JP4212891B2 - グルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体、それを含有する医薬組成物およびその製造中間体 - Google Patents

グルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体、それを含有する医薬組成物およびその製造中間体 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、医薬品として有用なグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩、それを含有する医薬組成物およびその製造中間体に関するものである。
さらに詳しく述べれば、本発明は、ヒトSGLT2活性阻害作用を有し、糖尿病、糖尿病性合併症、肥満症等の高血糖症に起因する疾患の予防又は治療剤として有用なグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩、それを含有する医薬組成物およびその製造中間体に関するものである。
背景技術
糖尿病は食生活の変化や運動不足を背景とした生活習慣病の一つである。それ故、糖尿病患者には食事療法や運動療法が実施されているが、充分なコントロールや継続的実施が困難な場合、薬物療法が併用されている。現在、糖尿病治療剤としては、ビグアナイド薬、スルホニルウレア薬やインスリン抵抗性改善薬などが使用されている。しかしながら、ビグアナイド薬には乳酸アシドーシス、スルホニルウレア薬には低血糖、インスリン抵抗性改善薬には浮腫などの副作用が認められることがある上、肥満化を促進させることが懸念されている。そのため、このような問題を解消すべく新しい作用機序による糖尿病治療剤の開発が嘱望されている。
近年、腎臓において過剰な糖の再吸収を阻害することで尿糖の排泄を促進させて血糖値を低下させる、新しいタイプの糖尿病治療薬の研究開発が推進されている(J.Clin.Invest.,Vol.79,pp.1510−1515(1987))。また、腎臓の近位尿細管のS1領域にSGLT2(ナトリウム依存性グルコース輸送体2)が存在し、このSGLT2が糸球体ろ過された糖の再吸収に主として関与していることが報告されている(J.Clin.Invest.,Vol.93,pp.397−404(1994))。それ故、ヒトSGLT2を阻害することにより腎臓での過剰な糖の再吸収を抑制し、尿から過剰な糖を排泄させて血糖値を正常化することができる。従って、強力なヒトSGLT2活性阻害作用を有し、新しい作用機序による糖尿病治療薬の早期開発が待望される。しかも、このような尿糖排泄促進剤は過剰な血糖を尿から排泄するため、体内での糖の蓄積が減少することから、肥満化の防止効果も期待できる。
発明の開示
本発明者らは、ヒトSGLT2活性阻害作用を有する化合物を見出すべく鋭意検討した結果、ある種のグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体が、下記の如く優れたヒトSGLT2阻害活性を示すという知見を得、本発明を成すに至った。
本発明は、ヒトSGLT2活性阻害作用を発揮し、腎臓での糖の再吸収を抑制し過剰な糖を尿中に排泄させることにより、優れた血糖低下作用を発揮する、下記のグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体およびその薬理学的に許容される塩並びにそれらを含有する医薬組成物を提供するものである。
即ち、本発明は、一般式
Figure 0004212891
(式中のRは水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(低級アルキル)アミノ基、カルバモイル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、Rは水素原子または低級アルキル基であり、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルキルチオ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキルチオ基、低級アルケニルオキシ基、アルアルキルオキシ基、ヒドロキシ低級アルケニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、アルアルキルオキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、カルバモイル基、カルバモイル低級アルキル基、アミノ基、モノ又はジ(低級アルキル)アミノ基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、但し、Rが水素原子またはヒドロキシ低級アルキル基であり、かつRが水素原子のとき、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルキルチオ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基または低級アルコキシ低級アルキルチオ基ではない)で表されるグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩に関するものである。
本発明は、前記一般式(I)で表されるグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物に関するものである。
本発明は、前記一般式(I)で表されるグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するヒトSGLT2阻害剤に関するものである。
本発明は、前記一般式(I)で表されるグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する高血糖症に起因する疾患の予防又は治療剤に関するものである。
本発明は、前記一般式(I)で表されるグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効量投与することからなる、高血糖症に起因する疾患の予防又は治療方法に関するものである。
本発明は、高血糖症に起因する疾患の予防又は治療用の医薬組成物を製造するための、前記一般式(I)で表されるグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用に関するものである。
また、本発明は、一般式
Figure 0004212891
(式中のR11は水素原子、保護基を有する水酸基、保護基を有するアミノ基、保護基を有するモノ(低級アルキル)アミノ基、ジ(低級アルキル)アミノ基、カルバモイル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルキル基、保護基を有するヒドロキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、R12は水素原子または低級アルキル基であり、R13は低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルキル基、保護基を有するヒドロキシ低級アルコキシ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルキルチオ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキルチオ基、低級アルケニルオキシ基、アルアルキルオキシ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルケニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、アルアルキルオキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、カルバモイル基、カルバモイル低級アルキル基、保護基を有するアミノ基、保護基を有するモノ(低級アルキル)アミノ基、ジ(低級アルキル)アミノ基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、但し、R11が水素原子または保護基を有するヒドロキシ低級アルキル基であり、かつR12が水素原子のとき、R13は低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルキル基、保護基を有するヒドロキシ低級アルコキシ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルキルチオ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基または低級アルコキシ低級アルキルチオ基ではない)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその塩に関するものである。
本発明において、低級アルキル基とは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖状または枝分かれ状のアルキル基をいい、低級アルコキシ基とは、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、tert−ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖状または枝分かれ状のアルコキシ基をいい、低級アルキルチオ基とは、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基、ネオペンチルチオ基、tert−ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基等の炭素数1〜6の直鎖状または枝分かれ状のアルキルチオ基をいう。ヒドロキシ低級アルキル基とは、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、1−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、4−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基、1−ヒドロキシブチル基、5−ヒドロキシペンチル基、4−ヒドロキシペンチル基、3−ヒドロキシペンチル基、2−ヒドロキシペンチル基、1−ヒドロキシペンチル基、6−ヒドロキシヘキシル基、5−ヒドロキシヘキシル基、4−ヒドロキシヘキシル基、3−ヒドロキシヘキシル基、2−ヒドロキシヘキシル基、1−ヒドロキシヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖状または枝分かれ状のヒドロキシアルキル基をいい、ヒドロキシ低級アルコキシ基とは、2−ヒドロキシエトキシ基、3−ヒドロキシプロポキシ基、2−ヒドロキシプロポキシ基、2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ基、4−ヒドロキシブトキシ基、3−ヒドロキシブトキシ基、2−ヒドロキシブトキシ基、5−ヒドロキシペンチルオキシ基、4−ヒドロキシペンチルオキシ基、3−ヒドロキシペンチルオキシ基、2−ヒドロキシペンチルオキシ基、6−ヒドロキシヘキシルオキシ基、5−ヒドロキシヘキシルオキシ基、4−ヒドロキシヘキシルオキシ基、3−ヒドロキシヘキシルオキシ基、2−ヒドロキシヘキシルオキシ基等の炭素数2〜6の直鎖状または枝分かれ状のヒドロキシアルコキシ基をいい、ヒドロキシ低級アルキルチオ基とは、2−ヒドロキシエチルチオ基、3−ヒドロキシプロピルチオ基、2−ヒドロキシプロピルチオ基、2−ヒドロキシ−1−メチルエチルチオ基、4−ヒドロキシブチルチオ基、3−ヒドロキシブチルチオ基、2−ヒドロキシブチルチオ基、5−ヒドロキシペンチルチオ基、4−ヒドロキシペンチルチオ基、3−ヒドロキシペンチルチオ基、2−ヒドロキシペンチルチオ基、6−ヒドロキシヘキシルチオ基、5−ヒドロキシヘキシルチオ基、4−ヒドロキシヘキシルチオ基、3−ヒドロキシヘキシルチオ基、2−ヒドロキシヘキシルチオ基等の炭素数2〜6の直鎖状または枝分かれ状のヒドロキシアルキルチオ基をいう。低級アルコキシ低級アルキル基とは、上記低級アルコキシ基で置換された上記低級アルキル基をいい、低級アルコキシ低級アルコキシ基とは、上記低級アルコキシ基で置換された上記低級アルコキシ基をいい、低級アルコキシ低級アルキルチオ基とは、上記低級アルコキシ基で置換された上記低級アルキルチオ基をいう。低級アルケニルオキシ基とは、アリルオキシ基等の炭素数2〜6の直鎖状または枝分かれ状のアルケニルオキシ基をいい、ヒドロキシ低級アルケニル基とは、3−ヒドロキシ−1−プロペニル基等の炭素数3〜6の直鎖状または枝分かれ状のヒドロキシアルケニル基をいい、アルアルキルオキシ基とは、ベンジルオキシ基等のフェニル基、ナフチル基等のアリール基で置換された上記低級アルコキシ基をいい、アルアルキルオキシ低級アルキル基とは、上記アルアルキルオキシ基で置換された上記低級アルキル基をいい、シアノ低級アルキル基とは、シアノ基で置換された上記低級アルキル基をいい、カルバモイル低級アルキル基とは、カルバモイル基で置換された上記低級アルキル基をいい、モノ又はジ(低級アルキル)アミノ基とは、上記低級アルキル基でモノ又はジ置換されたアミノ基をいう。低級アルコキシカルボニル基とは、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチルオキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基、tert−ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基等の炭素数2〜7の直鎖状または枝分かれ状のアルコキシカルボニル基をいい、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基とは、上記低級アルコキシカルボニル基で置換された上記低級アルキル基をいい、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基とは、上記低級アルコキシカルボニル基で置換された上記低級アルコキシ基をいい、カルボキシ低級アルキル基とは、カルボキシ基で置換された上記低級アルキル基をいい、カルボキシ低級アルコキシ基とは、カルボキシ基で置換された上記低級アルコキシ基をいう。
水酸基の保護基とは、ベンジル基、メトキシメチル基、アセチル基、ベンゾイル基等の一般的な有機合成反応において用いられる水酸基の保護基をいう。また、アミノ基の保護基とは、ベンジルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、フタロイル基、ベンジル基、アセチル基等の一般的な有機合成反応において用いられるアミノ基の保護基をいう。
前記一般式(I)で表される本発明の化合物は、例えば、本発明の前記一般式(II)で表されるベンジルフェノール誘導体を用いて、以下の方法に従い製造することができる。
Figure 0004212891
(式中のXはトリクロロアセトイミドイルオキシ基、アセトキシ基、臭素原子、フッ素原子等の脱離基であり、R、R、R、R11、R12およびR13は前記と同じ意味をもつ)
工程1
前記一般式(II)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその塩を2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−α−D−グルコピラノース、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−β−D−グルコピラノース、1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−グルコピラノース、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシルブロミド、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルフルオリド等の前記一般式(III)で表される糖供与体を用いて、不活性溶媒中、三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体、トリフルオロメタンスルホン酸銀、塩化第二すず、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルなどの活性化剤の存在下に配糖化させることにより前記一般式(IV)で表される配糖体を製造することができる。用いられる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、トルエン、アセトニトリル、ニトロメタン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、クロロホルム、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常−30℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。尚、置換基R11及び/又はR13において水酸基やアミノ基の保護基を有する化合物は、当該工程の反応終了後に常法に従い適宜処理して当該保護基を除去して工程2に供しても構わない。
