JP5601635B2 - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Description
このような現像装置において、ドクターブレード(現像剤規制部材)は、ケース部材(現像ケーシング)上に、ドクターギャップ(現像ローラとドクターブレードとのギャップである。)を調整可能に保持されている。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
書込み部2A〜2Dは、画像情報に基いて帯電工程後の感光体ドラム21(像担持体)に静電潜像を書き込むための装置である。書込み部2A〜2Dは、ポリゴンミラー3A〜3Dや光学素子4A〜4D等を用いた光走査装置である。なお、書込み部として、光走査装置の替わりにLEDアレイを用いることもできる。
給紙部61は、記録紙、OHP等の被転写材Pを格納して、画像形成時には被転写材Pを転写ベルト30に向けて給送する。
転写ベルト30を介して感光体ドラム21に対向する転写ローラ24は、芯金と芯金を被覆する導電性弾性層とを有する。転写ローラ24の導電性弾性層は、ポリウレタンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)等の弾性材料に、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化スズ等の導電性付与剤を配合分散して電気抵抗値(体積抵抗率)を中抵抗に調整した弾性体である。
転写ベルト30に沿って縦方向に配設された4つのプロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BKは、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナー像を形成するためのものである。
プロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BK、及び、剤カートリッジ28Y、28C、28M、28BKは、転写ベルト30を回転支軸を中心に開放して装置本体1から着脱することができる。
なお、各プロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BKはほぼ同一構造であって、各剤カートリッジ28Y、28C、28M、28BKもほぼ同一構造であるために、図2にてプロセスカートリッジ及び剤カートリッジは符号のアルファベット(Y、C、M、BK)を除して図示する。また、書込み部は符号のアルファベット(A〜D)を除して図示する。
像担持体としての感光体ドラム21は、負帯電の有機感光体であって、不図示の回転駆動機構によって反時計方向に回転駆動される。
クリーニング部25は、感光体ドラム21に摺接するクリーニングブラシ(又は、クリーニングブレード)が設置されていて、感光体ドラム21上の未転写トナーを機械的に除去・回収する。
図2を参照して、剤カートリッジ28は、その内部に現像装置23内に供給するための現像剤G(トナーT及びキャリアC)を収容している。そして、剤カートリッジ28は、現像装置23に新品のトナーTを供給するトナーカートリッジとして機能するとともに、現像装置23に新品のキャリアCを供給する供給手段として機能する。具体的に、現像装置23に設置された磁気センサ26(図4を参照できる。)によって検知されるトナー濃度(現像剤G中のトナーの割合である。)の情報に基いて、シャッタ機構80の開閉動作をおこなって、供給手段としての剤カートリッジ28から現像装置23内に向けて現像剤Gを適宜に供給する。
なお、本実施の形態では、剤カートリッジ28の現像剤Gにおける、キャリアCに対するトナーTの混合率(トナー濃度)が比較的高く設定されている。
図2を参照して、感光体ドラム21が反時計方向に回転駆動されると、まず、帯電部22の位置で感光体ドラム21の表面が一様に帯電される。その後、帯電された感光体ドラム21表面は、露光光Lの照射位置に達して、書込み部2による露光工程がおこなわれる。すなわち、露光光Lの照射によって感光体ドラム21上を画像情報に応じて選択的に除電することで、照射されなかった非画像部の電位との差(電位コントラスト)を発生させて静電潜像を形成する。なお、この露光工程は、感光体ドラム21の感光層中で電荷発生物質が光を受けて電荷を発生して、このうち正孔が感光体ドラム21表面の帯電電荷と打ち消しあうものである。
