JP4716543B2 - Cellulose fiber or fiber product excellent in deodorizing property, production method thereof and use thereof - Google Patents

Cellulose fiber or fiber product excellent in deodorizing property, production method thereof and use thereof Download PDF

Info

Publication number
JP4716543B2
JP4716543B2 JP2000182890A JP2000182890A JP4716543B2 JP 4716543 B2 JP4716543 B2 JP 4716543B2 JP 2000182890 A JP2000182890 A JP 2000182890A JP 2000182890 A JP2000182890 A JP 2000182890A JP 4716543 B2 JP4716543 B2 JP 4716543B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cellulose fiber
acid
water
cellulose
metal ions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000182890A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2001234470A (en
Inventor
美明 酒井
博之 三浦
裕 辻本
和久 本田
貫剛 藤谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shikibo Ltd
New Japan Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shikibo Ltd
New Japan Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shikibo Ltd, New Japan Chemical Co Ltd filed Critical Shikibo Ltd
Priority to JP2000182890A priority Critical patent/JP4716543B2/en
Publication of JP2001234470A publication Critical patent/JP2001234470A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4716543B2 publication Critical patent/JP4716543B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消臭性に優れたセルロース繊維又は繊維製品、その製造方法及びその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】
人体から発生する臭気には、酸性臭、塩基性臭及び中性臭の性質の異なる臭気が存在している。更に、中高年の人の皮脂には、若い人には殆ど存在しないパルミトオレイン酸という脂肪酸が多く存在し、これが過酸化脂質によって酸化分解されたり、皮膚表面に常在している菌によって分解されて、ノネナールというアルデヒドが生成することが、最近の研究により明らかにされた。このノネナールという成分が中年臭の原因となる臭気物質であることが突き止められ、最近の話題になっている。
【0003】
今日までに、消臭性能が付与されたセルロース繊維又は繊維製品が数多く開発されている(例えば特開平4−370270号公報、特許第2946339号)。しかしながら、斯かるセルロース繊維又は繊維製品は、ノネナール臭を除去する効果が不充分であり、特にノネナール臭等の種々の臭気が混在した中年臭を有効に除去できるものではない。
【0004】
更に、消臭性能が付与されたセルロース繊維又は繊維製品には、洗濯を繰り返し行っても消臭性能が殆ど低下しない性能(耐洗濯性)を備えていることが要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、酸性臭、中性臭及び塩基性臭に対し優れた消臭性能を発現し得るセルロース繊維及びセルロース繊維製品を提供することを課題とする。
【0006】
本発明は、中年臭に対して優れた消臭性能を有するセルロース繊維及びセルロース繊維製品を提供することを課題とする。
【0007】
本発明は、洗濯を繰り返し行っても上記消臭性能が殆ど低下しない性能(耐洗濯性)を備えたセルロース繊維及びセルロース繊維製品を提供することを課題とする。
【0008】
本発明は、上記セルロース繊維及びセルロース繊維製品の製造方法を提供することを課題とする。
【0009】
本発明は、上記セルロース繊維及びセルロース繊維製品から作製されたエアーフィルターを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、酸性臭、中性臭及び塩基性臭に対し優れた消臭性能を有し、更に中年臭に対しても優れた消臭性能を有し、しかも耐洗濯性を備えたセルロース繊維及びセルロース繊維製品を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、セルロース繊維及びセルロース繊維製品にフラボノイド類をエステル結合を介して結合させ且つ水不溶性無機金属化合物を把持させることにより、上記課題を達成できることを見い出した。本発明は、斯かる知見に基づき完成されたものである。
1.本発明は、エステル結合を介してフラボノイド類が結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であって、更に水不溶性無機金属化合物を把持してなるセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
2.本発明は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品にフラボノイド類、ポリカルボン酸及び金属イオンを付着及び/又は含浸させ、次いで熱処理した後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめて得られる、上記1に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
3.本発明は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品にフラボノイド類及びポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させ、次いで熱処理し、更に金属イオンを含浸させた後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめて得られる、上記1に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
4.本発明は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品に金属イオンを含浸させた後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめ、次いでフラボノイド類及びポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させ、更に熱処理して得られる、上記1に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
5.本発明は、水不溶性無機金属化合物が水酸化亜鉛及び塩基性炭酸亜鉛からなる群より選ばれた少なくとも1種である、上記1〜4に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
6.本発明は、ポリカルボン酸が1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸である、上記1〜5に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
7.本発明は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品にフラボノイド類、ポリカルボン酸及び金属イオンを付着及び/又は含浸させ、次いで熱処理した後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめることにより、エステル結合を介してフラボノイド類が結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であって、更に水不溶性無機金属化合物を把持してなるセルロース繊維又はセルロース繊維製品を得ることを特徴とするセルロース繊維又はセルロース繊維製品の製造方法である。
8.本発明は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品にフラボノイド類及びポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させ、次いで熱処理し、更に金属イオンを含浸させた後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめることにより、エステル結合を介してフラボノイド類が結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であって、更に水不溶性無機金属化合物を把持してなるセルロース繊維又はセルロース繊維製品を得ることを特徴とするセルロース繊維又はセルロース繊維製品の製造方法である。
9.本発明は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品に金属イオンを含浸させた後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめ、次いでフラボノイド類及びポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させ、更に熱処理することにより、エステル結合を介してフラボノイド類が結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であって、更に水不溶性無機金属化合物を把持してなるセルロース繊維又はセルロース繊維製品を得ることを特徴とするセルロース繊維又はセルロース繊維製品の製造方法である。
10.本発明は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品を金属塩の水溶液で処理してセルロース繊維又はセルロース繊維製品に金属イオンを含浸させる、上記7〜9に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品の製造方法である。
11.本発明は、上記1〜6に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品から作製されたエアーフィルターである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明において、セルロース繊維は、従来公知のセルロース繊維であり、例えば木綿、麻等の天然セルロース、レーヨン等の再生セルロース、又はこれらの混紡品である。本発明のセルロース繊維には、これら繊維の他、これら繊維の一次加工品、例えば糸、ニット、織物、編物、不織布等が包含される。特に木綿の場合、原綿そのもの、苛性マーセル化した木綿、液体アンモニアで処理した木綿等も、本発明のセルロース繊維に包含される。
【0012】
本発明においては、本発明のセルロース繊維に非セルロース系合成繊維を混紡、交撚、混編させることもできる。
【0013】
非セルロース系合成繊維としては、従来公知のものを広く例示でき、例えばポリエステル、液晶ポリエステル、ポリアミド、液晶ポリアミド、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、スパンデックス等を挙げることができる。上記合成繊維の中でも、ポリエステル、ポリアミド、アクリル及びポリプロピレンが好ましく、ポリエステルが特に好ましい。
【0014】
セルロース繊維に上記合成繊維が混紡される場合、混紡割合は特に限定されるものではない。セルロース繊維の混紡割合が多い方が、本発明の効果(優れた消臭性能及び耐洗濯性)がより一層発現されるが、混紡繊維及び繊維製品の特徴である繊維強度等の合成繊維の性能を損なわないように具現する為には、通常合成繊維が全繊維中に1〜80重量%、好ましくは20〜66重量%の割合で混紡されるのがよい。
【0015】
本発明において、セルロース繊維製品とは、上記セルロース繊維を更に加工したもの、例えば外衣、中衣、内衣等の衣料、寝装品、インテリア等の製品を意味する。本発明のセルロース繊維製品としては、具体的にはコート、ジャケット、ズボン、スカート、ワイシャツ、ニットシャツ、ブラウス、セーター、カーディガン、ナイトウエア、肌着、サポーター、靴下、タイツ、帽子、スカーフ、マフラー、襟巻き、手袋、服の裏地、服の芯地、服の中綿、作業着、ユニフォーム、学童用制服等の衣料、カーテン、布団地、布団綿、枕カバー、シーツ、マット、カーペット、タオル、ハンカチ等の製品を例示できる。また、本発明のセルロース繊維製品には、例えば壁布、フロア外張り等の産業資材分野で使用される繊維製品の形態のものも包含される。
【0016】
本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、エステル結合を介してフラボノイド類が結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であって、更に水不溶性無機金属化合物を把持してなるセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
【0017】
本発明において、フラボノイド類は、下記の化学式に示すような、[C6−C3−C6]を基本構造とする一群の化合物をいう。
【0018】
【化1】