工程2
前記一般式(IV)で表される配糖体をアルカリ加水分解させて水酸基の保護基を除去することにより本発明の化合物(I)を製造することができる。用いられる溶媒としては、例えば、水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、それらの混合溶媒などを挙げることができ、塩基性物質としては、例えば、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどを使用することができる。処理温度は通常0℃〜還流温度であり、処理時間は使用する原料物質や溶媒、処理温度などにより異なるが、通常30分間〜6時間である。尚、置換基R11及び/又はR13において水酸基やアミノ基の保護基を有する場合、当該保護基の種類に応じ、上記処理方法を常法に従い適宜変更して実施することもでき、または当該工程の反応終了後に別途保護基の除去を常法に従い実施することにより所望の化合物(I)に誘導することができる。
また、前記一般式(I)で表される本発明の化合物の中、下記一般式(Ia)で表される化合物は、例えば、下記一般式(V)で表されるカルボン酸誘導体を用いて、以下の方法に従い製造することもできる。
Figure 0004212891
(式中のYは炭素数1〜5の直鎖状または枝分かれ状のアルキル基、または炭素数2〜5の直鎖状または枝分かれ状のアルケニル基であり、Rは水素原子または低級アルキル基であり、RおよびRは前記と同じ意味をもつ)
工程3
前記一般式(V)で表されるカルボン酸誘導体を、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、メタノール、エタノール、それらの混合溶媒等の溶媒中、水素化リチウムアルミニウム、ボラン、水素化ホウ素リチウム等の還元剤を用いて還元することにより前記一般式(Ia)で表される化合物を製造することができる。反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
更に、前記一般式(I)で表される本発明の化合物の中、下記一般式(Ib)で表される化合物は、例えば、下記一般式(Ic)で表されるフェノール誘導体を用いて、以下の方法に従い製造することもできる。
Figure 0004212891
(式中のRは低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、Rは低級アルキル基、保護基を有するヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基または低級アルコキシカルボニル低級アルキル基であり、Xは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メシルオキシ、トシルオキシ基等の脱離基であり、RおよびRは前記と同じ意味をもつ)
工程4
前記一般式(Ic)で表されるフェノール誘導体を、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、カリウムtert−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム等の塩基性物質の存在下、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、それらの混合溶媒等の溶媒中で前記一般式(VI)で表されるアルキル化剤を用いてO−アルキル化した後、所望に応じ常法に従い保護基を除去することにより前記一般式(Ib)で表される化合物を製造することができる。反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
尚、前記一般式(IV)で表される化合物の中、R11が保護基を有するモノ(低級アルキル)アミノ基である化合物は、相当するR11が保護基を有するアミノ基である化合物と低級アルキルハライド、メシル酸エステル、トシル酸エステル等の適当なアルキル化剤とを、水素化ナトリウム、炭酸カリウム等の塩基性物質の存在下、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、それらの混合溶媒等の溶媒中で反応させることにより製造することができる。
前記製造方法において出発物質として用いられる本発明の前記一般式(II)で表される化合物およびその塩は、例えば、以下の方法に従い製造することができる。
Figure 0004212891
(式中のMは水素原子または水酸基の保護基であり、Rは水素原子、保護基を有する水酸基、保護基を有するアミノ基、保護基を有するモノ(低級アルキル)アミノ基、ジ(低級アルキル)アミノ基、カルバモイル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルキル基、保護基を有するヒドロキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基、カルボキシ低級アルコキシ基または低級アルコキシカルボニル基であり、YおよびZはどちらか一方がMgBr、MgCl、MgIまたはリチウム原子であり、他方がホルミル基であり、R11、R12およびR13は前記と同じ意味をもつ)
工程A
前記一般式(VII)で表されるベンズアルデヒド誘導体と前記一般式(VIII)で表されるグリニャール試薬またはリチウム試薬、若しくは前記一般式(VII)で表されるグリニャール試薬またはリチウム試薬と前記一般式(VIII)で表されるベンズアルデヒド誘導体を、不活性溶媒中、縮合させることにより前記一般式(IX)で表される化合物を製造することができる。用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常−78℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。
工程B
前記一般式(IX)で表される化合物を、不活性溶媒中、Dess−Martin試薬を用いて酸化することにより前記一般式(X)で表される化合物を製造することができる。用いられる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、アセトニトリル、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1日間である。
工程C
前記一般式(X)で表される化合物の保護基を常法に従い除去した後、不活性溶媒中、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン等の塩基の存在下、クロロギ酸メチルと縮合し、得られた炭酸エステル誘導体を水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤を用いて還元することにより、本発明の前記一般式(II)の化合物を製造することができる。縮合反応において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、アセトニトリル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。還元反応において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフランと水との混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1日間である。尚、Rが低級アルコキシカルボニル基である場合は、不活性溶媒中、水素化リチウムアルミニウム等の還元剤を用いてヒドロキシメチル基に還元した後、常法に従い水酸基を保護することにより本発明の前記一般式(II)の化合物に誘導することができる。還元時に用いられる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。また、本発明の前記一般式(II)の化合物は、常法に従いナトリウム塩、カリウム塩等の塩に変換することができる。
工程D
前記一般式(IX)で表される化合物を、不活性溶媒中、塩酸等の酸の存在下または非存在下、パラジウム炭素等のパラジウム系触媒を用いて接触還元した後、必要に応じて保護基を常法に従い除去や導入することにより本発明の前記一般式(II)の化合物を製造することができる。接触還元において用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸、イソプロパノール、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。尚、Rが低級アルコキシカルボニル基である場合は、不活性溶媒中、水素化リチウムアルミニウム等の還元剤を用いてヒドロキシメチル基に還元した後、常法に従い水酸基を保護することにより本発明の前記一般式(II)の化合物に誘導することができる。還元時に用いられる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、それらの混合溶媒などを挙げることができ、反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。また、本発明の前記一般式(II)の化合物は、常法に従いナトリウム塩、カリウム塩等の塩に変換することができる。
前記製造方法における前記一般式(II)、(VII)、(VIII)、(IX)及び(X)で表される化合物において、R11及び/又はR13がカルボキシ基、アミノ基、シアノ基、カルバモイル基、ヒドロキシ低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、カルボキシ低級アルケニル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルケニル基、アミノ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル基等の置換基である化合物は、置換基として低級アルコキシカルボニル基を有する相当する化合物から常法に従い適宜変換した後、次工程(工程A〜D、工程1)に供することもできる。
また、前記製造方法において出発物質として用いられる本発明の前記一般式(II)で表される化合物およびその塩は、以下の方法に従い製造することもできる。
Figure 0004212891
(式中のXは塩素原子等の脱離基であり、R11、R12およびR13は前記と同じ意味をもつ)
工程E
前記一般式(XI)で表されるフェノール誘導体を、前記一般式(XII)で表されるベンジル誘導体を用いて、無溶媒中、水酸化リチウム等の塩基性物質の存在下にベンジル化することにより前記一般式(II)で表される化合物を製造することができる。反応温度は通常50〜200℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記製造方法において得られる本発明の化合物は、慣用の分離手段である分別再結晶法、クロマトグラフィーを用いた精製法、溶媒抽出法、固相抽出法等により単離精製することができる。
本発明の前記一般式(I)で表されるグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体は、常法により、その薬理学的に許容される塩とすることができる。このような塩としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸との酸付加塩、酢酸、アジピン酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、オレイン酸、乳酸、ステアリン酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸との酸付加塩、2−アミノエタノール、ピペリジン、モルホリン、ピロリジン等の有機アミンとの塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等の無機塩基との塩を挙げることができる。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物には、水和物やエタノール等の医薬品として許容される溶媒との溶媒和物も含まれる。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物のうち、不飽和結合を有する化合物には、2つの幾何異性体が存在するが、本発明においてはシス(Z)体の化合物またはトランス(E)体の化合物のいずれの化合物を使用してもよい。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物のうち、グルコピラノシルオキシ部分を除き不斉炭素を有する化合物には、R配置の化合物とS配置の化合物の2種類の光学異性体が存在するが、本発明においてはいずれの光学異性体を使用してもよく、それらの光学異性体の混合物であっても構わない。
本発明の前記一般式(I)で表される化合物およびその薬理学的に許容される塩は、優れたヒトSGLT2活性阻害作用を有しており、糖尿病、糖尿病性合併症、肥満症等の高血糖症に起因する疾患の予防または治療剤として非常に有用である。例えば、下記のヒトSGLT2活性阻害作用測定試験において、本発明の化合物は強力なヒトSGLT2活性阻害作用を発揮した。
本発明の医薬組成物を実際の治療に用いる場合、用法に応じ種々の剤型のものが使用される。このような剤型としては、例えば、散剤、顆粒剤、細粒剤、ドライシロップ剤、錠剤、カプセル剤、注射剤、液剤、軟膏剤、坐剤、貼付剤などを挙げることができ、経口または非経口的に投与される。
これらの医薬組成物は、その剤型に応じ調剤学上使用される手法により適当な賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、希釈剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤などの医薬品添加物と適宜混合または希釈・溶解し、常法に従い調剤することにより製造することができる。
本発明の医薬組成物を実際の治療に用いる場合、その有効成分である前記一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩の投与量は患者の年齢、性別、体重、疾患および治療の程度等により適宜決定されるが、経口投与の場合成人1日当たり概ね0.1〜1000mgの範囲で、非経口投与の場合は、成人1日当たり概ね0.01〜300mgの範囲で、一回または数回に分けて適宜投与することができる。
実施例
本発明の内容を以下の参考例、実施例および試験例でさらに詳細に説明するが、本発明はその内容に限定されるものではない。
参考例1
4−〔(2−ベンジルオキシフェニル)ヒドロキシメチル〕安息香酸メチル
1−ベンジルオキシ−2−ブロモベンゼン(5.3g)、金属マグネシウム(0.49g)及びテトラヒドロフラン(160mL)よりグリニャール試薬を調製した。得られたグリニャール試薬をテレフタルアルデヒド酸メチル(3.3g)のテトラヒドロフラン(60mL)溶液に加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水及び希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製し、4−〔(2−ベンジルオキシフェニル)ヒドロキシメチル〕安息香酸メチル(2.6g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.02(1H,d,J=6.3Hz),3.91(3H,s),5.00(1H,d,J=11.6Hz),5.04(1H,d,J=11.6Hz),6.07(1H,d,J=6.3Hz),6.90−7.05(2H,m),7.15−7.35(7H,m),7.35−7.45(2H,m),7.90−8.00(2H,m)
