JP5402001B2 - 回転電機の冷却構造およびその製造方法 - Google Patents
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Description
また、その弾性係数をハウジングの弾性係数より大きくした金属により形成された保持部品がその高い弾性によりハウジングの周壁内面に密着するため、ハウジングに生じるフープ応力が過大となることを抑制でき、冷却液通路の周囲のハウジング肉厚も比較的薄肉とでき、前記冷却液通路の内周側肉厚の減少と相まって、ハウジング外径をより小型化できる。結果として、車体フロア等の他部品との干渉が発生することを防止でき、レイアウトの自由度を高くできる。
さらに、保持部品は、その外周面に冷却液通路を形成する中子を保持させた状態で、ハウジングの鋳造型に据え付けて、ハウジングの鋳造時に鋳ぐるみにより一体形成して固定されることにより、その位置精度および形状精度が確保でき、また、鋳造型に保持部品を据え付けるだけで容易に位置出しを行うことが可能となり、製造コストを低く抑えることができる。
図1は、本発明を適用した回転電機(モータ、または発電機、またはモータ兼発電機)の冷却構造およびその製造方法の第1実施形態を示す回転電機の断面図である。図1において、回転電機1のハウジング2は、一方が開いた略円筒状の周壁2Aと、この周壁2Aと一体に連なって軸方向一端を閉塞する側壁2Bと、周壁2Aの開口内に嵌合して軸方向他端を閉塞する側板2Cと、からなる。ハウジング2の周壁2Aは側板2Cが嵌合した部分より更に軸方向に延長され、その先端には、図示しない他のハウジング類との連結部となるフランジ2Dを備える。ハウジング2内には、円柱形のロータ3が収容される。ロータ3は、その回転軸3Aの両端がそれぞれベアリング4を介して側壁2B、側板2Cに支持され、回転軸3Aを中心に回転自在となっている。前記ハウジング2の周壁2Aの内周面には、円筒状の保持部品6が嵌合されている。また、保持部品6の内周面に円筒形のステータ5が、ロータ3の外周を取囲むように配置される。ステータ5の内周面とロータ3の外周面との間には、所定の間隙が設けられている。
図2、3は、本発明を適用した回転電機の冷却構造およびその製造方法の第2実施形態を示し、図2は回転電機の冷却構造の使用する保持部品および中子を示す第1実施例の断面図、図3(A)〜(C)は回転電機の冷却構造の使用する保持部品および中子を示す第2実施例の断面図である。本実施形態においては、保持部品をハウジングの鋳造成型時に鋳ぐるみにより一体形成して固定する構成を第1実施形態に追加したものである。なお、第1実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図4〜図7は本発明を適用した回転電機の冷却構造およびその製造方法の第3実施形態を示し、図4は回転電機の冷却構造の第1実施例を示す要部断面図、図5および図6(A),(B)は回転電機の冷却構造の第2実施例を示す要部断面図、図7(A)〜(C)は回転電機の冷却構造の第3実施例を示す要部断面図である。本実施形態においては、保持部品をハウジングの鋳造成型時に鋳ぐるみにより一体形成して固定する改良した構成を第2実施形態に追加したものである。なお、第1、2実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図8〜図12は本発明を適用した回転電機の冷却構造およびその製造方法の第4実施形態を示し、図8は回転電機の冷却構造の第1実施例を示す要部断面図、図9は第1実施例のハウジング構造のみを示す断面図、図10は回転電機の冷却構造の第2実施例を示す要部断面図、図11及び図12は第2実施例のハウジング構造のみを示す断面図及び測面図である。本実施形態においては、保持部品にベアリング保持壁を構成するハウジングの側壁を一体化させて形成した構成を第1、2実施形態に追加したものである。なお、第1、2実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
2 ハウジング
3 ロータ
4 ベアリング
5 ステータ
6 保持部品
7 冷却液通路
8 中子
9 溶射皮膜
10 突起
11 リブ
Claims (18)
- 内周面に冷却液を流通させる冷却液通路を形成する冷却溝を備えるハウジングと、
前記ハウジングより大きい弾性係数を備える金属により薄肉円筒状に形成され、前記ハウジング内周面に嵌合固定されて前記冷却液通路を形成する冷却溝を内周側から閉塞すると共に、内周側にステータを保持する保持部品と、を備え、
前記保持部品は、その外周面に冷却液通路を形成する中子を保持させた状態で、ハウジングの鋳造型に据え付けて、ハウジングの鋳造時に鋳ぐるみにより一体形成して固定されることを特徴とする回転電機の冷却構造。 - 前記保持部品は、その表面の少なくともハウジングに鋳ぐるみにより一体固定される領域において、ハウジング素材と同等の材料により溶射皮膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の冷却構造。
