JP5363934B2 - タイヤに作用する力の推定方法、及びそれに用いるタイヤとタイヤホイールとの組立体。 - Google Patents
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Description
前記第1、第2、第3、第4の磁気センサは、前記磁石の磁束中心と交点Pで直交する基準面S1上に配され、
しかもタイヤに力が作用していない無負荷状態において、
第1、第2の磁気センサのセンサ中心C1、C2と、第3、第4の磁気センサのセンサ中心C3、C4とは、前記交点Pを通ってタイヤ周方向にのびる周方向基準線Θの両側に、該周方向基準線Θから等距離Laを隔てて位置し、
かつ第1、第4の磁気センサのセンサ中心C1、C4と、第2、第3の磁気センサのセンサ中心C2、C3とは、前記交点Pを通ってタイヤ半径方向にのびる半径方向基準線Rの両側に、該半径方向基準線Rから前記距離Laと等しい距離Lbを隔てて位置するとともに、
走行中、前記第1、第2、第3、第4の磁気センサによって前記磁石からの磁束をそれぞれ検出することにより、第1の磁気センサのセンサ出力V1、第2の磁気センサのセンサ出力V2、第3の磁気センサのセンサ出力V3、第4の磁気センサのセンサ出力V4を得る測定ステップと、
このセンサ出力V1、V2、V3、V4に基づいて、タイヤに作用する前後力Fx、上下力Fz、横力Fyの少なくとも1つを求める演算ステップとを含むことを特徴としている。
前記変動量ΔV1、ΔV2、ΔV3、ΔV4から、前記磁石の周方向への変位量dθ、半径方向への変位量dr、磁束中心方向への変位量djをそれぞれ求める変位量取得ステップと、
この変位量dθ、dr、djを、磁石の前後方向の変位量DX、上下方向の変位量DZ、横方向の変位量DY、または捩れ方向の変位量DTに換算する変位量換算ステップと、
前記前後方向の変位量DXから前後力Fx、上下方向の変位量DZから上下力Fz、または横方向の変位量DYから横力Fyを求める作用力演算ステップとを含むことを特徴としている。
タイヤのサイドウォール部に取り付きかつタイヤ軸心を含む子午面上を磁束中心が通る1つの磁石と、前記タイヤを装着するタイヤホイールに取り付くとともに前記磁石からの磁束を検出する第1、第2、第3、第4の磁気センサからなる磁気センサ群とからなるセンサユニットを具えるとともに、
前記第1、第2、第3、第4の磁気センサは、前記磁石の磁束中心と交点Pで直交する基準面S1上に配され、
しかもタイヤに力が作用していない無負荷状態において、
第1、第2の磁気センサのセンサ中心C1、C2と、第3、第4の磁気センサのセンサ中心C3、C4とは、前記交点Pを通ってタイヤ周方向にのびる周方向基準線Θの両側に、該周方向基準線Θから等距離Laを隔てて位置し、
かつ第1、第4の磁気センサのセンサ中心C1、C4と、第2、第3の磁気センサのセンサ中心C2、C3とは、前記交点Pを通ってタイヤ半径方向にのびる半径方向基準線Rの両側に、該半径方向基準線Rから前記距離Laと等しい距離Lbを隔てて位置することを特徴としている。
又第2の磁気センサ9bにおける前記変動量ΔV2は、周方向の変位量dθに基づく変動量成分−ΔV2θと、半径方向の変位量drに基づく変動量成分ΔV2rと、磁束中心方向の変位量djに基づく変動量成分ΔV2jとの和として示される。
又第3の磁気センサ9cにおける前記変動量ΔV3は、周方向の変位量dθに基づく変動量成分−ΔV3θと、半径方向の変位量drに基づく変動量成分−ΔV3rと、磁束中心方向の変位量djに基づく変動量成分ΔV3jとの和として示される。
又第4の磁気センサ9dにおける前記変動量ΔV4は、周方向の変位量dθに基づく変動量成分ΔV4θと、半径方向の変位量drに基づく変動量成分−ΔV4rと、磁束中心方向の変位量djに基づく変動量成分ΔV4jとの和として示される。
なお磁石8が周方向に変位量dθで変位したとき、第2、第3の磁気センサ9b、9cでは磁石8との距離が離れる(即ちセンサ出力減じる)ため、変動量成分は−(マイナス)表示となっている。同様に、磁石8が半径方向に変位量drで変位したとき、第3、第4の磁気センサ9c、9dでは磁石8との距離が離れる(即ちセンサ出力減じる)ため、変動量成分は−(マイナス)表示となっている。
ΔV1= ΔV1θ+ΔV1r+ΔV1j
ΔV2=−ΔV2θ+ΔV2r+ΔV2j
ΔV3=−ΔV3θ−ΔV3r+ΔV3j
ΔV4= ΔV4θ−ΔV3r+ΔV3j
(ΔV1+ΔV4)−(ΔV2+ΔV3)=ΔV1θ+ΔV2θ+ΔV3θ+ΔV4θ ---(1)
これにより周方向の変位量dθは、次式(2)のように(ΔV1+ΔV4)−(ΔV2+ΔV3)の関数として表すことができる。
dθ=f{(ΔV1+ΔV4)−(ΔV2+ΔV3)} ---(2)
(ΔV1+ΔV2)−(ΔV3+ΔV4)=ΔV1r+ΔV2r+ΔV3r+ΔV4r ---(3)