実施例1
4−(2−ヒドロキシベンジル)安息香酸メチル
4−〔(2−ベンジルオキシフェニル)ヒドロキシメチル〕安息香酸メチル(2.6g)のエタノール(15mL)溶液に、10%パラジウムカーボン粉末(0.50g)を加え、水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。不溶物をろ去後、ろ液の溶媒を減圧下留去し、4−(2−ヒドロキシベンジル)安息香酸メチル(1.7g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.89(3H,s),4.04(2H,s),4.80(1H,s),6.75−6.80(1H,m),6.85−6.95(1H,m),7.05−7.20(2H,m),7.25−7.35(2H,m),7.90−8.00(2H,m)
参考例2
4−(2−ベンジルオキシベンジル)安息香酸メチル
4−(2−ヒドロキシベンジル)安息香酸メチル(1.5g)及び炭酸カリウム(0.94g)のジメチルホルムアミド(200mL)懸濁液に、ベンジルブロミド(0.81mL)を加え、50℃で5時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液に水及び希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製し、4−(2−ベンジルオキシベンジル)安息香酸メチル(2.1g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.89(3H,s),4.06(2H,s),5.03(2H,s),6.85−6.95(2H,m),7.10−7.40(9H,m),7.85−7.95(2H,m)
参考例3
4−(2−ベンジルオキシベンジル)ベンジルアルコール
水素化リチウムアルミニウム(0.47g)のテトラヒドロフラン(5mL)懸濁液に、0℃で4−(2−ベンジルオキシベンジル)安息香酸メチル(2.1g)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を滴下し、同温度で1時間撹拌した後、酢酸エチル(10mL)を加えて更に30分撹拌した。反応混合物に水及び希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、4−(2−ベンジルオキシベンジル)ベンジルアルコール(1.9g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
4.02(2H,s),4.65(2H,s),5.06(2H,s),6.85−6.95(2H,m),7.05−7.40(11H,m)
参考例4
4−(2−ベンジルオキシベンジル)ベンズアルデヒド
4−(2−ベンジルオキシベンジル)ベンジルアルコール(1.0g)の塩化メチレン(50mL)溶液に二酸化マンガン(10g)を加え、室温にて3時間撹拌した。不溶物をろ去後、ろ液の溶媒を減圧下留去し、4−(2−ベンジルオキシベンジル)ベンズアルデヒド(0.97g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
4.08(2H,s),5.03(2H,s),6.90−7.00(2H,m),7.10−7.40(9H,m),7.70−7.80(2H,m),9.96(1H,s)
参考例5
(E)−3−〔4−(2−ヒドロキシベンジル)フェニル〕アクリル酸エチル
トリエチルホスホノアセテート(0.89mL)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液にtert−ブトキシカリウム(0.50g)を加え、室温にて15分間撹拌した。反応混合物に4−(2−ベンジルオキシベンジル)ベンズアルデヒド(1.0g)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を加え、室温にて6時間撹拌した。反応混合物に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)で精製し、(E)−3−〔4−(2−ベンジルオキシベンジル)フェニル〕アクリル酸エチル(0.86g)を得た。得られた(E)−3−〔4−(2−ベンジルオキシベンジル)フェニル〕アクリル酸エチル(0.86g)にトリフルオロ酢酸(9.5mL)、水(0.5mL)及びジメチルスルフィド(1.0mL)を加え、室温にて一晩撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製し、(E)−3−〔4−(2−ヒドロキシベンジル)フェニル〕アクリル酸エチル(0.51g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.33(3H,t,J=7.2Hz),4.01(2H,s),4.26(2H,q,J=7.2Hz),4.96(1H,s),6.38(1H,d,J=16.1Hz),6.75−6.80(1H,m),6.85−6.95(1H,m),7.05−7.20(2H,m),7.20−7.30(2H,m),7.40−7.50(2H,m),7.65(1H,d,J=16.1Hz)
参考例6
(E)−2−〔4−(2−エトキシカルボニルビニル)ベンジル〕フェニル β−D−グルコピラノシド
(E)−3−〔4−(2−ヒドロキシベンジル)フェニル〕アクリル酸エチル(0.34g)及び1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−グルコピラノース(1.4g)の塩化メチレン(3mL)及びトルエン(9mL)懸濁液に、三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体(0.45mL)を加え、室温にて一晩撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製し、(E)−2−〔4−(2−エトキシカルボニルビニル)ベンジル〕フェニル2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.47g)を得た。得られた(E)−2−〔4−(2−エトキシカルボニルビニル)ベンジル〕フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.46g)のメタノール(5mL)溶液に、ナトリウムメトキシド(0.010g)を加え、室温にて30分間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル)で精製し、(E)−2−〔4−(2−エトキシカルボニルビニル)ベンジル〕フェニル β−D−グルコピラノシド(0.31g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
1.31(3H,t,J=7.2Hz),3.30−3.55(4H,m),3.68(1H,dd,J=5.3,12.0Hz),3.88(1H,dd,J=1.9,12.0Hz),4.00(1H,d,J=14.9Hz),4.15(1H,dd,J=14.9Hz),4.22(2H,q,J=7.2Hz),4.92(1H,d,J=7.1Hz),6.45(1H,d,J=16.1Hz),6.90−7.00(1H,m),7.05−7.20(3H,m),7.25−7.35(2H,m),7.45−7.55(2H,m),7.64(1H,d,J=16.1Hz)
参考例7
2−(4−メトキシカルボニルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
4−(2−ヒドロキシベンジル)安息香酸メチル(0.053g)及び1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−グルコピラノース(0.26g)の塩化メチレン(1mL)及びトルエン(3mL)懸濁液に、三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体(0.083mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製し、2−(4−メトキシカルボニルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.067g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.87(3H,s),2.03(3H,s),2.05(3H,s),2.07(3H,s),3.80−4.05(6H,m),4.16(1H,dd,J=2.7,12.4Hz),4.28(1H,dd,J=5.8,12.4Hz),5.10−5.20(2H,m),5.25−5.35(2H,m),6.95−7.10(3H,m),7.15−7.25(3H,m),7.90−7.95(2H,m)
参考例8
4−アリルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ジフェニルメタノール
1−アリルオキシ−4−ブロモベンゼン(1.7g)、金属マグネシウム(0.19g)、触媒量のヨウ素及びテトラヒドロフラン(3mL)よりグリニャール試薬を調製した。得られたグリニャール試薬に2−(メトキシメチルオキシ)ベンズアルデヒド(0.88g)のテトラヒドロフラン(19mL)溶液を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で精製し、4−アリルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ジフェニルメタノール(1.2g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.78(1H,d,J=5.4Hz),3.31(3H,s),4.45−4.55(2H,m),5.12(1H,d,J=7.0Hz),5.14(1H,d,J=7.0Hz),5.20−5.30(1H,m),5.35−5.45(1H,m),5.95−6.10(2H,m),6.80−6.90(2H,m),6.95−7.05(1H,m),7.07(1H,dd,J=0.9,8.2Hz),7.20−7.35(3H,m),7.35(1H,dd,J=1.8,7.7Hz)
参考例9
4−アリルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ベンゾフェノン
4−アリルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ジフェニルメタノール(1.2g)の塩化メチレン(20mL)溶液に、0℃でDess−Martin試薬(1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズイオドキソール−3(1H)−オン)(2.1g)を加え、1時間撹拌した後、室温に昇温して更に一晩撹拌した。反応混合物にジエチルエーテル及び1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加え、有機層を分取した。有機層を1mol/L水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、4−アリルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ベンゾフェノン(1.1g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.33(3H,s),4.55−4.65(2H,m),5.08(2H,s),5.25−5.35(1H,m),5.35−5.50(1H,m),6.00−6.15(1H,m),6.85−7.00(2H,m),7.05−7.15(1H,m),7.15−7.25(1H,m),7.33(1H,dd,J=1.5,7.7Hz),7.35−7.50(1H,m),7.75−7.85(2H,m)
参考例10
4−アリルオキシ−2’−ヒドロキシベンゾフェノン
4−アリルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ベンゾフェノン(1.1g)のエタノール(15mL)溶液に濃塩酸(0.96mL)を加え、室温にて一晩撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=15/1)で精製し、4−アリルオキシ−2’−ヒドロキシベンゾフェノン(0.87g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
4.60−4.70(2H,m),5.30−5.40(1H,m),5.40−5.50(1H,m),6.00−6.15(1H,m),6.85−6.95(1H,m),6.95−7.05(2H,m),7.07(1H,dd,J=1.0,8.4Hz),7.45−7.55(1H,m),7.63(1H,dd,J=1.6,8.0Hz),7.65−7.75(2H,m),11.96(1H,s)
実施例2
2−(4−アリルオキシベンジル)フェノール
4−アリルオキシ−2’−ヒドロキシベンゾフェノン(0.87g)のテトラヒドロフラン(14mL)溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.53mL)及びクロロギ酸メチル(0.29mL)を加え、室温で1.5時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣のテトラヒドロフラン(18mL)及び水(9mL)溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.52g)を加え、室温で2.5時間撹拌した。反応混合物に0.5mol/L塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=8/1)で精製し、2−(4−アリルオキシベンジル)フェノール(0.72g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.93(2H,s),4.45−4.55(2H,m),4.73(1H,brs),5.20−5.30(1H,m),5.35−5.45(1H,m),5.95−6.10(1H,m),6.78(1H,dd,J=1.3,7.9Hz),6.80−6.95(3H,m),7.05−7.20(4H,m)
参考例11
2−(4−アリルオキシベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
2−(4−アリルオキシベンジル)フェノール(0.20g)及び2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−α−D−グルコピラノース(0.45g)の塩化メチレン(8.5mL)溶液に三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体(0.12g)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、2−(4−アリルオキシベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.44g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.90(3H,s),2.03(3H,s),2.05(3H,s),2.07(3H,s),3.80−3.95(3H,m),4.18(1H,dd,J=2.5,12.3Hz),4.28(1H,dd,J=5.5,12.3Hz),4.45−4.55(2H,m),5.11(1H,d,J=7.5Hz),5.10−5.45(5H,m),5.95−6.10(1H,m),6.75−6.85(2H,m),6.95−7.10(5H,m),7.10−7.20(1H,m)
参考例12
4−(2−ベンジルオキシエチル)−2’−(メトキシメチルオキシ)ジフェニルメタノール
