JP5150155B2 - リニアアクチュエータおよびリニアアクチュエータを利用した装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載のリニアアクチュエータは、前記内側ヨークのうち前記第1の内側永久磁石および前記第2の内側永久磁石のそれぞれに径方向から対向する部分に位置して設けられたものであって前記内側ヨークの残り部分に比べて径方向の厚さ寸法が大きいと共に前記内側ヨークの当該残り部分の内周面に対して前記内側ヨークの内部に向けて突出する内側厚肉部と、前記外側ヨークのうち前記第1の外側永久磁石および前記第2の外側永久磁石のそれぞれに径方向から対向する部分に位置して設けられたものであって前記外側ヨークの残り部分に比べて径方向の厚さ寸法が大きいと共に前記外側ヨークの当該残り部分の外周面に対して前記外側ヨークの外部に向けて突出する外側厚肉部を備えたところに特徴を有する。
請求項2に記載のリニアアクチュエータは、前記内側ヨークのうち前記第1の内側永久磁石に径方向から対向する部分に位置して設けられたものであって前記第1の内側永久磁石のうち前記第2の内側永久磁石と反対側である一端部から同一側である他端部に向かって径方向の厚さ寸法が大きくなる第1の内側傾斜部と、前記内側ヨークのうち前記第2の内側永久磁石に径方向から対向する部分に位置して設けられたものであって前記第2の内側永久磁石のうち前記第1の内側永久磁石と同一側である一端部から反対側である他端部に向かって径方向の厚さ寸法が小さくなる第2の内側傾斜部と、前記第1の内側永久磁石に設けられたものであって前記第1の内側傾斜部の外周面に面接触状態で接合された第1の内側傾斜面と、前記第2の内側永久磁石に設けられたものであって前記第2の内側傾斜部の外周面に面接触状態で接合された第2の内側傾斜面と、前記外側ヨークのうち前記第1の外側永久磁石に径方向から対向する部分に位置して設けられたものであって前記第1の外側永久磁石のうち前記第2の外側永久磁石と反対側である一端部から同一側である他端部に向かって径方向の厚さ寸法が大きくなる第1の外側傾斜部と、前記外側ヨークのうち前記第2の外側永久磁石に径方向から対向する部分に位置して設けられたものであって前記第2の外側永久磁石のうち前記第1の外側永久磁石と同一側である一端部から反対側である他端部に向かって径方向の厚さ寸法が小さくなる第2の外側傾斜部と、前記第1の外側永久磁石に設けられたものであって前記第1の外側傾斜部の内周面に面接触状態で接合された第1の外側傾斜面と、前記第2の外側永久磁石に設けられたものであって前記第2の外側傾斜部の外周面に面接触状態で接合された第2の外側傾斜面を備えたところに特徴を有する。
第1の内側永久磁石および第1の外側永久磁石相互間に第1の電機子コイルが軸方向へ相対的に移動可能に配置され、第2の内側永久磁石および第2の外側永久磁石相互間に第2の電機子コイルが軸方向へ相対的に移動可能に配置されているので、リニアアクチュエータの軸方向の高さ寸法が小さく抑えられる。しかも、第1の電機子コイルおよび第2の電機子コイルのそれぞれを鎖交する磁束が増えるので、第1の電機子コイルおよび第2の電機子コイルのそれぞれで発生する推力が大きくなる。これと共に第1の内側永久磁石および第2の内側永久磁石相互間が軸方向に離して配置され、第1の外側永久磁石および第2の外側永久磁石相互間が軸方向に離して配置されているので、第1の内側永久磁石および第2の内側永久磁石相互間で磁束が直接的にループすることが抑えられ、第1の外側永久磁石および第2の外側永久磁石相互間で磁束が直接的にループすることが抑えられる。このため、第1の電機子コイルを鎖交する磁束および第2の電機子コイルを鎖交する磁束のそれぞれが一層増加するので、第1の電機子コイルおよび第2の電機子コイルのそれぞれで発生する推力が一層大きくなる。
2.請求項1について
