JP4603832B2 - 船舶用自動操舵装置及び船舶用自動操舵装置用推定器の設計方法 - Google Patents
船舶用自動操舵装置及び船舶用自動操舵装置用推定器の設計方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4603832B2 JP4603832B2 JP2004226670A JP2004226670A JP4603832B2 JP 4603832 B2 JP4603832 B2 JP 4603832B2 JP 2004226670 A JP2004226670 A JP 2004226670A JP 2004226670 A JP2004226670 A JP 2004226670A JP 4603832 B2 JP4603832 B2 JP 4603832B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- model
- wave
- estimator
- natural frequency
- estimated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000013461 design Methods 0.000 title claims description 42
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 12
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 claims description 36
- 238000013016 damping Methods 0.000 claims description 9
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims 5
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 34
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 13
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000008030 elimination Effects 0.000 description 6
- 238000003379 elimination reaction Methods 0.000 description 6
- 238000001574 biopsy Methods 0.000 description 5
- 230000000875 corresponding effect Effects 0.000 description 5
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 5
- 230000008859 change Effects 0.000 description 4
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 3
- 238000009795 derivation Methods 0.000 description 3
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 3
- 230000004044 response Effects 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 2
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 2
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000006731 degradation reaction Methods 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 238000010348 incorporation Methods 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 description 1
- 238000011105 stabilization Methods 0.000 description 1
- 230000001052 transient effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Feedback Control In General (AREA)
Description