4−アリルオキシ−1−ブロモベンゼンの代わりに4−(2−ベンジルオキシエチル)−1−ブロモベンゼンを用いて、参考例8と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.80(1H,d,J=5.7Hz),2.90(2H,t,J=7.1Hz),3.30(3H,s),3.66(2H,t,J=7.1Hz),4.51(2H,s),5.10−5.20(2H,m),6.06(1H,d,J=5.7Hz),6.95−7.05(1H,m),7.05−7.10(1H,m),7.10−7.20(2H,m),7.20−7.40(9H,m)
参考例13
4−(2−ベンジルオキシエチル)−2’−(メトキシメチルオキシ)ベンゾフェノン
4−アリルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ジフェニルメタノールの代わりに4−(2−ベンジルオキシエチル)−2’−(メトキシメチルオキシ)ジフェニルメタノールを用いて、参考例9と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.98(2H,t,J=6.8Hz),3.29(3H,s),3.72(2H,t,J=6.8Hz),4.51(2H,s),5.05(2H,s),7.05−7.15(1H,m),7.15−7.25(1H,m),7.25−7.40(8H,m),7.40−7.50(1H,m),7.70−7.80(2H,m)
参考例14
4−(2−ベンジルオキシエチル)−2’−ヒドロキシベンゾフェノン
4−アリルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ベンゾフェノンの代わりに4−(2−ベンジルオキシエチル)−2’−(メトキシメチルオキシ)ベンゾフェノンを用いて、参考例10と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.02(2H,t,J=6.8Hz),3.75(2H,t,J=6.8Hz),4.55(2H,s),6.85−6.90(1H,m),7.05−7.10(1H,m),7.25−7.40(7H,m),7.45−7.55(1H,m),7.55−7.65(3H,m),12.02(1H,s)
実施例3
2−〔4−(2−ベンジルオキシエチル)ベンジル〕フェノール
4−アリルオキシ−2’−ヒドロキシベンゾフェノンの代わりに4−(2−ベンジルオキシエチル)−2’−ヒドロキシベンゾフェノンを用いて、実施例2と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.90(2H,t,J=7.2Hz),3.66(2H,t,J=7.2Hz),3.97(2H,s),4.52(2H,s),4.62(1H,s),6.75−6.85(1H,m),6.85−6.95(1H,m),7.05−7.20(6H,m),7.20−7.40(5H,m)
参考例15
4−(2−ベンジルオキシベンジル)ベンジルクロリド
4−(2−ベンジルオキシベンジル)ベンジルアルコール(0.67g)の塩化メチレン(30mL)溶液にチオニルクロリド(0.48mL)を加え、1時間加熱還流した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣に水を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、4−(2−ベンジルオキシベンジル)ベンジルクロリド(0.68g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
4.01(2H,s),4.56(2H,s),5.04(2H,s),6.85−7.40(13H,m)
参考例16
〔4−(2−ベンジルオキシベンジル)フェニル〕アセトニトリル
4−(2−ベンジルオキシベンジル)ベンジルクロリド(0.66g)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)溶液にシアン化カリウム(0.40g)を加え、60℃にて18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜3/1)で精製し、〔4−(2−ベンジルオキシベンジル)フェニル〕アセトニトリル(0.54g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.70(2H,s),4.01(2H,s),5.04(2H,s),6.85−7.40(13H,m)
実施例4
〔4−(2−ヒドロキシベンジル)フェニル〕アセトニトリル
〔4−(2−ベンジルオキシベンジル)フェニル〕アセトニトリル(0.41g)にトリフルオロ酢酸(17mL)、水(1mL)及びジメチルスルフィド(2mL)を加え、室温にて一晩撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製し、〔4−(2−ヒドロキシベンジル)フェニル〕アセトニトリル(0.26g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.71(2H,s),3.99(2H,s),4.76(1H,s),6.77(1H,dd,J=1.1,7.9Hz),6.89(1H,dt,1.1,7.5Hz),7.05−7.20(2H,m),7.20−7.30(4H,m)
参考例17
4−(2−ベンジルオキシベンジル)安息香酸
4−(2−ベンジルオキシベンジル)安息香酸メチル(1.0g)のメタノール(20mL)溶液に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(7.5mL)を加え、60℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残渣に希塩酸を加えて酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、4−(2−ベンジルオキシベンジル)安息香酸(0.72g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ ppm:
4.01(2H,s),5.09(2H,s),6.85−6.95(1H,m),7.00−7.10(1H,m),7.15−7.40(9H,m),7.75−7.85(2H,m),12.77(1H,brs)
参考例18
4−(2−ベンジルオキシベンジル)ベンズアミド
4−(2−ベンジルオキシベンジル)安息香酸(0.70g)の塩化メチレン(10mL)懸濁液にチオニルクロリド(0.48mL)を加え、50℃にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣に28%アンモニア水溶液(50mL)を加え、室温にて30分撹拌した。不溶物をろ取し、水及びヘキサンで洗浄後、減圧下乾燥し、4−(2−ベンジルオキシベンジル)ベンズアミド(0.62g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ ppm:
3.98(2H,s),5.10(2H,s),6.85−6.95(1H,m),7.00−7.10(1H,m),7.15−7.40(10H,m),7.70−7.80(2H,m),7.88(1H,brs)
実施例5
4−(2−ヒドロキシベンジル)ベンズアミド
4−(2−ベンジルオキシベンジル)ベンズアミド(0.50g)のエタノール(10mL)溶液に10%パラジウムカーボン粉末(0.10g)を加え、水素雰囲気下室温で1時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去し、4−(2−ヒドロキシベンジル)ベンズアミド(0.31g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ ppm:
3.90(2H,s),6.65−6.75(1H,m),6.75−6.85(1H,m),6.95−7.10(2H,m),7.20−7.30(3H,m),7.70−7.80(2H,m),7.86(1H,brs),9.40(1H,s)
参考例19
2−ベンジルオキシ−4’−(N,N−ジメチルアミノ)ジフェニルメタノール 4−アリルオキシ−1−ブロモベンゼンの代わりに2−ベンジルオキシ−1−ブロモベンゼン、2−(メトキシメチルオキシ)ベンズアルデヒドの代わりに4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンズアルデヒドを用いて、参考例8と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.77(1H,d,J=5.3Hz),2.93(6H,s),5.04(2H,s),6.03(1H,d,J=5.3Hz),6.65−6.75(2H,m),6.85−7.05(2H,m),7.15−7.45(9H,m)
実施例6
2−〔4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル〕フェノール
2−ベンジルオキシ−4’−(N,N−ジメチルアミノ)ジフェニルメタノール(0.85g)のエタノール(25mL)溶液に10%パラジウムカーボン粉末(0.34g)を加え、水素雰囲気下室温にて22時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製し、2−〔4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル〕フェノール(0.35g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.91(6H,s),3.91(2H,s),4.73(1H,s),6.65−6.75(2H,m),6.75−6.85(1H,m),6.85−6.95(1H,m),7.05−7.20(4H,m)
参考例20
2−〔4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル〕フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
2−(4−アリルオキシベンジル)フェノールの代わりに2−〔4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル〕フェノールを用いて、参考例11と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.92(3H,s),2.03(3H,s),2.05(3H,s),2.08(3H,s),2.89(6H,s),3.80−3.90(3H,m),4.18(1H,dd,J=2.3,12.2Hz),4.28(1H,dd,J=5.7,12.2Hz),5.09(1H,d,J=7.7Hz),5.15−5.25(1H,m),5.25−5.40(2H,m),6.60−6.70(2H,m),6.90−7.10(5H,m),7.10−7.20(1H,m)
参考例21
4−ベンジルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ジフェニルメタノール
1−アリルオキシ−4−ブロモベンゼンの代わりに1−ブロモ−2−(メトキシメチルオキシ)ベンゼン、2−(メトキシメチルオキシ)ベンズアルデヒドの代わりに4−ベンジルオキシベンズアルデヒドを用いて、参考例8と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.78(1H,d,J=5.4Hz),3.29(3H,s),5.04(2H,s),5.10−5.20(2H,m),6.03(1H,d,J=5.4Hz),6.85−6.95(2H,m),6.95−7.10(2H,m),7.20−7.45(9H,m)
参考例22
4−ベンジルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ベンゾフェノン
4−アリルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ジフェニルメタノールの代わりに4−ベンジルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ジフェニルメタノールを用いて参考例9と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.31(3H,s),5.07(2H,s),5.13(2H,s),6.95−7.05(2H,m),7.05−7.15(1H,m),7.15−7.25(1H,m),7.30−7.50(7H,m),7.75−7.85(2H,m)
参考例23
4−ベンジルオキシ−2’−ヒドロキシベンゾフェノン
4−アリルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ベンゾフェノンの代わりに4−ベンジルオキシ−2’−(メトキシメチルオキシ)ベンゾフェノンを用いて、参考例10と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
5.16(2H,s),6.85−6.95(1H,m),7.00−7.10(3H,m),7.30−7.55(6H,m),7.63(1H,dd,J=1.9,8.2Hz),7.65−7.75(2H,m),11.95(1H,s)
実施例7
2−〔(4−ベンジルオキシ)ベンジル〕フェノール
4−アリルオキシ−2’−ヒドロキシベンゾフェノンの代わりに4−ベンジルオキシ−2’−ヒドロキシベンゾフェノンを用いて、実施例2と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.94(2H,s),4.70(1H,s),5.03(2H,s),6.75−6.80(1H,m),6.85−6.95(3H,m),7.05−7.20(4H,m),7.25−7.45(5H,m)
参考例24
2−〔(4−ベンジルオキシ)ベンジル〕フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
2−(4−アリルオキシベンジル)フェノールの代わりに2−〔(4−ベンジルオキシ)ベンジル〕フェノールを用いて、参考例11と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.88(3H,s),2.03(3H,s),2.05(3H,s),2.07(3H,s),3.80−3.90(3H,m),4.17(1H,dd,J=2.4,12.3Hz),4.28(1H,dd,J=5.7,12.3Hz),5.03(2H,s),5.10(1H,d,J=7.2Hz),5.15−5.25(1H,m),5.25−5.40(2H,m),6.85−6.90(2H,m),6.95−7.10(5H,m),7.10−7.20(1H,m),7.25−7.45(5H,m)
参考例25
1−ブロモ−4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンゼン
2−(4−ブロモフェニル)エタノール(1.0g)及びジイソプロピルエチルアミン(1.3mL)の塩化メチレン(5mL)溶液に、クロロメチルメチルエーテル(0.75mL)を加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、有機層を分取し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=15/1〜10/1)で精製し、1−ブロモ−4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンゼン(1.2g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.85(2H,t,J=6.8Hz),3.28(3H,s),3.74(2H,t,J=6.8Hz),4.60(2H,s),7.05−7.15(2H,m),7.35−7.45(2H,m)
参考例26
2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ジフェニルメタノール
