JP5320026B2 - 送信装置および信号送信方法 - Google Patents

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Description

本発明は送信装置および信号送信方法に関し、特に時間とともに変調方式が切り替わる信号の送信を行う送信装置および信号送信方法に関する。
移動体通信等において高速通信を実現する多重方式として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、直交周波数分割多重)等がある。OFDM方式は、次世代PHSへの採用も決定している。
これらの方式による通信では送信信号の生成時に複数のサブキャリアやコードの多重を行うため、直交周波数分割多重された送信信号は、該信号の平均電力に対して非常に大きい瞬時電力(ピーク電力)を有するという特徴がある。図7はOFDM方式による通信における送信信号の電力の波形を示す図である。平均電力に対するこのようなピーク電力の比率を、ピーク対平均電力比(Peak−to−Average Power Ratio,PAPR,単位はdB)という。
ここで、送信信号を増幅する増幅器の特性について説明する。図8は、増幅器の入出力特性および入力に対する電力効率を示す図である。動作点における増幅器の出力電力と、出力電力の飽和値(飽和出力電力)との差分をバックオフという。入力電力の増加等によりバックオフが減少するにつれ、増幅器の電力効率が向上することが示されている。
PAPRが大きい、すなわち平均電力に対しピーク電力が大きい信号を小さな歪みで増幅するには、バックオフを大きくする必要があり、電力効率は低くなる。
このような問題を解決する手法として、ピーク電力を低減させるソフトクリッピングやハードクリッピング等のCFR(Crest Factor Reduction)処理があり、これらの技術は例えば特許文献1に記載されている。
CFR処理前後の信号の分布について説明する。図10は、CFR処理前の信号電力の分布を示す図である。図11は、CFR処理後の信号電力の分布を示す図である。これらの図において、横軸はPAPRであり、この値が大きいほど大きな信号電力を有する信号を表す。縦軸はCCDF(Complementary Cumulative Distribution Function、相補累積分布関数)であり、各信号の発生確率を示す。PAPR=10dBとなるような信号はCFR処理前には0.1%程度発生しているのに対して、CFR処理後は全く発生していないことが分かる。
CFR処理は、PAPRをどの程度下げるかを表すCFR値(単位:dB)で規定される。例えばCFR値=4は、信号のPAPRを4dB下げることを意味し、実際にはPAPRが4dB下がるように、ピーク電力を低減する。CFR値=0は、CFR処理を行わないことを意味する。一般的な、適応変調を用いるOFDM方式による通信では、変調方式に関わらず、このCFR値を一定としている。
特開2007−306346号公報
しかしながら、CFR処理等によりピーク電力が低減されると、振幅情報の劣化により変調精度(Error Vector Magnitude,EVM)の劣化が発生する。CFR値が大きい処理を行えば、変調精度の劣化も大きくなる。
時間(タイムスロット)とともに変調方式が切り替わる適応変調を行う通信において、所要EVMは変調方式ごとに定められており、これら所要EVMのそれぞれに対してCFR値が導出される。CFR値を変調方式によらず一定とする場合には、すべての変調方式による通信においてそれぞれの所要EVMを満たすために、CFR値は、各変調方式に対して導出されるCFR値のうち、最も小さい値に固定される。
この場合、所要EVMが最も高い変調方式以外の変調方式による通信時には、所要EVMを満たすCFR値よりも小さなCFR値によるCFR処理が行われることになる。このためピーク電力は該変調方式の所要EVMを実現するために必要なピーク電力よりも大きくなり、消費電力の削減の余地がある。
