JP5047002B2 - 波数推定装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、外部アンテナからの校正信号を用いて得られたステアリングベクトルを用いる場合などには、雑音等のランダム成分が重畳されており、その微分ベクトルを正確に求めることが困難である。
この方法では、外部アンテナからの校正信号などを用いれば、アンテナの相互結合やチャネル間のばらつきなどの装置自身が有する誤差も含めることが可能であり、実用的である。
しかしながら、メインビームの部分空間の設定方法や波数推定方法の具体的な手段が不明である。
また、非特許文献2に開示されている計算機シミュレーション結果を見ると、低SNR(Signal to Noise power Ratio)における波数推定性能が、固有値を用いる波数推定法であるAIC(Akaike Information Criteria)より低いことが明らかである。
図1はこの発明の実施の形態1による波数推定装置を示す構成図であり、図において、送信機1は予め設定された諸元に基づいて送信信号(電磁波)を生成し、その送信信号を複数のサーキュレータ2に出力する処理を実施する。
複数のサーキュレータ2は送信機1から出力された送信信号を移相器4に出力し、移相器4から出力されたアンテナ5の受信信号である到来波信号を受信機6に出力する処理を実施する。
複数の移相器4は移相値算出部3により設定された移相値だけサーキュレータ2から出力された送信信号の位相を移相するとともに、アンテナ5により受信された到来波信号の位相を移相する処理を実施する。
複数のアンテナ5は素子アンテナもしくはサブアレーアンテナであり、移相器4から出力された送信信号をメインビーム方向に放射する一方、メインビーム方向から到来する到来波信号(目標やクラッタに反射された送信信号の反射波)、あるいは、サイドローブ方向から到来する妨害波を受信する。
なお、サーキュレータ2、移相値算出部3、移相器4及び受信機6から到来波信号取得手段が構成されている。
複数のクラッタ抑圧部8はクラッタのドップラ周波数にヌルを有するドップラフィルタを用いて、AD変換器7によりディジタル信号に変換されたベースバンド信号に対するクラッタ抑圧処理を実施することにより、目標以外の不要波であるクラッタを抑圧する。
妨害波抑圧部9は妨害波の到来方向にヌルを有する空間フィルタを用いて、クラッタ抑圧部8によりクラッタが抑圧されたベースバンド信号に対する妨害波抑圧処理を実施することにより、目標以外の不要波である妨害波を抑圧する。
目標検出部11は積分部10により積分された目標信号に対する振幅検波処理及び閾値処理を実施して目標を検出する。
なお、積分部10及び目標検出部11から目標検出手段が構成されている。
なお、メインビーム部分空間特定部12はメインビーム部分空間特定手段を構成している。
ビーム空間処理部13はメインビーム部分空間特定部12により算出された基底ベクトルを用いて、妨害波抑圧部9により妨害波が抑圧されたベースバンド信号に対するビーム空間処理を実施する。なお、ビーム空間処理部13はビーム空間処理手段を構成している。
メインビーム相関行列固有値・固有ベクトル算出部22はメインビーム相関行列算出部21により算出されたメインビーム相関行列の固有値及び固有ベクトルを算出する処理を実施する。
メインビーム部分空間設定部23はメインビーム相関行列固有値・固有ベクトル算出部22により算出されたメインビーム相関行列の固有値にしたがってメインビーム部分空間の次元を設定し、メインビーム相関行列固有値・固有ベクトル算出部22により算出された固有ベクトルの中で、その次元に属する固有ベクトルをメインビーム部分空間の基底ベクトルに設定する処理を実施する。
到来波信号相関行列固有値・固有ベクトル算出部32は到来波信号相関行列算出部31により算出された相関行列の固有値及び固有ベクトルを算出する処理を実施する。
波数推定部34は波数推定評価関数決定部33により決定された波数推定評価関数の関数値から波数を推定する処理を実施する。
メインビーム部分空間特定部12、ビーム空間処理部13及びメインビーム内波数推定部14を除く、図1の波数推定装置の構成は、目標を探知するためのディジタルビームフォーミング(DBF:Digital Beamforming)方式のレーダの一般的な構成である。
サーキュレータ2は、送信機1から送信信号を受けると、その送信信号を移相器4に出力する。
移相器4は、サーキュレータ2から送信信号を受けると、移相値算出部3により設定された移相値だけ、その送信信号の位相を移相して、移相後の送信信号をアンテナ5に給電する。