1−ブロモ−4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンゼン(0.61g)のテトラヒドロフラン(12mL)溶液にアルゴン雰囲気下、−78℃にてtert−ブチルリチウム(1.5mol/Lペンタン溶液、1.8mL)を加え、30分間撹拌した。反応混合物に2−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド(0.15g)のテトラヒドロフラン(6mL)溶液を加え、混合物を0℃に昇温して25分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてジエチルエーテルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製し、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ジフェニルメタノール(0.31g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.77(1H,d,J=2.9Hz),2.90(2H,t,J=6.9Hz),3.29(3H,s),3.70−3.80(5H,m),4.61(2H,s),5.96(1H,d,J=2.9Hz),6.35(1H,dd,J=2.1,8.5Hz),6.48(1H,d,J=2.1Hz),6.70(1H,d,J=8.5Hz),7.20−7.35(4H,m),8.04(1H,s)
実施例8
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェノール
2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ジフェニルメタノール(0.31g)のエタノール(10mL)溶液に10%パラジウムカーボン粉末(0.061g)を加えて水素雰囲気下室温にて1時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/2)で精製し、5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェノール(0.19g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.86(2H,t,J=7.0Hz),3.29(3H,s),3.74(2H,t,J=7.0Hz),3.76(3H,s),3.90(2H,s),4.61(2H,s),4.77(1H,s),6.38(1H,d,J=2.5Hz),6.45(1H,dd,J=2.5,8.5Hz),7.01(1H,d,J=8.5Hz),7.10−7.20(4H,m)
参考例27
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェノール(0.19g)及び2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−α−D−グルコピラノース(0.40g)の塩化メチレン(15mL)溶液に0℃で三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体(0.088mL)を加えて20分間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて有機層を分取した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.33g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.85(3H,s),2.02(3H,s),2.05(3H,s),2.10(3H,s),2.85(2H,t,J=7.1Hz),3.30(3H,s),3.72(2H,t,J=7.1Hz),3.77(3H,s),3.75−3.85(2H,m),3.80−3.95(1H,m),4.19(1H,dd,J=2.4,12.2Hz),4.25(1H,dd,J=5.9,12.2Hz),4.60(2H,s),5.07(1H,d,J=7.7Hz),5.10−5.20(1H,m),5.25−5.35(2H,m),6.53(1H,dd,J=2.5,8.7Hz),6.65(1H,d,J=2.5Hz),6.94(1H,d,J=8.7Hz),7.00−7.20(4H,m)
参考例28
3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)安息香酸メチル
4−(4−エチルベンジル)−3−ヒドロキシ安息香酸メチル(1.28g)のN,N−ジメチルホルムアミド(14mL)溶液に、炭酸カリウム(0.98g)及びベンジルブロミド(0.62mL)を加え、室温で19時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、ジエチルエーテルで2回抽出した。有機層を合わせて水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で精製し、3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)安息香酸メチル(1.6g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.22(3H,t,J=7.7Hz),2.61(2H,q,J=7.7Hz),3.90(3H,s),4.02(2H,s),5.11(2H,s),7.00−7.20(5H,m),7.25−7.40(5H,m),7.55−7.65(2H,m)
参考例29
3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)安息香酸
3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)安息香酸メチル(1.6g)をテトラヒドロフラン(5mL)とエタノール(5mL)の混合溶媒に溶解し、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を加え、80℃にて1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、2mol/L塩酸水溶液にて酸性とし、氷冷下30分間撹拌した。析出した結晶をろ取し、水洗後乾燥して3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)安息香酸(1.4g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ ppm:
1.14(3H,t,J=7.6Hz),2.55(2H,q,J=7.6Hz),3.96(2H,s),5.18(2H,s),7.05−7.15(4H,m),7.20−7.40(6H,m),7.50(1H,dd,J=1.5,7.9Hz),7.55(1H,d,J=1.5Hz),12.84(1H,s)
実施例9
5−アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェノール
3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)安息香酸(1.4g)及びトリエチルアミン(1.3mL)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液にジフェニルホスホリルアジド(1.3g)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液を加え、100℃で1時間撹拌した。反応混合物にベンジルアルコール(1.6mL)を加え、同温度でさらに7時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製し、N−〔3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)フェニル〕カルバミン酸ベンジル(1.4g)を得た。得られたN−〔3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)フェニル〕カルバミン酸ベンジル(1.4g)のメタノール(15mL)溶液に10%パラジウムカーボン粉末(0.28g)を加え、水素雰囲気下、11時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、5−アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェノール(0.54g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.21(3H,t,J=7.7Hz),2.61(2H,q,J=7.7Hz),3.56(2H,brs),3.85(2H,s),4.57(1H,s),6.18(1H,d,J=2.4Hz),6.25(1H,dd,J=2.4,8.1Hz),6.89(1H,d,J=8.1Hz),7.05−7.15(4H,m)
実施例10
N−〔4−(4−エチルベンジル)−3−ヒドロキシフェニル〕カルバミン酸ベンジル
5−アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェノール(0.25g)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、N−ベンジルオキシカルボニルオキシスクシンイミド(0.41g)を加え、室温にて22時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で精製し、N−〔4−(4−エチルベンジル)−3−ヒドロキシフェニル〕カルバミン酸ベンジル(0.40g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.21(3H,t,J=7.7Hz),2.60(2H,q,J=7.7Hz),3.90(2H,s),5.00(1H,brs),5.19(2H,s),6.59(1H,brs),6.70(1H,dd,J=2.3,8.2Hz),7.01(1H,d,J=8.2Hz),7.05−7.20(5H,m),7.30−7.45(5H,m)
参考例30
5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−メトキシ−2−〔4−(2−メトキシメチルオキシ)エチルベンジル〕フェノールの代わりにN−〔4−(4−エチルベンジル)−3−ヒドロキシフェニル〕カルバミン酸ベンジルを用いて、参考例27と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.19(3H,t,J=7.5Hz),1.85(3H,s),2.02(3H,s),2.03(3H,s),2.05(3H,s),2.59(2H,q,J=7.5Hz),3.70−3.95(3H,m),4.10−4.40(2H,m),5.00−5.40(6H,m),6.63(1H,brs),6.74(1H,dd,J=1.9,8.2Hz),6.95(1H,d,J=8.2Hz),6.95−7.10(4H,m),7.20−7.60(6H,m)
参考例31
5−アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.35g)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液に、10%パラジウムカーボン粉末(0.07g)を加え、水素雰囲気下、室温で8時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/3〜塩化メチレン/酢酸エチル=1/1)で精製し、5−アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.19g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.19(3H,t,J=7.6Hz),1.84(3H,s),2.02(3H,s),2.05(3H,s),2.09(3H,s),2.59(2H,q,J=7.6Hz),3.59(2H,brs),3.70−3.90(3H,m),4.18(1H,dd,J=2.5,12.2Hz),4.28(1H,dd,J=5.3,12.2Hz),5.04(1H,d,J=7.5Hz),5.10−5.35(3H,m),6.34(1H,dd,J=2.1,8.0Hz),6.42(1H,d,J=2.1Hz),6.82(1H,d,J=8.0Hz),6.95−7.15(4H,m)
参考例32
2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルベンズアルデヒド
2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルベンズアルデヒド(0.75g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.4mL)の塩化メチレン(20mL)溶液にクロロメチルメチルエーテル(0.57mL)を加え、室温で24時間撹拌した。反応混合物に水を加えてジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1)で精製し、2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルベンズアルデヒド(0.57g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.34(3H,s),2.55(3H,s),3.51(3H,s),5.26(2H,s),6.65−6.70(1H,m),6.85−6.90(1H,m),10.61(1H,s)
参考例33
4’−(3−ベンジルオキシプロピル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタノール
1−(3−ベンジルオキシプロピル)−4−ブロモベンゼン(1.3g)、金属マグネシウム(0.11g)、触媒量のヨウ素及びテトラヒドロフラン(4.4mL)よりグリニャール試薬を調製した。得られたグリニャール試薬溶液に2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルベンズアルデヒド(0.57g)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を加え20分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製し、4’−(3−ベンジルオキシプロピル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタノール(1.1g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.80−1.95(2H,m),2.31(3H,s),2.32(3H,s),2.60−2.75(2H,m),3.12(3H,s),3.46(2H,t,J=6.2Hz),3.91(1H,d,J=10.7Hz),4.49(2H,s),4.93(1H,d,J=6.5Hz),5.03(1H,d,J=6.5Hz),6.03(1H,d,J=10,7Hz),6.70−6.75(1H,m),6.75−6.80(1H,m),7.05−7.10(2H,m),7.15−7.20(2H,m),7.20−7.40(5H,m)
参考例34
4’−(3−ヒドロキシプロピル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタン
4’−(3−ベンジルオキシプロピル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタノール(1.1g)のエタノール(27mL)溶液に10%パラジウムカーボン粉末(0.46g)を加えて水素雰囲気下室温にて17時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去し、4’−(3−ヒドロキシプロピル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタン(0.85g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.80−1.90(2H,m),2.20(3H,s),2.30(3H,s),2.60−2.70(2H,m),3.36(3H,s),3.60−3.70(2H,m),4.00(2H,s),5.13(2H,s),6.65−6.70(1H,m),6.75−6.85(1H,m),7.00−7.10(4H,m)