例えば次世代PHSで実行される256QAMのような変調多値数が高い変調では、高いEVMが要求されるため、CFR値をかなり小さくする必要がある。このCFR値をすべての変調方式に適用した場合、所要EVMが低い変調方式においては、所要EVMを満たすのに必要なCFR値に比べ、非常に小さな値によるCFR処理が行われることになる。この時、ピーク電力は所要EVMを実現するために必要なピーク電力よりも大幅に大きくなるため、消費電力の削減の余地も大きい。
本発明は、上記従来の課題を鑑みてなされたものであり、時間とともに変調方式が切り替わる信号の送信で消費される電力を削減する送信装置および信号送信方法を提供することを目的とする。
前記の課題をするために、本発明に係る送信装置は、時間とともに変調方式が切り替わる送信信号の、変調方式を取得する変調方式取得手段と、前記変調方式取得手段によって取得される変調方式に基づいて、該送信信号の上限電力を決定する上限電力決定手段と、前記送信信号の電力のうち、前記上限電力を超える部分を前記上限電力以下に低減させる超過電力低減手段と、を含み、前記送信信号は、複数の受信装置各々に対する要素信号が多重された信号であり、前記取得される変調方式は、前記複数の要素信号各々に適用される変調方式のうち、変調多値数が最も高い変調方式であり、前記上限電力は、変調方式ごとに規定される所要変調精度から導出される、前記送信信号のピーク対平均電力比に基づいて決定される。
また、本発明に係る送信装置は、前記変調方式取得手段によって取得される変調方式に基づいて、制御電圧を決定する制御電圧決定手段と、前記制御電圧に応じて変動する飽和入力電力を有し、前記超過電力低減手段より出力される前記送信信号の電力のうち、前記飽和入力電力未満である部分を、所期の増幅率で増幅する電力増幅手段と、をさらに含む。
また、本発明に係る送信装置において、前記制御電圧決定手段は、前記電力増幅手段の前記飽和入力電力が前記上限電力決定手段により決定される前記上限電力以上となるよう、前記制御電圧を決定する。
さらに、本発明に係る送信装置において、前記送信信号は、複数の要素信号が多重された信号であり、前記変調方式取得手段によって取得される変調方式は、前記複数の要素信号の変調方式において変調多値数の最も高い変調方式である。
また、本発明に係る送信装置において、前記送信信号の変調方式は、時分割されたタイムスロットごとに切り替わる。
また、本発明に係る送信装置において、前記送信信号は、直交周波数分割多重により多重された信号である。
さらに、本発明に係る信号送信方法は、時間とともに変調方式が切り替わる送信信号の、変調方式を取得する変調方式取得ステップと、前記変調方式取得ステップにおいて取得される変調方式に基づいて、該送信信号の上限電力を決定する上限電力決定ステップと、前記送信信号の電力のうち、前記上限電力を超える部分を前記上限電力以下に低減させる超過電力低減ステップと、を含み、前記送信信号は、複数の受信装置各々に対する要素信号が多重された信号であり、前記取得される変調方式は、前記複数の要素信号各々に適用される変調方式のうち、変調多値数が最も高い変調方式であり、前記上限電力は、変調方式ごとに規定される所要変調精度から導出される、前記送信信号のピーク対平均電力比に基づいて決定される。
時間とともに変調方式が切り替わる信号の送信で消費される電力が削減される。
(第一の実施の形態)
第一の実施の形態では、送信信号のピーク電力に対し、該ピーク電力の大きさに応じた低減処理を行うソフトクリッピング処理を用いる構成を示す。ピーク電力を、変調方式に応じて決定される上限電力に抑えることにより、変調多値数が最も高い変調方式以外の変調方式による通信時は、消費電力が低減される。
図1は、第一の実施の形態に係る基地局装置101の構成を示す図である。
基地局装置101は、移動局装置に対し、適応変調を用いるOFDM方式により多重された信号の送信を行う。基地局装置101は、CPU102、送信信号処理部103、ドレイン電圧生成部104、増幅器105、受信処理部106、メモリー107、切り替え部108、アンテナ109を含む。
アンテナ109は、基地局装置101が信号を送信する際には、切り替え部108を介して増幅器105から入力される信号を電波として送信する。また、基地局装置101が信号を受信する際には、アンテナ109は電波を受信し、受信した電波を切り替え部108を介して受信処理部106に出力する。