Figure 0004716543
【0019】
フラボノール類は、
【0020】
【化2】
Figure 0004716543
【0021】
の骨格を有する化合物である。この種の化合物は、3位の水酸基でエーテル結合して配糖体を形成し、配糖体として広く植物中に存在している。本発明では、このような化合物を広く使用することができる。ここで配糖体は、3位の水酸基でエーテル結合して形成されたものであってもよいし、6位又は7位で直接結合して形成されていてもよい。
【0022】
例えば、4’,5,7−トリヒドロキシフラボノールは、ケンフェロールと呼ばれ、ケンフェロールの3−ガラクトシドは、トリホリンと呼ばれてアカツメクサの花中に存在し、ケンフェロールの3−グルコシドは、アストラガリンと呼ばれてレンゲの花中に存在し、ケンフェロールの3−ラムノグルコシドは、ロビニンと呼ばれてニセアカシアの花中に存在している。
【0023】
また、3’,4’,5,7−テトラヒドロキシフラボノールは、クエルセチンと呼ばれており、クエルセチンの3−ラムノシドがクエルシトリンと呼ばれてQuercus tinctoriaの樹皮中に存在している。クエルセチンの3−グルコシドは、イソクエルシトリンと呼ばれてシロツメクサの花中に存在している。また、クエルセチンの3−ラムノグルコシドは、ルチンと呼ばれてエンジュの花やソバの葉中に存在している。
【0024】
また、3’,4’,5,5’,7−ペンタヒドロキシフラボノールは、ミリセチンと呼ばれ、ミリセチンの3−ラムノシドは、ミリシトリンと呼ばれてヤマモモの樹皮等に存在している。
【0025】
更に、クエルセチン−7−グリコシドは、クエルシメリトリンと呼ばれ、綿の花、杉の葉に存在している。また、ケンフェロール−3,7−ジラムノシドは、ケンフェリトリンと呼ばれ、ミヤコグサ、カラスウリの葉に存在している。
【0026】
フラボノール類としては、ケンフェロール、クエルセチン及びミリセチン並びにそれらの誘導体が好ましい。
【0027】
フラバノノール類は、上記式(1)のフラボノール類に水素が添加された化合物であり、
【0028】
【化3】
Figure 0004716543
【0029】
の骨格を有する化合物である。この種の化合物も、3位の水酸基でエーテル結合して配糖体を形成し、配糖体として広く植物中に存在している。本発明では、このような化合物を広く使用することができる。
【0030】
例えば、5,7−ジヒドロキシフラバノノールは、ピノバンクシンと呼ばれPinus banksinaの心材中に含まれている。4’,5,7−トリヒドロキシフラバノノールは、アロマデンドリンと呼ばれ、ユーカリ属、カツラの材に含まれ、アロマデンドリンの3−ラムノシドは、エンゲリチンと呼ばれフジバシデの材に含まれている。3’,4’,5,7−テトラヒドロキシフラバノノールは、タキシホリンと呼ばれイスノキの材に含まれ、タキシホリンの3−ラムノシドは、アスチルビンと呼ばれトリアシシヨウマ、アカシヨウマの根茎に含まれている。また、3’,4’,5,5’,7−ペンタヒドロキシフラバノノールは、アンベロブチンと呼ばれセンダンバウドカズラの葉に含まれている。
【0031】
フラバノール類は、フラバンの3位に水酸基が導入された化合物であり、
【0032】
【化4】
Figure 0004716543
【0033】
の骨格を有する化合物である。
【0034】
例えば、3’,4’,5,7−テトラヒドロキシフラバノールは、カテキンと呼ばれ、そのエピマーであるエピカテキンと共に、茶葉から抽出される。
【0035】
3’,4’,5,5’,7−ペンタヒドロキシフラバノールは、エピガロカテキンと呼ばれ、そのエピマーであるガロカテキンと共に、茶葉から抽出される。
【0036】
エピカテキンの3−ガロイルエステルは、エピカテキンガレートと呼ばれ、茶葉から抽出される。
【0037】
また、エピガロカテキンの3−ガロイルエステルは、エピガロカテキンガレートと呼ばれ、茶葉から抽出される。
【0038】
これらのフラバノール類は、茶葉から混合物として又はそれぞれ精製物として抽出製造されており、例えば三井農林株式会社製のポリフェノンシリーズとして市販されている。
【0039】
本発明のフラボノイド類には、上記フラボノール類、フラバノノール類、フラバノール類の他、フラボンの5位及び7位に水酸基が置換したクリシン、フラボンの3位、5位及び7位に水酸基が置換したガランギン、フラボンの5位、7位及び4’位に水酸基が置換したアピゲニン、フラボンの3位、7位、3’位及び4’位に水酸基が置換したフィセチン、フラボンの5位、7位、3’位及び4’位に水酸基が置換したルテオリン、フラボンの3位、5位、7位、2’位及び4’位に水酸基が置換したモリン、フラボンの3位、7位、3’位、4’位及び5’位に水酸基が置換したロビネチン、フラボンの3位、5位、7位、3’位及び4’位に水酸基が置換したゴシペチン等やこれらを基本骨格とする誘導体も包含される。
【0040】
本発明では、フラボノイド類は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品中に0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%含有されているのがよい。
【0041】
セルロース繊維又はセルロース繊維製品にエステル結合(−COO−)を介してフラボノイド類を結合させるには、ポリカルボン酸が使用される。
【0042】
本発明において、ポリカルボン酸としては、例えば分子中に少なくとも2個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸を使用することができる。このようなポリカルボン酸としては、少なくとも2個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸である限り従来公知のものを広く使用でき、例えば各種の脂肪族ポリカルボン酸、脂環族ポリカルボン酸、芳香族ポリカルボン酸等が挙げられる。これらカルボン酸は、水酸基、ハロゲン基、カルボニル基、炭素−炭素二重結合を有していても差し支えない。
【0043】
分子中に2個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸としては、例えば飽和脂肪族ジカルボン酸、不飽和脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、脂環式ジカルボン酸等を挙げることができる。
【0044】
飽和脂肪族ジカルボン酸としては、具体的にはシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、ブラシル酸、プロピルマロン酸、ブチルマロン酸、ヘプチルマロン酸、ジプロピルマロン酸、リンゴ酸、酒石酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、イミノジ酢酸、チオジプロピオン酸、チオマレイン酸等を例示できる。
【0045】
不飽和脂肪族ジカルボン酸としては、具体的にはマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ヘキサジエン二酸(ムコン酸)、ドデカジエン二酸等を例示できる。
【0046】
芳香族ジカルボン酸としては、具体的にはフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ホモフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、メチルフタル酸、ヒドロキシイソフタル酸、ヒドリンデンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ベンゾフェノンジカルボン酸、カルボキシメチル安息香酸、トリフルオロメチルフタル酸、アゾキシベンゼンジカルボン酸、ヒドラゾベンゼンジカルボン酸、スルホイソフタル酸、ジフェニルスルフォンジカルボン酸、ピリジンジカルボン酸、ケリダム酸、ピラジンジカルボン酸等を例示できる。
【0047】
脂環式ジカルボン酸としては、具体的にはヘット酸、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、シクロプロパンジカルボン酸、シクロブタンジカルボン酸、シクロペンタンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、ピペリジン−2,3−ジカルボン酸(ヘキサヒドロキノリン酸)、ピペリジン−2,6−ジカルボン酸(ヘキサヒドロジピコリン酸)、ピペリジン−3,4−ジカルボン酸(ヘキサヒドロシンコメロン酸)等を例示できる。
【0048】
本発明において、ポリカルボン酸として、分子中に少なくとも3個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸を使用するのが好ましい。このようなポリカルボン酸としては、少なくとも3個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸である限り従来公知のものを広く使用でき、例えば各種の脂肪族ポリカルボン酸、脂環族ポリカルボン酸、芳香族ポリカルボン酸等が挙げられる。これらカルボン酸は、水酸基、ハロゲン基、カルボニル基、炭素−炭素二重結合を有していても差し支えない。
【0049】
少なくとも3個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸としては、脂肪族トリカルボン酸、脂肪族テトラカルボン酸、脂肪族ペンタカルボン酸、脂肪族ヘキサカルボン酸、芳香族ポリカルボン酸、カルボン酸ポリマー等を例示できる。
【0050】
脂肪族トリカルボン酸としては、具体的には、トリカルバリル酸、アコニチン酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸、クエン酸、1,2,3−ブタントリカルボン酸等を例示できる。
【0051】
脂肪族テトラカルボン酸としては、具体的には、ブタンテトラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、テトラヒドロフランテトラカルボン酸、メチルテトラヒドロフタル酸とマレイン酸のエン付加物、エチレンジアミン四酢酸、トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ジフタル酸、エポキシ化コハク酸二量化物等を例示できる。
【0052】
脂肪族ペンタカルボン酸としては、具体的には、ジエチレントリアミン五酢酸等を例示できる。
【0053】
脂肪族ヘキサカルボン酸としては、具体的には、トリエチレンテトラミン六酢酸等を例示できる。
【0054】
芳香族ポリカルボン酸としては、具体的には、トリメリット酸、ピロメリット酸、ビフェニルテトラカルボン酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ジフェニルスルホンテトラカルボン酸等を例示できる。
【0055】
カルボン酸ポリマーとしては、具体的には、アクリル酸重合物、クロトン酸重合物、マレイン酸重合物、イタコン酸(又は無水イタコン酸)重合物、アクリル酸・メタアクリル酸共重合物、アクリル酸・(無水)マレイン酸共重合物、メタアクリル酸・(無水)マレイン酸共重合物、アクリル酸・イタコン酸共重合物、アクリル酸・3−ブテン−1,2,3−トリカルボン酸共重合物、(無水)マレイン酸・α−メチルスチレン共重合物、(無水)マレイン酸・スチレン共重合物(スチレンと無水マレイン酸よりディールス・アルダー反応とエン反応によって生じたテトラカルボン酸を含む)、(無水)マレイン酸・アクリル酸アルキル共重合物、アクリル酸・3−ブテン−1,2,3−トリカルボン酸・アクリル酸アルキル共重合物、メタアクリル酸・(無水)マレイン酸・メタアクリル酸アルキル共重合物、(無水)マレイン酸・アクリル酸アルキル・メタアクリル酸アルキル共重合物、(無水)マレイン酸・アクリル酸アルキル・スチレン共重合物、アクリル酸・(無水)マレイン酸・アクリル酸アルキル・スチレン共重合物、メタアクリル酸・(無水)マレイン酸・アクリル酸2−エチルヘキシル・メタアクリル酸メチル・メタアクリル酸2−ヒドロキシエチル・スチレン共重合物等を例示できる。
【0056】
これらポリカルボン酸は夫々単独で又は2種以上を混合して使用される。
【0057】
これらのポリカルボン酸のうち、トリカルバリル酸、アコニチン酸、クエン酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸等の水溶性のポリカルボン酸は作業性が良好であることから好ましく、特に水溶性で四塩基酸の1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸が最も効果が優れており好ましい。
【0058】
本発明では、ポリカルボン酸は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品中に0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%含有されているのがよい。
【0059】
セルロース繊維又はセルロース繊維製品の内部に把持される無機金属化合物としては、水不溶性である限り特に限定されるものではなく、銅、銀、亜鉛、チタン、ジルコニウム、バナジウム、モリブデン、タングステン、クロム、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン、ゲルマニウム、セリウム等の遷移金属の水酸化物、アルミニウム、珪素、スズ、アンチモン等の両性金属の水酸化物、マグネシウム等の水酸化物、アルカリ金属を除く金属の炭酸塩、リン酸塩、珪酸塩、アルミン酸塩、ジルコン酸塩等が例示される。これら金属化合物は、セルロース繊維内部に1種又は2種以上把持される。これら金属化合物の中では、水酸化亜鉛及び塩基性炭酸亜鉛が特に好適である。
【0060】
本発明では、斯かる金属化合物は、セルロース繊維中に0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%把持されているのがよい。
【0061】
本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、例えば下記に示す方法により製造される。
【0062】
方法A:
本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品にフラボノイド類、ポリカルボン酸及び金属イオンを付着及び/又は含浸させ、次いで熱処理した後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめることにより製造される。
【0063】
セルロース繊維又はセルロース繊維製品に金属イオンを含浸させる場合には、セルロース繊維の内部に金属イオンを侵入させる方法である限り従来公知の方法をいずれも採用することができる。例えばセルロース繊維又はセルロース繊維製品に侵入させようとする金属イオンを、水溶性金属塩の形態でセルロース繊維又はセルロース繊維製品に侵入させればよい。
【0064】
水溶性金属塩は、繊維の内部に把持しようとする金属化合物を構成する金属の塩化物、オキシ塩化物、硫酸塩、硝酸塩等の鉱酸塩、酢酸塩、蟻酸塩等の有機酸塩の形態がよい。特に繊維の内部に把持しようとする金属化合物が水酸化亜鉛又は塩基性炭酸亜鉛である場合には、水溶性金属塩は塩化亜鉛が好適である。
【0065】
セルロース繊維又はセルロース繊維製品へフラボノイド類、ポリカルボン酸及び水溶性金属塩を付着及び/又は含浸させるに当たっては、従来公知の方法、例えば浸漬法、スプレー法、コーティング法等従来公知の各種の方法を広く適用することができる。本発明では、フラボノイド類、ポリカルボン酸及び水溶性金属塩を含有する処理液中に処理すべきセルロース繊維又はセルロース繊維製品を浸漬する、いわゆる、浸漬法を採用するのが好ましい。
【0066】
以下、浸漬法につき詳述する。
【0067】
処理液中のフラボノイド類濃度、ポリカルボン酸濃度及び水溶性金属塩濃度は、処理液の絞り率と必要とする担持量より算出した濃度に設定すればよい。
【0068】
本発明では、一つの処理液中に所定濃度のフラボノイド類、ポリカルボン酸及び水溶性金属塩が全て含有されていてもよいし、これらフラボノイド類、ポリカルボン酸及び水溶性金属塩が別個の処理液中に含有されていてもよい。
【0069】
上記処理液のpHは0〜6、好ましくは2〜5に調整されていることが好ましい。処理液のpHがこの範囲であれば、本発明で所望するセルロース繊維又はセルロース繊維製品を得ることができる。当該範囲のpHは処理液に対して中和剤、即ち適当なアルカリ又は塩を添加することにより調整できる。
【0070】
pHの調整に使用される中和剤として、例えば水酸化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等が挙げられる。また、上記のナトリウム塩に代わり、カリウム塩、アンモニウム塩、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン等の揮発性の低級アミンの塩も使用できる。これらの中和剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0071】
上記中和剤の添加量は、使用されるフラボノイド類、ポリカルボン酸及び水溶性金属塩の溶解量や種類にもよるが、処理液中の濃度として通常0.1〜10重量%程度とするのがよい。
【0072】
上記処理液を構成する溶媒としては有機溶媒でも差支えないが、安全、価格を考慮すれば水を溶媒にするのが好ましい。また処理液の形態は、所定の効果が得られる限り特に限定されるものではなく、溶液の形態であっても乳化液の形態であってもよいが、処理効率及び安全性の観点から水溶液であることが好ましい。
【0073】
上記処理液のセルロース繊維又はセルロース繊維製品に対する浸透速度は充分に速く、浸漬時間、浴温度に特に制限はない。通常、浸漬時間0.1〜300秒、浴温は10〜40℃で行われる。絞りは加工する製品によって異なり、夫々に適当な絞り方法、絞り率が採用できる。通常、絞り率は30〜200%で行うのが好ましい。
【0074】
浸漬、絞りを行った後、乾燥を行う。工業的には、乾燥温度は40〜150℃、時間は温度に応じて選定すればよい。
【0075】
本発明においては、フラボノイド類、ポリカルボン酸及び水溶性金属塩を付着及び/又は含浸させたセルロース繊維又はセルロース繊維製品を次いで加熱処理する。
【0076】
加熱処理の温度は、通常100〜250℃、好ましくは120〜200℃、処理時間は20秒〜1時間である。これより穏やかな条件では、加工布の消臭性能が洗濯を繰り返すことにより低下する傾向になり、厳しすぎる条件では繊維の劣化を引き起こし、強度低下や繊維黄変として表れる傾向が生ずるので、いずれも好ましくない。
【0077】
本発明の方法では、次いでセルロース繊維又は繊維製品の内部に侵入させた金属イオンを水不溶性の無機金属化合物の形態に変換させる。具体的には、セルロース繊維の内部に侵入させた金属イオンを水不溶性の無機金属化合物の形態に変換させる(不溶化させる)ための処理液(以下「第2処理液」という)中でセルロース繊維又は繊維製品を処理すればよい。
【0078】
第2処理液での処理において、水溶性金属塩にアルカリ、酸及びアルカリ金属塩の水溶液のいずれか一つを作用させて、繊維中に含浸付着させた水溶性金属塩を水不溶性の金属化合物に変換させる。この方法にも、浸漬法、パッド法、スプレー法、コーティング法等が適用できるが、実用上は浸漬法及びパッド法が好適である。浸漬法はあらゆる形態の繊維に対して適用できるが、特に織物や編物に対してはパッド法が適している。
【0079】
第2処理液での処理の具体例を示せば、アルカリ、酸又はアルカリ金属塩を0.01〜10重量%含有する水溶液に、処理すべきセルロース繊維又は繊維製品を浸漬し、室温〜70℃において3秒〜5分間処理した後、所定の均一な絞り率になるようにマングル等で絞るのがよい。アルカリ、酸及びアルカリ金属塩としては、従来公知のものをいずれも使用できる。
【0080】
上記第2処理の後、必要に応じてソーピング又は水洗を行なってアルカリ、酸又はアルカリ金属塩を完全に除去した後、乾燥処理を行なうのがよい。斯くして本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品が製造される。本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品では、水不溶性の無機金属化合物が繊維の非晶質領域内部に封入されたような挙動を示す。
【0081】
方法B:
本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品にフラボノイド類及びポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させ、次いで熱処理し、更に金属イオンを含浸させた後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめることにより製造される。
【0082】
セルロース繊維又はセルロース繊維製品にフラボノイド類及びポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させる工程、熱処理工程、セルロース繊維又はセルロース繊維製品に金属イオンを含浸させる工程、及び含浸させた後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換する工程の各手段や条件は、方法Aと同じでよい。
【0083】
方法C:
本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品に金属イオンを含浸させた後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめ、次いでフラボノイド類及びポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させ、更に熱処理することにより製造される。
【0084】
セルロース繊維又はセルロース繊維製品に金属イオンを含浸させる工程、含浸させた金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換する工程、セルロース繊維又はセルロース繊維製品にフラボノイド類及びポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させる工程、及び熱処理工程の各手段や条件は、方法Aと同じでよい。
【0085】
本発明では、方法Aに従いセルロース繊維又はセルロース繊維製品を製造するのが特に好ましい。方法Aに従い製造されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、一段と優れた消臭性能を発現する。
【0086】
更に、本発明によれば、上記セルロース繊維又はセルロース繊維製品から作製されたエアーフィルターが提供される。
【0087】
本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品からエアーフィルターを作製する方法は特に限定されるものではなく、従来のエアーフィルターの作成方法と同様にして製造すればよい。
【0088】
本発明のエアーフィルターには、エアコン用、空気清浄機用、掃除機用の各種フィルターの他、掃除機用紙パックも包含される。
【0089】
【発明の効果】
本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、酸性臭、中性臭及び塩基性臭のいずれの臭気成分に対しても優れた消臭性能を有している。
【0090】
特に、本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、中年臭に対して優れた消臭性能を有している。
【0091】
更に、本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、洗濯を繰り返し行っても上記消臭性能が殆ど低下しない性能(耐洗濯性)を備えている。
【0092】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を掲げて、本発明をより一層明らかにする。
【0093】
実施例1
目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸6.9重量%、第2燐酸ソーダ3.4重量%、炭酸ソーダ1.2重量%、塩化亜鉛1.6重量%及びフラボノール類(日進香料社製、カメリアID259)10重量%を含む水溶液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で乾燥後160℃で2分間熱処理を行った。次いで該織物を水酸化ナトリウム1重量%水溶液に3秒浸漬の後、マングルで絞り(絞り率:100%)、直ちに水洗、乾燥し、本発明の綿織物を得た。
【0094】
