JP4553121B2 - 回転ダンパー - Google Patents
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Description
したがって、収容部に空気が溜まることにより、組み付け性が悪くなるとともに、粘性流体中に空気が混入してトルクにバラツキが発生し、トルク精度が一定しなくなる(トルクむらが発生する。)。
(1)駆動部材に係合する被駆動回転部を一体的に備えた被駆動回転部材と、この被駆動回転部材を回転自在に保持する固定支持部材と、この固定支持部材と前記被駆動回転部材との間に形成される収容部と、この収容部内に収容され、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転するのを制動する粘性流体と、からなる回転ダンパーにおいて、前記収容部の外周囲を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止するシール手段を設け、前記被駆動回転部材の内側円筒壁の内周と、この内側円筒壁内へ挿入される前記固定支持部材の中心軸の外周との間を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止する第2シール手段を設け、前記内側円筒壁に、熱変形させることによって前記第2シール手段を包囲し、前記第2シール手段が前記内側円筒壁と前記固定支持部材の中心軸との間から外れるのを防止する外れ防止部を設けたことを特徴とする。
(2)駆動部材に係合する被駆動回転部を一体的に備えた被駆動回転部材と、この被駆動回転部材を回転自在に保持する固定支持部材と、この固定支持部材と前記被駆動回転部材との間に形成される収容部と、この収容部内に収容され、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転するのを制動する粘性流体と、からなる回転ダンパーにおいて、前記収容部の外周囲を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止するシール手段を設け、前記被駆動回転部材の内側円筒壁の内周と、この内側円筒壁内へ挿入される前記固定支持部材の中心軸の外周との間を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止する第2シール手段を設け、この第2シール手段は、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とを組み付けることにより、前記内側円筒壁に設けた押圧突起と前記中心軸に設けた周回段部とによって前記内側円筒壁と前記中心軸との間から外れないように保持されることを特徴とする。
(3)駆動部材に係合する被駆動回転部を一体的に備えた被駆動回転部材と、この被駆動回転部材を回転自在に保持する固定支持部材と、この固定支持部材と前記被駆動回転部材との間に形成される収容部と、この収容部内に収容され、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転するのを制動する粘性流体と、からなる回転ダンパーにおいて、前記収容部の外周囲を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止するシール手段を設け、前記被駆動回転部材の内側円筒壁の内周と、この内側円筒壁内へ挿入される前記固定支持部材の中心軸の外周との間を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止する第2シール手段を設け、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とを相対的に回転可能に係合させる係合手段を、前記第2シール手段に近傍に設けたことを特徴とする。
(4)駆動部材に係合する被駆動回転部を一体的に備えた被駆動回転部材と、この被駆動回転部材を回転自在に保持する固定支持部材と、この固定支持部材と前記被駆動回転部材との間に形成される収容部と、この収容部内に収容され、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転するのを制動する粘性流体と、からなる回転ダンパーにおいて、前記収容部の外周囲を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止するシール手段を設け、前記被駆動回転部材の内側円筒壁の外周と、この内側円筒壁が挿入される前記固定支持部材の内側円筒壁の内周との間を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止する第2シール手段を設け、前記被駆動回転部材の内側円筒壁と前記固定支持部材との少なくとも一方に、熱変形させることによって前記第2シール手段を包囲し、前記第2シール手段が前記被駆動回転部材の内側円筒壁と前記固定支持部材の内側円筒壁との間から外れるのを防止する外れ防止部を設けたことを特徴とする。