参考例35
4’−(3−ベンゾイルオキシプロピル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタン
4’−(3−ヒドロキシプロピル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタン(0.85g)、トリエチルアミン(0.49mL)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.033g)の塩化メチレン(14mL)溶液に、ベンゾイルクロリド(0.38mL)を加え、室温で18時間撹拌した。.反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=20/1)で精製し、4’−(3−ベンゾイルオキシプロピル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタン(1.1g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.00−2.10(2H,m),2.20(3H,s),2.30(3H,s),2.65−2.75(2H,m),3.36(3H,s),4.00(2H,s),4.25−4.35(2H,m),5.13(2H,s),6.65−6.70(1H,m),6.75−6.85(1H,m),7.00−7.10(4H,m),7.40−7.50(2H,m),7.50−7.60(1H,m),8.00−8.10(2H,m)
実施例11
2−〔4−(3−ベンゾイルオキシプロピル)ベンジル〕−3,5−ジメチルフェノール
4’−(3−ベンゾイルオキシプロピル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタン(1.1g)のメタノール(13mL)溶液にp−トルエンスルホン酸一水和物(0.096g)を加え、60℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製し、2−〔4−(3−ベンゾイルオキシプロピル)ベンジル〕−3,5−ジメチルフェノール(0.89g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.00−2.10(2H,m),2.23(3H,s),2.26(3H,s),2.65−2.80(2H,m),3.98(2H,s),4.25−4.35(2H,m),4.53(1H,s),6.45−6.55(1H,m),6.60−6.70(1H,m),7.00−7.15(4H,m),7.40−7.50(2H,m),7.50−7.60(1H,m),8.00−8.10(2H,m)
参考例36
4’−(2−ベンジルオキシエチル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタノール
1−(3−ベンジルオキシプロピル)−4−ブロモベンゼンの代わりに1−(2−ベンジルオキシエチル)−4−ブロモベンゼンを用いて、参考例33と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.30(3H,s),2.32(3H,s),2.89(2H,t,J=7.3Hz),3.13(3H,s),3.64(2H,t,J=7.3Hz),3.89(1H,d,J=10.7Hz),4.50(2H,s),4.93(1H,d,J=6.6Hz),5.02(1H,d,J=6.6Hz),6.03(1H,d,J=10.7Hz),6.70−6.75(1H,m),6.75−6.80(1H,m),7.10−7.35(9H,m)
参考例37
4’−(2−ヒドロキシエチル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタン
4’−(3−ベンジルオキシプロピル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタノールの代わりに4’−(2−ベンジルオキシエチル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタノールを用いて、参考例34と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.31(1H,t,J=5.9Hz),2.20(3H,s),2.30(3H,s),2.80(2H,t,J=6.5Hz),3.37(3H,s),3.75−3.85(2H,m),4.01(2H,s),5.13(2H,s),6.65−6.70(1H,m),6.75−6.85(1H,m),7.05−7.10(4H,m)
参考例38
4’−(2−ベンゾイルオキシエチル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタン
4’−(3−ヒドロキシプロピル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタンの代わりに4’−(2−ヒドロキエチル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタンを用いて、参考例35と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.19(3H,s),2.30(3H,s),3.01(2H,t,J=7.0Hz),3.33(3H,s),4.01(2H,s),4.47(2H,t,J=7.0Hz),5.11(2H,s),6.65−6.70(1H,m),6.75−6.85(1H,m),7.00−7.10(2H,m),7.10−7.15(2H,m),7.35−7.45(2H,m),7.50−7.60(1H,m),7.95−8.05(2H,m)
実施例12
2−〔4−(2−ベンゾイルオキシエチル)ベンジル〕−3,5−ジメチルフェノール
4’−(3−ベンゾイルオキシプロピル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタンの代わりに4’−(2−ベンゾイルオキシエチル)−2−(メトキシメチルオキシ)−4,6−ジメチルジフェニルメタンを用いて、実施例11と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.22(3H,s),2.25(3H,s),3.02(2H,t,J=7.0Hz),3.99(2H,s),4.49(2H,t,J=7.0Hz),4.60(1H,brs),6.45−6.55(1H,m),6.60−6.65(1H,m),7.05−7.20(4H,m),7.35−7.45(2H,m),7.50−7.60(1H,m),7.95−8.05(2H,m)
参考例39
2−(4−エチルベンジル)−5−(メチルアミノ)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.42g)及びヨウ化メチル(0.067mL)のテトラヒドロフラン(7mL)溶液に、0℃で水素化ナトリウム(60%、0.034g)を加えた。反応混合物を室温に昇温し、さらに5時間撹拌した。反応混合物にヨウ化メチル(0.13mL)及び水素化ナトリウム(60%、0.020g)を加え、室温にてさらに1時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製し、5−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチル)アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.30g)を得た。得られた5−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチル)アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.30g)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に10%パラジウムカーボン粉末(0.060g)を加え、水素雰囲気下、室温にて6時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、2−(4−エチルベンジル)−5−(メチルアミノ)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.15g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.19(3H,t,J=7.7Hz),1.84(3H,s),2.02(3H,s),2.04(3H,s),2.06(3H,s),2.58(2H,q,J=7.7Hz),2.81(3H,s),3.65(1H,brs),3.70−3.95(3H,m),4.18(1H,dd,J=2.5,12.3Hz),4.26(1H,dd,J=5.0,12.3Hz),5.07(1H,d,J=7.7Hz),5.10−5.20(1H,m),5.20−5.35(2H,m),6.28(1H,dd,J=2.3,8.2Hz),6.36(1H,d,J=2.3Hz),6.85(1H,d,J=8.2Hz),7.00−7.10(4H,m)
実施例13
4−(4−エチルベンジル)−3−ヒドロキシベンズアミド
4−(4−エチルベンジル)−3−ヒドロキシ安息香酸メチル(0.20g)及び28%アンモニア水溶液(6mL)のエタノール(3mL)混合物に、アンモニウムクロリド(0.079g)を加え、封管中100℃で14時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣に塩化メチレンとメタノールの10:1の混合溶媒を加え、不溶物をろ取、乾燥して、4−(4−エチルベンジル)−3−ヒドロキシベンズアミド(0.065g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ ppm:
1.14(3H,t,J=7.6Hz),2.54(2H,q,J=7.6Hz),3.85(2H,s),7.00−7.15(6H,m),7.21(1H,dd,J=1.7,7.8Hz),7.29(1H,d,J=1.7Hz),7.72(1H,brs),9.56(1H,s)
参考例40
5−カルバモイル−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェノールの代わりに4−(4−エチルベンジル)−3−ヒドロキシベンズアミドを用いて、参考例27と同様の方法で標記化合物を合成した
H−NMR(CDOD)δ ppm:
1.19(3H,t,J=7.6Hz),1.85(3H,s),1.99(3H,s),2.04(6H,s),2.56(2H,q,J=7.6Hz),3.80−4.00(2H,m),4.00−4.35(3H,m),5.05−5.20(1H,m),5.20−5.30(1H,m),5.30−5.45(2H,m),6.95−7.20(5H,m),7.40−7.55(1H,m),7.55−7.65(1H,m)
参考例41
2−ヒドロキシ−4−(メトキシメチルオキシ)ベンズアルデヒド
2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド(0.83g)及び炭酸セシウム(1.7g)のアセトニトリル(30mL)懸濁液に、クロロメチルメチルエーテル(0.55mL)を加え、室温にて30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製し、2−ヒドロキシ−4−(メトキシメチルオキシ)ベンズアルデヒド(0.84g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.48(3H,s),5.22(2H,s),6.60(1H,d,J=2.2Hz),6.65(1H,dd,J=2.2,8.6Hz),7.45(1H,d,J=8.6Hz),9.74(1H,s),11.37(1H,s)
参考例42
4’−エチル−2−ヒドロキシ−4−(メトキシメチルオキシ)ジフェニルメタノール
1−ブロモ−4−エチルベンゼン(0.46g)のテトラヒドロフラン(12mL)溶液に、−78℃、アルゴン雰囲気下tert−ブチルリチウム(1.45mol/Lペンタン溶液、1.9mL)を加え30分間撹拌した。反応混合物に2−ヒドロキシ−4−メトキシメチルオキシベンズアルデヒド(0.18g)のテトラヒドロフラン(6mL)溶液を加えた。混合物を0℃に昇温し、さらに15分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製し、4’−エチル−2−ヒドロキシ−4−(メトキシメチルオキシ)ジフェニルメタノール(0.30g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.23(3H,t,J=7.5Hz),2.64(2H,q,J=7.5Hz),2.80(1H,d,J=3.1Hz),3.45(3H,s),5.12(2H,s),5.95(1H,d,J=3.1Hz),6.47(1H,dd,J=2.5,8.5Hz),6.61(1H,d,J=2.5Hz),6.72(1H,d,8,5Hz),7.15−7.25(2H,m),7.25−7.35(2H,m),8.07(1H,s)
実施例14
2−(4−エチルベンジル)−5−(メトキシメチルオキシ)フェノール
4’−エチル−2−ヒドロキシ−4−(メトキシメチルオキシ)ジフェニルメタノール(0.14g)のエタノール(5mL)溶液に10%パラジウムカーボン粉末(0.058g)を加え、水素雰囲気下、室温にて1時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製し、2−(4−エチルベンジル)−5−(メトキシメチルオキシ)フェノール(0.12g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.21(3H,t,J=7.6Hz),2.61(2H,q,J=7.6Hz),3.47(3H,s),3.90(2H,s),4.73(1H,s),5.13(2H,s),6.53(1H,d,J=2.2Hz),6.58(1H,dd,J=2.2,8.1Hz),7.02(1H,d,J=8.1Hz),7.10−7.15(4H,m)
参考例43
2−(4−エチルベンジル)−5−(メトキシメチルオキシ)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェノールの代わりに2−(4−エチルベンジル)−5−(メトキシメチルオキシ)フェノールを用いて、参考例27と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.19(3H,t,J=7.6Hz),1.85(3H,s),2.02(3H,s),2.05(3H,s),2.10(3H,s),2.59(2H,q,J=7.6Hz),3.46(3H,s),3.79(1H,d,J=15.5Hz),3.84(1H,d,J=15.5Hz),3.85−3.95(1H,m),4.19(1H,dd,J=2.3,12.2Hz),4.27(1H,dd,J=5.5,12.2Hz),5.05−5.25(4H,m),5.25−5.40(2H,m),6.69(1H,dd,J=2.4,8.4Hz),6.68(1H,d,J=2.4Hz),6.96(1H,d,J=8.4Hz),7.00−7.15(4H,m)
実施例15
2−(4−メトキシベンジル)−3,5−ジメチルフェノール
3,5−ジメチルフェノール(12g)に85℃で水酸化リチウム一水和物(4.2g)及び4−メトキシベンジルクロリド(14mL)を加え、1.5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン)で精製し、2−(4−メトキシベンジル)−3,5−ジメチルフェノール(5.1g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.24(3H,s),2.26(3H,s),3.77(3H,s),3.94(2H,s),4.53(1H,s),6.45−6.55(1H,m),6.55−6.65(1H,m),6.75−6.85(2H,m),7.00−7.10(2H,m)
参考例44
2−(4−メトキシベンジル)−3,5−ジメチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
