JP5337363B2 - 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 - Google Patents
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Description
一方脂肪族ポリエステル樹脂は生分解性を有するものも多く、利用後の環境への配慮の面から非常に注目を集めている。特にトウモロコシやサトウキビといった植物由来の原料から作られるポリ乳酸樹脂は、最終的には水と二酸化炭素に分解される(カーボンニュートラル)という点から環境負荷を低減できるため、環境対応型樹脂として開発が進んでいる。更に植物性プラスチックとしては高い融点を持ち、溶融成形が可能であることから実用上優れた植物性・生分解性樹脂としての利用が期待されている。また石油由来の脂肪族ポリエステル樹脂の中にも将来的に原料の一部から全てを植物由来に切り替えるとされているものもあり注目が集まっている。
しかしながらポリ乳酸をはじめとした脂肪族ポリエステル樹脂は、耐熱性を中心とした機械的物性が低いため、単体を成形品として機械的強度が要求される部材に利用することは困難である。
そこで脂肪族ポリエステル樹脂を芳香族ポリカーボネートとアロイ化することにより本問題を解決しようとする試みがなされてきた。
従って、密度が小さく、剛性及び流動性に優れ、かつ、外観が良好な芳香族ポリカーボネート樹脂組成物は、未だ知られていない。
1.(A)芳香族ポリカーボネート98〜1質量%、(B)脂肪族ポリエステル1〜98質量%、及び(C)天然由来有機充填剤1〜80質量%からなる組み合わせを含むことを特徴とする芳香族ポリカーボネート樹脂組成物、
2.前記(A)芳香族ポリカーボネート80〜20質量%、前記(B)脂肪族ポリエステル17〜70質量%、及び前記(C)天然由来有機充填剤3〜40質量%からなる組み合わせを含む上記1に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物、
3.前記(A)芳香族ポリカーボネート80〜50質量%、前記(B)脂肪族ポリエステル17〜50質量%、及び前記(C)天然由来有機充填剤3〜30質量%からなる組み合わせを含む上記2に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物、
4.前記(B)脂肪族ポリエステルが、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリカプロラクトンから選ばれる少なくとも1種である上記1〜3のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物、
5.前記(C)天然由来有機充填剤が、長繊維ペレット化されたものであり、かつ、平均繊維長が3〜12mmのものである上記1〜4のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物、
6.前記(C)天然由来有機充填剤が、ジュート繊維、レーヨン繊維、竹繊維、ケナフ繊維及びヘンプ繊維から選ばれる少なくとも一種を長繊維ペレット化したものである上記5に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物、
7.前記(A)芳香族ポリカーボネート、(B)脂肪族ポリエステル、及び(C)天然由来有機充填剤からなる組み合わせ100質量部に対して、さらに、(D)カルボジイミド化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、オキサゾリン化合物から選ばれる少なくとも1種を0.01〜10質量部含む上記1〜6のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物、
8.上記1〜7のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物からなる成形品、
を提供するものである。
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物は、(A)芳香族ポリカーボネート98〜1質量%、(B)脂肪族ポリエステル1〜98質量%、及び(C)天然由来有機充填剤1〜80質量%からなる組み合わせを含むことを特徴とする。
前記(A)芳香族ポリカーボネートの配合割合が1質量%未満であると、熱変形温度が著しく低下し、98質量%を超えると剛性、流動性が向上しない。
また、乳酸とその他のヒドロキシカルボン酸の共重合体は、通常ラクタイドとヒドロキシカルボン酸の環状エステル中間体から開環重合により合成され、その製造方法は、米国特許第3,635,956号明細書、米国特許第3,797,499号明細書等に開示されている。