切り替え部108は、基地局装置101の動作状況に応じて、アンテナ109の接続先を、増幅器105と受信処理部106との間で切り替える。
基地局装置101が信号を送信する際には、切り替え部108は、アンテナ109の接続先を増幅器105として、増幅器105の出力をアンテナ109に出力する。
基地局装置101が信号を受信する際には、切り替え部108は、アンテナ109の接続先を受信処理部106として、アンテナ109の出力を受信処理部106に出力する。
受信処理部106は、アンテナ109から出力された信号を切り替え部108を介して受け取り、受け取った信号に対してAD変換、復調などの処理を行って受信データを生成する。受信処理部106は、生成される受信データをCPU102に出力する。
CPU102は、基地局装置101全体の動作を制御する。CPU102は、アンテナ109、切り替え部108、受信処理部106を介して、移動局装置から送信された信号を受信する。CPU102は、受信した信号のSINR(Signal−to−Interference plus Noise power Ratio)に基づいて、基地局装置101から該移動局装置に送信される送信信号の変調方式を、時間とともに切り替える。変調方式は、例えば時分割されたタイムスロットごとに切り替わる。
また、基地局装置101が通信を行う移動局装置の数も、例えばタイムスロットごとに変化し、基地局装置101は、それぞれの移動局装置に送信される信号であるサブチャネル信号(要素信号)が直交周波数分割多重されたOFDM信号を送信する。CPU102は、サブチャネル信号それぞれについて、変調方式を、該サブチャネル信号の送信先である移動局装置から受信した信号のSINRに基づいて、決定する。
送信信号処理部103は、半導体回路等からなり、CPU102によって決定される変調方式に基づき、送信信号の処理を行う。送信信号処理部103は、直並列変換部110、サブチャネル信号変調部111、加算器112、IFFT部113、信号補間部114、ソフトクリッピング部115、GI付加部116、シンボル整形部117、DAコンバータ118、直交変調部119を含む。
直並列変換部110は、送信信号処理部103が処理する送信信号を直並列変換により複数のサブチャネル信号に分割する。
サブチャネル信号変調部111は、直並列変換部110から出力される複数のサブチャネル信号のそれぞれに対し、CPU102により決定された変調方式による変調を行う。
加算器112は、サブチャネル信号変調部111の出力に対し、ソフトクリッピング部115の出力の、負の加算処理(減算処理)を行う。
IFFT部113は、加算器112の出力に対し逆フーリエ変換を行う。
信号補間部114は、IFFT部113の出力に対して補間処理を行う。
GI付加部116は、信号補間部114の出力に対して、遅延波による干渉を防ぐガードインターバルの付加を行う。
シンボル整形部117は、GI付加部116の出力に対してウィンドウ整形処理を行い、帯域外スペクトルを低減させる。
DAコンバータ118は、シンボル整形部117の出力に対してDA変換処理を行う。
直交変調部119は、DAコンバータ118の出力に対し直交変調処理を行う。
ソフトクリッピング部115は、クリッピング処理のための低減値を算出する。ここで、クリッピング処理とは、信号の電力のうち上限電力を超える部分を、上限電力に低減させる処理である。
クリッピング処理は、信号補間部114から出力される送信信号のPAPRを低減させるために実行される。PAPRの低減量であるCFR値(単位:dB)は、変調方式ごとに規定される所要EVMから導出される。図3は、変調方式ごとに導出されるCFR値およびドレイン電圧の一例である。ドレイン電圧は、後述するドレイン電圧生成部104で使用される数値であり、メモリー107に保存されている。
ソフトクリッピング部115で用いられる上限電力は、PAPRを図3に示されるCFR値分低減するために設定される、送信信号電力の上限値である。これらのCFR値は、シミュレーション等から予め決定される。
この上限電力は、変調方式と関連づけられて、メモリー107に保存されている。
