本発明は、車道と歩道との境界等に設置される防護柵の支柱に横桟を取り付ける横桟取付金具及びそれを用いた防護柵に関するものである。
車道と歩道との境界等に設置される防護柵は、隣接する支柱の間に、長尺の鋼管などからなる横桟の1本又は複数本を横桟取付金具によって取り付けることにより、車両の走行から歩行者等を保護している。
しかしながら、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、横桟取付金具が変形または破壊され易い。また、横桟取付金具を支柱に固定するための固定ボルトの頭の部分又はナットが支柱の歩道側に突出するため、その突出部分に衣服等が引っ掛かり破損するおそれがあるとともに、外観もよくない。
そのため、支柱の歩道側への突出を押さえた構造のものが、次の(i)〜(iv)に示すように、種々提案されている。
(i)特許文献1には、断面がほぼ半円筒状のパイプカバーと、断面がほぼ半円筒状の取付具本体からなる取付金具が記載されている。ここでは、パイプカバーと取付具本体とで2本のビームパイプの端部を縦方向のボルトで挟持し、取付具本体に貫通する雌ねじに支柱を貫通する横方向の支柱取付ボルトを横桟の反対側の支柱の外面から螺合し、横桟を支柱に取り付ける構造となっている。
(ii)特許文献2には、下金具、上金具および座金からなる横桟取付金具が記載されている。ここでは、下金具には横桟を支持する受け部とナットを回り止めする保持部を有する下側取付壁が設けられ、上金具には上側取付壁が設けられている。そして、下金具と上金具とで横桟を挟持し、下金具の下側取付壁、上金具の上側取付壁および座金とを貫通する横方向の支柱取付ボルトを横桟の反対側の支柱の外面から螺合し、横桟を支柱に取り付ける構造となっている。
(iii)特許文献3には、支柱に対して車道側の半円筒状の管部、支柱側の半円筒状の管部、円形支柱の外面に当接する第1補助部材、円形支柱の内面に当接する第2補助部材からなる横桟取付け用金具が記載されている。ここでは、支柱側の半円筒状の管部の長手方向中央部には中心に貫通孔を有するボス部が設けられ、第1補助部材、第2補助部材および円形支柱の車道側のそれぞれに貫通孔が設けられている。そして、支柱内側からボルトを挿入し、支柱側の半円筒状の管部の内面側にナットを螺合することによって、横桟が支柱に取り付けられる。
(iv)特許文献4には、円筒支柱の内面に鍔状に止まるストッパー部および支柱の外面に突き出るスリーブを有する目隠しナットが記載されている。そして、この目隠しナットをスリーブの雄ネジ部へ固定ナットを締め付けて固定し、スリーブの雌ねじ部にワンサイドボルトをねじ込むことによって、ガードパイプ等が直接または間接的にネジ止めされている。
特開平7−292632号公報
特開平10−88537号公報
実用新案登録第3011701号公報
特開2000−27134号公報
上記の特許文献1〜4では、支柱の歩道側への突出を押さえた構造の取付金具が提案されている。
しかしながら、これらの特許文献に開示された提案では、横桟保持部が上下又は前後方向に二分割されているので、車両が衝突したとき変形または破壊され易い。また、ワンサイドボルトを使用すると、支柱への取付部分の部品数が多く複雑となる。
本発明の目的は、支柱取付ボルトが支柱の歩道側に突き出ることがなく、しかも、車両が衝突しても変形しにくい、防護柵の横桟取付金具及びそれを用いた防護柵を提供することにある。
本発明者らは、横桟取付金具の形状及び横桟取付金具を支柱に取り付けるための固定ボルトの形状を種々に検討した結果、次の(a)〜(q)に示す知見を得て本発明を完成した。
(a) 横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、横桟取付金具が変形または破壊され難くするためには、横桟取付金具をできるだけ支柱内に収容するのがよい。
(b) 横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を固定ボルトの径のみで受け止めるのではなく、横桟取付金具全体又は支柱全体で受け止めるのがよい。そのためにも、横桟取付金具をできるだけ支柱内に収容するのがよい。
(c) 横桟取付金具を支柱内に収容するためには、横桟を保持する保持部材側の支柱の側面に開口部を形成すればよい。
(d) 横桟取付金具をできるだけ支柱内に収容するためには、支柱の外部に設置する保持部と支柱の側面開口部内に挿入可能なブラケットから保持部材を構成するのがよい。保持部とブラケットは別個に形成してから接合してもよいし、一体に形成してもよい。保持部の位置よりも下方でブラケットを支柱内に収容したいときには、保持部とブラケットの間に接続部を介してもよい。接続部を介するとき、別個に形成してから接合してもよいし、一体に形成してもよい。
(e) 支柱の側面開口部内に挿入するブラケットを支柱内に挿入しかつ固定できるようにするためには、支柱の側面に形成したブラケット挿入用の開口部の奥行きの長さを有する内面が筒状又は錐台状の取付補助部材の両端を支柱の壁面に接合しておき、支柱の壁面に接合した取付補助部材に外面が筒状又は錐台状のブラケットを内挿し、固定ボルトによってブラケットを取付補助部材を介して支柱に固定すればよい。このとき、固定ボルトの全体を支柱内に収容すれば、固定ボルトが支柱の歩道側に突き出ることはない。すなわち、横桟取付金具を支柱に取り付けるためのボルトが支柱の歩道側に突き出ないようにすることができる。
(f) ブラケットを取付補助部材に内挿した状態で固定ボルトによってブラケットを取付補助部材を介して支柱に固定するためには、ブラケットと取付補助部材の両方に固定ボルトを水平方向に通す貫通孔又はねじ穴を備えた垂直壁を設けて、この2つの垂直壁を固定ボルトで固定すればよい。このとき、ブラケット挿入用の開口部とは反対側の支柱の側面にボルト固定操作用の開口部を形成しておけば、ブラケットを取付補助部材に内挿した状態で固定ボルトの締め付け操作ができるから、ブラケットを取付補助部材を介して支柱に固定することができる。なお、垂直壁は、取付補助部材の筒部又は錐台部とは別個に形成してから接合してもよいし、一体に形成してもよい。
(g) このようにすれば、取付補助部材の両端が支柱の壁面に接合され、取付補助部材が支柱内部で2つの開口部を水平に連結する形で支柱に接合されることになり、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を支柱全体で堅固に受け止めることができる。ここで、ブラケットの垂直壁と取付補助部材の垂直壁を固定ボルトで固定するとき、垂直壁同士は接触していてもよいし、離間していてもよい。
(h) 保持部とブラケットの間に接続部を介してなる保持部材を用いた場合には、保持部の位置よりも下方でブラケットを支柱内に収容することができる。したがって、ブラケット挿入用の支柱開口部からブラケット固定ボルトの固定操作ができるように設計することもできる。このときには、ブラケット挿入用の支柱開口部がボルト固定操作用の開口部を兼ねることができるから、ことさらに、支柱側面にボルト固定操作用の開口部を形成しなくてもよい。
(i) 以上のとおり、固定ボルトの全体を支柱内に収容することができる。ボルトを固定するためにナットを用いることがあるが、このときに用いるナットも含めて、固定ボルトの全体を支柱内に収容することができる。
(j) 固定ボルトの頭は取付補助部材側とブラケット側のいずれに位置してもよい。ボルトの先は、ねじ穴に差し込んでもよいし、貫通孔に差し込んでもよい。ただし、雌ねじが切っていない貫通孔に差し込むときは、ボルトを固定するためのナットが必要となる。雌ねじが切ってある貫通孔に差し込むときは、ボルトを固定するためのナットを用いてもよいし、ナットを用いることを省略することもできる。
(k) 取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状を適合させると、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。
(l) 取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状をともに円形にすると、ブラケットを支柱内に接合した取付補助部材に内挿した後も、固定ボルトを通す貫通孔又はねじ穴を回転軸としてブラケットを支柱に対して回転可能にすることができ、もって支柱に対する横桟の取付角度が自在となる。このとき、垂直壁同士は接触していてもよいし、離間していてもよい。
(m) なお、ブラケットの垂直壁と取付補助部材の垂直壁とが回転可能に嵌合するのが好ましい。取付補助部材とブラケットの垂直壁を嵌合させると、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体でさらに堅固に受け止めることができる。
(n) 横桟の端部を保持して固定するためには、保持部にボルトの挿入孔を設け、横桟の端部を保持部に固定させればよい。保持部の内面形状としては、横桟の端部の外面形状に適合させれば、横桟の端部を保持部に確実に固定することができる。たとえば、横桟の端部が円筒形の場合には保持部内面の断面形状は円筒状とすればよく、また、横桟の端部の断面形状が矩形の場合には保持部内面の断面形状は矩形とすればよい。なお、保持部の内面で横桟の端部のほぼ全周を取り巻くようにすると、確実に固定することができる。
(o) 横桟の端部を保持部によって直接保持する代わりに、インナースリーブを設置して横桟の端部を保持部に固定してもよい。インナースリーブは、保持部に直接に内接させて設置する場合と、横桟の端部を介して内接させて設置する場合とがある。
(p) インナースリーブを保持部に直接に内接させて設置する場合には、保持部の長さよりも長いインナースリーブを用意し、インナースリーブを保持部に直接に内接させて固定した後に、保持部の両端よりはみ出したインナースリーブの両端部のそれぞれに、横桟の片端部を外挿させて用いる。このとき、横桟の外径と保持部の外径を同じにすれば、横桟と保持部が同一外径で一直線上に配置されるので、すっきりした外観の防護柵が得られる。
(q) インナースリーブを横桟の端部を介して保持部に内接させて設置する場合には、インナースリーブの長さは保持部の長さよりも長くてもよいが、少々短くても構わない。インナースリーブの両端部のそれぞれに、横桟の端部を外挿させたものを保持部に内接させ、インナースリーブと横桟の両端部を保持部の内面に固定して用いる。このときは、保持部の内面で横桟の端部のほぼ全周を取り巻くような断面形状でなくてもよく、その一部が適合する形状であってもよいから、保持部の形状の自由度が大きくなる。たとえば、横桟の端部が円筒形の場合には、保持部の内面の断面形状は円筒を縦に半分に割って得られるような半円筒形状でもよいし、4分の1に割って得られるような四半円筒形でもよい。このとき、保持部の形状を小さくできるので、横桟が一直線上に配置され、すっきりした外観の防護柵が得られる。
本発明は、次の(1)〜(11)に示す防護柵の横桟取付金具と、次の(12)に示す防護柵を要旨とする。以下、(1)〜(12)にかかる発明を総称して本発明ということがある。
(1) 横桟を保持するための保持部と外面が筒状又は錐台状のブラケットからなる保持部材と、支柱の側面開口部内に挿入可能でありかつブラケットを内挿可能である内面が筒状又は錐台状の取付補助部材と、ブラケットを取付補助部材に内挿した状態で取付補助部材を介して支柱に固定するための固定ボルトからなる横桟取付金具であって、取付補助部材は上記開口部から上記開口部とは反対側の支柱の側面までを支柱内部で水平に連結する長さを有しかつ両端がそれぞれの支柱の壁面に接合可能であるとともに、ブラケットと取付補助部材はいずれも固定ボルトを水平方向に通す貫通孔又はねじ穴を備えた垂直壁を有することを特徴とする、防護柵の横桟取付金具。
(2) 保持部とブラケットが一体に形成されている保持部材を用いることを特徴とする、上記(1)の防護柵の横桟取付金具。
(3) 保持部とブラケットが接続部を介して接合されている保持部材を用いることを特徴とする、上記(1)の防護柵の横桟取付金具。
(4) 保持部と接続部とブラケットのうち、少なくとも2つが一体に形成されている保持部材を用いることを特徴とする、上記(3)の防護柵の横桟取付金具。
(5) 取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状とが適合していることを特徴とする、上記(1)〜(4)の防護柵の横桟取付金具。