はそれぞれ設定方位,検出方位,方位,波浪を、rは角速度を、δは舵角を、νは白色ノイズN(0,1)を、それぞれ示す。方位,舵角及びノイズの単位は[deg]とし、角速度のそれは[deg/s]とする。Ksn,Tsn,Ts3nは、船体パラメータのノミナル値で、それぞれ旋回力ゲイン[1/s],船体時定数[s],舵感度時定数[s]を、ζwn,ωwn,Kwnは波浪パラメータのノミナル値でそれぞれ減衰係数,固有周波数[rad/s],ゲイン[1/s]を、KP,KDはフィードバックゲインでそれぞれ比例ゲインと微分ゲイン[s]を、それぞれ示す。なお添字(・)s,(・)wはそれぞれ船体と波浪とを、(・)n ,(・)aはそれぞれノミナル値と実際値とを、アクセント
は推定値を、それぞれ意味する。
と指令舵角δとを入力とし、推定方位
と推定角速度
とを出力する推定器と、
設定針路と前記推定方位との偏差及び前記推定角速度に対してそれぞれフィードバックゲインを適用して前記指令舵角δを出力するフィードバックゲインループと、
前記フィードバックゲインループから出力された前記指令舵角δに応じて舵角を変化させる操舵機と、
を有する船舶用自動操舵装置において、
前記推定器の特性多項式として、
λe2は、波浪モデルが仮に無いとしたときの船体モデルの状態量を推定するための特性多項式であり、ζe、ωeがそれぞれ船体モデルの状態量を推定するための減衰係数、固有周波数であり、
ωeを操舵系固有周波数ωnのρ(>1)倍に設定し、ζeを1/√2に設定する、ことを特徴とする。
と指令舵角δとを入力とし、推定方位
と推定角速度
とを出力する推定器と、
設定針路と前記推定方位との偏差及び前記推定角速度に対してそれぞれフィードバックゲインを適用して前記指令舵角δを出力するフィードバックゲインループと、
前記フィードバックゲインループから出力された前記指令舵角δに応じて舵角を変化させる操舵機と、
を有する船舶用自動操舵装置において、
前記推定器の特性多項式として、
λe2は、波浪モデルが仮に無いとしたときの船体モデルの状態量を推定するための特性多項式であり、ζe、ωeがそれぞれ船体モデルの状態量を推定するための減衰係数、固有周波数であり、λewは、波浪モデルの状態量を推定するための特性多項式であり、ζew、ωewがそれぞれ波浪モデルの状態量を推定するための減衰係数、固有周波数であり、
波浪モデルが無い(λew=1)としたときの推定器の船体パラメータに対する感度が、波浪モデルが有るときの推定器の船体パラメータに対する感度とほぼ等しくなるときの、ωe=ωwn(ωwn:波浪モデルの固有周波数である波浪周波数を表す)を満足するときのωeの値をωx、ωe=ωwnを満足しないときのωeの値をωyとしたときに、
波浪周波数ωwnがωxよりも大きいときには、固有周波数ωeをωyに設定し、固有周波数ωewを波浪周波数ωwnと等しく設定し、
波浪周波数ωwnがωx以下のときには、固有周波数ωeをωxに設定し、波浪周波数ωwnを修正の波浪周波数ωwn *=ωxに修正し、固有周波数ωewを修正の波浪周波数ωwn *と等しく設定する、ことを特徴とする。
と指令舵角δとを入力とし、推定方位
と推定角速度
と推定舵角オフセット
とを出力する推定器と、
設定針路と前記推定方位との偏差及び前記推定角速度に対してそれぞれフィードバックゲインを適用すると共に前記推定舵角オフセットを用いて前記指令舵角δを出力するフィードバックゲインループと、
前記フィードバックゲインループから出力された前記指令舵角δに応じて舵角を変化させる操舵機と、
を有する船舶用自動操舵装置において、
前記推定器の特性多項式として、
λe2は、波浪モデル及び舵角オフセットモデルが仮に無いとしたときの船体モデルの状態量を推定するための特性多項式であり、ζe、ωeがそれぞれ船体モデルの状態量を推定するための減衰係数、固有周波数であり、λewは、波浪モデルの状態量を推定するための特性多項式であり、ζew、ωewがそれぞれ波浪モデルの状態量を推定するための減衰係数、固有周波数であり、λeoは、舵角オフセットモデルの状態量を推定するための特性多項式であり、ωeoが舵角オフセットモデルの状態量を推定するための固有周波数であり、
固有周波数ωeoを操舵系固有周波数ωnのρo(<1)倍に設定し、
波浪モデル及び舵角オフセットモデルが無い(λewλeo=1)としたときの推定器の船体パラメータに対する感度が、波浪モデル及び舵角オフセットモデルが有るときの推定器の船体パラメータに対する感度とほぼ等しくなるときの、ωe=ωwnを満足するときのωeの値をωx(ωwn:波浪モデルの固有周波数である波浪周波数を表す)、ωe=ωwnを満足しないときのωeの値をωyとしたときに、
波浪周波数ωwnがωxよりも大きいときには、固有周波数ωeをωyに設定し、固有周波数ωewを波浪周波数ωwnと等しく設定し、
波浪周波数ωwnがωx以下のときには、固有周波数ωeをωxに設定し、波浪周波数ωwnを修正の波浪周波数ωwn *=ωxに修正し、固有周波数ωewを修正の波浪周波数ωwn *と等しく設定する、ことを特徴とする。
と指令舵角δとを入力とし、推定方位
と推定角速度
とを出力する推定器と、
設定針路と前記推定方位との偏差及び前記推定角速度に対してそれぞれフィードバックゲインを適用して前記指令舵角δを出力するフィードバックゲインループと、