(5)駆動部材に係合する被駆動回転部を一体的に備えた被駆動回転部材と、この被駆
動回転部材を回転自在に保持する固定支持部材と、この固定支持部材と前記被駆動回転部材との間に形成される収容部と、この収容部内に収容され、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転するのを制動する粘性流体と、からなる回転ダンパーにおいて、前記収容部の外周囲を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止するシール手段を設け、前記被駆動回転部材の内側円筒壁の外周と、この内側円筒壁が挿入される前記固定支持部材の内側円筒壁の内周との間を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止する第2シール手段を設け、前記固定支持部材の底面部に、熱変形させることによって前記第2シール手段を包囲し、前記第2シール手段が前記被駆動回転部材の内側円筒壁と前記固定支持部材の内側円筒壁との間から外れるのを防止する外れ防止部を設けたことを特徴とする。
そして、内側有底円筒壁16の下側外周には、後述する固定支持部材21の係合突起24aとで相対的に回転可能な相補的係合部を形成する、下端が平面とされた係止周回溝16aが設けられている。
なお、内側有底円筒壁16は、被駆動回転部材11と固定支持部材21とを組み付けたとき、固定支持部材21の底壁22の下側へ突出しない長さとされている。
そして、外側円筒壁23には、内側下端に、被駆動回転部材11の保持フランジ部15を内側に回転可能に収容する下側段部23dが設けられ、内側上端に、被駆動回転部材11の保持フランジ部13を内側に回転可能に収容する上側段部23uが設けられている。
また、内側円筒壁24の内周には、被駆動回転部材11の係止周回溝16aに対応する高さに、被駆動回転部材11の係止周回溝16aとで相対的に回転可能な相補的係合部を形成する、下端が平面とされ、上側が内側へ進むにしたがって下側へ下降する傾斜面とされた、例えば、180度の間隔で円周方向に位置する係合突起24aが一体的に設けられている。
また、取付部27は、底部22から一旦外側へ延びた後に上側へ延び、上端外側に保持爪28aを有する保持片28と、底部22から外側へ延び、保持爪28aとの間に保持する被取付部材、例えば、被取付板の間隔を有する保持突起(図示省略)とで構成されている。
まず、図1に示すように、作業台の上に固定支持部材21を載置し、外側円筒壁23と内側円筒壁24とで形成される環状凹部内に所定量の粘性流体51を注入する。
そして、外側円筒壁14の外側に両保持フランジ部13,15でOリング31を保持させた被駆動回転部材11の下側を、内側有底円筒壁16を内側円筒壁24内へ挿入するのをガイドとして固定支持部材21内へ挿入する。
このようにして被駆動回転部材11の下側を固定支持部材21内へ挿入すると、被駆動回転部材11と固定支持部材21とで形成される収容部41の外周囲がOリング31で封止されるので、粘性流体51および空気は被駆動回転部材11と固定支持部材21とで圧縮されながら被駆動回転部材11と固定支持部材21との間を外側から内側へと移動し、外側円筒壁14と内側円筒壁24との間へと進入する。
なお、空気は、粘性流体51よりも速く移動することにより、外側円筒壁14と内側円筒壁24との間から内側有底円筒壁16と内側円筒壁24との間を通って外へ排出され、収容部41内に空気が残らなくなる。
また、内側有底円筒壁16の下側が係合突起24aを乗り越えて内側円筒壁24内へ進入することにより、係合突起24aが係止周回溝16a内に突入し、係合突起24aが、図2に示すように、係止周回溝16aに係合するとともに、内側円筒壁24の上端が被駆動回転部材11に当接して収容部41の内周囲を閉塞した状態となり、組み付け(組立)が終了する。
まず、被駆動回転部材11が回転すると、被駆動回転部材11と固定支持部材21との間に位置する粘性流体51の粘性抵抗およびせん断抵抗により、被駆動回転部材11の回転を制動する。