詳しくは、上方の現像ローラ23a1の磁極による磁力で汲み上げられた現像剤Gは、現像剤規制部材としてのドクターブレード23cによって適量化された後に、感光体ドラム21との対向部である現像領域(2つの現像ローラ23a1、23a2と感光体ドラム21との対向領域である。)に搬送される。現像領域において穂立ちされたキャリアCが感光体ドラム21を摺擦する。このとき、キャリアCに混合されているトナーTは、キャリアCとの摩擦によって負帯電されている。これに対して、キャリアCは正帯電されている。不図示の電源部から現像ローラ23a1、23a2に対して、所定の現像バイアスが印加される。これによって、現像ローラ23a1、23a2と感光体ドラム21との間に電界が形成されて、負帯電されたトナーTが電界によって感光体ドラム21上の画像部にのみ選択的に付着してトナー像を形成する。
その後、トナー像が転写された被転写材Pは、定着部66を通過して、排出ローラ69から装置外部に排出される。
その後、感光体ドラム21表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム21における一連の作像プロセスが終了する。
図3を参照して、現像装置23は、現像剤担持体としての現像ローラ23a1、23a2、搬送部材としての搬送スクリュ23b1〜23b3(オーガスクリュ)、現像剤規制部材としてのドクターブレード23c、キャリア捕集ローラ23k、スクレーパ23m、排出スクリュ23n、ケース部材としての上ケース23j、規制部材としての規制板23r、等で構成されている。また、現像装置23内には、現像剤Gを搬送して循環経路を形成する3つの現像剤搬送部B1〜B3が形成されている。
ドクターブレード23c(現像剤規制部材)は、板厚が2mm程度のSUS316やSUSXM7等の非磁性金属材料で形成された板状部材であって、複数のネジ81によって上ケース23j(ケース部材)上にネジ締結(保持)されている(図8をも参照できる。)。
詳しくは、ドクターブレード23cは、長手方向(図3の紙面垂直方向である。)に対して平行になるように曲げ部が形成されている。すなわち、ドクターブレード23cは、図3に示すように、曲げ加工によってブーメラン状(くの字状)に形成されている。そして、図3に示すようにドクターブレード23cの平板部を上ケース23jの平面部に密着させた状態で、図8に示すように長手方向の4箇所でネジ81によってドクターブレード23cが上ケース23j上にネジ締結されている。具体的に、図示は省略するが、ネジ締結箇所に相当する位置に、ドクターブレード23cには長穴(図8の上下方向が長径方向となる長穴である。)が形成されていて、上ケース23jには雌ネジ部が形成されている。そして、それぞれのネジ締結箇所に、ドクターブレード23cの長穴を介してネジ81が上ケース23jの雌ネジ部に螺合されることで、ドクターブレード23cが上ケース23j上に保持(固定)されることになる。なお、ドクターブレード23cに長穴を形成することで、ドクターギャップ(ドクターブレード23cと第1現像ローラ23a1とのギャップである。)を調整しながら、ドクターブレード23cを上ケース23jにネジ締結することができる。また、ドクターブレード23cに曲げ部を設けることで、曲げ部を設けない場合に比べて、ドクターブレード23cの曲げ強度が向上して、ドクターギャップを通過する現像剤の圧力によってドクターブレード23cが撓んでしまう不具合が生じにくくなるとともに、上ケース23jとドクターブレード23cとの線膨張係数の差によってドクターブレード23cが上ケース23jとともに熱変形によって撓んでしまう不具合も生じにくくなる。
詳しくは、上ケース23jは、ドクターブレード23cを保持するとともに、第1現像剤搬送部B1の上方を覆うように構成されている。本実施の形態において、上ケース23jは、現像装置23内やドクターブレード23cの熱を外部に放出しやすくする必要があるとともに、ドクターブレード23cを保持する平面形状や第1現像剤搬送部B1に対向する曲面形状等が共存する比較的複雑な形状を形成する必要があるため、熱伝導性が高く加工性の高いアルミニウム(線膨張係数:23.6×10-6/℃程度である。)によって形成されている。
