JP4267822B2

JP4267822B2 - New drug

Info

Publication number: JP4267822B2
Application number: JP2000534631A
Authority: JP
Inventors: エヴァ，グランホーカンソン，; ウラホルスグレン−ブルスク，; ロルフアンデルソン，; スティグ，イー．ホルム，; ステランホーカンソン，
Original assignee: エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー
Priority date: 1998-03-06
Filing date: 1999-03-05
Publication date: 2009-05-27
Anticipated expiration: 2019-03-05
Also published as: NZ506156A; BR9908437A; EP1060240B1; TR200002590T2; SE9801951L; ATE274051T1; TNSN99033A1; PL342759A1; CO4830476A1; DE69919518T2; ES2228018T3; SE9801951D0; WO1999045099A1; DE69919518D1; PE20000326A1; AU754042B2; US6761885B1; SK13262000A3; AU2864899A; PL195089B1

Abstract

A novel strain of Lactobacillus plantarum, referred to as LB931, has now been isolated. The strain has been deposited at Deutsche Sammlung von Mikroorganismen, Braunschweig, DE. It has been assigned accession number DSM11918. Accordingly LB931 can be used for treating and/or preventing urogenital infections. LB931 can advantageously be included in pharmaceutical compositions and in products for personal care, such as feminine hygiene products, diapers and sanitary napkins.