したがって、被駆動回転部材11の歯車部12が噛み合う歯車、ラックなどの回転または移動を制動し、歯車、ラックなどをゆっくりと回転または移動させる。
そして、収容部41の内周囲を、被駆動回転部材11と内側円筒壁24、および、内側有底円筒壁16と内側円筒壁24とで閉塞したので、閉塞部材を別途用意することなく収容部41の内周囲を閉塞でき、粘性流体51が収容部41から漏れるのを防止することができる。
さらに、内側有底円筒壁16の外周と内側円筒壁24の内周との間に、被駆動回転部材11と固定支持部材21とが相対的に回転する回転軸方向へ移動するのを規制するとともに、被駆動回転部材11と固定支持部材21とが相対的に回転可能な、係合部(係合手段)としての相補的係合部(係止周回溝16a、係合突起24a)を設けたので、固定支持部材21に対して被駆動回転部材11が抜け難くなり、また、被駆動回転部材11と固定支持部材21とが接触部分の少ない中心部分で接触することによって被駆動回転部材11と固定支持部材21との摩擦抵抗が少なくなるとともに、被駆動回転部材11と固定支持部材21との間に粘性流体51が入り込むことにより、被駆動回転部材11と固定支持部材21との摩擦抵抗がさらに少なくなる。
また、外側円筒壁14に保持フランジ部15を設けたので、外側円筒壁14からOリング31が抜く落ちなくなることにより、組み付け作業を作業性よく行うことができる。
23iは係止爪を示し、外側円筒壁23の上端内側に、上側が内側へ下降する傾斜とされて内側へ突出させて設けられ、被駆動回転部材11の保持フランジ部13の上面に回転可能に係合するように所定間隔、例えば、90度分割で円周方向へ4つ設けられている。
上記した保持フランジ部13と係合爪23iとは、被駆動回転部材11と固定支持部材21とを相対的に回転可能に係合させる係合部を構成している。
この第2実施例の回転ダンパーDにおける他の部分は、内側有底円筒壁16に係止周回溝が設けられていない点と、外側円筒壁23に上側段部が設けられていない点と、内側円筒壁24に係合突起が設けられていない点とを除いて、第1実施例と同じ構成とされている。
まず、図1に示すように、作業台の上に固定支持部材21を載置し、外側円筒壁23と内側円筒壁24とで形成される環状凹部内に所定量の粘性流体51を注入する。
そして、外側円筒壁14の外側に両保持フランジ部13,15でOリング31を保持させた被駆動回転部材11の下側を、内側有底円筒壁16を内側円筒壁24内へ挿入するのをガイドとして固定支持部材21内へ挿入する。
このようにして被駆動回転部材11の下側を固定支持部材21内へ挿入すると、被駆動回転部材11と固定支持部材21とで形成される収容部41の外周囲がOリング31で封止されるので、粘性流体51および空気は被駆動回転部材11と固定支持部材21とで圧縮されながら被駆動回転部材11と固定支持部材21との間を外側から内側へと移動し、外側円筒壁14と内側円筒壁24との間へと進入する。
なお、空気は、粘性流体51よりも速く移動することにより、外側円筒壁14と内側円筒壁24との間から内側有底円筒壁16と内側円筒壁24との間を通って外へ排出され、、収容部41内に空気が残らなくなる。
また、内側有底円筒壁16の下側が内側円筒壁24内へ進入し、図3に示すように、内側円筒壁24の上端が被駆動回転部材11に当接して収容部41の内周囲を閉塞した状態となり、組み付け(組立)が終了する。
23oは周回係止部を示し、外側円筒壁23の上端外側に、上側が外側へ下降する傾斜面とされて外側へ突出させて、被駆動回転部材11の保持フランジ部13の係合爪13cが下面に回転可能に係合するように周回させて設けられている。
上記した係合爪13cと周回係止部23oとは、被駆動回転部材11と固定支持部材21とを相対的に回転可能に係合させる係合部を構成している。
この第3実施例の回転ダンパーDにおける他の部分は、内側有底円筒壁16に係止周回溝が設けられていない点と、外側円筒壁23に上側段部が設けられていない点と、内側円筒壁24に係合突起が設けられていない点とを除いて、第1実施例と同じ構成とされている。
まず、図1に示すように、作業台の上に固定支持部材21を載置し、外側円筒壁23と内側円筒壁24とで形成される環状凹部内に所定量の粘性流体51を注入する。
そして、外側円筒壁14の外側に両保持フランジ部13,15でOリング31を保持させた被駆動回転部材11の下側を、内側有底円筒壁16を内側円筒壁24内へ挿入するのをガイドとして固定支持部材21内へ挿入する。