一方、ドクターブレード23cは、ドクターギャップを通過する現像剤によって磨耗劣化しないようにある程度硬度の高いSUS316、SUSXM7等の高硬度材料で形成する必要がある。そのため、本実施の形態では、ドクターブレード23cが、アルミニウムからなる上ケース23jの線膨張係数よりも低い線膨張係数を有する材料で形成されることになり、線膨張係数の差異が比較的大きな部材23c、23j同士がネジ締結されることになる。したがって、双方の部材23c、23jに熱変形が生じたときには、双方の部材23c、23jの線膨張の違いから締結状態にある双方の部材23c、23jが長手方向に撓みやすい状態になっている。このような不具合を抑止するために、本実施の形態では、上ケース23jの上面に、上ケース23j(及び、ドクターブレード23c)の熱変形を規制する規制部材としての規制板23rを設置しているが、これについては後で詳しく説明する。
また、本実施の形態では、ケース部材としての上ケース23jを、他のケース部材(下ケース)に対して、分割可能(着脱可能)に構成した。これに対して、ケース部材としての上ケース23jを、他のケース部材(下ケース)と一体的に構成することもできる。
第1搬送部材(1つの搬送部材)としての第1搬送スクリュ23b1は、第1現像剤搬送部B1であって現像ローラ23a1に対向する位置に配設されていて、現像剤Gを水平方向に搬送する(図4の白矢印に示す左方向の搬送である。)とともに、現像ローラ23a1上に現像剤23aを供給する。換言すると、第1現像剤搬送部B1は、現像ローラ23a1に対向するとともに、現像ローラ23a1に現像剤Gを長手方向(現像ローラ23a1の回転軸方向である。)に搬送しながら供給する。
第1搬送スクリュ23b1及び第2搬送スクリュ23b2は、現像ローラ23a1、23a2や感光体ドラム21と同様に、回転軸がほぼ水平になるように配設されている。
図4を参照して、第2現像剤搬送部B2の下流側と、第3現像剤搬送部B3の上流側と、は第1中継部23gを介して連通している。また、第3現像剤搬送部B3の下流側と、第1現像剤搬送部B1の上流側と、は第2中継部23hを介して連通している。また、第1現像剤搬送部B1の下流側と、第3現像剤搬送部B3の上流側と、は落下経路23fを介して連通している。
なお、第3現像剤搬送部B3にはトナー濃度センサとしての磁気センサ26が設置されている。そして、磁気センサ26によって検知されるトナー濃度の情報に基いて、供給手段としての剤カートリッジ28から現像装置23内に向けて所定のトナー濃度の現像剤Gが供給される。本実施の形態では、現像装置23内の現像剤Gのトナー濃度が4〜7重量%になるように制御されている。
なお、図2、図4、図5等では図示を省略しているが、排出経路71中には、排出口23dから排出された現像剤を水平方向に搬送するための排出スクリュ23nが設置されている(図3を参照できる。)。この排出スクリュ23nは、図3の時計方向に回転する。
これにより、排出口23dの下部よりも高い位置にある現像剤のうち、高さ(H2−H1)分の現像剤は排出口23dから排出されることなく、開口23eを通じて第3搬送スクリュ23b3における搬送経路に戻されることになる。これにより、排出手段の本来の機能を維持しつつ、排出口23dから過剰に現像剤が排出される不具合を確実に抑止することができる。ここで、排出口23dと開口23eとの長手方向の距離Wは、なるべく短い方が好ましい。
キャリア捕集ローラ23kは、ステンレス等からなる円筒体内に所定の磁界を形成するマグネットが固設されたものであって、現像装置23内から移動(飛翔)して感光体ドラム21に付着したキャリアを捕集するためのものである。キャリア捕集ローラ23kは、図3の反時計方向に回転駆動される。キャリア捕集ローラ23kによって捕集されて担持されたキャリアは、そのほとんどが第2の現像ローラ23a2との対向位置で現像ローラ23a2上に移行して、現像ローラ23a2の剤離れ極の位置で現像ローラ23a2から離脱して第2現像剤搬送部B2内に回収される。一方、現像ローラ23a2上に移行せずにキャリア捕集ローラ23k上に残留・担持されたキャリアは、スクレーパ23mによって機械的に掻き取られて、第2現像剤搬送部B2内に回収される。このように、キャリア捕集ローラ23kを設置することで、感光体ドラム21上に付着したキャリアを現像装置23内に回収できるために、異常画像(ホタル画像、白抜け画像)の発生が抑止されるとともに、現像装置23内のキャリアが不足する不具合が抑止される。
また、本実施の形態において用いられるキャリアCは、粒径が55μm、飽和磁化が96emu/g、程度のものである。さらに、本実施の形態において用いられるトナーTは、粒径が6.8μm程度のものである。
