JP4481867B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品を次工程へ搬送する搬送装置に係り、例えば打抜き工程にて打ち抜かれたPTPシートを次工程へ搬送する搬送装置に係る。
一般に、PTPシート1は、図8に示すように、錠剤等が収容される複数のポケット部2を備えており、各ポケット部2単位のシート小片3に切り離すことができるように縦スリット4及び横スリット5が形成されている。
かかるPTPシート1は、所定の製造装置によって製造される。該製造装置においては、ポケット部2が形成された長尺状のフィルムを搬送させつつポケット部2に錠剤を充填する充填工程、アルミニウム等よりなるカバーフィルムを貼着する貼着工程、スリット4,5を形成するスリット形成工程、PTPシート1単位に打ち抜く打抜き工程等を経る。そして、上記工程を経たPTPシート1は、作業員の目視による検査工程へと供されるのが一般的である。
そのため、従来、打抜き工程で打ち抜かれたPTPシートを検査工程などの次工程へ受け渡すための搬送装置が種々考案されている(例えば、特許文献1参照)。ここには、打ち抜かれたPTPシートを吸着し90度回転させて分配コンベアへ受け渡す構成が開示されている。
特開昭57−85719号公報
しかしながら、実際には、打ち抜かれたPTPシートを吸着した後、そのまま回転させることはできない。打抜きのための型にPTPシートが干渉してしまうからである。
そこで、打抜きのための型の干渉部分を面取りすることが考えられるが、面取りによって強度が低下してしまうことが懸念される。
そのため、上述のようにPTPシートを90度回転させて分配コンベアに受け渡そうとすれば、実際には、打抜き方向へシートを移動させる装置が別途必要になり、当該装置によりシートを移動させた後、回転させる必要がある。つまり、単一の装置によってPTPシートを取り出すことは困難であり、その結果、システムの著しい大型化を招いていた。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、単一の装置によって例えば打抜き工程等の前工程から物品を受け取って次工程へ受け渡すことを可能とし、もって、搬送システムのコンパクト化を図ることにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.物品の搬送方向に対して略垂直な第1の回転軸を有する第1軸部と、
前記第1の回転軸に平行な第2の回転軸を有する第2軸部と、
前記第1軸部と一体に設けられ、前記第2軸部を回動可能に支持する軸部支持体と、
前記第2軸部と一体に設けられ、前記第2軸部の外周方向へ突出して物品を保持する保持部を有する搬送用ヘッドとを備え、
前記第1軸部の回動に伴う前記軸部支持体の回動による、前記搬送用ヘッドの前記第1の回転軸を中心とする円周上の運動である公転運動、及び、前記第2軸部の回動に伴う前記搬送用ヘッドの前記第2の回転軸を中心とする、前記公転運動に対する内側回りの運動である自転運動が導出されるよう構成されていることを特徴とする搬送装置。
手段1に記載の搬送装置は、第1軸部、第2軸部、軸部支持体、及び、搬送用ヘッドを備えている。第1軸部は、物品の搬送方向に対して略垂直な第1の回転軸を有している。また、第2軸部は、第1の回転軸に平行な第2の回転軸を有している。
第1軸部には第2軸部を回動可能に支持する軸部支持体が一体に設けられている。また、第2軸部には、搬送用ヘッドが一体に設けられている。この搬送用ヘッドは、物品を保持する保持部を有しており、この保持部は第2軸部の外周方向へ突出している。
かかる構成により、第1軸部が回動すると一体に設けられた軸部支持体が回動し、第2軸部が上記第1の回転軸を中心とする円周上を移動する。したがって、搬送用ヘッドの公転運動、すなわち、第1の回転軸を中心とする円周上の運動が導出される。また、第2軸部が回動すると、一体に設けられた搬送用ヘッドの自転運動が導出される。そして特に、この自転運動は、上記第2の回転軸を中心とする運動であり、搬送用ヘッドの公転運動に対して内側回りの運動となっている。ここで内側回りとは、上記公転運動が時計回りであれば反時計回りの自転運動を意味し、上記公転運動が反時計回りであれば時計回りの自転運動を意味する。
従来、例えばPTPシート等の物品を吸着した後、そのまま回転(手段1でいうところの公転運動)させると、打抜きのための型にPTPシートが干渉してしまうという問題があった。そのため、物品を例えば90度回転させて受け渡そうとすれば、実際には、打抜き方向へシートを移動させる装置が別途必要になり、当該装置によりシートを移動させた後、回転させる必要がある。その結果、システムの著しい大型化を招いていた。