Description

【０００１】
本発明は、有用な薬学的特性を有する新規なラクトバチルス（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓ）属の細菌株に関する。本発明はまた、この細菌株を含む薬学的組成物および個人ケア製品ならびに泌尿生殖管感染症を防止するためのこの細菌株の使用に関する。
【０００２】
（技術的背景：下記の説明における引用はすべて参考として援用される）
泌尿生殖管領域における通常の細菌フローラは、５０を越える種々の細菌種を含む複雑な生態系によって形成されている（Ｈｉｌｌ他、Ｓｃａｎｄ．Ｊ．Ｕｒｏｌ．Ｎｅｐｈｒｏｌ．１９８４；８６（増刊）：２３〜２９）。正常なフローラは、妊娠可能な女性の膣環境に適合したグラム陽性の桿菌であるラクトバチルス（ＬＢ）属に属する細菌が優勢である。これらの細菌はまた、膣内における特定の環境および生態系バランスの維持にも寄与している。
【０００３】
膣およびそれ以外の泌尿生殖管領域の多数の細菌フローラの複雑な相互作用パターンに加えて、細菌の増殖特性および付着特性に影響し得る物理的条件の変化を検討する必要がある。ＬＶＳ細菌株のいくつかは、様々な機構で、潜在的な病原性細菌の増殖を阻害する。ＬＢの代謝によって、多くの他の細菌種には好ましくない膣分泌液の低いｐＨに寄与する有機酸（特に、乳酸および酢酸）が生成し得る。ＬＢはまた、潜在的に病原性の細菌および酵母の増殖を直接阻害する可溶性物質を産生する。ＬＢはまた、グラム陰性の嫌気性桿菌および腸内細菌科などのカタラーゼ酵素を有していない細菌にとって毒性の過酸化水素を産生し得る。このような阻害特性は、種々のＬＢ細菌株の間で大きく変化し得る（Ｈｏｏｔｏｎ他、ＪＡＭＡ、１９９０；２６５：６４〜６９）。
【０００４】
天然の防御システムが弱い場合、例えば、薬物療法、劣った個人ケア、あるいは皮膚または粘膜の微生物フローラの変化に関連して、潜在的な病原性微生物は臨床的な感染症を引き起こし得る。膣の正常なフローラはＬＢが優勢であり、周囲のｐＨは４．５未満である。酵母および腸内細菌はわずかであるか、または存在していない（Ｒｅｄｏｎｄｏ−Ｌｏｐｅｚ他、Ｒｅｖ．Ｉｎｆ．Ｄｉｓ．１９８７；１２：８５６〜８７２）。膣の細菌フローラの変化が種々の病原的条件に関連して見出され得る。再燃した尿路感染症に罹っている女性は、膣および尿管口における腸内細菌の数が増大しており、そして泌尿生殖管の細菌フローラもまた乳酸菌が激減している（Ｍａｒｒｉｅ他、Ｊ．Ｃｌｉｎ．Ｍｉｃｒｏｂｉｏｌ．１９７６、８、６７〜７２）。感染症の頻度が抗生物質による他の感染症の治療に関連して増大することもまた知られている（Ｓｔａｍｅｙ、Ｒｅｖ．Ｉｎｆ．Ｄｉｓ．１９８７：９（増刊、２）：１９５〜２０８；Ｒｅｉｄ他、Ｃｕｒｒ．Ｏｐｉｎ．Ｉｎｆ．Ｄｉｓ．１９９１；４：３７〜４１）。さらに、度重なる抗生物質治療の病歴を有する子供は尿路感染症により罹りやすいことが明らかにされている（Ｍａｒｉｌｄ他、Ｐｅｄ．Ｉｎｆ．Ｄｉｓ．１９９０；２２：４３〜４７）。
【０００５】
細菌性膣症においては、ＬＢの数が減少し、ｐＨが上昇する。バクテロイデス（Ｂａｃｔｅｒｉｏｉｄｅｓ）属の細菌種、ガードネレラ・バギナリス（Ｇａｒｄｎｅｒｅｌｌａｖａｇｉｎａｌｉｓ）およびモビルンクス（Ｍｏｂｉｌｕｎｃｕｓ）属もまた優勢である（Ｒｅｄｏｎｄｏ−Ｌｏｐｅｚ、上記）。腸内細菌の数の増大に伴う膣炎は、多くの場合、抗生物質治療に関連する明らかな問題である。ペニシリンの一般的な経口投与は、膣分泌液における物質の蓄積をもたらし（Ｓｊｏｂｅｒｇ他、Ｏｂｓｔｅｔ．Ｇｙｎｅｃｏｌ．１９９０；７５：１８〜２１）、その後、腸内細菌および酵母のコロニー形成が生じる（Ｓｊｏｂｅｒｇ他、Ｇｙｎｅｃｏｌ．Ｏｂｓｔｅｔ．Ｉｎｖｅｓｔ．１９９２；３３：４２〜４６）。サル（Ｍａｃａｃａｆａｓｃｉｃｕｌａｒｉｓ）での研究により、アモキシリンの膣投与によって、尿路病原性大腸菌のコロニー形成を阻害する正常な細菌フローラの能力が損なわれることが明らかにされている（Ｈｅｒｔｈｅｌｉｕｓ他、Ｉｎｆｅｃｔｉｏｎ、１９８８；１６：２６３〜２６６）。
【０００６】
妊娠期間中、膣フローラの組成は胎児および子供の罹患率に影響し得る。便および膣フローラにおけるＢ群連鎖球菌（ＧＢＳ）の存在は一般的である（妊娠した女性の３０％までである）。これらの細菌は、通常、女性の健康に対する脅威にはならない。しかし、ＧＢＳは重大な感染症を新生児に生じさせることがある。この場合、細菌は、出産前または出産に関連して母親から子供に垂直的に伝わる。他の細菌もまたこのように伝染して、感染症を子供に生じさせることがある。細菌性膣症と早産との間にも強い関係が存在する（Ｍａｒｔｉｕｓ他、Ａｒｃｈ．Ｇｙｎｅｃｏｌ．Ｏｂｓｔｅｔ．１９９０；２４７：１〜１３）。この現象の背後にある機構は不明である。グラム陰性細菌種が優勢になる膣フローラの変化はホスホリパーゼＡ２の酵素量を増大させ、次いで、この酵素がアラキドン酸から始まるプロスタグランジン合成を開始させ得ることが明らかにされている（Ｂｅｊａｒ他、Ｏｂｓｔｅｔ．Ｇｙｎｅｃｏｌ．１９８１；５７：４７９〜４８２）。膣症フローラはまた大量のエンドトキシンを産生する（Ｓｊｏｂｅｒｇ他、Ｏｂｓｔｅｔ．Ｇｙｎｅｃｏｌ．１９９１；７７：２６５〜２６６）。これにより、おそらくはインターロイキン類によって媒介される内因性のプロスタグランジン合成が誘導され得る（Ｒｏｍｅｒｏ他、Ｏｂｓｔｅｔ．Ｇｙｎｅｃｏｌ．１９８９；７３：３１〜３４）。
【０００７】
ＬＢの理論的に有望な特性により、その目的とする用途を有する市販の調製物においてＬＢを使用して、膣フローラを補い強化することが考えられる。これは成功しているが、多くの場合、入手できる調製物は、述べられているよりもかなり少ない数のＬＢを含有していることが多い。調製物の中には汚染されているものもある（Ｈｕｇｈｅｓ他、Ｏｂｓｔｅｔ．Ｇｙｎｅｃｏｌ．１９９０；７５（２）：２４４〜２４８）。ＬＢを加えることによって泌尿生殖管領域における正常な細菌フローラを補い改善するためには、使用する細菌株を注意深く選択する必要である。この目的に好適なＬＢ細菌株は下記の基準を満たさなければならない：
１．そのようなＬＢ細菌株は、腸内細菌、Ｂ群連鎖球菌、ブドウ球菌および酵母に対する増殖阻害能を有する可溶性物質を大量に産生しなければならない。
２．そのようなＬＢ細菌株は皮膚および泌尿生殖管領域の粘膜に移動され得なければならない。
３．そのようなＬＢ細菌株は泌尿生殖管領域の上皮細胞表面に付着することができなければならない。
４．そのようなＬＢ細菌株は長期間にわたる貯蔵に耐えることができ、そして種々の種類の調製物においてそのような細菌株を誘導することができなければならない。
５．そのようなＬＢ細菌株は使用時に用品または調製物においてその生存性および特性を保持することができなければならない。
６．そのようなＬＢ細菌株はノノキシノール−９を含有する殺精子調製物に対して感受性であってはならない。
７．そのようなＬＢ細菌株はヒト女性の泌尿生殖管から単離されなければならない。
８．そのようなＬＢ細菌株はヒト泌尿生殖管のＬＢフローラの存在を可能にしなければならない。
従って、これらの条件を満たす細菌株が求められている。