このようにして被駆動回転部材11の下側を固定支持部材21内へ挿入すると、被駆動回転部材11と固定支持部材21とで形成される収容部41の外周囲がOリング31で封止されるので、粘性流体51および空気は被駆動回転部材11と固定支持部材21とで圧縮されながら被駆動回転部材11と固定支持部材21との間を外側から内側へと移動し、外側円筒壁14と内側円筒壁24との間へと進入する。
なお、空気は、粘性流体51よりも速く移動することにより、外側円筒壁14と内側円筒壁24との間から内側有底円筒壁16と内側円筒壁24との間を通って外へ排出され、、収容部41内に空気が残らなくなる。
また、内側有底円筒壁16の下側が内側円筒壁24内へ進入し、図4に示すように、内側円筒壁24の上端が被駆動回転部材11に当接して収容部41の内周囲を閉塞した状態となり、組み付け(組立)が終了する。
なお、内側有底円筒壁16は、被駆動回転部材11と固定支持部材21とを組み付けたとき、固定支持部材21の底壁22の下側へ所定長突出する長さとされている。
そして、内側有底円筒壁16の下端部分は、後述するように周回凹部22a内へ熱変形されられることにより、係止部16bとなり、この係止部16bは、周回凹部22aとともに、被駆動回転部材11と固定支持部材21とを相対的に回転可能に係合させる係合部を構成する。
この第4実施例の回転ダンパーDにおける他の部分は、第1実施例と同じ構成とされている。
まず、図5に示すように、作業台の上に固定支持部材21を載置し、外側円筒壁23と内側円筒壁24とで形成される環状凹部内に所定量の粘性流体51を注入する。
そして、外側円筒壁14の外側に両保持フランジ部13,15でOリング31を保持させた被駆動回転部材11の下側を、内側有底円筒壁16を内側円筒壁24内へ挿入するのをガイドとして固定支持部材21内へ挿入する。
このようにして被駆動回転部材11の下側を固定支持部材21内へ挿入すると、被駆動回転部材11と固定支持部材21とで形成される収容部41の外周囲がOリング31で封止されるので、粘性流体51および空気は被駆動回転部材11と固定支持部材21とで圧縮されながら被駆動回転部材11と固定支持部材21との間を外側から内側へと移動し、外側円筒壁14と内側円筒壁24との間へと進入する。
なお、空気は、粘性流体51よりも速く移動することにより、外側円筒壁14と内側円筒壁24との間から内側有底円筒壁16と内側円筒壁24との間を通って外へ排出され、、収容部41内に空気が残らなくなる。
また、内側有底円筒壁16の下側が係合突起24aを乗り越えて内側円筒壁24内へ進入することにより、係合突起24aが係止周回溝16a内に突入し、係合突起24aが、図6に示すように、係止周回溝16aに係合する。
そして、係止周回溝16aに係合突起24aを係合させた状態で内側有底円筒壁16の下側を熱変形させて係止部16bを設けることができるので、内側有底円筒壁16の下側を熱変形させて係止部16bを設ける作業を作業性よく行うことができる。
そして、この第5実施例における動作は、第1実施例と同じになるので、説明を省略する。
なお、この発明の第5実施例によれば、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
そして、内側円筒壁16Aの内周には、下端から上下方向の中央部分位まで延びる、例えば、60度の等間隔で6本の溝16cと、この溝16cの上側に位置し、後述する固定支持部材21の係止周回溝25aとで相対的に回転可能な相補的係合部を形成する、上端が平面とされ、下側が下側へ進むにしたがって外側へ拡開する傾斜面とされた、例えば、180度の間隔で円周方向に位置する係合突起16dとが一体的に設けられている。
なお、内側円筒壁16Aは、被駆動回転部材11と固定支持部材21とを組み付けたとき、固定支持部材21の中心軸25の上側へ所定長突出する長さとされている。
そして、内側円筒壁16Aの上端部分は、後述するように内側へ熱変形させられることにより、内側円筒壁16Aと中心軸25との間からOリング32が外れるのを防止する外れ防止部16eとなる。
そして、中心軸25には、被駆動回転部材11の係合突起16dに対応する外周の高さに、被駆動回転部材11の係合突起16dとで相対的に回転可能な相補的係合部を形成する、上端が平面とされた係止周回溝25aが設けられ、上端の外側に、Oリング32を収容する収容部としての周回段部25bが設けられている。
まず、図9に示すように、作業台の上に固定支持部材21を載置し、外側円筒壁23と内側円筒壁24とで形成される環状凹部内に所定量の粘性流体51を注入する。
そして、外側円筒壁14の外側に両保持フランジ部13,15でOリング31を保持させた被駆動回転部材11の下側を、中心軸25を内側円筒壁16A内へ挿入するのをガイドとして固定支持部材21内へ挿入する。
