JP5538486B2 - 基地局装置 - Google Patents
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Description
例えば、LTE(Long Term Evolution)の仕様で用いられる移動通信方式は大別して周波数分割多重(FDD:Frequency Division Duplex)方式と時間分割複信(TDD:Time Division Duplex)方式の2方式に分けられる。このうち、LTEにおける時間分割複信方式(以下、「TD−LTE方式」という。)は、移動局から基地局に送信する上りの通信(以下「UL」という。)及び基地局から移動局に送信する下りの通信(以下「DL」という。)それぞれを同一周波数帯で時分割に実現するため、UL及びDLそれぞれのトラフィックに応じて柔軟なリソース割り当てが可能な特徴を有する。その反面、TD−LTE方式では、周辺基地局が送受信する無線信号による干渉を抑えるため、周辺基地局と高精度にフレーム同期をとる必要がある。
例えば、(4)の態様は、MUE950がマクロ基地局900から下り信号(DL)を受信しているときに、MUE950の近くに位置する小型基地局910からHUE960に向けて下り信号(DL)が送信されている場合である。この小型基地局910からの下り信号(DL)がMUE950に到達し、マクロ基地局900からの下り信号(DL)と干渉する。すなわち、この態様では、MUE950におけるマクロ基地局900からの下り信号と小型基地局910からの下り信号との間の干渉が問題となる。
GPSを用いる方式は、基地局にGPSモジュールを実装し、GPS衛星からの信号を基準に同期をとる方式であり、安価かつ高精度に同期をとる手段として、屋外基地局に対して最も広く普及している。
また、エアーリスニング方式は、周辺基地局から移動局への下りのDL信号を検出し、その検出信号を基準として同期をとる方式である。このエアーリスニング方式は、GPS衛星からの信号は受信できないが周辺基地局からのDL信号を受信可能な場所であれば適用することができ、一般住宅内に設置された小型基地局に対して普及している。
また、イーサネット(登録商標)利用の時間同期プロトコルの標準規格であるIEEE1588v2(IEEE1588−2008)に準拠した方式は、バックボーンのネットワーク経由で、計測サーバとの間のパケット往復時間に基づき同期をとる方式である。このIEEE1588v2に準拠した方式は、GPS衛星からの信号は受信できない場所や周辺基地局からのDL信号を受信できない場所でも同期をとることができるので、地下鉄やオフィスなどに設置された基地局に対して普及している。
また、上記エアーリスニング方式では、周辺基地局が見えない場所(例えば地下)に設置された基地局に適用することが難しい。
また、上記IEEE1588v2に準拠した方式では、バックボーンのネットワークが通常のインターネットだとパケット往復時間の変動が大きく、基地局間の同期に必要な所定の時間精度が得られない。そのため、基地局間の同期に用いる専用回線が必須となり、多大なコストがかかる。
このように従来の基地局間の同期の方式では、基地局の設置場所によっては基地局間の同期を行うことができなかったり多大なコストがかかったりするという問題がある。
この基地局装置では、周辺基地局と通信している近隣の移動局が存在していると、その近隣の移動局から周辺基地局に対して移動局から定期的に信号が送信される点に着目し、その信号に割り当てられた所定の周波数帯域における電力又は強度を測定している。この所定の周波数帯域において測定される電力又は強度について求めた確率密度関数又は度数分布は、近隣の移動局が存在する場合(近隣の移動局からの信号が含まれる場合)と、近隣の移動局が存在していない場合(近隣の移動局からの信号が含まれない場合)とで異なる。従って、上記所定の周波数帯域の電力又は強度について求めた確率密度関数又は度数分布に基づいて、近隣の移動局の有無を判定することができる。そして、近隣の移動局が存在していると判定した場合に、自局から送信される信号が、周辺基地局と近隣の移動局との間で送受信される信号に干渉しないように、自局の送信電力を変更することができる。よって、自局と周辺基地局との間で干渉防止のための同期を行うことなく、周辺基地局や移動局との間の干渉を低減することができる。