【０００８】
（発明の要旨）
上記条件を満たすＬＢ９３１と呼ばれるラクトバチルス・プランタルム（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓｐｌａｎｔａｒｕｍ）の新規な細菌株が単離された。この細菌株は、ＤｅｕｔｓｃｈｅＳａｍｍｌｕｎｇｖｏｎＭｉｋｒｏｏｒｇａｎｉｓｍｅｎ（Ｂｒａｕｎｓｃｈｗｅｉｇ、ドイツ）に寄託され、ＤＳＭ１１９１８のアクセション番号が割り当てられている。従って、ＬＢ９３１は、泌尿生殖管感染症の治療および／または予防に使用することができる。ＬＢ９３１は、薬学的組成物および個人ケア用製品（おむつおよび生理用ナプキンなど）に都合よく含めることができる。
【０００９】
（定義）
本明細書中で開示されているように、用語「ＬＢ」は、ラクトバチルス属の細菌をいう。
【００１０】
本明細書中で開示されているように、用語「泌尿生殖管」は、会陰部、尿道および膣をいう。
【００１１】
本明細書中で開示されているように、用語「吸収用品」は、血液または尿などの体液を吸収するのに好適な製造物に関する。そのような用品の例は、女性用衛生製品、失禁ガードおよびおむつが挙げられる。
【００１２】
本明細書中で開示されているように、用語「ＧＢＳ」はＢ群連鎖球菌をいう。
【００１３】
本明細書中で開示されているように、用語「乳酸細菌」は、ラクトバチルス属およびラクトコッカス属に属する細菌などの乳酸を産生する細菌に関する。
【００１４】
用語「ｃｆｕ」は、コロニー形成単位を意味する。
【００１５】
（発明の詳細な説明）
本発明は、ＬＢ９３１（ＤＭＳ１１９１８）として示されるラクトバチルス・プランタルムの新規な細菌株に関する。この細菌株は、非常に多数の病原性微生物の増殖を阻害するので、泌尿生殖器官感染症の予防および／または治療に有用である。この細菌株は耐久性であり、室温での長期間の保存において容易に生存する。従って、ＬＢ９３１を含有する製品は貯蔵寿命が長い。この細菌株は、ヒトの皮膚および膣上皮細胞に容易に移動し得る。ＬＢ９３１は、いくつかの抗生物質および殺精子化合物の治療的濃度に対して耐性である。
【００１６】
ＬＢ９３１の阻害特性は調べられている。十分に阻害された細菌種の例には、大腸菌属（Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ）、クレブシエラ属（Ｋｌｅｂｓｉｅｌｌａ）、プロテウス属（Ｐｒｏｔｅｕｓ）、ブドウ球菌属（Ｓｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｃｕｓ）およびＢ群連鎖球菌である。従って、ＬＢ９３１は、これらの微生物によって引き起こされる感染症の予防および／または治療に有用である。
【００１７】
上記のように、本発明はまた、薬学的または生理学的に受容可能なキャリア、賦形剤および／または希釈剤とともにＬＢ９３１を含む、好ましくは局所投与に好適な様々な薬学的組成物を提供する。一般に、そのようなキャリアは、用いられる投薬量および濃度で被投与者に対して非毒性でなければならない。通常、そのような組成物の調製には、治療薬剤を、緩衝剤、およびグリセリン、ポリエチレングリコールなどのゲル形成薬剤の増粘剤と組み合わせることが伴う。アスコルビン酸などの抗酸化剤、低分子量（約１０残基未満）のポリペプチド、タンパク質、炭水化物（グルコース、スクロースおよびデキストリン類を含む）、および他の安定化剤および賦形剤を含めることができる。可能な薬学的組成物は、軟膏、クリーム、液体溶液、坐薬またはカプセルである。
【００１８】
本発明はまた、ＬＢ９３１を含む吸収用品に関する。そのような用品は、着用者の皮膚と密着していることを目的とする浸透性の外側シート、使用時に着用者から遠位に置かれていることを目的とする好ましくは液体不浸透性の裏打ちシート、および前記の外側シートと裏打ちシートとの間に配置された吸収構造体を含むことができる。場合により、さらなるシートを、例えば詰め物または類似する材料の形態で、前記の外側シートと吸収構造体との間に置くことができる。拮抗作用性を示す微生物を、吸収用品の種々の部分に配置することができる。例えば、外側シート内に、吸収用品の吸収構造体内に、吸収用品の層の２つの間に、吸収用品における緩やかな挿入製造物に、あるいは特定の他の方法で配置することができる。
【００１９】
本発明は、添付した図面を参照して記載される。
図１は、凍結乾燥したＬＢ９３１の室温（＋２２℃）および＋６℃における安定性を示すグラフである。
図２は、吸収用品に含有されたＬＢ９３１の安定性を示すグラフである。
図３および図４は、ＬＢ９３１を含むパンティライナーを使用した後での少女の尿管口および会陰部皮膚に移動したＬＢ９３１の数を明らかにしている。
【００２０】
次に、本発明を、下記の実施例を参照して説明する。
実施例１：ラクトバチルス・プランタルムＬＢ９３１株の単離および分類
細菌サンプルを健康な女性から採取した。これらのサンプルから細菌株を単離し、それらの細菌株を腸内細菌のその増殖阻害能についてスクリーニングした（データは示さず）。健康な妊婦から単離された最も良い細菌株は、試験キットＡＰＩ５０ＣＨ（ＡＰＩシステムズ、ＢｉｏＭｅｒｉｅｕｘ、フランス）によりラクトバチルス・プランタルムと分類され、ＬＢ９３１と命名された。この細菌株は、ＢＣＣＭ／ＬＭＧ（ベルギー）でのＳＤＳ−ｐａｇｅによるＤＮＡ分析によって、ラクトバチルス・プランタルム−ペントサス−パラプランタラム（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓｐｌａｎｔａｒｕｍ−ｐｅｎｔｏｓｕｓ−ｐａｒａｐｌａｎｔａｒｕｍ）であるとさらに型分類された。
【００２１】
実施例２：細菌株ＬＢ９３１の阻害能
この実験の目的は、他の細菌の増殖を阻害する細菌株ＬＢ９３１の能力をさらに明らかにすることであった。ＬＢ９３１を、ＭＲＳブロス（Ｍｅｒｃｋ、ドイツ）において３７℃の温度および５％ＣＯ_２のもとで一晩増殖させた。１０^８個の細菌を含有する１ｍｌを２５ｍｌの溶融した２％寒天ＭＲＳブロスに加えた。混合物をペトリ皿に注ぎ、固化させて、上記のように２４時間インキュベーションした。Ｍ１７寒天（Ｍｅｒｃｋ、ドイツ）の別の２５ｍｌを第１層の上部に注ぎ、平板を室温で４時間置いた。ＬＢ９３１を含まない同様の寒天平板もまた作製して、コントロール平板として使用した。
【００２２】
指標細菌を、別に、ＴＹ培地（Ｈｏｌｍ他、ＡＰＭＩＳ、１９６７、６９、２６４）において３７℃で空気中で培養した。培養物を２５区画のＢｅｒｔａｎｉトレーに移した。各区画には０．２５ｍｌ（１０^６細菌／ｍｌ）が含まれた。この各トレーから、細菌を、Ｓｔｅｅｒのスチールピンレプリケーター（Ｓｔｅｅｒｓ他、Ｊ．Ａｎｔｉｂｉｏｔ．Ｃｈｅｍｏｔｈｅｒ．１９７９、９、３０７）を使用して、ラクトバチルスを含有する寒天平板に移してスタンプした。平板を３７℃で一晩インキュベーションした。平板を観察して、ａ）指標細菌が増殖しているかどうか；ｂ）指標細菌の増殖が阻害されているかどうか；またはｃ）指標細菌の増殖が生じていないかどうかを明らかにした。
【００２３】
妨害試験の結果を表Ｉに示す。
【表１】