この綿織物は、フラボノール類を9重量%及び1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸を6重量%含有し、水酸化亜鉛を1.2重量%把持していた。
【0095】
実施例2
目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸6.9重量%、第2燐酸ソーダ3.4重量%、炭酸ソーダ1.2重量%及びフラボノール類(日進香料社製、カメリアID259)10重量%を含む水溶液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で乾燥後160℃で2分間熱処理を行った。次いで該織物を塩化亜鉛1.6重量%を含む水溶液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で乾燥後、水酸化ナトリウム1重量%水溶液に3秒浸漬した。更に該織物をマングルで絞り(絞り率:100%)、直ちに水洗、乾燥し、本発明の綿織物を得た。
【0096】
この綿織物は、フラボノール類を9重量%及び1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸を6重量%含有し、水酸化亜鉛を1重量%把持していた。
【0097】
実施例3
目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、塩化亜鉛1.6重量%を含む水溶液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で乾燥した。次いで該織物を水酸化ナトリウム1重量%水溶液に3秒浸漬後、マングルで絞り(絞り率:100%)、直ちに水洗、乾燥した。更に該織物を1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸6.9重量%、第2燐酸ソーダ3.4重量%、炭酸ソーダ1.2重量%及びフラボノール類(日進香料社製、カメリアID259)10重量%を含む水溶液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で乾燥後160℃で2分間熱処理を行い、本発明の綿織物を得た。
【0098】
この綿織物は、フラボノール類を9重量%及び1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸を6重量%含有し、水酸化亜鉛を0.8重量%把持していた。
【0099】
比較例1
塩化亜鉛を使用しない以外は、実施例1と同様に処理した。即ち、目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸6.9重量%、第2燐酸ソーダ3.4重量%、炭酸ソーダ1.2重量%及びフラボノール類(日進香料社製、カメリアID259)10重量%を含む水溶液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で乾燥後160℃で2分間熱処理を行った。次いで該織物を水酸化ナトリウム1重量%水溶液に3秒浸漬の後、マングルで絞り(絞り率:100%)、直ちに水洗、乾燥し、綿織物を得た。
【0100】
この綿織物は、フラボノール類を9重量%及び1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸を6重量%含有していた。
【0101】
比較例2
フラボノール類を使用しない以外は、実施例1と同様に処理した。即ち、目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸6.9重量%、第2燐酸ソーダ3.4重量%、炭酸ソーダ1.2重量%及び塩化亜鉛1.6重量%を含む水溶液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で乾燥後160℃で2分間熱処理を行った。次いで該織物を水酸化ナトリウム1重量%水溶液に3秒浸漬の後、マングルで絞り(絞り率:100%)、直ちに水洗、乾燥し、綿織物を得た。
【0102】
この綿織物は、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸を6重量%含有し、水酸化亜鉛を1.2重量%把持していた。
【0103】
比較例3
目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット処理して、比較例3の綿織物とした。
【0104】
試験例1
上記実施例1〜3で得られた各綿織物を以下の消臭試験に供した。また、上記実施例1〜3で得られた各綿織物をそれぞれ50回洗濯したものを以下の消臭試験に供した。
【0105】
洗濯は花王(株)製の花王ニュービーズを5g/リットルの割合で溶解した水溶液を用い、40℃で10分間、家庭用洗濯機中で洗濯し、次いで水洗し、乾燥する操作を1サイクルとして、このサイクルを50回繰り返した。
【0106】
アンモニア及びイソ吉草酸の消臭率は、次のようにして求めた。上記実施例1〜3で得られた各綿織物(洗濯前及び50回洗濯後)を10cm×10cmの大きさに切断したものを、別々に三角フラスコに入れておき、次にこれらの三角フラスコ内にアンモニア又はイソ吉草酸の溶液を一定量入れ、密栓して室温で60分間放置し、その後三角フラスコの上部に溜まったアンモニアガス又はイソ吉草酸ガスの濃度を北川式ガス検知管を用いて調べ、消臭率を求めた。
【0107】
また、ノネナールの消臭率は、次のようにして求めた。上記実施例1〜3で得られた各綿織物(洗濯前及び50回洗濯後)の一定量をバイアル瓶に入れ、ノネナールをマイクロシリンジで一定量注入し、ゴム栓をしてアルミシールで密閉し、80℃で30分間加熱し揮発させ、室温にて30分間放冷後、バイアル瓶のヘッドスペース部分の適量を、ガスタイトシリンジでガスクロマトグラフに導入し測定した。
【0108】
バイアル瓶に綿織物を入れない以外は、上記と同じ方法で作成したものをブランクとした。
【0109】
ノネナールの検出にはFIDを用い、ブランクとのピーク面積比から消臭率を求めた。
【0110】
結果を表1に示す。
【0111】
【表1】
Figure 0004716543
【0112】
試験例2
上記実施例1〜3及び比較例1〜3で得られた各綿織物(洗濯前及び50回洗濯後)を以下の消臭試験に供した。
【0113】
中高年の体臭に多く含まれているイソ吉草酸(0.01重量%)とノネナール(0.01重量%)とを混合した中高年体臭合成液を調製した。この中高年体臭合成液を上記各綿織物にミニスプレーを用いて同量噴霧し、2〜3分放置した後の臭いを、20人に嗅がせた。下記に示す6段階基準に従い官能値を決定し、平均値を求めた。結果を下記表2に示す。
【0114】
官能値
0:無臭
1:やっと感知できる臭い
2:何の臭いであるのか判断できる程度の弱い臭い
3:何の臭いであるのか楽に判断できる程度の臭い
4:強い臭い
5:強烈な臭い
【0115】
【表2】
Figure 0004716543
【0116】
表2から、本発明の綿織物は、中高年体臭に対して格段に優れた消臭性能を備えており、しかも耐洗濯性にも優れていることがわかる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cellulose fiber or fiber product excellent in deodorizing property, a method for producing the same, and a use thereof.
[0002]
[Prior art]
The odor generated from the human body includes odors having different characteristics of acidic odor, basic odor and neutral odor. Furthermore, in the sebum of middle-aged and elderly people, there is a large amount of fatty acid called palmitooleic acid that is rarely present in young people. This fatty acid is oxidatively decomposed by lipid peroxides or decomposed by bacteria resident on the skin surface. In recent years, it has been clarified that an aldehyde called nonenal is formed. It has been found that this nonenal component is an odorous substance that causes middle-aged odors, and has become a recent topic.
[0003]
To date, a large number of cellulose fibers or fiber products having a deodorizing performance have been developed (for example, JP-A-4-370270 and JP-A-2946339). However, such cellulose fibers or fiber products are insufficient in the effect of removing the nonenal odor, and in particular, the middle-aged odor mixed with various odors such as the nonenal odor cannot be effectively removed.
[0004]
Furthermore, it is desired that the cellulose fiber or the fiber product to which the deodorizing performance is imparted has a performance (washing resistance) in which the deodorizing performance hardly decreases even after repeated washing.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
This invention makes it a subject to provide the cellulose fiber and cellulose fiber product which can express the deodorizing performance excellent with respect to the acidic odor, neutral odor, and basic odor.
[0006]
This invention makes it a subject to provide the cellulose fiber and cellulose fiber product which have the deodorizing performance excellent with respect to the middle-aged odor.
[0007]
This invention makes it a subject to provide the cellulose fiber and cellulose fiber product provided with the performance (washing resistance) which the said deodorizing performance hardly falls even if it wash | cleans repeatedly.
[0008]
This invention makes it a subject to provide the manufacturing method of the said cellulose fiber and a cellulose fiber product.
[0009]
This invention makes it a subject to provide the air filter produced from the said cellulose fiber and a cellulose fiber product.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have excellent deodorizing performance against acidic odor, neutral odor and basic odor, and further have excellent deodorizing performance against middle-aged odor, and have washing resistance. As a result of earnest research to develop cellulose fibers and cellulose fiber products, the above problems can be solved by bonding cellulose fibers and cellulose fiber products with flavonoids via ester bonds and holding water-insoluble inorganic metal compounds. I found what I could achieve. The present invention has been completed based on such findings.
1. The present invention is a cellulose fiber or a cellulose fiber product in which flavonoids are bonded via an ester bond, and further a cellulose fiber or a cellulose fiber product obtained by gripping a water-insoluble inorganic metal compound.
2. The present invention is obtained as described in 1 above, wherein the cellulose fiber or cellulose fiber product is obtained by attaching and / or impregnating flavonoids, polycarboxylic acid and metal ions, and then heat-treating and converting the metal ions into a water-insoluble inorganic metal compound. The cellulose fiber or cellulose fiber product described.
3. The present invention is obtained by adhering and / or impregnating cellulose fibers or cellulose fiber products with flavonoids and polycarboxylic acid, followed by heat treatment, and further impregnating metal ions, and then converting the metal ions into a water-insoluble inorganic metal compound. 2. The cellulose fiber or cellulose fiber product according to 1 above.
4). The present invention is obtained by impregnating cellulose fibers or cellulose fiber products with metal ions, then converting the metal ions into water-insoluble inorganic metal compounds, and then attaching and / or impregnating flavonoids and polycarboxylic acids, followed by heat treatment. 2. The cellulose fiber or cellulose fiber product according to 1 above.
5. The present invention is the cellulose fiber or the cellulose fiber product according to the above 1-4, wherein the water-insoluble inorganic metal compound is at least one selected from the group consisting of zinc hydroxide and basic zinc carbonate.
6). The present invention is the cellulose fiber or the cellulose fiber product according to the above 1 to 5, wherein the polycarboxylic acid is 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid.
7. In the present invention, cellulose fibers or cellulose fiber products are attached and / or impregnated with flavonoids, polycarboxylic acids and metal ions, and then heat-treated, and then the metal ions are converted into water-insoluble inorganic metal compounds through ester bonds. A cellulose fiber or a cellulose fiber product to which a flavonoid is bound, and further comprising a cellulose fiber or a cellulose fiber product obtained by grasping a water-insoluble inorganic metal compound. It is.
8). In the present invention, cellulose fibers or cellulose fiber products are adhered and / or impregnated with flavonoids and polycarboxylic acid, then heat-treated, and further impregnated with metal ions, and then converted into water-insoluble inorganic metal compounds. A cellulose fiber or a cellulose fiber product obtained by binding a flavonoid via an ester bond, further comprising a water-insoluble inorganic metal compound. It is a manufacturing method of a textile product.
9. In the present invention, cellulose fibers or cellulose fiber products are impregnated with metal ions, metal ions are converted into water-insoluble inorganic metal compounds, and then flavonoids and polycarboxylic acids are attached and / or impregnated, followed by heat treatment. A cellulose fiber or a cellulose fiber product obtained by binding a flavonoid via an ester bond, further comprising a water-insoluble inorganic metal compound. It is a manufacturing method of a textile product.
10. The present invention is the method for producing a cellulose fiber or cellulose fiber product according to 7 to 9 above, wherein the cellulose fiber or cellulose fiber product is treated with an aqueous solution of a metal salt to impregnate the cellulose fiber or cellulose fiber product with metal ions. .
11 This invention is the air filter produced from the cellulose fiber or cellulose fiber product of said 1-6.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the cellulose fiber is a conventionally known cellulose fiber, for example, natural cellulose such as cotton or hemp, regenerated cellulose such as rayon, or a blended product thereof. The cellulose fibers of the present invention include, in addition to these fibers, primary processed products of these fibers, such as yarns, knits, woven fabrics, knitted fabrics, and nonwoven fabrics. In particular, in the case of cotton, raw cotton itself, caustic mercerized cotton, cotton treated with liquid ammonia, and the like are also included in the cellulose fiber of the present invention.
[0012]
In the present invention, non-cellulosic synthetic fibers can be blended, twisted, and knitted into the cellulose fibers of the present invention.
[0013]
Examples of the non-cellulosic synthetic fiber include widely known conventional fibers such as polyester, liquid crystal polyester, polyamide, liquid crystal polyamide, acrylic, polyethylene, polypropylene, and spandex. Among the synthetic fibers, polyester, polyamide, acrylic and polypropylene are preferable, and polyester is particularly preferable.
