JP4466299B2 - 車両用警報装置、車両用警報方法及び車両用警報発生プログラム - Google Patents
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Description
また、本発明による車両用警報装置において、警報速度データベース学習手段は、物体認識手段が認識した物体との距離が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度に基づいて修正対象の警報速度データを決定することを特徴とする。そのような構成によれば、自車両速度や物体の属性別に警報速度データを管理することができるので、よりきめ細かく運転者の好みに合致したタイミングで警報を発生することができる。
また、本発明による車両用警報装置は、警報速度データベース学習手段および警報判断手段は、物体認識手段が認識した物体との距離が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度と、物体の種類と、に基づいて利用する警報速度データを決定することを特徴とする。そのような構成によれば、よりきめ細かく運転者の好みに合致したタイミングで警報を発生することができる。
また、車両用警報装置は、前記自車両の運転者の視線方向を検出する視線検出手段と、前記物体認識手段が認識した物体の方向と前記視線検出手段が検出した視線方向との情報から運転者が前記物体の存在を認知したか否かを判断する物体認知状況判定手段とを更に有し、前記警報判断手段は前記自車両の速度が前記警報速度値を上回っている場合でも、運転者が前記物体を認知済みであると前記物体認知状況判定手段が判断している場合は予め定めた間だけ異常であるとの判定を保留することを特徴とする。そのような構成によれば、運転者が物体の存在に気づいていないと思われる場合のみ警報を発生することができるようになる。
また、本発明による車両警報方法は、警報判定手段が、物体認識手段が認識した物体が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度に基づいて、警報速度データベースに含まれる複数の警報速度データの中から、警報判断に利用する警報速度データを決定することを特徴とする。
また、本発明による車両警報方法は、警報速度データベース学習手段及び警報判断手段が、物体認識手段が認識した物体との距離が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度と、物体の種類と、に基づいて、利用する警報速度データを決定することを特徴とする。
また、本発明による車両警報方法は、道路状況認識手段が、自車両が走行する道路の道路状況を認識し、警報速度データベース学習手段及び警報判断手段が、道路状況を参照して、利用する警報速度データを決定することを特徴とする。
また、本発明による車両警報方法は、視線検出手段が、自車両の運転者の視線方向を検出し、物体認知状況判定手段が、物体認識手段が認識した物体の方向と視線検出手段が検出した視線方向との情報から、運転者が前記物体の存在を認知したか否かを判断し、警報判断手段が、自車両の速度が警報速度値を上回っている場合でも、運転者が物体を認知済みであると物体認知状況判定手段が判断している場合は予め定めた間だけ異常であるとの判定を保留することを特徴とする。
また、本発明による車両用警報発生プログラムは、警報判定手段が、物体認識手段が認識した物体が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度に基づいて、警報速度データベースに含まれる複数の警報速度データの中から、警報判断に利用する警報速度データを決定することをコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明による車両用警報発生プログラムは、警報速度データベース学習手段及び警報判断手段が、物体認識手段が認識した物体との距離が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度と、物体の種類と、に基づいて、利用する警報速度データを決定することをコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明による車両用警報発生プログラムは、視線検出手段が、前記自車両の運転者の視線方向を検出し、物体認知状況判定手段が、物体認識手段が認識した物体の方向と視線検出手段が検出した視線方向との情報から、運転者が前記物体の存在を認知したか否かを判断し、警報判断手段が、自車両の速度が警報速度値を上回っている場合でも、運転者が物体を認知済みであると物体認知状況判定手段が判断している場合は予め定めた間だけ異常であるとの判定を保留することを特徴とする。
また、車両用警報方法は、警報速度データベース学習手段が、警報速度データの値を、物体認識手段が認識した物体までの距離と自車両速度との関係に近づけるように修正してもよい。
まず、物体認識部101が、ある時刻の車載カメラ画像中から予め定めてある物体、例えば「赤信号」や「一時停止」など車両の停止を指示する物体やこれに付随する「停止線」などを認識するとともに、それらまでの距離を測定し、組をなす物体同士の情報をまとめながら、物体の属性および距離に関する情報を警報判断部104へ出力する(ステップS401)。
Δw=a(i)・(v−w)。
ここで、iは単調に増加するカウンタを示し、新たな物体を発見するごとにインクリメントされたり、一定時刻の経過とともにインクリメントされたりする。a(i)は学習レートを示し、正定数とする。これにより、修正後の警報速度データ値w′は、
w′ = w+Δw = w+a(i)・(v−w)
と表される。例えば、a(i)=1とすると、常に自車両速度と警報速度データの差が修正量となり、修正後の警報速度データ値w′は現時刻に観測した車両速度vとなる。しかし、一般には過去の走行履歴が反映される方が警報速度データの安定性が増し、一時的な運転特性のむらによる悪影響を受けにくい。ゆえにa(i)=1とはせずに、
a(i)=β (但し、0<β<1)
や、
a(i)=1/i (但し、i=1,2,3,...)