前述のとおり、基地局装置101は、移動局装置と、タイムスロットごとに切り替わる変調方式による通信を行い、移動局装置(ユーザー)の数もタイムスロットごとに変化する。図4は、基地局装置101が実行する通信の一例を示す図である。
ソフトクリッピング部115は、図4に示すように、各タイムスロットにおいて、該タイムスロットで行われている通信に適用されている変調方式のうち、変調多値数が最も高い変調方式を取得する。例えばスロット1においては、変調多値数が最も高い変調方式が16QAMである。この時、図3より、CFR値は4.0dB、ドレイン電圧は28Vである。
ソフトクリッピング部115は、取得される変調多値数が最も高い変調方式に基づいて、送信信号の上限電力を決定する。具体的には、ソフトクリッピング部115は、メモリー107から、取得された変調方式に関連づけて保存されている上限電力を読み出して、送信電力の上限電力とする。
ソフトクリッピング部115は、この上限電力と、信号補間部114から出力される送信信号の電力から、加算器112における低減値を算出する。
ソフトクリッピング部115は、上限電力比較部120、超過電力検出部121、時間領域フィルタ部122、FFT部123、周波数領域フィルタ部124を含む。
上限電力比較部120は、上限電力と、信号補間部114から出力される送信信号の電力と、を比較する。
超過電力検出部121は、上限電力比較部120における比較で上限電力よりも大きいと判断された送信信号の電力について、上限電力との差分を検出する。
超過電力検出部121で検出された差分は、時間領域フィルタ部122による不要な時間成分の除去後、FFT部123で周波数成分のデータに変換される。さらに、FFT部123の出力に対し、周波数領域フィルタ部124は、不要な周波数成分の除去を行う。
ソフトクリッピング部115は、周波数領域フィルタ部124の出力を、低減値として加算器112に出力する。
加算器112で、サブチャネル信号変調部111の出力から、ソフトクリッピング部115から出力される低減値を減ずることで、信号補間部114から出力される送信信号の、上限電力を超えている部分が上限電力と等しい値に抑えられる。
送信信号処理部103から出力された信号は、増幅器105によって増幅され、切り替え部108へ出力される。
本実施の形態では、変調方式に応じて、さらに増幅器105に印加されるドレイン電圧(制御電圧)が決定される。
図9は、異なるドレイン電圧に対する増幅器105の入出力特性を示す図である。ドレイン電圧が低くなれば飽和出力電力は低くなっており、ドレイン電圧は飽和出力電力を制御する制御電圧として作用している。
増幅器105において、入力電力を増大していった場合に、出力電力が飽和出力電力に達する時点での入力電力を、飽和入力電力とする。増幅器105は、送信信号処理部103から入力される信号のうち、飽和入力電力未満である部分を、所期の増幅率で増幅する。図9に示されるように、飽和入力電力も、印加されるドレイン電圧に応じて変動する。
本実施の形態では、ドレイン電圧生成部104は、変調方式に応じて、増幅器105のドレイン電圧を決定する。決定されたドレイン電圧を用いれば、飽和入力電力がソフトクリッピング部115で使用される上限電力以上になる。
さらに、増幅器105のドレイン電圧が、飽和入力電力とソフトクリッピング部115の上限電力の差分が小さくなるように決定されることで、増幅器105のバックオフが低減される。
ドレイン電圧生成部104の動作を以下に説明する。
ドレイン電圧生成部104は、DC/DCコンバータ125,126,127,128およびセレクタ129を含む。DC/DCコンバータ125,126,127,128は、それぞれ、図3に示されるドレイン電圧24V,28V,30V,32Vを出力する。セレクタ129は、DC/DCコンバータ125,126,127,128の出力のいずれか1つを選択する。
セレクタ129は、CPU102から対象スロットの送信信号の変調多値数が最も高い変調方式を取得し、この変調方式に基づいて、メモリー107に保存されている、図3のように規定される変調方式に対応したドレイン電圧が増幅器105に供給されるよう、スロットの開始タイミングを見計らいながらDC/DCコンバータ125,126,127,128の出力から1つを選択する。セレクタ129で選択された出力は、増幅器105のドレイン電圧として供給される。