開環重合によらず、直接脱水重縮合により乳酸系樹脂を製造する場合には、乳酸類と必要に応じて、他のヒドロキシカルボン酸を、好ましくは有機溶媒、特に、フェニルエーテル系溶媒の存在下で共沸脱水縮合し、特に好ましくは、共沸により留出した溶媒から水を除き、実質的に無水の状態にした溶媒を反応系に戻す方法によって重合することにより、本発明に適した重合度の乳酸系樹脂が得られる。
また、乳酸類と併用できる他のヒドロキシカルボン酸類としては、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸などがあり、更にヒドロキシカルボン酸の環状エステル中間体、例えば、グリコール酸の二量体であるグリコライドや6−ヒドロキシカプロン酸の環状エステルであるε−カプロラクトンを使用することもできる。
乳酸系樹脂の製造に際し、適当な分子量調節剤、分岐剤、その他の改質剤などを添加することもできる。
また、乳酸類及び共重合体成分としてのヒドロキシカルボン酸類は、いずれも単独又は2種以上を使用することができ、更に得られた乳酸系樹脂を2種以上混合し使用してもよい。
また、前記脂肪族ジカルボン酸としては、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸、マロン酸、グルタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−テトラブチルホスホニウムイソフタル酸などのジカルボン酸、およびこれらのジメチルエステル体などが挙げられ、これらも1種または2種以上で用いることができる。
前記脂肪族ジオール及び脂肪族ジカルボン酸を原料としたポリエステルの具体例としては、ポリブチレンセバケート、ポリプロピレンセバケート、ポリエチレンセバケート、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサレート、ポリプロピレンオキサレート、ポリブチレンオキサレート、ポリネオペンチルグリコールオキサレート、ポリエチレンサクシネート、ポリプロピレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリプロピレンアジペート、ポリエチレンアジペートなどが挙げられ、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペートが特に好ましい。
本発明における(B)脂肪族ポリエステルとしては、具体的には、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリカプロラクトンから選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物中の(B)脂肪族ポリエステルの配合割合は、(A)、(B)及び(C)成分の合計量に基づき、1〜98質量%であり、好ましくは17〜70質量%、更に好ましくは17〜50質量%である。(B)脂肪族ポリエステルの配合割合が1質量%未満であると、流動性、剛性が向上しない。また、98質量%を超えると熱変形温度が著しく低下する。
本発明における(C)天然由来有機充填剤の具体例としては、籾殻、木材チップ、おから、古紙粉砕材、衣料粉砕材などのチップ状のもの、綿繊維、麻繊維、竹繊維、木材繊維、ケナフ繊維、ヘンプ繊維、ジュート繊維、バナナ繊維、ココナッツ繊維などの植物繊維もしくはこれらの植物繊維から加工されたパルプやレーヨンなどのセルロース繊維および絹、羊毛、アンゴラ、カシミヤ、ラクダなどの動物繊維などの繊維状のもの、紙粉、木粉、竹粉、セルロース粉末、籾殻粉末、果実殻粉末、キチン粉末、キトサン粉末、タンパク質、澱粉などの粉末状のものが挙げられ、耐熱性の観点から、紙粉、木粉、竹粉、セルロース粉末、籾殻粉末、果実殻粉末、キチン粉末、キトサン粉末、タンパク質粉末、澱粉などの粉末状のもの、綿繊維、麻繊維、竹繊維、木材繊維、ケナフ繊維、ヘンプ繊維、ジュート繊維、レーヨン繊維、バナナ繊維、ココナッツ繊維などの植物繊維が好ましく、紙粉、木粉、竹粉、竹繊維、ケナフ繊維、ヘンプ繊維、ジュート繊維、レーヨン繊維がより好ましく、竹繊維、ケナフ繊維、ヘンプ繊維、ジュート繊維、レーヨン繊維がさらに好ましい。また、これらの(C)天然由来有機充填剤は、天然物から直接採取したものを用いてもよいが、地球環境の保護や資源保全の観点から、古紙、廃木材および古衣などの廃材をリサイクルして用いてもよい。古紙とは、新聞紙、雑誌、コピー用紙などのOA用紙、その他の再生パルプ、もしくは、段ボール、ボール紙、紙管などの板紙であり、植物繊維を原料として加工されたものであれば、いずれを用いてもよいが、耐熱性の観点から、新聞紙および段ボール、ボール紙、紙管などの板紙の粉砕品が好ましい。また、木材の具体例としては、松、杉、檜、もみ等の針葉樹材、ブナ、シイ、ユーカリなどの広葉樹材などがあり、その種類は問わない。
