JP4563572B2 - Fuel tank filler tube - Google Patents
Fuel tank filler tube Download PDFInfo
- Publication number
- JP4563572B2 JP4563572B2 JP2000366774A JP2000366774A JP4563572B2 JP 4563572 B2 JP4563572 B2 JP 4563572B2 JP 2000366774 A JP2000366774 A JP 2000366774A JP 2000366774 A JP2000366774 A JP 2000366774A JP 4563572 B2 JP4563572 B2 JP 4563572B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- nozzle
- gun
- fuel vapor
- support member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オートストップ機構のセンシングポートと、燃料蒸気を吸引する燃料蒸気吸引ポートとを有する給油ガンのノズルが挿入される給油ガン挿入部を備えた燃料タンクのフィラーチューブに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の燃料タンクから車体外部に向けて上方に延びるフィラーパイプの上端に、給油ガンのノズルを挿入するための給油ガン挿入部が設けられる。給油ガン挿入部には、給油ガンのノズルの挿入を容易にするための環状のノズルガイドと、燃料蒸気の大気への拡散を防止するための環状のシール部材とが上下に隣接して配置される。
【0003】
シール部材へのノズルの挿入を容易にしながら、シール部材をノズルの外周に密着させて燃料蒸気の大気への拡散を防止するために、ノズルの先端に嵌合して軸方向に摺動する円筒状のノズル挿入部材を前記シール部材に連結し、ノズル挿入部材の摺動に応じてシール部材を半径方向内側に変形させてノズルの外周に密着させるものが、特願平11−299366号により提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に給油ガンのノズルにはセンシングポートと燃料蒸気吸引ポートとが設けられており、燃料タンクが満タンになってフィラーチューブ内の燃料液面が上昇し、センシングポートが燃料液面下に没するとオートストップ機構が作動して燃料の供給が自動的に停止するようになっており、また給油に伴ってフィラーチューブ内に押し上げられた燃料蒸気は燃料蒸気吸引ポートに吸引されて大気への拡散が防止される。
【0005】
しかしながら、上記特願平11−299366号により提案されたものの如く、センシングポートおよび燃料蒸気吸引ポートが形成されたノズルの先端を円筒状のノズル挿入部材に挿入すると、燃料蒸気吸引ポートに吸引される燃料蒸気がノズル挿入部材およびノズル間の狭い隙間を高い流速で流れるため、前記隙間に開口するセンシングポートに大きな負圧が作用してしまい、燃料タンクが満タンになっていないにも拘わらず、オートストップ機構が誤作動して燃料の供給が停止してしまう場合があった。
【0006】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、燃料蒸気吸引ポートに吸引される燃料蒸気によってセンシングポートに大きな負圧が作用するのを抑制し、給油ガンのオートストップ機構が誤作動するのを防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、オートストップ機構のセンシングポート並びに燃料蒸気を吸引する燃料蒸気吸引ポートを有する給油ガンのノズルが挿入される給油ガン挿入部と、その給油ガン挿入部が設けられるチューブ部材とを備えた燃料タンクのフィラーチューブにおいて、前記給油ガン挿入部は、前記チューブ部材の内周面に支持された筒状の摺動支持部材と、その摺動支持部材の内周面に摺動可能に支持され、前記給油ガンの前記ノズルが挿入されて軸方向に摺動する概略筒状のノズル挿入部材と、このノズル挿入部材の摺動に伴って弾性変形して、前記センシングポートおよび前記燃料蒸気吸引ポートの上方において前記摺動支持部材の内周と前記給油ガンの前記ノズルの外周との間をシールするシール手段と、前記ノズル挿入部材に前記センシングポートに臨むように形成された開口部と、前記摺動支持部材の下端内周と前記ノズル挿入部材の外周との間に形成されて前記開口部に連通する空間と、この空間から前記センシングポートを迂回して前記燃料蒸気吸引ポートに燃料蒸気を吸引する、一部が前記摺動支持部材の内部を通過する燃料蒸気吸引通路と、前記摺動支持部材および前記ノズル挿入部材の各開放下端に当接する閉じ位置および各開放下端より離間した開き位置の間を移動可能として前記摺動支持部材に支持されたシャッターと、このシャッターを前記閉じ位置側に付勢するスプリングとを備え、給油時には、前記給油ガンに連動して摺動する前記ノズル挿入部材により前記シャッターが前記スプリングに抗して前記開き位置に強制移動されるようにしたことを特徴とする燃料タンクのフィラーチューブが提案される。
【0008】