前記フィードバックゲインループから出力された前記指令舵角δに応じて舵角を変化させる操舵機と、
を有する船舶用自動操舵装置の推定器の設計方法であって、
まず波浪モデル無しの推定器として船体モデルの状態量を推定するための固有周波数
と減衰係数ζeとを設計し、次に波浪モデル有りの推定器として船体パラメータによる推定誤差が波浪モデル無しの場合とほぼ同一になるような船体モデルの状態量を推定するための固有周波数
を設計し、波浪モデルの状態量を推定するための固有周波数ωewと減衰係数ζewとを設計する、ことを特徴とする。
と指令舵角δとを入力とし、推定方位
と推定角速度
と推定舵角オフセット
とを出力する推定器と、
設定針路と前記推定方位との偏差及び前記推定角速度に対してそれぞれフィードバックゲインを適用すると共に前記推定舵角オフセットを用いて前記指令舵角δを出力するフィードバックゲインループと、
前記フィードバックゲインループから出力された前記指令舵角δに応じて舵角を変化させる操舵機と、
を有する船舶用自動操舵装置の推定器の設計方法であって、
まず波浪モデル及び舵角オフセットモデル無しの推定器として船体モデルの状態量を推定するための固有周波数
と減衰係数ζeとを設計し、次に波浪モデル及び舵角オフセットモデル有りの推定器として船体パラメータによる推定誤差が波浪モデル無しの場合とほぼ同一になるような船体モデルの状態量を推定するための固有周波数ωeを設計し、波浪モデルの状態量を推定するための固有周波数ωewと減衰係数ζewとを設計し、舵角オフセットモデルの状態量を推定するための固有周波数ωeoを設計する、ことを特徴とする。
と指令舵角δとを入力とし、船首方位の推定値である推定方位
と旋回角速度の推定値である推定角速度
とを出力する。
1 波浪モデル無しの推定器
1.1 はじめに
波浪モデル無しの推定器(以下2次推定器と呼ぶ)は、ノミナル値の船体モデルから構成され、検出方位と指令舵角とを入力し推定方位と推定角速度とを出力する。それら出力は閉ループ安定化のためフィードバック制御に利用される。推定器は、ノミナル値のパラメータ不確かさにより推定誤差を生じるため安定性を劣化させる場合が生じる。よってパラメータ不確かさに起因する推定誤差を推定器の伝達関数を用いて調べ、その結果から2次推定器を設計することとする。
2次推定器は、図2に示すように、ノミナル値の船体モデル(野本モデル)と、検出方位と推定方位との差
・パラメータ不確かさがなければ、推定値は真値と一致する。
・波浪による推定誤差はパラメータ不確かさに無関係である。
・パラメータ不確かさと波浪とによる推定誤差は特性多項式に関係する。
Gc3は舵感度時定数の関数を示し、操舵系固有周波数ωnでのゲインは、
推定ゲインは特性方程式の根を極配置することにより求める。式(10)の特性方程式を2次標準系、
以上の低周波数域と高周波数域とでの
のゲイン特性を表にまとめると、表1となる。表1は、誤差Δ1、Δ2のそれぞれに対するゲインへの影響を表している。位相は同領域ですべてゼロになる。操舵系と推定器との固有周波数の関係ωn<ωeから同表の低周波数域に着目すると、
のゲイン特性が、Δ1<0のとき1以下となることが分かる。このとき推定角速度による微分成分の制御量が減少するために閉ループ安定性が劣化する場合を生じる。つまり、Δ1による
の推定誤差が閉ループ安定性を低下させる最大要因になるため、かかる低下を防ぐように設計を行なう必要がある。
上記の結果を用いて、設計パラメータωe,ζeを設計する。2次推定器は外乱除去性能より推定性能を重視するため、パラメータ不確かさによる推定誤差の低減を図るように、推定角速度の伝達関数すなわちΔ1による
の誤差を低減する設計を行う。Δ2による伝達誤差は設計パラメータで低減できないが低周波数域でほぼゼロになるため無視できる。
式(8)の
のΔ1の係数(s+k1)/λe2は、式(15)、(16)により分子がωeの1次で分母がωeの2次である。よって、ωeを高くすると、
の伝達誤差は低減する。ωeは操舵系の固有周波数ωnと推定係数ρ>1とを用いて、
の仕様を満足する値に設定されるとよい。好ましくはρは3以上で、
の仕様を0.7程度にすると、ρは6程度の値とするとよい。
のボード線図を示す。なお計算はρ=3,6で式(2)の数値を用いる。同図よりζeを小さくするに従い、ゲインのオフセット誤差は小さくなり位相のピーク誤差の周波数は高域に移ることが分かる。しかしζe=0.5の場合は、ゲインにピーク誤差を生じている。ζe=0.707の場合はゲインにピーク誤差を生じなく位相のピーク誤差はζe=0.5のものより小さい。
以上のことから、波浪モデル無しの推定器においては、ωe=ρωn,ζe=1/√2と設定する。
2.1 はじめに
次に、波浪モデル有りの推定器を考える。波浪モデル有りの推定器(以下4次推定器と呼ぶ)は、2次推定器に波浪モデルを組み込むことで、検出方位に含まれる波浪成分を推定波浪として分離抽出することができる。そのため推定方位と推定角速度とに含まれる波浪成分が除去され無駄舵が防止できる。しかし波浪モデルの導入が推定誤差を増加させる状況は避けなければならない。よって2次推定器の推定誤差を保持しつつ、かつ効果的な外乱除去性能を実現する4次推定器を設計する。なお記号は2次推定器のものと同一とする。