【００２４】
これらの結果は、ラクトバチルス・プランタルムＬＢ９３１が非常に多数の細菌株の増殖を阻害しているか、または妨げていること、および他のラクトバチルスの細菌株はほとんど影響を受けていないことを示している。
【００２５】
実施例３：種々の調製物におけるＬＢ９３１の生存能
ａ）等量部のスキムミルクおよび０．９％ＮａＣｌの懸濁物に溶解したＬＢ９３１。
ＬＢ９３１を、０．９％ＮａＣｌを含有するスキムミルクに溶解した。次いで、溶解した細菌を種々の温度でインキュベーションした。細菌数を、細胞を計数することによって連続的に追跡した。結果を下記の表IIに示す。
【００２６】
【表２】

【００２７】
これらの結果は、ＬＢ９３１が、＋４℃で、１ヶ月の期間にわたって、スキムミルクおよびＮａＣｌの混合物で安定であることを示している。
【００２８】
ｂ）ＬＢ９３１のスキムミルク調製物を標準的な方法に従って凍結乾燥した。得られた粉末を室温および＋６℃でペトリ皿において保存した。細菌数を７日後および２５日後にそれぞれ測定した。結果を下記の表IIIに示す。
【００２９】
【表３】

【００３０】
凍結乾燥粉末中における細菌数もまた、４週間毎に６８週まで追跡した。これらの結果を図１に示す。ＬＢ９３１が室温および＋６℃の両方で２２週間にわたって安定であることが図から明らかである。１年後、＋６℃では、１０^５ｃｆｕ／ｍｇを越えるＬＢ９３１が生存している。
【００３１】
ｃ）ｐＨ６．６の合成尿におけるＬＢ９３１の生存能を調べた。合成尿は、一価および二価のカチオンおよびアニオンならびに尿素を含有し、ＧｅｉｇｙのＳｃｉｅｎｔｉｆｉｃＴａｂｌｅｓ（第２巻、第８版、１９８１、５３頁）における記載に従って調製した。滅菌した合成尿に微生物用の栄養培地を加えた。栄養培地は、Ｈｏｏｋ培地およびＦＳＡ培地の組成データに従って調製した。１ｍｌの合成尿に１０^３個のＬＢ９３１細菌を加え、サンプルを３２℃で１８時間インキュベーションした。インキュベーション後、サンプル中の細菌数は＞１０^５／ｍｌであった。ＬＢ９３１は合成尿中で生存し、増殖することができる。
【００３２】
ｄ）吸収用品（パンティライナー）でのＬＢ９３１の生存能を調べた。ＬＢ９３１の懸濁液（１５０μｌ）を吸収用品に加えて、その後、この用品を密閉した包装で９ヶ月まで保存した。結果を図２に示す。非常に多くの細菌が７ヶ月間生存していた。
【００３３】
ｅ）最後に、ＬＢ９３１を増殖および保存の期間中のその特性について調べた。ＬＢ９３１をＭＲＳブロスで培養し、新しい継代物を３日毎に３ヶ月間にわたって作製した。その後、ＬＢ９３１の開始サンプルおよび最後の継代物を、ＡＰＩ試験、ＰＧＦＥ、および妨害試験で比較した。この２つのサンプルはすべての試験において同一であった。このことは、ＬＢ９３１は、増殖培地での貯蔵および数代の継代の後で非常に安定であることを示している。
【００３４】
実施例４：女性における会陰部皮膚および尿管口へのＬＢ９３１の移動
パンティライナーを使用したときに会陰部へのＬＢ９３１の移動を調べるために下記の試験を行った。すべての被験者は年齢が１２才〜６０才の女性であり、試験を必要に応じて月経期の間で行った。試験製品を、液体浸透性の外側シート、液体不浸透性の背面層、およびその間にある１００ｇ／ｍ^２〜２００ｇ／ｍ^２の化学セルロースパルプの吸収層を含む従来のパンティライナーから製造した。試験製品の吸収面に、ＬＢ９３１細菌の懸濁液を製品あたり１０^９コロニー形成単位の量で噴霧した。
【００３５】
１３人の被験者の会陰部におけるＬＢ９３１の存在を明らかにするために、いわゆる綿棒試験を行った。細菌を、滅菌塩化ナトリウム溶液に浸漬した綿チップを含む滅菌スティックを所定の皮膚領域をこすることによって採取した。会陰部皮膚および尿管口におけるＬＢ９３１および他のＬＢの存在が明らかにされた。ブランクサンプルを求めるために、被験者をこのようにして調べた。この場合、被験者は、朝、５時間、パンティライナーを着用した。パンティライナーを脱ぎ、そして加えた乳酸細菌および天然の乳酸細菌の存在を、それぞれ、パンティライナーを脱いだ直後、再度測定した。このサンプルはサンプル１と呼ばれた。さらに４時間後〜５時間後、さらなるサンプルを採取し、サンプル２とした。乳酸細菌のタイプを、ＬＢ９３１についてはバンコマイシンを含むロゴサ寒天を使用し、他のＬＢについては嫌気的にインキュベーションしたロゴサ寒天平板を使用して同定した。さらなる同定をＡＰＩ（ＢｉｏＭｅｒｉｅｕｘ、フランス）およびＰＦＧＥ（パルスフィールド電気泳動）によって行った。これらの結果を表ＩＶに示す。ＬＢ９３１は、ＬＢ９３１を噴霧したパンティライナーを使用した後のすべての女性において会陰部皮膚または尿管口で見出すことができる。
【００３６】
【表４】