これにより、複数のアンテナ5から送信信号がメインビーム方向に放射される。
これにより、複数のアンテナ5によりメインビーム方向から到来する到来波信号(目標やクラッタに反射された送信信号の反射波)が受信される。また、サイドローブ方向から到来する妨害波も受信される。
サーキュレータ2は、移相器4から到来波信号を受けると、その到来波信号を受信機6に出力する。
AD変換器7は、受信機6からアナログのベースバンド信号を受けると、そのベースバンド信号をディジタル信号に変換し、ディジタルのベースバンド信号をクラッタ抑圧部8に出力する。
具体的なドップラフィルタとして、例えば、MTI(Moving Target Indicator)やAMTI(Adaptive Moving Target Indicator)などがある。
具体的な空間フィルタとして、例えば、SMI(Sample Matrix Inverse)やPCI(Principal Component Inverse)がある。
なお、SNR改善方法として、例えば、DBF及びパルスドップラフィルタを用いるコヒーレント積分などがある
目標検出部11は、積分部10により積分された目標信号を受けると、その目標信号に対する振幅検波処理及び閾値処理を実施して目標を検出する。
なお、具体的な閾値処理として、例えば、CFAR(Constant False Alarm Ratio)処理などがある。
しかしながら、複数の目標信号が距離分解能及びドップラ分解能以下の場合には、これらの目標信号から目標を検出して目標数とすると、目標数を誤ってしまうことがある。
即ち、複数の目標が存在するにもかかわらず、1つ目標として取り扱われることがあり、このような場合、オペレータがレーダ周囲の状況を誤って認識してしまうほか、モノパルス測角や超分解能測角等による目標の角度等の推定が正しく行えないシステム的な問題に発展する。
このため、距離分解能及びドップラ分解能以下の複数の目標数を正しく推定することは重要な課題である。
即ち、メインビーム部分空間特定部12は、予め設定された設計値、あるいは、校正試験時の実測値(校正試験時において、妨害波抑圧部9により妨害波が抑圧されたベースバンド信号)を用いて、メインビーム方向から到来する到来波信号が存在するメインビーム部分空間を特定して、そのメインビーム部分空間を張る基底ベクトルを算出する。
以下、メインビーム部分空間特定部12の処理内容を具体的に説明する。
よって、固有値λMBmを降順に並べれば、下記の式(3)〜(5)の関係が成立する。
特に、固有ベクトルeMBmがM次元部分空間を張る正規直交基底ベクトルであり、その正規直交基底ベクトルに対応する固有値λMBmがその寄与度を示しており、固有値λMBmが大きいほど寄与度が高い。
このため、値が比較的大きいD個の固有値λMBmに着目して、これに対応するD個の固有ベクトルeMBmを選択すると、M次元部分空間を少ない次元数Dで近似的に表すことができる。ここでは、次元数Dで定義することができる部分空間を「メインビーム部分空間」と称する。
以下、次元数Dの設定方法について、具体的に3つの手段を提示する。
そして、CMB(m)≧CMB_Setとなる最小のmをメインビーム部分空間の次元数Dに設定する。
メインビーム部分空間設定部23は、第1〜第3の手段でメインビーム部分空間の次元数Dを設定すると、対応するD個の固有ベクトルeMBd(d=1,2,・・・,D)を選択し、その固有ベクトルeMBdをメインビーム部分空間を張る正規直交ベクトル(基底ベクトル)に設定する。
なお、D個のメインビーム部分空間の固有ベクトルeMBdを列ベクトルとするビーム空間行列を定義する。
即ち、ビーム空間処理部13は、妨害波抑圧部9により妨害波が抑圧されたベースバンド信号X(n)(n=1,2,・・・,N、Nはスナップショット数)に対して、下記の式(9)によるビーム空間処理を実施する。
また、F(n)は目標信号の複素振幅ベクトルであり、N(n)はガウス雑音ベクトルである。
ここでは、クラッタや妨害波は、十分抑圧されているものとして無視している。
以下、メインビーム内波数推定部14の処理内容を具体的に説明する。
よって、固有値λBdを降順に並べれば、下記の式(13)〜(15)の関係が成立する。
以下、波数推定評価関数の決定方法について、具体的に2つの手段を提示する。
即ち、波数推定部34は、波数推定評価関数決定部33により決定された波数推定評価関数P1(d)(または、P2(d))の値と、予め設定された閾値を比較して、波数推定評価関数P1(d)の値が閾値を超える回数を計数し、その回数を波数の推定結果Kとする。