4次推定器は、図4に示すように、2次推定器にノミナル値の波浪モデルを加えたもので、
は状態量を、
は推定波浪を、それぞれ示す。波浪モデルの固有周波数、減衰係数ωwn、ζwnは、図示しない波浪同定器によって、検出方位
から同定されるものである。波浪モデルの未知入力νは白色ノイズを仮定しているので平均値ゼロになる。したがってψwおよびψwに対応する
もまた平均値ゼロになるから、上式でνの入力の必要はない。上式と式(4)とを整理すると、4次推定器の伝達関数は、
・波浪モデルが推定方位と推定角速度との伝達関数の分子に付加される。
・推定波浪はパラメータ不確かさにより推定誤差が生じる。
式(30)の特性方程式を2つの2次標準系を用いて
4次推定器の設計は、式(33)においてλeが2次推定器の設計より設定できるので、もう一方のλewのωew,ζewを決定することになる。4次推定器は波浪モデルを取り込むことによって、2次推定器より外乱除去性能の向上を図る。よって推定方位と推定角速度とに含まれる波浪成分を除去する設計を行う。波浪から推定方位と推定角速度とまでの伝達関数は式(25),(27)より波浪モデルをもつから、波浪除去に対応する伝達関数は、
最悪条件になったときに(ωwn=ωew=ωe)にパラメータ不確かさ感度を最小にするために、λewをλeに一致させるよう減衰係数を
4次推定器の推定誤差と波浪除去との特性を2次推定器の特性と比較する。推定誤差は2次推定器の設計よりパラメータ不確かさΔ1に対する推定角速度の伝達関数を調べる。一方、推定値に含まれる波浪成分はフィードバックゲインを乗じて舵角になる。微分ゲインが比例ゲインより大きいために、舵角の波浪成分は推定方位のものより推定角速度のものが主要になる。よって、波浪除去は波浪に対する推定角速度の伝達関数を調べることにする。
に依存することがわかる。式(34)の推定ゲインに対し波浪除去条件(ωew=ωwn,ζew=ζe)を用いて近似すると、推定ゲインk1,k2はそれぞれ
のほぼ2倍から
に、k2は
より小さい値から
にそれぞれ漸近する。その様子を、式(2)の数値を用いて計算した結果として図5に示す。同図はk1,k2の近似式を用いず、ρ=3,ζwn=0.05,0.1,0.2,0.3を用いて、横軸にRe4を縦軸に推定ゲイン比
とをそれぞれ示している。図から最悪条件(Re4=1)の場合、推定ゲインk1は
の約2倍になるため、4次推定器のパラメータ不確かさに起因した推定誤差も2次推定器のそれの約2倍に増加することが分かる。
前項で示されたように、波浪モデルを導入することにより、外乱除去性能は向上するが、推定性能は劣化することが分かった。しかしながら、実用的な推定器の設計としては、閉ループ安定性を優先するため、外乱除去性能の低下は許容しつつ、推定性能は波浪モデルなしの場合と同等になるように設計することが望まれる。以下、推定誤差の改善と、それに伴う外乱除去性能の低下について検討する。
をその縦軸に感度関数の差
を、下段の横軸に周波数比
をその縦軸に波浪除去ゲイン[dB]をそれぞれ示し、
の位置を求め、下段からその位置をカットオフ周波数とする波浪除去性能を求める。波浪除去効果はカットオフ周波数において4次推定器の除去ゲイン−20[dB](ノッチフィルタ効果)と、2次推定器の除去ゲイン−40dB/dec(式(9)より)との差になる。
のときのRe4の値(初期値)を意味し、Re4=n(n=1,1.5,2,3)の線はそれぞれ
が大きくなる(横軸を右に進む)に従い、Re4の値自体は小さくなっていくが、1に達すると1に維持される。例えば、Re4(0)=1の線は図中1に維持され、Re4(0)=1.5の線は、
になるまではRe4の値が小さくなるが、それ以上ではRe4=1に維持されている。他の線も同様である。
式(47)を満足する4次推定器の固有周波数ωeを求める。まず最悪条件になると仮定した場合のωeを求めるために、Re4=1として式(42)を式(47)に代入すると、
より大きい値となる。
より大きい値となる。
を、中段の縦軸に外乱除去の効果を、下段の縦軸に感度関数の誤差を、それぞれ示す。同図より感度関数の誤差は1%以下になり実用上問題にならない程度である。固有周波数の比率は波浪パラメータωwn,ζwnにより変化し、例えばζwn=0.1の場合Re4が2から3になると、
が−25%低減する。そのωeの減少はωeを一定値にした場合に比べて検出方位に含まれる高域ノイズにより生じる推定誤差を低減させる効果をもつ。外乱除去効果は最悪条件でζwn≧0.3ときあまり期待できないがζwn=0.1のとき−8[dB]または2.5倍向上できる。外乱除去性能は推定誤差に対する感度を2次推定器のものと同じくしたことによって、ζwn=0.1のとき−17[dB]から−8[dB]に低下する。なお2次と4次との推定器の外乱除去ゲインはそれぞれ
以上のことから、波浪モデル有りの推定器においては、設計パラメータを以下のように設定する。
ωe=ωx