【００３７】
実施例５：少女における会陰部皮膚および尿管口へのＬＢ９３１の移動
３才〜１２才の１３人の少女が試験に含まれた。会陰部皮膚および尿管口からの細菌サンプルを、綿棒を最初にＭＲＳブロスに浸し、次いでスティックで皮膚表面または上皮表面を穏やかにこすることによって得た。最後に、綿棒を、ＭＲＳブロスを含有するサンプル管に浸した。サンプルを下記の計画に従って得た：
サンプル０：ブランクサンプルを、ＬＢ９３１細菌を含む試験に入る前の夕方に得た。１日目の夕方、パンティライナーを着用した。
サンプル１：２日目の朝。新しいパンティライナーを１日中着用する。
サンプル２：サンプルを、任意に行われる入浴の前、および新しいパンティライナーを着用する前の夕方に採取した：２日目の夕方。
サンプル３：サンプル１の場合と同じ手順。３日目の朝。
サンプル４：サンプル２の場合と同じ手順。３日目の夕方。
サンプル５：サンプル１の場合と同じ手順。４日目の朝。
サンプル６：サンプルを、任意に行われる入浴の前の夕方に採取する。夜間はパンティライナーを着用しない：４日目の夕方。
サンプル７：サンプルを５日目の朝に採取する。日中はパンティライナーを着用しない。
サンプル８：最後のサンプルを５日目の夕方に採取する。
【００３８】
結果を図３（尿管口）および図４（会陰部皮膚）に示す。結果は、ＬＢ９３１は吸収剤用品から移動し得ることを示している。
【００３９】
実施例６：抗生物質および殺精子剤物質に対する感受性
ラクトバチルス・プランタルムＬＢ９３１のＭＩＣ値を、Ｅ試験（Ｂｒｏｗｎ他、Ｊ．Ａｎｔｉｍｉｃｒｏｂ．Ｃｈｅｍｏｔｈｅｒ、１９９１；２７：１８５〜１９０）を使用して測定した。結果を下記の表Ｖに示す：
【００４０】
表Ｖ
抗生物質ＭＩＣ（μｇ／ｍｌ）
アンピシリン０．１９
セフォタキシム０．０９４
セフロキシム０．３８
ゲンタマイシン０．２５
イミペネム０．０１６
メトロニダゾ−ル＞３２
エリスロマイシン０．２５
バンコマイシン＞２５６
ピペラシン／タゾバクタム２
テトラサイクリン２
トリメトプリム０．０１６
ベンジルペニシリン０．５
【００４１】
抗生物質に対する感受性もまた、ＳＩＲシステムを使用して測定した。下記の表VIにおいて、Ｓは感受性を意味し、Ｒは耐性を示す。
表VI
抗生物質ゾーン（ｍｍ）判定
セファドロキシル２４Ｓ
クリンダマイシン３５Ｓ
トリ／スルファメトアゾール４３Ｓ
セフタジジム３５Ｓ
アミカシン３０Ｓ
アズトレオナム０Ｒ
メシリナム０Ｒ
ナリジキシン酸０Ｒ
ネチリマイシン０Ｒ
ニトロフアンチン３６Ｓ
ノルフロキサシン０Ｒ
トブラマイシン３２Ｓ
メシリナム／アンピシリン４１Ｓ
セフィピロム４７Ｓ
オキサシリン０Ｒ
セファロチン２２Ｓ
【００４２】
ＬＢ９３１は、尿管感染症について通常処方されるいくつかの抗生物質に対して感受性である。しかし、ＬＢ９３１はまた、例えば、ナリジキシン酸およびノルフロキサシンに対して耐性である。ＬＢ９３１はまたバンコマイシンに対して耐性である。
【００４３】
ＭＩＣ試験を殺精子剤のテルギトールについても行った。ＬＢ９３１を、ＭＲＳ寒天で、５％ＣＯ_２のもと、３７℃で４８時間増殖させた。細菌を３ｍｌのＭＲＳブロスに接種し、前記と同じ条件で１０時間インキュベーションした。１．５％の培養物を３ｍｌのＭＲＳブロスに再接種し、同じ条件下で１８時間インキュベーションした。ＮＰ−９テルギトール（Ｓｉｇｍａ、米国）（ロット：４７Ｆ０００２）を３７℃（粘度を低下させた）の温度のＭＲＳブロスで希釈して、４０％の貯蔵溶液にした。この貯蔵溶液を使用して、下記濃度の３ｍｌの溶液を調製した：０％、５％、１０％、２０％、３０％および４０％。１０μｌの細菌培養物を各溶液に加えた。ブランク溶液を混合し、ＭＲＳ寒天平板に加えた。平板を、５％ＣＯ_２のもと、３７℃で４８時間増殖させて、細胞密度を測定した。残りの溶液は、混合することなく、５％ＣＯ_２のもと、３７℃で１８時間インキュベーションした。３０％および４０％のＮＰ−９を含有する溶液を３７℃のＭＲＳブロス（粘度を低下させた）で希釈した。すべての溶液を激しく混合し、滅菌０．９％ＮａＣｌで希釈して、ＭＲＳ寒天平板に加えた。平板を、５％ＣＯ_２のもと、３７℃で４８時間インキュベーションして、ｃｆｕ／ｍｌを求めた。
【００４４】
結果を下記の表VIIに示す：
表VII
ＬＢ９３１の接種量は１．０×１０^７ｃｆｕであった。
テルギトールＮＰ−９ｃｆｕ／ｍｌＬＢ９３１
０％２．６×１０^９
１％２．５×１０^９
５％２．５×１０^９
１０％１．６×１０^９
２０％１．４×１０^９
３０％１．０×１０^９
４０％６．９×１０^７
【００４５】
これらの結果は、ＬＢ９３１が４０％までのテルギトールＮＰ−９において十分生存し得ることを示している。
【００４６】
実施例７：膣上皮細胞へのＬＢ９３１の付着
ａ）ＬＢ９３１懸濁物の調製
ＬＢ９３１をＭＲＳ寒天で増殖させた（５％ＣＯ_２、３７℃、４８時間）。培養物を３ｍｌのブロスに接種した（５％ＣＯ_２、３７℃、８時間）。得られた培養物の２％を１０ｍｌのＭＲＳブロスに再接種した（５％ＣＯ_２、３７℃、１８時間）。得られた培養物を２０℃およびスィングアウト・ローターにおいて２０００ｒｐｍ（８２０ｘｇ）で８分間遠心分離した。得られた細胞ペレットを５ｍｌの乳酸緩衝液（１０ｍＭ乳酸、ｐＨ４．５、０．１５ＭのＮａＣｌ）で洗浄した。細菌を乳酸緩衝液で希釈して、ＯＤ_５００を約１．０（約１０^８ｃｆｕ／ｍｌ）にする。
【００４７】
ｂ）膣上皮細胞の調製：
膣上皮細胞を、滅菌綿棒スティックを使用して集め、そして細菌を、４ｍｌの乳酸緩衝液またはＰＢＳを含む小さなチューブに移した。チューブを混合して、綿スティックを取り出した。チューブを、Ｊｏｕａｎ社のＣＲ−１２型スィングアウト・ローターにおいて、７００ｒｐｍおよび２０℃で８分間遠心分離した（約１００ｘｇ）。得られたペレットを３ｍｌの乳酸緩衝液またはＰＢＳで洗浄した。細胞を血球計で計数して、濃度を、乳酸緩衝液またはＰＢＳを使用して１０^５〜１０^６細胞／ｍｌに調節した。２５μｌの細胞を、洗浄手順を管理するために顕微鏡スライドに広げた（下記参照）。
【００４８】
ｃ）付着試験
０．５ｍｌのＬＢ９３１懸濁物および０．５ｍｌの細胞懸濁物を１．５ｍｌのエッペンドルフチューブで軽く混合した。コントロールサンプルを、０．５ｍｌの細胞懸濁物および０．５ｍｌの緩衝液を混合することによって調製した。チューブを２０℃および２０００ｒｐｍ（約７２０ｘｇ）で遠心分離し、その後、３７℃で１時間インキュベーションした。インキュベーション後、チューブを２０℃および７００ｒｐｍ（約９０ｘｇ）で８分間遠心分離した。ペレットを１ｍｌの乳酸緩衝液またはＰＢＳで洗浄した。最後に、ペレットを４００μｌ〜５００μｌの乳酸緩衝液またはＰＢＳで懸濁した。
【００４９】
ｄ）分析
懸濁したペレットの２５μｌを顕微鏡スライド上で風乾し、その後、固定およびグラム染色を行った。各サンプルから、５０個の上皮細胞を分析する。細胞に付着したＬＢ９３１の数を計数して、結果を５群（０〜１０、１１〜３０、３１〜５０、５１〜１００、＞１００細菌／細胞）に分ける。
【００５０】
結果を下記の表VIIIに示す：
【表５】