2−(4−メトキシベンジル)−3,5−ジメチルフェノール(4.0g)、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−1−O−トリクロロアセトイミドイル−α−D−グルコピラノース(8.9g)の塩化メチレン(100mL)溶液に0℃で三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体(2.5mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン)で精製した。溶媒を減圧下留去し、残渣にエタノールを加え、結晶をろ取した。得られた結晶を減圧下乾燥し、2−(4−メトキシベンジル)−3,5−ジメチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(7.8g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.65(3H,s),2.00(3H,s),2.04(3H,s),2.09(3H,s),2.12(3H,s),2.30(3H,s),3.74(3H,s),3.78(1H,d,J=15.5Hz),3.80−3.95(1H,m),4.00(1H,d,J=15.5Hz),4.18(1H,dd,J=2.5,12.2Hz),4.24(1H,dd,J=5.8,12.2Hz),5.00−5.20(2H,m),5.20−5.35(2H,m),6.70−6.80(4H,m),6.85−7.00(2H,m)
実施例16
3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシベンジル)ベンズアミド
4−(4−エチルベンジル)−3−ヒドロキシ安息香酸メチルの代わりに3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシベンジル)安息香酸メチルを用いて実施例13と同様の方法で標記化合物を合成した。精製はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=8/1)にて行った。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
3.74(3H,s),3.89(2H,s),6.75−6.85(2H,m),7.03(1H,d,J=7.8Hz),7.05−7.15(2H,m),7.21(1H,dd,J=1.6,7.8Hz),7.27(1H,d,J=1.6Hz)
参考例45
3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシベンジル)ベンゾニトリル
3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシベンジル)ベンズアミド(0.047g)及びトリエチルアミン(0.30mL)の塩化メチレン(1.8mL)溶液にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.34mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル分取薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:塩化メチレン/メタノール=9/1)で精製し、3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシベンジル)ベンゾニトリル(0.014g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.80(3H,s),4.06(2H,s),6.80−6.90(2H,m),7.05−7.15(2H,m),7.25(1H,d,J=8.0Hz),7.66(1H,dd,J=1.6,8.0Hz),7.76(1H,d,J=1.6Hz)
参考例46
5−シアノ−2−(4−メトキシベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェノールの代わりに3−ヒドロキシ−4−(4−メトキシベンジル)ベンゾニトリルを用いて、参考例27と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.93(3H,s),2.04(3H,s),2.07(3H,s),2.14(3H,s),3.78(3H,s),3.87(2H,s),3.90−4.00(1H,m),4.15−4.30(2H,m),5.05−5.20(2H,m),5.25−5.45(2H,m),6.75−6.90(2H,m),6.95−7.10(2H,m),7.10−7.20(1H,m),7.20−7.35(2H,m)
参考例47
2−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシジフェニルメタノール
1−ブロモ−4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンゼンの代わりに4−ブロモアニソールを用いて、参考例26と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.66(1H,d,J=3.0Hz),3.77(3H,s),3.81(3H,s),5.95(1H,d,J=3.0Hz),6.36(1H,dd,J=2.6,8.5Hz),6.49(1H,d,J=2.6Hz),6.69(1H,d,J=8.5Hz),6.85−6.95(2H,m),7.25−7.35(2H,m),8.10(1H,s)
実施例17
5−メトキシ−2−(4−メトキシベンジル)フェノール
2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ジフェニルメタノールの代わりに2−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシジフェニルメタノールを用いて、実施例8と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.77(3H,s),3.78(3H,s),3.87(2H,s),4.67(1H,s),6.39(1H,d,J=2.5Hz),6.46(1H,dd,J=2.5,8.3Hz),6.75−6.90(2H,m),7.01(1H,d,J=8.3Hz),7.05−7.20(2H,m)
参考例48
5−メトキシ−2−(4−メトキシベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェノールの代わりに5−メトキシ−2−(4−メトキシベンジル)フェノールを用いて、参考例27と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.88(3H,s),2.02(3H,s),2.05(3H,s),2.09(3H,s),3.70−3.95(9H,m),4.19(1H,dd,J=2.5,12.2Hz),4.25(1H,dd,J=5.9,12.2Hz),5.07(1H,d,J=7.4Hz),5.10−5.40(3H,m),6.54(1H,dd,J=2.4,8.4Hz),6.65(1H,d,J=2.4Hz),6.75−6.85(2H,m),6.94(1H,d,J=8.4Hz),7.00−7.10(2H,m)
参考例49
3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)ベンジルアルコール
4−(4−エチルベンジル)−3−ヒドロキシ安息香酸メチル(1.3g)のN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)溶液に、炭酸カリウム(0.79g)及びベンジルブロミド(0.62mL)を加え、室温で13時間撹拌した。反応混合物に水を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をジエチルエーテル(10mL)に溶解し、水素化リチウムアルミニウム(0.57g)のジエチルエーテル(50mL)懸濁液に0℃で加え、1.5時間加熱還流した。反応混合物を0℃に冷却し、水(0.60mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.60mL)及び水(1.8mL)を順次加え、5分間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製し、3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)ベンジルアルコール(1.3g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.22(3H,t,J=7.7Hz),1.57(1H,t,J=6.2Hz),2.61(2H,q,J=7.7Hz),3.98(2H,s),4.65(2H,d,J=6.2Hz),5.07(2H,s),6.87(1H,dd,J=1.1,7.5Hz),6.97(1H,d,J=1.1Hz),7.05−7.15(5H,m),7.25−7.40(5H,m)
参考例50
〔3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)フェニル〕アセトニトリル
3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)ベンジルアルコール(0.87g)の塩化メチレン(20mL)溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.44mL)及びメタンスルホニルクロリド(0.22mL)を加え、2時間撹拌した。反応混合物に0.5mol/L塩酸水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を水及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をジメチルスルホキシド(10mL)に溶解し、シアン化カリウム(0.68g)及び触媒量のヨウ化ナトリウムを加え、80℃で12時間撹拌した。反応混合物に水を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜3/1)で精製し、〔3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)フェニル〕アセトニトリル(0.41g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.22(3H,t,J=7.5Hz),2.61(2H,q,J=7.5Hz),3.70(2H,s),3.97(2H,s),5.07(2H,s),6.80−6.90(2H,m),7.05−7.15(5H,m),7.25−7.45(5H,m)
参考例51
2−〔3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)フェニル〕アセトアミド
〔3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)フェニル〕アセトニトリル(0.41g)のエタノール(5mL)及び水(10mL)混合物に、水酸化カリウム(0.68g)を加え4時間加熱還流した。反応混合物に2mol/L塩酸水溶液を加えて酸性とし、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、〔3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)フェニル〕酢酸(0.41g)を得た。得られた〔3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)フェニル〕酢酸(0.41g)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液にピリジン(0.19mL)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.50g)及び炭酸水素アンモニウム(0.18g)を加え、室温で18時間撹拌した。反応混合物に1mol/L塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=10/1)で精製し、2−〔3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)フェニル〕アセトアミド(0.38g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ ppm:
1.14(3H,t,J=7.5Hz),2.53(2H,q,J=7.5Hz),3.25−3.40(2H,m),3.85(2H,s),5.06(2H,s),6.78(1H,dd,J=1.0,7.9Hz),6.84(1H,brs),6.98(1H,d,J=1.0Hz),7.00−7.10(5H,m),7.25−7.45(6H,m)
参考例52
2−〔4−(4−エチルベンジル)−3−ヒドロキシフェニル〕アセトアミド
2−〔3−ベンジルオキシ−4−(4−エチルベンジル)フェニル〕アセトアミド(0.38g)のメタノール(5mL)溶液に10%パラジウムカーボン粉末(0.075g)を加え、水素雰囲気下、室温にて4時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=30/1〜20/1)で精製し、2−〔4−(4−エチルベンジル)−3−ヒドロキシフェニル〕アセトアミド(0.16g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ ppm:
1.13(3H,t,J=7.6Hz),2.53(2H,q,J=7.6Hz),3.22(2H,s),3.77(2H,s),6.59(1H,dd,J=1.5,7.7Hz),6.72(1H,d,J=1.5Hz),6.81(1H,brs),6.90(1H,d,J=7.7Hz),7.00−7.15(4H,m),7.37(1H,brs),9.27(1H,s)
参考例53
5−カルバモイルメチル−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェノールの代わりに2−〔4−(4−エチルベンジル)−3−ヒドロキシフェニル〕アセトアミドを用いて、参考例27と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.20(3H,t,J=7.6Hz),1.88(3H,s),2.03(3H,s),2.06(3H,s),2.07(3H,s),2.60(2H,q,J=7.6Hz),3.53(2H,s),3.80−3.95(3H,m),4.15−4.30(2H,m),5.13(1H,d,J=7.1Hz),5.15−5.25(1H,m),5.25−5.40(3H,m),5.48(1H,brs),6.91(1H,dd,J=1.4,7.9Hz),6.97(1H,d,J=1.4Hz),7.00−7.15(5H,m)
参考例54
2−ヒドロキシ−4’−メトキシ−4−(メトキシメチル)ジフェニルメタノール
1−ブロモ−4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンゼンの代わりに4−ブロモアニソール、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−ヒドロキシ−4−メトキシメチルベンズアルデヒドを用いて参考例26と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
2.71(1H,d,J=3.1Hz),3.37(3H,s),3.80(3H,s),4.39(2H,s),5.99(1H,d,J=3.1Hz),6.70−6.85(2H,m),6.85−6.95(3H,m),7.25−7.35(2H,m),7.98(1H,s)
実施例18
2−(4−メトキシベンジル)−5−メトキシメチルフェノール
2−ヒドロキシ−4’−メトキシ−4−(メトキシメチル)ジフェニルメタノール(0.17g)のエタノール(11mL)溶液に10%パラジウムカーボン粉末(0.051g)を加え、水素雰囲気下、室温で30分間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2/1)で精製し、2−(4−メトキシベンジル)−5−メトキシメチルフェノール(0.082g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