このようにして被駆動回転部材11の下側を固定支持部材21内へ挿入すると、被駆動回転部材11と固定支持部材21とで形成される収容部41の外周囲がOリング31で封止されるので、粘性流体51および空気は被駆動回転部材11と固定支持部材21とで圧縮されながら被駆動回転部材11と固定支持部材21との間を外側から内側へと移動し、溝16cを通って内側円筒壁16Aと中心軸25との間へ進入する。
なお、空気は、粘性流体51よりも速く移動することにより、外側円筒壁14と内側円筒壁24との間、両内側円筒壁16A,24の間、溝16cから内側円筒壁16Aと中心軸25との間を通って外へ排出され、収容部41内に空気が残らなくなる。
また、中心軸25が係合突起16dを乗り越えて内側円筒壁16A内へ進入することにより、係合突起16dが係止周回溝25a内に突入し、係合突起16dが、図10に示すように、係止周回溝25aに係合する。
この状態で、例えば、電流を流して加熱させたヒートチップを、内側円筒壁16Aの上側へ押し当てて内側へ熱変形させ、図10に示すように、内側円筒壁16Aと中心軸25との間からOリング32が外れるのを防止する外れ防止部16eを設けることにより、組み付け(組立)が終了する。
なお、この発明の第6実施例によれば、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
そして、この実施例における被駆動回転部材11と固定支持部材21とを相対的に回転可能に係合させる係合手段は、図3または図4の実施例の構成としてもよい。
そして、内側有底円筒壁16には、内周に下端から上下方向の中央部分位まで延びる、例えば、60度の等間隔で6本の溝16cと、この溝16cの上側に位置し、後述する固定支持部材21の係止周回溝25aとで相対的に回転可能な相補的係合部を形成する、上端が平面とされ、下側が下側へ進むにしたがって外側へ拡開する傾斜面とされた、例えば、180度の間隔で円周方向に位置する係合突起16dとが一体的に設けられ、押圧突起として機能する上底には、中心に孔16fが設けられている。
なお、内側有底円筒壁16は、被駆動回転部材11と固定支持部材21とを組み付けたとき、固定支持部材21の中心軸25の上側が上底の下面に当接する長さとされている。
そして、内側有底円筒壁16の上底は、Oリング32を押圧する押圧突起として機能する。
まず、図11に示すように、作業台の上に固定支持部材21を載置し、外側円筒壁23と内側円筒壁24とで形成される環状凹部内に所定量の粘性流体51を注入する。
そして、Oリング32を中心軸25の周回段部25bに位置させた後、外側円筒壁14の外側に両保持フランジ部13,15でOリング31を保持させた被駆動回転部材11の下側を、中心軸25を内側有底円筒壁16内へ挿入するのをガイドとして固定支持部材21内へ挿入する。
このようにして被駆動回転部材11の下側を固定支持部材21内へ挿入すると、被駆動回転部材11と固定支持部材21とで形成される収容部41の外周囲がOリング31で封止されるので、粘性流体51および空気は被駆動回転部材11と固定支持部材21とで圧縮されながら被駆動回転部材11と固定支持部材21との間を外側から内側へと移動し、溝16cを通って内側円筒壁16と中心軸25との間へ進入する。
なお、空気は、粘性流体51よりも速く移動することにより、外側円筒壁14と内側円筒壁24との間、内側有底円筒壁16と内側円筒壁24との間、溝16cから内側有底円筒壁16と中心軸25との間を通って外へ排出され、収容部41内に空気が残らなくなる。
また、中心軸25が係合突起16dを乗り越えて内側有底円筒壁16内へ進入することにより、係合突起16dが係止周回溝25a内に突入し、係合突起16dが、図12に示すように、係止周回溝25aに係合する。
また、内側有底円筒壁16の上底(押圧突起)は、内側有底円筒壁16と中心軸25との間からOリング32が外れるのを防止するように保持し、組み付け(組立)が終了する。
なお、この発明の第7実施例によれば、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
そして、この実施例における被駆動回転部材11と固定支持部材21とを相対的に回転可能に係合させる係合手段は、図3または図4の実施例の構成としてもよい。
そして、内側円筒壁16Aの内周には、下端から上下方向の、後述する固定支持部材21の周回収容溝25cよりも下側となる部分まで延びる、例えば、60度の等間隔で6本の溝16cと、この溝16cの上側に位置し、後述する固定支持部材21の係止周回溝25aとで相対的に回転可能な相補的係合部を形成する、上端が平面とされ、下側が下側へ進むにしたがって外側へ拡開する傾斜面とされた、例えば、180度の間隔で円周方向に位置する係合突起16dとが一体的に設けられている。