- 前記保持部品は、鋳ぐるみにより一体固定される端部領域において、その板厚を一般断面部より薄く形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機の冷却構造。
- 前記保持部品は、鋳ぐるみにより一体固定される端部領域において、その板厚を一般断面部より薄く形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の回転電機の冷却構造。
- 前記保持部品は、少なくとも鋳ぐるみにより一体固定される端部領域において、その外周部に複数の軸方向リブを備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の回転電機の冷却構造。
- 前記保持部品は、内周側に保持するステータと同等の線膨張係数を備える金属により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の回転電機の冷却構造。
- 前記保持部品は、回転電機のロータを、軸受けを介して回転自在に支持する少なくとも一方の側壁を一体に連結して備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の回転電機の冷却構造。
- 前記保持部品及び側壁は、薄肉金属板により一体に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の回転電機の冷却構造。
- 前記ハウジングは、前記冷却溝を備えた内周壁と、前記冷却溝を閉塞して内周壁の内周面に嵌合する保持部品の軸方向端部に固定された一方の側壁と、前記内周壁の開口端に係合させて配置された他方の側壁と、で構成され、内部に、保持部品の内周に保持させたステータと、ステータ内周側において前記両側壁に軸受けにより回転軸と共に回転可能に配置したロータと、を収容して構成され、
車両のクラッチ機構を収容して変速機の前方に配置される外側ハウジング内に嵌合配置されることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の回転電機の冷却構造。 - 内周面に冷却液を流通させる冷却液通路を形成する冷却溝を備えるハウジングと、薄肉円筒状に形成され、前記ハウジング内周面に嵌合固定されて前記冷却液通路を形成する冷却溝を内周側から閉塞すると共に、内周側にステータを保持する保持部品と、を備える回転電機の製造方法において、
前記保持部品は、その外周面に冷却液通路を形成する中子を保持させた状態で、ハウジングの鋳造型に据え付けて、ハウジングの鋳造時に鋳ぐるみにより一体に固定されることを特徴とする回転電機の製造方法。 - 前記保持部品は、ハウジングより大きい弾性係数を備える金属により薄肉円筒状に形成されることを特徴とする請求項10に記載の回転電機の製造方法。
- 前記保持部品は、その表面の少なくともハウジングに鋳ぐるみにより一体固定される領域において、ハウジング素材と同等の材料により溶射皮膜が形成され、
鋳ぐるみ時に前記溶射皮膜がハウジング素材の溶湯と密着されることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の回転電機の製造方法。 - 前記保持部品は、鋳ぐるみにより一体固定される端部領域において、その板厚を一般断面部より薄く形成され、
鋳ぐるみ時に前記端部領域の温度上昇を促進してハウジング素材の溶湯と密着されることを特徴とする請求項10から請求項12のいずれか一つに記載の回転電機の製造方法。 - 前記保持部品は、鋳ぐるみにより一体固定される端部領域において、その外周部に突出する環状の突起を備え、
鋳ぐるみ時に前記環状の突起がハウジング素材の溶湯に取囲まれることを特徴とする請求項10から請求項13のいずれか一つに記載の回転電機の製造方法。 - 前記保持部品は、少なくとも鋳ぐるみにより一体固定される端部領域において、その外周部に複数の軸方向リブを備え、
鋳ぐるみ時に前記軸方向リブがハウジング素材の溶湯に取囲まれることを特徴とする請求項10から請求項14のいずれか一つに記載の回転電機の製造方法。 - 前記保持部品は、内周側に保持するステータと同等の線膨張係数を備える金属により形成されていることを特徴とする請求項10から請求項15のいずれか一つに記載の回転電機の製造方法。
- 前記保持部品は、回転電機のロータを、軸受けを介して回転自在に支持する少なくとも一方の側壁を一体に連結して備えることを特徴とする請求項10から請求項16のいずれか一つに記載の回転電機の製造方法。
- 前記保持部品及び側壁は、薄肉金属板により一体に形成されていることを特徴とする請求項17に記載の回転電機の製造方法。
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