この点、手段1によれば、公転運動に対して内側回りの自転運動が導出されるため、保持部に保持された物品が公転運動の軌道の内側方向へ回り込むように移動する。したがって、例えば打抜きのための型への物品の干渉を回避、あるいは、たとえ干渉したとしても上述のような干渉部分の面取りによって十分に対応することができる。結果として、単一の装置によって前工程から物品を受け取って次工程へ受け渡すことが可能となり、搬送システムのコンパクト化を図ることができる。
手段2.手段1に記載の搬送装置において、
前記公転運動は、前記第1の回転軸を中心とする円周上の往復運動又は回転運動であることを特徴とする搬送装置。
上記構成における公転運動とは、第1の回転軸を中心とする円周上の運動であればよく、手段2に示すように、往復運動であってもよいし、回転運動であってもよい。
また、公転運動の導出、自転運動の導出についても、別個の駆動手段にて行うことが考えられる。ただし、駆動制御の簡素化を図るという意味においては、次のような構成を採用することが望ましい。
手段3.物品の搬送方向に対して略垂直な第1の回転軸を有する第1軸部と、
前記第1の回転軸に平行な第2の回転軸を有する第2軸部と、
前記第2軸部と一体に設けられ、前記第2軸部の外周方向へ突出して物品を保持する保持部を有する搬送用ヘッドと、
前記第1軸部を回転駆動する駆動手段と、
前記第1軸部の回転に基づき、前記第2軸部の回転を導出する動力伝達手段とを備え、
前記駆動手段にて前記第1軸部が回転駆動されると、前記第1軸部の回転に伴う前記軸部支持体の回転による、前記搬送用ヘッドの前記第1の回転軸を中心とする円周上の回転運動である公転運動、及び、前記動力伝達手段にて導出される前記第2軸部の回転に伴う前記搬送用ヘッドの前記第2の回転軸を中心とする、前記公転運動に対する内側回りの運動である自転運動が導出されるよう構成されていることを特徴とする搬送装置。
手段3によれば、駆動手段によって第1軸部が回転駆動され、動力伝達手段によって第1軸部の回転に基づき、第2軸部の回転が導出される。ここでは公転運動を第1の回転軸を中心とする回転運動とし、公転運動及び自転運動を単一の駆動手段と動力伝達手段とによって実現している。このようにすれば、上述の効果、すなわち単一の装置によって前工程から物品を受け取って次工程へ受け渡すことが可能となり、搬送システムのコンパクト化を図ることができるという効果に加え、駆動制御の簡素化を図ることができる。
手段4.物品の搬送方向に対して略垂直な第1の回転軸を有する第1軸部と、
前記第1の回転軸に平行な第2の回転軸を有する第2軸部と、
前記第1軸部と一体に設けられ、前記第2軸部を回動可能に支持する軸部支持体と、
前記第2軸部と一体に設けられ、前記第2軸部の外周方向へ突出して物品を保持する保持部を有する搬送用ヘッドと、
前記第1軸部を回転駆動する駆動手段と、
前記第1軸部の回転に基づき、前記第2軸部の回転を導出する動力伝達手段とを備え、
前記駆動手段にて前記第1軸部が回転駆動されると、前記第1軸部の回転に伴う前記軸部支持体の回転による、前記搬送用ヘッドの前記第1の回転軸を中心とする円周上の回転運動である公転運動、及び、前記動力伝達手段にて導出される前記第2軸部の回転に伴う前記搬送用ヘッドの前記第2の回転軸を中心とする、前記公転運動に対する内側回りの運動である自転運動が導出され、
前記動力伝達手段は、前記自転運動の速度である自転速度を所定のタイミングで変化させる自転速度可変機構を有していることを特徴とする搬送装置。
手段4では、手段3の構成に加え、動力伝達手段が自転速度可変機構を有し、この自転速度可変機構によって、自転速度が所定タイミングで変化させられる。このようにすれば、例えば打抜きのための型への物品の干渉を回避できる可能性がより高くなる。その結果、単一の装置によって前工程から物品を受け取って次工程へ受け渡すことが可能となり、搬送システムのコンパクト化を図ることができる。
手段5.手段4に記載の搬送装置において、
前記動力伝達手段は、前記自転速度調節機構によって、前記保持部による前記物品の受け取りに際して、前記自転速度を相対的に大きくするよう構成されていることを特徴とする搬送装置。
手段5によれば、保持部による物品の受け取りに際して自転速度が相対的に大きくされる。このようにすれば、保持された物品が短時間のうちに公転運動の軌道の内側方向へ回り込むことになり、例えば打抜きのための型への物品の干渉を回避できる可能性がより高くなる。
手段6.手段3乃至5のいずれかに記載の搬送装置において、
前記第2軸部は、前記第1の回転軸を中心とする円周上に均等な間隔で配置されるように前記軸部支持体に支持されており、当該各第2軸部に対して前記搬送用ヘッドが設けられていることを特徴とする搬送装置。
手段6では、複数の第2軸部が第1の回転軸を中心とする円周上に均等な間隔で配置されるように軸部支持体に支持されており、各第2軸部に対して搬送用ヘッドが設けられている。このようにすれば、複数の搬送用ヘッドによって順次物品を搬送することができ、搬送用ヘッドを往復運動させる構成と異なり、物品の搬送速度を飛躍的に向上させることができる。