上記構成によれば、給油ガンのノズルを、摺動支持部材の内周面に摺動可能に支持された概略筒状のノズル挿入部材に挿入して該ノズル挿入部材を軸方向に摺動させると、シール手段が弾性変形してセンシングポートおよび燃料蒸気吸引ポートの上方において摺動支持部材の内周と給油ガンのノズルの外周との間をシールするので、この状態でノズルからフィラーチューブ内に燃料を供給したときに、燃料タンクからフィラーチューブ内に押し上げられてきた燃料蒸気は、摺動支持部材の下端内周とノズル挿入部材の外周との間のセンシングポートに連通する空間に流入した後、センシングポートを迂回して燃料蒸気吸引ポートに燃料蒸気を吸引する、一部が摺動支持部材の内部を通過する燃料蒸気吸引通路を介して確実に燃料蒸気吸引ポートに吸引されて大気への拡散が防止され、また一部の燃料蒸気がノズル挿入部材の内部を通って吸引されても、センシングポートに臨むように形成された開口部により燃料蒸気の流速が減少して負圧の発生が防止される。このように燃料蒸気吸引ポートに吸引される燃料蒸気がセンシングポートを迂回し、あるいはセンシングポートの近傍で流速が低下するので、センシングポートに負圧が作用することがなくなり、燃料タンクが満タンになってセンシングポートが燃料液面下に没する前にオートストップ機構が誤作動することが確実に防止される。
【0009】
また、摺動支持部材およびノズル挿入部材の各開放下端に当接する閉じ位置および各開放下端より離間した開き位置の間を移動可能として持部材に支持されたシャッターと、このシャッターを閉じ位置側に付勢するスプリングとを備え、給油時には、給油ガンに連動して摺動するノズル挿入部材によりシャッターがスプリングに抗して開き位置に強制移動されるようにしたので、フィラーチューブ給油ガン挿入部に給油ガンのノズルを挿入していないときの燃料蒸気の外部への拡散が防止される。
【0010】
尚、実施例の摺動部材47は本発明の摺動支持部材に対応し、第2ダイヤフラム55は本発明のシール手段に対応する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】
図1〜図6は本発明の一実施例を示すもので、図1はフィラーパイプの給油ガン挿入部の縦断面図、図2はノズル挿入部材の斜視図、図3は給油ガンを浅く挿入したときの作用説明図、図4は給油ガンを深く挿入したときの作用説明図、図5は給油ガンの給油時の状態を示す図、図6は給油ガンのオートストップ機構が作用したときの状態を示す図である。
【0013】
先ず、図5および図6に基づいてオートストップ機構を備えた給油ガンGの構造を説明する。
【0014】
給油ホース11に連なる給油ガン本体12はハンドル13およびノズル14を備えており、ハンドル13に形成された上流側の第1燃料通路15およびノズル14に形成された下流側の第2燃料通路16が弁座17を介して接続される。弁座17に着座可能な弁体18に固定された弁軸19の端部が、中央部を支軸20で枢支されたベルクランク21の一端にピン22で連結される。
【0015】
ハンドル13に支軸23を介して枢支されたトリガー24と前記ベルクランク21の他端との間に第1ロッド25および第2ロッド26が直列に配置されており、ハンドル13に上下摺動自在に支持された第1ロッド25の上端はベルクランク21の他端に当接するとともに、前後方向(図中左右方向)に移動可能な第2ロッド26の上端および下端は、それぞれ第1ロッド25の下端およびトリガー24に当接する。
【0016】
トリガー24の前方にダイヤフラム27で区画された負圧室28が形成されており、この負圧室28は第1負圧通路29を介して弁座17の前方に形成されたベンチュリ30に連通するとともに、第2負圧通路31および負圧パイプ32を介してノズル14の先端に開口するセンシングポート33に連通する。ダイヤフラム27と第2ロッド26とは、前後方向に移動自在な連結軸34で連結される。
【0017】
ノズル14を軸方向に貫通する第2燃料通路16の外周に第1燃料蒸気吸引通路35が形成されており、第1燃料蒸気吸引通路35の前端には多数の燃料蒸気吸引ポート36…(図3および図4参照)が形成され、また第1燃料蒸気吸引通路35の後端はハンドル13に形成された第2燃料蒸気吸引通路37を経て図示せぬ負圧源に接続される。
【0018】
従って、給油者がトリガー24を引くと第2ロッド26および第1ロッド25を介してベルクランク21の他端が押し上げられ、支軸20まわりに時計方向に回転するベルクランク21の一端に弁軸19を引かれた弁体18が後退して弁座17から離反する。その結果、給油ホース11から供給された燃料は第1燃料通路15、ベンチュリ30および第2燃料通路16を経て自動車の燃料タンクのフィラーチューブに供給される。このとき、負圧を発生するベンチュリ30は第1負圧通路29、負圧室28、第2負圧通路31および負圧パイプ32を経てセンシングポート33に連通しているが、センシングポート33が開放しているために負圧室28にベンチュリ30で発生した負圧が作用することはない。従って、負圧室28内のダイヤフラム27は図5の位置に保持され、弁体18は開弁位置に保持される。
【0019】
燃料の供給により燃料タンクが満タンになるとフィラーチューブ内の燃料液面が上昇し、図6に示すように給油ガンGのセンシングポート33が燃料液面下に没する。このようにしてセンシングポート33が燃料によって閉塞されると、ベンチュリ30で発生した負圧が負圧室28に作用してダイヤフラム27が前方に移動し、連結軸34に引かれた第2ロッド26がトリガー24および第1ロッド25から分離するため、ベルクランク21の拘束が解除されることにより燃料の圧力で弁体18が弁座17に着座し、オートストップ機構が作動して燃料の供給が自動的に停止する。
【0020】
上述のようにして給油ガンGから燃料タンクのフィラーチューブに燃料を供給している間、フィラーチューブ内の燃料蒸気は燃料蒸気吸引ポート36…から第1燃料蒸気吸引通路35および第2燃料蒸気吸引通路37を経て吸引され、大気中への拡散が防止される。
【0021】
次に、図1および図2に基づいてフィラーチューブ41の給油ガン挿入部42の構造を説明する。
【0022】