のようにa(i)を変更すると良い。このようにすると、過去の走行履歴を反映させることができる。しかも、過去の走行履歴を一定期間保持する必要がないし、一定回数分の走行履歴が得られなくても警報速度データを自車両運転者の好みに近づけることができる。
まず、自車両前方を撮影した車載カメラ映像中から「赤信号」や「一時停止標識」およびその手前に存在する「停止線」などを検出すると共に、自車両からそれら物体までの距離を計測する(ステップS801)。次に自車両の速度を計測する(ステップS802)。そして、ステップS801にて新たな物体が検出されたか否か検証し(ステップS803)、新たな対象物が検出された場合は、検出した物体に対する警報判断に用いる警報判断用警報速度データと、学習に用いる学習用警報速度データをそれぞれ決定する(ステップS804)。
物体認知状況判定部1208は、前記物体認識部101が「赤信号」や「一時停止標識」などを認識している場合、映像中におけるそれら物体の位置から実環境におけるそれら物体の存在方向を同定し、視線検出部1207が検出した運転者の視線方向が物体の存在する方向を向いたか否かをチェックする。ひとたびでも、物体の存在する方向に運転者の視線方向が向いたと判断される場合は、運転者がその物体の存在に気づいたものと判断する。
視線検出部1207及び物体状況判定部1208は既存の視線方向検出装置等で実現される。
まず、自車両前方を撮影した車載カメラ映像中から「赤信号」や「一時停止標識」およびその手前に存在する「停止線」などを検出すると共に、自車両からそれら物体までの距離を計測する(ステップS1301)。次に自車両の速度を計測する(ステップS1302)。更に、運転者の視線方向を検出し(ステップS1303)、ステップS1301にて「赤信号」や「一時停止標識」などが認識されている場合は、それらが存在する方向にステップS1303の検出した視線方向が向いたか否かを検証し(ステップS1304)、同じ方向を向いたならば運転者が物体の存在に気づいたものと判断する。ステップS1305にて新たな物体が検出されたか否か検証し、新たな物体が検出された場合は、検出した物体に対する警報判断に用いる警報判断用警報速度データと、学習に用いる学習用警報速度データをそれぞれ決定し(ステップS1306)、ステップS1307へ進む。新たな物体が認識されなかった場合はステップS1307へ進む。
102 速度計測手段
103 警報速度データベース
104、1204 警報判断手段
105 警報出力手段
501 時刻t1における自車両速度と物体までの距離を表す点
502 時刻t2における自車両速度と物体までの距離を表す点
503 時刻t3における自車両速度と物体までの距離を表す点
504 時刻t4における自車両速度と物体までの距離を表す点
505 時刻t5における自車両速度と物体までの距離を表す点
506 時刻t6における自車両速度と物体までの距離を表す点
507 時刻t7における自車両速度と物体までの距離を表す点
508 時刻t8における自車両速度と物体までの距離を表す点
509 時刻t9における自車両速度と物体までの距離を表す点
510 時刻t10における自車両速度と物体までの距離を表す点
511、601 警報速度データ
602 距離15メートルに対応する警報速度データ値
706 警報速度データベース学習手段
1001 時速0〜10kmに対応する警報速度データの例
1002 時速11〜20kmに対応する警報速度データの例
1003 時速21〜30kmに対応する警報速度データの例
1101 雪道かつ赤信号かつ時速11〜20kmの条件に対応する警報速度データ
1102 アスファルトかつ一時停止標識かつ時速21〜30kmの条件に対応する警報速度データ
1207 視線検出手段
1208 物体認知状況判定手段
Claims (18)
- 自車両前方に存在する物体を検知及び認識すると共に前記物体までの距離を計測する物体認識手段と、
前記自車両の速度を計測する速度計測手段と、
前記自車両の過去の減速操作における自車両から物体までの距離と自車両の速度との対応関係を表す警報速度データを保持する警報速度データベースと、
現時刻における前記物体までの距離に対応する前記警報速度データ中の速度を取得して現時刻における警報速度値とし、現時刻における前記自車両速度が前記警報速度値を上回っていれば異常であると判断する警報判断手段と、
前記警報判断手段が異常と判断した場合に警報を出力する警報出力手段と、
前記物体認識手段が認識した物体までの距離に対応する前記警報速度データ中の速度を、前記速度計測手段が計測した現時刻の速度から予め定められた方法により算出した値に修正して保持する警報速度データベース学習手段と、
を有することを特徴とする車両用警報装置。 - 前記警報速度データベースは警報速度データを複数含み、前記警報判断手段は前記物体認識手段が認識した物体との距離が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度に基づいて警報判断に利用する警報速度データを決定することを特徴とする請求項1に記載の車両用警報装置。
- 前記警報速度データベース学習手段は、前記物体認識手段が認識した物体との距離が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度に基づいて修正対象の警報速度データを決定することを特徴とする請求項1に記載の車両用警報装置。
- 前記警報速度データベース学習手段および前記警報判断手段は、前記物体認識手段が認識した物体との距離が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度と、前記物体の種類と、に基づいて利用する警報速度データを決定することを特徴とする請求項1に記載の車両用警報装置。
- 自車両が走行する道路の道路状況を認識する道路状況認識手段を更に有し、前記警報速度データベース学習手段および前記警報判断手段は、更に前記道路状況をも参照して利用する警報速度データを決定することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の車両用警報装置。
- 前記自車両の運転者の視線方向を検出する視線検出手段と、前記物体認識手段が認識した物体の方向と前記視線検出手段が検出した視線方向との情報から運転者が前記物体の存在を認知したか否かを判断する物体認知状況判定手段とを更に有し、前記警報判断手段は前記自車両の速度が前記警報速度値を上回っている場合でも、運転者が前記物体を認知済みであると前記物体認知状況判定手段が判断している場合は予め定めた間だけ異常であるとの判定を保留することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用警報装置。
- 物体認識手段が、自車両前方に存在する物体を認識すると共に前記物体までの距離を計測し、
速度計測手段が、前記自車両の速度を計測し、
警報判断手段が、前記自車両の過去の減速操作における自車両から物体までの距離と自車両の速度との対応関係を表す警報速度データを保持する警報速度データベースを参照して、現時刻における前記物体までの距離に対応する前記警報速度データ中の速度を取得して現時刻における警報速度値とし、現時刻における前記自車両速度が前記警報速度値を上回っていれば異常であると判断し、
警報出力手段が、前記警報判断手段が異常と判断した場合に警報を出力し、
警報速度データベース学習手段が、前記物体認識手段が認識した物体までの距離に対応する前記警報速度データ中の速度を、前記速度計測手段が計測した現時刻の速度から予め定められた方法により算出した値に修正して保持することを特徴とする車両用警報方法。 - 前記警報判定手段が、前記物体認識手段が認識した物体が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度に基づいて、前記警報速度データベースに含まれる複数の警報速度データの中から、警報判断に利用する警報速度データを決定することを特徴とする請求項7に記載の車両用警報方法。
- 前記警報速度データベース学習手段が、前記物体認識手段が認識した物体との距離が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度に基づいて、修正対象の警報速度データを決定することを特徴とする請求項7に記載の車両用警報方法。
- 前記警報速度データベース学習手段及び前記警報判断手段が、前記物体認識手段が認識した物体との距離が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度と、前記物体の種類と、に基づいて、利用する警報速度データを決定することを特徴とする請求項7に記載の車両用警報方法。
- 道路状況認識手段が、自車両が走行する道路の道路状況を認識し、
前期警報速度データベース学習手段及び前記警報判断手段が、前記道路状況を参照して、利用する警報速度データを決定することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の車両用警報方法。 - 視線検出手段が、前記自車両の運転者の視線方向を検出し、
物体認知状況判定手段が、前記物体認識手段が認識した物体の方向と前記視線検出手段が検出した視線方向との情報から、運転者が前記物体の存在を認知したか否かを判断し、
前記警報判断手段が、前記自車両の速度が前記警報速度値を上回っている場合でも、運転者が前記物体を認知済みであると前記物体認知状況判定手段が判断している場合は予め定めた間だけ異常であるとの判定を保留することを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載の車両用警報方法。 - 物体認識手段が自車両前方に存在する物体を認識すると共に前記物体までの距離を計測し、
速度計測手段が前記自車両の速度を計測し、
警報判断手段が、前記自車両の過去の減速操作における自車両から物体までの距離と自車両の速度との対応関係を表す警報速度データを保持する警報速度データベースを参照して、現時刻における前記物体までの距離に対応する前記警報速度データ中の速度を取得して現時刻における警報速度値とし、現時刻における前記自車両速度が前記警報速度値を上回っていれば異常であると判断し、
警報出力手段が、前記警報判断手段が異常と判断した場合に警報を出力し、
警報速度データベース学習手段が、前記物体認識手段が認識した物体までの距離に対応する前記警報速度データ中の速度を、前記速度計測手段が計測した現時刻の速度から予め定められた方法により算出した値に修正して保持することを特徴とする車両用警報発生プログラム。 - 前記警報判定手段が、前記物体認識手段が認識した物体が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度に基づいて、前記警報速度データベースに含まれる複数の警報速度データの中から、警報判断に利用する警報速度データを決定することを特徴とする請求項13に記載の車両用警報発生プログラム。
- 前記警報速度データベース学習手段が、前記物体認識手段が認識した物体との距離が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度に基づいて、修正対象の警報速度データを決定することを特徴とする請求項13に記載の車両用警報発生プログラム。
- 前記警報速度データベース学習手段及び前記警報判断手段が、前記物体認識手段が認識した物体との距離が予め定められた距離、又は予め定められた自車両速度に対応した停止距離よりも近くなった場合における自車両速度と、前記物体の種類と、に基づいて、利用する警報速度データを決定することを特徴とする請求項13に記載の車両用警報発生プログラム。
- 道路状況認識手段が、自車両が走行する道路の道路状況を認識し、
前記警報速度データベース学習手段及び前記警報判断手段が、前記道路状況を参照して、利用する警報速度データを決定することを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の車両用警報発生プログラム。 - 視線検出手段が、前記自車両の運転者の視線方向を検出し、
物体認知状況判定手段が、前記物体認識手段が認識した物体の方向と前記視線検出手段が検出した視線方向との情報から、運転者が前記物体の存在を認知したか否かを判断し、
前記警報判断手段が、前記自車両の速度が前記警報速度値を上回っている場合でも、運転者が前記物体を認知済みであると前記物体認知状況判定手段が判断している場合は予め定めた間だけ異常であるとの判定を保留することを特徴とする請求項13から17のいずれか1項に記載の車両用警報発生プログラム。
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