JP5050911B2 - 加熱発泡用積層体および発泡体 - Google Patents
加熱発泡用積層体および発泡体 Download PDFInfo
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測定温度165℃において、カールフィッシャー法水分測定装置(三菱化学(株)製、商品名CA−05)を使用し測定した。
JIS K6922−1(1997年)に準拠し、測定した。
JIS K6922−1(1997年)に準拠し、測定した。
本発明の詳細な説明で記載した方法により、高圧法低密度ポリエチレンの分子量分布曲線、数平均分子量および重量平均分子量を計測した。この方法により得られた分子量分布曲線から、分子量10万以上の成分の全体に対する比率を算出し、数平均分子量と重量平均分子量の値からMw/Mnを算出した。
バレル直径9.55mmの毛管粘度計(東洋精機製作所、商品名:キャピログラフ)に、長さが8mm、直径が2.095mm、流入角が90°のダイスを装着した。温度を130℃に設定し、ピストン降下速度を10mm/分、延伸比を24に設定し、引き取りに必要な荷重(mN)を溶融張力とした。最大延伸比が24未満の場合、破断しない最高の延伸比での引き取りに必要な荷重(mN)を溶融張力とした。なお、測定は23℃に設定した恒温室内で行った。
実施例により得られた積層体を20cm×30cmに切り出し、115℃に加熱した小型オーブン(Werner Mathis AG製)中で210秒間静置した後、取り出して空気中で室温まで冷却した。発泡後の積層体、及びブランクとして発泡させる前のラミネート積層体をサンプル取りし、光学顕微鏡により断面写真を撮影した。断面写真から発泡層の厚みを測定し、5箇所で測定した平均の発泡層の厚みを当該発泡体の発泡層厚みとした。
実施例により得られた積層体を20cm×30cmに切り出し、120℃に加熱したスモールオーブン(Werner Mathis AG製)中で120秒間静置した後、取り出して空気中で室温まで冷却した。得られた発泡体の表面に、面に対して45°の角度から蛍光灯による光を当て、発泡体表面の凹凸により表面に浮き出る影の程度を目視した。影がはっきりと確認できる場合を×、ほとんど確認できない場合を○とした。
MFRが8g/10分、密度が920kg/m3であり、GPC法によって計測したMw/Mnの値が7.9であり、分子量10万以上の成分の全体に対する比率が26.3%であり、毛管粘度計で測定した130℃における溶融張力が160mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン214)(A1)を、直径90mmφのスクリューを有する単軸押出ラミネーター(ムサシノキカイ(株)製)へ供給し、310℃の温度でTダイより押し出し、水分量が24g/m2であり、坪量320g/m2である紙基材上に引き取り速度が60m/分、エアギャップ通過時間が0.12秒で70μmの厚さになるよう押出ラミネート成形を行った。さらに、この積層体の、ポリエチレン系樹脂層に対する基材層の裏側に、密度が940kg/m3である熱可塑性樹脂(東ソー(株)製 商品名ペトロセンLW04−1)を40μmの厚さになるよう押出ラミネート成形を行い、高圧法低密度ポリエチレン樹脂層、紙基材層、熱可塑性樹脂層の順に積層されてなる積層体を得た。この積層体を加熱して発泡させ、発泡体表面の状態を評価した。発泡性評価の結果を表1に示す。発泡後の発泡体表面の状態は非常に良好であった。
高圧法低密度ポリエチレンとして、MFRが7g/10分、密度が922kg/m3であり、GPC法によって計測したMw/Mnの値が8.4であり、分子量10万以上の成分の全体に対する比率が26.4%であり、毛管粘度計で測定した130℃における溶融張力が170mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン204)(A2)を使用した以外は実施例1と同様にして押出ラミネート成形を行い、積層体を得た。この積層体を加熱して発泡させ、発泡体表面の状態を評価した。結果を表1に示す。発泡後の発泡体表面の状態は非常に良好であった。
高圧法低密度ポリエチレンとして、MFRが3g/10分、密度が924kg/m3であり、GPC法によって計測したMw/Mnの値が6.3であり、分子量10万以上の成分の全体に対する比率が26.6%であり、毛管粘度計で測定した130℃における溶融張力が230mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン205)(A3)を使用した以外は実施例1と同様にして押出ラミネート成形を行い、積層体を得た。この積層体を加熱して発泡させ、発泡体表面の状態を評価した。結果を表1に示す。発泡後の発泡体表面の状態は非常に良好であった。
(A1)にMFRが13g/10分、密度が905kg/m3であるエチレン・1−ヘキセン共重合体(東ソー(株)製 商品名ニポロンZ 04P67D)を20重量%配合し、50mm単軸押出機((株)プラコー製)により150℃で溶融混練した後に造粒したものを高圧法低密度ポリエチレンとして使用した以外は実施例1と同様にして押出ラミネート成形を行い、積層体を得た。なお、造粒後の樹脂は、GPC法によって計測したMw/Mnの値が6.5であり、分子量10万以上の成分の全体に対する比率が23.8%であり、毛管粘度計で測定した130℃における溶融張力が130mNであった。この積層体を加熱して発泡させ、発泡体表面の状態を評価した。結果を表1に示す。発泡後の発泡体表面の状態は非常に良好であった。
高圧法低密度ポリエチレンとして、MFRが8g/10分、密度が918kg/m3であり、GPC法によって計測したMw/Mnの値が9.7であり、分子量10万以上の成分の全体に対する比率が30.6%であり、毛管粘度計で測定した130℃における溶融張力が180mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン213)(A4)を使用した以外は実施例1と同様にして押出ラミネート成形を行い、積層体を得た。この積層体を加熱して発泡させ、発泡体表面の状態を評価した。発泡性評価の結果を表1に示す。発泡体表面の状態は、微小な凹凸が多数見られ、不良であった。
高圧法低密度ポリエチレンとして、MFRが13g/10分、密度が919kg/m3であり、GPC法によって計測したMw/Mnの値が8.7であり、分子量10万以上の成分の全体に対する比率が28.7%であり、毛管粘度計で測定した130℃における溶融張力が100mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン212)(A5)を使用した以外は実施例1と同様にして押出ラミネート成形を行い、積層体を得た。この積層体を加熱して発泡させ、発泡体表面の状態を評価した。発泡性評価の結果を表1に示す。発泡体表面の状態は、微小な凹凸が多数見られ、不良であった。
Claims (4)
- 下記(a)〜(b)の要件を満たす高圧法低密度ポリエチレン層と20〜30g/m 2 の水分を含む基材層の少なくとも二層よりなり、加熱により発泡した際に上記高圧法低密度ポリエチレン層が発泡層となることを特徴とする、加熱発泡用積層体。
(a)GPC法により測定された分子量分布曲線において、分子量10万以上の成分の全体に対する比率が30.0%以下
(b)GPC法により測定された数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比Mw/Mnの値が8.5以下 - 高圧法低密度ポリエチレン層が下記(c)〜(d)の要件を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の加熱発泡用積層体。
(c)JIS K6922−1(1997年)により測定されたメルトマスフローレートが2〜100g/10分
(d)JIS K6922−1(1997年)により測定された密度が890〜935kg/m3 - 高圧法低密度ポリエチレン層と基材層の積層方法が押出ラミネートであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の加熱発泡用積層体。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の加熱発泡用積層体を加熱発泡させることによって得られる発泡体。
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