あるいは、波数推定評価関数P1(d)(または、P2(d))における隣り合う関数値の差が最大となる固有値の番号lを波数の推定結果Kとする。
また、ビーム空間処理によりメインビーム内に到来する目標信号(到来波信号)のSNRを高くすることができる効果を奏する。
図4はこの発明の実施の形態2による波数推定装置を示す構成図である。
図4の波数推定装置では、ビーム空間処理部13を実装していない点で、図1の波数推定装置と相違している。
この実施の形態2では、上記実施の形態1で定義しているビーム空間行列Bを単位行列Iと置き換えれば、上記実施の形態1と同様に取り扱うことができる。
そこで、この実施の形態2では、メインビーム内波数推定部14の処理内容についてのみ説明する。
よって、固有値λmを降順に並べれば、下記の式(22)〜(24)の関係が成立する。
以下、波数推定評価関数の決定方法について、具体的に2つの手段を提示する。
即ち、波数推定部34は、波数推定評価関数決定部33により決定された波数推定評価関数P1(m)(または、P2(m))の値と、予め設定された閾値を比較して、波数推定評価関数P1(m)の値が閾値を超える回数を計数し、その回数を波数の推定結果Kとする。
あるいは、波数推定評価関数P1(m)(または、P2(m))における隣り合う関数値の差が最大となる固有値の番号lを波数の推定結果Kとする。
また、ビーム空間処理を実施しないため、アレー自由度が削減されず、対処目標数が削減されない効果を奏する。
図5はこの発明の実施の形態3による波数推定装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
メインビーム内波数推定部41は図1のメインビーム内波数推定部14と同様の処理部であり、目標検出部11により目標が検出されると、ビーム空間処理部13によるビーム空間処理後のベースバンド信号と、メインビーム部分空間特定部12により算出された基底ベクトルとから、メインビーム内の到来波数を推定する処理を実施する。なお、メインビーム内波数推定部41は第1のメインビーム内波数推定手段を構成している。
波数検定部43はメインビーム内波数推定部41により推定された到来波数Kとメインビーム内波数推定部42により推定された到来波数Kを比較し、大きい方の到来波数を最終的な波数推定結果として選択する処理を実施する。なお、波数検定部43は波数検定手段を構成している。
メインビーム内波数推定部41は、図1のメインビーム内波数推定部14と同様にして、メインビーム内の到来波数Kを推定する。
メインビーム内波数推定部42は、図4のメインビーム内波数推定部14と同様にして、メインビーム内の到来波数Kを推定する。
図6はこの発明の実施の形態4による波数推定装置を示す構成図であり、図において、図5と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
SNR算出部44は図1の目標検出部11と同様に、積分部10により積分された目標信号に対する振幅検波処理及び閾値処理を実施して目標を検出したのち、その目標信号に対するノイズの比率を示すSNRを算出する処理を実施する。なお、SNR算出部44はSNR算出手段を構成している。
波数検定部45はSNR算出部44により算出されたSNRにしたがって、メインビーム内波数推定部41により推定された到来波数K、または、メインビーム内波数推定部42により推定された到来波数Kを最終的な波数推定結果として選択する処理を実施する。
なお、波数検定部45は波数検定手段を構成している。
SNR算出部44は、図1の目標検出部11と同様にして、積分部10により積分された目標信号に対する振幅検波処理及び閾値処理を実施して目標を検出する。
そして、その目標信号に対するノイズの比率を示すSNRを算出する。
そして、そのSNRがSNR閾値未満であれば、メインビーム内波数推定部41により推定された到来波数Kを最終的な波数推定結果として選択する。
一方、そのSNRがSNR閾値以上であれば、メインビーム内波数推定部42により推定された到来波数Kを最終的な波数推定結果として選択する。
図7はこの発明の実施の形態5による波数推定装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
サイドローブ検出判定部46は目標検出部11による目標の検出結果とメインビーム内波数推定部14による到来波数の推定結果から、到来波信号の到来方向がサイドローブであるか否かを判定する処理を実施する。なお、サイドローブ検出判定部46はサイドローブ検出判定手段を構成している。