[0014]
When the synthetic fiber is mixed with cellulose fiber, the mixing ratio is not particularly limited. The effect of the present invention (excellent deodorization performance and washing resistance) is further exhibited when the blend ratio of the cellulose fiber is larger, but the performance of the synthetic fiber such as fiber strength, which is a characteristic of the blended fiber and the fiber product. In order not to impair the above, it is usually preferable that the synthetic fiber is blended at a ratio of 1 to 80% by weight, preferably 20 to 66% by weight in the total fiber.
[0015]
In the present invention, the cellulose fiber product means a product obtained by further processing the cellulose fiber, for example, a clothing such as an outer garment, a middle garment, an inner garment, a bedding product, and an interior. Specifically, the cellulose fiber product of the present invention includes a coat, jacket, trousers, skirt, shirt, knitted shirt, blouse, sweater, cardigan, nightwear, underwear, supporter, socks, tights, hat, scarf, scarf, collar Winding, gloves, clothing lining, clothing interlining, clothing batting, work clothes, uniforms, school uniforms, curtains, futons, futon cotton, pillow covers, sheets, mats, carpets, towels, handkerchiefs, etc. Can be exemplified. The cellulose fiber product of the present invention includes a fiber product used in the field of industrial materials such as wall cloth and floor covering.
[0016]
The cellulose fiber or cellulose fiber product of the present invention is a cellulose fiber or cellulose fiber product in which flavonoids are bonded via an ester bond, and further comprises a water-insoluble inorganic metal compound. is there.
[0017]
In the present invention, flavonoids are represented by [C6-CThree-C6] Is a group of compounds having a basic structure.
[0018]
[Chemical 1]
Figure 0004716543
[0019]
Flavonols
[0020]
[Chemical formula 2]
Figure 0004716543
[0021]
It is a compound which has the following skeleton. This type of compound forms a glycoside by an ether bond at the hydroxyl group at the 3-position, and is widely present in plants as a glycoside. In the present invention, such compounds can be widely used. Here, the glycoside may be formed by an ether bond at the hydroxyl group at the 3-position, or may be formed by a direct bond at the 6-position or the 7-position.
[0022]
For example, 4 ', 5,7-trihydroxyflavonol is called kaempferol, kaempferol 3-galactoside is called triphorin and is present in red clover flowers, kaempferol 3-glucoside is astragal Called gallin and present in the flower of astragalus, kaempferol 3-rhamnoglucoside is called robinin and is present in the flower of black acacia.
[0023]
3 ', 4', 5,7-tetrahydroxyflavonol is called quercetin, and 3-rhamnoside of quercetin is called quercitrin and is present in the bark of Quercus tinctoria. Quercetin 3-glucoside is called isoquercitrin and is present in white clover flowers. In addition, 3-rhamnoglucoside of quercetin is called rutin and is present in Enju flowers and buckwheat leaves.
[0024]
3 ', 4', 5,5 ', 7-pentahydroxyflavonol is called myricetin, and 3-rhamnoside of myricetin is called myricitrin and is present in bark of bayberry.
[0025]
Furthermore, quercetin-7-glycoside is called quercimelitrin and is present in cotton flowers and cedar leaves. Kaempferol-3,7-dirhamnoside is called kaempferriline and is present in the leaves of Crunchylia and Callas.
[0026]
As flavonols, kaempferol, quercetin, myricetin and derivatives thereof are preferable.
[0027]
Flavanols are compounds obtained by adding hydrogen to the flavonols of the above formula (1),
[0028]
[Chemical 3]
Figure 0004716543
[0029]
It is a compound which has the following skeleton. This type of compound also forms a glycoside by ether linkage at the hydroxyl group at the 3-position, and is widely present in plants as a glycoside. In the present invention, such compounds can be widely used.
[0030]
For example, 5,7-dihydroxyflavanol is called pinobankin and is contained in the core material of Pinus banksina. 4 ', 5,7-trihydroxyflavanonol is called aromadendrin and is contained in the eucalyptus genus and wig material, and the 3-rhamnoside of aromadendrin is called engelitin and is contained in the Fujibashi material. ing. 3 ', 4', 5,7-tetrahydroxyflavanonol is called taxifolin and is contained in the wood of cypress, and 3-rhamnoside of taxifolin is called astilbin and is contained in the rhizomes of tricholoma and red pepper. Moreover, 3 ', 4', 5,5 ', 7-pentahydroxyflavanonol is called amberbutin and is contained in the leaves of Sendai bald pods.
[0031]
Flavanols are compounds in which a hydroxyl group is introduced at the 3-position of flavan,
[0032]
[Formula 4]
Figure 0004716543
[0033]
It is a compound which has the following skeleton.
[0034]
For example, 3 ', 4', 5,7-tetrahydroxyflavanol is called catechin and is extracted from tea leaves together with its epimer, epicatechin.
[0035]
3 ', 4', 5,5 ', 7-pentahydroxyflavanol is called epigallocatechin and is extracted from tea leaves together with its epimer gallocatechin.
[0036]
Epicatechin 3-galloyl ester is called epicatechin gallate and is extracted from tea leaves.
[0037]
Moreover, 3-galloyl ester of epigallocatechin is called epigallocatechin gallate and is extracted from tea leaves.
[0038]
These flavanols are extracted and produced from tea leaves as a mixture or as a purified product, and are commercially available, for example, as a polyphenone series manufactured by Mitsui Norin Co., Ltd.
[0039]
The flavonoids of the present invention include the above flavonols, flavonols, flavanols, chrysin substituted with hydroxyl groups at the 5th and 7th positions of flavone, and galangin substituted with hydroxyl groups at the 3rd, 5th and 7th positions of flavone. Apigenin substituted with a hydroxyl group at the 5th, 7th and 4 'positions of flavone, fisetin with a hydroxyl group substituted at the 3rd, 7th, 3' and 4 'positions of flavone, 5th, 7th, 3rd of flavone, 3 Luteolin substituted with a hydroxyl group at the 'position and 4' position, 3rd, 5th, 7th, 2 'and 4'positions of a flavone with a hydroxyl group substituted, 3rd, 7th, 3'positions of flavone, Also included are rovinenetin substituted with a hydroxyl group at the 4′-position and the 5′-position, gosipetin substituted with a hydroxyl group at the 3-position, 5-position, 7-position, 3′-position and 4′-position of the flavone, and derivatives based on these. The
[0040]
In the present invention, the flavonoids are contained in the cellulose fiber or cellulose fiber product in an amount of 0.1 to 20% by weight, preferably 1 to 10% by weight.
[0041]
Polycarboxylic acids are used to bind flavonoids to cellulose fibers or cellulose fiber products via ester bonds (—COO—).
[0042]
In the present invention, as the polycarboxylic acid, for example, a polycarboxylic acid having at least two carboxyl groups in the molecule can be used. As such a polycarboxylic acid, as long as it is a polycarboxylic acid having at least two carboxyl groups, conventionally known ones can be widely used. For example, various aliphatic polycarboxylic acids, alicyclic polycarboxylic acids, aromatics Polycarboxylic acid etc. are mentioned. These carboxylic acids may have a hydroxyl group, a halogen group, a carbonyl group, or a carbon-carbon double bond.
[0043]
Examples of the polycarboxylic acid having two carboxyl groups in the molecule include saturated aliphatic dicarboxylic acid, unsaturated aliphatic dicarboxylic acid, aromatic dicarboxylic acid, and alicyclic dicarboxylic acid.
[0044]
Specific examples of the saturated aliphatic dicarboxylic acid include oxalic acid, malonic acid, succinic acid, glutaric acid, adipic acid, pimelic acid, suberic acid, azelaic acid, sebacic acid, undecanedioic acid, dodecanedioic acid, brassylic acid, Examples include propylmalonic acid, butylmalonic acid, heptylmalonic acid, dipropylmalonic acid, malic acid, tartaric acid, aspartic acid, glutamic acid, iminodiacetic acid, thiodipropionic acid, thiomaleic acid and the like.
[0045]
Specific examples of the unsaturated aliphatic dicarboxylic acid include maleic acid, fumaric acid, itaconic acid, citraconic acid, hexadiene diacid (muconic acid), dodecadiene diacid and the like.
[0046]
Specific examples of aromatic dicarboxylic acids include phthalic acid, isophthalic acid, terephthalic acid, homophthalic acid, hexahydroterephthalic acid, naphthalene dicarboxylic acid, biphenyl dicarboxylic acid, methyl phthalic acid, hydroxyisophthalic acid, hydrindene dicarboxylic acid, diphenyl ether dicarboxylic acid. Acid, benzophenone dicarboxylic acid, carboxymethyl benzoic acid, trifluoromethyl phthalic acid, azoxybenzene dicarboxylic acid, hydrazobenzene dicarboxylic acid, sulfoisophthalic acid, diphenylsulfone dicarboxylic acid, pyridinedicarboxylic acid, keridamic acid, pyrazine dicarboxylic acid, etc. It can be illustrated.
[0047]
Specific examples of the alicyclic dicarboxylic acid include het acid, 4-cyclohexene-1,2-dicarboxylic acid, cyclopropanedicarboxylic acid, cyclobutanedicarboxylic acid, cyclopentanedicarboxylic acid, cyclohexanedicarboxylic acid, piperidine-2,3- Examples include dicarboxylic acid (hexahydroquinolinic acid), piperidine-2,6-dicarboxylic acid (hexahydrodipicolinic acid), piperidine-3,4-dicarboxylic acid (hexahydrocincomeronic acid), and the like.
[0048]
In the present invention, it is preferable to use a polycarboxylic acid having at least three carboxyl groups in the molecule as the polycarboxylic acid. As such a polycarboxylic acid, as long as it is a polycarboxylic acid having at least three carboxyl groups, conventionally known ones can be widely used. For example, various aliphatic polycarboxylic acids, alicyclic polycarboxylic acids, aromatics Polycarboxylic acid etc. are mentioned. These carboxylic acids may have a hydroxyl group, a halogen group, a carbonyl group, or a carbon-carbon double bond.
[0049]
Examples of the polycarboxylic acid having at least three carboxyl groups include aliphatic tricarboxylic acid, aliphatic tetracarboxylic acid, aliphatic pentacarboxylic acid, aliphatic hexacarboxylic acid, aromatic polycarboxylic acid, and carboxylic acid polymer. .
[0050]
Specific examples of the aliphatic tricarboxylic acid include tricarballylic acid, aconitic acid, methylcyclohexeric acid, citric acid, 1,2,3-butanetricarboxylic acid, and the like.
[0051]
Specific examples of the aliphatic tetracarboxylic acid include butanetetracarboxylic acid, cyclopentanetetracarboxylic acid, tetrahydrofurantetracarboxylic acid, ene adducts of methyltetrahydrophthalic acid and maleic acid, ethylenediaminetetraacetic acid, trans-1,2 Examples include diaminocyclohexane tetraacetic acid, glycol ether diamine tetraacetic acid, diphthalic acid, and epoxidized succinic acid dimer.
[0052]
Specific examples of the aliphatic pentacarboxylic acid include diethylenetriaminepentaacetic acid.
[0053]
Specific examples of the aliphatic hexacarboxylic acid include triethylenetetramine hexaacetic acid.