(6) ブラケットの外面及び取付補助部材の内面がいずれも円筒状の形状を有することを特徴とする、上記(5)の防護柵の横桟取付金具。
(7) ブラケットの外面及び取付補助部材の内面がいずれも円錐台状の形状を有することを特徴とする、上記(5)の防護柵の横桟取付金具。
(8) ブラケットの垂直壁と取付補助部材の垂直壁とが離間していることを特徴とする、上記(1)〜(7)の防護柵の横桟取付金具。
(9) ブラケットの垂直壁と取付補助部材の垂直壁とが接触していることを特徴とする、上記(1)〜(7)の防護柵の横桟取付金具。
(10) ブラケットの垂直壁と取付補助部材の垂直壁とが、固定ボルトを通す貫通孔又はねじ穴を回転軸として回転可能に嵌合されることを特徴とする、上記(9)の防護柵の横桟取付金具。
(11) 保持部材の保持部にインナースリーブが設置されることを特徴とする、上記(1)〜(10)の防護柵の横桟取付金具。
(12) 隣接する支柱の間に1本又は2本以上の横桟を取り付けて形成される防護柵であって、横桟のうち少なくとも1本の横桟が、上記(1)〜(11)の横桟取付金具によって支柱に取り付けられ、固定ボルトによって固定されていることを特徴とする防護柵。
本発明によれば、取付ボルトが支柱の歩道側に突き出ることがなく、しかも、車両が衝突しても変形しにくい横桟取付金具及びそれを用いた防護柵を提供することができる。
また、ブラケットの外面が円筒状又は円錐台状の形状を有する場合には、道路の勾配にあわせて支柱への取付角度を調整することができるので、支柱への取付作業が容易な横桟取付金具及びそれを用いた防護柵を提供することができる。この場合、支柱への取付角度を調整しても、同じ形状の横桟取付金具を用いることができるため、特別な形状の横桟取付金具を別途用意する必要がないという利点がある。
以下に、本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材と取付補助部材、そして、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付けるための固定ボルトについて説明する。また、保持部材の保持部に横桟の端部を直接に又はインナースリーブを設置して保持し、支柱に取り付けることで得られる防護柵についても説明する。
A.保持部材について
本発明に係る横桟取付金具の一部をなす保持部材は、横桟を保持するための保持部と、外面が筒状又は錐台状のブラケットからなり、ブラケットは固定ボルトを水平方向に通す貫通孔又はねじ穴を備えた垂直壁を有するものである。そして、ブラケットは、後述する取付補助部材に内挿され、ブラケットが取付補助部材に内挿された状態で、ブラケットと取付補助部材を固定ボルトによって固定することで、ブラケットは取付補助部材を介して支柱に固定される。
保持部の内面形状は内面が横桟の端部を直接に又はインナースリーブを介して保持して固定できる形状であればよい。なお、保持部の外面形状の制限はない。
そして、ブラケットの外面形状は、取付補助部材に内挿することができる筒状又は錐台状の形状を有しておればよい。たとえば、円筒状や矩形状の筒状や、円錐台状や角錐台状の錐台状が挙げられる。なお、ブラケットの内面は、ブラケットと取付補助部材を固定する固定ボルト又はナットを設置できるだけの空間があればよく、ブラケットの内面は中空でも中実でもよい。ブラケットの内面を中空とする場合の内面形状は特に制限はなく、たとえば、円錐台状や角錐台状の錐台状、円筒状や矩形筒状の筒状などを挙げることができる。
保持部材の材質は、保持部、ブラケットとも、特に限定されるものではないが、アルミニウム、炭素鋼、ステンレス鋼等の金属の他にポリエステル等のプラスチックスを用いることができる。また、保持部とブラケットは、一体に形成してもよいし、別々に形成して、溶接やボルトナット等により接合してもよい。保持部とブラケットが一体に形成されると、車両が防護柵に衝突して保持部とブラケットに応力がかかっても変形しにくくなる。
保持部の位置よりも下方でブラケットを支柱内に収容したいときには、保持部とブラケットの間に接続部を介してもよい。接続部を介するときも、別個に形成してから接合してもよいし、一体に形成してもよい。
B.取付補助部材について
本発明に係る横桟取付金具の一部をなす取付補助部材は、支柱の車道側の側面の開口部に挿入可能な内面が筒状又は錐台状の部材であり、車道側の支柱の側面の開口部からこの開口部とは反対側、すなわち、歩道側の支柱の側面までを支柱内部で水平に連結する長さを有しかつ両端がそれぞれの支柱の壁面に接合可能であるとともに、固定ボルトを水平方向に通す貫通孔又はねじ穴を備えた垂直壁を有する。そして、取付補助部材は、保持部材を構成するブラケットを内挿することができるものであり、ブラケットを内挿した状態で、固定ボルトによってブラケットを支柱に固定する。
なお、保持部とブラケットの間に接続部を介してなる保持部材を用いた場合には、保持部の位置よりも下方でブラケットを支柱内に収容することができるので、ブラケット挿入用の支柱開口部からブラケット固定ボルトの固定操作ができるように設計することもできる。このときには、ブラケット挿入用の支柱開口部がボルト固定操作用の開口部を兼ねることができるから、ことさらに、支柱側面にボルト固定操作用の開口部を形成しなくてもよい。
取付補助部材の材質は、特に限定されるものではないが、アルミニウム、炭素鋼、ステンレス鋼等の金属の他にポリエステル等のプラスチックスを用いることができる。
取付補助部材の内面形状は、ブラケットを支柱側面に設けられた開口部から支柱に内挿することができる筒状又は錐台状の形状を有しておればよい。たとえば、円筒状や矩形状の筒状や、円錐台状や角錐台状の錐台状が挙げられる。そして、取付補助部材の外面形状は、特に制限はなく、たとえば、円筒状や矩形筒状の筒状、円錐台状や角錐台状の錐台状などを挙げることができる。
そして、取付補助部材の長さは、支柱の側面の車道側に形成される開口部から歩道側の支柱の側面までを支柱内部で水平に連結する長さであって、両端がそれぞれの支柱の壁面に接合可能とする必要がある。
取付補助部材の端部を、支柱に形成した開口部の壁面に接合する方法としては、特に制限はなく、溶接、はめ殺し、ネジ止め、接着等を用いることができる。溶接は、たとえば、開口部の壁面の開口端又は内壁面の全周又はスポット溶接により行うことができる。はめ殺しは、たとえば、支柱を外力により弾性変形させた状態で取付補助部材を開口部に挿入した後に外力を外す、あるいは、取付補助部材の一部を外力により弾性変形させた状態で取付補助部材を開口部に挿入した後に外力を外すと、元の形に復元して、取付補助部材が開口部にはめこまれたままになる。このとき、接着剤を併用するのが好ましい。
なお、ブラケット挿入用の支柱開口部がボルト固定操作用の開口部を兼ねることができる場合は、ブラケット挿入用の支柱開口部とは反対側の支柱側面にボルト固定操作用の開口部を形成しなくてもよいが、開口部を形成しないときの取付補助部材の端部は反対側の支柱側面の内壁面に接合されることになる。このときの方法も、特に制限はなく、溶接、ネジ止め、接着等を用いることができる。たとえば、溶接は、スポット溶接により行うことができる。
C.取付補助部材へのブラケットの内挿について
支柱に形成した開口部の壁面に接合される取付補助部材には、ブラケットが内挿される。
ブラケットの外面形状と取付補助部材の内面形状とを適合させると、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。このとき、ブラケットの外面形状と横桟取付金具の内面形状を円筒状又は円錐台状にすると、ブラケットを支柱内に接合された取付補助部材に内挿した後も、固定ボルトを通す貫通孔又はねじ穴を回転軸としてブラケットを支柱に対して回転可能にすることができ、横桟の取付角度が自在となる。このとき、垂直壁同士は接触していてもよいし、離間していてもよい。
ブラケットを支柱内に接合した取付補助部材に内挿した後に、ブラケットと取付補助部材は、それぞれに設けられる垂直壁同士が固定ボルトで固定される。
また、ブラケットの垂直壁と取付補助部材の垂直壁とを回転可能に嵌合させると、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体でさらに堅固に受け止めることができる。
D.保持部材を支柱に取り付けるための固定ボルトについて
本発明に係る保持部材を支柱に取り付けるための固定ボルトは、ブラケットを支柱内に接合した取付補助部材に内挿した状態で、ブラケットを取付補助部材に固定するものである。ブラケットと取付補助部材は、いずれも貫通孔又はねじ穴を備えた垂直壁を有していて、この貫通孔又はねじ穴に固定ボルトを水平方向に通した後に固定ボルトを締め付けることによって、ブラケットを取付補助部材に固定する。このとき、垂直壁同士は接触していてもよいし、離間していてもよい。
固定ボルトの頭は車道側と歩道側のいずれに位置してもよい。ボルトの先は、ねじ穴に差し込んでもよいし、貫通孔に差し込んでもよい。ただし、雌ねじが切っていない貫通孔に差し込むときは、ボルトを固定するためのナットが必要となる。雌ねじが切ってある貫通孔に差し込むときは、ナットを用いることを省略することができるが、ナットを併用してもよい。ボルトを固定するためにナットを用いることがあるが、このときに用いるナットも含めて、固定ボルトの全体を支柱内に収容することができる。
また、固定ボルトの頭の形状は、特に制限されない。たとえば、外面が六角形、四角形、丸形等の形状を有するボルトを用いることができる。また、頭の外面が円筒形の円筒ボルト(頭を凹ませてその中を六角形や四角形の断面とするもの)を用いれば、支柱の側面に設けるボルト固定用開口部の径を小さくすることができる。
E.保持部材の保持部への横桟の取付について
本発明にかかる保持部材の保持部に横桟の端部を保持する際には、直接に保持してもよいし、インナースリーブを設置して保持してもよい。
インナースリーブを用いないで直接に横桟の端部を保持部に固定するとき、保持部の内面形状を横桟の端部の外面形状に適合させれば、横桟の端部を保持部に確実に固定することができる。たとえば、横桟の端部が円筒形の場合には保持部内面の断面形状は円筒状とすればよく、また、横桟の端部の断面形状が矩形の場合には保持部内面の断面形状は矩形とすればよい。なお、保持部の内面で横桟の端部のほぼ全周を取り巻くようにすると、確実に固定することができる。このとき、横桟の端部の外径は、保持部の内径と同じになる。
保持部材の保持部への横桟の取付は次の手順で行うことができる。すなわち、予め横桟の端部を保持部の端部の一方に挿入し、横桟固定用ボルトと横桟固定用ナットで固定しておいてから、取付補助部材を介してブラケットを支柱にブラケット固定ボルトで固定しても良いし、若しくは、予め保持部の端部の両方に挿入し、固定しておいてから取付補助部材を介してブラケットを支柱に固定しても良い。又は、取付補助部材を介してブラケットを支柱に固定してから、横桟の端部を保持部の端部に挿入し、横桟固定用ボルト固定してもよい。
このようにして、本発明に係る保持部材と取付補助部材と固定ボルトを用いて、1本又は2本以上の横桟を複数の支柱に取り付けると、防護柵が得られる。この防護柵においては、固定ボルトが支柱内に収容されるから、支柱に取り付けるための固定ボルトが歩道側に突き出ることがなく、すっきりした外観が得られる。特に、外面が円筒状又は円錐台状のブラケットと内面が円筒状又は円錐台状の取付補助部材を用いる場合には、支柱に対してブラケットを回転可能に取り付けることができるので、横桟の取付角度が自在となる。したがって、勾配のある道路においても、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られる。
他方、インナースリーブを設置して横桟の端部を保持部に固定するときには、インナースリーブは、保持部に直接に内接させて設置する場合と、横桟の端部を介して内接させて設置する場合とがある。
インナースリーブは円筒形状を有し、インナースリーブを保持部材の保持部に固定するためと、横桟の端部をインナースリーブに固定するために、ボルト挿入孔が設けられる。インナースリーブに設けられたボルト挿入孔には、雌ねじが切ってあるか、または雌ねじを切る代わりに、ナットが溶接等でインナースリーブの内面に接合されている。雌ねじを切った上で、ナットも併用しても構わない。