サイドローブ検出判定部46は、目標検出部11による目標の検出結果とメインビーム内波数推定部14による到来波数の推定結果を収集する。
サイドローブ検出判定部46は、目標検出部11による目標の検出結果が「目標検出あり」を示している場合において、メインビーム内波数推定部14による到来波数の推定結果が「到来波数=0」を示していれば、到来波信号の到来方向がサイドローブである旨を示す判定結果を出力する。
目標検出部11による目標の検出結果が「目標検出あり」を示している場合において、メインビーム内波数推定部14による到来波数の推定結果が「到来波数≠0」を示していれば、到来波信号の到来方向がサイドローブでない旨を示す判定結果を出力する。
Claims (15)
- 複数のアンテナにより受信されたメインビーム方向から到来する到来波信号を取得する到来波信号取得手段と、予め設定された設計値、あるいは校正試験時の実測値を用いて上記メインビーム方向から到来する到来波信号が存在するメインビーム部分空間を特定して、上記メインビーム部分空間を張る基底ベクトルを算出するメインビーム部分空間特定手段と、上記メインビーム部分空間特定手段により算出された基底ベクトルを用いて、上記到来波信号取得手段により取得された到来波信号に対するビーム空間処理を実施するビーム空間処理手段と、上記ビーム空間処理手段によるビーム空間処理後の到来波信号と上記メインビーム部分空間特定手段により算出された基底ベクトルから、上記メインビーム内の到来波数を推定するメインビーム内波数推定手段とを備えた波数推定装置。
- 上記メインビーム部分空間特定手段は、アンテナのメインビーム内に到来する到来波信号のステアリングベクトルからメインビーム相関行列を算出するメインビーム相関行列算出部と、上記メインビーム相関行列算出部により算出されたメインビーム相関行列の固有値及び固有ベクトルを算出するメインビーム相関行列固有値・固有ベクトル算出部と、上記メインビーム相関行列固有値・固有ベクトル算出部により算出されたメインビーム相関行列の固有値にしたがってメインビーム部分空間の次元を設定し、上記メインビーム相関行列固有値・固有ベクトル算出部により算出された固有ベクトルの中で、上記次元に属する固有ベクトルを上記メインビーム部分空間の基底ベクトルに設定するメインビーム部分空間設定部とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の波数推定装置。
- 上記メインビーム部分空間設定部は、メインビーム相関行列固有値・固有ベクトル算出部により算出されたメインビーム相関行列の固有値を降順に並べたときの累積固有値率を算出し、上記累積固有値率を所定の累積率閾値と比較して、メインビーム部分空間の次元を設定することを特徴とする請求項2記載の波数推定装置。
- 上記メインビーム部分空間設定部は、メインビーム相関行列固有値・固有ベクトル算出部により算出されたメインビーム相関行列の固有値を降順に並べ、隣り合う固有値間の差が最大になる固有値の番号をメインビーム部分空間の次元に設定することを特徴とする請求項2記載の波数推定装置。
- 上記メインビーム部分空間設定部は、予め設定された値をメインビーム部分空間の次元に設定することを特徴とする請求項2記載の波数推定装置。
- 上記メインビーム内波数推定手段は、到来波信号取得手段により取得された到来波信号の相関行列を算出する到来波信号相関行列算出部と、上記到来波信号相関行列算出部により算出された到来波信号の相関行列の固有ベクトルを算出する到来波信号相関行列固有ベクトル算出部と、上記到来波信号相関行列固有ベクトル算出部により算出された固有ベクトルとメインビーム部分空間を張る基底ベクトルから波数推定評価関数を決定する波数推定評価関数決定部と、上記波数推定評価関数決定部により決定された波数推定評価関数の関数値から波数を推定する波数推定部とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の波数推定装置。
- 上記波数推定評価関数決定部は、到来波信号相関行列固有ベクトル算出部により算出された固有ベクトルをメインビーム部分空間に射影したときの射影長を示す関数を波数推定評価関数に決定することを特徴とする請求項6記載の波数推定装置。
- 上記波数推定評価関数決定部は、到来波信号相関行列固有ベクトル算出部により算出された固有ベクトルを、メインビーム部分空間を張る固有ベクトルに射影したときの射影長を示す関数を波数推定評価関数に決定することを特徴とする請求項6記載の波数推定装置。