これにより半径方向の変位量drは、次式(4)のように(ΔV1+ΔV2)−(ΔV3+ΔV4)の関数として表すことができる。
dr=f{(ΔV1+ΔV2)−(ΔV3+ΔV4)} ---(4)
(ΔV1+ΔV2+ΔV3+ΔV4)=ΔV1j+ΔV2j+ΔV3j+ΔV4j ---(5)
これにより磁束中心方向の変位量djは、次式(6)のように(ΔV1+ΔV2+ΔV3+ΔV4)の関数として表すことができる。
dj=f(ΔV1+ΔV2+ΔV3+ΔV4) ---(6)
DX=dθ・cosα−dj・sinα・sinβ−dr・sinα・cosβ
DY=dj・cosβ−drsinβ
DZ=dθ・sinα+dj・cosα・sinβ+dr・cosα・cosβ
なお、β≒0の場合、
DX=dθ・cosα−dr・sinα
DY=dj
DZ=dθ・sinα+dj・cosα
となる。
Fx=Ka・DX ---(7)
Fz=Kb・DZ ---(8)
Fy=Kc・DY ---(9)
2 タイヤ
2b サイドウォール部
3 タイヤホイール
7 センサユニット
8 磁石
9a 第1の磁気センサ
9b 第2の磁気センサ
9c 第3の磁気センサ
9d 第4の磁気センサ
i タイヤ軸心
j 磁束中心
S0 子午面
Claims (3)
- タイヤのサイドウォール部に取り付きかつタイヤ軸心を含む子午面上を磁束中心が通る1つの磁石と、前記タイヤを装着するタイヤホイールに取り付くとともに前記磁石からの磁束を検出する第1、第2、第3、第4の磁気センサからなる磁気センサ群とからなるセンサユニットを用いてタイヤに作用する力を推定する推定方法であって、
前記第1、第2、第3、第4の磁気センサは、前記磁石の磁束中心と交点Pで直交する基準面S1上に配され、
しかもタイヤに力が作用していない無負荷状態において、
第1、第2の磁気センサのセンサ中心C1、C2と、第3、第4の磁気センサのセンサ中心C3、C4とは、前記交点Pを通ってタイヤ周方向にのびる周方向基準線Θの両側に、該周方向基準線Θから等距離Laを隔てて位置し、
かつ第1、第4の磁気センサのセンサ中心C1、C4と、第2、第3の磁気センサのセンサ中心C2、C3とは、前記交点Pを通ってタイヤ半径方向にのびる半径方向基準線Rの両側に、該半径方向基準線Rから前記距離Laと等しい距離Lbを隔てて位置するとともに、
走行中、前記第1、第2、第3、第4の磁気センサによって前記磁石からの磁束をそれぞれ検出することにより、第1の磁気センサのセンサ出力V1、第2の磁気センサのセンサ出力V2、第3の磁気センサのセンサ出力V3、第4の磁気センサのセンサ出力V4を得る測定ステップと、
このセンサ出力V1、V2、V3、V4に基づいて、タイヤに作用する前後力Fx、上下力Fz、横力Fyの少なくとも1つを求める演算ステップとを含むことを特徴とするタイヤに作用する力の推定方法。 - 前記演算ステップは、前記センサ出力V1、V2、V3、V4と、前記無負荷状態における基準のセンサ出力V01、V02、V03、V04との差から各センサ出力の変動量ΔV1、ΔV2、ΔV3、ΔV4を求める変動量取得ステップと
前記変動量ΔV1、ΔV2、ΔV3、ΔV4から、前記磁石の周方向への変位量dθ、半径方向への変位量dr、磁束中心方向への変位量djをそれぞれ求める変位量取得ステップと、
この変位量dθ、dr、djを、磁石の前後方向の変位量DX、上下方向の変位量DZ、または横方向の変位量DYに換算する変位量換算ステップと、
前記前後方向の変位量DXから前後力Fx、上下方向の変位量DZから上下力Fz、または横方向の変位量DYから横力Fyを求める作用力演算ステップとを含むことを特徴とする請求項1記載のタイヤに作用する力の推定方法。 - 請求項1または2のタイヤに作用する力の推定方法に用いるタイヤとタイヤホイールとの組立体であって
タイヤのサイドウォール部に取り付きかつタイヤ軸心を含む子午面上を磁束中心が通る1つの磁石と、前記タイヤを装着するタイヤホイールに取り付くとともに前記磁石からの磁束を検出する第1、第2、第3、第4の磁気センサからなる磁気センサ群とからなるセンサユニットを具えるとともに、
前記第1、第2、第3、第4の磁気センサは、前記磁石の磁束中心と交点Pで直交する基準面S1上に配され、
しかもタイヤに力が作用していない無負荷状態において、
第1、第2の磁気センサのセンサ中心C1、C2と、第3、第4の磁気センサのセンサ中心C3、C4とは、前記交点Pを通ってタイヤ周方向にのびる周方向基準線Θの両側に、該周方向基準線Θから等距離Laを隔てて位置し、
かつ第1、第4の磁気センサのセンサ中心C1、C4と、第2、第3の磁気センサのセンサ中心C2、C3とは、前記交点Pを通ってタイヤ半径方向にのびる半径方向基準線Rの両側に、該半径方向基準線Rから前記距離Laと等しい距離Lbを隔てて位置することを特徴とするタイヤとタイヤホイールとの組立体。
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