【００５１】
これらの結果により、ＬＢ９３１細菌は、細胞のサンプリング時期とは無関係に、膣上皮細胞に十分に付着することが明らかに示されている。
【図面の簡単な説明】
【図１】凍結乾燥したＬＢ９３１の室温（＋２２℃）および＋６℃における安定性を示すグラフである。
【図２】吸収用品に含有されたＬＢ９３１の安定性を示すグラフである。
【図３】ＬＢ９３１を含むパンティライナーを使用した後での少女の尿管口に移動したＬＢ９３１の数を示すグラフである。
【図４】ＬＢ９３１を含むパンティライナーを使用した後での少女の会陰部皮膚に移動したＬＢ９３１の数を示すグラフである。[0001]
The present invention relates to novel bacterial strains of the genus Lactobacillus having useful pharmaceutical properties. The invention also relates to pharmaceutical compositions and personal care products comprising this bacterial strain and the use of this bacterial strain to prevent urogenital tract infections.
[0002]
(Technical background: All citations in the description below are incorporated by reference)
The normal bacterial flora in the urogenital tract region is formed by a complex ecosystem containing over 50 different bacterial species (Hill et al., Scan. J. Urol. Nephrol. 1984; 86 (extra): 23- 29). Normal flora is dominated by bacteria belonging to the genus Lactobacillus (LB), which is a Gram-positive bacilli adapted to the vaginal environment of fertile women. These bacteria also contribute to the maintenance of specific environmental and ecosystem balance in the vagina.
[0003]
In addition to the complex interaction patterns of numerous bacterial flora in the vagina and other genitourinary tract areas, changes in physical conditions that may affect bacterial growth and attachment characteristics need to be considered. Some LVS bacterial strains inhibit the growth of potential pathogenic bacteria by various mechanisms. Metabolism of LB can produce organic acids (particularly lactic acid and acetic acid) that contribute to the low pH of vaginal secretions, which is undesirable for many other bacterial species. LB also produces soluble substances that directly inhibit the growth of potentially pathogenic bacteria and yeast. LB can also produce hydrogen peroxide that is toxic to bacteria that do not have catalase enzymes, such as Gram-negative anaerobic bacilli and Enterobacteriaceae. Such inhibitory properties can vary greatly between various LB bacterial strains (Hoton et al., JAMA, 1990; 265: 64-69).
[0004]
If the natural defense system is weak, potential pathogenic microorganisms can cause clinical infections, eg, associated with drug therapy, poor personal care, or changes in the skin or mucosal microbial flora. The normal flora of the vagina is dominated by LB and the ambient pH is less than 4.5. Yeast and enterobacteria are scarce or absent (Redondo-Lopez et al., Rev. Inf. Dis. 1987; 12: 856-872). Changes in the vaginal bacterial flora can be found in relation to various pathogenic conditions. Women with relapsed urinary tract infections have an increased number of intestinal bacteria in the vagina and ureteral tract, and the bacterial flora of the genitourinary tract also has a dramatic reduction in lactic acid bacteria (Marrie et al., J Clin. Microbiol. 1976, 8, 67-72). It is also known that the frequency of infection increases in relation to the treatment of other infections with antibiotics (Stamey, Rev. Inf. Dis. 1987: 9 (2), 195-208; Reid Et al., Curr. Opin. Inf. Dis. 1991; 4: 37-41). Furthermore, it has been shown that children with a history of repeated antibiotic treatment are more susceptible to urinary tract infections (Marild et al., Ped. Inf. Dis. 1990; 22: 43-47).
[0005]
In bacterial vaginosis, the number of LB decreases and the pH increases. Bacterial species of the genus Bacteroides, Gardnerella vaginalis and Mobiluncus are also prevalent (Redondo-Lopez, supra). Vaginitis with increasing numbers of enteric bacteria is often an obvious problem associated with antibiotic therapy. General oral administration of penicillin results in the accumulation of substances in the vaginal secretions (Sjoberg et al., Obstet. Gynecol. 1990; 75: 18-21), followed by colonization of enteric bacteria and yeast (Sjoberg et al. Gynecol. Obstet. Invest. 1992; 33: 42-46). Studies in monkeys (Macaca fascicularis) show that vaginal administration of amoxiline impairs the ability of normal bacterial flora to inhibit colonization of uropathogenic E. coli (Herthelius et al., Infection, 1988). 16: 263-266).
[0006]
During pregnancy, the composition of the vaginal flora can affect the prevalence of the fetus and children. The presence of group B streptococci (GBS) in stool and vaginal flora is common (up to 30% of pregnant women). These bacteria are usually not a threat to women's health. However, GBS can cause serious infections in newborns. In this case, the bacteria are transmitted vertically from the mother to the child before or in connection with childbirth. Other bacteria can also be transmitted in this way, causing infections in children. There is also a strong relationship between bacterial vaginosis and preterm birth (Martius et al., Arch. Gynecol. Obstet. 1990; 247: 1-13). The mechanism behind this phenomenon is unknown. It has been shown that changes in the vaginal flora that predominate for Gram-negative bacterial species increase the amount of phospholipase A2 enzyme, which in turn can initiate prostaglandin synthesis starting with arachidonic acid (Bejar et al., Obstet.Gynecol.1981; 57: 479-482). The vaginosis flora also produces large amounts of endotoxin (Sjoberg et al., Obstet. Gynecol. 1991; 77: 265-266). This can induce endogenous prostaglandin synthesis, possibly mediated by interleukins (Romero et al., Obstet. Gynecol. 1989; 73: 31-34).
[0007]
Due to the theoretically promising properties of LB, it is conceivable to use LB in commercial preparations with its intended use to supplement and strengthen the vaginal flora. While this has been successful, in many cases available preparations often contain a much lower number of LBs than stated. Some preparations are contaminated (Hughes et al., Obstet. Gynecol. 1990; 75 (2): 244-248). In order to supplement and improve the normal bacterial flora in the urogenital region by adding LB, it is necessary to carefully select the bacterial strain used. A suitable LB bacterial strain for this purpose must meet the following criteria:
1. Such LB bacterial strains must produce large quantities of soluble substances that have the ability to inhibit growth against enterobacteria, group B streptococci, staphylococci and yeast.
2. Such LB bacterial strains must be able to be transferred to the mucosa of the skin and genitourinary tract areas.
3. Such LB bacterial strains must be able to adhere to the epithelial cell surface in the urogenital region.
4). Such LB bacterial strains must be able to withstand long-term storage and be able to induce such bacterial strains in various types of preparations.
5). Such LB bacterial strains must be able to retain their viability and properties in the article or preparation at the time of use.
6). Such LB bacterial strains should not be sensitive to spermicidal preparations containing nonoxynol-9.
7. Such LB bacterial strains must be isolated from the urogenital tract of human women.
8). Such LB bacterial strains must allow for the presence of LB flora in the human urogenital tract.
Accordingly, there is a need for bacterial strains that satisfy these conditions.
[0008]
(Summary of the Invention)
A new bacterial strain of Lactobacillus plantarum called LB931 meeting the above conditions was isolated. This bacterial strain has been deposited with Deutsche Sammlung von Mikroorganismen (Braunschweig, Germany) and has been assigned an accession number of DSM 11918. Accordingly, LB931 can be used for the treatment and / or prevention of urogenital tract infections. LB931 can be conveniently included in pharmaceutical compositions and personal care products such as diapers and sanitary napkins.
[0009]
(Definition)
As disclosed herein, the term “LB” refers to a bacterium of the genus Lactobacillus.
[0010]
As disclosed herein, the term “urogenital tract” refers to the perineum, urethra and vagina.
[0011]
As disclosed herein, the term “absorbent article” relates to a product suitable for absorbing bodily fluids such as blood or urine. Examples of such articles include feminine hygiene products, incontinence guards and diapers.
[0012]
As disclosed herein, the term “GBS” refers to Group B Streptococcus.
[0013]
As disclosed herein, the term “lactic acid bacteria” relates to bacteria that produce lactic acid, such as bacteria belonging to the genus Lactobacillus and Lactococcus.
[0014]
The term “cfu” means a colony forming unit.
[0015]
(Detailed description of the invention)
The present invention relates to a novel bacterial strain of Lactobacillus plantarum shown as LB931 (DMS11918). This bacterial strain is useful for the prevention and / or treatment of urogenital infections because it inhibits the growth of a large number of pathogenic microorganisms. This bacterial strain is durable and easily survives on prolonged storage at room temperature. Therefore, the product containing LB931 has a long shelf life. This bacterial strain can easily migrate to human skin and vaginal epithelial cells. LB931 is resistant to therapeutic concentrations of several antibiotic and spermicidal compounds.
[0016]
The inhibitory properties of LB931 have been investigated. Examples of sufficiently inhibited bacterial species are Escherichia, Klebsiella, Proteus, Staphylococcus and Group B Streptococcus. Therefore, LB931 is useful for the prevention and / or treatment of infections caused by these microorganisms.
[0017]
As mentioned above, the present invention also provides various pharmaceutical compositions, preferably suitable for topical administration, comprising LB931 with a pharmaceutically or physiologically acceptable carrier, excipient and / or diluent. . In general, such carriers must be non-toxic to the recipients at the dosages and concentrations employed. Typically, the preparation of such compositions involves the combination of a therapeutic agent with a buffer and a thickener for gel-forming agents such as glycerin, polyethylene glycol. Antioxidants such as ascorbic acid, low molecular weight (less than about 10 residues) polypeptides, proteins, carbohydrates (including glucose, sucrose and dextrins), and other stabilizers and excipients can be included . Possible pharmaceutical compositions are ointments, creams, liquid solutions, suppositories or capsules.
[0018]
The present invention also relates to an absorbent article comprising LB931. Such articles are permeable outer sheets intended to be in intimate contact with the wearer's skin, preferably liquid impervious intended to be placed distal to the wearer during use. A backing sheet and an absorbent structure disposed between the outer sheet and the backing sheet can be included. Optionally, further sheets can be placed between the outer sheet and the absorbent structure, for example in the form of padding or similar materials. Microorganisms that exhibit antagonism can be placed in various parts of the absorbent article. For example, it can be placed in the outer sheet, in the absorbent article absorbent structure, between two layers of the absorbent article, in a loose insert product in the absorbent article, or in some other way.
[0019]
The present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a graph showing the stability of lyophilized LB931 at room temperature (+ 22 ° C.) and + 6 ° C.
FIG. 2 is a graph showing the stability of LB931 contained in the absorbent article.
FIGS. 3 and 4 reveal the number of LB931s that have migrated to the girl's ureteral and perineal skin after using a panty liner containing LB931.
[0020]
The invention will now be described with reference to the following examples.
Example 1: Isolation and classification of Lactobacillus plantarum LB931 strain
Bacterial samples were taken from healthy women. Bacterial strains were isolated from these samples and screened for their ability to inhibit the growth of enteric bacteria (data not shown). The best bacterial strain isolated from healthy pregnant women was classified as Lactobacillus plantarum by the test kit API50CH (API Systems, BioMerieux, France) and named LB931. This bacterial strain was further typed as Lactobacillus plantarum-pentosus-paraplantarum by DNA analysis by SDS-page at BCCM / LMG (Belgium).
[0021]
Example 2: Inhibitory ability of bacterial strain LB931
The purpose of this experiment was to further elucidate the ability of bacterial strain LB931 to inhibit the growth of other bacteria. LB931 was tested at a temperature of 37 ° C. and 5% CO₂Grown overnight. 10⁸1 ml containing individual bacteria was added to 25 ml of melted 2% agar MRS broth. The mixture was poured into petri dishes, allowed to solidify and incubated for 24 hours as described above. Another 25 ml of M17 agar (Merck, Germany) was poured on top of the first layer and the plate was left at room temperature for 4 hours. A similar agar plate without LB931 was also prepared and used as a control plate.
[0022]
The indicator bacteria were separately cultured in air at 37 ° C. in TY medium (Holm et al., APMIS, 1967, 69, 264). The culture was transferred to a 25 compartment Bertani tray. Each compartment has 0.25 ml (10⁶Bacteria / ml). From each tray, bacteria were transferred and stamped onto an agar plate containing Lactobacillus using a Steel pin replicator (Sters et al., J. Antibiot. Chemother. 1979, 9, 307). Plates were incubated overnight at 37 ° C. The plates were observed to determine whether a) indicator bacteria were growing; b) indicator bacteria growth was inhibited; or c) indicator bacteria growth was not occurring.
[0023]
The results of the interference test are shown in Table I.
[Table 1]

