JP5198819B2 - ホース金具かしめ装置 - Google Patents
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Description
また、滑りダイス123とかしめダイス122の滑り摩擦や、ダイスホルダー121とかしめダイス122の滑り摩擦によるロスが大きく、滑りダイス123を押すために大きな力が必要となり、油圧シリンダー等が大きくなり、負荷も増大し、装置が大きくなるとともに、精度も低下することとなる。
また、すべりダイス123とかしめダイス122とがテーパー面でおおきくオーバーラップしているため、かしめダイス122が磨耗したり損傷したりする場合に交換作業に手間がかかっていた。
ホース金具かしめ装置は、ホース金具をホースにかしめるかしめユニットと、かしめユニットを操作する操作盤と、かしめユニットの作動を制御する制御盤を有し、
かしめユニットは、ホース金具に当接してかしめるダイスを保持するダイスユニットと、複数のダイスユニットを半径方向に進退自在に保持する中心に円形の空間を有する円盤状のダイス保持板と、ダイス保持板の外周を回動可能に取付けられたリング状のカム部を有し、
ダイスユニットは、先端にかしめダイスを取付け、後端に回転可能なローラー部材を設け、
カム部は、ダイス保持板の外周に面する内周面に、ダイスユニットの数に対応するカム凹部を設け、隣接する一方のカム凹部に向けて傾斜するローラー摺動面を形成し、カム部のローラー摺動面は、カム凹部に近い部分は傾斜が大きく、隣接するカム凹部に近接するにつれ傾斜が小さくなるよう形成し、カム部のローラー摺動面は、カム凹部に近い部分の傾斜がカム部の内周円の接線方向に対して40°〜70°であり、隣接するカム凹部に近接した部分の傾斜がカム部の内周円の接線方向に対して2°〜10°であり、
カム部の回動により、ローラー摺動面をローラー部材が回転しつつ摺動し、ダイスユニットをかしめユニットの中心方向に移動させ、かしめユニットの中心に保持されたホース金具をかしめることを特徴とするホース金具かしめ装置である。
このため、リング状のカム部を回転させることにより、ダイスユニットを中心方向に移動させて、ホース金具をかしめることができる。これにより、カム部から直接かしめダイスの移動方向にかしめ力を負荷することができ、効率よくカム部の回転力を伝達することができる。
カム部のローラー摺動面は、カム凹部に近い部分は傾斜が大きく、隣接するカム凹部に近接するにつれ傾斜が小さくなる。このため、ダイスユニットの移動速度を始めは大ききして、最後は小さくすることができる。これにより、ダイスユニットは、ホース金具に当接するまでは早く移動することができ、かしめ作業の工程を全体として短時間にすることができ、生産性が良い。また、ホース金具に当接した後は、ゆっくり移動し、高いかしめ力を得るとともに、かしめ寸法を精密に制御することができ、ホース金具の安定した締結力とシール性能を有することができる。
カム部のローラー摺動面は、カム凹部に近い部分の傾斜がカム部の内周円の接線方向に対して40°〜70°である。このため、同じカム部の回動速度でもダイスユニットがホース金具に当接する前の荷重がかからないうちは、ダイスユニットを早く移動することができ、かしめ作業の工程を全体として短時間にすることができ、生産性が良い。
隣接するカム凹部に近接した部分の傾斜がカム部の内周円の接線方向に対して2°〜10°である。このため、ダイスユニットがホース金具に当接した後にホース金具をかしめる時のダイスユニットに荷重がかかる時には、同じカム部の回動速度でもダイスユニットに大きな荷重をかけることができかしめ寸法を精密に制御することができ、ホース金具のスリーブ部を確実にかしめることができる。
隣接する一方のカム凹部に向けて傾斜するローラー摺動面を形成したため、ローラー摺動面の傾斜角度によりダイスユニットの中心方向への移動速度と移動距離を制御することができる。
図1は、本発明のホース金具かしめ装置10の全体を示す正面図であり、図2と図3は本発明のかしめユニット20の正面カバーを開いた正面図であり、図2はダイスユニット30が中心部に集まった状態であり、図3はダイスユニット30が中心部から後退した状態である。図4はダイスユニット30の取り付け上体を示す断面図であり、図5は、かしめユニット20を駆動する駆動部分の断面図である。
