JP5558436B2 - ネットワークシステムおよびネットワーク故障回避方法 - Google Patents
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Description
図5において、ユーザ端末11はL2スイッチ21に接続され、ユーザ端末12はL2スイッチ22に接続され、ユーザ端末13はL2スイッチ23に接続される。ここでは簡単のため、L2スイッチ1台につき、ユーザ端末1台が接続される構成であるが、L2スイッチには複数のユーザ端末が接続されていてもよい。L2スイッチ21は、回線1および回線2を介してL3スイッチ31およびL3スイッチ32の両方に接続される。同様に、L2スイッチ22は、回線3および回線4を介してL3スイッチ31およびL3スイッチ32の両方に接続され、L2スイッチ23は、回線5および回線6を介してL3スイッチ31およびL3スイッチ32の両方に接続される。回線7は、L3スイッチ31とL3スイッチ32を接続するための回線であって、L3スイッチ31およびL3スイッチ32間で直接接続する回線であっても、ルータ等のネットワーク装置を介してL3スイッチ31およびL3スイッチ32を接続する仮想的な回線であってもよい。
L2スイッチ21から見て、L3スイッチ31およびL3スイッチ32は、物理的には異なる回線である回線1および回線2を介して接続される2台の装置であるが、リンクアグリゲーション41(非特許文献1)を用いた装置冗長接続技術により、それぞれ論理的に1本の回線、1台の装置として動作する。同様に、回線3および回線4を束ねたリンクアグリゲーション42を構成することで、L2スイッチ22から見て、L3スイッチ31およびL3スイッチ32は論理的に1台のL3スイッチとして認識される。また、回線5および回線6を束ねたリンクアグリゲーション43を構成することで、L2スイッチ23から見て、L3スイッチ31およびL3スイッチ32は論理的に1台のL3スイッチとして認識される。
リンクアグリゲーション41,42,43上では、それぞれロードバランスにより通信帯域の負荷分散を行う。ロードバランスにおける転送フレームの出力先回線は、フロー単位や宛先単位等、任意の転送フレーム振り分けルールに基づき、L2スイッチ21,22,23のそれぞれの内部処理によって決定される。上記ロードバランスを行った際、ユーザ端末11からユーザ端末12への通信経路は、図5に示すユーザ通信経路51およびユーザ通信経路52の2パターン、および図示しない2パターンが存在する。
(2) ユーザ通信経路52:ユーザ端末11→L2スイッチ21→回線2→L3スイッチ32→回線4→L2スイッチ22→ユーザ端末12
(4) ユーザ通信経路52’(図示せず):ユーザ端末11→L2スイッチ21→回線2→L3スイッチ32→回線7→L3スイッチ31→回線3→L2スイッチ22→ユーザ端末12
図5のネットワークシステムにおいて、L3スイッチに接続される複数回線の同時故障によりユーザ間の通信が不能となるメカニズムについて図6を参照して説明する。
図6に示すような複数回線の同時故障に対して、ダイナミックルーティングにより装置冗長化を行うことで、複数回線の同時故障時の通信不能を回避することはできる。しかし、ネットワーク装置間でダイナミックルーティング設定するには、L2スイッチをL3スイッチで置き換える必要があり、ネットワーク設計の複雑化や必要となる装置設定の増加等、運用性の低下が懸念される。また、L2スイッチに比べ、L3スイッチは一般的に高価であるため、L2スイッチで構成するネットワークよりも導入コストが高くなるという弊害が生じる。
11,12,13 ユーザ端末
21,22,23 L2スイッチ
31,32,33 L3スイッチ
41,42,43 リンクアグリゲーション
51,52 ユーザ通信経路
61,62 通信経路
71,72 通知経路
81 ネットワーク管理端末
Claims (6)
- それぞれ1以上のユーザ端末が接続される複数のL2スイッチと、
それぞれ前記複数のL2スイッチが接続される複数のL3スイッチと
を備え、前記複数のL2スイッチのそれぞれと前記複数のL3スイッチとの間の回線がリンクアグリゲーションにより束ねられ、さらに前記複数のL3スイッチが相互に接続された構成のネットワークシステムにおいて、
前記L3スイッチは、
自身に直接接続された回線の故障を検知するとともに、前記複数のL3スイッチを相互に接続する回線が仮想回線の場合に、所定のL3スイッチを宛先とする監視パケットを送信し、その応答信号の受信の有無に応じてその仮想回線の故障を検知する手段と、
前記複数のL2スイッチのうち所定のL2スイッチにフレームを転送する冗長化された回線および仮想回線のすべてが故障と検知されたときに、所定のL2スイッチ以外のL2スイッチに対して当該故障を通知する手段と
を備え、
前記L2スイッチは、
前記故障の通知により、前記所定のL2スイッチに接続されるユーザ端末を宛先とする転送フレームは、前記リンクアグリゲーションのロードバランス時の転送フレーム振り分け処理の対象外とし、前記故障を通知しないL3スイッチに接続される回線のみから送信するように設定する手段
を備えたことを特徴とするネットワークシステム。 - 請求項1に記載のネットワークシステムにおいて、
前記L3スイッチからの故障を通知する手段は、マネージメントプロトコルを使って故障状態を通知するか、故障そのものを通知せずにリモート接続プロトコルを使い、前記所定のL2スイッチ以外のL2スイッチに対してフレームを転送する回線を切り替えるための設定変更を行う構成である
ことを特徴とするネットワークシステム。 - 請求項1に記載のネットワークシステムにおいて、
前記L3スイッチの故障を通知する手段は、ネットワーク情報を管理する端末を介して前記所定のL2スイッチ以外のL2スイッチに通知する構成である
ことを特徴とするネットワークシステム。 - それぞれ1以上のユーザ端末が接続される複数のL2スイッチと、
それぞれ前記複数のL2スイッチが接続される複数のL3スイッチと
を備え、前記複数のL2スイッチのそれぞれと前記複数のL3スイッチとの間の回線がリンクアグリゲーションにより束ねられ、さらに前記複数のL3スイッチが相互に接続された構成のネットワークシステムのネットワーク故障回避方法において、
前記L3スイッチは、
自身に直接接続された回線の故障を検知するとともに、前記複数のL3スイッチを相互に接続する回線が仮想回線の場合に、所定のL3スイッチを宛先とする監視パケットを送信し、その応答信号の受信の有無に応じてその仮想回線の故障を検知し、
前記複数のL2スイッチのうち所定のL2スイッチにフレームを転送する冗長化された回線および仮想回線のすべてが故障と検知されたときに、所定のL2スイッチ以外のL2スイッチに対して当該故障を通知することとし、
前記L2スイッチは、
前記故障の通知により、前記所定のL2スイッチに接続されるユーザ端末を宛先とする転送フレームは、前記リンクアグリゲーションのロードバランス時の転送フレーム振り分け処理の対象外とし、前記故障を通知しないL3スイッチに接続される回線のみから送信するように設定する
ことを特徴とするネットワーク故障回避方法。 - 請求項4に記載のネットワーク故障回避方法において、
前記L3スイッチからの故障の通知は、マネージメントプロトコルを使って故障状態を通知するか、故障そのものを通知せずにリモート接続プロトコルを使い、前記所定のL2スイッチ以外のL2スイッチに対してフレームを転送する回線を切り替えるための設定変更を行う
ことを特徴とするネットワーク故障回避方法。 - 請求項4に記載のネットワーク故障回避方法において、
前記L3スイッチからの故障の通知は、ネットワーク情報を管理する端末を介して前記所定のL2スイッチ以外のL2スイッチに通知する
ことを特徴とするネットワーク故障回避方法。
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