内側ヨークに内側厚肉部を設けたので、内側ヨークで磁気飽和が発生することを防止できる。外側ヨークに外側厚肉部を設けたので、外側ヨークで磁気飽和が発生することを防止できる。
3.請求項2について
内側ヨークに第1の内側傾斜部および第2の内側傾斜部を設けた。このため、内側ヨークのうち磁束が集中する第1の内側永久磁石および第2の内側永久磁石相互間の径方向の厚さ寸法が内側ヨークの残り部分に比べて大きくなるので、内側ヨークで磁気飽和が発生することを防止できる。しかも、第1の内側永久磁石に第1の内側傾斜面を設け、第2の内側永久磁石に第2の内側傾斜面を設けた。このため、内側ヨークの第1の内側傾斜部および第1の内側永久磁石の第1の内側傾斜面相互間を面接触させることに基づいて第1の内側永久磁石を内側ヨークの目標位置に固定し、内側ヨークの第2の内側傾斜部および第2の内側永久磁石の第2の内側傾斜面相互間を面接触させることに基づいて第2の内側永久磁石を内側ヨークの目標位置に固定することができるので、第1の内側永久磁石および第2の内側永久磁石のそれぞれの内側ヨークに対する位置決め作業性が向上する。
外側ヨークに第1の外側傾斜部および第2の外側傾斜部を設けた。このため、外側ヨークのうち磁束が集中する第1の外側永久磁石および第2の外側永久磁石相互間の径方向の厚さ寸法が外側ヨークの残り部分に比べて大きくなるので、外側ヨークで磁気飽和が発生することを防止できる。しかも、第1の外側永久磁石に第1の外側傾斜面を設け、第2の外側永久磁石に第2の外側傾斜面を設けた。このため、外側ヨークの第1の外側傾斜部および第1の外側永久磁石の第1の外側傾斜面相互間を面接触させることに基づいて第1の外側永久磁石を外側ヨークの目標位置に固定し、外側ヨークの第2の外側傾斜部および第2の外側永久磁石の第2の外側傾斜面相互間を面接触させることに基づいて第2の外側永久磁石を外側ヨークの目標位置に固定することができるので、第1の外側永久磁石および第2の外側永久磁石のそれぞれの外側ヨークに対する位置決め作業性が向上する。
半導体ウエハ1には、図1に示すように、複数の半導体チップ2が並べられている。これら複数の半導体チップ2のそれぞれは半導体ウエハ1に回路パターンを焼き付け、回路パターンに露光およびエッチング等の処理を施した後に回路パターンを長方形状に切出すことで形成されたものであり、半導体ウエハ1の右側には複数のリードフレーム3が一列に並べられている。これら複数のリードフレーム3のそれぞれには接着剤からなる接着層が形成されており、半導体チップ2は半導体チップ2をリードフレーム3の接着層に押付けることに基づいてリードフレーム3にマウンティングされる。これら複数のリードフレーム3はコンベア4に搭載されたものである。このコンベア4は複数のリードフレーム3を次工程のワイヤボンディング装置に順に搬送するものであり、半導体チップ2の電極およびリードフレーム3のリード相互間はワイヤボンディング装置で結線される。
1.ダイボンダ装置10の説明
移送ヘッド11はXY直交座標系ロボットのアームに連結されたものであり、図2に示すように、鉛直方向へ延びる板状のベース部12および水平方向へ延びる板状のホルダ部13を有している。このロボットのアームはX軸サーボモータを駆動源として移送ヘッド11をX方向へ直線的に移動操作し、Y軸サーボモータを駆動源として移送ヘッド11をY方向へ直線的に移動操作するものであり、Y方向とは複数のリードフレーム3の並び方向を称し、X方向とはY方向に対して直角に交差する方向を称する。この移送ヘッド11のベース部12にはリニアスライダー14が装着されている。このリニアスライダー14はベース部12に移動不能に固定されたガイド部15とガイド部15にZ方向へ直線的に移動可能に装着されたスライド部16とスライド部16をZ方向へ移動操作するZ軸サーボモータを有するものであり、スライド部16にはノズルヘッド17が移動不能に固定されている。このリニアスライダー14は操作機構に相当するものであり、XY直交座標系ロボットは移送機構に相当するものである。
2.磁石部30の説明