補正こま35は、かしめダイス32と当接する面は水平面をなし、かしめダイス32と当接する側の反対の側ではテーパー面を形成し、ダイスホルダー31と当接している。補正こま35の中心に取付けられた調製ネジ36を回すことにより、補正こま35が左右に移動し、かしめダイス32の半径方向の位置を調整することができる。これによりかしめユニット20に取付けられる全てのダイスユニット30のかしめダイス32の先端の位置をホース金具2のスリーブ部3に対して、全く同一距離に調整することができ、ホース金具2の締結部分の全周に亘り、ゆがみのない円形の安定したかしめ形状を得ることができる。
ダイスユニット30が最もダイス保持板21の半径方向の外側に位置する状態を図3に示す。この状態では、かしめユニット20の中心の中心孔23は最も大きく開いており、個々にホース本体1とホース金具2が挿入され、かしめられる。
第1ローラー摺動面43は傾斜が大きく、隣接するカム凹部に近接するにつれ第2ローラー摺動面44では傾斜が小さくなる。このため、ダイスユニット30の移動速度を始めは大ききして、最後は小さくすることができる。第1ローラー摺動面43から第2ローラー摺動面44への傾斜はスムースに変化しており、カム部40は滑らかに回動することができ、ダイスユニット30の移動も滑らかである。
この場合は、同じカム部40の回動速度でもダイスユニット30がホース金具2に当接する前で、ダイスユニット30に荷重がかからないうちは、ダイスユニット30を早く移動することができ、かしめ作業の工程を全体として短時間にすることができ、生産性が良い。
このとき、カム部40をACサーボモータ13で回動させるため、かしめダイス32をマスターピン5に荷重をかけずに当接させることができる。
10 ホース金具かしめ装置
13 ACサーボモータ
20 かしめユニット
21 ダイス保持板
22 ダイス保持溝
30 ダイスユニット
32 かしめダイス
33 ローラー部材
34 補正こま
40 カム部
41 カム凹部
43 第1ローラー摺動面
44 第2ローラー摺動面
Claims (6)
- ホース金具をかしめてホースに固定するホース金具かしめ装置において、
該ホース金具かしめ装置は、上記ホース金具をホースにかしめるかしめユニットと、該かしめユニットを操作する操作盤と、上記かしめユニットの作動を制御する制御盤を有し、
上記かしめユニットは、上記ホース金具に当接してかしめるダイスを保持するダイスユニットと、複数の該ダイスユニットを半径方向に進退自在に保持する中心に円形の空間を有する円盤状のダイス保持板と、該ダイス保持板の外周を回動可能に取付けられたリング状のカム部を有し、
上記ダイスユニットは、先端にかしめダイスを取付け、後端に回転可能なローラー部材を設け、
上記カム部は、上記ダイス保持板の外周に面する内周面に、上記ダイスユニットの数に対応するカム凹部を設け、隣接する一方のカム凹部に向けて傾斜するローラー摺動面を形成し、該カム部のローラー摺動面は、カム凹部に近い部分は傾斜が大きく、隣接するカム凹部に近接するにつれ傾斜が小さくなるよう形成し、上記カム部のローラー摺動面は、上記カム凹部に近い部分の傾斜が上記カム部の内周円の接線方向に対して40°〜70°であり、隣接するカム凹部に近接した部分の傾斜が上記カム部の内周円の接線方向に対して2°〜10°であり、
上記カム部の回動により、上記ローラー摺動面を上記ローラー部材が回転しつつ摺動し、上記ダイスユニットを上記かしめユニットの中心方向に移動させ、上記かしめユニットの中心に保持されたホース金具をかしめることを特徴とするホース金具かしめ装置 - 上記カム部は、サーボモータの回転により所定角度回動される請求項1に記載のホース金具かしめ装置。
- 上記サーボモータと上記カム部との間にロードセルを設け、ホース金具のかしめ荷重を測定した請求項2に記載のホース金具かしめ装置。
- 上記ダイスユニットには、上記かしめダイスの位置を調整する補正こまを設けた請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のホース金具かしめ装置。
- 上記カム部の外周に外方に突出するカム接続部形成し、上記サーボモータと連結するロッドを、ピンを介して取り付けた請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のホース金具かしめ装置。
- 上記かしめユニットにマスターピンを取付け、該マスターピンを上記かしめユニットの中心に挿入し、上記かしめダイスをマスターピンに軽荷重で当接させ、上記かしめダイスのかしめ位置を補正する請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のホース金具かしめ装置。
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