[0054]
Specific examples of the aromatic polycarboxylic acid include trimellitic acid, pyromellitic acid, biphenyltetracarboxylic acid, benzophenonetetracarboxylic acid, and diphenylsulfonetetracarboxylic acid.
[0055]
Specific examples of the carboxylic acid polymer include acrylic acid polymer, crotonic acid polymer, maleic acid polymer, itaconic acid (or itaconic anhydride) polymer, acrylic acid / methacrylic acid copolymer, acrylic acid / (Anhydrous) maleic acid copolymer, methacrylic acid / (anhydrous) maleic acid copolymer, acrylic acid / itaconic acid copolymer, acrylic acid / 3-butene-1,2,3-tricarboxylic acid copolymer, (Anhydrous) maleic acid / α-methylstyrene copolymer, (anhydrous) maleic acid / styrene copolymer (including tetracarboxylic acid produced by Diels-Alder reaction and ene reaction from styrene and maleic anhydride), (anhydrous ) Maleic acid / alkyl acrylate copolymer, acrylic acid / 3-butene-1,2,3-tricarboxylic acid / alkyl acrylate copolymer, meta Kuryl acid / (anhydrous) maleic acid / alkyl methacrylate copolymer, (anhydrous) maleic acid / alkyl acrylate / alkyl methacrylate copolymer, (anhydrous) maleic acid / alkyl acrylate / styrene copolymer, Acrylic acid, (anhydrous) maleic acid, alkyl acrylate, styrene copolymer, methacrylic acid, (anhydrous) maleic acid, 2-ethylhexyl acrylate, methyl methacrylate, 2-hydroxyethyl methacrylate, styrene copolymer Examples can be given.
[0056]
These polycarboxylic acids are used alone or in admixture of two or more.
[0057]
Among these polycarboxylic acids, water-soluble polycarboxylic acids such as tricarballylic acid, aconitic acid, citric acid, 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid are preferred because of their good workability, and in particular Water-soluble tetrabasic acid 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid is most effective and is preferred.
[0058]
In the present invention, the polycarboxylic acid is contained in the cellulose fiber or cellulose fiber product in an amount of 0.1 to 20% by weight, preferably 1 to 10% by weight.
[0059]
The inorganic metal compound held inside the cellulose fiber or cellulose fiber product is not particularly limited as long as it is water-insoluble, and is copper, silver, zinc, titanium, zirconium, vanadium, molybdenum, tungsten, chromium, iron , Transition metal hydroxides such as cobalt, nickel, manganese, germanium and cerium, amphoteric metal hydroxides such as aluminum, silicon, tin and antimony, magnesium and other hydroxides, metal carbonates excluding alkali metals , Phosphate, silicate, aluminate, zirconate and the like. One or more of these metal compounds are held inside the cellulose fiber. Among these metal compounds, zinc hydroxide and basic zinc carbonate are particularly suitable.
[0060]
In the present invention, such a metal compound is preferably held by 0.01 to 10% by weight, preferably 0.1 to 5% by weight, in the cellulose fiber.
[0061]
The cellulose fiber or cellulose fiber product of the present invention is produced, for example, by the method shown below.
[0062]
Method A:
The cellulose fiber or cellulose fiber product of the present invention allows the cellulose fiber or cellulose fiber product to adhere and / or impregnate flavonoids, polycarboxylic acid and metal ions, and then heat-treats to convert the metal ions into a water-insoluble inorganic metal compound. It is manufactured by.
[0063]
In the case of impregnating cellulose fibers or cellulose fiber products with metal ions, any conventionally known method can be adopted as long as it is a method for allowing metal ions to penetrate into cellulose fibers. For example, metal ions to be introduced into cellulose fibers or cellulose fiber products may be introduced into the cellulose fibers or cellulose fiber products in the form of water-soluble metal salts.
[0064]
Water-soluble metal salts are in the form of metal chlorides, oxychlorides, sulfates, nitrates, and other mineral salts, acetates, formates, etc. Is good. In particular, when the metal compound to be gripped inside the fiber is zinc hydroxide or basic zinc carbonate, the water-soluble metal salt is preferably zinc chloride.
[0065]
In attaching and / or impregnating flavonoids, polycarboxylic acids and water-soluble metal salts to cellulose fibers or cellulose fiber products, various conventionally known methods such as dipping, spraying, and coating are used. Can be widely applied. In the present invention, it is preferable to employ a so-called dipping method in which cellulose fibers or cellulose fiber products to be treated are dipped in a treatment solution containing flavonoids, polycarboxylic acids and water-soluble metal salts.
[0066]
Hereinafter, the immersion method will be described in detail.
[0067]
The flavonoid concentration, polycarboxylic acid concentration, and water-soluble metal salt concentration in the treatment liquid may be set to concentrations calculated from the squeezing rate of the treatment liquid and the required loading amount.
[0068]
In the present invention, a predetermined concentration of flavonoids, polycarboxylic acid and water-soluble metal salt may be contained in one treatment solution, or these flavonoids, polycarboxylic acid and water-soluble metal salt are treated separately. It may be contained in the liquid.
[0069]
The pH of the treatment liquid is preferably adjusted to 0 to 6, preferably 2 to 5. If pH of a process liquid is this range, the cellulose fiber or cellulose fiber product desired by this invention can be obtained. The pH in this range can be adjusted by adding a neutralizing agent, that is, an appropriate alkali or salt to the treatment liquid.
[0070]
Examples of neutralizing agents used for pH adjustment include sodium hydroxide, sodium bicarbonate, sodium carbonate, sodium percarbonate, sodium borate, sodium metaborate, sodium borohydride, sodium silicate, sodium metasilicate, and sulfurous acid. Sodium, sodium thiosulfate, sodium phosphate, sodium metaphosphate, sodium polyphosphate, sodium pyrophosphate, sodium phosphite, sodium hypophosphite, sodium formate, sodium acetate, sodium malate, sodium tartrate, sodium lactate, etc. Can be mentioned. Further, in place of the above-mentioned sodium salt, salts of volatile lower amines such as potassium salt, ammonium salt, methylamine, dimethylamine, trimethylamine and triethylamine can also be used. These neutralizing agents may be used alone or in combination of two or more.
[0071]
The amount of the neutralizing agent added depends on the amount and type of flavonoids, polycarboxylic acid and water-soluble metal salt used, but is usually about 0.1 to 10% by weight as the concentration in the treatment liquid. It is good.
[0072]
The solvent constituting the treatment liquid may be an organic solvent, but it is preferable to use water as a solvent in consideration of safety and price. The form of the treatment liquid is not particularly limited as long as a predetermined effect can be obtained, and may be in the form of a solution or an emulsion, but it may be an aqueous solution from the viewpoint of treatment efficiency and safety. Preferably there is.
[0073]
The permeation rate of the treatment liquid into cellulose fibers or cellulose fiber products is sufficiently high, and there are no particular limitations on the immersion time and bath temperature. Usually, the immersion time is 0.1 to 300 seconds and the bath temperature is 10 to 40 ° C. The aperture varies depending on the product to be processed, and an appropriate aperture method and aperture ratio can be adopted for each. Usually, it is preferable that the drawing ratio is 30 to 200%.
[0074]
After soaking and squeezing, drying is performed. Industrially, the drying temperature may be 40 to 150 ° C., and the time may be selected according to the temperature.
[0075]
In the present invention, the cellulose fiber or cellulose fiber product to which the flavonoids, polycarboxylic acid and water-soluble metal salt are adhered and / or impregnated is then heat-treated.
[0076]
The temperature of the heat treatment is usually 100 to 250 ° C, preferably 120 to 200 ° C, and the treatment time is 20 seconds to 1 hour. Under milder conditions, the deodorizing performance of the processed cloth tends to decrease due to repeated washing, and when it is too harsh, it causes deterioration of the fiber and tends to appear as a decrease in strength or yellowing of the fiber. It is not preferable.
[0077]
In the method of the present invention, the metal ions that have infiltrated into the cellulose fiber or fiber product are then converted into the form of a water-insoluble inorganic metal compound. Specifically, in the treatment liquid (hereinafter referred to as “second treatment liquid”) for converting (insolubilizing) the metal ions intruded into the cellulose fiber into a form of a water-insoluble inorganic metal compound, What is necessary is just to process a textile product.
[0078]
In the treatment with the second treatment liquid, the water-soluble metal salt is impregnated and adhered to the fiber by allowing any one of an aqueous solution of an alkali, an acid, and an alkali metal salt to act on the water-soluble metal salt. To convert to The dipping method, the pad method, the spray method, the coating method, and the like can be applied to this method, but the dipping method and the pad method are suitable for practical use. The dipping method can be applied to any form of fiber, but the pad method is particularly suitable for woven fabrics and knitted fabrics.
[0079]
If the specific example of the process with a 2nd process liquid is shown, the cellulose fiber or fiber product which should be processed will be immersed in the aqueous solution which contains 0.01-10 weight% of alkalis, an acid, or an alkali metal salt, and room temperature-70 degreeC After the treatment for 3 seconds to 5 minutes, it is preferable to squeeze with a mangle or the like so as to obtain a predetermined uniform squeezing ratio. Any conventionally known alkali, acid and alkali metal salt can be used.
[0080]
After the second treatment, if necessary, soaping or washing is performed to completely remove the alkali, acid or alkali metal salt, and then a drying treatment is preferably performed. Thus, the cellulose fiber or cellulose fiber product of the present invention is produced. The cellulose fiber or cellulose fiber product of the present invention behaves as if a water-insoluble inorganic metal compound was encapsulated inside the amorphous region of the fiber.
[0081]
Method B:
The cellulose fiber or cellulose fiber product of the present invention is obtained by adhering and / or impregnating cellulose fibers or cellulose fiber products with flavonoids and polycarboxylic acid, followed by heat treatment, and further impregnating metal ions. It is produced by converting it into a metal compound.
[0082]