[0024]
These results indicate that Lactobacillus plantarum LB931 inhibits or prevents the growth of a large number of bacterial strains and that other Lactobacillus bacterial strains are hardly affected Yes.
[0025]
Example 3: Viability of LB931 in various preparations
a) LB931 dissolved in a suspension of equal parts skimmed milk and 0.9% NaCl.
LB931 was dissolved in skim milk containing 0.9% NaCl. The lysed bacteria were then incubated at various temperatures. Bacterial counts were followed continuously by counting cells. The results are shown in Table II below.
[0026]
[Table 2]

[0027]
These results indicate that LB931 is stable with a mixture of skim milk and NaCl over a period of one month at + 4 ° C.
[0028]
b) A skim milk preparation of LB931 was lyophilized according to standard methods. The resulting powder was stored in a petri dish at room temperature and + 6 ° C. Bacterial counts were measured after 7 and 25 days, respectively. The results are shown in Table III below.
[0029]
[Table 3]

[0030]
The bacterial count in the lyophilized powder was also followed every 68 weeks up to 68 weeks. These results are shown in FIG. It is clear from the figure that LB931 is stable for 22 weeks at both room temperature and + 6 ° C. One year later, at + 6 ° C, 10⁵LB931 exceeding cfu / mg is alive.
[0031]
c) The viability of LB931 in synthetic urine at pH 6.6 was examined. Synthetic urine contained monovalent and divalent cations and anions and urea and was prepared as described in Geigy's Scientific Tables (Volume 2, 8th edition, 1981, p. 53). Nutrient medium for microorganisms was added to sterilized synthetic urine. The nutrient medium was prepared according to the composition data of Hook medium and FSA medium. 10 in 1 ml synthetic urine³LB931 bacteria were added and the samples were incubated at 32 ° C. for 18 hours. After incubation, the number of bacteria in the sample is> 10⁵/ Ml. LB931 can survive and proliferate in synthetic urine.
[0032]
d) The viability of LB931 in the absorbent article (panty liner) was examined. A suspension of LB931 (150 μl) was added to the absorbent article, which was then stored in sealed packaging for up to 9 months. The results are shown in FIG. A great many bacteria survived for 7 months.
[0033]
e) Finally, LB931 was examined for its properties during growth and storage. LB931 was cultured in MRS broth and new passages were made every 3 days for 3 months. Subsequently, the starting sample and the last passage of LB931 were compared in the API test, PGFE, and interference test. The two samples were identical in all tests. This indicates that LB931 is very stable after storage in growth media and after several passages.
[0034]
Example 4: Transfer of LB931 to the perineal skin and ureteral opening in women
The following test was conducted to examine the movement of LB931 to the perineum when using a panty liner. All subjects were women between the ages of 12 and 60, and tests were conducted between menstrual periods as needed. The test product is a liquid permeable outer sheet, a liquid impervious back layer, and 100 g / m in between.²~ 200g / m²From a conventional panty liner containing an absorbent layer of chemical cellulose pulp. 10 LB931 bacterial suspension per product on the absorbent surface of the test product⁹Sprayed in an amount of colony forming units.
[0035]
In order to clarify the presence of LB931 in the perineum of 13 subjects, a so-called swab test was performed. Bacteria were harvested by rubbing a predetermined skin area with a sterile stick containing cotton chips soaked in sterile sodium chloride solution. The presence of LB931 and other LBs in the perineal skin and ureteral orifice was revealed. In order to obtain a blank sample, the subject was examined in this manner. In this case, the subject wore a panty liner for 5 hours in the morning. The panty liner was removed and the presence of added lactic acid bacteria and natural lactic acid bacteria were measured again immediately after removing the panty liner, respectively. This sample was called Sample 1. Further, after 4 hours to 5 hours, a further sample was taken as Sample 2. The type of lactic acid bacteria was identified using Rogosa agar with vancomycin for LB931 and anaerobically incubated Rogosa agar plates for the other LB. Further identification was performed by API (BioMerieux, France) and PFGE (pulse field electrophoresis). These results are shown in Table IV. LB931 can be found in the perineal skin or ureteral orifice in all women after using a panty liner sprayed with LB931.
[0036]
[Table 4]