ωwn *=ωe
ωew=ωwn *
ωwn>ωxのとき、
ωe=ωy
ωwn *=ωwn
ωew=ωwn *
3.舵角オフセットモデルの追加
第1実施形態では、外乱モデルに波浪モデルを用いたが、舵角オフセットモデルも加えることができる。図8を用いて説明する。舵角オフセットモデルは方位軸まわりに作用する船体モーメントを舵角換算で表したもので、偏差にオフセット誤差を生じさせる。偏差誤差を除去するために、推定器に舵角オフセットモデルを追加して、推定舵角オフセットを求めフィードバックループで制御量に加える。
舵角オフセットによる方位誤差を抑制するために、舵角オフセットモデルを4次推定器に組み込んだものを以下5次推定器と呼ぶ。推定舵角オフセットは推定状態量として推定器から出力し制御量に加えることによって、舵角オフセットを打ち消す。したがってこの目的は4次推定器の特性を保持しつつ、かつ舵角オフセットを推定する5次推定器を設計することである。なお記号は4次推定器のものと同一とする。
・sまたはk5の項が推定方位と推定角速度との伝達関数の分子に付加される。
・推定舵角オフセットはパラメータ不確かさにより推定誤差が生じる。
式(66)の特性方程式を
5次推定器の設計についても、4次推定器の設定を行なったときと同様に、舵角オフセットモデルの導入により、4次推定器に比べパラメータ不確かさによる推定誤差を著しく増加させ外乱除去性能を著しく低下させる状況を回避するように設計を行なう必要がある。
推定舵角オフセットの固有周波数は、
5次推定器の特性を調べる。5次推定器の特性方程式は推定舵角オフセットの周波数ωeoが他の周波数ωe, ωewに比べて十分に低い条件をもつから
推定誤差を改善するために4次推定器で採用したパラメータ不確かさ感度を2次推定器のものと同じくする方法を5次推定器にも適用する。式(47)の感度式に5次推定ゲインk1を用いて解き、5次固有周波数ωeを求める。
以上のことから、波浪モデル及び舵角オフセットモデル有りの5次推定器においても、4次推定器と同様に、設計パラメータを以下のように設定する。
ωe=ωx
ωwn *=ωe
ωew=ωwn *
ωwn>ωxのとき、
ωe=ωy
ωwn *=ωwn
ωew=ωwn *
・推定誤差を外乱モデルのパラメータに依らず仕様どおりに設計できるようになり、極めて簡単に推定器が構成できるようになる。
・推定誤差特性が外乱モデルのないすなわち最も単純な制御対象のものと等価であるので、推定器を用いた閉ループ系設計を簡単化することができる。
・波浪モデルのパラメータに依らず推定器の固有周波数が常に最適値に設定されることから、不必要に固有周波数が高く設定されないので、高周波域の白色ノイズによる推定誤差の増加または外乱除去の低下を防止できる。
15 フィードバックループ
20 推定器
Claims (11)
- 検出方位
と指令舵角δとを入力とし、推定方位
と推定角速度
とを出力する推定器と、
設定針路と前記推定方位との偏差及び前記推定角速度に対してそれぞれフィードバックゲインを適用して前記指令舵角δを出力するフィードバックゲインループと、
前記フィードバックゲインループから出力された前記指令舵角δに応じて舵角を変化させる操舵機と、
を有する船舶用自動操舵装置において、
前記推定器の特性多項式として、
λe2は、波浪モデルが仮に無いとしたときの船体モデルの状態量を推定するための特性多項式であり、ζe、ωeがそれぞれ船体モデルの状態量を推定するための減衰係数、固有周波数であり、
ωeを操舵系固有周波数ωnのρ(>1)倍に設定し、ζeを1/√2に設定する、ことを特徴とする船舶用自動操舵装置。 - 検出方位
と指令舵角δとを入力とし、推定方位
と推定角速度
とを出力する推定器と、
設定針路と前記推定方位との偏差及び前記推定角速度に対してそれぞれフィードバックゲインを適用して前記指令舵角δを出力するフィードバックゲインループと、
前記フィードバックゲインループから出力された前記指令舵角δに応じて舵角を変化させる操舵機と、
を有する船舶用自動操舵装置において、
前記推定器の特性多項式として、
λe2は、波浪モデルが仮に無いとしたときの船体モデルの状態量を推定するための特性多項式であり、ζe、ωeがそれぞれ船体モデルの状態量を推定するための減衰係数、固有周波数であり、λewは、波浪モデルの状態量を推定するための特性多項式であり、
ζew、ωewがそれぞれ波浪モデルの状態量を推定するための減衰係数、固有周波数であり、
波浪モデルが無い(λew=1)としたときの推定器の船体パラメータに対する感度が、波浪モデルが有るときの推定器の船体パラメータに対する感度とほぼ等しくなるときの、ωe=ωwn(ωwn:波浪モデルの固有周波数である波浪周波数を表す)を満足するときのωeの値をωx、ωe=ωwnを満足しないときのωeの値をωyとしたときに、
波浪周波数ωwnがωxよりも大きいときには、固有周波数ωeをωyに設定し、固有周波数ωewを波浪周波数ωwnと等しく設定し、