図示せぬ燃料タンクから上方に延びるフィラーチューブ41の上部は、第1チューブ部材43および第2チューブ部材44を結合して構成される。第1チューブ部材43は給油口43aを有する第1筒状部43bと、第1筒状部43bに連なる第1球状ガイド部43cと、第1球状ガイド部43cに連なる第1フランジ43dとを備え、第2チューブ部材44は第1チューブ部材43の第1フランジ43dにカシメにより結合される第2フランジ44aと、第2フランジ44aに連なる第2球状ガイド部44bと、第2球状ガイド部44bに連なる第2筒状部44cとを備える。第1球状ガイド部43cおよび第2球状ガイド部44bは同一球面の一部を構成する。
【0023】
第1チューブ部材43の第1球状ガイド部43cの内面に第1揺動部材45が揺動自在に支持される。第1揺動部材45は、第1チューブ部材43の第1球状ガイド部43cに対して摺動する第3球状ガイド部45aと、第3球状ガイド部45aの半径方向外側に連なる第1円筒状ガイド部45bと、第3球状ガイド部45aの半径方向内側に連なる給油ガン挿入ガイド部45cとを備える。第2チューブ部材44の第2球状ガイド部44bの内面に第2揺動部材46が揺動自在に支持される。第2揺動部材46は、第2チューブ部材44の第2球状ガイド部44bに対して摺動する第4球状ガイド部46aと、第4球状ガイド部46aの半径方向内側に連なる第2筒状ガイド部46bとを備える。
【0024】
概略円筒状の摺動部材47の上端部に環状のダイヤフラム支持部材48が結合されており、このダイヤフラム支持部材48の外周面が第1揺動部材45の第1円筒状ガイド部45bの内周面に摺動自在にガイドされる。また摺動部材47の下端部に環状のシール支持部材49が結合されており、このシール支持部材49の外周面が第2揺動部材46の第2筒状ガイド部46bの内周面に摺動自在にガイドされる。第1ダイヤフラム50の一端が第1チューブ部材43の第1フランジ43dおよび第2チューブ部材44の第2フランジ44aに挟まれて固定され、他端が摺動部材47およびダイヤフラム支持部材48間に挟まれて固定される。第2揺動部材46と摺動部材47との間に圧縮スプリング51が配置されるとともに、第1揺動部材45とダイヤフラム支持部材48との間に圧縮スプリング52が配置される。このようにして摺動部材47はチューブ部材43,44の内周面に支持される。また、摺動部材47の内周面には、軸方向に延びる複数本の燃料蒸気案内溝47b…が形成される。
【0025】
図2を併せて参照すると明らかなように、概略円筒状のノズル挿入部材53は、内周フランジ53a(図1参照)の上側に延びるノズル挿入部53bと、内周フランジ53aの下側に延びるスプリング収納部53cと、内周フランジ53aを架橋するスプリング支持部53d(図1参照)と、ノズル挿入部53bの外周面に形成された外周フランジ53eと、外周フランジ53eの下側に連なるノズル挿入部53bを切り欠いた開口部53fと、外周フランジ53eを貫通する複数個の係止孔53g…と、外周フランジ53eを貫通する複数個の燃料蒸気通孔53h…とを備える。
【0026】
ノズル挿入部材53は、該ノズル挿入部材53の摺動支持部材として機能する摺動部材47の内部に摺動自在に支持され、スプリング54によって上方に付勢される。第2ダイヤフラム55の一端が摺動部材47およびダイヤフラム支持部材48間に挟まれて固定され、他端がノズル挿入部材53の3個の係止孔53g…(図2参照)に係止される環状の係止部材56によって固定される。第2ダイヤフラム55には複数の燃料蒸気通孔55a…が形成される。摺動部材47の下端に突設したブラケット47aにピン57を介して枢支された板状のシャッター58は、その上面に設けたスプリング支持部58aと前記ノズル挿入部材53のスプリング支持部53dとの間に配置した引張スプリング59で上方に付勢され、摺動部材47およびシール支持部材49との間に挟まれて固定されたシール部材60に当接する。
【0027】
フィラーチューブ41の給油ガン挿入部42に給油ガンGのノズル14を挿入すると、摺動部材47の燃料蒸気案内溝47b…と、ノズル挿入部53bの外周フランジ53eの燃料蒸気通孔53h…と、第2ダイヤフラム55の燃料蒸気通孔55a…とによって、第2チューブ部材44の第2筒状部44cを給油ガンGのノズル14の燃料蒸気吸引ポート36…に連通させる燃料蒸気吸引通路61(図3および図4の破線矢印参照)が構成される。この一部が摺動部材47の内部を通過する燃料蒸気吸引通路61は給油ガン挿入部42に給油ガンGのセンシングポート33を迂回するように形成される。
【0028】
次に、上記構成を備えた本発明の実施例の作用を説明する。
【0029】
図1に示すように、フィラーチューブ41の給油ガン挿入部42に給油ガンGのノズル14を挿入していないとき、摺動部材47は圧縮スプリング51の弾発力で上向きに付勢され、かつ摺動部材47と一体のダイヤフラム支持部材48が第1揺動部材45に当接する上限位置に停止している。またノズル挿入部材53はスプリング54の弾発力で上向きに付勢され、その外周フランジ53eが摺動部材47の段部に当接する上限位置に停止している。このとき、シャッター58は引張スプリング59の弾発力で上方に付勢されてシール部材60に着座する閉じ位置にあり、概略円筒状の摺動部材47およびノズル挿入部材53の各下端開口部が閉塞される。更にフィラーチューブ41と摺動部材47の上端部とを第1ダイヤフラム50によって接続することにより、第2チューブ部材44の第2筒状部44cと、第1チューブ部材43の第1筒状部43bとの連通が遮断され、燃料蒸気の外部への拡散が防止される。
【0030】
