JP4514361B2 - Chip antenna and its characteristic adjustment method - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客仕様に応じてその共振周波数を適応的に設定可能なチップアンテナとその特性調整方法に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
近時、各種情報通信機器に内蔵するアンテナとして、平板状の導体またはミアンダ状に蛇行した導体からなるアンテナ導体を、誘電体チップに埋め込んだ、または誘電体チップの表面に積層したチップアンテナが注目されている。この種のチップアンテナは、例えば高さ2mm、幅4mm、長さ10mm程度の外形寸法を有するものとして実現され、印刷配線回路基板等に実装して使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところでチップアンテナは、携帯電話機等の無線装置に実装したとき、所定の共振周波数を持つことが必要なので、実装する装置毎に要求されるアンテナ仕様が異なる。特にその共振周波数は客先での用途に合わせてチューニングされる。しかしながら客先の様々な要求に応じてアンテナ導体のパターンを設計し直すには多大な経費が掛かることが否めない。またアンテナ導体をトリミングすることでその共振周波数を調整することも提唱されているが、トリミング装置が高価な上、その調整(トリミング)に手間が掛かると言う問題がある。
【0004】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、共通のモデルから、客先毎に要求される種々のアンテナ仕様に応じてチューニングされた特性を持つ複数種類のチップアンテナを容易に実現することのできるチップアンテナを提供することにある。
また本発明は、共通モデルのチップアンテナから、客先毎に要求される種々のアンテナ仕様に応じてそのアンテナ特性を簡易にチューニングすることのできるチップアンテナの特性調整方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するべく本発明に係るチップアンテナは、例えばミアンダ状に予めパターニングした金属板からなり、誘電体チップに埋め込んで、または誘電体チップの表面に積層して設けられるアンテナ導体と、このアンテナ導体の互いに異なる部位からそれぞれ導出されて前記誘電体チップから突出して選択的に用いられる複数の端子とを備えたことを特徴としている。
【0006】
そして上記複数の端子中の、所望とする共振周波数を設定し得る端子だけを使用することで、チップアンテナの共振周波数を選択的に設定することを特徴としている。この際、前記複数の端子中の選択的に用いられる端子を、前記誘電体チップからの突出長を調整して切断することで、その共振周波数を微調整するようにしても良い。
【0007】
また本発明に係るチップアンテナの特性調整方法は、誘電体チップに埋め込んで、または誘電体チップの表面に積層して設けられる金属板製のアンテナ導体から導出された端子とを具備したチップアンテナの特性を調整する方法であって、このチップアンテナにおける前記端子の、前記誘電体チップからの突出長を所望となる特性となるように調整して切断することを特徴としている。
【0008】
即ち、金属板製のアンテナ導体を誘電体チップに埋め込んで、または誘電体チップの表面に積層して設け、このアンテナ導体から導出された端子の誘電体チップからの突出長を調整して切断することで、その共振周波数を調整することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[実施形態1]
図1は第1の実施形態に係るチップアンテナの概略構成を示す斜視図で、1は平板状の導体板(金属板)からなるアンテナ導体で、所定の大きさの誘電体チップ2に埋め込んで設けられる。また3(3a,3b,3c)は上記アンテナ導体1の一端側の互いに異なる部位からそれぞれ導出されて前記誘電体チップ2の端面から突出させて設けた複数(例えば3つ)の給電端子である。これらの給電端子3(3a,3b,3c)はチップアンテナに対して要求されたアンテナ仕様、特に設定すべき共振周波数に応じて選択的に使用される。尚、使用しない給電端子3を切り落とすようにしても良い。
【0010】
ちなみに上記アンテナ導体1は、例えば図2に示すように導体板を打ち抜きやエッチング等によってパターニングしたもので、数ターンに亘る折り返し部を経て所定のピッチで平行に線路を設けたミアンダ状に蛇行する導体パターン形状をなす。そして前記各給電端子3a,3b,3cは、上記アンテナ導体1における一端側の1番目、2番目、および3番目の各折り返し部A1,A2,A3からそれぞれ平行に導出され、該アンテナ導体1の他端側Bからの距離(線路長)が異なったものとして構成されている。
【0011】
尚、図2において二点鎖線4は、前記誘電体チップ2による前記アンテナ導体1の埋め込み領域を示している。また図2においては、前記給電端子3a,3b,3cをそれぞれ延長させたブリッジ部5a,5b,5cと、前記アンテナ導体1の他端側から延長させたブリッジ部5dとを介して前記アンテナ導体1を外枠フレーム6に支持した様子を示している。この外枠フレーム6は、誘電体チップ2によるアンテナ導体1の埋め込み時に、誘電体の射出成型用金型に対してアンテナ導体1をずれなく位置決めする為のものである。また前記各ブリッジ部5a,5b,〜5dは誘電体チップ2にてアンテナ導体1を埋め込んだ後に切断される。これらのブリッジ部5a,5b,〜5dの切断により、前記誘電体チップ2に埋め込まれたアンテナ導体1が前記外枠フレーム6から切り離される。
【0012】
特に前記給電端子3a,3b,3cからそれぞれ延長するブリッジ部5a,5b,5cは、例えば選択的に使用される給電端子を除いて前記誘電体チップ2の端部に沿って切断され、上記選択的に使用される給電端子から延長するブリッジ部だけが、その給電端子を前記誘電体チップ2の端部から所定長突出させて切断される。またアンテナ導体1の他端側から延長させて設けたブリッジ部5dについては、例えば前記誘電体チップ2の端部に沿って切断される。
【0013】
ちなみに選択的に使用される給電端子3(3a,3b,3c)は、チップアンテナに対して要求されるチューニング状態に応じて(設定すべき共振周波数に応じて)選択されるもので、前記アンテナ導体1に対する給電点A1,A2,A3を前述した各折り返し部の中のどこにかを決定する役割を担う。このような給電端子3a,3b,3cの選択、ひいてはアンテナ導体1に対する給電点A1,A2,A3の選択設定によりアンテナ導体1の実効アンテナ長が決定され、これによってその共振周波数が選択的に設定される。例えば前述した給電端子3aは中心周波数2.192GHz、給電端子3bは中心周波数2.318GHz、そして給電端子3cは中心周波数2.330GHz用としてそれぞれ設定される。
【0014】
かくして上述したように不要な給電端子を切り落として使用される複数の給電端子3(3a,3b,3c)を備えて構成されるチップアンテナによれば、アンテナ導体1を誘電体チップ2に埋め込んで共通モデルのチップアンテナを形成した後、客先(顧客)等から要求されたアンテナ仕様、特にその共振周波数に応じて複数の給電端子3(3a,3b,3c)中の不要なものを切り落とし、必要とする給電端子3だけを残すことにより、その共振周波数を簡易にチューニングして客先に供給することができる。しかも誘電体チップ2に埋め込まれるアンテナ導体1のパターンを変更したり、アンテナ導体1をトリミングしてその共振周波数を調整することなく、単に複数の給電端子3(3a,3b,3c)中の不要なものを切り落とすことだけで客先等から要求されたアンテナ仕様(共振周波数)のチップアンテナを実現することができる。従ってその製造コストを安価に抑え、複数種のチューニング要求に適応的に対応することの可能なチップアンテナを提供することができる。
【0015】
尚、上述した実施形態においては複数の給電端子3a,3b,3cの内、アンテナ仕様に応じて選択したもの以外については、誤って使用することがないように切り落とすものとした。しかしながら複数の給電端子3a,3b,3cを誤って使用する虞がないような場合には、上述した不要端子の切り落としを省略し、使用しない余剰端子として残しておくことも可能である。
【0016】
[実施形態2]
図3は、第2の実施形態におけるチップアンテナにて用いられるアンテナ導体1の導体パターンの別の例を示している。このチップアンテナにおいては、ミアンダ状に折り曲げたアンテナ導体1の一端側の2カ所に給電端子3(3a,3b)を設け、更に上記一端側から延長した部分に3つの短絡用端子8(8a,8b,8c)を設けた構造を有する。これらの短絡用端子8(8a,8b,8c)は、その延長方向に所定の間隔を隔てて設けられている。また前記アンテナ導体1の他端側には、固定用端子9が設けられている。その他の構成は前述した第1の実施形態と同様なので、その説明を省略する。
【0017】
このような構造のチップアンテナによれば、給電端子3(3a,3b)の一方を選択的に用いて給電し、短絡用端子8(8a,8b,8c)の中のアンテナ仕様に応じて選択した1つをその実装基板における地板に対して電気的に接続することで、そのアンテナ特性のチューニングが行われる。従って給電端子3(3a,3b)の選択と、短絡用端子8(8a,8b,8c)の選択とにより該チップアンテナのアンテナ特性(共振周波数)を容易に微調整(チューニング)することができる。
【0018】
[実施形態3]
図4は、チップアンテナの特性調整方法の実施形態を説明するためのものである。このチップアンテナは、概略的には誘電体チップ2に埋め込まれたアンテナ導体1と、このアンテナ導体1の一端側に連接された給電端子3と、上記アンテナ導体1の他端側に連接された開放側端子7とを有する。尚、アンテナ導体1、給電端子3および開放側端子7は、1枚の金属導体板により形成されている。
【0019】
ちなみにこのチップアンテナは次のようにして製造される。即ち、先ず金属板を打ち抜いて図5に示す導体パターンを製造する。この導体パターンは、外枠フレーム6に前記アンテナ導体1と給電端子3と開放側端子7とを、それぞれブリッジ部5e,5fを介して連接した構造をなす。またこの導体パターンにおいては給電端子3とブリッジ部5eとが同じ幅に形成されており、その長さは後述するチューニング工程を考慮して十分に余裕のある長さとして設定されている。また上記開放側端子4とブリッジ部5fも同じ幅に形成されており、その長さも十分に長く設定されている。
【0020】
しかる後、上記導体パターンを金型にセットし、誘電体を射出成形して該アンテナ導体1を誘電体チップ2内に埋め込む。しかる後、導体パターンの給電端子3からそのブリッジ5eに亘る部分、および開放側端子7からそのブリッジ部分5fに亘る部分をそれぞれ切断し、アンテナ導体1に連なる部分を給電端子3および開放側端子7とする。
【0021】
この切断工程において、ここで製造するチップアンテナが客先等(顧客)が要望するチューニング状態となるように、その給電端子3側の切断位置C1,C2,…を、また開放側端子7側の切断位置D1,D2,…をそれぞれ選択する。即ち、給電端子3および開放側端子7の長さ、ひいてはこれらの端子3,7の誘電体チップ2からの突出長をそれぞれ調整する。
【0022】
このようにして実行されるチップアンテナの製造方法によれば、金属板から形成された導体パターンを切断する際、給電端子3および開放側端子7の長さをそれぞれ調整することでそのチューニングを行うことができるので、1つの共通したチップアンテナとしてのモデルを作っておけば、後は顧客仕様に応じて上記給電端子3および開放側端子7の切断位置を変えるだけで、該顧客仕様に応じてチューニングされた特性のチップアンテナを簡易に製作することができる。
【0023】
また前述した構造であればアンテナ導体1および端子3,7が金属板からなり、誘電体チップ2からの突出部分が強度的に安定で形状変形し難いので、一旦、その突出長を調整して共振周波数を設定すれば、そのアンテナ特性(共振周波数)を安定に維持することができる。従ってチップアンテナに不本意な外力を加えない限り、該チップアンテナを長期にわたって安定に使用することが可能となる等の利点がある。
【0024】
尚、この例では給電端子3と開放側端子7の2つを特性調整に用いたが、その一方だけを特性調整に用いるようにしても良い。また開放側端子7については、該チップアンテナを実装基板に固定する為の固定用端子として用いることも可能である。また開放側端子7を全く設けない構造としても良い。更には特性調整のための切断工程については、導体パターンからのアンテナ導体1の切り出しを行った後、別工程として実施することも勿論可能である。
【0025】
ところで上述したチップアンテナの実施形態のように1つの給電端子3を残して、他の給電端子3を切り落としたチップアンテナを印刷配線回路基板に実装するに際しては、その実装状態に応じて上記給電端子3の先端側を適宜切り落として前記誘電体チップ2からの突出長を調整し、これによって共振周波数を微調整するようにしても良い。この場合には予め給電端子3を長めに残しておき、その先端部を切断することで該給電端子3の突出長を徐々に短くしながら、その共振周波数を調整するようにすれば良い。またこのような給電端子3の長さ調整に代えて、例えば前述したアンテナ導体1の他端側からブリッジ部5dとして延ばした導体部分を調整端子として残しておき、この調整端子の長さを調整してその共振周波数を微調整することも有用である。
【0026】
更には印刷配線回路基板10に実装したアンテナチップにおける端子3,7を、例えば図6に示すように「Z」字状等に曲げて印刷配線回路基板10の導体部に接続するようにし、このときの曲げ形状を調整することで該端子3,7の誘電体チップ2からの突出長を短く収めることも可能である。このようにして給電端子3等の誘電体チップ2からの突出長を処理すれば、アンテナチップの印刷配線回路基板10への実装状態をよりコンパクトにできる。
【0027】
[その他]
ところで前述したように複数の給電端子3の不要なものを切り落としたり、更には調整用端子の誘電体チップ2からの突出長を調整してその共振周波数を選択的に設定するに際しては、例えば図7に示すような切断機を用いるようにすれば良い。
【0028】
この切断機は、モールド装置を用いて誘電体チップ2にてアンテナ導体1を埋め込んだ後、前述したブリッジ部5a,5b,5c,5dをそれぞれ切断して外枠フレーム6からチップアンテナを切り離す際に用いられるもので、例えば基台をなす下型21と、この下型21に対向して上下動可能に設けられてプレス機により上方から押圧力が加えられる上型22とからなる。このような下型21と上型22に、切断すべき給電端子3または長さ調整される給電端子3や開放側端子7に応じて、予めその切断部(カッタ位置)が設定された上下一対の替え駒23,24をそれぞれ装着する。そしてこれらの替え駒23,24間に前述した外枠フレーム6により指示されたアンテナチップを挟み込み、前記切断機を作動させることで前記ブリッジ部5a,5b,5c,5dを一括して切断するようにすれば良い。
【0029】
ちなみに上記一対の替え駒23,24は、予め複数種のアンテナ仕様にそれぞれ応じたものとして複数種類に亘って準備されるもので、指定されたアンテナ仕様に応じて選択的に前記下型21と上型22とに装着して用いられる。従ってアンテナ仕様に応じて一対の替え駒23,24を選択するだけで、前述したように不要な給電端子3を切り落とし、また端子3,7の長さを調整したアンテナチップ、つまり共振周波数を調整(チューニング)したアンテナチップを簡易に製作することができる。
【0030】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えばアンテナ導体1としてはミアンダ状の蛇行線路を形成したものに限らず、平板状のマイクロストリップアンテナを形成したもの等であっても良い。また実施形態においては3つの給電端子3(3a,3b,3c)を備え、不要な2つの給電端子を切り落とすものとして説明したが、給電端子3を2つ或いは4つ以上設けておき、使用する1つの給電端子だけを残して他の給電端子を切り落とすようにしても良い。更には給電端子3a,3b,3cの取り出し箇所についても、種々変形することが可能である。またアンテナ導体1を誘電体チップ2に埋め込んだ構造のチップアンテナのみならず、誘電体チップ2の表面にアンテナ導体1を積層した構造のチップアンテナにも同様に適用することができる。
【0031】
また誘電体チップ2については、例えばPPS(ポリフェニレン・サルファイド)と、BaO-Nd23-TiO2系のセラミクスの粉末を混合したもの等を用いることができる。またその誘電率については、アンテナ仕様にもよるが、例えば[20]程度のものを用いるようにすれば良い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、1つの共通モデルから種々のアンテナ仕様に適応的に対処したチップアンテナを、安価に製造することができ、またその特性を顧客等の要望に応じて容易にチューニングすることができる等の実用上多大なる効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るチップアンテナの概略構成を示す斜視図。
【図2】図1に示すチップアンテナに用いられるアンテナ導体と、このアンテナ導体を支持した外枠フレームの構造を示す図。
【図3】チップアンテナに用いられるアンテナ導体の別の例を示す図。
【図4】チップアンテナの特性調整方法の実施形態を説明するための図。
【図5】チップアンテナの特性調整方法における端子の切断位置の調整例を示す図。
【図6】チップアンテナの印刷配線回路基板への実装例を示す図。
【図7】給電端子の選択的な切断、および給電端子の長さ調整に用いられる切断機の例を示す図。
【符号の説明】
1 アンテナ導体
2 誘電体チップ
3,3a,3b,3c 給電端子
4 誘電体チップによるアンテナ導体の埋め込み領域
5a,5b,5c,5d ブリッジ部
6 外枠フレーム
7 開放側端子
8a,8b,8c,8d 短絡用端子
10 印刷配線回路基板
21 下型
22 上型
23,24 替え駒(カッタ)
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a chip antenna capable of adaptively setting a resonance frequency according to customer specifications and a method for adjusting the characteristics thereof.
[0002]
[Related background]
Recently, chip antennas that have been embedded in dielectric chips or laminated on the surface of dielectric chips have attracted attention as antennas built into various information and communication equipment, such as flat conductors or meandering conductors. Has been. This type of chip antenna is realized, for example, as having an outer dimension of about 2 mm in height, 4 mm in width, and 10 mm in length, and is used by being mounted on a printed circuit board or the like.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, since the chip antenna is required to have a predetermined resonance frequency when mounted on a wireless device such as a mobile phone, the required antenna specifications are different for each mounted device. In particular, the resonance frequency is tuned according to the application at the customer site. However, it cannot be denied that a great deal of cost is required to redesign the antenna conductor pattern in accordance with various customer requirements. It has also been proposed to adjust the resonance frequency by trimming the antenna conductor, but there is a problem that the trimming apparatus is expensive and the adjustment (trimming) takes time.
[0004]
The present invention has been made in consideration of such circumstances, and the object thereof is a plurality of types of chip antennas having characteristics tuned according to various antenna specifications required for each customer from a common model. It is an object of the present invention to provide a chip antenna that can easily realize the above.
It is another object of the present invention to provide a chip antenna characteristic adjustment method capable of easily tuning the antenna characteristics of a common model chip antenna according to various antenna specifications required for each customer. To do.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The chip antenna according to the present invention to achieve the above-mentioned object is made of, for example, a metal plate previously patterned in a meander shape, embedded in a dielectric chip, or laminated on the surface of the dielectric chip, and an antenna conductor, The antenna conductor includes a plurality of terminals which are respectively derived from different portions of the antenna conductor and protrude from the dielectric chip and selectively used.
[0006]
The resonance frequency of the chip antenna is selectively set by using only a terminal capable of setting a desired resonance frequency among the plurality of terminals. At this time, the resonant frequency may be finely adjusted by cutting the selectively used terminals of the plurality of terminals by adjusting the protruding length from the dielectric chip.
[0007]
The chip antenna characteristic adjusting method according to the present invention includes a chip antenna having a terminal derived from an antenna conductor made of a metal plate embedded in a dielectric chip or laminated on the surface of the dielectric chip. A method for adjusting the characteristics, characterized in that the protruding length of the terminal of the chip antenna from the dielectric chip is adjusted and cut so as to have a desired characteristic.
[0008]
That is, an antenna conductor made of a metal plate is embedded in the dielectric chip or laminated on the surface of the dielectric chip, and the protruding length of the terminal derived from the antenna conductor from the dielectric chip is adjusted and cut. Thus, the resonance frequency is adjusted.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[Embodiment 1]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of the chip antenna according to the first embodiment. Reference numeral 1 denotes an antenna conductor made of a flat conductor plate (metal plate), which is embedded in a dielectric chip 2 having a predetermined size. Provided. Reference numerals 3 (3 a, 3 b, 3 c) denote a plurality of (for example, three) feeding terminals that are respectively led out from different portions on one end side of the antenna conductor 1 and protruded from the end face of the dielectric chip 2. . These feed terminals 3 (3a, 3b, 3c) are selectively used according to the antenna specifications required for the chip antenna, particularly the resonance frequency to be set. In addition, you may make it cut off the electric power feeding terminal 3 which is not used.
[0010]
Incidentally, the antenna conductor 1 is obtained by, for example, patterning a conductor plate by punching or etching as shown in FIG. 2, and meanders in a meandering manner in which lines are provided in parallel at a predetermined pitch through folded portions over several turns. Form a conductor pattern. The feeding terminals 3a, 3b and 3c are led out in parallel from the first, second and third folded portions A1, A2 and A3 on one end side of the antenna conductor 1, respectively. The distance (line length) from the other end side B is different.
[0011]
In FIG. 2, a two-dot chain line 4 indicates a region where the antenna conductor 1 is embedded by the dielectric chip 2. In FIG. 2, the antenna conductor is connected via bridge portions 5a, 5b, and 5c obtained by extending the power supply terminals 3a, 3b, and 3c, and a bridge portion 5d extended from the other end of the antenna conductor 1, respectively. 1 shows a state in which 1 is supported by an outer frame 6. The outer frame 6 is for positioning the antenna conductor 1 with respect to the dielectric injection mold when the antenna conductor 1 is embedded by the dielectric chip 2. The bridge portions 5a, 5b, to 5d are cut after the antenna conductor 1 is embedded with the dielectric chip 2. The antenna conductor 1 embedded in the dielectric chip 2 is separated from the outer frame frame 6 by cutting the bridge portions 5a, 5b, to 5d.
[0012]
In particular, the bridge portions 5a, 5b, and 5c extending from the power supply terminals 3a, 3b, and 3c are cut along the ends of the dielectric chip 2 except for the power supply terminals that are selectively used, for example. Only the bridge portion extending from the power supply terminal used in general is cut by projecting the power supply terminal from the end of the dielectric chip 2 by a predetermined length. Further, the bridge portion 5d provided to extend from the other end side of the antenna conductor 1 is cut along the end portion of the dielectric chip 2, for example.
[0013]
Incidentally, the power supply terminal 3 (3a, 3b, 3c) used selectively is selected according to the tuning state required for the chip antenna (according to the resonance frequency to be set). It plays a role of determining where the feeding points A1, A2, and A3 for the conductor 1 are located in each of the folded portions described above. The effective antenna length of the antenna conductor 1 is determined by the selection of the feed terminals 3a, 3b, 3c and the selection of the feed points A1, A2, A3 for the antenna conductor 1, and the resonance frequency thereof is selectively set. Is done. For example, the above-described feeding terminal 3a is set for the center frequency 2.192 GHz, the feeding terminal 3b is set for the center frequency 2.318 GHz, and the feeding terminal 3c is set for the center frequency 2.330 GHz.
[0014]
As described above, according to the chip antenna including the plurality of power supply terminals 3 (3a, 3b, 3c) used by cutting off unnecessary power supply terminals, the antenna conductor 1 is embedded in the dielectric chip 2. After forming the common model chip antenna, the antenna specifications required by customers (customers), etc., especially unnecessary ones in the plurality of feed terminals 3 (3a, 3b, 3c) are cut off according to the resonance frequency, By leaving only the necessary power supply terminal 3, the resonance frequency can be easily tuned and supplied to the customer. In addition, the antenna conductor 1 embedded in the dielectric chip 2 does not need to be changed, or the antenna conductor 1 is trimmed to adjust its resonance frequency, and is simply unnecessary in the plurality of power supply terminals 3 (3a, 3b, 3c). A chip antenna having an antenna specification (resonant frequency) requested by a customer or the like can be realized simply by cutting off the object. Therefore, it is possible to provide a chip antenna that can keep the manufacturing cost low and can adaptively respond to a plurality of kinds of tuning requests.
[0015]
In the above-described embodiment, the power supply terminals 3a, 3b, and 3c other than those selected in accordance with the antenna specifications are cut off so as not to be used accidentally. However, when there is no possibility that the plurality of power supply terminals 3a, 3b, and 3c are erroneously used, it is possible to omit the above-described unnecessary terminal cut-off and leave it as an unused unused terminal.
[0016]
[Embodiment 2]
FIG. 3 shows another example of the conductor pattern of the antenna conductor 1 used in the chip antenna according to the second embodiment. In this chip antenna, feed terminals 3 (3a, 3b) are provided at two locations on one end side of the antenna conductor 1 bent in a meander shape, and three shorting terminals 8 (8a, 8b, 8c). These shorting terminals 8 (8a, 8b, 8c) are provided at predetermined intervals in the extending direction. A fixing terminal 9 is provided on the other end side of the antenna conductor 1. Since other configurations are the same as those of the first embodiment described above, description thereof is omitted.
[0017]
According to the chip antenna having such a structure, power is fed selectively using one of the feed terminals 3 (3a, 3b), and selected according to the antenna specifications in the short-circuit terminals 8 (8a, 8b, 8c). The antenna characteristics are tuned by electrically connecting one of them to the ground plane of the mounting board. Therefore, the antenna characteristics (resonance frequency) of the chip antenna can be easily finely tuned (tuned) by selecting the feeding terminal 3 (3a, 3b) and selecting the shorting terminal 8 (8a, 8b, 8c). .
[0018]
[Embodiment 3]
FIG. 4 is a view for explaining an embodiment of a characteristic adjustment method for a chip antenna. The chip antenna is schematically connected to the antenna conductor 1 embedded in the dielectric chip 2, the feed terminal 3 connected to one end side of the antenna conductor 1, and the other end side of the antenna conductor 1. And an open-side terminal 7. The antenna conductor 1, the feeding terminal 3, and the open side terminal 7 are formed by a single metal conductor plate.
[0019]
Incidentally, this chip antenna is manufactured as follows. That is, first, a metal plate is punched to produce a conductor pattern shown in FIG. This conductor pattern has a structure in which the antenna conductor 1, the feeding terminal 3, and the open-side terminal 7 are connected to the outer frame 6 via bridge portions 5e and 5f, respectively. In this conductor pattern, the power supply terminal 3 and the bridge portion 5e are formed to have the same width, and the length thereof is set as a sufficiently long length in consideration of a tuning process described later. The open terminal 4 and the bridge portion 5f are also formed to have the same width, and the length thereof is set sufficiently long.
[0020]
Thereafter, the conductor pattern is set in a mold, a dielectric is injection molded, and the antenna conductor 1 is embedded in the dielectric chip 2. Thereafter, a portion from the power supply terminal 3 of the conductor pattern to the bridge 5e and a portion from the open-side terminal 7 to the bridge portion 5f are cut, respectively, and the portions connected to the antenna conductor 1 are connected to the feed terminal 3 and the open-side terminal 7 respectively. And
[0021]
In this cutting step, the cutting positions C1, C2,... On the power supply terminal 3 side and the open side terminal 7 side are set so that the chip antenna manufactured here is in the tuning state desired by the customer (customer). Cutting positions D1, D2,... Are selected respectively. In other words, the lengths of the power supply terminal 3 and the open-side terminal 7 and the protruding lengths of the terminals 3 and 7 from the dielectric chip 2 are adjusted.
[0022]
According to the chip antenna manufacturing method executed in this way, when cutting a conductor pattern formed from a metal plate, tuning is performed by adjusting the lengths of the feed terminal 3 and the open terminal 7 respectively. Therefore, if a model as one common chip antenna is made, then the cutting position of the feeding terminal 3 and the open-side terminal 7 can be changed according to the customer specifications, and the customer specifications can be changed. A chip antenna with tuned characteristics can be easily manufactured.
[0023]
In the structure described above, the antenna conductor 1 and the terminals 3 and 7 are made of a metal plate, and the protruding portion from the dielectric chip 2 is stable in strength and hardly deformed. If the resonance frequency is set, the antenna characteristic (resonance frequency) can be stably maintained. Therefore, unless an unintentional external force is applied to the chip antenna, there is an advantage that the chip antenna can be used stably over a long period of time.
[0024]
In this example, the power supply terminal 3 and the open-side terminal 7 are used for characteristic adjustment, but only one of them may be used for characteristic adjustment. The open-side terminal 7 can be used as a fixing terminal for fixing the chip antenna to the mounting substrate. Moreover, it is good also as a structure which does not provide the open side terminal 7 at all. Furthermore, the cutting process for adjusting the characteristics can of course be performed as a separate process after the antenna conductor 1 is cut out from the conductor pattern.
[0025]
By the way, when mounting a chip antenna with one power supply terminal 3 cut off from the other power supply terminal 3 as in the above-described chip antenna embodiment on a printed circuit board, the power supply terminal is selected according to the mounting state. 3 may be appropriately cut off to adjust the protruding length from the dielectric chip 2, thereby finely adjusting the resonance frequency. In this case, the power supply terminal 3 is left in advance, and the resonance frequency thereof may be adjusted while the protrusion length of the power supply terminal 3 is gradually shortened by cutting the tip. Further, instead of adjusting the length of the feeding terminal 3 as described above, for example, a conductor portion extending as the bridge portion 5d from the other end side of the antenna conductor 1 is left as an adjustment terminal, and the length of the adjustment terminal is adjusted. It is also useful to finely adjust the resonance frequency.
[0026]
Further, the terminals 3 and 7 of the antenna chip mounted on the printed circuit board 10 are bent into a “Z” shape or the like as shown in FIG. 6, for example, and connected to the conductor portion of the printed circuit board 10. It is also possible to shorten the length of protrusion of the terminals 3 and 7 from the dielectric chip 2 by adjusting the bending shape. By processing the protruding length of the power supply terminal 3 and the like from the dielectric chip 2 in this way, the mounting state of the antenna chip on the printed circuit board 10 can be made more compact.
[0027]
[Others]
By the way, when the unnecessary one of the plurality of power supply terminals 3 is cut off as described above, or the resonance frequency is selectively set by adjusting the protruding length of the adjustment terminal from the dielectric chip 2, for example, FIG. A cutting machine as shown in FIG.
[0028]
In this cutting machine, when the antenna conductor 1 is embedded with the dielectric chip 2 using a molding device, the above-described bridge portions 5a, 5b, 5c, and 5d are cut to separate the chip antenna from the outer frame frame 6. For example, a lower die 21 that forms a base and an upper die 22 that is provided so as to be movable up and down facing the lower die 21 and to which a pressing force is applied from above by a press machine. In such a lower mold 21 and an upper mold 22, a pair of upper and lower portions whose cutting portions (cutter positions) are set in advance according to the power supply terminal 3 to be cut or the length-adjusted power supply terminal 3 or the open-side terminal 7. The replacement pieces 23 and 24 are mounted. Then, the bridge chip 5a, 5b, 5c, 5d is cut at a time by sandwiching the antenna chip instructed by the outer frame 6 described above between these replacement pieces 23, 24 and operating the cutting machine. You can do it.
[0029]
Incidentally, the pair of replacement pieces 23 and 24 are prepared in advance for a plurality of types as those corresponding to a plurality of types of antenna specifications, respectively, and selectively with the lower mold 21 according to the designated antenna specifications. Used by attaching to the upper mold 22. Therefore, by simply selecting a pair of replacement pieces 23 and 24 according to the antenna specifications, the antenna chip with the unnecessary feed terminals 3 cut off and the lengths of the terminals 3 and 7 adjusted as described above, that is, the resonance frequency is adjusted. (Tuned) antenna chip can be easily manufactured.
[0030]
The present invention is not limited to the embodiment described above. For example, the antenna conductor 1 is not limited to one having a meandering meandering line, but may be one having a flat microstrip antenna. In the embodiment, three power supply terminals 3 (3a, 3b, 3c) are provided and two unnecessary power supply terminals are cut off. However, two or four or more power supply terminals 3 are provided and used. You may make it cut off other power supply terminals, leaving only one power supply terminal. Further, various modifications can be made to the portions where the power supply terminals 3a, 3b, and 3c are taken out. The present invention can be applied not only to a chip antenna having a structure in which the antenna conductor 1 is embedded in the dielectric chip 2 but also to a chip antenna having a structure in which the antenna conductor 1 is laminated on the surface of the dielectric chip 2.
[0031]
As the dielectric chip 2, for example, PPS (polyphenylene sulfide) mixed with BaO—Nd 2 O 3 —TiO 2 ceramic powder may be used. As for the dielectric constant, although it depends on the antenna specification, for example, a dielectric constant of about [20] may be used. In addition, the present invention can be variously modified and implemented without departing from the scope of the invention.
[0032]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to inexpensively manufacture a chip antenna that adaptively copes with various antenna specifications from a single common model, and the characteristics thereof can be easily met according to requests from customers and the like. It is possible to achieve great effects in practice, such as being able to be tuned.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of a chip antenna according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing an antenna conductor used in the chip antenna shown in FIG. 1 and a structure of an outer frame frame that supports the antenna conductor.
FIG. 3 is a diagram showing another example of an antenna conductor used for a chip antenna.
FIG. 4 is a diagram for explaining an embodiment of a characteristic adjustment method for a chip antenna.
FIG. 5 is a diagram showing an example of adjusting the cutting position of the terminal in the chip antenna characteristic adjusting method;
FIG. 6 is a view showing an example of mounting a chip antenna on a printed circuit board.
FIG. 7 is a diagram illustrating an example of a cutting machine used for selective cutting of a power feeding terminal and length adjustment of the power feeding terminal.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Antenna conductor 2 Dielectric chip | tip 3,3a, 3b, 3c Feeding terminal 4 Embedded area | region 5a, 5b, 5c, 5d of antenna conductor by dielectric chip Bridge part 6 Outer frame frame 7 Open side terminal 8a, 8b, 8c, 8d Short-circuit terminal 10 Printed circuit board 21 Lower mold 22 Upper mold 23, 24 Replacement piece (cutter)

Claims (3)

誘電体チップに埋め込んで、または誘電体チップの表面に積層して設けられる金属板製のアンテナ導体と、このアンテナ導体の互いに異なる部位からそれぞれ導出されて前記誘電体チップから突出して選択的に用いられる複数の端子とを具備し、前記複数の端子は、前記アンテナ導体に対する給電端子であることを特徴とするチップアンテナ。An antenna conductor made of a metal plate embedded in a dielectric chip or laminated on the surface of the dielectric chip, and each antenna conductor is derived from a different part of the antenna conductor and protrudes from the dielectric chip for selective use. A chip antenna , wherein the plurality of terminals are power supply terminals for the antenna conductor . 誘電体チップに埋め込んで、または誘電体チップの表面に積層して設けられる金属板製のアンテナ導体と、このアンテナ導体の互いに異なる部位からそれぞれ導出されて前記誘電体チップから突出して選択的に用いられる複数の端子とを具備したチップアンテナの特性を調整する方法であって、このチップアンテナにおける前記複数の端子の中から所望とする特性となるように使用端子を選択することを特徴とするチップアンテナの特性調整方法。An antenna conductor made of a metal plate embedded in a dielectric chip or laminated on the surface of the dielectric chip, and each antenna conductor is derived from a different part of the antenna conductor and protrudes from the dielectric chip for selective use. a method of adjusting the characteristics of the chip antenna and a plurality of terminals that are to from the plurality of terminals in the chip antenna, and selects the used terminal so that the characteristics of the desired Chip antenna characteristic adjustment method. 前記複数の端子の内、選択された前記使用端子以外の少なくとも一つの不要端子を切断することを特徴とする請求項2記載のチップアンテナの特性調整方法。3. The chip antenna characteristic adjustment method according to claim 2, wherein at least one unnecessary terminal other than the selected use terminal is cut out of the plurality of terminals.
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