インナースリーブを保持部に直接に内接させて設置する場合には、保持部の長さよりも長いインナースリーブを用意し、インナースリーブを保持部に内接させ固定した後に、保持部の両端よりはみ出したインナースリーブの両端部のそれぞれに、横桟の片端部を外挿させて用いる。このときのインナースリーブは、インナースリーブを保持部材の保持部に固定するためのボルト挿入孔と、横桟の端部をインナースリーブに固定するためのボルト挿入孔が、別々に必要となるので、ボルト挿入孔は少なくとも3個所必要となる。なお、横桟の外径と保持部の外径を同じにすれば、横桟と保持部が同一外径で一直線上に配置されるので、すっきりした外観の防護柵が得られる。
インナースリーブを保持部に直接に内接して設置する場合の取付手順は、次のとおりである。まず、保持部には少なくとも1個所にボルト挿入孔が穿たれたものを用意しておく。そして、予め横桟の端部をインナースリーブの片端部に外挿しインナースリーブの横桟固定ボルトでインナースリーブと横桟の端部を固定しておいてから、保持部の横桟固定ボルトで固定しても良いし、若しくは、予めインナースリーブの両端部に横桟の端部を外挿し、インナースリーブの横桟固定ボルトでインナースリーブと横桟の端部を固定しておいてから、保持部の横桟固定ボルトで固定しても良い。又は、インナースリーブを保持部に内接して保持部の横桟固定ボルトで固定してから、横桟の端部をインナースリーブの片端部又は両端部に外挿しインナースリーブの横桟固定ボルトで固定してもよい。
これに対して、インナースリーブを横桟の端部を介して内接させて設置する場合には、インナースリーブの長さは保持部の長さよりも長いものが好ましいが、少々短くても構わない。インナースリーブの両端部のそれぞれに横桟の端部を外挿させてから、2つの横桟の端部を1つの保持部に内接させる。すなわち、インナースリーブは、横桟の両端部を介して保持部に内接させることになる。このときのインナースリーブは、インナースリーブを保持部材の保持部に固定するためのボルト挿入孔と、横桟の端部をインナースリーブに固定するためのボルト挿入孔を兼ねることができるので、インナースリーブに穿たれるボルト挿入孔は2個所でよい。もちろん、横桟の端部をインナースリーブに固定するためのボルト挿入孔を別途設けてもよい。なお、横桟の端部の外径は保持部の内径と同じになり、インナースリーブの外径は横桟の端部の内径と同じになる。
インナースリーブを横桟の端部を介して保持部に内接して設置する場合の取付手順は、次のとおりである。まず、保持部には2個所にボルト挿入孔が穿たれたものを用意しておく。そして、インナースリーブの端部の一方を横桟の端部に内挿する。このとき、インナースリーブに穿たれた固定ボルト挿入孔と、横桟の端部に穿たれた固定ボルト挿入孔とを位置合わせをする。この位置合わせをしたまま、インナースリーブの端部を内挿した横桟の端部を保持部に内接させる。このとき、保持部に穿たれた固定ボルト挿入孔とも位置合わせをする。そして、保持部と横桟の端部とインナースリーブの3つの固定ボルト挿入孔に保持部の横桟固定ボルトを通す。その後、インナースリーブの反対側の端部に横桟の端部を外挿する。同じように位置合わせをした保持部と横桟の端部とインナースリーブの3つの固定ボルト挿入孔に保持部の横桟固定ボルトを通す。その後、保持部の2個所のボルト挿入孔に通された横桟固定ボルトを締め付けることによって固定する。
なお、インナースリーブを横桟の端部を介して保持部に内接して設置する場合の保持部の内面形状としては、保持部の内面で横桟の端部のほぼ全周を取り巻くような形状でなく、その一部が適合する形状であってもよい。たとえば、横桟の端部が円筒形の場合には、保持部の内面の断面形状は円筒を縦に半分に割って得られるような半円筒形状でもよいし、4分の1に割って得られるような四半円筒形でもよい。このとき、保持部の形状を小さくできるので、横桟が一直線上に配置され、すっきりした外観の防護柵が得られる。
なお、支柱の側面に形成する開口部の形状については、車道側の開口部は取付補助部材を挿入できる形状を有していればよいが、取付補助部材の外面形状と適合させるのが好ましい。たとえば、円形や矩形を挙げることができる。そして、歩道側の開口部はブラケットを取付補助部材を介して支柱に固定するためのブラケット固定ボルト又はそのナットを固定する操作が可能であればよく、たとえば、円形や矩形を挙げることができる。ただし
保持部とブラケットの間に接続部を介してなる保持部材を用いた場合には、ブラケット挿入用の支柱開口部からブラケット固定ボルトの固定操作ができるように設計することもできるので、歩道側の開口部を支柱に形成しなくても済むことがある。
また、2本以上の横桟を1本の支柱に取り付けるときに、インナースリーブの有無に関わりなく、横桟を保持する保持部材と取付補助部材は、上下で同じ保持部材と取付補助部材を用いてもよいし、上下で異なる部材を用いてもよい。
本発明に係る横桟取付金具及びそれを用いた防護柵について、以下に、図面を用いて、説明する。
図1に、本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
この保持部材1は、側面の長さ方向にスリットが形成された円筒状の保持部11と、この円筒状の保持部11のスリットとは反対側の側面に円形の開口部を形成し、この開口部に円筒状のブラケット12を直角に接続した形状を有する。ここで、保持部11は長手方向の両端部近傍の上部と底部に、それぞれ横桟固定用ボルト挿入孔21を有している。ブラケット12は、その端部に垂直壁22を有し、この垂直壁22には固定ボルトを通す貫通孔23が設けられている。
図2に、本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
この取付補助部材13は、筒部14と垂直壁24からなる。ここでは、筒部14は内外面とも円筒状の形状を有し、ブラケットを内挿できるだけの内径を有している。取付補助部材の垂直壁24は、ブラケットを内挿する端側とは反対側の端部近傍に設けられ、この垂直壁24には固定ボルトを通す貫通孔25が設けられている。
図3に、上記の保持部材1と取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面に円形の開口部9が、そして、この開口部とは反対側、すなわち、歩道側の側面に円形の開口部10が、それぞれ、形成されている。車道側の側面に形成された円形の開口部9に円筒状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端をそれぞれの支柱の開口部の壁面に溶接等で接合する。
そして、垂直壁22にブラケット固定用のナット5を接合しておいたブラケット12を、支柱の開口部の壁面に接合されている取付補助部材の筒部14に内挿する。その後、歩道側の支柱の側面の開口部10から、取付補助部材の垂直壁24の貫通孔とブラケットの垂直壁22の貫通孔にブラケット固定ボルト4を水平方向に通し、ブラケット固定ナット5との間で締め付けることで、取付補助部材を介してブラケット12を支柱2に固定する。
なお、保持部材の保持部11への横桟3の取付手順は、次のとおりである。まず、保持部11に水平方向から横桟3の端部を挿入し、横桟3の両端部近傍の上部と下部に設けられた横桟固定用ボルト挿入孔(図示せず)と、保持部11に設けられた横桟固定用ボルト挿入孔21の位置合わせをした後に、上下に横桟固定用ボルト6を挿入し横桟固定用ナット7で締め付け、固定する。
図4は、図3に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、上下に2本の横桟を複数の支柱に取り付けて得られた防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)を車道側から眺めた図である。すっきりした外観が得られることが分かる。ここでは、横桟の本数として上下2本を取り付けた例を示したが、横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
図5は、図4に示す防護柵を、勾配のある道路において、設置した防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)の状態を示す。支柱を取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、横桟の支柱への取付角度が自在となる。したがって、勾配のある道路においても、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られることが分かる。
さらに、この実施例では、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、ナットを含めて支柱内に収容されるから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
図6に、本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
この保持部材1は、ブラケット12の筒が長くなっている点とブラケット12の垂直壁の貫通孔23に雌ねじが切ってある点を除いて、実施例1の図1に示した保持部材と同じである。
すなわち、この保持部材1は、側面の長さ方向にスリットが形成された円筒状の保持部11と、この円筒状の保持部11のスリットとは反対側の側面に円形の開口部を形成し、この開口部に円筒状のブラケット12を直角に接続した形状を有する。ここで、保持部11は長手方向の両端部近傍の上部と底部に、それぞれ横桟固定用ボルト挿入孔21を有している。ブラケット12は、その端部に垂直壁22を有し、この垂直壁22には固定ボルトを通す貫通孔23が雌ねじを切られて設けられている。なお、ブラケット12の筒が長くなっているのは、ブラケットを取付補助部材に内挿させたときに、ブラケットの垂直壁22と取付補助部材の垂直壁を接触させるためである。
図7に、本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
この取付補助部材13は、垂直壁24が中央部寄りに設けられている点を除いて、実施例1の図2に示した取付補助部材と同じである。
すなわち、この取付補助部材13は筒部14と垂直壁24からなる。ここでは、筒部14は内外面とも円筒状の形状を有し、ブラケットを内挿できるだけの内径を有している。取付補助部材の垂直壁24は、ブラケットを内挿する端側とは反対側の端部近傍に設けられ、この垂直壁24には固定ボルトを通す貫通孔25が設けられている。
なお、取付補助部材の垂直壁24が中央部寄りに設けられているのは、ブラケットを内挿したときにブラケットの垂直壁と補助部材の垂直壁を接触させるとともに、ブラケット固定ボルトを全体として中央部寄りに設置するためである。
図8に、図6に示す保持部材1と図7に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面に円形の開口部9が、そして、この開口部とは反対側、すなわち、歩道側の側面に矩形の開口部10が、それぞれ、形成されている。車道側の側面に形成された円形の開口部9に円筒状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端をそれぞれの支柱の開口部の壁面に溶接等で接合する。
そして、ブラケット12を支柱の開口部の壁面に接合されている取付補助部材の筒部14に内挿する。その後、歩道側の支柱の側面の開口部10から、取付補助部材の垂直壁24の貫通孔とブラケットの垂直壁22の貫通孔にブラケット固定ボルト4を水平方向に通し、ブラケットの垂直壁22の貫通孔に切られた雌ねじとの間で締め付けることで、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する。
なお、保持部材の保持部11への横桟3の取付手順は、実施例1と同様である。すなわち、保持部11に水平方向から横桟3の端部を挿入し、横桟3の両端部近傍の上部と下部に設けられた横桟固定用ボルト挿入孔(図示せず)と、保持部11に設けられた横桟固定用ボルト挿入孔21の位置合わせをした後に、上下に横桟固定用ボルト6を挿入し横桟固定用ナット7で締め付け、固定する。
図9は、図8に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、上下に3本の横桟を複数の支柱に取り付けて得られた防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)を車道側から眺めた図である。すっきりした外観が得られることが分かる。ここでは、横桟の本数として上下3本を取り付けた例を示したが、横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