なお、内側円筒壁16Aは、被駆動回転部材11と固定支持部材21とを組み付けたとき、固定支持部材21の中心軸25の上側へ所定長突出する長さとされている。
そして、内側円筒壁16Aの上端部分は、後述するように内側へ熱変形させられることにより、内側円筒壁16Aと中心軸25との間からOリング32が外れるのを防止する外れ防止部16eとなる。
そして、中心軸25には、被駆動回転部材11の係合突起16dに対応する外周の高さに、被駆動回転部材11の係合突起16dとで相対的に回転可能な相補的係合部を形成する、上端が平面とされた係止周回溝25aが設けられ、上端の外側に、Oリング32を収容する収容部としての周回段部25bが設けられ、係止周回溝25aよりも下側の外周に、Oリング33を収容する収容部としての周回収容溝25cが設けられている。
まず、図13に示すように、作業台の上に固定支持部材21を載置し、外側円筒壁23と内側円筒壁24とで形成される環状凹部内に所定量の粘性流体51を注入する。
そして、Oリング33を中心軸25の周回収容溝25cに装着させた後、外側円筒壁14の外側に両保持フランジ部13,15でOリング31を保持させた被駆動回転部材11の下側を、中心軸25を内側円筒壁16A内へ挿入するのをガイドとして固定支持部材21内へ挿入する。
このようにして被駆動回転部材11の下側を固定支持部材21内へ挿入すると、被駆動回転部材11と固定支持部材21とで形成される収容部41の外周囲がOリング31で封止されるので、粘性流体51および空気は被駆動回転部材11と固定支持部材21とで圧縮されながら被駆動回転部材11と固定支持部材21との間を外側から内側へと移動し、溝16cを通って内側円筒壁16と中心軸25との間へ進入する。
なお、空気は、粘性流体51よりも速く移動することにより、外側円筒壁14と内側円筒壁24との間、両内側円筒壁16A,24の間、溝16cから内側円筒壁16Aと中心軸25との間を通って外へ排出され、収容部41内に空気が残らなくなる。
また、中心軸25が係合突起16dを乗り越えて内側円筒壁16A内へ進入することにより、係合突起16dが係止周回溝25a内に突入し、係合突起16dが、図14に示すように、係止周回溝25aに係合する。
この状態で、例えば、電流を流して加熱させたヒートチップを、内側円筒壁16Aの上側へ押し当てて内側へ熱変形させ、図14に示すように、内側円筒壁16Aと中心軸25との間からOリング32が外れるのを防止する外れ防止部16eを設けることにより、組み付け(組立)が終了する。
なお、この発明の第8実施例によれば、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
そして、この実施例における被駆動回転部材11と固定支持部材21とを相対的に回転可能に係合させる係合手段は、図3または図4の実施例の構成としてもよい。
また、内側円筒壁16Aと中心軸25との間を封止するOリング32,33はいずれか一方を設ければよく、Oリング33とする場合は、溝16cを設けない方が望ましい。
さらに、内側円筒壁16Aに代えて、図11および図12の実施例の内側有底円筒壁16としてもよい。
そして、内側有底円筒壁16の下側外周には、後述する固定支持部材21の係止周回溝24bとで相対的に回転可能な相補的係合部を形成する、上端が平面とされ、下側が内側へ進むにしたがって下側へ下降する傾斜面とされた係合突起16gが設けられている。
なお、内側有底円筒壁16は、被駆動回転部材11と固定支持部材21とを組み付けたとき、固定支持部材21の底壁22の下側へ所定長突出する長さとされている。
そして、内側有底円筒壁16の下端部分は、後述するように周回凹部22b内へ熱変形されられることにより、係止部16bとなり、この係止部16bは、周回凹部22bとともに、被駆動回転部材11と固定支持部材21とを相対的に回転可能に係合させる係合部を構成する。
そして、底壁22には、底壁22の外側に、内側円筒壁24の中心(底壁2の中心)を中心とし、被駆動回転部材11と固定支持部材1とを相対的に回転可能に係合させる係合部を構成する周回凹部22bが内側円筒壁24まで達する状態で設けられている。
また、内側円筒壁24の内周には、被駆動回転部材11の係合突起16gに対応する高さに、被駆動回転部材11の係合突起16gとで相対的に回転可能な相補的係合部を形成する、上端が平面とされた係止周回溝24bが設けられている。