波浪周波数ωwnがωx以下のときには、固有周波数ωeをωxに設定し、波浪周波数ωwnを修正の波浪周波数ωwn *=ωxに修正し、固有周波数ωewを修正の波浪周波数ωwn *と等しく設定する、ことを特徴とする船舶用自動操舵装置。 - 前記ζewをζeに設定することを特徴とする請求項2または3記載の船舶用自動操舵装置。
- 前記ζeを1/√2に設定することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の船舶用自動操舵装置。
- 検出方位
と指令舵角δとを入力とし、推定方位
と推定角速度
と推定舵角オフセット
とを出力する推定器と、
設定針路と前記推定方位との偏差及び前記推定角速度に対してそれぞれフィードバックゲインを適用すると共に前記推定舵角オフセットを用いて前記指令舵角δを出力するフィードバックゲインループと、
前記フィードバックゲインループから出力された前記指令舵角δに応じて舵角を変化させる操舵機と、
を有する船舶用自動操舵装置において、
前記推定器の特性多項式として、
λe2は、波浪モデル及び舵角オフセットモデルが仮に無いとしたときの船体モデルの状態量を推定するための特性多項式であり、ζe、ωeがそれぞれ船体モデルの状態量を推定するための減衰係数、固有周波数であり、λewは、波浪モデルの状態量を推定するための特性多項式であり、ζew、ωewがそれぞれ波浪モデルの状態量を推定するための減衰係数、固有周波数であり、λeoは、舵角オフセットモデルの状態量を推定するための特性多項式であり、ωeoが舵角オフセットモデルの状態量を推定するための固有周波数であり、
固有周波数ωeoを操舵系固有周波数ωnのρo(<1)倍に設定し、
波浪モデル及び舵角オフセットモデルが無い(λewλeo=1)としたときの推定器の船体パラメータに対する感度が、波浪モデル及び舵角オフセットモデルが有るときの推定器の船体パラメータに対する感度とほぼ等しくなるときの、ωe=ωwnを満足するときのωeの値をωx(ωwn:波浪モデルの固有周波数である波浪周波数を表す)、ωe=ωwnを満足しないときのωeの値をωyとしたときに、
波浪周波数ωwnがωxよりも大きいときには、固有周波数ωeをωyに設定し、固有周波数ωewを波浪周波数ωwnと等しく設定し、
波浪周波数ωwnがωx以下のときには、固有周波数ωeをωxに設定し、波浪周波数ωwnを修正の波浪周波数ωwn *=ωxに修正し、固有周波数ωewを修正の波浪周波数ωwn *と等しく設定する、ことを特徴とする船舶用自動操舵装置。 - 前記ζewをζeに設定することを特徴とする請求項6または7記載の船舶用自動操舵装置。
- 前記ζeを1/√2に設定することを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の船舶用自動操舵装置。
- 検出方位
と指令舵角δとを入力とし、推定方位
と推定角速度
とを出力する推定器と、
設定針路と前記推定方位との偏差及び前記推定角速度に対してそれぞれフィードバックゲインを適用して前記指令舵角δを出力するフィードバックゲインループと、
前記フィードバックゲインループから出力された前記指令舵角δに応じて舵角を変化させる操舵機と、
を有する船舶用自動操舵装置の推定器の設計方法であって、
まず波浪モデル無しの推定器として船体モデルの状態量を推定するための固有周波数
と減衰係数ζeとを設計し、次に波浪モデル有りの推定器として船体パラメータによる推定誤差が波浪モデル無しの場合とほぼ同一になるような船体モデルの状態量を推定するための固有周波数
を設計し、波浪モデルの状態量を推定するための固有周波数ωewと減衰係数ζewとを設計する、ことを特徴とする船舶用自動操舵装置の推定器の設計方法。 - 検出方位
と指令舵角δとを入力とし、推定方位
と推定角速度
と推定舵角オフセット
とを出力する推定器と、
設定針路と前記推定方位との偏差及び前記推定角速度に対してそれぞれフィードバックゲインを適用すると共に前記推定舵角オフセットを用いて前記指令舵角δを出力するフィードバックゲインループと、
前記フィードバックゲインループから出力された前記指令舵角δに応じて舵角を変化させる操舵機と、
を有する船舶用自動操舵装置の推定器の設計方法であって、
まず波浪モデル及び舵角オフセットモデル無しの推定器として船体モデルの状態量を推定するための固有周波数
と減衰係数ζeとを設計し、次に波浪モデル及び舵角オフセットモデル有りの推定器として船体パラメータによる推定誤差が波浪モデル無しの場合とほぼ同一になるような船体モデルの状態量を推定するための固有周波数ωeを設計し、波浪モデルの状態量を推定するための固有周波数ωewと減衰係数ζewとを設計し、舵角オフセットモデルの状態量を推定するための固有周波数ωeoを設計する、ことを特徴とする船舶用自動操舵装置の推定器の設計方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004226670A JP4603832B2 (ja) | 2004-08-03 | 2004-08-03 | 船舶用自動操舵装置及び船舶用自動操舵装置用推定器の設計方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004226670A JP4603832B2 (ja) | 2004-08-03 | 2004-08-03 | 船舶用自動操舵装置及び船舶用自動操舵装置用推定器の設計方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006044411A JP2006044411A (ja) | 2006-02-16 |
