JP4627404B2 - 鞍乗り型不整地走行車両用保護具 - Google Patents
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Description
図11は従来の鞍乗り型不整地走行車両用保護具を示す要部正面図であり、フレーム201に軸受202を介して上側アーム部材203を上下動自在に取付け、同じくフレーム201に軸受204を介して下側アーム部材206を上下動自在に取付け、これらの上側アーム部材203及び下側アーム部材206のそれぞれの先端にナックル207を連結し、このナックル207に回転自在に前輪208を取付け、この前輪208に駆動源側である前輪デフ(不図示)からドライブシャフト211を延ばすことで駆動力を伝える構造とし、下側アーム部材206にガードプレート212を取付けた不整地走行車両を示す。
ドライブシャフトの両端部にそれぞれ設けたゴムブーツを保護具で保護し、ゴムブーツに飛び石、泥水等が撥ねたり、低木が当たったりするのを保護具で防止することが可能になる。
ゴムブーツの前方を円弧状の前輪側保護具で回り込ませるようにして確実に保護する。
前輪側保護具をナックルに一体成形することで、部品数を減らすことが可能になる。
駆動側保護具をサスペンションアームの車体中心寄りに配置して、駆動源側保護具の上下動をより小さくする。
サスペンションアームの2本のパイプに跨って駆動源側保護具取付け用のブラケットを設けたことで、ブラケットのサスペンションアームへの取付けが強固にできる。
駆動源側保護具を下からサスペンションアームの前側に沿わせるように配置することで、サスペンションアームで駆動源側保護具の回り止めを行うことができ、サスペンションアームに一対のボルト及びナットだけで固定することが可能になり、部品数低減によるコスト削減を図ることができる。
このように、内側ガード部材でドライブシャフトの大部分を保護することができ、車両のより一層の悪路走破性を向上させることができ、また、外側ガード部材で覆いにくい場所、即ち、外側ガード部材とブレーキキャリパとの間から切欠き部を通じてゴムブーツに飛び石等が当たらないように外側ガード部材の前方斜め下方を内側ガード部材、詳しくは、内側ガード部材に設けた下部膨出部で覆うことができる。
図1は本発明に係る鞍乗り型不整地走行車両の側面図であり、鞍乗り型不整地走行車両10(以下、単に「車両10」と記す。)は、車体フレーム11の前部に図示せぬサスペンションアームを介して幅広の前輪12,13(手前側の符号12のみ示す。)を取付け、車体フレーム11の後方に図示せぬサスペンションアームを介して幅広の後輪14,15(手前側の符号14のみ示す。)を取付け、車体フレーム11の中央部にエンジン17及び変速機18からなるパワーユニット21を取付け、このパワーユニット21で前輪12,13及び後輪14,15をそれぞれ駆動する四輪駆動車である。
サスペンション80は、車体フレーム11の前部に左右に渡した4本のアーム支持部81,82(アーム支持部81の奥側に配置したアーム支持部81及びアーム支持部82の奥側に位置したアーム支持部82は不図示。)と、アーム支持部81,81の端部に上下スイング自在に取付けたアッパアーム83と、アーム支持部82,82の端部に上下スイング自在に取付けたロアアーム84と、これらのアッパアーム83及びロアアーム84のそれぞれの先端にボールジョイント86,87を介して連結したナックル88と、このナックル88に回転自在に取付けたハブ(不図示)と、車体フレーム11及びアッパアーム83のそれぞれに渡したクッションユニット(不図示)とからなり、このハブに前輪12を取付ける。
ナックル88は、ディスクブレーキ用のブレーキキャリパ(不図示。詳細は後述する。)を取付ける第1アーム125及び第2アーム126を備える。
外側ガード部材105は、ゴムブーツ96の前方を覆う部材であり、ブレーキキャリパ108との干渉を防ぐために切欠き部117を設けたものである。
このように、ナックル88に外側ガード部材105を取付け、この外側ガード部材105でゴムブーツ96の前方を覆うことで、ゴムブーツ96に外側ガード部材105を近接させて配置することができ、外側ガード部材105によるゴムブーツ96の保護効果を高めることができる。
図8(a),(b)は本発明に係る車両の外側ガード部材の作用を示す作用図である。
(a)において、例えば、ハンドルを右に切り、ナックル88を、アッパアーム連結部121及びロアアーム連結部122に設けた支軸145(ここでは、支軸145を点で表す。)を中心にして矢印で示す方向にスイングさせると、外側ガード部材105は、ゴムブーツ96に近づきつつゴムブーツ96の前方を覆う。
ゴムブーツ96の前方を円弧状の外側ガード部材105で回り込ませるようにして確実に覆い保護することができる。
外側ガード部材をナックル88に一体成形することで、部品数を減らすことができ、コストを削減することができる。
内側ガード部材102をロアアーム84の車体中心寄りに配置して、内側ガード部材102の上下動をより小さくし、ゴムブーツ95を効果的に保護することができる。
内側ガード部材151及び外側ガード部材105を正面視でオーバーラップさせる、即ち、外側ガード部材105の端部の前方に内側ガード部材151の端部を重ねることで、ドライブシャフト93の等速ジョイント97,98のシャフト153をも保護することができ、保護範囲を広くすることができる。また、例えば、内側ガード部材151を外側ガード部材105まで延ばして、外側ガード部材105で保護が難しい部分を内側ガード部材151で保護することが可能になり、ドライブシャフト93のゴムブーツ96の保護をより一層確実に行うことができる。
前輪12,13(図1参照。前輪13は不図示)をハブを介して回転自在に支持するナックル161は、第1アーム125及び第2アーム126に前輪側保護具としての外側ガード部162を一体に備え、第1アーム125及び第2アーム126にキャリパブラケット107を取付け、キャリパブラケット107にブレーキキャリパ108を取付けた部材であり、外側ガード部162でゴムブーツ96の前方を覆う。
このように、ナックル161に、ゴムブーツ96を保護する外側ガード部162を一体に形成したことで、部品数を減らすことができ、コストを低減することができる。
Claims (5)
- 左右の前輪(12、13)をサスペンションアーム(84)を介して車体に各々独立に懸架し、駆動源側から延ばした左右一対のドライブシャフト(93)で前記前輪(12、13)に駆動力を伝達し、前記ドライブシャフト(93)の両端部にそれぞれ設けた自在継手(97、98)をゴムブーツ(95、96)で覆ってなる鞍乗り型不整地走行車両において、
前記ゴムブーツ(95、96)は、少なくともその前方が保護具で覆われ、この保護具は、駆動源側保護具(151)と前輪側保護具(105)とからなり、
前記駆動源側に設けられるゴムブーツ(95)は、前記駆動源側保護具(105)で覆われて保護され、前記前輪側に設けられるゴムブーツ(96)は、前記前輪側保護具(105)で覆われて保護され、
前記駆動源側保護具(151)はサスペンションアーム(84)に取付けられ、前記前輪側保護具(105)はナックル(88)に取付けられ、
前記前輪側保護具(105)は、円弧状の凸面(115a)を前方に向けた部材であり、
前記前輪側保護具(105)は、前記ゴムブーツ(96)とキャリパ(108)との間に配置されており、この前輪側保護具(105)には前記キャリパ(108)との干渉を防ぐ切欠き部(117)を含み、
この切欠き部(117)によって、前記ゴムブーツ(96)を覆うブーツ覆い部(115)がほぼコ字状となるように切り欠き、
前記駆動源側保護具(151)は、車両の正面視で、前記前輪側保護具(105)とオーバーラップするように延出されると共に、前記前輪側保護具(105)の前方斜め下方を覆う下部膨出部(158)で前記ゴムブーツ(96)を覆ったことを特徴とする鞍乗り型不整地走行車両用保護具。 - 前記前輪側保護具(105)は、前記前輪(12、13)を回転自在に支持するナックル(88)に一体成形されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型不整地走行車両用保護具。
- 前記駆動源側保護具(151)は、前記サスペンションアーム(84)の車体中央寄りに取付けられることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型不整地走行車両用保護具。
- 前記駆動源側保護具(151)は、前記サスペンションアーム(84)を構成する2本のパイプに跨って設けたブラケット(155)に取付けられることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の鞍乗り型不整地走行車両用保護具。
- 前記駆動源側保護具(151)は、下から前記サスペンションアーム(84)の前側に沿わせるように配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の鞍乗り型不整地走行車両用保護具。
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