図3を参照して、ドクターブレード23c(現像剤規制部材)を保持する上ケース23j(ケース部材)には、上ケース23jに密着して保持される規制部材としての規制板23rが設置されている。この規制部材としての規制板23rは、上ケース23jを形成する材料(本実施の形態では、アルミニウムである。)の線膨張係数よりも低い線膨張係数を有する材料からなっていて、上ケース23jの熱変形を規制するものである。
詳しくは、規制板23rは、長手方向(図3の紙面垂直方向である。)に対して平行になるように曲げ部23r1が1つ形成されている。すなわち、規制板23rは、図3に示すように、曲げ加工によってブーメラン状(くの字状)に形成されている。そして、図3に示すように規制板23rの平板部を上ケース23jの平面部に密着させるとともに、規制板23rの端面(板厚分に相当する端面である。)を上ケース23jの起立部の側面に密着させた状態で、図8に示すように長手方向の4箇所でネジ82によって規制板23rが上ケース23j上にネジ締結されている。具体的に、図示は省略するが、ネジ締結箇所に相当する位置に、規制板23rには長穴(図8の上下方向が長径方向となる長穴である。)が形成されていて、上ケース23jには雌ネジ部が形成されている。そして、それぞれのネジ締結箇所に、規制板23rの長穴を介してネジ82が上ケース23jの雌ネジ部に螺合されることで、規制板23rが上ケース23j上に保持(固定)されることになる。なお、規制板23rに長穴を形成することで、規制板23rにおいて長手方向に延在する2つの面(上述した平板部と端面とである。)を上ケース23jに確実に面接触させた状態で、規制板23rを上ケース23jにネジ締結することができる。なお、図8を参照して、規制板23rの長手方向(図8の左右方向である。)の長さは、上ケース23jのそれとほぼ同等に(又は、それより僅かに短くなるように)形成されている。
また、本実施の形態では、図3に示すように、曲げ部23r1が上ケース23jの短手方向(図3の左右方向である。)の中心近傍に位置するように、規制板23rが設置されている。このような構成により、規制板23rが、上ケース23jの中心部分を通る大黒柱のように機能することになり、上述した上ケース23jとドクターブレード23cとの熱変形による撓みを軽減する効果が高まることになる。
すなわち、規制板23rをネジ締結する4つのネジ82のうち長手方向両端に配設されたネジ82の位置は、いずれも、曲げ部23r1の長手方向両端の位置に対して、長手方向の外側ではなくて、長手方向の内側になるように構成されている。具体的に、上ケース23jの長手方向両端の位置を基準にすると、図8に示すように、D2<D4、D3<D5なる関係が成立する。
このように、長手方向に延在した規制板23rを長手方向の複数個所でネジ締結により上ケース23jに固定するとともに、それらのネジ締結の長手方向の範囲を曲げ部23r1の長手方向範囲内とすることで、曲げ部23r1を設けることによって上ケース23jとドクターブレード23cとの熱変形による撓みがさらに軽減される効果が確実に発揮されることになる。
なお、本実施の形態では、上ケース23jの長手方向の長さをD1としたときに、(D1−(D4+D5))/D1≒0.9なる関係が成立するように設定されている。
また、本実施の形態では、規制板23rが非磁性金属材料で形成されている。これにより、現像ローラ23a1、23a2の磁極によって規制板23rの周囲に磁界が形成されて、現像装置23内を流動する現像剤Gに影響を及ぼすような不具合を抑止することができる。
図9において、横軸は実施例1〜3と比較例との4条件を示し、縦軸は比較例におけるドクターギャップの変動量を100%としたときのそれぞれの条件におけるドクターギャップの変動量の比を示す。すなわち、縦軸のドクターギャップ変動量比が小さいほど、温度変動によるドクターブレード23cの撓み量が小さくてドクターギャップの変動量が小さいことになる。なお、実験は、すべての条件について、環境温度を10℃から27℃に変化させたときのドクターギャップ変動を測定したものである。
また、比較例は従来の現像装置(本実施の形態における現像装置において規制板23rを除去したものである。)を用いて、実施例1は本実施の形態における現像装置23を用いて、実施例2は本実施の形態における現像装置において規制板23rの1面のみを上ケース23jに面接触させたものを用い、実施例3は本実施の形態における現像装置において規制板23rの曲げ部23r1を除去したもの(平板状の規制板である。)であって1面のみを上ケース23jに面接触させたものを用いている。