また、前記基地局装置において、移動局から自局に定期的に送信される信号用の周波数帯域を、移動局から周辺基地局に定期的に送信される信号用に該周辺基地局が割り当てた周波数帯域に割り当てないようにしてもよい。この基地局装置では、測定手段で測定される雑音電力に、移動局から自局に定期的に送信される信号が含まれないので、その自局への信号の影響を受けることなく、近隣の移動局から周辺基地局に定期的に送信される信号をより確実に検知できるようになる。従って、近隣の移動局の有無を精度よく判定できる。
また、前記基地局装置において、前記周辺基地局と通信している近隣の移動局の有無を判定する際に、移動局から自局に送信される上り信号を受信する時間帯を通常よりも多く含む設定、及び、自局から移動局へ送信される下り信号の時間帯が通常よりも短い設定の少なくとも一方を選択してもよい。この基地局装置では、移動局から自局に送信される上り信号を受信する時間帯を通常よりも多く含む設定、及び、自局から移動局へ送信される下り信号の時間帯が通常よりも短い設定の少なくとも一方を選択することにより、測定手段で測定される受信電力に含まれる、近隣の移動局から周辺基地局に定期的に送信される信号を、より確実に検知できるようになる。従って、近隣の移動局の有無を精度よく判定できる。
また、前記基地局装置において、前記周辺基地局と通信している近隣の移動局の有無を判定する際に、移動局から自局に送信される上り信号を受信するサブフレームを通常よりも多く含むアップリンク−ダウンリンクコンフィグレーション、及び、自局から移動局へ送信される下り信号に設定されるDwPTS(Downlink Pilot Time Slot)が通常のサブフレームよりも短い特殊サブフレームコンフィグレーションの少なくとも一方を選択してもよい。この基地局装置では、前記アップリンク−ダウンリンクコンフィグレーション及び特殊サブフレームコンフィグレーションの少なくとも一方を選択することにより、測定手段で測定される受信電力に含まれる、近隣の移動局から周辺基地局に定期的に送信される信号を、より確実に検知できるようになる。従って、近隣の移動局の有無を精度よく判定できる。
また、前記基地局装置において、前記周辺基地局から送信された信号を前記移動局が受信したときの下り受信品質情報を該周辺基地局から通信回線を介して取得する受信品質情報取得手段を備え、前記送信電力変更手段は、前記下り受信品質情報に基づいて自局の送信電力を決定してもよい。この基地局装置では、前記変更後の送信電力として、前記下り受信品質情報に応じた最適な送信電力を決定することができる。
また、前記基地局装置において、前記周辺基地局との間で同期を行う同期手段を備え、前記雑音電力の測定と前記近隣の移動局の有無の判定と前記近隣の移動局が存在していると判定した場合の送信電力の変更とを、前記同期手段による周辺基地局との間の同期がとられていない場合のみ行ってもよい。この基地局装置では、同期手段による周辺基地局との間の同期がとられていない場合のみ送信電力の変更を行うので、不必要に送信電力の変更が行われることがなくなる。従って、不必要に送信電力を下げることによる周波数の利用効率の低下を防止したり、不必要に送信電力を上げることによる消費電力の増加や不要なハンドオーバー処理を防止したりすることができる。
また、前記基地局装置において、前記送信電力変更手段は、前記近隣の移動局が存在していると判定した場合に送信電力を下げるように変更してもよい。この基地局装置では、周辺基地局と通信している近隣の移動局が存在している場合に送信電力を下げることにより、周辺基地局から近隣の移動局への下り信号や近隣の移動局から周辺基地局への上り信号に対する干渉を低減し、近隣の移動局におけるより高い通信品質を確保することができる。
また、前記基地局装置において、前記送信電力変更手段は、前記近隣の移動局が存在していると判定した場合に送信電力を上げるように変更してもよい。この基地局装置では、周辺基地局と通信している近隣の移動局が存在している場合に送信電力を上げることにより、その近隣の移動局を自局のセルに積極的にハンドオーバーさせることができる。従って、近隣の移動局が周辺基地局のセルの外縁部に位置した状態でハンドオーバーせずに周辺基地局との通信をそのまま継続する場合に比して、近隣の移動局におけるより高い通信品質を確保することができる。