ノズルヘッド17には、図4に示すように、縦長な円筒状の内側ヨーク31が固定されている。この内側ヨーク31はパーメンジュール(Fe−Co)製の冷間圧延鋼板を丸めることから形成されたものであり、内側ヨーク31の径方向の厚さ寸法は軸方向の全域で一定に設定され、内側ヨーク31の内径寸法および外径寸法のそれぞれは軸方向の全域で一定に設定されている。この内側ヨーク31の外周面には上端部に位置して内側上永久磁石32の内周面が接触状態で嵌合されている。この内側上永久磁石32は第1の内側永久磁石に相当するものであり、内側ヨーク31に接着剤によって移動不能に接合されている。この内側上永久磁石32は内側ヨーク31に対して同心な円筒状をなすものであり、外周部がN極となり且つ内周部がS極となるように磁化されている。
外側ヨーク37の内周面には、図4に示すように、外側下永久磁石39の外周面が接触状態で嵌合されており、外側下永久磁石39は外側ヨーク37に接着剤によって移動不能に接合されている。この外側下永久磁石39は内側ヨーク31に対して同心な円筒状をなすものであり、外側上永久磁石38の下方に外側上永久磁石38から離間して配置されている。この外側下永久磁石39は内側下永久磁石33に対して軸方向の高さ寸法が同一に設定され且つ内側下永久磁石33に対して軸方向の同一高さに配置されたものであり、外周部がS極となり且つ内周部がN極となる内側下永久磁石33と同一パターンで磁化されている。この外側下永久磁石39は第2の外側永久磁石に相当するものであり、外側下永久磁石39および外側上永久磁石38相互間には円環状の外側スペーサ40が同心状に介在されている。この外側スペーサ40は内側スペーサ34と同種の絶縁体を材料とするものであり、外側スペーサ40の軸方向の厚さ寸法は外側上永久磁石38および外側下永久磁石39のそれぞれの径方向の厚さ寸法の1/2に設定されている。即ち、外側上永久磁石38および外側下永久磁石39相互間は外側上永久磁石38および外側下永久磁石39のそれぞれの径方向の幅寸法の半分の大きさの距離だけ軸方向に離して配置されている。尚、図5は磁石部30を分解状態で示している。
3.巻線部50の説明
移送ヘッド11のホルダ部13には、図2に示すように、円筒状のボビン51が移動不能に固定されている。このボビン51はPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)等の絶縁性の合成樹脂を材料に形成されたものであり、図4に示すように、内側ヨーク31に対して同心状に配置されている。このボビン51の外径寸法は外側上永久磁石38および外側下永久磁石39のそれぞれの内径寸法に比べて小さく設定され、ボビン51の内径寸法は内側上永久磁石32および内側下永久磁石33のそれぞれの外径寸法に比べて大きく設定されており、外側上永久磁石38の内周面および外側下永久磁石39の内周面のそれぞれはボビン51の外周面に対して離間して配置され、内側上永久磁石32の外周面および内側下永久磁石33の外周面のそれぞれはボビン51の内周面に対して離間して配置されている。即ち、ボビン51は磁石部30に対して相対的に軸方向へ移動可能にされたものである。
内側上永久磁石32および外側上永久磁石38相互間に上電機子コイル65を軸方向へ相対的に移動可能に配置し、内側下永久磁石33および外側下永久磁石39相互間に下電機子コイル66を軸方向へ相対的に移動可能に配置したので、リニアアクチュエータ20の軸方向の高さ寸法が小さく抑えられる。しかも、上電機子コイル65および下電機子コイル66のそれぞれを鎖交する磁束が増えるので、上電機子コイル65および下電機子コイル66のそれぞれで発生する推力が大きくなる。これと共に連結プレート35を経由することなく内側上永久磁石32と内側下永久磁石33と外側上永久磁石38と外側下永久磁石39で磁束の流れが形成される。このため、非磁性のアルミニウム製の連結プレート35を使用することができるので、リニアアクチュエータ20が軽量化される。