まず、図15に示すように、作業台の上に固定支持部材21を載置し、外側円筒壁23と内側円筒壁24とで形成される環状凹部内に所定量の粘性流体51を注入する。
そして、外側円筒壁14の外側に両保持フランジ部13,15でOリング31を保持させた被駆動回転部材11の下側を、内側有底円筒壁16を内側円筒壁24内へ挿入するのをガイドとして固定支持部材21内へ挿入する。
このようにして被駆動回転部材11の下側を固定支持部材21内へ挿入すると、被駆動回転部材11と固定支持部材21とで形成される収容部41の外周囲がOリング31で封止されるので、粘性流体51および空気は被駆動回転部材11と固定支持部材21とで圧縮されながら被駆動回転部材11と固定支持部材21との間を外側から内側へと移動し、外側円筒壁14と内側円筒壁24との間へと進入する。
なお、空気は、粘性流体51よりも速く移動することにより、外側円筒壁14と内側円筒壁24との間から内側有底円筒壁16と内側円筒壁24との間を通って外へ排出され、、収容部41内に空気が残らなくなる。
また、内側円筒壁24が係合突起16gを乗り越え、内側有底円筒壁16が内側円筒壁24内へ進入することにより、係合突起16gが係止周回溝24b内に突入し、係合突起16gが、図16に示すように、係止周回溝24bに係合する。
そして、係止周回溝24bに係合突起16gを係合させた状態で内側有底円筒壁16の下側を熱変形させて外れ防止部16eを設けることができるので、内側有底円筒壁16の下側を熱変形させて外れ防止部16eを設ける作業を作業性よく行うことができる。
そして、この実施例における被駆動回転部材11と固定支持部材21とを相対的に回転可能に係合させる係合手段は、図3または図4の実施例の構成としてもよい。
そして、この第10実施例における動作は、第1実施例と同じになるので、説明を省略する。
なお、この発明の第10実施例によれば、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
そして、この実施例における被駆動回転部材11と固定支持部材21とを相対的に回転可能に係合させる係合手段は、図3または図4の実施例の構成としてもよい。
また、Oリング32が外れるのを防止するために熱変形させることによって設ける外れ防止部は、被駆動回転部材11の内側円筒壁と、固定支持部材21の底壁との少なくとも一方に設ければよい。
11 被駆動回転部材
12 歯車部
13 保持フランジ部
13c 係合爪
14 外側円筒壁
15 保持フランジ部
16 内側有底円筒壁
16A 内側円筒壁
16a 係止周回溝
16b 係止部
16c 溝
16d 係合突起
16e 外れ防止部
16f 孔
16g 係合突起
21 固定支持部材
22 底壁
22A 底壁
22a 周回凹部
22b 周回凹部
22c 外れ防止部
23 外側円筒壁
23d 下側段部
23u 上側段部
23i 係合爪
23o 周回係止部
24 内側円筒壁
24a 係合突起
24b 係止周回溝
25 中心軸
25a 係止周回溝
25b 周回段部
25c 周回収容溝
27 取付部
28 保持片
28a 保持爪
31 Oリング
32 Oリング
33 Oリング
41 収容部
51 粘性流体
Claims (5)
- 駆動部材に係合する被駆動回転部を一体的に備えた被駆動回転部材と、
この被駆動回転部材を回転自在に保持する固定支持部材と、
この固定支持部材と前記被駆動回転部材との間に形成される収容部と、
この収容部内に収容され、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転するのを制動する粘性流体と、
からなる回転ダンパーにおいて、
前記収容部の外周囲を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止するシール手段を設け、
前記被駆動回転部材の内側円筒壁の内周と、この内側円筒壁内へ挿入される前記固定支持部材の中心軸の外周との間を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止する第2シール手段を設け、
前記内側円筒壁に、熱変形させることによって前記第2シール手段を包囲し、前記第2シール手段が前記内側円筒壁と前記固定支持部材の中心軸との間から外れるのを防止する外れ防止部を設けた、
ことを特徴とする回転ダンパー。 - 駆動部材に係合する被駆動回転部を一体的に備えた被駆動回転部材と、
この被駆動回転部材を回転自在に保持する固定支持部材と、
この固定支持部材と前記被駆動回転部材との間に形成される収容部と、
この収容部内に収容され、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転するのを制動する粘性流体と、
からなる回転ダンパーにおいて、
前記収容部の外周囲を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止するシール手段を設け、
前記被駆動回転部材の内側円筒壁の内周と、この内側円筒壁内へ挿入される前記固定支持部材の中心軸の外周との間を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止する第2シール手段を設け、
この第2シール手段は、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とを組み付けることにより、前記内側円筒壁に設けた押圧突起と前記中心軸に設けた周回段部とによって前記内側円筒壁と前記中心軸との間から外れないように保持される、
ことを特徴とする回転ダンパー。 - 駆動部材に係合する被駆動回転部を一体的に備えた被駆動回転部材と、
この被駆動回転部材を回転自在に保持する固定支持部材と、
この固定支持部材と前記被駆動回転部材との間に形成される収容部と、
この収容部内に収容され、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転するのを制動する粘性流体と、
からなる回転ダンパーにおいて、
前記収容部の外周囲を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止するシール手段を設け、
前記被駆動回転部材の内側円筒壁の内周と、この内側円筒壁内へ挿入される前記固定支持部材の中心軸の外周との間を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止する第2シール手段を設け、
前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とを相対的に回転可能に係合させる係合手段を、前記第2シール手段に近傍に設けた、
ことを特徴とする回転ダンパー。 - 駆動部材に係合する被駆動回転部を一体的に備えた被駆動回転部材と、
この被駆動回転部材を回転自在に保持する固定支持部材と、
この固定支持部材と前記被駆動回転部材との間に形成される収容部と、
この収容部内に収容され、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転するのを制動する粘性流体と、
からなる回転ダンパーにおいて、
前記収容部の外周囲を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止するシール手段を設け、
前記被駆動回転部材の内側円筒壁の外周と、この内側円筒壁が挿入される前記固定支持部材の内側円筒壁の内周との間を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止する第2シール手段を設け、
前記被駆動回転部材の内側円筒壁と前記固定支持部材との少なくとも一方に、熱変形させることによって前記第2シール手段を包囲し、前記第2シール手段が前記被駆動回転部材の内側円筒壁と前記固定支持部材の内側円筒壁との間から外れるのを防止する外れ防止部を設けた、
ことを特徴とする回転ダンパー。 - 駆動部材に係合する被駆動回転部を一体的に備えた被駆動回転部材と、
この被駆動回転部材を回転自在に保持する固定支持部材と、
この固定支持部材と前記被駆動回転部材との間に形成される収容部と、
この収容部内に収容され、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転するのを制動する粘性流体と、
からなる回転ダンパーにおいて、
前記収容部の外周囲を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止するシール手段を設け、
前記被駆動回転部材の内側円筒壁の外周と、この内側円筒壁が挿入される前記固定支持部材の内側円筒壁の内周との間を、前記被駆動回転部材と前記固定支持部材とが相対的に回転可能に封止する第2シール手段を設け、
前記固定支持部材の底面部に、熱変形させることによって前記第2シール手段を包囲し、前記第2シール手段が前記被駆動回転部材の内側円筒壁と前記固定支持部材の内側円筒壁との間から外れるのを防止する外れ防止部を設けた、
ことを特徴とする回転ダンパー。
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