図3に示すように、燃料タンクに燃料を注入すべく、給油ガンGのノズル14を給油口43aから第1揺動部材45の給油ガン挿入ガイド部45c、第2ダイヤフラム55およびノズル挿入部材53のノズル挿入部53bに挿入して押し込むと、給油ガンGのノズル14の先端に内周フランジ53aを押圧されたノズル挿入部材53が、圧縮スプリング54の弾発力に抗して下方に摺動する。その結果、ノズル挿入部材53の下端に押圧されたシャッター58が引張スプリング59の弾発力に抗してピン57まわりに下向きに開き位置まで揺動し、摺動部材47およびノズル挿入部材53の各下端開口部を開放する。
【0031】
このようにして給油ガン挿入部42に給油ガンGのノズル14を挿入した状態において、第1チューブ部材43の第1球状ガイド部43cに第1揺動部材45の第3球状ガイド部45aがガイドされ、第2チューブ部材44の第2球状ガイド部44bに第2揺動部材46の第4球状ガイド部46aがガイドされることにより、給油ガン挿入部42はフィラーチューブ41に対して矢印A−Bで示す所定角度範囲内で揺動することができ、給油ガンGの挿入角度を自由に変化させることが可能となる。
【0032】
給油ガンGのノズル14の挿入によってノズル挿入部材53が下方に摺動すると、このノズル挿入部材53の外周フランジ53eに他端を係止された第2ダイヤフラム55が半径方向内向きに移動し、給油ガンGのノズル14の外周面に密着して、摺動部材47の内周とノズル14の外周との間をシールする。このとき、給油ガンGのノズル14に開口する燃料蒸気吸引口36…は第2ダイヤフラム55のシール部よりも下方に位置しており、かつ給油ガンGのノズル14に開口するセンシングポート33はノズル挿入部材53の開口部53fの中央部に位置している(図2の鎖線参照)。
【0033】
この状態で給油ガンGのノズル14から供給を噴射すると、その燃料はノズル挿入部材53のスプリング収納部53cおよび第2チューブ部材44の第2筒状部44cを経て燃料タンクに流入する。燃料タンク内の燃料液面の上昇に伴ってフィラーチューブ41内に押し上げられた燃料蒸気は、図3に示すように摺動部材47の内周およびノズル挿入部材53の外周間に形成された空間αから、摺動部材47の燃料蒸気案内溝47b…と、ノズル挿入部53bの外周フランジ53eの燃料蒸気通孔53h…と、第2ダイヤフラム55の燃料蒸気通孔55a…とによって構成された、一部が摺動部材47の内部を通過する燃料蒸気吸引通路61を通って給油ガンGのノズル14の燃料蒸気吸引ポート36…に吸引され、大気への拡散が防止される。
【0034】
ところで、燃料蒸気吸引ポート36…に吸引された燃料蒸気が給油ガンGのノズル14の外周に開口するセンシングポート33の近傍を高い流速で流れると、センシングポート33に大きな負圧が発生し、その負圧が図6に示す負圧パイプ32を経て負圧室28に伝達されてしまう。その結果、燃料タンクが満タンになってセンシングポート33が燃料液面下に没する以前に、負圧室28内のダイヤフラム27が吸引されてオートストップ機構が作動してしまう可能性がある。
【0035】
しかしながら、燃料蒸気吸引通路61はノズル14に開口するセンシングポート33から離れた位置にあるため、そこを流れる燃料蒸気によってセンシングポート33に負圧が発生することが防止され、オートストップ機構が不必要に作動するのを確実に防止することができる。
【0036】
尚、燃料蒸気の一部は摺動部材47の内周およびノズル挿入部材53の外周間に形成された空間α(図3参照)と、ノズル挿入部材53に形成された開口部53fと、給油ガンGのノズル14の外周とノズル挿入部材53の内周間に形成された空間β(図3参照)とを介して、給油ガンGのノズル14の外周に開口する燃料蒸気吸引ポート36…に吸引されるが、センシングポート33が臨むノズル挿入部材53に開口部53fを形成して燃料蒸気の流路断面積を充分に確保したので、センシングポート33の近傍を流れる燃料蒸気の流速を低下させて負圧の発生を抑制し、オートストップ機構が不必要に作動するのを確実に防止することができる。
【0037】
以上のことから、燃料タンクが満タンになってセンシングポート33が燃料液面下に没したときに、初めてオートストップ機構を作動させることができる(図6参照)。
【0038】
尚、給油ガンGのノズル14の挿入量が小さい場合には、図3に示すようにノズル挿入部材53だけが摺動部材47に対して下方に摺動し、摺動部材47はノズル挿入部材53の摺動支持部材として機能するが、給油ガンGのノズル14の挿入量が大きい場合には、図4に示すようにノズル挿入部材53に加えて、摺動部材47も第1揺動部材45および第2揺動部材46に対して下方に摺動する。但し、燃料蒸気の吸引やオートストップ機構の作動に関する作用は図3の場合と同一である。
【0039】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、給油ガンのノズルを、摺動支持部材の内周面に摺動可能に支持された概略筒状のノズル挿入部材に挿入して該ノズル挿入部材を軸方向に摺動させると、シール手段が弾性変形してセンシングポートおよび燃料蒸気吸引ポートの上方において摺動支持部材の内周と給油ガンのノズルの外周との間をシールするので、この状態でノズルからフィラーチューブ内に燃料を供給したときに、燃料タンクからフィラーチューブ内に押し上げられてきた燃料蒸気は、摺動支持部材の下端内周とノズル挿入部材の外周との間のセンシングポートに連通する空間に流入した後、センシングポートを迂回して燃料蒸気吸引ポートに燃料蒸気を吸引する、一部が摺動支持部材の内部を通過する燃料蒸気吸引通路を介して確実に燃料蒸気吸引ポートに吸引されて大気への拡散が防止され、また一部の燃料蒸気がノズル挿入部材の内部を通って吸引されても、センシングポートに臨むように形成された開口部により燃料蒸気の流速が減少して負圧の発生が防止される。このように燃料蒸気吸引ポートに吸引される燃料蒸気がセンシングポートを迂回し、あるいはセンシングポートの近傍で流速が低下するので、センシングポートに負圧が作用することがなくなり、燃料タンクが満タンになってセンシングポートが燃料液面下に没する前にオートストップ機構が誤作動することが確実に防止される。