[実施例2]
ベルトコンベア70には、図8に示すように、複数のプリント配線基板71が搭載されている。これら複数のプリント配線基板71のそれぞれはクリーム半田からなる半田層が形成されたものであり、ベルトコンベア70が作動することに基づいてベルトコンベア70に沿って搬送される。このベルトコンベア70の前方には複数のリール72が設置されており、各リール72にはテープ73が巻装されている。これら各テープ73にはチップ抵抗およびチップコンデンサ等の電子部品が接合されており、電子部品はテープ73から取出された後にプリント配線基板71の半田層に押付けられることに基づいてプリント配線基板71にマウンティングされる。この電子部品は部品に相当するものである。
チップマウンタ装置80の移送ヘッド11および吸着ノズル18相互間に軽量なリニアアクチュエータ20を上電機子コイル65および下電機子コイル66のそれぞれがZ方向へ相対的に移動可能となるように介在したので、X軸サーボモータとY軸サーボモータとZ軸サーボモータのそれぞれの負荷が小さくなる。このため、X軸サーボモータ〜Z軸サーボモータのそれぞれとして低出力で小形なものを使用することができるので、チップマウンタ装置80の全体構成を小さくすることができる。しかも、吸着ノズル18をX方向とY方向とZ方向のそれぞれに速く動作させることができるので、生産性が向上する。
[実施例3]
ボビン51の上コイル巻装部57内には、図3に示すように、上電機子コイル65が収納されている。この上電機子コイル65は上コイル巻装部57内にマグネットワイヤを時計回り方向へ巻回することから形成されたものであり、上電機子コイル65の巻回開始端部は上渡り溝59を通して電源端子55に半田付けされ、上電機子コイル65の巻回終了端部は上渡り溝61を通して電源端子56に半田付けされた後に上渡り溝62および下渡り溝64を順に通して下コイル巻装部58内に挿入されている。この下コイル巻装部58内には下電機子コイル66が収納されている。この下電機子コイル66は下コイル巻装部58内にマグネットワイヤを上電機子コイル65と同一の時計回り方向へ巻回することから形成されたものであり、下電機子コイル66の巻回終了端部は下渡り溝63および上渡り溝60を順に通して電源端子55に半田付けされている。即ち、上電機子コイル55および下電機子コイル56は相互に逆方向に電流が流れるように並列に接続されている。
上電機子コイル55の巻回方向および下電機子コイル56の巻回方向を相互に同一に設定した。このため、ボビン51に上電機子コイル55および下電機子コイル56を順に巻回するときに巻回方向を途中で切換えるための作業を行う必要がなくなるので、作業時間を短縮することができる。
[実施例4]
内側ヨーク31には、図9に示すように、内側薄肉部81および内側厚肉部82が形成されている。内側薄肉部81は内側ヨーク31の軸方向の下端部に配置されたものである。この内側薄肉部81は内側ヨーク31のうち残り部分に比べて径方向の厚さ寸法が薄く設定されたものであり、内側ヨーク31のうち内側薄肉部81での内径寸法は残り部分に比べて大きな一定値に設定されている。内側厚肉部82は内側ヨーク31の軸方向の中央部に配置されたものであり、内側上永久磁石32と内側下永久磁石33と内側スペーサ34のそれぞれは内側厚肉部82に径方向から対向している。この内側厚肉部82は内側ヨーク31の残り部分に比べて径方向の厚さ寸法が厚く設定されたものであり、内側ヨーク31のうち内側厚肉部82での内径寸法は残り部分に比べて小さな一定値に設定されている。符号Riは内側厚肉部82の突出量を示すものであり、突出量Wiは「0.3mm」に設定されている。