図9の実験結果からも、規制板23rを設けることによって温度変動によるドクターブレード23cの撓み量が小さくなってドクターギャップの変動量が小さくなることがわかる。特に、規制板23rの形状や設置条件を本実施の形態のものにすることで、上述した効果がさらに大きく発揮されることがわかる。
また、本実施の形態では、上ケース23jに面接触する1つの面のみを、長手方向の複数箇所でのネジ締結によって上ケース23jに固定した。これに対して、図10を参照して、規制板23rの曲げ部23r1を2つ設けた場合等には、上ケース23jに面接触する2つの面(平板部と、破線で囲んだ一方の曲げ部23r1と、である。)を、それぞれ、長手方向の複数箇所でのネジ締結によって上ケース23jに固定することができる。その場合には、規制板23rと上ケース23jとの密着度がさらに高まって、上述した上ケース23jとドクターブレード23cとの熱変形による撓みを軽減する効果がさらに高まることになる。
また、本実施の形態では、第3搬送スクリュ23b3を水平方向に対して斜めに配設したが、第3搬送スクリュ23b3を水平に配設することもできる。
さらに、本実施の形態では、排出口23dを第1現像剤搬送部B1の壁部に設けたが、排出口23dをその他の現像剤搬送部B2、B3の壁部に設けることもできる。
さらに、本実施の形態では、プレミックス現像方式の現像装置23に対して本発明を適用したが、それ以外の現像方式の現像装置であっても、ドクターブレード23c(現像剤規制部材)が設置された現像装置であれば、それらに対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態では、現像ローラ23a1、23a2が2つ設置された現像装置23に対して本発明を適用したが、現像ローラが1つ又は3つ以上設置された現像装置に対しても当然に本発明を適用することができる。その場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
これに対して、ドクターブレード23c(現像剤規制部材)を、上ケース23j(ケース部材)を形成する材料の線膨張係数に対して同等の線膨張係数を有する材料で形成することもできる。詳しくは、ドクターブレード23cと上ケース23jとを同じ材料で形成した場合(例えば、ドクターブレード23cの材料に合わせて上ケース23jをSUS316で形成した場合や、上ケース23jの材料に合わせてドクターブレード23cをアルミニウムで形成した場合等である。)や、ドクターブレード23cと上ケース23jとを線膨張係数が近い異材料で形成した場合には、上ケース23jの放熱性、又は、ドクターブレード23cの機械的耐久性が低下してしまう可能性は生じるものの、使用環境温度や機内温度が変動したときに、ドクターブレード23cが上ケース23jとともに長手方向に撓む不具合がさらに生じにくくなる。
図11は、ドクターブレード23cと上ケース23jとが同等の線膨張係数を有する材料で形成されることによる効果を証明するために、本願発明者がおこなった実験の結果を示すグラフである。図11において、横軸は実施例4、5と比較例との3条件を示し、縦軸は比較例におけるドクターギャップの変動量を100%としたときのそれぞれの条件におけるドクターギャップの変動量の比を示す(図9に対応する図である。)。なお、実験は、すべての条件について、環境温度を10℃から27℃に変化させたときのドクターギャップ変動を測定したものである。
また、比較例は従来の現像装置(本実施の形態における現像装置において規制板23rを除去したものであって、図9における比較例と同条件のものである。)を用いて、実施例4は本実施の形態における現像装置においてドクターブレード23cと上ケース23jとをSUS316で形成したもの(但し、曲げ部のない平板状のドクターブレードを用いている。)を用いて、実施例5は本実施の形態における現像装置においてドクターブレード23cと上ケース23jとをSUS316で形成したものを用いている。
図11の実験結果からも、ドクターブレード23cと上ケース23jとを同等の線膨張係数を有する材料で形成することによって、温度変動によるドクターブレード23cの撓み量が小さくなってドクターギャップの変動量が小さくなることがわかる。特に、ドクターブレード23cの形状や設置条件を本実施の形態のものにすることで、上述した効果がさらに大きく発揮されることがわかる。
20、20Y、20C、20M、20BK プロセスカートリッジ、
21 感光体ドラム(像担持体)、
23 現像装置(現像部)、