【0041】
また、摺動支持部材およびノズル挿入部材の各開放下端に当接する閉じ位置および各開放下端より離間した開き位置の間を移動可能として持部材に支持されたシャッターと、このシャッターを閉じ位置側に付勢するスプリングとを備え、給油時には、給油ガンに連動して摺動するノズル挿入部材によりシャッターがスプリングに抗して開き位置に強制移動されるようにしたので、フィラーチューブの給油ガン挿入部に給油ガンのノズルを挿入していないときの燃料蒸気の外部への拡散が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フィラーパイプの給油ガン挿入部の縦断面図
【図2】 ノズル挿入部材の斜視図
【図3】 給油ガンを浅く挿入したときの作用説明図
【図4】 給油ガンを深く挿入したときの作用説明図
【図5】 給油ガンの給油時の状態を示す図
【図6】 給油ガンのオートストップ機構が作用したときの状態を示す図
【符号の説明】
14 ノズル
33 センシングポート
36 燃料蒸気吸引ポート
42 給油ガン挿入部
43,44 チューブ部材
47 摺動部材(摺動支持部材)
53 ノズル挿入部材
53f 開口部
55 第2ダイヤフラム(シール手段)
58 シャッター
59 スプリング
61 燃料蒸気吸引通路
G 給油ガン
α 空間 [0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a filler tube of a fuel tank provided with a fuel gun insertion portion into which a nozzle of a fuel gun having a sensing port of an auto-stop mechanism and a fuel vapor suction port for sucking fuel vapor is inserted.
[0002]
[Prior art]
A fuel gun insertion portion for inserting a nozzle of the fuel gun is provided at the upper end of the filler pipe extending upward from the fuel tank of the automobile toward the outside of the vehicle body. In the fuel gun insertion portion, an annular nozzle guide for facilitating insertion of the nozzle of the fuel gun and an annular seal member for preventing diffusion of fuel vapor to the atmosphere are arranged adjacent to each other in the vertical direction. The
[0003]
A cylinder that slides in the axial direction by fitting to the tip of the nozzle in order to prevent the fuel vapor from diffusing into the atmosphere by making the seal member closely contact the outer periphery of the nozzle while facilitating the insertion of the nozzle into the seal member Japanese Patent Application No. 11-299366 proposes connecting a cylindrical nozzle insertion member to the seal member and deforming the seal member radially inward in accordance with the sliding of the nozzle insertion member to closely contact the outer periphery of the nozzle. Has been.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In general, the nozzle of a fuel gun is provided with a sensing port and a fuel vapor suction port. When the fuel tank is full and the fuel level in the filler tube rises, the sensing port is submerged below the fuel level. The auto-stop mechanism is activated to automatically stop the fuel supply, and the fuel vapor pushed up into the filler tube with refueling is sucked into the fuel vapor suction port to prevent diffusion to the atmosphere. Is done.