また、前記基地局装置において、前記周辺基地局はマクロ基地局であり、自局は、前記マクロ基地局のセル内に位置する小型基地局であってよい。この基地局装置では、周辺のマクロ基地局との間の同期を行うことなく、周辺のマクロ基地局やそのマクロ基地局と通信している移動局からの干渉の影響を低減することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る基地局装置を有する基地局が配置された移動通信システムの概略構成を示す説明図である。図1において、本実施形態の移動通信システムは、LTEの仕様に準拠した通信システムであり、マクロ基地局10と、そのマクロ基地局10の無線通信エリアであるセル10A内に位置する小型基地局20とを備える。小型基地局20の無線通信エリアであるセル20Aは、マクロ基地局10のセル10Aの内側に含まれている。ユーザ装置としての移動局である移動機30は、マクロ基地局10のセル10Aに在圏し、マクロ基地局10と間で電話やデータ通信などのための無線通信が可能な状態にある。また、移動機30は、小型基地局20のセル20Aの外縁部(マクロ基地局10のセル10Aとの境界部)に位置しているため、移動機30から発した無線信号が小型基地局20に到達したり小型基地局20から発した無線信号が移動機30に到達したりする状況にある。
OFDM復調部304は、OFDM方式で変調されている無線信号を復調して受信信号を得る。
受信品質測定部305は、OFDM復調部304で復調された受信信号から、下りの無線信号を受信するときの下り受信品質(例えば、電界強度、受信レベルなど)を測定し、測定した下り受信品質の情報を制御部301に渡す。
報知情報抽出部306は、OFDM復調部304で復調された受信信号から、マクロ基地局10が送信した報知情報(例えば、位置登録エリア情報、制御チャネル情報、ネットワークバージョン情報など)を抽出し、抽出した報知情報を制御部301に渡す。
P−CQI生成部307は、制御部301から受け取った下り受信品質の情報及び報知情報に基づいて、移動機30から周期的に送信するP−CQIの送信信号を生成する。
SC−FDMA変調部308は、LTEに規定されているアップリンク用のSC−FDMA(単一キャリア周波数分割多重アクセス)方式を用いて、ベースバンドの各種送信信号を変調する。特に、本例では、SC−FDMA変調部308により、P−CQI生成部307で生成されたP−CQIの送信信号がSC−FDMA方式で変調される。
無線送信部309は、SC−FDMA変調部308で変調されたP−CQIなどの送信信号を、送受共用器302及びアンテナを介して、マクロ基地局10に送信する。
OFDM復調部204は、OFDM方式で変調されている無線信号を復調して受信信号を得る。
報知情報抽出部205は、OFDM復調部204で復調された受信信号から、マクロ基地局10が送信した報知情報(例えば、SIB2:System Information Block type 2の情報)を抽出し、抽出した報知情報を送信電力決定部209に渡す。
上り無線受信部206は、本来は基地局200と通信している移動機(以下、「HUE」という。)が送信する上り無線信号を、無線信号経路切り換え部201及び送受共用器202を介して受信する。この無線信号は、上り無線受信部206等で発生した白色雑音などの雑音信号や、前述のP−CQI及びSRSの送信用に設定されている所定の無線リソース及び物理チャネルにおける無線信号を含む。しかしながら図1に示す実施例においては、HUEが存在しないことから、前述の無線信号は雑音信号、P−CQI及びSRSを主に含み、さらには小型基地局20の近隣にマクロ基地局10と通信している移動機(以下「MUE」という。)30が通信を行っている場合は、そのMUE30から送信された上り信号を含む。
SC−FDMA復調部207は、上り無線受信部206で受信した受信信号に対してSC−FDMA方式の復調処理を実行する。
OFDM変調部211は、下り信号生成部210で生成した下り信号を、送信電力決定部209で決定した送信電力で送信されるように、OFDM方式で変調する。
下り無線送信部212は、OFDM変調部211で変調した送信信号を、送受共用器202、無線信号経路切り換え部201及びアンテナを介して送信する。