前記(C)天然由来有機充填剤として用いられる紙粉としては、本発明で規定する要件を満たす限り、特に限定されるものではないが、耐熱性を向上することができるという点から、接着剤を含むことが好ましい。接着剤としては、紙を加工する際に通常使用されるものであれば特に限定されるものではなく、酢酸ビニル樹脂系エマルジョンやアクリル樹脂系エマルジョンなどのエマルジョン系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、セルロース系接着剤、天然ゴム系接着剤、澱粉糊およびエチレン酢酸ビニル共重合樹脂系接着剤やポリアミド系接着剤などのホットメルト接着剤などを挙げることができ、エマルジョン系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤およびホットメルト接着剤が好ましく、エマルジョン系接着剤およびポリビニルアルコール系接着剤がより好ましい。なお、これらの接着剤は、紙加工剤用のバインダーなどとしても使用されるものである。また、接着剤には、クレイ、タルク、カオリナイト、モンモリロナイト、マイカ、合成マイカ、ゼオライト、シリカ、グラファイト、カーボンブラック、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化チタン、硫化カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、酸化アルミニウムおよび酸化ネオジウムなどの無機充填剤が含まれていることが好ましく、クレイ、タルク、カオリナイト、モンモリロナイト、合成マイカおよびシリカがより好ましい。
上記長繊維ペレット化とは、少なくとも溶融成形可能な脂肪族ポリエステルと、上記(C)天然由来有機充填剤とを主原料として行われる。この場合、製造工程は特に限定されず、例えば、通常の2軸混練機等を使用した溶融混練方法((C)天然由来有機充填剤と溶融状態の樹脂とを混練する方法)、(C)天然由来有機充填剤に溶融した脂肪族ポリエステルを含浸させた後、冷却し切断する方法、樹脂粉末をドライ法又はウェット法により(C)天然由来有機充填剤に付着させ、この付着樹脂を溶融した後、冷却し切断する方法、長繊維ペレット製造装置(例えば、株式会社神戸製鋼所製のもの)を用いる方法等を適用すればよく、好ましくは長繊維ペレット製造装置を用いて製造する。
また、上記長繊維ペレット化された(C)天然由来有機充填剤の平均繊維長は3〜12mmであることが好ましい。上記平均繊維長とは本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物における(C)天然由来有機充填剤を長繊維ペレット化したものの平均繊維長をいう。尚かかる平均繊維長は長繊維ペレットの長さ(切断面間の距離)と等しくなるためペレットの長さをノギスなどを用いることで測定することができる。
前記(C)天然由来有機充填剤としては、上述したものから少なくとも1種を選択して用いることができ、その本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物における配合割合は、(A)、(B)及び(C)成分の合計量に基づき、1〜80質量%であり、好ましくは3〜40質量%である。
また、2軸スクリュー押出機などを用いて混練し得られる溶融樹脂を、ひも状の天然由来有機充填剤に含浸させ引抜成形などで長繊維ペレットとして得ることも可能である。
性能評価は、下記の測定方法に従って行なった。
引張弾性率:JIS K 7161に準拠して測定した。(単位:MPa)
曲げ弾性率:ASTM D790に準拠して測定した。(単位:MPa)
(2)密度測定
JIS K7112に準拠して測定した。試験条件:〔測定温度:23℃〕、(単位:kg/m3)
(3)流動性試験
メルトフローレート(MFR):JIS K7210に準拠して測定した。試験条件:〔温度:240℃、荷重:21.18N〕、単位:g/10min
(4)外観
目視により確認した。
○:フローマーク・真珠光沢等の外観不良が見られない
△:成形品のゲート部などで一部外観不良が見られる
×:成形品に全体的に外観不良が見られる
各配合原料をそれぞれ乾燥した後、表1、2に示す配合割合にて、タンブラーを用いて均一にブレンドした後、二軸スクリュー混練機で混練し、ペレット化した。
得られたペレットを、射出成形機を用いて成形し、所望の試験片を得た。この試験片を用いて性能評価を行った結果を表1、2に示す。
芳香族ポリカーボネート樹脂:「タフロン」(登録商標) A1900(出光興産株式会社製)
脂肪族ポリエステル1:「LACEA」(登録商標) H−100(三井化学株式会社製、ポリ乳酸)
脂肪族ポリエステル2:「GSPla」(登録商標) AZ81T(三菱化学株式会社製、ポリブチレンサクシネート、Tg:−32℃)