内側ヨーク31に内側厚肉部82を形成し、内側ヨーク31のうち磁束が集中する内側上永久磁石32および内側下永久磁石33相互間の境界部分の径方向の厚さ寸法を内側ヨーク31の残り部分に比べて大きく設定したので、内側ヨーク31の重量の増加を抑えつつ内側ヨーク31で磁気飽和が発生することを防止できる。外側ヨーク37に外側厚肉部83を形成し、外側ヨーク37のうち磁束が集中する外側上永久磁石38および外側下永久磁石39相互間の境界部分の径方向の厚さ寸法を外側ヨーク37の残り部分に比べて大きく設定したので、外側ヨーク37の重量の増加を抑えつつ外側ヨーク37で磁気飽和が発生することを防止できる。
[実施例5]
内側ヨーク31には、図11に示すように、第1の内側傾斜部に相当する内側上傾斜部91が形成されている。この内側上傾斜部91は上から下へ向かって径方向の厚さ寸法が大きくなる部分であり、内側ヨーク31の内側上傾斜部91での外径寸法は上から下へ向かって大きく設定され、内側上永久磁石32および内側スペーサ34相互間の接触面で最大に設定されている。この内側上傾斜部91の外周面には内側上永久磁石32の内側上傾斜面92が面接触状態で接合されている。この内側上傾斜面92は上から下へ向かって外周側へ傾斜するものであり、内側上永久磁石32の径方向の厚さ寸法は上から下へ向かって小さく設定されている。この内側上傾斜面92は第1の内側傾斜面に相当するものである。
内側ヨーク31に内側上傾斜部91および内側下傾斜部93のそれぞれを形成した。このため、内側ヨーク31のうち磁束が集中する内側上永久磁石32および内側下永久磁石33相互間の境界部分の径方向の厚さ寸法が内側ヨーク31の残り部分に比べて大きくなるので、内側ヨーク31の重量の増加を抑えつつ内側ヨーク31で磁気飽和が発生することを防止できる。しかも、内側上永久磁石32に内側上傾斜面92を形成し、内側下永久磁石33に内側下傾斜面94を形成した。このため、内側ヨーク31の内側上傾斜部91および内側上永久磁石32の内側上傾斜面92相互間を面接触させることに基づいて両者のそれぞれを目標位置に固定し、内側ヨーク31の内側下傾斜部93および内側下永久磁石33の内側下傾斜面94相互間を面接触させることに基づいて両者のそれぞれを目標位置に固定することができるので、内側上永久磁石32および内側下永久磁石33のそれぞれの内側ヨーク31に対する位置決め作業性が向上する。
上記実施例1〜5のそれぞれにおいては、ボビン51をPEEK(ポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂)等の絶縁性の合成樹脂を材料に形成しても良い。
Claims (5)
- 磁性体からなる筒状の内側ヨークと、
前記内側ヨークの外周面に接合されたものであって、内周部がN極およびS極の一方に磁化され且つ外周部が他方に磁化された筒状の第1の内側永久磁石と、
前記内側ヨークの外周面に前記第1の内側永久磁石から軸方向に離して接合されたものであって、内周部および外周部のそれぞれが前記第1の内側永久磁石の同部分に対して逆の極性となるように磁化された筒状の第2の内側永久磁石と、
前記第1の内側永久磁石の外径寸法および前記第2の内側永久磁石の外径寸法のそれぞれに比べて大きな内径寸法を有する筒状をなすものであって、前記第1の内側永久磁石および前記第2の内側永久磁石の双方の外周部に配置された磁性体製の外側ヨークと、
前記外側ヨークの内周面が前記第1の内側永久磁石の外周面および前記第2の内側永久磁石の外周面のそれぞれに径方向から空隙を介して対向するように前記外側ヨークおよび前記内側ヨークを相互に連結する連結部材と、
前記外側ヨークの内周面に接合されたものであって、前記第1の内側永久磁石の外周面に径方向から空隙を介して対向する筒状をなすと共に内周部および外周部のそれぞれが前記第1の内側永久磁石の同部分に対して同一の極性となるように磁化された第1の外側永久磁石と、
前記外側ヨークの内周面に前記第1の外側永久磁石から軸方向に離して接合されたものであって、前記第2の内側永久磁石の外周面に径方向から空隙を介して対向する筒状をなすと共に内周部および外周部のそれぞれが前記第2の内側永久磁石の同部分に対して同一の極性となるように磁化された第2の外側永久磁石と、