図4は、マクロ基地局10のセル10A及び与干渉局である小型基地局20のセル20Aのいずれにも被干渉局であるMUE30が存在しない場合に、小型基地局20の基地局装置200で受信される受信信号の電力の確率密度関数(PDF:Probability Density Function)の一例を示すグラフである。図中の横軸は受信電力の電力の大きさであり、縦軸は各電力が測定される確率(各電力が測定される度数/全電力の度数の合計)である。図4に示すように、被干渉局であるMUE30が存在しない場合の確率密度関数PDF(1)は、基地局装置200の雑音(例えば白色ガウス雑音)に主に起因したものになり、比較的小さな電力の位置に最頻度σが発生したレイリー分布になる。尚、σは白色ガウス雑音の平均電力をσ2とした場合の標準偏差である。
まず、MUE30からの送信信号を含まない雑音電力について考える。与干渉局である小型基地局20の基地局装置200で、上記所定の所定の無線リソース及び物理チャネルからなるi番目のサブフレームiにおいて測定した雑音電力をPiとする。この雑音電力PiをN個のサブフレーム分測定し、次式(1)により平均雑音電力Paveを求める。
図9において、まず、基地局装置200は、MUE30が定期的に送信する上り信号に割り当てられた所定の周波数帯域の情報として、周辺基地局としてのマクロ基地局10がMUE30からのP−CQIの受信に使用する上りの制御チャネル(PUCCH format2)の周波数帯域の情報を取得する(ステップ101)。この周波数帯域の情報は、例えば、前述の表2に示したPUCCH format2用PRB数(NRB (2))である。
例えば、図12(a)に示すように、上記第1の閾値Tth1に加えて、高電力側の度数分布のピークに対する第3の閾値Tth3を予め設定する。そして、上記図9のステップ104で測定した受信信号の電力(雑音電力及び干渉電力)の測定結果に基づいて度数分布を求める。この度数分布の高電力側のピークが、閾値Tth1よりも高い電力側に位置し且つそのピークの度数が閾値Tth3よりも大きい場合、すなわち、図12(a)のハッチングを付した領域に高電力側の度数分布のピークが存在した場合に、近隣のMUE30が存在していると判定して送信電力を変更してもよい。
また、図12(b)に示すように、上記第1の閾値Tth1を設定せずに、電力の度数分布のピークに対する第3の閾値Tth3のみを予め設定する。そして、そして、上記図9のステップ104で測定した受信信号の電力(雑音電力及び干渉電力)の測定結果に基づいて度数分布を求める。この度数分布に、閾値Tth3よりも大きいピークが2つ以上存在した場合に、近隣のMUE30が存在していると判定して送信電力を変更してもよい。
例えば、図15に示すように、マクロ基地局(周辺基地局)10がP−CQI(PUCCH format 2)用に確保した無線リソースの周波数帯域に、小型基地局(自局)20のP−CQI(PUCCH format 2)用に確保する無線リソースの周波数帯域を割り当てないように制御してもよい。
この場合は、上記干渉抑制制御における電力(雑音電力・干渉電力)の測定精度(推定精度)が向上するとともに当該制御における演算量の削減を図ることができる。
例えば、図17に示すように、マクロ基地局10と小型基地局20との間に通信回線(専用回線)40を設ける。そして、小型基地局20の基地局装置200は、マクロ基地局10から送信された信号をMUE30が受信したときの下り受信品質情報(CQI)をマクロ基地局10から通信回線40を介して取得する通信インターフェース等からなる受信品質情報取得手段を備える。基地局装置200は、マクロ基地局10を経由して受信したMUE30の下り受信品質情報(CQI)に基づいて送信電力の変更量(増加量、又は、減少量)を設定し、自局20の送信電力を決定する。
このようにMUE30の下り受信品質情報(CQI)に基づいて自局20の送信電力の変更量(増加量、又は、減少量)を設定することにより、下り受信品質情報(CQI)に応じた最適な送信電力を決定することができる。
10A マクロ基地局のセル
20 小型基地局
20A 小型基地局のセル
30 移動機(移動局、ユーザ装置、MUE)
40 通信回線(専用回線)
Claims (9)
- 移動通信システムにおける移動局と無線通信を行う基地局に設けられる基地局装置であって、
自局の周辺に位置する周辺基地局に対して移動局から定期的に送信される信号に割り当てられた所定の周波数帯域における電力又は強度を測定する測定手段と、