JP4603832B2 true JP4603832B2 (ja) | 2010-12-22 |
Family
ID=36023479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004226670A Expired - Lifetime JP4603832B2 (ja) | 2004-08-03 | 2004-08-03 | 船舶用自動操舵装置及び船舶用自動操舵装置用推定器の設計方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4603832B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012210875A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Tokyo Keiki Inc | 船舶用自動操舵装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4669283B2 (ja) * | 2004-12-28 | 2011-04-13 | 東京計器株式会社 | 船舶用自動操舵装置 |
JP6278745B2 (ja) * | 2014-02-28 | 2018-02-14 | 東京計器株式会社 | 船舶用自動操舵装置 |
JP2023135995A (ja) | 2022-03-16 | 2023-09-29 | 古野電気株式会社 | 自動操舵装置、自動操舵システム、自動操舵方法、および自動操舵プログラム |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59190093A (ja) * | 1983-04-11 | 1984-10-27 | Tokyo Keiki Co Ltd | 自動操舵装置 |
JPS61207296A (ja) * | 1985-03-12 | 1986-09-13 | Yokogawa Electric Corp | 舶用オ−トパイロツト |
JPH07101397A (ja) * | 1993-10-04 | 1995-04-18 | Furuno Electric Co Ltd | オートパイロット装置 |
JPH09207889A (ja) * | 1995-11-27 | 1997-08-12 | Tokimec Inc | 船舶用自動操舵装置 |
JPH09226689A (ja) * | 1996-02-23 | 1997-09-02 | Tokimec Inc | 船舶用自動操舵装置 |
JP2001018893A (ja) * | 1999-07-01 | 2001-01-23 | Tokimec Inc | 船舶用自動操舵装置 |
JP2002145194A (ja) * | 2000-11-16 | 2002-05-22 | National Maritime Research Institute | 舶用自動操舵システム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2522485B2 (ja) * | 1987-07-07 | 1996-08-07 | 株式会社トキメック | 船舶用自動操舵方式 |
-
2004
- 2004-08-03 JP JP2004226670A patent/JP4603832B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59190093A (ja) * | 1983-04-11 | 1984-10-27 | Tokyo Keiki Co Ltd | 自動操舵装置 |
JPS61207296A (ja) * | 1985-03-12 | 1986-09-13 | Yokogawa Electric Corp | 舶用オ−トパイロツト |
JPH07101397A (ja) * | 1993-10-04 | 1995-04-18 | Furuno Electric Co Ltd | オートパイロット装置 |
JPH09207889A (ja) * | 1995-11-27 | 1997-08-12 | Tokimec Inc | 船舶用自動操舵装置 |
JPH09226689A (ja) * | 1996-02-23 | 1997-09-02 | Tokimec Inc | 船舶用自動操舵装置 |