[0005]
However, as proposed in Japanese Patent Application No. 11-299366, when the tip of the nozzle formed with the sensing port and the fuel vapor suction port is inserted into the cylindrical nozzle insertion member, the fuel vapor suction port sucks it. Since fuel vapor flows at a high flow rate through a narrow gap between the nozzle insertion member and the nozzle, a large negative pressure acts on the sensing port that opens to the gap, and the fuel tank is not full, In some cases, the auto-stop mechanism malfunctions and fuel supply stops.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and suppresses a large negative pressure from acting on the sensing port due to the fuel vapor sucked into the fuel vapor suction port, thereby preventing the auto-stop mechanism of the fuel gun from malfunctioning. The purpose is to prevent.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, according to the invention described in claim 1, and the fuel gun inserted portion in which the nozzle of the fuel gun with fuel vapor suction port for sucking the sensing port and fuel vapor automatic stop mechanism is inserted In the filler tube of the fuel tank provided with the tube member provided with the fuel gun insertion portion, the fuel gun insertion portion includes a cylindrical sliding support member supported on the inner peripheral surface of the tube member, and It is slidably supported on the inner peripheral surface of the sliding support member, a substantially tubular nozzle insertion member in which the nozzle of the fueling gun slides are inserted in the axial direction, with the sliding of the nozzle insertion member Te is elastically deformed, to seal between the outer periphery of the nozzle inner periphery to the fuel gun of the sliding support member above the sensing port and the fuel vapor suction port And sealing means, an opening formed so as to face the sensing port to the nozzle insertion member, the opening is formed between the outer periphery of the lower end inner periphery and the nozzle insertion member of the sliding support member a space communicating from the space to bypass the sensing port for sucking fuel vapor in the fuel vapor suction port, a fuel vapor suction passage through the inside of part of the sliding support member, said sliding support A shutter supported by the sliding support member so as to be movable between a closed position contacting each open lower end of the member and the nozzle insertion member and an open position spaced apart from each open lower end, and the shutter on the closed position side And a spring that biases the shutter against the spring by the nozzle insertion member that slides in conjunction with the fuel gun when refueling. Filler tube of the fuel tank, characterized in that it has to be forced movement to come position is proposed.
[0008]
According to the above configuration, the nozzle of the fueling gun is inserted into the substantially cylindrical nozzle insertion member that is slidably supported on the inner peripheral surface of the sliding support member, and the nozzle insertion member is slid in the axial direction. Then, the sealing means elastically deforms and seals between the inner periphery of the sliding support member and the outer periphery of the nozzle of the fuel gun above the sensing port and the fuel vapor suction port. In this state, the nozzle enters the filler tube. After the fuel is supplied, the fuel vapor pushed up from the fuel tank into the filler tube flows into the space communicating with the sensing port between the inner periphery of the lower end of the sliding support member and the outer periphery of the nozzle insertion member. to suck fuel vapor in the fuel vapor suction port while bypassing the sensing port, securely fuel vapor suction port part via a fuel vapor suction passage through the inside of the sliding support member Is prevented from diffusing to the atmosphere, and even if some fuel vapor is sucked through the nozzle insertion member, the flow rate of the fuel vapor is reduced by the opening formed to face the sensing port Thus, the generation of negative pressure is prevented. In this way, the fuel vapor sucked into the fuel vapor suction port bypasses the sensing port, or the flow velocity decreases in the vicinity of the sensing port, so that no negative pressure acts on the sensing port, and the fuel tank becomes full. Thus, the automatic stop mechanism is reliably prevented from malfunctioning before the sensing port is submerged below the fuel level.
[0009]
Further, a shutter supported by the holding member so as to be movable between a closed position contacting each open lower end of the sliding support member and the nozzle insertion member and an open position spaced apart from each open lower end, and this shutter toward the closed position side Since the shutter is forcibly moved to the open position against the spring by the nozzle insertion member that slides in conjunction with the oil gun during refueling, the filler tube oil gun insertion part The fuel vapor is prevented from diffusing outside when the nozzle of the fuel gun is not inserted.
[0010]
The sliding
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described based on examples of the present invention shown in the accompanying drawings.
[0012]
1 to 6 show an embodiment of the present invention. FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a filler pipe oil gun insertion portion, FIG. 2 is a perspective view of a nozzle insertion member, and FIG. FIG. 4 is an operation explanatory diagram when the fueling gun is inserted deeply, FIG. 5 is a diagram showing a state when the fueling gun is refueled, and FIG. 6 is a state when the automatic stop mechanism of the fueling gun is operated. FIG.
[0013]
First, the structure of the fuel gun G provided with the auto-stop mechanism will be described with reference to FIGS.
[0014]
The fuel gun
[0015]
A
[0016]
A
[0017]
A first fuel
[0018]
Accordingly, when the oiler pulls the
[0019]
When the fuel tank becomes full due to the supply of fuel, the fuel level in the filler tube rises, and the
[0020]
While the fuel is being supplied from the fuel gun G to the filler tube of the fuel tank as described above, the fuel vapor in the filler tube is sucked from the fuel
[0021]
Next, the structure of the oil supply
[0022]
An upper portion of the
[0023]
The
[0024]
An annular diaphragm support member 48 is coupled to the upper end portion of the substantially cylindrical sliding
[0025]
As is apparent when referring to FIG. 2, the substantially cylindrical
[0026]
The
[0027]
When the
[0028]
Next, the operation of the embodiment of the present invention having the above configuration will be described.