すなわち、ドレイン電圧生成部104も、ソフトクリッピング部115と同様、各タイムスロットにおいて、該タイムスロットで行われている通信に適用されている変調方式のうち、変調多値数が最も高い変調方式に基づいて、増幅器105のドレイン電圧を決定する。
次に、基地局装置101の動作をフローチャートを用いて説明する。
図5は、本発明に係る基地局装置101の動作を示すフローチャートである。基地局装置101は、このフローチャートで示される動作をタイムスロットの先頭で行う。
基地局装置101は、サブチャネル信号を移動局装置(ユーザー)に割り当てる(S101)。
次に、基地局装置101のソフトクリッピング部115およびドレイン電圧生成部104は、該タイムスロットで実行される通信の変調方式のうち、変調多値数が最も高いものを制御の基準とする変調方式として取得する(S102)。
次に、ソフトクリッピング部115は、取得した変調方式に基づいて上限電力を決定し、ドレイン電圧生成部104は、取得した変調方式に基づいて増幅器105のドレイン電圧を決定する(S103)。
そして、基地局装置101は、サブチャネル信号を割り当てた移動局装置と通信を開始する(S104)。
以上の動作により、適応変調による通信を行う基地局装置101において、ソフトクリッピング部115の上限電力および増幅器105のドレイン電圧は変調方式に応じて切り替えられる。
上限電力が変調方式に応じて切り替えられることにより、時間とともに変調方式が切り替わる信号の送信で消費される電力が削減される。
また、増幅器105の飽和入力電力とソフトクリッピング部115の上限電力の差分が小さくなるようドレイン電圧が決定されることで、バックオフが低減される。図8に示されるように、バックオフが減少すると、増幅器105の電力効率は向上する。従って、上述のようにドレイン電圧が決定されることで、増幅器105の電力効率は向上する。
(第二の実施の形態)
第二の実施の形態では、上限電力を超えるピーク電力を一律に上限電力に抑える低減処理を行うハードクリッピング処理を用いる構成を示す。
図2は、第二の実施の形態に係る基地局装置201の構成を示す図である。
基地局装置201は、移動局装置に対し、適応変調を用いるOFDM方式により多重された信号の送信を行う。
基地局装置201の動作は、クリッピング処理に関する動作を除けば第一の実施の形態に係る基地局装置101と同一である。ここでは、第一の実施の形態に係る基地局装置101と同一の箇所に関する説明は適宜省略する。
基地局装置201は、CPU102、送信信号処理部203、ドレイン電圧生成部104、増幅器105、受信処理部106、メモリー107、切り替え部108、アンテナ109を含む。送信信号処理部203以外は、基地局装置101の各部とそれぞれ同一である。
送信信号処理部203は、半導体回路等からなり、CPU102によって決定される変調方式に基づき、送信信号の処理を行う。送信信号処理部203は、直並列変換部110、サブチャネル信号変調部111、IFFT部113、信号補間部114、ハードクリッピング部215、GI付加部116、シンボル整形部117、DAコンバータ118、直交変調部119を含む。
直並列変換部110は、送信信号を直並列変換により複数のサブチャネル信号に分割する。
サブチャネル信号変調部111は、直並列変換部110から出力される複数のサブチャネル信号のそれぞれに対し、CPU102により決定された変調方式による変調を行う。
IFFT部113は、サブチャネル信号変調部111の出力に対し逆フーリエ変換を行う。
信号補間部114は、IFFT部113の出力に対して補間処理を行う。
ハードクリッピング部215は、CPU102により決定される変調方式に基づき、信号補間部114から出力される送信信号の電力のうち、上限電力を超える部分を上限電力に低減させるクリッピング処理を行う。