JP2001018893A (ja) * | 1999-07-01 | 2001-01-23 | Tokimec Inc | 船舶用自動操舵装置 |
JP2002145194A (ja) * | 2000-11-16 | 2002-05-22 | National Maritime Research Institute | 舶用自動操舵システム |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012210875A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Tokyo Keiki Inc | 船舶用自動操舵装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006044411A (ja) | 2006-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5755795B2 (ja) | ミサイルの針路変更を最小化する誘導システムおよび方法 | |
JP5993125B2 (ja) | 船舶用自動操舵装置 | |
CN105429540B (zh) | 一种基于模型跟踪控制的交流伺服电机振动抑制方法 | |
JP4603832B2 (ja) | 船舶用自動操舵装置及び船舶用自動操舵装置用推定器の設計方法 | |
JP7154330B2 (ja) | 船舶の減揺制御装置および減揺制御方法 | |
JP5052165B2 (ja) | 船舶用自動操舵装置 | |
JP2009248896A (ja) | 船舶用自動操舵装置 | |
JP5682009B2 (ja) | 船舶用自動操舵装置 | |
JP2007306753A (ja) | ノッチフィルタのパラメータ調整方法、プログラムおよびモータ制御装置 | |
JP4820621B2 (ja) | 船舶用自動操舵装置及びその設計方法 | |
JP2003195950A (ja) | 適応制御法を用いた能動的振動制御方法 | |
KR102435901B1 (ko) | 모델예측제어기와 외란추정기를 사용한 자이로스코픽 구동기의 마찰력 방지/보상 방법 및 장치 | |
JP4917272B2 (ja) | 船舶用自動操舵装置 | |
US7564407B2 (en) | Directivity control apparatus of array antenna and directivity controlling method | |
JP6632497B2 (ja) | 船舶用自動操舵装置 | |
JP2008137545A (ja) | 船舶用自動操舵装置 | |
CN109751232B (zh) | 抑制空调压缩机转速波动的方法 | |
Hindman et al. | Designing a high performance, stable L1 adaptive output feedback controller | |
Tzeng et al. | A sensitivity function approach to the design of rudder roll stabilization controller | |
JP2023182949A (ja) | 船舶の方位制御装置および方位制御方法 | |
JP4669283B2 (ja) | 船舶用自動操舵装置 | |
Tannuri et al. | Adaptive techniques applied to offshore dynamic positioning systems | |
CN109724327B (zh) | 控制空调器压缩机转速波动的方法 | |
CN109724325B (zh) | 用于控制空调压缩机转速的方法 | |
JP5639428B2 (ja) | 船舶用自動操舵装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070704 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100305 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100407 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100427 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100628 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100914 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101004 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4603832 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |