について説明し、移動式検出器8の過引抜き防止方法については後述する。
本発明の第1の実施形態によれば、近接スイッチ52から発する近接スイッチ引抜防止信号121に対して、検出器位置信号101が示す検出器位置によって判定したバイパス信号125を入力することによって、近接スイッチ52の異常により近接スイッチ引抜防止信号121が送信された場合に引抜き不可となることを防ぐことができる。結果、プラント運転中に放射線測定作業が必要な場合に近接スイッチ52の交換または修理を行う必要がなくなり、作業員の被曝を低減することができる。
(構成)
以下、本発明の第2の実施形態に係る移動式原子炉出力測定装置について図3を参照して説明する。第1の実施形態に係る移動式原子炉出力測定装置の各部と同一部分には同一符号を付し、同一の構成についての説明は省略する。
以下、本発明の第2の実施形態の作用について説明する。検出器駆動装置2内のモータ4を駆動させ、移動式検出器8を挿入しているにも係わらず、近接スイッチ引抜防止信号121が変化なく発生し続けている場合には、近接スイッチ52の異常と判定することができる。
本発明の第2の実施形態によれば、検出器挿入情報によって判定した移動式検出器8の挿入状態において近接スイッチ引抜防止信号121をバイパスするバイパス信号125を入力することによって、近接スイッチ52の異常によって移動式検出器8が引抜不可となることを防止することができる。
(構成)
以下、本発明の第3の実施形態に係る移動式原子炉出力測定装置について図4を参照して説明する。第1の実施形態に係る移動式原子炉出力測定装置の各部と同一部分には同一符号を付し、同一の構成についての説明は省略する。
以下、本発明の第3の実施形態の作用について説明する。移動式検出器8が索引装置23より原子炉圧力容器32側に存在するとき、近接スイッチ52が近接スイッチ引抜防止信号121を発する場合には近接スイッチ52が異常であると判定することができる。
本発明の第3の実施形態によれば、ケーブルリミットスイッチ検知信号122によって移動式検出器8の位置を判定することによって近接スイッチ52の異常により移動式検出器8が引抜不可となることを防ぐことができる。
(構成)
以下、本発明の第4の実施形態に係る移動式原子炉出力測定装置について図5を参照して説明する。第1の実施形態に係る移動式原子炉出力測定装置の各部と同一部分には同一符号を付し、同一の構成についての説明は省略する。
以下、本発明の第4の実施形態の作用について説明する。駆動制御装置14が駆動制御装置引抜防止信号123を発し続ける場合において、近接スイッチ52は近接スイッチ引抜防止信号121を発信せず、さらに検出器位置信号101等が停止位置外の位置を示すとき、駆動制御装置14が異常である可能性がある。この場合、模擬検出器移動装置61によって金属片61aを近接スイッチ52に接近させ、模擬的に近接スイッチ52から近接スイッチ引抜防止信号121を発生させる。このとき、駆動制御装置14が異常であると判定することができる。
本発明の第4の実施形態によれば、模擬検出器移動装置61によって近接スイッチ52に金属片61aを近接させることによって作業員が直接、現場に設置されている近接スイッチ6の動作を確認することなく、駆動制御装置14の異常を特定することができる。
2・・・移動式検出器駆動装置
3・・・リール
4・・・モータ
5・・・トルクセンサ
6・・・検出器位置信号発生器
7・・・ケーブル
8・・・移動式検出器
9・・・モニタリング装置
10・・・駆動制御装置
11・・・駆動トルク監視部
12・・・検出器信号測定装置
14・・・プロセス計算機
21・・・遮蔽容器
22・・・バルブアセンブリ
23・・・索引装置
24・・・案内管
31・・・原子炉格納容器
32・・・原子炉圧力容器
33・・・炉心
34・・・LPRM検出器
35・・・検出器集合体
51・・・現場制御盤
52・・・近接スイッチ
53・・・ケーブルリミットスイッチ
61・・・模擬検出器移動装置
61a・・・金属片
101・・・検出器位置信号
102・・・検出器出力信号
121・・・近接スイッチ引抜防止信号
122・・・ケーブルリミット検知信号
123・・・駆動制御装置引抜防止信号
124・・・検出器引抜不可信号
125・・・バイパス信号
Claims (8)
- 原子炉内に設けられた案内管内において放射線を測定する移動式検出器と、
この移動式検出器を一端に接続するケーブルをリールへ巻き取りし、かつ前記ケーブルを前記リールから送り出すモータと、
このモータに駆動指令を与え、前記案内管内において所定速度で前記移動式検出器を移動させる駆動制御装置と、
前記移動式検出器が所定停止位置に存在するときに近接スイッチ引抜防止信号を送信する近接スイッチとを備え、
前記駆動制御装置は、前記近接スイッチから前記近接スイッチ引抜防止信号を受信したときに前記移動式検出器の引抜きを停止し、さらに前記移動式検出器の検出器駆動情報に基づいて前記移動式検出器が前記所定停止位置外に存在することを判定して前記近接スイッチ引抜防止信号をバイパスすることを特徴とする移動式原子炉出力測定装置。 - 前記移動式検出器の位置を示す検出器位置信号発生器をさらに備え、
前記駆動制御装置は、前記検出器位置信号発生器が示す検出器位置を前記検出器駆動情報として、前記検出器位置が前記所定停止位置外であるときに前記近接スイッチ引抜防止信号をバイパスすることを特徴とする請求項1に記載の移動式原子炉出力測定装置。 - 前記駆動制御装置は、前記モータの駆動状態を前記検出器駆動情報として、前記モータによって前記移動式検出器が挿入状態であるときに前記近接スイッチ引抜防止信号をバイパスすることを特徴とする請求項1に記載の移動式原子炉出力測定装置。
- 前記移動式検出器が所定位置より前記原子炉側に存在することを検知し、簡易検出器位置信号として送信する簡易検出器位置スイッチをさらに備え、
前記駆動制御装置は、前記簡易検出器位置信号が示す検出器位置を前記検出器駆動情報として、前記移動式検出器が所定位置より前記原子炉側に存在するときに前記近接スイッチ引抜防止信号をバイパスすることを特徴とする請求項1に記載の移動式原子炉出力測定装置。 - 前記簡易検出器位置スイッチは、前記移動式検出器が索引装置より前記原子炉側に存在するときにケーブルリミットスイッチ検知信号を送信するケーブルリミットスイッチであって、
前記駆動制御装置は、前記移動式検出器が前記索引装置より前記原子炉側に存在するときに前記近接スイッチ引抜防止信号をバイパスすることを特徴とする請求項4に記載の移動式原子炉出力測定装置。 - 前記近接スイッチ引抜防止信号のバイパス中に警報を発生させる警報発生装置をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の移動式原子炉出力測定装置。
- 原子炉内に設けられた案内管内において放射線を測定する移動式検出器と、
この移動式検出器を一端に接続するケーブルをリールへ巻き取りし、かつ前記ケーブルを前記リールから送り出すモータと、
このモータに駆動指令を与え、前記案内管内において所定速度で前記移動式検出器を移動させる駆動制御装置と、
前記移動式検出器が所定停止位置に存在するときに近接スイッチ引抜防止信号を送信する近接スイッチとを備え、
この近接スイッチに模擬検出器を近接させることができる模擬検出器移動装置と、
前記移動式検出器の位置を示す検出器位置信号発生器とを備え、
前記駆動制御装置が前記モータの引抜き操作を防止する前記駆動制御装置引抜防止信号を発生しているときにおいて、前記模擬検出器移動装置によって前記模擬検出器を前記近接スイッチに近接させて前記近接スイッチ引抜防止信号を発生させ、前記駆動制御装置の異常判定を行うことを特徴とする移動式原子炉出力測定装置。 - モータの駆動によって、原子炉内に設けられた案内管内において放射線を測定する移動式検出器をケーブルによりリールに巻き取りし、リールから送り出す工程と、
前記移動式検出器が所定停止位置に存在するときに近接スイッチ引抜防止信号を送信する工程と、
前記近接スイッチ引抜防止信号を受信したときに前記移動式検出器の引抜きを停止する工程と、
前記移動式検出器の検出器駆動情報に基づいて前記移動式検出器が前記所定停止位置外に存在することを判定して前記近接スイッチ引抜防止信号をバイパスする工程とを備えることを特徴とする移動式検出器の引抜き制御方法。
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