前記電力又は強度について求めた確率密度関数又は度数分布に基づいて、前記周辺基地局と通信している近隣の移動局の有無を判定する判定手段と、
前記近隣の移動局が存在していると判定した場合、自局の送信電力を下げる送信電力変更手段と、を備え、
前記周辺基地局と通信している近隣の移動局の有無を判定する際に、移動局から自局に送信される上り信号を受信する時間帯を通常よりも多く含む設定、及び、自局から移動局へ送信される下り信号の時間帯が通常よりも短い設定の少なくとも一方を選択することを特徴とする基地局装置。 - 移動通信システムにおける移動局と無線通信を行う基地局に設けられる基地局装置であって、
自局の周辺に位置する周辺基地局に対して移動局から定期的に送信される信号に割り当てられた所定の周波数帯域における電力又は強度を測定する測定手段と、
前記電力又は強度について求めた確率密度関数又は度数分布に基づいて、前記周辺基地局と通信している近隣の移動局の有無を判定する判定手段と、
前記近隣の移動局が存在していると判定した場合、自局の送信電力を下げる送信電力変更手段と、
前記周辺基地局から送信された信号を前記移動局が受信したときの下り受信品質情報を該周辺基地局から通信回線を介して取得する受信品質情報取得手段と、を備え、
前記送信電力変更手段は、前記下り受信品質情報に基づいて自局の送信電力を決定することを特徴とする基地局装置。 - 移動通信システムにおける移動局と無線通信を行う基地局に設けられる基地局装置であって、
自局の周辺に位置する周辺基地局に対して移動局から定期的に送信される信号に割り当てられた所定の周波数帯域における電力又は強度を測定する測定手段と、
前記電力又は強度について求めた確率密度関数又は度数分布に基づいて、前記周辺基地局と通信している近隣の移動局の有無を判定する判定手段と、
前記近隣の移動局が存在していると判定した場合、自局の送信電力を下げる送信電力変更手段と、
前記周辺基地局との間で同期を行う同期手段と、を備え、
前記雑音電力の測定と前記近隣の移動局の有無の判定と前記近隣の移動局が存在していると判定した場合の送信電力を下げる変更とを、前記同期手段による周辺基地局との間の同期がとられていない場合のみ行うことを特徴とする基地局装置。 - 移動通信システムにおける移動局と無線通信を行う基地局に設けられる基地局装置であって、
自局の周辺に位置する周辺基地局に対して移動局から定期的に送信される信号に割り当てられた所定の周波数帯域における電力又は強度を測定する測定手段と、
前記電力又は強度について求めた確率密度関数又は度数分布に基づいて、前記周辺基地局と通信している近隣の移動局の有無を判定する判定手段と、
前記近隣の移動局が存在していると判定した場合、自局の送信電力を上げる送信電力変更手段と、を備えたことを特徴とする基地局装置。 - 請求項4の基地局装置において、
前記周辺基地局と通信している近隣の移動局の有無を判定する際に、移動局から自局に送信される上り信号を受信する時間帯を通常よりも多く含む設定、及び、自局から移動局へ送信される下り信号の時間帯が通常よりも短い設定の少なくとも一方を選択することを特徴とする基地局装置。 - 請求項4又は5の基地局装置において、
前記周辺基地局から送信された信号を前記移動局が受信したときの下り受信品質情報を該周辺基地局から通信回線を介して取得する受信品質情報取得手段を備え、
前記送信電力変更手段は、前記下り受信品質情報に基づいて自局の送信電力を決定することを特徴とする基地局装置。 - 請求項1乃至6のいずれかの基地局装置において、
前記移動局から定期的に送信される信号は、前記周辺基地局から送信された信号を該移動局が受信したときの下り受信品質情報を該周辺基地局に報告する受信品質報告信号、又は、該移動局からの上り受信品質を該周辺基地局が測定するために該移動局から送信される参照信号であることを特徴とする基地局装置。 - 請求項1乃至7のいずれかの基地局装置において、
移動局から自局に定期的に送信される信号用の周波数帯域を、移動局から周辺基地局に定期的に送信される信号用に該周辺基地局が割り当てた周波数帯域に割り当てないことを特徴とする基地局装置。 - 請求項1乃至8のいずれかの基地局装置において、
前記周辺基地局はマクロ基地局であり、
自局は、前記マクロ基地局のセル内に位置する小型基地局であることを特徴とする基地局装置。
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