図10は、図9に示す防護柵を、勾配のある道路において、設置した防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)の状態を示す。支柱にブラケットを取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、横桟の支柱への取付角度が自在となる。したがって、勾配のある道路においても、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られることが分かる。
また、この実施例でも、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、全体が支柱内に収容されるから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
図11に、本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
この保持部材1は、ブラケット12が中実の円錐台状である点とブラケットの垂直壁に長いねじ穴が穿たれている点を除いて、実施例2の図6に示した保持部材と同じである。
すなわち、この保持部材1は、側面の長さ方向にスリットが形成された円筒状の保持部11と、この円筒状の保持部11の側面に中実の円錐台状のブラケット12を直角に接続した形状を有する。ここで、保持部11は長手方向の両端部近傍の上部と底部に、それぞれ横桟固定用ボルト挿入孔21を有している。ブラケット12は、その端部に垂直壁22を有し、この垂直壁22には固定ボルトを通して締め付けるための長いねじ穴27が穿たれている。
図12に、本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
この取付補助部材13は、筒部14のうち、ブラケットを内挿する部分が円錐台状である点を除いて、実施例2の図7に示した取付補助部材と同じである。
すなわち、この取付補助部材13は大部分が円錐台状で一部が円筒状の筒部14と垂直壁24からなる。この大部分が円錐台状の取付補助部材(以下、単に「円錐台状の取付補助部材」という。)の筒部14は、ブラケットを内挿する部分が内外面とも円錐台状を有し、ブラケットを内挿できるだけの内径を有している。そして、筒部14のうち、ブラケットを内挿する側とは反対側の端の部分が内外面とも円筒状を有し、固定ボルトの頭を収容して締め付け可能な内径を有している。取付補助部材の垂直壁24は、筒部14の形状が円錐台状から円筒状へと変化する位置に設けられ、この垂直壁24には固定ボルトを通す貫通孔25が設けられている。
図13に、図11に示す保持部材1と図12に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面に円形の開口部9が、そして、この開口部とは反対側、すなわち、歩道側の側面に円形の開口部10が、それぞれ、形成されている。車道側の側面に形成された円形の開口部9に円錐台状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端をそれぞれの支柱の開口部の壁面に溶接等で接合する。
そして、ブラケット12を支柱の開口部の壁面に接合されている円錐台状の取付補助部材の筒部14に内挿する。その後、歩道側の支柱の側面の開口部10から、取付補助部材の垂直壁24の貫通孔を通して、ブラケットの垂直壁22の貫通孔のねじ穴にブラケット固定ボルト4を水平方向に挿入し、締め付けることで、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する。
なお、保持部材の保持部11への横桟3の取付手順は、実施例1と同様である。すなわち、保持部11に水平方向から横桟3の端部を挿入し、横桟3の両端部近傍の上部と下部に設けられた横桟固定用ボルト挿入孔(図示せず)と、保持部11に設けられた横桟固定用ボルト挿入孔21の位置合わせをした後に、上下に横桟固定用ボルト6を挿入し横桟固定用ナット7で締め付け、固定する。
そして、図13に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、複数の支柱に横桟を取り付けて得られた防護柵は、実施例1の図4〜5及び実施例2の図9〜10と同様のものが得られる。勾配のある道路においても、支柱にブラケットを取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られる。横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
また、この実施例でも、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、全体が支柱内に収容されるから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
図14に、本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は(a)のC−C断面図(上面図)、(e)は背面図である。
この保持部材1には、保持部11とブラケット12の間に接続部18が設けられている。接続部18は、保持部11を支持してブラケット12に連結するものであり、ここでは、1枚の矩形状の平板と2枚の台形の平板からなるコの字形の形状をしている。接続部18が設けられていると、支柱内に収容されるブラケット12を横桟を保持する保持部11の位置よりも下方にすることができる。
すなわち、この保持部材1は、側面の長さ方向にスリットが形成された円筒状の保持部11と、保持部11を支持してブラケット12に連結する接続部18と、この接続部18の矩形状の平板に円形の開口部を形成し、この開口部に円筒状のブラケット12を直角に接続した形状を有する。ここで、保持部11は長手方向の両端部近傍の上部と底部に、それぞれ横桟固定用ボルト挿入孔21を有している。ブラケット12は、その端部に垂直壁22を有し、この垂直壁22には固定ボルトを通す貫通孔23が設けられている。ただし、この貫通孔23には雌ねじは切られていない。
図15に、本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
この取付補助部材13の垂直壁24には、貫通孔ではなくねじ穴26が設けられている。その分、垂直壁24の厚みは厚くなっている。
すなわち、この取付補助部材13は筒部14と垂直壁24からなる。ここでは、筒部14は内外面とも円筒状の形状を有し、ブラケットを内挿できるだけの内径を有している。取付補助部材の垂直壁24は、ブラケットを内挿する側とは反対側の端部近傍に設けられ、この垂直壁24には固定ボルトの先をねじ込むことができるねじ穴26が設けられている。
図16に、図14に示す保持部材1と図15に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの1つの態様を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は(a)のC−C断面図(上面図)、(e)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面に円形の開口部が、そして、この開口部とは反対側、すなわち、歩道側の側面に円形の開口部10が、それぞれ、形成されている。車道側の側面に形成された円形の開口部に円筒状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端をそれぞれの支柱の開口部の壁面に溶接等で接合する。
そして、ブラケット12を支柱の開口部の壁面に接合されている取付補助部材の筒部14に内挿する。このとき、ブラケットの垂直壁22と取付補助部材の垂直壁24が接触する。その後、車道側の支柱の側面の開口部から、ブラケットの垂直壁22の貫通孔にブラケット固定ボルト4を水平方向に通し、ブラケット固定ボルト4の先端を取付補助部材の垂直壁24のねじ穴26に挿入し締め付けることで、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する。このように、接続部18を有する保持部材11を用いると、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する際に、車道側の支柱の側面の開口部からであっても、固定ボルトの締め付ける操作をすることができる。ここで、取付補助部材の垂直壁に貫通孔を形成し、ブラケットの垂直壁にねじ穴を形成して、固定ボルトの頭の位置を左右に逆転させれば、歩道側の支柱の側面の開口部から固定ボルトの締め付ける操作をすることもできる。
そして、保持部材の保持部11への横桟3の取付手順は、実施例1と同様である。すなわち、保持部11の水平方向から横桟3の端部を挿入し、横桟3の両端部近傍の上部と下部に設けられた横桟固定用ボルト挿入孔(図示せず)と、保持部11に設けられた横桟固定用ボルト挿入孔21の位置合わせをした後に、上下に横桟固定用ボルト6を挿入し横桟固定用ナット7で締め付け、固定する。
図17は、図16に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、上下に2本の横桟を複数の支柱に取り付けて得られた防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)を車道側から眺めた図である。すっきりした外観が得られることが分かる。ここでは、横桟の本数として上下2本を取り付けた例を示したが、横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
図18は、図17に示す防護柵を、勾配のある道路において、設置した防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)の状態を示す。支柱にブラケットを取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、横桟の支柱への取付角度が自在となる。したがって、勾配のある道路においても、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られることが分かる。
また、この実施例でも、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、全体が支柱内に収容されるから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
図19に、図14に示す保持部材1と図15に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの他の態様を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は(a)のC−C断面図(上面図)、(e)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面にのみ円形の開口部が形成されている。支柱2の開口部に円筒状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端を支柱の壁面に溶接等で接合する。
そして、ブラケット12を支柱の壁面に接合されている取付補助部材の筒部14に内挿する。その後、車道側の支柱の側面の開口部から、ブラケットの垂直壁22の貫通孔にブラケット固定ボルト4を水平方向に通し、ブラケット固定ボルト4の先端を取付補助部材の垂直壁24のねじ穴26に挿入し締め付けることで、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する。
このように、接続部18を有する保持部材11を用いると、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する際に、車道側の支柱の側面の開口部から、固定ボルトの締め付ける操作をすることができるので、歩道側の支柱側面にボルト固定操作用の開口部を形成しなくてもよい。
そして、保持部材の保持部11への横桟3の取付手順は、実施例1と同様である。すなわち、保持部11に水平方向から横桟3の端部を挿入し、横桟3の両端部近傍の上部と下部に設けられた横桟固定用ボルト挿入孔(図示せず)と、保持部11に設けられた横桟固定用ボルト挿入孔21の位置合わせをした後に、上下に横桟固定用ボルト6を挿入し横桟固定用ナット7で締め付け、固定する。
そして、図19に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、複数の支柱に上下に2本の横桟を取り付けて得られた防護柵は、実施例4の図17〜18と同様のものが得られる。勾配のある道路においても、支柱にブラケットを取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られる。横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
また、この実施例でも、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、全体が支柱内に収容されるし、歩道側の支柱側面にボルト固定操作用の開口部は形成されないから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
図20に、本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
この保持部材1は、ブラケット12の垂直壁22の先端の中央部に円筒形の凸部31を有する点と、ブラケット12の貫通孔23に雌ねじが切ってない点を除いて、実施例2の図6に示した保持部材と同じである。
すなわち、この保持部材は、側面の長さ方向にスリットが形成された円筒状の保持部11と、この円筒状の保持部11のスリットとは反対側の側面に円形の開口部を形成し、この開口部に円筒状のブラケット12を直角に接続した形状を有する。ここで、保持部11は長手方向の両端部近傍の上部と底部に、それぞれ横桟固定用ボルト挿入孔21を有している。ブラケット12は、その端部の垂直壁22に円筒形の凸部31が形成され、さらに固定ボルトを通す貫通孔23が設けられている。
なお、このブラケット12の垂直壁22の中央部に形成される円筒形の凸部31は、取付補助部材の垂直壁の中央部に設けられる円筒形の凹部と嵌合する形状となっている。また、ブラケット12を取付補助部材に内挿させたときに、ブラケットの垂直壁22と取付補助部材の垂直壁を接触させることができるだけの長さをブラケット12の筒は有している。
図21に、本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
この取付補助部材13は、その垂直壁24の中央部に円筒形の凹部32を有する点を除いて、実施例2の図7に示した保持部材と同じである。
すなわち、この取付補助部材13は筒部14と垂直壁24からなる。ここでは、筒部14は内外面とも円筒状の形状を有し、ブラケットを内挿できるだけの内径を有している。取付補助部材の垂直壁24は、ブラケットを内挿する端側とは反対側の端部近傍に設けられ、この垂直壁24の中央部には円筒形の凹部32が形成され、さらに固定ボルトを通す貫通孔25が設けられている。
なお、この取付補助部材13の垂直壁24の中央部に形成される円筒形の凹部32は、ブラケット12の垂直壁22の中央部に形成される円筒形の凸部31と嵌合する形状となっている。また、ブラケット12を取付補助部材13に内挿させたときに、ブラケットの垂直壁22と取付補助部材13の垂直壁24が接触し、かつ、ブラケット12の垂直壁22の中央部に形成される円筒形の凸部31と取付補助部材13の垂直壁24の中央部に形成される円筒形の凹部32が嵌合するように、取付補助部材13の垂直壁24の設置位置が決められる。
図22に、図20に示す保持部材1と図21に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルト4により、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面に円形の開口部9が、そして、この開口部とは反対側、すなわち、歩道側の側面に円形の開口部10が、それぞれ、形成されている。支柱2の開口部に円筒状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端をそれぞれの支柱の開口部の壁面に溶接等で接合する。
そして、垂直壁22にブラケット固定用のナット5を溶接によって接合してあるブラケット12を、支柱の開口部の壁面に接合されている取付補助部材の筒部14に内挿する。このとき、ブラケットの垂直壁22と取付補助部材13の垂直壁24が接触し、かつ、ブラケット12の垂直壁22の中央部に形成される円筒形の凸部31と取付補助部材13の垂直壁24の中央部に形成される円筒形の凹部32が嵌合するように、ブラケット12の垂直壁22の位置を合わせる。その後、歩道側の支柱の側面の開口部10から、取付補助部材の垂直壁24の貫通孔とブラケットの垂直壁22の貫通孔にブラケット固定ボルト4を水平方向に通し、ブラケット固定ナット5との間で締め付けることで、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する。
なお、保持部材の保持部11への横桟3の取付手順は、実施例1と同様である。すなわち、保持部11に水平方向から横桟3の端部を挿入し、横桟3の両端部近傍の上部と下部に設けられた横桟固定用ボルト挿入孔(図示せず)と、保持部11に設けられた横桟固定用ボルト挿入孔21の位置合わせをした後に、上下に横桟固定用ボルト6を挿入し横桟固定用ナット7で締め付け、固定する。
そして、図22に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、複数の支柱に横桟を取り付けて得られた防護柵は、実施例1の図4〜5及び実施例2の図9〜図10と同様のものが得られる。勾配のある道路においても、支柱にブラケットを取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られる。横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
また、この実施例でも、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、ナットを含めて支柱内に収容されるから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
さらに、ブラケットの垂直壁と取付補助部材の垂直壁とが嵌合しているので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体でさらに堅固に受け止めることができる。
本発明にかかる横桟取付金具は、保持部材の保持部にインナースリーブを設置することができる。
次に、保持部材の保持部にインナースリーブを設置してなる、本発明にかかる横桟取付金具の他の一例を示す。
図23は、本発明に係る保持部に設置するインナースリーブの一例を示すインナースリーブの断面図(正面図)である。
インナースリーブ8は円筒形を有し、インナースリーブ8の長さは保持部の長さよりも長い。したがって、インナースリーブを保持部に内接させて設置すると、インナースリーブの両端は保持部の両端からはみ出すことになる。このはみ出す部分が、横桟の端部を外挿する部分となる。そして、その中央部近傍の2個所にインナースリーブ8を保持部材の保持部に固定するための雌ねじ19が設けられている。さらに、インナースリーブ8の長手方向の両端部近傍には横桟の端部をインナースリーブに外挿した後に固定するための雌ねじ16が設けられている。
インナースリーブに設けられた雌ねじ19及び雌ねじ16には、それぞれ、保持部及び横桟を固定するためのボルトが挿入されるが、そのために、保持部及び横桟には雌ねじ19及び雌ねじ16に対応する個所に、ボルト挿入孔がそれぞれ穿たれている。
なお、インナースリーブ8を保持部に固定する雌ねじ19は、ここでは、インナースリーブの中央部近傍の2個所に設けられているが、2個所に限定されない。また、インナースリーブ8に横桟を固定する雌ねじ16は、ここでは、インナースリーブの両端部近傍に、それぞれ1個所設けられているが、複数個所でも構わない。
保持部材の保持部へのインナースリーブの取付の手順は、次のとおりである。インナースリーブ8を保持部に内接して設置した場合の横桟の取付は、次の手順のいずれかで行うことができる。すなわち、予め横桟の端部をインナースリーブ8の片端部に外挿しインナースリーブの横桟固定ボルトでインナースリーブと横桟の端部を固定しておいてから、保持部の横桟固定ボルトで固定しても良いし、若しくは、予めインナースリーブ8の両端部に横桟の端部を外挿し、インナースリーブの横桟固定ボルトでインナースリーブと横桟の端部を固定しておいてから、保持部の横桟固定ボルトで固定しても良い。又は、インナースリーブ8を保持部に内接して保持部の横桟固定ボルトで固定してから、横桟の端部をインナースリーブ8の片端部又は両端部に外挿しインナースリーブの横桟固定ボルトで固定してもよい。
図24に、図23に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。このとき、保持部材1は図1に示すものを、そして、取付補助部材13は図2に示すものを用いた。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面に円形の開口部9が、そして、この開口部とは反対側、すなわち、歩道側の側面に円形の開口部10が、それぞれ、形成されている。車道側の側面に形成された円形の開口部9に円筒状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端をそれぞれの支柱の開口部の壁面に溶接等で接合する。
そして、垂直壁22にブラケット固定用のナット5を接合しておいたブラケット12を、支柱の開口部の壁面に接合されている取付補助部材の筒部14に内挿する。その後、歩道側の支柱の側面の開口部10から、取付補助部材の垂直壁24の貫通孔とブラケットの垂直壁22の貫通孔にブラケット固定ボルト4を水平方向に通し、ブラケット固定ナット5との間で締め付けることで、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する。
保持部材の保持部11へのインナースリーブ8を介しての横桟3の取付手順は、次のとおりである。まず、保持部11に内接して、水平方向からインナースリーブ8を挿入し、
インナースリーブ8の中央部近傍の2個所に設けられたインナースリーブの保持部固定雌ねじ19のそれぞれに、保持部の横桟固定ボルト6を挿入して、締め付け固定する。次いで、インナースリーブ8の両端部のそれぞれに、横桟3の端部を外挿し、
インナースリーブ8の端部近傍の2個所に設けられたインナースリーブの横桟固定雌ねじ16のそれぞれに、インナースリーブの横桟固定ボルト17を挿入して、締め付け固定する。
図25は、図24に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、上下に2本の横桟を複数の支柱に取り付けて得られた防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)を車道側から眺めた図である。インナースリーブを保持部に設置したため、横桟と保持部を同一外径で一直線上に配置することができるので、すっきりした外観の防護柵が得られることが分かる。ここでは、横桟の本数として上下2本を取り付けた例を示したが、横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
図26は、図25に示す防護柵を、勾配のある道路において、設置した防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)の状態を示す。支柱にブラケットを取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、横桟の支柱への取付角度が自在となる。したがって、勾配のある道路においても、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られることが分かる。
さらに、この実施例では、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、ナットを含めて支柱内に収容されるから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
保持部材の保持部にインナースリーブを設置してなる、本発明にかかる横桟取付金具の他の例を示す。
図27は、図23に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。このとき、保持部材1は図6に示すものを、そして、取付補助部材13は図7に示すものを用いた。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面に円形の開口部9が、そして、この開口部とは反対側、すなわち、歩道側の側面に矩形の開口部10が、それぞれ、形成されている。車道側の側面に形成された円形の開口部9に円筒状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端をそれぞれの支柱の開口部の壁面に溶接等で接合する。
そして、ブラケット12を支柱の開口部の壁面に接合されている取付補助部材の筒部14に内挿する。その後、歩道側の支柱の側面の開口部10から、取付補助部材の垂直壁24の貫通孔とブラケットの垂直壁22の貫通孔にブラケット固定ボルト4を水平方向に通し、ブラケットの垂直壁22の貫通孔に切られた雌ねじとの間で締め付けることで、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する。
なお、保持部材の保持部11への横桟3の取付手順は、実施例7と同様である。すなわち、保持部11に内接して、水平方向からインナースリーブ8を挿入し、インナースリーブ8の中央部近傍の2個所に設けられたインナースリーブの保持部固定雌ねじ19のそれぞれに、保持部の横桟固定ボルト6を挿入して、締め付け固定する。次いで、インナースリーブ8の両端部のそれぞれに、横桟3の端部を外挿し、インナースリーブ8の端部近傍の2個所に設けられたインナースリーブの横桟固定雌ねじ16のそれぞれに、インナースリーブの横桟固定ボルト17を挿入して、締め付け固定する。
そして、図27に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、複数の支柱に横桟を取り付けて得られた防護柵は、実施例7の図25〜26と同様のものが得られる。インナースリーブを保持部に設置したため、横桟と保持部を同一外径で一直線上に配置することができるので、すっきりした外観の防護柵が得られる。また、勾配のある道路においても、支柱にブラケットを取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られる。横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
また、この実施例でも、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、全体が支柱内に収容されるから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
保持部材の保持部にインナースリーブを設置してなる、本発明にかかる横桟取付金具の他の例を示す。
図28は、図23に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。このとき、保持部材1は図11に示すものを、そして、取付補助部材13は図12に示すものを用いた。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面に円形の開口部9が、そして、この開口部とは反対側、すなわち、歩道側の側面に円形の開口部10が、それぞれ、形成されている。車道側の側面に形成された円形の開口部9に円錐台状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端をそれぞれの支柱の開口部の壁面に溶接等で接合する。
そして、ブラケット12を支柱の開口部の壁面に接合されている取付補助部材の筒部14に内挿する。その後、歩道側の支柱の側面の開口部10から、取付補助部材の垂直壁24の貫通孔とブラケットの垂直壁22の貫通孔にブラケット固定ボルト4を水平方向に通し、ブラケットの垂直壁22の貫通孔に切られた雌ねじとの間で締め付けることで、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する。
なお、保持部材の保持部11への横桟3の取付手順は、実施例7と同様である。すなわち、保持部11に内接して、水平方向からインナースリーブ8を挿入し、インナースリーブ8の中央部近傍の2個所に設けられたインナースリーブの保持部固定雌ねじ19のそれぞれに、保持部の横桟固定ボルト6を挿入して、締め付け固定する。次いで、インナースリーブ8の両端部のそれぞれに、横桟3の端部を外挿し、インナースリーブ8の端部近傍の2個所に設けられたインナースリーブの横桟固定雌ねじ16のそれぞれに、インナースリーブの横桟固定ボルト17を挿入して、締め付け固定する。
このように、図28に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、複数の支柱に横桟を取り付けて得られた防護柵は、実施例6の図25〜26と同様のものが得られる。インナースリーブを保持部に設置したため、横桟と保持部を同一外径で一直線上に配置することができるので、すっきりした外観の防護柵が得られる。また、勾配のある道路においても、支柱にブラケットを取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られる。横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
また、この実施例でも、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、全体が支柱内に収容されるから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
保持部材の保持部にインナースリーブを設置してなる、本発明にかかる横桟取付金具の他の例を示す。
図29は、図23に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。このとき、保持部材1は図14に示すものを、そして、取付補助部材13は図15に示すものを用いた。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は(a)のC−C断面図(上面図)、(e)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面に円形の開口部が、そして、この開口部とは反対側、すなわち、歩道側の側面に円形の開口部10が、それぞれ、形成されている。車道側の側面に形成された円形の開口部に円筒状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端をそれぞれの支柱の開口部の壁面に溶接等で接合する。
そして、ブラケット12を支柱の開口部の壁面に接合されている取付補助部材の筒部14に内挿する。その後、車道側の支柱の側面の開口部から、ブラケットの垂直壁22の貫通孔にブラケット固定ボルト4を水平方向に通し、ブラケット固定ボルト4の先端を取付補助部材の垂直壁24のねじ穴26に挿入し締め付けることで、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する。このように、接続部18を有する保持部材11を用いると、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する際に、車道側の支柱の側面の開口部からであっても、固定ボルトの締め付ける操作をすることができる。ここで、取付補助部材の垂直壁に貫通孔を形成し、ブラケットの垂直壁にねじ穴を形成して、固定ボルトの頭の位置を左右に逆転させれば、歩道側の支柱の側面の開口部から固定ボルトの締め付ける操作をすることもできる。
なお、保持部材の保持部11への横桟3の取付手順は、実施例6と同様である。すなわち、保持部11に内接して、水平方向からインナースリーブ8を挿入し、インナースリーブ8の中央部近傍の2個所に設けられたインナースリーブの保持部固定雌ねじ19のそれぞれに、保持部の横桟固定ボルト6を挿入して、締め付け固定する。次いで、インナースリーブ8の両端部のそれぞれに、横桟3の端部を外挿し、インナースリーブ8の端部近傍の2個所に設けられたインナースリーブの横桟固定雌ねじ16のそれぞれに、インナースリーブの横桟固定ボルト17を挿入して、締め付け固定する。
図30は、図29に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、上下に2本の横桟を複数の支柱に取り付けて得られた防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)を車道側から眺めた図である。すっきりした外観が得られることが分かる。ここでは、横桟の本数として上下2本を取り付けた例を示したが、横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
図31は、図30に示す防護柵を、勾配のある道路において、設置した防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)の状態を示す。支柱にブラケットを取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、横桟の支柱への取付角度が自在となる。したがって、勾配のある道路においても、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られることが分かる。
また、この実施例でも、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、全体が支柱内に収容されるから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
保持部材の保持部にインナースリーブを設置して、本発明にかかる横桟取付金具を適用してなる他の態様を示す。
図32は、図23に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。このとき、保持部材1は図14に示すものを、そして、取付補助部材13は図15に示すものを用いた。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は(a)のC−C断面図(上面図)、(e)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面にのみ円形の開口部が形成されている。支柱2の開口部に円筒状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端を支柱の壁面に溶接等で接合する。
そして、ブラケット12を支柱の壁面に接合されている取付補助部材の筒部14に内挿する。その後、車道側の支柱の側面の開口部から、ブラケットの垂直壁22の貫通孔にブラケット固定ボルト4を水平方向に通し、ブラケット固定ボルト4の先端を取付補助部材の垂直壁24のねじ穴26に挿入し締め付けることで、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する。
このように、接続部18を有する保持部材11を用いると、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する際に、車道側の支柱の側面の開口部から、固定ボルトの締め付ける操作をすることができるので、歩道側の支柱側面にボルト固定操作用の開口部を形成しなくてもよい。
なお、保持部材の保持部11への横桟3の取付手順は、実施例7と同様である。すなわち、保持部11に内接して、水平方向からインナースリーブ8を挿入し、インナースリーブ8の中央部近傍の2個所に設けられたインナースリーブの保持部固定雌ねじ19のそれぞれに、保持部の横桟固定ボルト6を挿入して、締め付け固定する。次いで、インナースリーブ8の両端部のそれぞれに、横桟3の端部を外挿し、インナースリーブ8の端部近傍の2個所に設けられたインナースリーブの横桟固定雌ねじ16のそれぞれに、インナースリーブの横桟固定ボルト17を挿入して、締め付け固定する。
そして、図32に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、複数の支柱に上下に2本の横桟を取り付けて得られた防護柵は、実施例10の図30〜31と同様のものが得られる。勾配のある道路においても、支柱にブラケットを取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られる。横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
また、この実施例でも、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、全体が支柱内に収容されるし、歩道側の支柱側面にボルト固定操作用の開口部は形成されないから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
図33に、図23に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。このとき、保持部材1は図20に示すものを、そして、取付補助部材13は図21に示すものを用いた。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面に円形の開口部9が、そして、この開口部とは反対側、すなわち、歩道側の側面に矩形の開口部10が、それぞれ、形成されている。支柱2の車道側の側面に形成された円形の開口部9に円筒状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端をそれぞれの支柱開口部の壁面に溶接等で接合する。
そして、垂直壁22にブラケット固定用のナット5を接合しておいたブラケット12を、支柱の開口部の壁面に接合されている取付補助部材の筒部14に内挿する。このとき、ブラケットの垂直壁22と取付補助部材13の垂直壁24が接触し、かつ、ブラケット12の垂直壁22の中央部に形成される円筒形の凸部31と取付補助部材13の垂直壁24の中央部に形成される円筒形の凹部32が嵌合するように、ブラケット12の垂直壁22の位置を合わせる。その後、歩道側の支柱の側面の開口部10から、取付補助部材の垂直壁24の貫通孔とブラケットの垂直壁22の貫通孔にブラケット固定ボルト4を水平方向に通し、ブラケット固定ナット5との間で締め付けることで、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する。
なお、保持部材の保持部11への横桟3の取付手順は、実施例7と同様である。すなわち、保持部11に内接して、水平方向からインナースリーブ8を挿入し、インナースリーブ8の中央部近傍の2個所に設けられたインナースリーブの保持部固定雌ねじ19のそれぞれに、保持部の横桟固定ボルト6を挿入して、締め付け固定する。次いで、インナースリーブ8の両端部のそれぞれに、横桟3の端部を外挿し、インナースリーブ8の端部近傍の2個所に設けられたインナースリーブの横桟固定雌ねじ16のそれぞれに、インナースリーブの横桟固定ボルト17を挿入して、締め付け固定する。
そして、図33に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、複数の支柱に上下に2本の横桟を取り付けて得られた防護柵は、実施例7の図25〜26と同様のものが得られる。勾配のある道路においても、支柱にブラケットを取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られる。横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
また、この実施例でも、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、全体が支柱内に収容されるから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
保持部材の保持部にインナースリーブを設置してなる、本発明にかかる横桟取付金具の他の一例を示す。
図34は、本発明に係る保持部に設置するインナースリーブの他の例を示すインナースリーブの断面図(正面図)である。
インナースリーブ8は円筒形を有し、その中央部近傍の2個所にインナースリーブ8を保持部材の保持部に固定するためのボルト挿入孔33が設けられ、その内面にインナースリーブの横桟固定ナット20が溶接によって接合されている。
インナースリーブに設けられたボルト挿入孔33には、インナースリーブを保持部と横桟の端部の両方に固定するためのボルトが挿入されるが、そのために、保持部及び横桟にはボルト挿入孔33に対応する個所に、ボルト挿入孔がそれぞれ穿たれている。
なお、インナースリーブ8を保持部に固定するためのボルト挿入孔33は、ここでは、インナースリーブの中央部近傍の2個所に設けられているが、2個所に限定されない。また、ここでは、インナースリーブを保持部と横桟の端部の両方に固定するためのボルト挿入孔33のみが示されているが、別途、インナースリーブを横桟の端部のみに固定するためのボルト挿入孔を1個所又は複数個所設けてもよい。
図35に、本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
この保持部材1は、保持部材の保持部が、円筒を半分に割って得られるような半円筒状の形状を有する点を除いて、実施例1の図1に示した保持部材と同じである。
すなわち、この保持部材1は、半円筒状の保持部11と、この半円筒状の保持部11の側面に円形の開口部を形成し、この開口部に円筒状のブラケット12を直角に接続した形状を有する。ここで、保持部11は長手方向の両端部近傍の底部に、横桟固定用ボルト挿入孔21を有している。ブラケット12は、その端部に垂直壁22を有し、この垂直壁22には固定ボルトを通す貫通孔23が設けられている。
図36に、本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
この取付補助部材13は、実施例1の図2に示した取付補助部材と同じである。すなわち、この取付補助部材13は、筒部14と垂直壁24からなる。ここでは、筒部14は内外面とも円筒状の形状を有し、ブラケットを内挿できるだけの内径を有している。取付補助部材の垂直壁24は、ブラケットを内挿する側とは反対側の端部近傍に設けられ、この垂直壁24には固定ボルトを通す貫通孔25が設けられている。
図37に、図34に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、図35に示す保持部材1と図36に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面に円形の開口部9が、そして、この開口部とは反対側、すなわち、歩道側の側面に円形の開口部10が、それぞれ、形成されている。車道側の側面に形成された円形の開口部9に円筒状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端をそれぞれの支柱開口部の壁面に溶接等で接合する。
そして、垂直壁22にブラケット固定用のナット5を溶接によって接合させてあるブラケット12を、支柱の開口部の壁面に接合されている取付補助部材の筒部14に内挿する。その後、歩道側の支柱の側面の開口部10から、取付補助部材の垂直壁24の貫通孔とブラケットの垂直壁22の貫通孔にブラケット固定ボルト4を水平方向に通し、ブラケット固定ナット5との間で締め付けることで、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する。
なお、保持部材の保持部11へのインナースリーブ8及び横桟3の端部の取付手順は、次のとおりである。まず、インナースリーブ8の片端部を横桟の端部3に内接して挿入する。このとき、インナースリーブに穿たれた保持部固定ボルト挿入孔33と、横桟の端部に穿たれた固定ボルト挿入孔(図示せず)とを位置合わせをする。この位置合わせをしたまま、インナースリーブ8を内接した横桟3の端部を保持部11の上に載置する。このとき、保持部に穿たれた横桟固定ボルト挿入孔21とも位置合わせをする。そして、保持部11と横桟3の端部とインナースリーブの3つの固定ボルト挿入孔に保持部の横桟固定ボルト6を通す。その後、インナースリーブ8の反対側の片端部に横桟の端部3を外挿する。同じように位置合わせをした保持部11と横桟3の端部とインナースリーブの3つの固定ボルト挿入孔に保持部の横桟固定ボルト6を通して、ナット7との間で緩く締め付ける。その後、保持部の横桟固定ボルト6と横桟固定ナット7の間を締め付けることによって固定する。
図38は、図37に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、上下に2本の横桟を複数の支柱に取り付けて得られた防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)を車道側から眺めた図である。すっきりした外観が得られることが分かる。ここでは、横桟の本数として上下2本を取り付けた例を示したが、横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
図39は、図38に示す防護柵を、勾配のある道路において、設置した防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)の状態を示す。支柱にブラケットを取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、横桟の支柱への取付角度が自在となる。したがって、勾配のある道路においても、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られることが分かる。
さらに、この実施例では、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、ナットを含めて支柱内に収容されるから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
保持部材の保持部にインナースリーブを設置してなる、本発明にかかる横桟取付金具の体の他の例を示す。
図40に、本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の他の例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
この保持部材1は、保持部材の保持部が、円筒を半分に割って得られるような半円筒状の形状を有する点を除いて、実施例3の図11に示した保持部材と同じである。
すなわち、この保持部材1は、半円筒状の保持部11と、この円筒状の保持部11の側面に中実の円錐台状のブラケット12を直角に接続した形状を有する。ここで、保持部11は長手方向の両端部近傍の底部に、横桟固定用ボルト挿入孔21を有している。ブラケット12は、その端部に垂直壁22を有し、この垂直壁22には固定ボルトを通すねじ穴27が穿たれている。
図41に、本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
この取付補助部材13は、実施例3の図12に示した取付補助部材と同じである。すなわち、この取付補助部材13は大部分が円錐台状で一部が円筒状の筒部14と垂直壁24からなる。この大部分が円錐台状の取付補助部材(以下、単に「円錐台状の取付補助部材」という。)の筒部14は、ブラケットを内挿する部分が内外面とも円錐台状を有し、ブラケットを内挿できるだけの内径を有している。そして、筒部14のうち、ブラケットを内挿するとは反対側の端の部分が内外面とも円筒状を有し、固定ボルトの頭を収容して締め付け可能な内径を有している。取付補助部材の垂直壁24は、筒部14の形状が円錐台状から円筒状へと変化する位置に設けられ、この垂直壁24には固定ボルトを通す貫通孔25が設けられている。
図42に、図34に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、図40に示す保持部材1と図41に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
支柱2には、車道側の側面に円形の開口部9が、そして、この開口部とは反対側、すなわち、歩道側の側面に円形の開口部10が、それぞれ、形成されている。車道側の側面に形成された円形の開口部9に円錐台状の取付補助部材を挿入し、取付補助部材の筒部14の両端をそれぞれの支柱開口部の壁面に溶接等で接合する。
そして、車道側の支柱の側面の開口部9から、ブラケット12を支柱の開口部の壁面に接合されている円錐台状の取付補助部材の筒部14に内挿する。その後、歩道側の支柱の側面の開口部10から、取付補助部材の垂直壁24の貫通孔を通して、ブラケットの垂直壁22の貫通孔のねじ穴にブラケット固定ボルト4を水平方向に挿入し、締め付けることで、取付補助部材14を介してブラケット12を支柱2に固定する。
なお、保持部材の保持部11へのインナースリーブ8及び横桟3の端部の取付手順は、実施例13と同様である。すなわち、インナースリーブ8の片端部を横桟の端部3に内接して挿入する。このとき、インナースリーブに穿たれた保持部固定ボルト挿入孔33と、横桟の端部に穿たれた固定ボルト挿入孔(図示せず)とを位置合わせをする。この位置合わせをしたまま、インナースリーブ8を内接した横桟3の端部を保持部11の上に載置する。このとき、保持部に穿たれた横桟固定ボルト挿入孔21とも位置合わせをする。そして、保持部11と横桟3の端部とインナースリーブの3つの固定ボルト挿入孔に保持部の横桟固定ボルト6を通す。その後、インナースリーブ8の反対側の片端部に横桟の端部3を外挿する。同じように位置合わせをした保持部11と横桟3の端部とインナースリーブの3つの固定ボルト挿入孔に保持部の横桟固定ボルト6を通して、ナット7との間で緩く締め付ける。その後、保持部の横桟固定ボルト6と横桟固定ナット7の間を締め付けることによって固定する。
そして、図42に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、複数の支柱に上下に2本の横桟を取り付けて得られた防護柵は、実施例13の図38〜39と同様のものが得られる。勾配のある道路においても、支柱にブラケットを取り付ける際にブラケットは支柱に対して回転可能であるので、支柱への取付作業が容易であるとともに、すっきりした外観の防護柵が得られる。横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。横桟の本数を増減しても、すっきりした外観が得られる。
また、この実施例でも、取付補助部材の内面とブラケットの外面の断面形状はともに円形であって、取付補助部材の内面形状とブラケットの外面形状が適合するので、横桟又は横桟取付金具に車両が衝突したときに、その荷重を取付補助部材とブラケットの全体で堅固に受け止めることができる。また、取付補助部材を介して保持部材を支柱に取り付ける際に使用するブラケット固定ボルトは、全体が支柱内に収容されるから、支柱の歩道側に突き出ることはない。
本発明は、取付ボルトが支柱の歩道側に突き出ることがなく、しかも、車両が衝突しても変形しにくい横桟取付金具及びそれを用いた防護柵を提供する。また、ブラケットの外面が円筒状又は円錐台状の形状を有する場合には、道路の勾配にあわせて支柱への取付角度を調整することができるので、支柱への取付作業が容易な横桟取付金具及びそれを用いた防護柵を提供することができる。
本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
図1に示す保持部材1と図2に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
図3に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、上下に2本の横桟を複数の支柱に取り付けて得られた防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)を車道側から眺めた図である。
図4に示す防護柵を、勾配のある道路において、設置した防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)の状態を示す。
本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
図6に示す保持部材1と図7に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
図8に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、上下に3本の横桟を複数の支柱に取り付けて得られた防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)を車道側から眺めた図である。
図9に示す防護柵を、勾配のある道路において、設置した防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)の状態を示す。
本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
図11に示す保持部材1と図12に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は(a)のC−C断面図(上面図)、(e)は背面図である
本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
図14に示す保持部材1と図15に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの1つの態様を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は(a)のC−C断面図(上面図)、(e)は背面図である。
図16に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、上下に2本の横桟を複数の支柱に取り付けて得られた防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)を車道側から眺めた図である。
図17に示す防護柵を、勾配のある道路において、設置した防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)の状態を示す。
図14に示す保持部材1と図15に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの他の態様を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は(a)のC−C断面図(上面図)、(e)は背面図である。
本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の他の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
図20に示す保持部材1と図21に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルト4により、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
本発明に係る保持部に設置するインナースリーブの一例を示すインナースリーブの断面図(正面図)である。
図23に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、図1に示す保持部材1と図2に示す取付補助部材13と固定ボルト4により、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
図24に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、上下に2本の横桟を複数の支柱に取り付けて得られた防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)を車道側から眺めた図である。
図25に示す防護柵を、勾配のある道路において、設置した防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)の状態を示す。
図23に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、図6に示す保持部材1と図7に示す取付補助部材13と固定ボルト4により、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
図23に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、図11に示す保持部材1と図12に示す取付補助部材13と固定ボルト4により、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
図23に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、図14に示す保持部材1と図15に示す取付補助部材13と固定ボルト4により、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は(a)のC−C断面図(上面図)、(e)は背面図である。
図29に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、上下に2本の横桟を複数の支柱に取り付けて得られた防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)を車道側から眺めた図である。
図30に示す防護柵を、勾配のある道路において、設置した防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)の状態を示す。
図23に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、図14に示す保持部材1と図15に示す取付補助部材13と固定ボルト4により、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は(a)のC−C断面図(上面図)、(e)は背面図である。
図23に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、図20に示す保持部材1と図21に示す取付補助部材13と固定ボルト4により、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
本発明に係る保持部に設置するインナースリーブの他の例を示すインナースリーブの断面図(正面図)である。
本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
図34に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、図35に示す保持部材1と図36に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
図37に示す保持部材11と取付補助部材13と固定ボルト4を用いて、上下に2本の横桟を複数の支柱に取り付けて得られた防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)を車道側から眺めた図である。
図38に示す防護柵を、勾配のある道路において、設置した防護柵(支柱の一部は地中に埋められている)の状態を示す。
本発明に係る横桟取付金具に用いる保持部材の他の例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
本発明に係る横桟取付金具に用いる取付補助部材の一例を示す。(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
図34に示すインナースリーブを保持部材の保持部に設置して、図40に示す保持部材1と図41に示す取付補助部材13を用いて、固定ボルトにより、横桟を支柱に取り付けたときの状態を示す。(a)は車道側からみた正面図、(b)は(a)のA−A断面図(右側面図)、(c)は(a)のB−B断面図(上面図)、(d)は背面図である。
符号の説明
1 保持部材
2 支柱
3 横桟
4 ブラケット固定ボルト
5 ブラケット固定ナット
6 保持部の横桟固定ボルト
7 保持部の横桟固定ナット
8 インナースリーブ
9 支柱側面のブラケット挿入孔
10 支柱側面のボルト挿入孔
11 保持部
12 ブラケット
13 取付補助部材
14 取付補助部材の筒部
16 インナースリーブの横桟固定雌ねじ
17 インナースリーブの横桟固定ボルト
18 接続部
19 インナースリーブの保持部固定雌ねじ
20 インナースリーブの横桟固定ナット
21 保持部の横桟固定用ボルト挿入孔
22 ブラケットの垂直壁
23 ブラケットの垂直壁の貫通孔
24 取付補助部材の垂直壁
25 取付補助部材の垂直壁の貫通孔
26 取付補助部材の垂直壁のねじ穴
27 ブラケットの垂直壁のねじ穴
31 ブラケットの垂直壁の凸部
32 取付補助部材の垂直壁の凹部
33 インナースリーブの保持部固定ボルト挿入孔