ハードクリッピング部215で用いられる上限電力は、PAPRを図3に示されるCFR値分低減するために設定される送信信号電力の上限値である。これらのCFR値は、シミュレーション等から予め決定される。
この上限電力は、変調方式と関連づけられて、メモリー107に保存されている。
ハードクリッピング部215は、図4に示すように、各タイムスロットにおいて、該タイムスロットで行われている通信に適用されている変調方式のうち、変調多値数が最も高い変調方式を取得する。
ハードクリッピング部215は、取得される変調多値数が最も高い変調方式に基づいて、送信信号の上限電力を決定する。具体的には、ハードクリッピング部215は、メモリー107から、取得された変調方式に関連づけて保存されている上限電力を読み出して、送信電力の上限電力とする。
そして、ハードクリッピング部215は、信号補間部114から出力される送信信号の電力のうち、上限電力を超える部分を上限電力に低減させる。
GI付加部116は、ハードクリッピング部215の出力に対して、遅延波による干渉を防ぐガードインターバルの付加を行う。
シンボル整形部117は、GI付加部116の出力に対してウィンドウ整形処理を行い、帯域外スペクトルを低減させる。
DAコンバータ118は、シンボル整形部117の出力に対してDA変換処理を行う。
以上で説明した送信信号処理部203以外は、第一の実施の形態に係る基地局装置101と同一であるため、説明は省略する。
次に、基地局装置201の動作をフローチャートを用いて説明する。
図6は、第二の実施の形態に係る基地局装置201の動作を示すフローチャートである。基地局装置201は、このフローチャートで示される動作をタイムスロットの先頭で行う。
基地局装置201は、サブチャネル信号を移動局装置(ユーザー)に割り当てる(S201)。
次に、基地局装置201のハードクリッピング部215およびドレイン電圧生成部104は、該タイムスロットで実行される通信の変調方式のうち、変調多値数が最も高いものを制御の基準とする変調方式として取得する(S202)。
次に、ハードクリッピング部215は、取得した変調方式に基づいて上限電力を決定し、ドレイン電圧生成部104は取得した変調方式に基づいて増幅器105のドレイン電圧を決定する(S203)。
そして、基地局装置101は、サブチャネル信号を割り当てた移動局装置と通信を開始する(S204)。
以上の動作により、適応変調による通信を行う基地局装置201において、ハードクリッピング部215の上限電力が変調方式に応じて切り替えられることにより、時間とともに変調方式が切り替わる信号の送信で消費される電力が削減される。
また、増幅器105のドレイン電圧が変調方式に応じて切り替えられることにより、増幅器105における電力効率も向上する。
なお、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、本発明で示される実施の形態においてはピーク値の低減にソフトクリッピング処理もしくはハードクリッピング処理を用いる構成を示したが、本発明はこの構成に限られるものではなく、PTS(Partial Transmit Sequence)、SLM(Selected Mapping)、Insert Dummy Signal等、他の処理によって行ってもよい。
また、本発明で示される実施の形態においては、増幅器105のバックオフの制御として複数のDC/DCコンバータ125,126,127,128の出力から1つを選んでドレイン電圧として供給する構成を示したが、本発明はこの構成に限られるものではなく、例えば出力電圧を調整可能な電圧源を用いてもよいし、また、バックオフの制御もドレイン電圧の制御以外の方法で行う構成としてもよい。
また、本実施の形態においては、OFDM方式による通信を行う基地局装置の構成を示したが、本発明はこの構成に限られるものではなく、瞬間的に大きな値をとる信号を送信する他の方式の通信装置に対しても適用可能である。