[0037]
Example 5: Transfer of LB931 to the perineal skin and ureteral opening in a girl
Thirteen girls aged 3 to 12 were included in the exam. Bacterial samples from the perineal skin and ureteral mouth were obtained by first immersing a cotton swab in MRS broth and then gently rubbing the skin or epithelial surface with a stick. Finally, the swab was dipped into a sample tube containing MRS broth. Samples were obtained according to the following plan:
Sample 0: A blank sample was obtained in the evening before entering the test with LB931 bacteria. On the evening of the first day, I wore panty liners.
Sample 1: Morning of the second day. Wear new panty liners all day.
Sample 2: Samples were taken before the optional bathing and in the evening before wearing a new panty liner: the evening of the second day.
Sample 3: Same procedure as Sample 1. The morning of the third day.
Sample 4: Same procedure as in sample 2. The evening of the third day.
Sample 5: Same procedure as in sample 1. The morning of the fourth day.
Sample 6: A sample is taken in the evening before the optional bathing. Don't wear panty liners at night: evening on the fourth day.
Sample 7: A sample is taken in the morning of the fifth day. Do not wear panty liners during the day.
Sample 8: The last sample is taken in the evening of the fifth day.
[0038]
The results are shown in FIG. 3 (ureter opening) and FIG. 4 (perineal skin). The results show that LB931 can move from the absorbent article.
[0039]
Example 6: Sensitivity to antibiotics and spermicide substances
The MIC value of Lactobacillus plantarum LB931 was measured using the E test (Brown et al., J. Antimicrob. Chemother, 1991; 27: 185-190). The results are shown in Table V below:
[0040]
Table V
Antibiotic MIC (μg / ml)
Ampicillin 0.19
Cefotaxime 0.094
Cefuroxime 0.38
Gentamicin 0.25
Imipenem 0.016
Metronidazole> 32
Erythromycin 0.25
Vancomycin> 256
Piperacin / Tazobactam 2
Tetracycline 2
Trimethoprim 0.016
Benzylpenicillin 0.5
[0041]
Sensitivity to antibiotics was also measured using a SIR system. In Table VI below, S means sensitivity and R indicates resistance.
Table VI
Antibiotic zone (mm) judgment
Cefadroxyl 24 S
Clindamycin 35 S
Tri / sulfamethazole 43 S
Ceftazidime 35 S
Amikacin 30 S
Aztreonam 0 R
Mesilinum 0 R
Nalidixic acid 0 R
Netilimycin 0 R
Nitrofantine 36 S
Norfloxacin 0 R
Tobramycin 32 S
Mecillinam / ampicillin 41 S
Cefipyrom 47 S
Oxacillin 0 R
Cephalothin 22 S
[0042]
LB931 is sensitive to several antibiotics usually prescribed for urinary tract infections. However, LB931 is also resistant to, for example, nalidixic acid and norfloxacin. LB931 is also resistant to vancomycin.
[0043]
The MIC test was also performed on the spermicide tergitol. LB931 with MRS agar, 5% CO₂And grown at 37 ° C. for 48 hours. Bacteria were inoculated into 3 ml MRS broth and incubated for 10 hours under the same conditions as above. 1.5% cultures were reinoculated in 3 ml MRS broth and incubated for 18 hours under the same conditions. NP-9 Tergitol (Sigma, USA) (Lot: 47F0002) was diluted with MRS broth at a temperature of 37 ° C. (reduced viscosity) to a 40% stock solution. This stock solution was used to prepare 3 ml solutions with the following concentrations: 0%, 5%, 10%, 20%, 30% and 40%. 10 μl of bacterial culture was added to each solution. The blank solution was mixed and added to the MRS agar plate. Flat plate with 5% CO₂The cells were grown at 37 ° C. for 48 hours and the cell density was measured. The remaining solution is 5% CO without mixing.₂And incubated at 37 ° C. for 18 hours. Solutions containing 30% and 40% NP-9 were diluted with MRS broth (reduced viscosity) at 37 ° C. All solutions were mixed vigorously, diluted with sterile 0.9% NaCl and added to the MRS agar plate. Flat plate with 5% CO₂And incubated at 37 ° C. for 48 hours to obtain cfu / ml.
[0044]
The results are shown in Table VII below:
Table VII
The inoculation amount of LB931 is 1.0 × 10⁷cfu.
Tergitol NP-9 cfu / ml LB931
0% 2.6 × 10⁹
1% 2.5 × 10⁹
5% 2.5 × 10⁹
10% 1.6 × 10⁹
20% 1.4 × 10⁹
30% 1.0 × 10⁹
40% 6.9 × 10⁷
[0045]
These results indicate that LB931 can survive well in up to 40% tergitol NP-9.
[0046]
Example 7: Adhesion of LB931 to vaginal epithelial cells
a) Preparation of LB931 suspension
LB931 was grown on MRS agar (5% CO₂, 37 ° C., 48 hours). The culture was inoculated into 3 ml broth (5% CO₂, 37 ° C., 8 hours). 2% of the resulting culture was re-inoculated into 10 ml MRS broth (5% CO₂, 37 ° C., 18 hours). The resulting culture was centrifuged at 2000 rpm (820 × g) for 8 minutes in a swing-out rotor at 20 ° C. The obtained cell pellet was washed with 5 ml of lactic acid buffer (10 mM lactic acid, pH 4.5, 0.15 M NaCl). Dilute bacteria with lactate buffer and OD₅₀₀About 1.0 (about 10⁸cfu / ml).
[0047]
b) Preparation of vaginal epithelial cells:
Vaginal epithelial cells were collected using a sterile cotton swab stick and the bacteria transferred to a small tube containing 4 ml lactate buffer or PBS. The tube was mixed and the cotton stick was removed. The tubes were centrifuged in a Joan CR-12 swingout rotor for 8 minutes at 700 rpm and 20 ° C. (approximately 100 × g). The resulting pellet was washed with 3 ml lactate buffer or PBS. Cells are counted with a hemacytometer and the concentration is determined using lactate buffer or PBS.⁵-10⁶Adjusted to cells / ml. 25 μl of cells were spread on a microscope slide to manage the washing procedure (see below).
[0048]
c) Adhesion test
0.5 ml LB931 suspension and 0.5 ml cell suspension were mixed gently in a 1.5 ml Eppendorf tube. A control sample was prepared by mixing 0.5 ml cell suspension and 0.5 ml buffer. The tube was centrifuged at 20 ° C. and 2000 rpm (about 720 × g) and then incubated at 37 ° C. for 1 hour. After incubation, the tubes were centrifuged for 8 minutes at 20 ° C. and 700 rpm (about 90 × g). The pellet was washed with 1 ml lactate buffer or PBS. Finally, the pellet was suspended in 400 μl to 500 μl of lactate buffer or PBS.
[0049]
d) Analysis
25 μl of the suspended pellet was air dried on a microscope slide, followed by fixation and gram staining. From each sample, 50 epithelial cells are analyzed. Count the number of LB931 attached to the cells and divide the results into 5 groups (0-10, 11-30, 31-50, 51-100,> 100 bacteria / cell).
[0050]
The results are shown in Table VIII below:
[Table 5]

[0051]
These results clearly show that LB931 bacteria adhere well to vaginal epithelial cells regardless of the time of cell sampling.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing the stability of lyophilized LB931 at room temperature (+ 22 ° C.) and + 6 ° C.
FIG. 2 is a graph showing the stability of LB931 contained in an absorbent article.
FIG. 3 is a graph showing the number of LB931s that have moved to the ureteral opening of a girl after using a panty liner containing LB931.
FIG. 4 is a graph showing the number of LB931 transferred to the perineal skin of a girl after using a panty liner containing LB931.

Claims

Lactobacillus plantarum LB931, deposited with Deutsche Sammlung von Mikroorganismen and assigned an accession number of DSM 11918.

The medically used Lactobacillus plantarum LB931 strain deposited with Deutsche Sammlung von Mikroorganismen and assigned the accession number of DSM 11918.

A pharmaceutical composition comprising the Lactobacillus plantarum LB931 strain deposited with Deutsche Sammlung von Mikroorganismen and assigned the DSM 11918 accession number together with a pharmaceutically acceptable carrier and / or diluent.

Pharmaceutical composition according to claim 3, characterized in that it also contains other lactic acid bacteria.

10 ⁴ cfu~10 ¹¹ containing LB931 of cf u, pharmaceutical composition according to claim 3.

10 ^５5 cfu-10 ^９9 6. The pharmaceutical composition of claim 5, comprising cfu LB931.

4. A pharmaceutical composition according to claim 3, which is a suspension, spray, gel, cream, powder, capsule or vaginal insert.

Deutsche Sammlung been deposited with von Mikroorganismen, characterized in that it comprises a Lactobacillus plantarum (Lactobacillus plantarum) LB931 strain accession numbers are assigned in DSM11918, absorption products.

9. Absorbent product according to claim 8, characterized in that it is a feminine hygiene product, diaper, sanitary napkin, panty guard or incontinence guard.

9. Absorbent product according to claim 8, comprising 10 < ⁴ > cfu to 10 < ¹¹ > cfu of LB931.

10 ^５5 cfu-10 ^９9 11. Absorbent product according to claim 10, comprising cfu LB931.

6. The pharmaceutical composition of claim 5, wherein the pharmaceutically acceptable carrier is skim milk or powder or other forms of lactic acid bacteria growth factor.

Deutsche Sammlung been deposited with von Mikroorganismen, to the use of Lactobacillus plantarum which DSM11918 the accession numbers are assigned (Lactobacillus plantarum) LB931 strain, pharmacy for performing preventive and / or treatment of secretion urogenital tract infections Use for preparing a pharmaceutical composition.

Deutsche Sammlung been deposited with von Mikroorganismen, Lactobacillus plantarum that DSM11918 the accession numbers are assigned (Lactobacillus plantarum) The use of LB931 strain, secretion urinary prevention of genital tract infection and / or suitable absorption treatment Use to make goods.

15. Use according to claim 13 or 14, characterized in that the urogenital tract infection is colonization of enteric bacteria.

Use according to claim 14, characterized in that the absorbent article is a diaper, sanitary napkin, panty guard or incontinence guard.