- 上記波数推定部は、波数推定評価関数決定部により決定された波数推定評価関数の関数値が所定の閾値を超える回数を計数し、上記回数を波数の推定結果とすることを特徴とする請求項6記載の波数推定装置。
- 上記波数推定部は、波数推定評価関数決定部により決定された波数推定評価関数における隣り合う関数値の差が最大となる固有値の番号を波数の推定結果とすることを特徴とする請求項6記載の波数推定装置。
- 複数のアンテナにより受信されたメインビーム方向から到来する到来波信号を取得する到来波信号取得手段と、予め設定された設計値、あるいは校正試験時の実測値を用いて上記メインビーム方向から到来する到来波信号が存在するメインビーム部分空間を特定して、上記メインビーム部分空間を張る基底ベクトルを算出するメインビーム部分空間特定手段と、上記到来波信号取得手段により取得された到来波信号と上記メインビーム部分空間特定手段により算出された基底ベクトルから、上記メインビーム内の到来波数を推定するメインビーム内波数推定手段とを備えた波数推定装置。
- 複数のアンテナにより受信されたメインビーム方向から到来する到来波信号を取得する到来波信号取得手段と、予め設定された設計値、あるいは校正試験時の実測値を用いて上記メインビーム方向から到来する到来波信号が存在するメインビーム部分空間を特定して、上記メインビーム部分空間を張る基底ベクトルを算出するメインビーム部分空間特定手段と、上記メインビーム部分空間特定手段により算出された基底ベクトルを用いて、上記到来波信号取得手段により取得された到来波信号に対するビーム空間処理を実施するビーム空間処理手段と、上記ビーム空間処理手段によるビーム空間処理後の到来波信号と上記メインビーム部分空間特定手段により算出された基底ベクトルから、上記メインビーム内の到来波数を推定する第1のメインビーム内波数推定手段と、上記到来波信号取得手段により取得された到来波信号と上記メインビーム部分空間特定手段により算出された基底ベクトルから、上記メインビーム内の到来波数を推定する第2のメインビーム内波数推定手段と、上記第1のメインビーム内波数推定手段により推定された到来波数と上記第2のメインビーム内波数推定手段により推定された到来波数を比較し、大きい方の到来波数を最終的な波数推定結果として選択する波数検定手段とを備えた波数推定装置。
- 複数のアンテナにより受信されたメインビーム方向から到来する到来波信号を取得する到来波信号取得手段と、予め設定された設計値、あるいは校正試験時の実測値を用いて上記メインビーム方向から到来する到来波信号が存在するメインビーム部分空間を特定して、上記メインビーム部分空間を張る基底ベクトルを算出するメインビーム部分空間特定手段と、上記メインビーム部分空間特定手段により算出された基底ベクトルを用いて、上記到来波信号取得手段により取得された到来波信号に対するビーム空間処理を実施するビーム空間処理手段と、上記ビーム空間処理手段によるビーム空間処理後の到来波信号と上記メインビーム部分空間特定手段により算出された基底ベクトルから、上記メインビーム内の到来波数を推定する第1のメインビーム内波数推定手段と、上記到来波信号取得手段により取得された到来波信号と上記メインビーム部分空間特定手段により算出された基底ベクトルから、上記メインビーム内の到来波数を推定する第2のメインビーム内波数推定手段と、上記到来波信号取得手段により取得された到来波信号に対するノイズの比率を示すSNRを算出するSNR算出手段と、上記SNR算出手段により算出されたSNRにしたがって、上記第1のメインビーム内波数推定手段により推定された到来波数又は上記第2のメインビーム内波数推定手段により推定された到来波数を最終的な波数推定結果として選択する波数検定手段とを備えた波数推定装置。
- 上記到来波信号取得手段により取得された到来波信号から目標を検出する目標検出手段と、上記目標検出手段による目標の検出結果とメインビーム内波数推定手段による到来波数の推定結果から、上記到来波信号の到来方向がサイドローブであるか否かを判定するサイドローブ検出判定手段とを設けたことを特徴とする請求項1から請求項11のうちのいずれか1項記載の波数推定装置。
- 上記到来波信号取得手段により取得された到来波信号から目標を検出する目標検出手段と、上記目標検出手段による目標の検出結果と波数検定手段により選択された波数推定結果から、上記到来波信号の到来方向がサイドローブであるか否かを判定するサイドローブ検出判定手段とを設けたことを特徴とする請求項12または請求項13記載の波数推定装置。
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