手段7.手段1乃至6のいずれかに記載の搬送装置において、
前記保持部は、前記搬送用ヘッドが前記公転運動の軌道上の第1位置にあるときに当該軌道の外側方向へ突出する姿勢で前記物品を受け取り、前記搬送用ヘッドが前記公転運動の軌道上の第2位置にあるときに当該軌道の外側方向へ突出する姿勢で前記物品を受け渡すよう構成されていることを特徴とする搬送装置。
手段7では、保持部によって、搬送用ヘッドが公転運動の軌道上の第1位置にあるときに物品が受け取られ、第2位置にあるときに受け渡される。このとき、保持部は外側方向へ突出する姿勢で、物品を受け取り、受け渡す。外側方向は、例えば軌道の法線方向であることが考えられる。このようにすれば、第1位置から第2位置への搬送が可能となる。
手段8.手段7に記載の搬送装置において、
前記第1及び前記第2位置は前記軌道上に略水平に設けられ、前記第1位置からの公転角度が180度となるように前記第2位置が設けられていることを特徴とする搬送装置。
手段8では、第1位置からの公転角度が180度となるように第2位置が設けられている。すなわち、半周の公転運動によって物品が受け渡される。さらに、第1及び第2位置は軌道上に略水平に設けられている。この場合、第1位置から第2位置までの自転角度は360度となり、保持部に保持された物品の上下動が小さくなる。したがって、より高速な搬送が可能になり、物品の搬送速度を飛躍的に向上させることができる。
手段9.手段7又は8に記載の搬送装置において、
前記公転運動に伴って前記第2軸部を当該軸方向に移動させることが可能な移動手段を備え、
前記移動手段による前記第2軸部の移動に伴う前記搬送用ヘッドの移動によって、前記軸方向における複数の位置での物品の受け渡しを可能としたことを特徴とする搬送装置。
従来、例えば打抜かれたPTPシートを90度回転させて次工程へ受け渡すことが単一の装置によっては困難であり、システムの著しい大型化を招いていた。これに加え、PTPシートを目視検査に供するためには、増列させる装置がさらに必要となる。増列とは、例えば1列で搬送されてくるPTPシートを2列で平行に搬送されるようにすること等をいい、搬送速度を抑えて目視検査を可能とするものである。このような増列を、例えばコンベアによって行う場合、コンベアの全長が長くなること等から、この増列のための装置によってさらなるシステムの大型化を招いていた。
この点、手段9では、移動手段による第2軸部の(軸方向への)移動に伴う搬送用ヘッドの移動によって、軸方向における複数の位置での物品の受け渡しが可能となっている。つまり、物品の増列までもが可能となっている。したがって、単一の装置によって前工程から物品を受け取って次工程へ受け渡すだけでなく、物品の増列までもが可能となり、搬送システムの飛躍的なコンパクト化を図ることができる。
手段10.手段1乃至9のいずれかに記載の搬送装置において、
前記物品はPTPシートであり、
前記保持部は、打抜き装置から前記PTPシートを受け取り、次工程へ受け渡すよう構成されていることを特徴とする搬送装置。
ここで次工程、あるいは、さらにその後の工程には、上述した目視検査工程が含まれることが考えられる。
以上は、搬送装置の発明として説明してきたが、次に示すようなシステムの発明としても実現できる。
手段11.手段10に記載の搬送装置を具備してなるPTPシートの製造・搬送システム。
以下、一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の搬送装置10を含む搬送システムを示す概略構成図である。
図1は、打抜き装置100にて打抜かれた「物品」としてのPTPシート1が、搬送装置10によって、コンベア200へ受け渡され、さらに、コンベア300へ受け渡される構成を示すものである。
打抜き装置100は、打抜き刃110と、打抜き型120とを備えている。打抜き型120は、PTPシート1とほぼ同じ大きさの開口部121を有しており、打抜き刃110が打抜き型120の開口部121へ進入することにより、打抜き刃110と打抜き型120とに挟まれたPTPフィルム(打抜き前の帯状のもの;不図示)からPTPシート1が打抜かれる。PTPフィルムは断続的に搬送され、それに合わせた打抜き刃110の往復運動によって、毎分数百枚(例えば300枚)という速度でPTPシート1が打抜かれる。
搬送装置10は、PTPシート1の搬送方向に垂直な「第1軸部」としての駆動軸11を有する「軸部支持体」としての円盤12を有しており、この円盤12は「搬送用ヘッド」としての4つの吸着ヘッド13を備えている。吸着ヘッド13は、円盤12の駆動軸11と平行な「第2軸部」としての回転軸14に取り付けられており、この回転軸14は、駆動軸11を中心とする円周上に均等な間隔となるように、円盤12に軸支されている。吸着ヘッド13は、回転軸14の外周方向へ突出する真空吸着可能な保持部15を有しており、PTPシート1の裏面(ポケット部2とは反対側の面)を吸着して保持することが可能となっている。