マグネットワイヤを筒状に巻回してなるものであって、前記第1の内側永久磁石および前記第1の外側永久磁石相互間の空隙に軸方向へ相対的に移動可能に挿入された第1の電機子コイルと、
マグネットワイヤを筒状に巻回してなるものであって、前記第2の内側永久磁石および前記第2の外側永久磁石相互間の空隙に軸方向へ相対的に移動可能に挿入され且つ前記第1の電機子コイルに機械的に連結されていると共に前記第1の電機子コイルとは逆向きに電流が流れる第2の電機子コイルと、
前記内側ヨークのうち前記第1の内側永久磁石および前記第2の内側永久磁石のそれぞれに径方向から対向する部分に位置して設けられたものであって、前記内側ヨークの残り部分に比べて径方向の厚さ寸法が大きいと共に前記内側ヨークの当該残り部分の内周面に対して前記内側ヨークの内部に向けて突出する内側厚肉部と、
前記外側ヨークのうち前記第1の外側永久磁石および前記第2の外側永久磁石のそれぞれに径方向から対向する部分に位置して設けられたものであって、前記外側ヨークの残り部分に比べて径方向の厚さ寸法が大きいと共に前記外側ヨークの当該残り部分の外周面に対して前記外側ヨークの外部に向けて突出する外側厚肉部を備えたことを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 磁性体からなる筒状の内側ヨークと、
前記内側ヨークの外周面に接合されたものであって、内周部がN極およびS極の一方に磁化され且つ外周部が他方に磁化された筒状の第1の内側永久磁石と、
前記内側ヨークの外周面に前記第1の内側永久磁石から軸方向に離して接合されたものであって、内周部および外周部のそれぞれが前記第1の内側永久磁石の同部分に対して逆の極性となるように磁化された筒状の第2の内側永久磁石と、
前記第1の内側永久磁石の外径寸法および前記第2の内側永久磁石の外径寸法のそれぞれに比べて大きな内径寸法を有する筒状をなすものであって、前記第1の内側永久磁石および前記第2の内側永久磁石の双方の外周部に配置された磁性体製の外側ヨークと、
前記外側ヨークの内周面が前記第1の内側永久磁石の外周面および前記第2の内側永久磁石の外周面のそれぞれに径方向から空隙を介して対向するように前記外側ヨークおよび前記内側ヨークを相互に連結する連結部材と、
前記外側ヨークの内周面に接合されたものであって、前記第1の内側永久磁石の外周面に径方向から空隙を介して対向する筒状をなすと共に内周部および外周部のそれぞれが前記第1の内側永久磁石の同部分に対して同一の極性となるように磁化された第1の外側永久磁石と、
前記外側ヨークの内周面に前記第1の外側永久磁石から軸方向に離して接合されたものであって、前記第2の内側永久磁石の外周面に径方向から空隙を介して対向する筒状をなすと共に内周部および外周部のそれぞれが前記第2の内側永久磁石の同部分に対して同一の極性となるように磁化された第2の外側永久磁石と、
マグネットワイヤを筒状に巻回してなるものであって、前記第1の内側永久磁石および前記第1の外側永久磁石相互間の空隙に軸方向へ相対的に移動可能に挿入された第1の電機子コイルと、
マグネットワイヤを筒状に巻回してなるものであって、前記第2の内側永久磁石および前記第2の外側永久磁石相互間の空隙に軸方向へ相対的に移動可能に挿入され且つ前記第1の電機子コイルに機械的に連結されていると共に前記第1の電機子コイルとは逆向きに電流が流れる第2の電機子コイルと、
前記内側ヨークのうち前記第1の内側永久磁石に径方向から対向する部分に位置して設けられたものであって、前記第1の内側永久磁石のうち前記第2の内側永久磁石と反対側である一端部から同一側である他端部に向かって径方向の厚さ寸法が大きくなる第1の内側傾斜部と、
前記内側ヨークのうち前記第2の内側永久磁石に径方向から対向する部分に位置して設けられたものであって、前記第2の内側永久磁石のうち前記第1の内側永久磁石と同一側である一端部から反対側である他端部に向かって径方向の厚さ寸法が小さくなる第2の内側傾斜部と、
前記第1の内側永久磁石に設けられたものであって、前記第1の内側傾斜部の外周面に面接触状態で接合された第1の内側傾斜面と、
前記第2の内側永久磁石に設けられたものであって、前記第2の内側傾斜部の外周面に面接触状態で接合された第2の内側傾斜面と、
前記外側ヨークのうち前記第1の外側永久磁石に径方向から対向する部分に位置して設けられたものであって、前記第1の外側永久磁石のうち前記第2の外側永久磁石と反対側である一端部から同一側である他端部に向かって径方向の厚さ寸法が大きくなる第1の外側傾斜部と、
前記外側ヨークのうち前記第2の外側永久磁石に径方向から対向する部分に位置して設けられたものであって、前記第2の外側永久磁石のうち前記第1の外側永久磁石と同一側である一端部から反対側である他端部に向かって径方向の厚さ寸法が小さくなる第2の外側傾斜部と、
前記第1の外側永久磁石に設けられたものであって、前記第1の外側傾斜部の内周面に面接触状態で接合された第1の外側傾斜面と、
前記第2の外側永久磁石に設けられたものであって、前記第2の外側傾斜部の外周面に面接触状態で接合された第2の外側傾斜面を備えたことを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 部品を保持するための保持部材と、
前記保持部材を上下方向へ移動可能に支えるベース部材と、
前記ベース部材を水平方向へ移動操作することに基づいて前記保持部材を部品に押付けるための押付け位置から当該押付け位置とは異なる位置に移送する移送機構と、
前記保持部材を前記水平方向の押付け位置から下方向へ移動操作することに基づいて部品に押付ける操作機構を備え、
前記ベース部材および前記保持部材相互間には、請求項1および2のいずれかに記載のリニアアクチュエータが前記第1の電機子コイルおよび前記第2の電機子コイルのそれぞれが上下方向へ相対的に移動可能となるように介在されていることを特徴とする部品保持装置。 - 半導体ウエハから半導体チップを取出してリードフレームにマウンティングするものにおいて、
半導体チップを吸着するための吸着ノズルと、
前記吸着ノズルを上下方向へ移動可能に支える移送ヘッドと、
前記移送ヘッドを水平方向へ移動操作することに基づいて前記吸着ノズルを半導体チップに押付けるための第1の押付け位置および前記吸着ノズルが吸着した半導体チップをリードフレームに押付けるための第2の押付け位置相互間で移送する移送機構と、
前記吸着ノズルを下方向へ移動操作することに基づいて前記吸着ノズルを前記水平方向の第1の押付け位置から半導体チップに押付けると共に前記吸着ノズルが吸着した半導体チップを前記水平方向の第2の押付け位置からリードフレームに押付ける操作機構を備え、
前記移送ヘッドおよび前記吸着ノズル相互間には、請求項1および2のいずれかに記載のリニアアクチュエータが前記第1の電機子コイルおよび前記第2の電機子コイルのそれぞれが上下方向へ相対的に移動可能となるように介在されていることを特徴とするダイボンダ装置。 - 半導体ウエハから半導体チップを取出してリードフレームにマウンティングする方法において、
吸着ノズルを下方向へ移動操作することに基づいて半導体チップに押付け、半導体チップを吸着ノズルによって吸着する吸着工程と、
前記吸着ノズルを下方向へ移動操作することに基づいて前記吸着ノズルが吸着した半導体チップをリードフレームに押付け、半導体チップをリードフレームにマウンティングするマウンティング工程を備え、
前記吸着工程および前記マウンティング工程のそれぞれは、請求項1および2のいずれかに記載のリニアアクチュエータの第1の電機子コイルおよび第2の電機子コイルの両者に通電することに基づいて前記吸着ノズルに下方向への推力を付与して行われることを特徴とする半導体チップのマウンティング方法。
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