[0029]
As shown in FIG. 1, when the
[0030]
As shown in FIG. 3, in order to inject fuel into the fuel tank, the
[0031]
In the state where the
[0032]
When the
[0033]
When the supply is injected from the
[0034]
By the way, when the fuel vapor sucked into the fuel
[0035]
However, since the fuel
[0036]
Part of the fuel vapor is a space α (see FIG. 3) formed between the inner periphery of the sliding
[0037]
From the above, the auto-stop mechanism can be activated only when the fuel tank is full and the
[0038]
When the insertion amount of the
[0039]
Although the embodiments of the present invention have been described above, various design changes can be made without departing from the scope of the present invention.
[0040]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the nozzle of the fueling gun is inserted into the substantially cylindrical nozzle insertion member that is slidably supported on the inner peripheral surface of the sliding support member. When the nozzle insertion member is slid in the axial direction, the sealing means is elastically deformed and seals between the inner periphery of the sliding support member and the outer periphery of the nozzle of the fuel gun above the sensing port and the fuel vapor suction port. In this state, when fuel is supplied from the nozzle into the filler tube, the fuel vapor pushed up from the fuel tank into the filler tube is between the lower end inner periphery of the sliding support member and the outer periphery of the nozzle insertion member. after having flowed into the space communicating with the sensing port to suck fuel vapor in the fuel vapor suction port while bypassing the sensing port, a fuel vapor suction passage a portion of which passes through the inside of the sliding support member An opening formed so as to face the sensing port even if a part of the fuel vapor is sucked through the inside of the nozzle insertion member. This reduces the flow rate of the fuel vapor and prevents the generation of negative pressure. In this way, the fuel vapor sucked into the fuel vapor suction port bypasses the sensing port, or the flow velocity decreases in the vicinity of the sensing port, so that no negative pressure acts on the sensing port, and the fuel tank becomes full. Thus, the automatic stop mechanism is reliably prevented from malfunctioning before the sensing port is submerged below the fuel level.
[0041]
Further, a shutter supported by the holding member so as to be movable between a closed position contacting each open lower end of the sliding support member and the nozzle insertion member and an open position spaced apart from each open lower end, and this shutter toward the closed position side Since the shutter is forcibly moved to the open position against the spring by the nozzle insertion member that slides in conjunction with the oil gun during refueling, the oil gun insertion portion of the filler tube The fuel vapor is prevented from diffusing outside when the nozzle of the fuel gun is not inserted.
[Brief description of the drawings]
[Fig. 1] Longitudinal sectional view of filler pipe oil gun insertion part [Fig. 2] Perspective view of nozzle insertion member [Fig. 3] Illustration of operation when the oil gun is inserted shallow [Fig. 4] Oil gun inserted deep Fig. 5 is a diagram showing the state of the fuel gun during refueling. Fig. 6 is a diagram showing the state when the auto stop mechanism of the fuel gun is activated.
14
43,44 tube members
47 sliding member (sliding support member)
53
58 shutters
59
alpha space
Claims (1)
前記給油ガン挿入部(42)は、前記チューブ部材(43,44)の内周面に支持された筒状の摺動支持部材(47)と、
その摺動支持部材(47)の内周面に摺動可能に支持され、前記給油ガン(G)の前記ノズル(14)が挿入されて軸方向に摺動する概略筒状のノズル挿入部材(53)と、
このノズル挿入部材(53)の摺動に伴って弾性変形して、前記センシングポート(33)および前記燃料蒸気吸引ポート(36)の上方において前記摺動支持部材(47)の内周と前記給油ガン(G)の前記ノズル(14)の外周との間をシールするシール手段(55)と、
前記ノズル挿入部材(53)に前記センシングポート(33)に臨むように形成された開口部(53f)と、
前記摺動支持部材(47)の下端内周と前記ノズル挿入部材(53)の外周との間に形成されて前記開口部(53f)に連通する空間(α)と、
この空間(α)から前記センシングポート(33)を迂回して前記燃料蒸気吸引ポート(36)に燃料蒸気を吸引する、一部が前記摺動支持部材(47)の内部を通過する燃料蒸気吸引通路(61)と、
前記摺動支持部材(47)および前記ノズル挿入部材(53)の各下端開口部に当接する閉じ位置および各下端開口部より離間した開き位置の間を移動可能として前記摺動支持部材(47)に支持されたシャッター(58)と、
このシャッター(58)を前記閉じ位置側に付勢するスプリング(59)とを備え、
給油時には、前記給油ガン(G)に連動して摺動する前記ノズル挿入部材(53)により前記シャッター(58)が前記スプリング(59)に抗して前記開き位置に強制移動されるようにしたことを特徴とする燃料タンクのフィラーチューブ。Fuel gun insertion section nozzle (14) is inserted in sensing ports auto-stop mechanism (33) as well as fuel gun having a fuel vapor suction port (36) for sucking fuel vapor (G) and (42), inserting the fuel gun In a filler tube of a fuel tank comprising a tube member (43, 44) provided with a portion (42) ,
The oil gun insertion portion (42) includes a cylindrical sliding support member (47) supported on the inner peripheral surface of the tube member (43, 44),
As is slidably supported by the inner peripheral surface of the sliding support member (47), said substantially tubular nozzle insertion member in which the nozzle (14) slides is inserted in the axial direction of the fuel filling gun (G) ( 53)
Is elastically deformed in accordance with the sliding of the nozzle insertion member (53), the inner circumference and the oil supply of the sliding support member above the sensing port (33) and said fuel vapor suction port (36) (47) cancer sealing means for sealing between the outer peripheral of the nozzle (14) of (G) (55),