円盤12が駆動軸11を中心にして反時計回りに回転すると、吸着ヘッド13は、円周上を公転すると共に、自身の回転軸14を中心にして内側回り(時計回り)に自転する。そして、打抜き装置100に最も接近する水平位置において、吸着ヘッド13の保持部15がちょうど外側方向(法線方向;図1の左方向)を向くようになっており、打抜かれたPTPシート1を吸着して受け取る。その後、円盤12が180度回転することにより吸着ヘッド13は180度の公転運動を行うと共に、内側回りに360度の自転運動を行う。これによって、吸着ヘッド13の保持部15がちょうど外側方向(法線方向)を向き、PTPシート1が、次のコンベア200へ受け渡される。
なお、後述するように、搬送装置10は、PTPシート1を増列させる機能を有しており、打抜き装置100から受け取ったPTPシート1を図1の紙面手前側と奥側とに交互に移動させてコンベア200への受け渡しを行う。
コンベア200は、2つのローラ201,202、ベルト203、フィンガ204、搬送レール205、及び、アーム206を備えている。
搬送装置10に近い側に位置するローラ201は相対的に大きな径を有しており、一方、搬送装置10に遠い側に位置するローラ202は相対的に小さな径を有している。
ベルト203は、これらローラ201,202に掛装されており、フィンガ204は、ベルト203から外側方向へ突出するように所定間隔で設けられている。
そして、搬送レール205は、このベルト203に沿うように、フィンガ204の突出分だけ外側に配置されている。この搬送レール205は、コンベア200の下部に設けられており、その上面を搬送面として、搬送装置10からコンベア300までのPTPシート1の搬送を可能とする。
アーム206は、ローラ201の下方において一方の端部(基端部)において軸支されており、二点鎖線で示したように、他方の端部(先端部)をローラ201に近接・離間させるように移動可能となっている。アーム206は、軸支された基端部を中心とする往復揺動運動を行い、搬送装置10からのPTPシート1の受け渡しの際、吸着ヘッド13の保持部15に吸着されたPTPシート1を裏面から支持し、確実な受け渡しを実現する。
かかる構成により、ローラ201,202が反時計回りに回転してベルト203が駆動されると、それに伴ってフィンガ204が移動し、このフィンガ204の移動に伴って、搬送装置10から受け渡されたPTPシート1が搬送レール205の上面を搬送される。そして、搬送レール205の端部から、次のコンベア300へ受け渡される。
なお、搬送装置10がPTPシート1を増列させる機能を有しているため、コンベア200は、幅方向において2列のPTPシート1を搬送する。
コンベア300は、2つのローラ301,302、ベルト303、フィンガ304、及び、搬送レール305を備えている。
2つのローラ301,302は、同一径を有しており、同一高さに設けられている。
ベルト303は、これらローラ301,302に掛装されており、フィンガ304は、ベルト303から外側方向へ突出するように所定間隔で設けられている。なお、図中において、下方に突出するフィンガ304は省略して示した。
そして、搬送レール305は、コンベア300の上部に水平に設けられており、上述したフィンガ304が搬送レール305の上方に突出している。
かかる構成により、ローラ301,302が時計回りに回転してベルト303が駆動されると、それに伴ってフィンガ304が移動し、このフィンガ304によって、コンベア200から2列で受け渡されるPTPシート1が、搬送レール305に沿って、搬送される。
なお、このコンベア300は、例えばPTPシートの目視検査などを行うための検査コンベアであることが考えられる。
次に、上記搬送装置10の構成について詳しく説明する。
図2は、搬送装置10の外観を示す斜視図である。また、図3は、図1における搬送装置10の水平方向の断面を示す概略断面図である。
搬送装置10が駆動軸11を中心にして回転する円盤12を備えることは既に述べた。駆動軸11と円盤12とは一体に形成されており、円盤12は、駆動軸11の一方の端部に設けられている。駆動軸11の他方の端部には、「駆動手段」としての駆動部50が固定されており、この駆動部50によって駆動軸11が回転駆動される。
円盤12には、搬送方向に垂直な方向(以下、前後方向という)に突出する4つの軸受け部16が設けられている。この軸受け部16は、駆動軸11を中心とする円周上に均等な間隔で設けられている。
軸受け部16には、円筒体17が挿通されて支持されており、駆動部50側(以下、背面側という)の円筒体17の端部には、円筒体17の外周方向へ突出するようにして、回転ギヤ18が一体形成されている。
上述した吸着ヘッド13の回転軸14は、この円筒体17の内部を貫通するようにして支持されており、円筒体17を介して軸受け部16に支持されている。円筒体17は、回転軸14の前後方向の移動のみを許容し、回転軸14に対する相対回転を許容しない。したがって、回転軸14の回転は、円筒体17と一体となって導出される。
円盤12の背面側には、駆動軸11の軸受けとなる円筒カム19が設けられている。円筒カム19には、2つのカム溝20が設けられている。カム溝20は、それぞれ円筒カム19の円筒面を一周して元の位置に戻るように形成されている。
駆動部50から遠い側(以下、前面側という)における円筒カム19の端部は、径が相対的に小さくなっており、ここに中心部往復ギヤ21が回動可能に支持されている。また、先端には、支持部22が設けられている。支持部22は、円筒カム19の円筒面の一部から外周方向へ突出するように設けられている。この支持部22には、レバー23の一端が軸支されている。
上記円盤12の背面側には、ギヤ往復用カム24が設けられている。このギヤ往復用カム24には、カム溝25が形成されており、ギヤ往復用カム24は、円盤12と一体となり、駆動軸11を中心として回転する構成となっている。
なお、中心部往復ギヤ21、レバー23、及び、ギヤ往復用カム24の関連については後述する。
吸着ヘッド13の回転軸14が軸受け部16に支持されることは既に述べたが、さらに、この回転軸14の背面側の端部が、後端軸受け部26に回動可能に支持されている。この後端軸受け部26は、カムフォロア27を有している。これによって、回転軸14が円筒カム19の周囲を回転することにより、カムフォロア27が、上記円筒カム19のカム溝20に沿って移動する。このカムフォロア27の移動により、後端軸受け部26が前後方向へ往復運動する。この後端軸受け部26の前後方向への移動をスムーズにするため、ガイドレール28が設けられている(図2参照)。なお、後端軸受け部26は、回転軸14の回転運動は許容するが前後方向の直線運動は許容しないようになっている。したがって、後端軸受け部26の前後方向への移動によって、回転軸14が前後方向へ移動し、吸着ヘッド13が前後方向へ移動する構成となっている。ここで、カム溝20の形成された円筒カム19、及び、カムフォロア27を有する後端軸受け部26が「移動手段」を構成する。
次に、上記構成における回転ギヤ18と中心部往復ギヤ21との関連、及び、レバー23とギヤ往復用カム24とカム溝25との関連について説明する。図4は、各種ギヤの関連を示す説明図である。なお、図4では、各構成部材の前後関係を省略して示している。また、図4は前面側から見たときの説明図である。
図4に示すように、回転ギヤ18と中心部往復ギヤ21との間には、アイドラギヤ29が介在している。すわなち、両ギヤ18,21に、アイドラギヤ29が歯合している。このアイドラギヤ29は、回転ギヤ18と同様、円盤12に軸支されている。ここで、回転ギヤ18の歯数と中心部往復ギヤ21の歯数との比は、1:2となっている。
また、上述のようにレバー23の一方の端部は支持部22に回動可能に軸支されており、他方の端部は、リンク30を介して、中心部往復ギヤ21に接続されている。レバー23の長手方向において支持部22側から約1/3程度の位置には、カムフォロア31が、前面側へ突出するように設けられており、ギヤ往復用カム24のカム溝25に収容されている。
なお、回転ギヤ18、中心部往復ギヤ21、アイドラギヤ29、カムフォロア31を有するレバー23、カム溝25の形成されたギヤ往復用カム24、及び、リンク30が「動力伝達手段」を構成している。そして、レバー23、ギヤ往復用カム24、リンク30が「自転速度可変機構」に相当する。
以上のように構成された搬送装置10の動作について説明する。
駆動軸11が駆動部50によって回転させられると、円盤12が駆動軸11を中心として、図4中に記号Jで示すように、反時計回りに回転する。すると、円盤12に軸支される回転ギヤ18及びアイドラギヤ29も、駆動軸11を中心とする回転運動(公転運動)を行う。このとき、回転ギヤ18の中心に位置する回転軸14も駆動軸11を中心とする円周上を移動することになり、吸着ヘッド13の公転運動が導出される。
ここで説明を簡単にするため、中心部往復ギヤ21が固定されているものとして説明を続ける。
円盤12の回転によってアイドラギヤ29が駆動軸11の周りを移動すると、中心部往復ギヤ21に歯合しているアイドラギヤ29は、記号Kで示すように反時計回りに回転する。したがって、このアイドラギヤ29に歯合している回転ギヤ18は、記号Lで示すように円盤12に対し内側回り(反時計回り)に回転する。この回転ギヤ18の回転により一体形成された円筒体17が回転し、回転軸14が回転することになり、吸着ヘッド13の自転運動が導出される。
そして、上述したように回転ギヤ18の歯数と中心部往復ギヤ21の歯数との比は1:2となっているため、中心部往復ギヤ21が半回転、すなわち固定されているものとした中心部往復ギヤ21に対し円盤12が半回転する間に、回転ギヤ18が一回転することになる。つまり、吸着ヘッド13は、駆動軸11を中心とする半回転の公転運動を行いながら、回転軸14による一回転の自転運動を行うのである。
次に、このような吸着ヘッド13の動作を、図5の説明図に基づいて説明する。図5は、円盤12の回転に伴う吸着ヘッド13の動作(公転運動、自転運動)を示すものである。ここでは、打抜き型120にて打ち抜かれたPTPシート1を吸着する第1位置I1から、円盤12が180度回転したときの第2位置I7までの動作を示している。
上述したように、吸着ヘッド13の保持部15は、回転軸14の外周方向へ突出するように設けられており、上記第1位置I1において、公転運動の軌道上(記号Cで示す円周上)の法線方向へ突出する姿勢をとる。その後、円盤12が反時計回りに回転することにより、吸着ヘッド13は、記号Cで示す円周上を移動(公転)しながら、内側回り(時計回り)に回転(自転)する。このとき、記号Cで示す円周上の移動角度を「公転角度」、回転軸14による回転角度を「自転角度」と表現すれば、公転角度と自転角度とが常に1:2となる。すなわち、第1位置I1を基準として、各位置I2,I3,I4,I5,I6,I7は、それぞれ公転角度が30,60,90,120,150,180度となっているが、このとき、自転角度は、60,120,180,240,300,360度となっている。第2位置I7では、吸着ヘッド13の保持部15がちょうど公転運動の軌道上の法線方向へ突出する姿勢となり、PTPシート1が、次のコンベア200へ受け渡される。このとき、第1位置I1から第2位置I7までのPTPシート1の端部の軌跡は、記号D1,D2で示すごとくとなる。
ところで、ここまで中心部往復ギヤ21が固定されているものとして説明してきたが、実際には、中心部往復ギヤ21は、固定された円筒カム19の端部に、回動可能に支持されている(図3参照)。そこで次に、中心部往復ギヤ21の動作について説明する。
図4を用いて上述したように、中心部往復ギヤ21には、リンク30を介してレバー23が接続されている。このレバー23には、カムフォロア31が設けられている。カムフォロア31は、ギヤ往復用カム24のカム溝25に収容される接触部である。
ギヤ往復用カム24のカム溝25の中心線は、図6に示すように、一定半径R1の円を基本にして、均等な間隔で(90度ごとに)4箇所に、中心からの距離がR2(R2>R1)の部分を有する形状となっている。そして、30度毎に、中心からの距離がR1で一定となっている部分(以下、一定部分という)、中心からの距離がR1からR2まで増加する部分(以下、増加部分という)及び、R2からR1まで減少する部分(以下、減少部分という)が、連続して現れる。
このようなカム溝25が形成されたギヤ往復用カム24は、円盤12と一体となって、記号Jで示すように反時計回りに回転する。このとき、カムフォロア31は、カム溝25の中心線上を移動するため、カムフォロア31の中心からの距離は、R1〜R2の間で増減を繰り返すことになる。そして、上記増加部分では、カムフォロア31が中心から離れるため、レバー23は、支持部22に軸支された部分を支点として、時計回りに回動することになる。すると、リンク10を介し、中心部往復ギヤ21の時計回りの回動が導出される。そして、中心部往復ギヤ21の時計回りの回動があると、アイドルギヤ29の回転速度が増加し、これに伴って、回転ギヤ18の回転速度が増加する。したがって、上記増加部分では、吸着ヘッド13の自転速度(自転角度)が通常時よりも大きくなる。一方、上記減少部分では、カムフォロア31が中心へ近づくため、レバー23は、支持部22に軸支された部分を支点として、反時計回りに回動することになる。すると、リンク10を介し、中心部往復ギヤ21の反時計回りの回動が導出される。そして、中心部往復ギヤ21の反時計回りの回動があると、アイドルギヤ29の回転速度が減少し、これに伴って、回転ギヤ18の回転速度が減少する。したがって、上記減少部分では、吸着ヘッド13の自転速度(自転角度)が通常時よりも小さくなる。そして、本実施形態では、PTPシート1を受け取る第1位置I1において、上記増加部分にちょうど差し掛かるように構成されている。
このようにして中心部往復ギヤ21がレバー23によって揺動させられる場合の吸着ヘッド13の動作を、図7に基づいて説明する。図7は、図5と同様、円盤12の回転に伴う吸着ヘッド13の動作(公転運動、自転運動)を示すものである。ここでは、打抜き型120にて打ち抜かれたPTPシート1を吸着して受け取る第1位置I1から、円盤12が180度回転したときの第2位置I7までの動作を示している。
上述したように、吸着ヘッド13の保持部15は、回転軸14の外周方向へ突出するように設けられており、上記第1位置I1において、公転運動の軌道上(記号Cで示す円周上)の法線方向へ突出する姿勢をとる。その後、円盤12が反時計回りに回転することにより、吸着ヘッド13は、記号Cで示す円周上を移動(公転)しながら、内側回り(時計回り)に回転(自転)する。このとき、第1位置I1において上記カム溝25の増加部分(図6参照)に差し掛かる。例えばカムフォロア31が位置F1に差し掛かるものとすれば、吸着ヘッド13が位置I2まで移動すると、カムフォロア31は増加部分を移動して、位置F2まで移動する。さらに、吸着ヘッド13が位置I3まで移動するとカムフォロア31は減少部分を移動して位置F3まで移動し、吸着ヘッド13が位置I4まで移動すると、カムフォロア31は一定部分を移動して位置F4まで移動する。なお、実際には、ギヤ往復用カム24が回転することによってカム溝25が移動するのであるが、ここでは、便宜上、カムフォロア31が移動するものとして説明した。
したがって、図7において、カムフォロア31がカム溝25の一定部分を通過する位置I3から位置I4の間では、図5の場合と同様に、公転速度(公転角度)に対して自転速度(自転角度)が2倍となる。このときの自転速度を通常時のものとすれば、第1位置I1から位置I2の間では、カムフォロア31がカム溝25の増加部分を通過するため、自転速度は通常時よりも大きくなる。反対に、位置I2から位置I3の間では、カムフォロア31がカム溝25の減少部分を通過するため、自転速度は通常時よりも小さくなる。
これによって、吸着ヘッド13の保持部15に吸着されたPTPシート1の端部の軌跡は、記号D3,D4で示す如くとなる。
次に、吸着ヘッド13の前後方向の動作について説明する。
上述したように、吸着ヘッド13の回転軸14が円筒カム19の周囲を回転することにより、カムフォロア27が、上記円筒カム19のカム溝20に沿って移動する。このカムフォロア27の移動により、後端軸受け部26が前後方向へ往復運動する。これに伴って、回転軸14が前後方向へ移動し、吸着ヘッド13が前後方向へ移動する。
具体的には、円筒カム19に形成されたカム溝20によって、PTPシート1が吸着される第1位置から円盤12が180度回転した第2位置において吸着ヘッド13は、前面側の受け渡し位置(図3中に記号Aで示す位置)、または、背面側の受け渡し位置(記号Bで示す位置)へ移動する。4つの吸着ヘッド13のうち、吸着後に前面側へ移動するものと、背面側へ移動するものとが円周上に交互に配置されている。
以上詳述したように、本実施形態では、吸着ヘッド13の公転運動に対して内側回りの自転運動が導出されるため、保持部15に保持されたPTPシート1が公転運動の軌道(図7中の記号Cで示す円)の内側方向へ回り込むように移動する。特に、本実施形態では、図7中の第1位置I1から位置I2まで公転運動する間、カムフォロア31がカム溝25の増加部分を通過するため(図6参照)、自転速度(自転角度)が通常時よりも大きくなる。したがって、吸着ヘッド13に保持されたPTPシート1は短時間のうちに公転運動の軌道の内側方向へ回り込み、PTPシート1の下側端部の軌道は、図7中に軌道D4で示すごとくとなる。これによって、打抜き型120への干渉を回避できる。結果として、単一の搬送装置10により、打抜き装置100からPTPシート1を受け取りコンベア200へ受け渡すことが可能となり、搬送システムのコンパクト化を図ることができる。
また、本実施形態では、駆動部50によって駆動軸11が回転駆動され、中心部往復ギヤ21、アイドルギヤ29、及び、回転ギヤ18によって、回転軸14の回転が導出される。これによって、駆動軸11と回転軸14とを別個の駆動装置で回転駆動させる構成と比べ、駆動制御の簡素化を図ることができる。
さらにまた、本実施形態では、4つの回転軸14が均等な間隔で円盤12に支持されており、各回転軸14に対して搬送用ヘッド13が設けられている。これによって、4つの搬送用ヘッド13によって順次PTPシート1を搬送することができ、搬送用ヘッド13を往復運動させる構成と比べて、PTPシート1の搬送速度を飛躍的に向上させることができる。
また、本実施形態では、図7に示したように、PTPシート1を受け取る公転軌道上の第1位置I1とPTPシート1を受け渡す公転軌道上の第2位置I7とが水平位置に設けられており、第1位置I1からの公転角度が180度のところに第2位置I7が設けられている。すなわち、半周の公転運動によってPTPシート1が受け渡される。この場合、吸着ヘッド13の自転角度は360度となり、図7中に記号D3,D4として示した軌跡のように、PTPシート1の上下動が小さくなる。これによって、より高速な搬送が可能になり、PTPシート1の搬送速度を飛躍的に向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、円筒カム19に形成されたカム溝20によって、PTPシート1が吸着される第1位置I1から円盤12が180度回転した第2位置I7までの公転運動に際して、吸着ヘッド13は、前面側の受け渡し位置(図3中に記号Aで示す位置)、または、背面側の受け渡し位置(記号Bで示す位置)へ移動する。つまり、物品の増列までも搬送装置10単体で実現している。したがって、搬送システムの飛躍的なコンパクト化を図ることができる。
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施できる。例えば次に示すような態様で実施してもよい。
(a)上記実施形態ではPTPシート1を受け取る第1位置からの公転角度が180度となる第2位置においてPTPシート1を受け渡す構成であったが、連続する公転運動によって自転角度にずれが生じなければよいため、例えば、第1位置からの公転角度が120度となる位置でPTPシートを受け渡す構成としてもよい。この場合、第1位置から受け渡し位置までの自転角度が360度となるため、自転速度を可変としなければ、自転速度は公転速度の3倍となる。
(b)上記実施形態では、駆動軸11を回転駆動させ、駆動軸11の回転に基づき、回転軸12の回転を導出していた。これに対して、駆動軸11及び回転軸12をぞれぞれ別個の駆動装置にて駆動する構成としてもよい。
(c)上記実施形態では吸着ヘッド13が駆動軸11を中心とする円周上を回転運動する構成であったが、例えば第1及び第2位置の間を往復運動させる構成としてもよい。
実施形態の搬送装置を具備する搬送システムを示す概略構成図である。 実施形態の搬送装置の外観を示す斜視図である。 実施形態の搬送装置の断面を示す概略断面図である。 動力伝達機構の構成を示す説明図である。 自転速度が一定のときの吸着ヘッドの動作を示す説明図である。 動力伝達機構におけるカム溝の中心線を示す説明図である。 自転速度が可変のときの吸着ヘッドの動作を示す説明図である。 PTPシートを示す説明図である。
符号の説明
1…PTPシート、10…搬送装置、11…駆動軸、12…円盤、13…吸着ヘッド、14…回転軸、15…保持部、16…軸受け部、17…円筒体、18…回転ギヤ、19…円筒カム、20…カム溝、21…中心部往復ギヤ、22…支持部、23…レバー、24…ギヤ往復用カム、25…カム溝、26…後端軸受け部、27…カムフォロア、28…ガイドレール、29…アイドルギヤ、30…リンク、31…カムフォロア、100…打抜き装置、110…打抜き刃、120…打抜き型。

Claims (4)

  1. PTPシートの搬送方向に対して略垂直な第1の回転軸を有する第1軸部と、
    前記第1の回転軸に平行な第2の回転軸を有する第2軸部と、
    前記第1軸部と一体に設けられ、前記第2軸部を回動可能に支持する軸部支持体と、
    前記第2軸部と一体に設けられ、前記第2軸部の外周方向へ突出してPTPシートを保持する保持部を有する搬送用ヘッドと、
    前記第1軸部を回転駆動する駆動手段と、
    前記第1軸部の回転に基づき、前記第2軸部の回転を導出する動力伝達手段とを備え、
    前記駆動手段にて前記第1軸部が回転駆動されると、前記第1軸部の回転に伴う前記軸部支持体の回転による、前記搬送用ヘッドの前記第1の回転軸を中心とする円周上の回転運動である公転運動、及び、前記動力伝達手段にて導出される前記第2軸部の回転に伴う前記搬送用ヘッドの前記第2の回転軸を中心とする、前記公転運動に対する内側回りの運動である自転運動が導出され、
    前記動力伝達手段は、前記自転運動の速度である自転速度を所定のタイミングで変化させる自転速度可変機構を有しており、
    前記保持部は、前記搬送用ヘッドが前記公転運動の軌道上の第1位置にあるときに当該軌道の外側方向へ突出する姿勢で、開口部を有する打抜き型と打抜き刃とを具備する打抜き装置から前記PTPシートを受け取り、前記搬送用ヘッドが前記公転運動の軌道上の第2位置にあるときに当該軌道の外側方向へ突出する姿勢で前記PTPシートを次工程へ受け渡すよう構成され、
    前記動力伝達手段は、前記自転速度可変機構によって、前記保持部による前記PTPシートの受け取りに際して、前記自転速度を前記第1位置と第2位置の中間での自転速度に対し相対的に大きくするよう構成されていることを特徴とする搬送装置。
  2. 請求項に記載の搬送装置において、
    前記第2軸部は、前記第1の回転軸を中心とする円周上に均等な間隔で配置されるように前記軸部支持体に支持されており、当該各第2軸部に対して前記搬送用ヘッドが設けられていることを特徴とする搬送装置。
  3. 請求項1又は2に記載の搬送装置において、
    前記第1及び前記第2位置は前記軌道上に略水平に設けられ、前記第1位置からの公転角度が180度となるように前記第2位置が設けられていることを特徴とする搬送装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の搬送装置において、
    前記公転運動に伴って前記第2軸部を当該軸方向に移動させることが可能な移動手段を備え、
    前記移動手段による前記第2軸部の移動に伴う前記搬送用ヘッドの移動によって、前記軸方向における複数の位置での物品の受け渡しを可能としたことを特徴とする搬送装置。
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