Adhering and / or impregnating cellulose fibers or cellulose fiber products with flavonoids and polycarboxylic acid, heat treatment process, impregnating cellulose fibers or cellulose fiber products with metal ions, and impregnating metal ions with water-insoluble inorganic The means and conditions for the step of converting into a metal compound may be the same as in Method A.
[0083]
Method C:
In the cellulose fiber or cellulose fiber product of the present invention, the cellulose fiber or cellulose fiber product is impregnated with metal ions, the metal ions are converted into a water-insoluble inorganic metal compound, and then the flavonoids and polycarboxylic acid are attached and / or impregnated. And further heat-treated.
[0084]
Cellulose fibers or cellulose fiber products are impregnated with metal ions, the impregnated metal ions are converted into water-insoluble inorganic metal compounds, and flavonoids and polycarboxylic acids are adhered and / or impregnated into cellulose fibers or cellulose fiber products. Each means and condition of the process and the heat treatment process may be the same as those of Method A.
[0085]
In the present invention, it is particularly preferable to produce cellulose fibers or cellulose fiber products according to Method A. Cellulose fibers or cellulose fiber products produced according to Method A exhibit much better deodorization performance.
[0086]
Furthermore, according to this invention, the air filter produced from the said cellulose fiber or a cellulose fiber product is provided.
[0087]
The method for producing an air filter from the cellulose fiber or cellulose fiber product of the present invention is not particularly limited, and may be produced in the same manner as the conventional method for producing an air filter.
[0088]
The air filter of the present invention includes various filters for air conditioners, air purifiers and vacuum cleaners, as well as vacuum cleaner paper packs.
[0089]
【The invention's effect】
The cellulose fiber or cellulose fiber product of the present invention has an excellent deodorizing performance with respect to any odor component of an acidic odor, a neutral odor, and a basic odor.
[0090]
In particular, the cellulose fiber or cellulose fiber product of the present invention has excellent deodorizing performance against middle-aged odor.
[0091]
Furthermore, the cellulose fiber or cellulose fiber product of the present invention has a performance (washing resistance) in which the deodorizing performance is hardly lowered even after repeated washing.
[0092]
【Example】
The present invention will be further clarified by the following examples and comparative examples.
[0093]
Example 1
150 g / m2After scouring, bleaching and mercerizing the cotton fabric of 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid 6.9% by weight, dibasic sodium phosphate 3.4% by weight, sodium carbonate 1.2% by weight, zinc chloride After dipping in an aqueous solution containing 1.6% by weight and 10% by weight of flavonols (manufactured by Nisshin Scent Inc., Camellia ID259), squeezing with a mangle (squeezing rate: 100%), drying at 100 ° C, and heat treatment at 160 ° C for 2 minutes went. Next, the fabric was immersed in a 1% by weight aqueous solution of sodium hydroxide for 3 seconds, then squeezed with mangle (squeezing rate: 100%), immediately washed with water and dried to obtain the cotton fabric of the present invention.
[0094]
This cotton fabric contained 9% by weight of flavonols and 6% by weight of 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid, and gripped 1.2% by weight of zinc hydroxide.
[0095]
Example 2
150 g / m2After scouring, bleaching and mercerizing cotton fabric, 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid 6.9% by weight, dibasic sodium phosphate 3.4% by weight, sodium carbonate 1.2% by weight and flavonols After immersion in an aqueous solution containing 10% by weight (manufactured by Nisshin Fragrance Co., Ltd., Camellia ID259), it was squeezed with mangle (squeezing rate: 100%), dried at 100 ° C., and then heat treated at 160 ° C. for 2 minutes. Next, the fabric was immersed in an aqueous solution containing 1.6% by weight of zinc chloride, squeezed with mangle (squeezing rate: 100%), dried at 100 ° C., and then immersed in an aqueous solution of 1% by weight of sodium hydroxide for 3 seconds. Further, the fabric was squeezed with mangle (squeezing rate: 100%), immediately washed with water and dried to obtain a cotton fabric of the present invention.
[0096]
This cotton fabric contained 9% by weight of flavonols and 6% by weight of 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid, and gripped 1% by weight of zinc hydroxide.
[0097]
Example 3
150 g / m2After scouring, bleaching and mercerizing, the cotton fabric was dipped in an aqueous solution containing 1.6% by weight of zinc chloride, squeezed with mangle (squeezing rate: 100%), and dried at 100 ° C. Next, the fabric was immersed in a 1% by weight aqueous solution of sodium hydroxide for 3 seconds, then squeezed with mangle (squeezing rate: 100%), immediately washed with water and dried. Further, the woven fabric was 6.9% by weight of 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid, 3.4% by weight of sodium diphosphate, 1.2% by weight of sodium carbonate, and flavonols (manufactured by Nisshin Kogyo Co., Ltd., Camellia ID259). ) After immersing in an aqueous solution containing 10% by weight, squeezing with a mangle (squeezing ratio: 100%), drying at 100 ° C., and heat treatment at 160 ° C. for 2 minutes to obtain the cotton fabric of the present invention.
[0098]
This cotton fabric contained 9% by weight of flavonols and 6% by weight of 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid, and gripped 0.8% by weight of zinc hydroxide.
[0099]
Comparative Example 1
The treatment was performed in the same manner as in Example 1 except that zinc chloride was not used. That is, the basis weight is 150 g / m.2After scouring, bleaching and mercerizing cotton fabric, 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid 6.9% by weight, dibasic sodium phosphate 3.4% by weight, sodium carbonate 1.2% by weight and flavonols After immersion in an aqueous solution containing 10% by weight (manufactured by Nisshin Fragrance Co., Ltd., Camellia ID259), it was squeezed with mangle (squeezing rate: 100%), dried at 100 ° C., and then heat treated at 160 ° C. for 2 minutes. Next, the fabric was immersed in a 1% by weight aqueous solution of sodium hydroxide for 3 seconds, then squeezed with mangle (squeezing rate: 100%), immediately washed with water and dried to obtain a cotton fabric.
[0100]
This cotton fabric contained 9% by weight of flavonols and 6% by weight of 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid.
[0101]
Comparative Example 2
The treatment was performed in the same manner as in Example 1 except that flavonols were not used. That is, the basis weight is 150 g / m.2After scouring, bleaching and mercerizing the cotton fabric of 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid 6.9% by weight, dibasic sodium phosphate 3.4% by weight, sodium carbonate 1.2% by weight and zinc chloride After being immersed in an aqueous solution containing 1.6% by weight, it was drawn with a mangle (drawing ratio: 100%), dried at 100 ° C., and then heat treated at 160 ° C. for 2 minutes. Next, the fabric was immersed in a 1% by weight aqueous solution of sodium hydroxide for 3 seconds, then squeezed with mangle (squeezing rate: 100%), immediately washed with water and dried to obtain a cotton fabric.
[0102]
This cotton fabric contained 6% by weight of 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid and gripped 1.2% by weight of zinc hydroxide.
[0103]
Comparative Example 3
150 g / m2The cotton fabric of Comparative Example 3 was made by scouring, bleaching, and mercerizing.
[0104]
Test example 1
Each cotton fabric obtained in Examples 1 to 3 was subjected to the following deodorization test. Moreover, what wash | cleaned each cotton fabric obtained in the said Examples 1-3 each 50 times was used for the following deodorizing tests.
[0105]
Washing is carried out using an aqueous solution in which Kao New Beads manufactured by Kao Corporation are dissolved at a rate of 5 g / liter, washing in a household washing machine at 40 ° C. for 10 minutes, then washing with water and drying as one cycle. This cycle was repeated 50 times.
[0106]
The deodorization rate of ammonia and isovaleric acid was determined as follows. The cotton fabrics obtained in the above Examples 1 to 3 (before washing and after 50 washings) are cut into a size of 10 cm × 10 cm, put separately in Erlenmeyer flasks, and then in these Erlenmeyer flasks Put a fixed amount of ammonia or isovaleric acid solution in the tube, seal tightly and leave it at room temperature for 60 minutes, and then check the concentration of ammonia gas or isovaleric acid gas collected on the top of the Erlenmeyer flask using the Kitagawa gas detector tube. The deodorization rate was determined.
[0107]
Moreover, the deodorization rate of nonenal was calculated | required as follows. A certain amount of each cotton fabric (before washing and after 50 washings) obtained in Examples 1 to 3 above is put into a vial, a certain amount of nonenal is injected with a microsyringe, a rubber stopper is attached, and it is sealed with an aluminum seal. The mixture was heated at 80 ° C. for 30 minutes to volatilize, allowed to cool at room temperature for 30 minutes, and then an appropriate amount of the headspace portion of the vial was introduced into a gas chromatograph with a gas tight syringe and measured.
[0108]
A blank prepared by the same method as above except that no cotton fabric was put in the vial.
[0109]
For detection of nonenal, FID was used, and the deodorization rate was determined from the peak area ratio to the blank.
[0110]
The results are shown in Table 1.
[0111]
[Table 1]
Figure 0004716543
[0112]
Test example 2
Each cotton fabric (before washing and after washing 50 times) obtained in Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 3 was subjected to the following deodorization test.
[0113]
A middle-aged body odor synthesis solution was prepared by mixing isovaleric acid (0.01% by weight) and nonenal (0.01% by weight), which are abundant in body odors of middle-aged and older. The same amount of this middle-aged body odor synthesis solution was sprayed onto each cotton fabric using a mini spray, and the odor after leaving for 2-3 minutes was smelled to 20 people. Sensory values were determined according to the 6-step criteria shown below, and an average value was obtained. The results are shown in Table 2 below.
[0114]
Sensory value
0: Odorless
1: The smell that can be finally detected
2: Smell that is weak enough to determine what kind of odor
3: Smell that can be easily judged what kind of smell
4: Strong smell
5: Strong smell
[0115]
[Table 2]
Figure 0004716543
[0116]
From Table 2, it can be seen that the cotton fabric of the present invention has remarkably excellent deodorizing performance against middle-aged and elderly odors and is also excellent in washing resistance.

Claims (11)

エステル結合を介してフラボノイド類が結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であって、更に水不溶性無機金属化合物を把持してなるセルロース繊維又はセルロース繊維製品。  A cellulose fiber or cellulose fiber product in which flavonoids are bonded via an ester bond, and further comprising a water-insoluble inorganic metal compound. セルロース繊維又はセルロース繊維製品にフラボノイド類、ポリカルボン酸及び金属イオンを付着及び/又は含浸させ、次いで乾燥し、更に熱処理した後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめて得られる請求項1記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品。The cellulose fiber or cellulose fiber product is obtained by attaching and / or impregnating flavonoids, polycarboxylic acid and metal ions, followed by drying and heat treatment , and then converting the metal ions into a water-insoluble inorganic metal compound. Cellulosic fibers or cellulose fiber products. セルロース繊維又はセルロース繊維製品にフラボノイド類及びポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させ、次いで乾燥した後、熱処理し、更に金属イオンを含浸させた後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめて得られる請求項1記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品。It is obtained by attaching and / or impregnating cellulose fibers or cellulose fiber products with flavonoids and polycarboxylic acid, then drying, heat-treating, impregnating metal ions, and then converting the metal ions into water-insoluble inorganic metal compounds. The cellulose fiber or cellulose fiber product according to claim 1. セルロース繊維又はセルロース繊維製品に金属イオンを含浸させた後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめ、次いでフラボノイド類及びポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させ、更に乾燥した後、熱処理して得られる請求項1記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品。After impregnating cellulose fibers or cellulose fiber products with metal ions, the metal ions are converted into water-insoluble inorganic metal compounds, then adhered and / or impregnated with flavonoids and polycarboxylic acids, dried, and then heat treated. The cellulose fiber or cellulose fiber product according to claim 1. 水不溶性無機金属化合物が水酸化亜鉛及び塩基性炭酸亜鉛からなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品。  The cellulose fiber or cellulose fiber product according to any one of claims 1 to 4, wherein the water-insoluble inorganic metal compound is at least one selected from the group consisting of zinc hydroxide and basic zinc carbonate. ポリカルボン酸が1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸である請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品。  The cellulose fiber or cellulose fiber product according to any one of claims 1 to 5, wherein the polycarboxylic acid is 1,2,3,4-butanetetracarboxylic acid. セルロース繊維又はセルロース繊維製品にフラボノイド類、ポリカルボン酸及び金属イオンを付着及び/又は含浸させ、次いで乾燥し、更に熱処理した後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめることにより、エステル結合を介してフラボノイド類が結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であって、更に水不溶性無機金属化合物を把持してなるセルロース繊維又はセルロース繊維製品を得ることを特徴とするセルロース繊維又はセルロース繊維製品の製造方法。By attaching and / or impregnating cellulose fibers or cellulose fiber products with flavonoids, polycarboxylic acids and metal ions, followed by drying and heat treatment, the metal ions are converted into water-insoluble inorganic metal compounds via ester bonds. A cellulose fiber or a cellulose fiber product to which a flavonoid is bound, and further comprising a cellulose fiber or a cellulose fiber product obtained by grasping a water-insoluble inorganic metal compound. . セルロース繊維又はセルロース繊維製品にフラボノイド類及びポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させ、次いで乾燥した後、熱処理し、更に金属イオンを含浸させた後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめることにより、エステル結合を介してフラボノイド類が結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であって、更に水不溶性無機金属化合物を把持してなるセルロース繊維又はセルロース繊維製品を得ることを特徴とするセルロース繊維又はセルロース繊維製品の製造方法。By attaching and / or impregnating cellulose fibers or cellulose fiber products with flavonoids and / or polycarboxylic acid, then drying, heat-treating, impregnating metal ions, and then converting metal ions into water-insoluble inorganic metal compounds A cellulose fiber or a cellulose fiber product obtained by binding a flavonoid via an ester bond, further comprising a water-insoluble inorganic metal compound. Manufacturing method of textile products. セルロース繊維又はセルロース繊維製品に金属イオンを含浸させた後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめ、次いでフラボノイド類及びポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させ、更に乾燥した後、熱処理することにより、エステル結合を介してフラボノイド類が結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であって、更に水不溶性無機金属化合物を把持してなるセルロース繊維又はセルロース繊維製品を得ることを特徴とするセルロース繊維又はセルロース繊維製品の製造方法。By impregnating cellulose fibers or cellulose fiber products with metal ions, converting metal ions into water-insoluble inorganic metal compounds, then attaching and / or impregnating flavonoids and polycarboxylic acids, and further drying and then heat-treating. A cellulose fiber or a cellulose fiber product obtained by binding a flavonoid via an ester bond, further comprising a water-insoluble inorganic metal compound. Manufacturing method of textile products. セルロース繊維又はセルロース繊維製品を金属塩の水溶液で処理してセルロース繊維又はセルロース繊維製品に金属イオンを含浸させる請求項7〜9のいずれか一項に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品の製造方法。  The method for producing cellulose fiber or cellulose fiber product according to any one of claims 7 to 9, wherein the cellulose fiber or cellulose fiber product is treated with an aqueous solution of a metal salt to impregnate the cellulose fiber or cellulose fiber product with metal ions. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品から作製されたエアーフィルター。  The air filter produced from the cellulose fiber or cellulose fiber product as described in any one of Claims 1-6.
JP2000182890A 1999-12-15 2000-06-19 Cellulose fiber or fiber product excellent in deodorizing property, production method thereof and use thereof Expired - Lifetime JP4716543B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000182890A JP4716543B2 (en) 1999-12-15 2000-06-19 Cellulose fiber or fiber product excellent in deodorizing property, production method thereof and use thereof

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999355946 1999-12-15
JP35594699 1999-12-15
JP11-355946 1999-12-15
JP2000182890A JP4716543B2 (en) 1999-12-15 2000-06-19 Cellulose fiber or fiber product excellent in deodorizing property, production method thereof and use thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001234470A JP2001234470A (en) 2001-08-31
JP4716543B2 true JP4716543B2 (en) 2011-07-06

Family

ID=26580358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000182890A Expired - Lifetime JP4716543B2 (en) 1999-12-15 2000-06-19 Cellulose fiber or fiber product excellent in deodorizing property, production method thereof and use thereof

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4716543B2 (en)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009084719A (en) * 2007-09-28 2009-04-23 Atsugi Co Ltd Method for applying functional agent to textile product and textile product produced thereby

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6278270A (en) * 1985-09-30 1987-04-10 敷島紡績株式会社 Treatment of cloth
JPH03287864A (en) * 1990-03-29 1991-12-18 Shikishima Boseki Kk Method for giving sustained deodorizing properties to fiber
JPH04370270A (en) * 1991-06-12 1992-12-22 Shikishima Boseki Kk Natural cellulose fiber holding inorganic metallic compound and production thereof
JPH05247895A (en) * 1992-03-06 1993-09-24 Shikishima Boseki Kk Cellulosic fiber-containing paper
JPH08325831A (en) * 1995-06-02 1996-12-10 Daiwabo Les-Yon Kk Modified regenerated cellulose fiber
JP2000212874A (en) * 1999-01-18 2000-08-02 Nippon Menaade Keshohin Kk Functional fiber, its production, processing solution for functional fiber

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63159472A (en) * 1986-12-24 1988-07-02 Dainippon Ink & Chem Inc Thermoplastic resin composition
JPH0429716A (en) * 1990-05-25 1992-01-31 Kubo Gijutsu Jimusho:Kk Stepwise composite deodorizing device and method

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6278270A (en) * 1985-09-30 1987-04-10 敷島紡績株式会社 Treatment of cloth
JPH03287864A (en) * 1990-03-29 1991-12-18 Shikishima Boseki Kk Method for giving sustained deodorizing properties to fiber
JPH04370270A (en) * 1991-06-12 1992-12-22 Shikishima Boseki Kk Natural cellulose fiber holding inorganic metallic compound and production thereof
JPH05247895A (en) * 1992-03-06 1993-09-24 Shikishima Boseki Kk Cellulosic fiber-containing paper
JPH08325831A (en) * 1995-06-02 1996-12-10 Daiwabo Les-Yon Kk Modified regenerated cellulose fiber
JP2000212874A (en) * 1999-01-18 2000-08-02 Nippon Menaade Keshohin Kk Functional fiber, its production, processing solution for functional fiber

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001234470A (en) 2001-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113684607A (en) Copper-containing antibacterial and antiviral non-woven fabric and preparation method thereof
JP3188871B2 (en) Manufacturing method of antibacterial fiber
JP2000328448A (en) Production of functional textile product
JP4716543B2 (en) Cellulose fiber or fiber product excellent in deodorizing property, production method thereof and use thereof
JP5025507B2 (en) Textile or textile product with ability to inactivate norovirus and method for producing the same
JP2017197884A (en) Fiber cloth for sanitary product having excellent deodorant and antibacterial property
JP6092510B2 (en) Antibacterial fiber structure
JP4737801B2 (en) Cellulose fibers or fiber products with excellent deodorizing properties
JP2013067918A (en) Deodorant fiber structure
JP2557449B2 (en) Deodorant processing method for textile products
JP2017088583A (en) Antimicrobial and antiviral processing agent and processed product thereby
JP4166325B2 (en) Antibacterial deodorant filter and production method thereof
JP3401076B2 (en) Manufacturing method of antibacterial fiber
JP2000328469A (en) Production of functional nylon-based fiber product
JP2610157B2 (en) Antibacterial treatment of fiber
JP2016146908A (en) Deodorant, deodorant fiber and deodorant fiber product
JP2946339B2 (en) Method for imparting durable deodorant properties to fibers
JP7199867B2 (en) A fragrance composition for textiles.
CN106987466A (en) A kind of clothing washes liquid
JP2003096671A (en) Composition for processing fiber product and method for processing fiber product
JP5142698B2 (en) Textile or textile product with ability to inactivate norovirus and method for producing the same
JP7259150B2 (en) Antibacterial and antiviral processing agents and products processed therefrom
KR102596547B1 (en) Method for manufacturing dryer sheet
JP4948125B2 (en) Cellulose fiber or cellulose fiber product and method for producing the same
JP2005248367A (en) Antibacterial and deodorized cellulosic fiber fabric and method for producing the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100511

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100917

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20101021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4716543

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term