23a1、23a2 現像ローラ(現像剤担持体)、
23c ドクターブレード(現像剤規制部材)、
23j 上ケース(ケース部材)、
23r 規制板(規制部材)、
23r1 曲げ部、
81、82 ネジ、
G 現像剤(2成分現像剤)、 T トナー、 C キャリア。
Claims (13)
- 現像剤を収容するとともに、像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、
前記像担持体に対向するとともに、現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に対向するとともに、前記現像剤担持体上に担持された現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、
前記現像剤規制部材を保持するとともに、装置の内部と外部とを隔絶するためのケース部材と、
前記ケース部材に密着して保持されるとともに、前記ケース部材を形成する材料の線膨張係数よりも低い線膨張係数を有する材料からなり前記ケース部材の熱変形を規制する規制部材と、
を備え、
前記規制部材は、長手方向に延在する複数の面のうち少なくとも2つの面が、前記ケース部材に面接触するように設置されたことを特徴とする現像装置。 - 前記規制部材は、長手方向に対して平行になるように曲げ部が少なくとも1つ形成された板状部材であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記規制部材は、前記曲げ部が1つ形成されて、当該曲げ部が前記ケース部材の短手方向中心近傍に位置するように設置されたことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
- 前記規制部材は、前記ケース部材に面接触する前記少なくとも2つの面のうち1つの面が、長手方向の複数箇所でのネジ締結によって前記ケース部材に固定されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
- 前記規制部材は、前記ケース部材に面接触する前記少なくとも2つの面のうち複数の面が、長手方向の複数箇所でのネジ締結によって前記ケース部材に固定されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
- 前記規制部材は、
長手方向に対して平行になるように曲げ部が少なくとも1つ形成された板状部材であって、
前記ケース部材にネジ締結される前記複数箇所の長手方向の範囲が、前記曲げ部が形成された長手方向の範囲内に位置するように形成されたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の現像装置。 - 前記規制部材は、装置の外部の側で前記ケース部材に保持されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像装置。
- 前記規制部材は、非磁性金属材料で形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置。
- 前記現像剤規制部材は、長手方向に対して平行になるように曲げ部が少なくとも1つ形成された板状部材であって、前記ケース部材に密着して保持されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の現像装置。
- 前記現像剤規制部材は、前記ケース部材を形成する材料の線膨張係数よりも低い線膨張係数を有する材料で形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の現像装置。
- 前記現像剤規制部材は、前記ケース部材を形成する材料の線膨張係数に対して同等の線膨張係数を有する材料で形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の現像装置。
- 画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、
請求項1〜請求項11のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項1〜請求項11のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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