第一の実施の形態に係る基地局装置の構成を示す図である。 第二の実施の形態に係る基地局装置の構成を示す図である。 変調方式ごとに導出されるCFR値およびドレイン電圧の一例である。 基地局装置が実行する通信の一例を示す図である。 第一の実施の形態に係る基地局装置の動作を示すフローチャートである。 第二の実施の形態に係る基地局装置の動作を示すフローチャートである。 OFDM方式による通信における送信信号の電力の波形を示す図である。 増幅器の入出力特性および入力に対する電力効率を示す図である。 異なるドレイン電圧に対する増幅器の入出力特性を示す図である。 CFR処理前の信号電力の分布を示す図である。 CFR処理後の信号電力の分布を示す図である。
符号の説明
101 基地局装置、102 CPU、103 送信信号処理部、104 ドレイン電圧生成部、105 増幅器、106 受信処理部、107 メモリー、108 切り替え部、109 アンテナ、110 直並列変換部、111 サブチャネル信号変調部、112 加算器、113 IFFT部、114 信号補間部、115 ソフトクリッピング部、116 GI付加部、117 シンボル整形部、118 DAコンバータ、119 直交変調部、120 上限電力比較部、121 超過電力検出部、122 時間領域フィルタ部、123 FFT部、124 周波数領域フィルタ部、125 DC/DCコンバータ、126 DC/DCコンバータ、127 DC/DCコンバータ、128 DC/DCコンバータ、129 セレクタ、201 基地局装置、203 送信信号処理部、215 ハードクリッピング部。

Claims (6)

  1. 時間とともに変調方式が切り替わる送信信号の、変調方式を取得する変調方式取得手段と、
    前記変調方式取得手段によって取得される変調方式に基づいて、該送信信号の上限電力を決定する上限電力決定手段と、
    前記送信信号の電力のうち、前記上限電力を超える部分を前記上限電力以下に低減させる超過電力低減手段と、
    を含み、
    前記送信信号は、複数の受信装置各々に対する要素信号が多重された信号であり、
    前記取得される変調方式は、前記複数の要素信号各々に適用される変調方式のうち、変調多値数が最も高い変調方式であり、
    前記上限電力は、変調方式ごとに規定される所要変調精度から導出される、前記送信信号のピーク対平均電力比に基づいて決定されることを特徴とする送信装置。
  2. 請求項1に記載の送信装置において、
    前記変調方式取得手段によって取得される変調方式に基づいて、制御電圧を決定する制御電圧決定手段と、
    前記制御電圧に応じて変動する飽和入力電力を有し、前記超過電力低減手段より出力される前記送信信号の電力のうち、前記飽和入力電力未満である部分を、所期の増幅率で増幅する電力増幅手段と、
    をさらに含むことを特徴とする、送信装置。
  3. 請求項2に記載の送信装置において、
    前記制御電圧決定手段は、前記電力増幅手段の前記飽和入力電力が前記上限電力決定手段により決定される前記上限電力以上となるよう、前記制御電圧を決定する、
    ことを特徴とする送信装置。
  4. 請求項1からのいずれかに記載の送信装置において、
    前記送信信号の変調方式は、時分割されたタイムスロットごとに切り替わる、
    ことを特徴とする送信装置。
  5. 請求項1からのいずれかに記載の送信装置において、
    前記送信信号は、直交周波数分割多重により多重された信号である、
    ことを特徴とする、送信装置。
  6. 時間とともに変調方式が切り替わる送信信号の、変調方式を取得する変調方式取得ステップと、
    前記変調方式取得ステップにおいて取得される変調方式に基づいて、該送信信号の上限電力を決定する上限電力決定ステップと、
    前記送信信号の電力のうち、前記上限電力を超える部分を前記上限電力以下に低減させる超過電力低減ステップと、
    を含み、
    前記送信信号は、複数の受信装置各々に対する要素信号が多重された信号であり、
    前記取得される変調方式は、前記複数の要素信号各々に適用される変調方式のうち、変調多値数が最も高い変調方式であり、
    前記上限電力は、変調方式ごとに規定される所要変調精度から導出される、前記送信信号のピーク対平均電力比に基づいて決定されることを特徴とする信号送信方法。
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