天然由来有機充填剤1:長繊維ペレット製造装置(株式会社 神戸製鋼所製)を用い、裸状態のジュートの連続繊維に溶融状態のポリ乳酸を含浸させ、冷却した後、切断する方法により、ペレット長と同様長さの繊維を有する長繊維ペレットを作製した。尚、上述のようにして測定したこのペレットの平均繊維長は4mmだった。
天然由来有機充填剤2:長繊維ペレット製造装置(株式会社 神戸製鋼所製)を用い、裸状態のレーヨンの連続繊維に溶融状態のポリ乳酸を含浸させ、冷却した後、切断する方法により、ペレット長と同様長さの繊維を有する長繊維ペレットを作製した。尚、上述のようにして測定したこのペレットの平均繊維長は4mmだった。
無機充填剤1:ガラス繊維(GF):「グラスロン」 チョップドストランド 03MA409C(旭ファイバーグラス株式会社製)
無機充填剤2:炭素繊維(CF):「パイロフィル」 TR06U(三菱レイヨン株式会社製)
カルボジイミド化合物:「カルボジライト」(登録商標) LA‐1(日清紡績株式会社製、ジシクロヘキシルカルボジイミド)
イソシアネート化合物:「タケネート」(登録商標) 600(三井化学ポリウレタン株式会社製、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン)
オキサゾリン化合物:「エポクロス」(登録商標) RPS−1005(株式会社日本触媒製、オキサゾリン基含有反応性ポリスチレン)
(1)実施例1〜6、比較例3、4から、繊維状天然由来有機充填剤を長繊維ペレット化したものを添加することによって、密度の大きな上昇を抑えつつ、弾性率が大幅に向上し、流動性が向上し、さらに外観が良好となる。
(2)実施例1〜6、比較例1、2から、従来の無機充填剤と比較して、弾性率の向上はやや低いものの、流動性が低下せず、密度の増加を抑え、外観は良好となる。
(3)実施例4では、脂肪族ポリエステル成分を2種類にしても効果がある。
(4)実施例6では、繊維を2種類にしても効果がある。
(5)実施例7〜9、比較例5〜7から、脂肪族ポリエステル成分と天然繊維を増量した系についても、繊維を添加しない系と比較して弾性率上昇、流動性向上の効果がある。
従って、OA機器、情報・通信機器、自動車部品又は家庭電化機器等の電気・電子機器のハウジング又は部品、更には自動車部品等その応用分野の拡大が期待される。
Claims (7)
- (A)芳香族ポリカーボネート98〜1質量%、(B)脂肪族ポリエステル1〜98質量%、及び(C)天然由来有機充填剤1〜80質量%からなる組み合わせを含むことを特徴とする芳香族ポリカーボネート樹脂組成物であって、前記(C)天然由来有機充填剤が、長繊維ペレット化されたものであり、かつ、平均繊維長が3〜12mmのものである芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記(A)芳香族ポリカーボネート80〜20質量%、前記(B)脂肪族ポリエステル17〜70質量%、及び前記(C)天然由来有機充填剤3〜40質量%からなる組み合わせを含む請求項1に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記(A)芳香族ポリカーボネート80〜40質量%、前記(B)脂肪族ポリエステル17〜50質量%、及び前記(C)天然由来有機充填剤3〜30質量%からなる組み合わせを含む請求項2に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記(B)脂肪族ポリエステルが、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリカプロラクトンから選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記(C)天然由来有機充填剤が、ジュート繊維、レーヨン繊維、竹繊維、ケナフ繊維及びヘンプ繊維から選ばれる少なくとも一種を長繊維ペレット化したものである請求項1〜4のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記(A)芳香族ポリカーボネート、(B)脂肪族ポリエステル、及び(C)天然由来有機充填剤からなる組み合わせ100質量部に対して、さらに、(D)カルボジイミド化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、オキサゾリン化合物から選ばれる少なくとも1種を0.01〜10質量部含む請求項1〜5のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物からなる成形品。
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