It said nozzle insert (53) into the formed opening so as to face the sensing port (33) and (53f),
A space (α) formed between the inner periphery of the lower end of the sliding support member (47) and the outer periphery of the nozzle insertion member (53) and communicating with the opening (53f);
The space (alpha) from bypassing the sensing port (33) for sucking the fuel vapor in the fuel vapor suction port (36), fuel vapor suction to pass through the inside of the part of the sliding support member (47) A passage (61);
The sliding support member (47) is movable between a closed position contacting each lower end opening of the sliding support member (47) and the nozzle insertion member (53) and an open position spaced apart from each lower end opening. A shutter (58) supported by
A spring (59) for urging the shutter (58) toward the closed position;
During refueling, the shutter (58) is forcibly moved to the open position against the spring (59) by the nozzle insertion member (53) sliding in conjunction with the refueling gun (G) . A filler tube for a fuel tank.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000366774A JP4563572B2 (en) | 2000-12-01 | 2000-12-01 | Fuel tank filler tube |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000366774A JP4563572B2 (en) | 2000-12-01 | 2000-12-01 | Fuel tank filler tube |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002166732A JP2002166732A (en) | 2002-06-11 |
JP4563572B2 true JP4563572B2 (en) | 2010-10-13 |
Family
ID=18837334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000366774A Expired - Fee Related JP4563572B2 (en) | 2000-12-01 | 2000-12-01 | Fuel tank filler tube |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4563572B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102656043A (en) * | 2009-12-17 | 2012-09-05 | 本田技研工业株式会社 | Fuel filling pipe device for vehicle |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20070122493A (en) | 2005-04-19 | 2007-12-31 | 이턴 코포레이션 | Capless closure assembly and method for fuel tank filler |
EP2125418A2 (en) * | 2007-03-29 | 2009-12-02 | Illinois Tool Works Inc. | Improvements to fuel shut-off valve assemblies and methods of making and assembling the same |
US10189350B2 (en) * | 2017-01-17 | 2019-01-29 | Ford Global Technologies, Llc | Fuel drip retention |
CN108372782A (en) * | 2018-04-25 | 2018-08-07 | 江苏长川科技有限公司 | A kind of oil filling orifice of fuel tank self sealss leak-proof arrangement |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54159715A (en) * | 1978-06-08 | 1979-12-17 | Yamaha Motor Co Ltd | Fuel tank |
JPS6351828U (en) * | 1986-09-24 | 1988-04-07 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4242599C2 (en) * | 1992-12-16 | 1996-04-25 | Temtec Fahrzeugtechnik Entwicklungsgesellschaft Mbh | Container closure |
JP2978893B2 (en) * | 1997-07-24 | 1999-11-15 | 日本ピラー工業株式会社 | Fuel filler seal device |
-
2000
- 2000-12-01 JP JP2000366774A patent/JP4563572B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54159715A (en) * | 1978-06-08 | 1979-12-17 | Yamaha Motor Co Ltd | Fuel tank |
JPS6351828U (en) * | 1986-09-24 | 1988-04-07 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102656043A (en) * | 2009-12-17 | 2012-09-05 | 本田技研工业株式会社 | Fuel filling pipe device for vehicle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002166732A (en) | 2002-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6029635A (en) | Fuel vapor emission preventing system | |
JP3536289B2 (en) | Evaporative fuel emission control device and evaporative fuel passage used therefor | |
JP3362594B2 (en) | Automotive fuel storage device | |
JP6503356B2 (en) | Capless fuel device | |
JP6488272B2 (en) | Fuel supply pipe oil supply structure | |
FR2699463A1 (en) | Improvement to a fuel tank. | |
JP3919300B2 (en) | Fuel vapor control device for fuel tank | |
SK17193A3 (en) | Check valve | |
JP4563572B2 (en) | Fuel tank filler tube | |
JP3244008B2 (en) | Fuel tank | |
JP3886344B2 (en) | Check valve for fuel tank | |
US20120234302A1 (en) | Evaporative fuel treatment apparatus of vehicle | |
JPH0960744A (en) | Check valve structure | |
KR200382958Y1 (en) | Fuel nozzle for mixing prevention of lubricator | |
JP4660156B2 (en) | Fuel backflow prevention valve | |
JP2000016097A (en) | Check valve for filler pipe of fuel tank | |
JP4037963B2 (en) | Check valve for filler pipe of fuel tank | |
JP2001180308A (en) | Device for suppressing fuel vapor emission | |
JP2001523195A (en) | Automotive tank and flange for the tank | |
JP2000016099A (en) | Check valve for filler pipe of fuel tank | |
JP4638319B2 (en) | Evaporative fuel emission suppression device for fuel tank | |
CN111267606B (en) | Oil supply device | |
JP4608377B2 (en) | Evaporative fuel emission suppression device | |
JP3932784B2 (en) | Refueling nozzle | |
JPH11199000A (en) | Seal member |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100112 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100714 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100729 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140806 Year of fee payment: 4 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |