JP4328667B2 - 基板の処理膜の表面荒れを改善する方法及び基板の処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は,基板の処理膜の表面荒れを改善する方法及び基板の処理装置に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では,例えば半導体ウェハ(以下「ウェハ」という)の下地膜上にレジスト液が塗布され,レジスト膜が形成されるレジスト塗布処理,ウェハに所定のパターンが露光される露光処理,露光後のウェハが現像される現像処理,ウェハの下地膜などを蝕刻するエッチング処理等が行われて,ウェハ上に所定の回路パターンが形成される。
上記露光処理においては,平坦なレジスト膜の所定部分に光が照射され,それによって露光部分の現像液に対する溶解性が変化する。上記現像処理において,ウェハに現像液が供給されると,例えばポジ型のレジストの場合,露光部分のレジスト膜が選択的に溶けて除去され,ウェハ上に所望のレジスト膜のパターンが形成される。そして,エッチング処理においては,前記所定パターンのレジスト膜がマスクとしての機能を果たし,下層の下地膜が選択的に蝕刻されていた(例えば特許文献1参照。)。
特開2002−75854号公報
ところで,上述の現像処理が施された後のレジスト膜の表面には,例えば図17に示すように側壁面に複数の横筋が現れて,レジスト膜Rの表面に凹凸ができる。これは,露光処理時にウェハの上方から照射される光の波動的性質によるものと考えられる。
上述のようにレジスト膜の表面に凹凸ができて表面が荒くなると,そのレジスト膜をマスクとして下地膜をエッチング処理した時に,下地膜には,例えば前記レジスト膜の横筋に対応したような縦筋などの凹凸が現れる。このように下地膜に縦筋ができて下地膜の表面に凹凸ができると,ウェハ上には精密な回路パターンが形成されず,所望の品質の半導体デバイスが製造されなくなる。特に,回路パターンが微細化された今日においては,僅かな凹凸が回路パターンの形状に大きく影響するため,レジスト膜の表面の荒れを改善することが重要な課題となっている。
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,ウェハなどの基板上に形成されたレジスト膜などの処理膜の表面荒れを改善する方法及び基板の処理装置を提供することをその目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,基板上に形成された処理膜の表面荒れを改善する方法であって,基板を露光し現像した後に,基板の処理膜の表面のみが溶解するように前記処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給する工程と,
その後,前記基板を加熱する工程と,を有している。なお,このときの「溶解」は,例えば処理膜に溶剤気体が取り込まれ,処理膜が溶けて膨潤した状態をいう。
この発明によれば,基板上の処理膜の表面に溶剤気体が供給されて,処理膜の表面のみが溶解するので,処理膜の表面の凹凸が均され平滑化(スムージング)される。そしてその後,前記基板を加熱することにより,例えば溶剤気体を吸収して膨潤していた処理膜が乾燥され,焼き締められる。この結果,処理膜の表面が平坦になり,処理膜の表面荒れを改善できる。
前記基板上の処理膜の表面荒れを改善する方法は,前記処理膜の表面に溶剤気体を供給する前記工程の前に,基板を所定の温度に温度調節する工程を有していてもよい。溶剤気体の供給による処理膜表面の溶解の程度は,温度に依存する。したがって,溶剤気体の供給前に,基板の温度を所定の温度に調整しておくことによって,処理膜の表面のみを適正に溶解させることができる。また,前処理の現像処理では,基板面内の温度が僅かに不均一になることがあるので,基板の温度を調節して面内温度の均一性を向上することによって,基板面内において一様に処理膜の表面を溶解させることができる。
また本発明では,基板を露光し現像した後に,基板の表面の一部の領域に前記処理膜の溶剤気体を供給すると共に,当該溶剤気体の供給される領域を移動させることによって,前記処理膜の表面の全面に前記溶剤ガスを供給するようにしてもよい。
この発明によれば,基板の表面の一部の領域に溶剤気体を供給しつつ,その供給領域を移動させるので,基板表面の処理膜に,処理膜の表面のみが溶解する程度の適量の溶剤気体を供給することができる。
なお前記処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給する際には,基板の上方から基板の全面に向けて前記処理膜の溶剤気体を供給するようにしてもよい。
さらにまた本発明においては,基板を露光し現像した後,前記処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給する前に,処理膜における溶解を阻害する保護基を分解するための処理を行ってもよい。これによっていわゆるArFレジストにおいても,前記したスムージング効果を好適に実施することが可能になる。処理膜における溶解を阻害する保護基とは,例えばラクトン基がある。
このような処理膜における溶解を阻害する保護基を分解するための処理としては,紫外線やは電子線の照射を例示できる。
本発明は,フォトリソ工程におけるレジスト膜のスムージングに特に有効であるが,その場合の溶剤気体は,アセトン,プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA),Nメチル2ピロリジノン(NMP)の各蒸気を用いることができる。より好ましい使用法については,KrF(波長が248nmの光源)用レジスト膜については,PGMEAが適し,ArF(波長が193nmの光源)用レジスト膜についてはNMPが適している。
別な観点による本発明は,基板上に形成された処理膜の表面荒れを改善する方法であって,基板を露光し現像した後に,基板の処理膜の表面のみが溶解するようにノズルから前記処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給する工程を有し,前記溶剤気体は,移動機構により前記ノズルを前記基板に対して相対的に移動させながら供給されることを特徴とする。
本発明の基板の処理装置は,表面に処理膜が形成され,露光処理され現像処理された基板を処理する処理装置であって,基板上の処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給するノズルと,前記溶剤気体を吐出している状態の前記ノズルを基板に対して相対的に移動させる移動機構と,を備えたことを特徴とする。
この発明によれば,基板上に処理膜を形成し,当該基板を露光し現像した後に基板の処理膜の表面に溶剤気体を供給して,処理膜の表面のみを溶解させることができる。こうすることによって,処理膜の表面に形成された凹凸が均され平滑化され,処理膜の表面荒れを改善できる。また,基板の処理装置は前記移動機構を備えているので,例えばノズルから溶剤気体を吐出した状態で,当該ノズルを基板の表面上を移動させることによって,処理膜の表面の全面に適量の溶剤気体を供給することができる。したがって,処理膜に対し,当該処理膜の表面のみが溶解するように溶剤気体を供給することができる。
別な観点による本発明は,表面に処理膜が形成され,露光処理され現像処理された基板を処理する処理装置であって,基板の処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給するノズルを備え,前記ノズルは,少なくとも基板の直径よりも長い細長の吐出部を有することを特徴とする。かかる場合,例えばノズルを基板上において基板の一端部側から他端部側まで移動させることによって,基板上に形成された処理膜の表面の全面に溶剤気体を供給することができる。
また別な観点による本発明は,表面に処理膜が形成され,露光処理され現像処理された基板を処理する処理装置であって,基板の処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給するノズルと,前記基板の温度を調節する温度調節機構と,を備えたことを特徴とする。この温度調節機構によって,例えば基板に溶剤気体を供給する前に,基板の温度を調節することができる。溶剤気体による処理膜の溶解は,温度に影響されるので,予め基板を所定の温度に設定しておくことによって,処理膜の表面のみを適正に溶解させることができる。また,基板面内の温度を均一にすることができるので,基板表面の全面において処理膜表面の溶解を均等に行うことができる。
さらに別な観点による本発明は,表面に処理膜が形成され,露光処理され現像処理された基板を処理する処理装置であって,基板の処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給するノズルと,基板を加熱する加熱機構と,を備えたことを特徴とする。かかる場合,基板の処理膜の表面に溶剤気体を供給した後に,基板を熱乾燥し,基板を焼き締めることができる。なお,前記基板の処理装置は,基板を現像処理する現像処理機構を備えていてもよく,この場合同じ装置内で基板を現像し,その後溶剤を供給することができる。
前記ノズルは,吐出部の前後,すなわちノズルの移動方向の前後に仕切板を有していてもよい。これによって,吐出部から吐出された溶剤気体が周囲に拡散することを抑えることができ,全体として均一な溶剤気体の供給が行える。
本発明によれば,基板の処理膜の表面荒れを改善できるので,例えば基板上に所定寸法の回路パターンが形成され,例えばその後のエッチング処理なども好適に行え,歩留まりの向上が図られる。
以下,本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる基板の処理装置が搭載された塗布現像処理システム1の構成の概略を示す平面図であり,図2は,塗布現像処理システム1の正面図であり,図3は,塗布現像処理システム1の背面図である。
塗布現像処理システム1は,図1に示すように,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部から塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットステーション2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステーション3と,この処理ステーション3に隣接して設けられている露光装置4との間でウェハWの受け渡しをするインターフェイス部5とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション2では,載置部となるカセット載置台6上の所定の位置に,複数のカセットCをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在となっている。そして,このカセット配列方向(X方向)とカセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体7が搬送路8に沿って移動自在に設けられており,各カセットCに対して選択的にアクセスできるようになっている。
ウェハ搬送体7は,ウェハWの位置合わせを行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬送体7は,後述するように処理ステーション3側の第3の処理装置群G3に属するエクステンション装置32に対してもアクセスできるように構成されている。
処理ステーション3では,その中心部に主搬送装置13が設けられており,この主搬送装置13の周辺には各種処理装置が多段に配置されて処理装置群を構成している。この塗布現像処理システム1においては,4つの処理装置群G1,G2,G3,G4が配置されており,第1及び第2の処理装置群G1,G2は塗布現像処理システム1の正面側に配置され,第3の処理装置群G3は,カセットステーション2に隣接して配置され,第4の処理装置群G4は,インターフェイス部5に隣接して配置されている。さらにオプションとして破線で示した第5の処理装置群G5を背面側に別途配置可能となっている。前記主搬送装置13は,これらの処理装置群G1,G2,G3,G4,G5に配置されている後述する各種処理装置に対して,ウェハWを搬入出可能である。なお,処理装置群の数や配置は,ウェハWに施される処理の種類によって任意に選択できる。
第1の処理装置群G1では,例えば図2に示すようにウェハWにレジスト液を塗布し,ウェハW上にレジスト膜を形成するレジスト塗布装置17と,ウェハWを現像する現像処理装置18とが下から順に2段に配置されている。第2の処理装置群G2には,本実施の形態にかかる基板の処理装置としての溶剤供給装置19と,現像処理装置20とが下から順に2段に配置されている。
第3の処理装置群G3では,例えば図3に示すようにウェハWを冷却処理するクーリング装置30,レジスト液とウェハWとの定着性を高めるためのアドヒージョン装置31,ウェハWの受け渡しを行うためのエクステンション装置32,レジスト液中の溶剤を蒸発させるためのプリベーキング装置33,34,溶剤気体が供給されたウェハWを熱乾燥する加熱装置35,現像処理後の加熱処理を行うポストベーキング装置36が下から順に例えば7段に積み重ねられている。
第4の処理装置群G4では,例えばクーリング装置40,載置したウェハWを自然冷却させるエクステンション・クーリング装置41,エクステンション装置42,クーリング装置43,露光後の加熱処理を行うポストエクスポージャーベーキング装置44,45,加熱装置46,ポストベーキング装置47が下から順に例えば8段に積み重ねられている。
インターフェイス部5の中央部には,図1に示すように例えばウェハ搬送体50が設けられている。このウェハ搬送体50はX方向(図1中の上下方向),Z方向(垂直方向)の移動とθ方向(Z軸を中心とする回転方向)の回転を自在にできるように構成されている。ウェハ搬送体50は,第4の処理装置群G4に属するエクステンション・クーリング装置41,エクステンション装置42,周辺露光装置51及び露光装置4に対してアクセスして,各々に対してウェハWを搬送できる。
次に,上述の溶剤供給装置19の構成について詳しく説明する。図4,5に示すように溶剤供給装置19の筐体19a内の中央部には,ウェハWを保持するチャック60が設けられている。チャック60の上面の保持面60aは,水平でウェハWの径と同程度の円形状に形成されている。チャック60の保持面60aには,図示しない複数の吸引口が設けられており,当該吸引口から吸引することによりウェハWを吸着できる。なお,チャック60には,シリンダなどの昇降駆動部61が設けられており,チャック60の保持面60aを上下動させて,主搬送装置13との間でウェハWを受け渡しできる。
例えばチャック60の保持面60a内には,ペルチェ素子62が内蔵されている。ペルチェ素子62は,保持面60a内において偏りなく均等に配置されている。ペルチェ素子62の電源63は,温度制御部64によって制御されている。この温度制御部64によりペルチェ素子62への給電量を変えることによってペルチェ素子62の温度を調整し,チャック60の保持面60aの温度を所定の温度に設定できる。なお,本実施の形態においては,ペルチェ素子62,電源63及び温度制御部64によって温度調節機構が構成されている。
チャック60の周囲には,例えば排気用の排気カップ70が設けられている。排気カップ70は,例えばチャック60の保持面60aの下方に位置している。排気カップ70は,例えば円筒状の外カップ71と内カップ72からなる二重構造に有し,当該外カップ71と内カップ72との間に排気通路73が形成されている。外カップ71と内カップ72との上端部の隙間には,環状の吸入口74が開口し,当該吸入口74は,図5に示すように保持面60aの周縁部に沿うように配置されている。外カップ71と内カップ72との下端部の隙間には,溶剤供給装置19の外部に設置された排気装置(図示せず)に通じる排気管75が接続されており,チャック60上の雰囲気を吸入口74から適宜排気できる。
例えば図5に示すように排気カップ70のX方向負方向(図5の上方向)側の側方には,Y方向(図5の左右方向)に沿ったレール80が設けられている。レール80は,例えば排気カップ70の一端部側の外方から他端部側の外方まで設けられている。レール80上には,アーム81が設けられ,アーム81は,駆動部82によってレール80上を移動自在である。アーム81には,ウェハWに溶剤気体を吐出するノズルとしての溶剤供給ノズル83が保持されている。したがって,溶剤供給ノズル83は,レール80に沿って排気カップ70の一端部側の外方からチャック60上を通過し排気カップ70の他端部側の外方まで移動できる。また,溶剤供給ノズル83の移動は,例えば駆動部82の動作を制御する駆動制御部84により制御されており,この駆動制御部84により,溶剤供給ノズル83をY方向に所定の速度で移動させることができる。また,駆動部82は,例えばアーム81を上下動させるシリンダなどを備え,溶剤供給ノズル83の高さを調整することができる。なお,本実施の形態においては,レール80,アーム81,駆動部82及び駆動制御部84によって移動機構が構成されている。
溶剤供給ノズル83は,例えばウェハWの直径よりも長いX方向に沿った細長形状を有し,図6に示すように溶剤供給ノズル83の下面には,長手方向の一端部から他端部に渡って吐出部85が形成されている。吐出部85には,溶剤供給ノズル83の長手方向に沿って円形の吐出口86が複数形成されている。例えば溶剤供給ノズル83の上部には,図4に示すように溶剤気体供給源87に通じる溶剤供給管88が接続されている。溶剤供給ノズル83は,上部から溶剤気体を導入し,当該溶剤気体を内部を通過させ,溶剤気体を下面の各吐出口86から下方に向けて均等に吐出できる。
溶剤気体供給源87は,例えば溶剤供給管88と連通し液体溶剤が貯留された貯留タンク90と,貯留タンク90内に不活性の窒素ガスを供給する窒素ガス供給管91を備えている。窒素ガス供給管91から貯留タンク90の液体溶剤内に窒素ガスを供給することによって,貯留タンク90内で気化している溶剤気体が溶剤供給管88内に圧送され,溶剤気体が溶剤供給管88を通って溶剤供給ノズル83に供給される。溶剤としては,例えばアセトン,プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA),Nメチル2ピロリジノン(NMP)を用いることができる。
また,溶剤供給管88には,溶剤気体の流量を検出する流量センサ92と,流量を調節するバルブ93が設けられている。流量センサ92で検出された検出結果は,流量制御部94に出力され,流量制御部94は,当該検出結果に基づいてバルブ93の開閉度を調整して溶剤供給ノズル83から吐出される溶剤気体の流量を所定の流量に設定できる。
溶剤供給装置19は,以上のように構成されている。次に上述の加熱装置35,46の構成について説明する。例えば加熱装置35は,図7に示すように筐体35a内にウェハWを載置し加熱する熱板100を有している。熱板100内には,給電により発熱するヒータ101が内蔵されている。ヒータ101の電源102は,ヒータ制御部103により制御されており,ヒータ制御部103は,ヒータ101の発熱量を調節して熱板100の温度を制御できる。
熱板100の中央部には,上下方向に貫通した貫通孔104が形成されている。貫通孔104には,下方から昇降ピン105が挿入されている。昇降ピン105は,昇降部106により昇降し,熱板100の表面に突出自在になっている。したがって,ウェハWを昇降ピン105により持ち上げて例えば主搬送装置13と熱板100との間でウェハWの受け渡しを行うことができる。なお,加熱装置46は,加熱装置35と同様の構成を有しており,その説明は省略する。
次に,以上のように構成されている溶剤供給装置19及び加熱装置35を備えた塗布現像処理システム1における処理プロセスを説明する。
先ず,ウェハ搬送体7によりカセットCから未処理のウェハWが1枚取り出され,第3の処理装置群G3に属するエクステンション装置32に搬送される。次にウェハWは,主搬送装置13によってアドヒージョン装置31に搬入され,ウェハWに対し,レジスト液の密着性を向上させる例えばHMDSが塗布される。次にウェハWは,クーリング装置30に搬送され,所定の温度に冷却された後,レジスト塗布装置17に搬送される。レジスト塗布装置17では,ウェハW上にレジスト液が塗布され,処理膜としてのレジスト膜が形成される。
レジスト膜が形成されたウェハWは,主搬送装置13によってプリベーキング装置33,エクステンション・クーリング装置41に順次搬送され,さらにウェハ搬送体50によって,周辺露光装置51,露光装置4に順次搬送され,各装置で所定の処理が施される。露光装置4において露光処理の終了したウェハWは,ウェハ搬送体50によりエクステンション装置42に搬送され,その後ポストエクスポージャーベーキング装置44,クーリング装置43で所定の処理が施された後,現像処理装置18に搬送されて,現像処理が行われる。このとき,ウェハWのレジスト膜の表面には,図13で示したような凹凸ができている。また,図8は,この後の処理プロセスの概要を示すフロー図である。
現像処理が終了したウェハWは,溶剤供給装置19に搬送される。溶剤供給装置19に搬送されたウェハWは,先ず予め所定の設定温度,例えば常温の23℃に維持されたチャック60の保持面60aに保持される。この状態が所定時間維持され,ウェハWが23℃に温度調節される(図8中の工程S1)。この間,排気カップ70から排気が行われており,溶剤供給装置19内はパージされている。
所定時間が経過し,ウェハWの温度が調節されると,溶剤供給ノズル83が排気カップ70の外方からウェハWの一端部,例えばY方向正方向側の上方まで移動する。そして,例えば排気カップ70からの排気が一旦停止され,溶剤供給ノズル83から一定流量の溶剤気体が吐出され始める(図8中の工程S2)。このときウェハ表面の一端部側の所定量域に溶剤気体が供給される。溶剤供給ノズル83から溶剤気体が吐出され始めると,溶剤供給ノズル83が一定速度でウェハWの他端部側,つまりY方向負方向側に向かって移動し,これに伴ってウェハ表面上における溶剤気体の供給領域もY方向負方向側に移動する。そして,溶剤供給ノズル83がウェハWのY方向負方向側の端部の上方まで移動すると,今度は,折り返しウェハWの他端部側から一端部側に移動する。こうして,溶剤供給ノズル83がウェハW上を往復移動し,ウェハW上のレジスト膜の表面に溶剤気体が供給される。
こうして,レジスト膜の表面に溶剤気体が供給されると,図9に示すようにレジスト膜Rの表面が溶剤気体を取り込んで,レジスト膜Rの表面のみが溶解し膨潤する。なお,このときの溶剤供給ノズル83の移動速度,吐出量の設定には,レジスト膜Rの表面のみが溶解するように予め実験等で算出された値が用いられる。
溶剤供給ノズル83が往復移動し終えると,溶剤気体の供給が停止され,再び排気カップ70からの排気が行われる。ウェハWはチャック60から主搬送装置13に受け渡され,加熱装置35に搬送される。
加熱装置35に搬送されたウェハWは,予め上昇して待機していた昇降ピン105に受け渡され,熱板100上に載置される。熱板100は,所定の設定温度,例えば110℃程度に維持されており,ウェハWは,この熱板100上で所定時間加熱される。この所定時間の加熱により,レジスト膜R内の溶剤気体が蒸発し,レジスト膜Rが焼き締められる(図8中の工程S3)。こうしてレジスト膜Rは,図9に示すように溶剤気体供給前の厚みに戻される。
熱乾燥が終了したウェハWは,主搬送装置13により加熱装置35から搬出され,クーリング装置43で冷却された後,ポストベーキング装置47,クーリング装置30に順次搬送され,各装置において所定の処理が施される。その後ウェハWは,エクステンション装置32を介してカセットCに戻されて,ウェハWの一連のフォトリソグラフィー工程が終了する。
以上の実施の形態によれば,塗布現像処理システム1に,溶剤供給ノズル83を有する溶剤供給装置19を設けたので,現像処理後にレジスト膜Rの表面に溶剤気体を供給して,レジスト膜Rの表面を溶かし膨潤させて平滑化することができる。また,塗布液現像処理システム1には,加熱装置35が設けられているので,レジスト膜Rに溶剤気体を供給した後に,ウェハWを加熱し,レジスト膜R中にある余分な溶剤を揮発させることができる。この結果,レジスト膜Rの表面に形成されていた凹凸を均してレジスト膜Rの表面荒れを改善することができる。そしてこの後のエッチング処理時に,下地膜が斑なく蝕刻され,ウェハW上に所定形状の回路パターンが形成される。
溶剤供給装置19では,溶剤供給ノズル83をウェハWに対して移動できるようにしたので,溶剤供給ノズル83から溶剤気体を供給した状態で,当該溶剤供給ノズル83がウェハW上を移動し,レジスト膜Rの全面に適量の溶剤気体を均等に供給することができる。
溶剤供給装置19のチャック60にペルチェ素子62を設けて,溶剤気体を供給する前にウェハWの温度を23℃に調整するようにしたので,レジスト膜Rの表面が溶解する最適温度にし,さらにウェハWの面内温度を均等にすることができる。したがって,レジスト膜Rの表面の溶解を好適に行うことができる。
以上の実施の形態では,溶剤供給ノズル83がウェハW上を往復移動することによって,レジスト膜Rに溶剤気体を供給していたが,溶剤供給ノズル83の往路若しくは復路のみで溶剤気体を供給するようにしてもよい。また,往路で溶剤気体を供給した後,ウェハWを所定角度,例えば90度回転させてその後復路でも溶剤気体を供給してもよい。かかる場合,例えばチャック60に回転機能を設けて行ってもよい。
以上の実施の形態では,溶剤気体の供給前の温度調節を溶剤供給装置19において行っていたが,例えばクーリング装置30,40,43などで行ってもよい。かかる場合,現像処理後,ウェハWは,一旦クーリング装置に搬送され,23℃に温度調節された後,溶剤供給装置19に搬送される。
また,上記実施の形態では,溶剤気体の供給後のウェハWの加熱を加熱装置35で行っていたが,溶剤供給装置19に加熱機構を取り付け,ウェハWの加熱を溶剤供給装置19で行ってもよい。かかる場合,例えば図10に示すように溶剤供給装置19のチャック60内には,ヒータなどの発熱体110が内蔵される。発熱体110は,例えば電源111からの給電によって発熱し,その電源111からの給電量は,温度制御部112により制御されている。そして,溶剤供給装置19において,ウェハWに溶剤気体が供給され,その後,同じ溶剤供給装置19内でウェハWが加熱される。この場合,溶剤気体の供給と加熱を同じ装置内で行うことができ,ウェハWの処理効率を向上させることができる。なお,この例において,加熱機構は,例えばチャック60,発熱体110,電源111及び温度制御部112により構成されている。
また,上述の加熱装置35には,冷却機能も備えた加熱・冷却装置を用いてもよい。この場合,加熱し昇温したウェハWを直ちに冷却することができる。
さらに,前記実施の形態では,現像処理と溶剤気体の供給処理を別個の装置で行っていたが,同じ装置で行ってもよい。例えば溶剤供給装置19に現像処理機構を取り付けてもよい。かかる場合,例えば図11に示すように溶剤供給装置19には,溶剤供給ノズル83の他に,ウェハWに現像液を供給する現像液供給ノズル120と,ウェハWに洗浄液を供給する洗浄ノズル121が設けられている。例えば現像液供給ノズル120は,例えば溶剤供給ノズル83と同様に,レール80上を移動自在なアーム122に保持されている。洗浄ノズル121は,例えば後述の排気カップ123の外側に設けられた垂直軸124の軸周りに回動する保持アーム125に保持されており,排気カップ123の外方からウェハW上方に進退自在になっている。また,図12に示すようにチャック60には,回転駆動部126が取り付けられ,チャック60に保持されたウェハWを所定速度で回転させることができる。排気カップ123は,例えばウェハW上から飛散する現像液を受け止めるように,チャック60の周囲を囲むように形成されている。なお,他の構成については,上記溶剤供給装置19と同様であるので説明を省略する。また,この例において現像処理機構は,例えば現像液供給ノズル120,チャック60及び排気カップ123で構成されている。
そしてウェハ処理の際には,ポストエクスポージャーベーキング,クーリングが終了したウェハWは,溶剤供給装置19に搬送され,チャック60に保持される。ウェハWがチャック60に保持されると,現像液供給ノズル120が現像液を吐出しながらウェハWの一端部上から他端部上まで移動し,ウェハWの表面の全面に現像液が供給される。こうしてウェハW上に現像液が液盛りされると,所定時間静止現像される。その後ウェハWが回転され,洗浄ノズル121によりウェハW上に洗浄液が供給されて,ウェハWが洗浄される。洗浄が終了すると,ウェハWは高速回転され,乾燥される。ウェハWが乾燥されて一連の現像処理が終了すると,上述したように溶剤供給ノズル83によってウェハWに溶剤気体が供給され,レジスト膜Rの表面荒れが改善される。かかる場合,現像処理と溶剤の供給処理が同じ装置で行われ,ウェハWの搬送時間を省略することができるので,ウェハWの処理効率を向上できる。なお,この例では,溶剤供給装置19に現像処理機構を取り付けていたが,現像処理装置18,20に溶剤供給ノズル83などの溶剤供給機構を取り付けるようにしてもよい。
実際に行った発明者の実験によれば,フォトリソ工程によって形成されたレジストパターンに対して上記したようなスムージングを行った結果,LER(Line Edge Roughness),LWR(Line Width Roughness)共に,スムージングを行わない場合よりも低い値に抑えることができた。
具体的に一例を挙げると,例えばシリコンウエハ上に形成されているパターン化されたレジスト膜(UV135 4100A Barc:AR−5 600A)に対して,スムージング処理を行う前とスムージング処理を行った後のパターンの線幅,LWRについては,図13に示すようになった。なおこのときの溶剤気体は,アセトンの溶剤蒸気を使用した。またウエハの温度は23℃,溶剤濃度は4.0Lであった。またアセトンの溶剤蒸気をウエハに供給するにあたっては,溶剤供給ノズル83から溶剤気体を供給しつつ,ノズルをウエハ上で走査させるようにしたが,その際のスキャン速度は,40mm/secに設定した。
図13の結果からわかるように,スムージング処理を行った後は,パターンの線幅(CD)は,僅かに低下するが,LWRは大幅に改善されている。したがって,ウエハ上に形成されたレジストパターンの表面が平滑化されたことがわかる。
なお溶剤供給ノズル83から溶剤気体を基板に供給する場合,図14に示したように,溶剤供給ノズル83のノズルの吐出口86とウエハWとの間のギャップは,狭いほど好ましい。また溶剤供給ノズル83をスキャンする際の溶剤供給ノズル83の速度は,15mm/sec〜250mm/secが適当である。
溶剤供給ノズル83の吐出口86から溶剤気体を供給する場合,図14に示したように,溶剤供給ノズル83の吐出部85の前後に,仕切板89a,89bを取り付けることが好ましい。この仕切板89a,89bによって,ノズルの相対的移動方向の前後に,一種の仕切り壁が形成されるので,吐出口86から供給された溶剤気体が前後方向に拡散することが防止でき,ノズルの相対的移動に伴ってウエハW全面に渡って均一に溶剤気体を供給することができる。なお仕切板89a,89bとの間の間隔dは,例えば約20mm程度,仕切板89a,89bの高さ(溶剤供給ノズル83の本体の下端からの長さ)hは,約10mm程度に設定されている。
なお溶剤気体の供給は,上記したように溶剤供給ノズル83の相対的移動によって溶剤供給領域を逐次移動させ,もって結果的にウエハW全面に渡って供給する方式に限らず,図15に示したように,処理容器151内における載置台152上に載置されたウエハWに対して,上面からウエハW全面に向けて供給する方式を採用してもよい。
この処理容器151は,容器内上面に,多数の孔153が形成されたバッフル板154を備えており,容器上部にある溶剤気体供給部155から溶剤気体が供給されると,バッフル板154を介して,溶剤気体がウエハWの上面全面に均一に供給される。なお処理容器151内の雰囲気は,容器内の底部に設けられた排気口156を通じて,排気ポンプ157によって容器外へと排出される。
ところで発明者の検証によれば,ArFレジストは,溶剤気体を供給してもKrFレジストの場合と比べて,平滑化がしにくいという傾向があることがわかった。その原因はArFレジストは中に存在する保護基,と呼ばれる箇所の一部が溶解性を阻害していると考えられる。保護基としては,例えばラクトン基が挙げられる。そこで溶剤気体を供給する前に,予めそのような保護基を分解しておけば,溶剤気体の供給によって,円滑に平滑化することができる。
そのような溶解阻害性保護基を分解する手法としては,例えばUVや電子線の照射が挙げられる。そのようないわば表面の改質処理を行う装置としては,例えば図16に示したような処理装置161を提案できる。
この処理装置161は処理容器162内に回転載置台163を有し,また容器内の上面には紫外線又は電子線の照射部164を有している。そして回転載置台162上に載置されたウエハWを回転させながら,照射部164から紫外線や電子線をウエハWに照射することにより,ウエハW表面の処理膜,例えばレジスト膜を改質して,溶解阻害性保護基を分解することができる。またウエハWを回転させながら照射しているので,ウエハWに対して均一に紫外線や電子線を照射することが可能である。
このようにしてウエハWの処理膜中の溶解阻害性保護基を分解してから,既述したような溶剤気体を供給することで,たとえレジスト膜がArFレジストであっても,これを好適にスムージングすることが可能である。しかもこのようないわば前処理をする事により,今まで効き目が無かった溶剤使用してもスムージングすることができるから,溶剤選択の幅が広がる。そして溶剤選択の幅が増える事により,各ArFレジスト合った溶剤が選択でき,形状等のコントロール性能も優位になる。
以上の実施の形態は,本発明の一例を示すものであり,本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。例えば,本実施の形態では,溶剤供給ノズル83の吐出部85には,複数の円形の吐出口86が形成されていたが,少なくともウェハWの直径よりも長いスリット状の吐出口が形成されていてもよい。また,溶剤供給装置19においてウェハWに対して溶剤供給ノズル83を移動させていたが,ウェハW側を移動させてもよい。さらに,本実施の形態は,ウェハWの処理に関するものであったが,LCD基板,フォトマスク用のガラス基板などの他の基板にも本発明は適用できる。
本実施の形態における塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図である。 図1の塗布現像処理システムの正面図である。 図1の塗布現像処理システムの背面図である。 溶剤供給装置の縦断面の説明図である。 溶剤供給装置の横断面の説明図である。 溶剤供給ノズルの構成を示す斜視図である。 加熱装置の構成を示す縦断面の説明図である。 ウェハの処理プロセスの一部を示すフロー図である。 レジスト膜の変化の様子を示す説明図である。 加熱機構を備えた溶剤供給装置の構成を示す縦断面の説明図である。 現像処理機構を備えた溶剤供給装置の構成を示す横断面の説明図である。 図11の溶剤供給装置の構成を示す縦断面の説明図である。 溶剤気体の供給によって平滑化処理を行った際の線幅,LWRの変化を示すグラフとレジストパターンの一部拡大平面図である。 溶剤供給ノズルの吐出部の前後に仕切板を取り付けた様子を示す溶剤供給ノズルの側面図である。 ウエハの全面に一度に溶剤気体を供給する処理容器の縦断面の説明図である。 紫外線や電子線の照射部を有する処理装置の縦断面の説明図である。 現像処理後のレジスト膜表面の凹凸を示す説明図である。
符号の説明
1 塗布現像処理システム
19 溶剤供給装置
60 チャック
70 排気カップ
83 溶剤供給ノズル
W ウェハ

Claims (17)

  1. 基板上に形成された処理膜の表面荒れを改善する方法であって,
    基板を露光し現像した後に,基板の処理膜の表面のみが溶解するように前記処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給する工程と,
    その後,前記基板を加熱する工程と,を有する,ことを特徴とする,基板の処理膜の表面荒れを改善する方法。
  2. 前記処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給する際には,基板の表面の一部の領域に前記処理膜の溶剤気体を供給すると共に,当該溶剤気体の供給される領域を移動させることによって,前記処理膜の表面の全面に前記溶剤気体を供給することを特徴とする,請求項1に記載の基板の処理膜の表面荒れを改善する方法。
  3. 前記処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給する際には,基板の上方から基板の全面に向けて前記処理膜の溶剤気体を供給することを特徴とする,請求項1に記載の基板の処理膜の表面荒れを改善する方法。
  4. 基板上に形成された処理膜の表面荒れを改善する方法であって,
    基板を露光し現像した後に,基板の処理膜の表面のみが溶解するようにノズルから前記処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給する工程を有し,
    前記溶剤気体は,移動機構により前記ノズルを前記基板に対して相対的に移動させながら供給されることを特徴とする,基板の処理膜の表面荒れを改善する方法。
  5. 溶剤気体を供給する工程の後,前記基板を加熱する工程をさらに有することを特徴とする,請求項4に記載の基板の処理膜の表面荒れを改善する方法。
  6. 前記処理膜の表面に溶剤気体を供給する前記工程の前に,基板を所定の温度に温度調節する工程を有することを特徴とする,請求項1〜5のいずれかに記載の基板の処理膜の表面荒れを改善する方法。
  7. 基板を露光し現像した後,前記処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給する前に,処理膜における溶解阻害性保護基を分解するための処理工程を有することを特徴とする,請求項1〜6のいずれかに記載の基板の処理膜の表面荒れを改善する方法。
  8. 前記処理工程は,紫外線又は電子線の照射によって行うことを特徴とする,請求項7に記載の基板の処理膜の表面荒れを改善する方法。
  9. 前記処理膜はレジスト膜であり,前記溶剤気体は,アセトンの蒸気であることを特徴とする,請求項1〜8のいずれかに記載の基板の処理膜の表面荒れを改善する方法。
  10. 前記処理膜はレジスト膜であり,前記溶剤気体は,プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの蒸気であることを特徴とする,請求項1〜8のいずれかに記載の基板の処理膜の表面荒れを改善する方法。
  11. 前記処理膜はレジスト膜であり,前記溶剤気体はNメチル2ピロリジノンの蒸気であることを特徴とする,請求項1〜8のいずれかに記載の基板の処理膜の表面荒れを改善する方法。
  12. 表面に処理膜が形成され,露光処理され現像処理された基板を処理する処理装置であって,
    基板の処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給するノズルと,
    前記溶剤気体を吐出している状態の前記ノズルを基板に対して相対的に移動させる移動機構と,を備えたことを特徴とする,基板の処理装置。
  13. 表面に処理膜が形成され,露光処理され現像処理された基板を処理する処理装置であって,
    基板の処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給するノズルを備え,
    前記ノズルは,少なくとも基板の直径よりも長い細長の吐出部を有することを特徴とする,基板の処理装置。
  14. 表面に処理膜が形成され,露光処理され現像処理された基板を処理する処理装置であって,
    基板の処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給するノズルと,
    前記基板の温度を調節する温度調節機構と,を備えたことを特徴とする,基板の処理装置。
  15. 表面に処理膜が形成され,露光処理され現像処理された基板を処理する処理装置であって,
    基板の処理膜の表面に対し処理膜の溶剤気体を供給するノズルと,
    基板を加熱する加熱機構と,を備えたことを特徴とする,基板の処理装置。
  16. 基板を現像処理する現像処理機構を備えたことを特徴とする,請求項12〜15のいずれかに記載の基板の処理装置。
  17. 前記ノズルは,吐出部の前後に仕切板を有していることを特徴とする,請求項12〜16のいずれかに記載の基板の処理装置。
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