3.38(3H,s),3.78(3H,s),3.92(2H,s),4.39(2H,s),4.77(1H,s),6.75−6.90(4H,m),7.00−7.20(3H,m)
参考例55
2−(4−メトキシベンジル)−5−メトキシメチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェノールの代わりに2−(4−メトキシベンジル)−5−メトキシメチルフェノールを用いて、参考例27と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDCl)δ ppm:
1.90(3H,s),2.03(3H,s),2.05(3H,s),2.08(3H,s),3.37(3H,s),3.77(3H,s),3.84(2H,s),3.85−3.95(1H,m),4.10−4.30(2H,m),4.30−4.50(2H,m),5.10−5.25(2H,m),5.25−5.40(2H,m),6.75−6.85(2H,m),6.90−7.10(5H,m)
参考例56
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェニル β−D−グルコピラノシド
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.13g)のメタノール(8mL)溶液に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.50mL)を加えて室温にて25分間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲル分取薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:塩化メチレン/メタノール=7/1)で精製し、5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェニル β−D−グルコピラノシド(0.053g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
2.81(2H,t,J=6.9Hz),3.24(3H,s),3.30−3.55(4H,m),3.60−3.75(3H,m),3.75(3H,s),3.88(1H,d,J=15.0Hz),3.90(1H,dd,J=2.0,12.0Hz),4.00(1H,d,J=15.0Hz),4.57(2H,s),4.85−4.95(1H,m),6.50(1H,dd,J=2.5,8.3Hz),6.79(1H,d,J=2.5Hz),6.93(1H,d,J=8.3Hz),7.05−7.20(4H,m)
参考例57
5−〔2−(ベンジルオキシ)エチルオキシ〕−2−(4−エチルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
2−(4−エチルベンジル)−5−ヒドロキシフェニル β−D−グルコピラノシド(0.039g)及び炭酸セシウム(0.098g)のジメチルホルムアミド(1mL)懸濁液に、(2−ブロモエチル)ベンジルエーテル(0.025mL)を加え、50℃にて3.5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル分取薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:塩化メチレン/メタノール=6/1)で精製し、5−〔2−(ベンジルオキシ)エチルオキシ〕−2−(4−エチルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド(0.022g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
1.18(3H,t,J=7.6Hz),2.57(2H,q,J=7.6Hz),3.30−3.55(4H,m),3.67(1H,dd,J=5.4,12.1Hz),3.75−3.85(2H,m),3.86(1H,d,J=15.0Hz),3.88(1H,dd,J=2.0,12.1Hz),3.98(1H,d,J=15.0Hz),4.05−4.15(2H,m),4.58(2H,s),4.80−4.90(1H,m),6.52(1H,dd,J=2.4,8.5Hz),6.81(1H,d,J=2.4Hz),6.93(1H,d,J=8.5Hz),7.00−7.20(4H,m),7.20−7.40(5H,m)
実施例19
(E)−2−〔4−(3−ヒドロキシ−1−プロパ−1−エン−1−イル)ベンジル〕フェニル β−D−グルコピラノシド
水素化リチウムアルミニウム(0.036g)のテトラヒドロフラン(5mL)懸濁液に0℃で、(E)−2−〔4−(2−エトキシカルボニルビニル)ベンジル〕フェニル β−D−グルコピラノシド(0.035g)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を加え、1時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチル(10mL)を加え、さらに30分間撹拌した。反応混合物に水及び希塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、(E)−2−〔4−(3−ヒドロキシ−1−プロパ−1−エン−1−イル)ベンジル〕フェニル β−D−グルコピラノシド(0.028g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
3.35−3.55(4H,m),3.69(1H,dd,J=5.0,12.0Hz),3.88(1H,dd,J=1.8,12.0Hz),3.96(1H,d,J=14.9Hz),4.09(1H,d,J=14.9Hz),4.15−4.25(2H,m),4.91(1H,d,J=7.5Hz),6.30(1H,dt,J=5.9,16.0Hz),6.50−6.60(1H,m),6.85−7.25(6H,m),7.25−7.35(2H,m)
実施例20
2−(4−メトキシカルボニルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド 2−(4−メトキシカルボニルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.066g)のメタノール(5mL)溶液にナトリウムメトキシド(0.006g)を加え、室温で30分撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル)で精製し、2−(4−メトキシカルボニルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド(0.040g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
3.30−3.55(4H,m),3.68(1H,dd,5.4,11.9Hz),3.85−3.95(4H,m),4.05(1H,d,J=14.8Hz),4.19(1H,d,J=14.8Hz),4.91(1H,d,J=7.2Hz),6.90−7.00(1H,m),7.05−7.15(1H,m),7.15−7.20(2H,m),7.30−7.40(2H,m),7.85−7.95(2H,m)
実施例21
2−(4−アリルオキシベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
2−(4−アリルオキシベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.44g)のメタノール(2.5mL)およびテトラヒドロフラン(1.5mL)溶液に、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、0.030mL)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=10/1)で精製し、2−(4−アリルオキシベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド(0.23g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
3.30−3.55(4H,m),3.69(1H,dd,J=4.9,11.9Hz),3.88(1H,dd,J=2.0,11.9Hz),3.92(1H,d,J=14.8Hz),4.03(1H,d,J=14.8Hz),4.45−4.55(2H,m),4.91(1H,d,J=7.4Hz),5.15−5.25(1H,m),5.30−5.40(1H,m),5.95−6.10(1H,m),6.75−6.85(2H,m),6.85−6.95(1H,m),7.00−7.10(1H,m),7.10−7.20(4H,m)
実施例22
2−〔4−(2−ベンジルオキシエチル)ベンジル〕フェニル β−D−グルコピラノシド
2−〔4−(2−ベンジルオキシエチル)ベンジル〕フェノール(3.2g)及び1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−グルコピラノース(12g)のトルエン(34mL)及び塩化メチレン(17mL)溶液に、三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体(3.8mL)を加え、室温で14時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をメタノール(50mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、0.39mL)を加え、室温で2.5時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=10/1)で精製し、2−〔4−(2−ベンジルオキシエチル)ベンジル〕フェニル β−D−グルコピラノシド(3.4g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
2.84(2H,t,J=7.0Hz),3.35−3.55(4H,m),3.60−3.75(3H,m),3.88(1H,dd,J=2.0,12.0Hz),3.96(1H,d,J=14.9Hz),4.07(1H,d,J=14.9Hz),4.48(2H,s),4.91(1H,d,J=7.4Hz),6.85−6.95(1H,m),7.00−7.20(7H,m),7.20−7.35(5H,m)
実施例23
2−(4−カルボキシベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
2−〔4−(メトキシカルボニル)ベンジル〕フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.050g)のメタノール(1mL)溶液に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.26mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物を(ベンゼンスルホニルプロピル)シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:メタノール)で精製し、2−(4−カルボキシベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド(0.038g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
3.30−3.55(4H,m),3.69(1H,dd,J=5.1,12.1Hz),3.88(1H,dd,J=2.0,12.1Hz),4.04(1H,d,J=14.8Hz),4.19(1H,d,J=14.8Hz),4.85−5.00(1H,m),6.85−7.00(1H,m),7.05−7.15(1H,m),7.15−7.20(2H,m),7.30−7.40(2H,m),7.85−7.95(2H,m)
実施例24
2−(4−シアノメチルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
4−(2−ヒドロキシベンジル)安息香酸メチルの代わりに4−(2−ヒドロキシベンジル)フェニルアセトニトリルを用いて、参考例8と同様の方法で2−(4−シアノメチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを合成した。ついで2−(4−メトキシカルボニルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに2−(4−シアノメチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて、実施例2と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
3.35−3.55(4H,m),3.67(1H,dd,J=5.3,12.1Hz),3.82(2H,s),3.88(1H,dd,J=2.1,12.1Hz),3.99(1H,d,J=14.9Hz),4.12(1H,d,J=14.9Hz),4.91(1H,d,J=7.6Hz),6.85−7.00(1H,m),7.00−7.10(1H,m),7.10−7.20(2H,m),7.20−7.30(4H,m)
実施例25
2−(4−カルバモイルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
4−(2−ヒドロキシベンジル)ベンズアミド(0.063g)及び1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−グルコピラノース(0.33g)のトルエン(3mL)懸濁液に三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体(0.11mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製し、2−(4−カルバモイルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを得た。得られた2−(4−カルバモイルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドのメタノール(5mL)溶液にナトリウムメトキシド(0.005g)を加え、室温で30分撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/エタノール=5/1)で精製し、2−(4−カルバモイルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド(0.068g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
3.30−3.55(4H,m),3.68(1H,dd,J=5.5,11.9Hz),3.88(1H,dd,J=2.1,11.9Hz),4.04(1H,d,J=14.9Hz),4.19(1H,d,J=14.9Hz),4.92(1H,d,J=7.5Hz),6.90−7.00(1H,m),7.05−7.15(1H,m),7.15−7.20(2H,m),7.30−7.40(2H,m),7.70−7.80(2H,m)
実施例26
2−〔4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル〕フェニル β−D−グルコピラノシド
2−〔4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル〕フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.10g)のメタノール(2mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)溶液にナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、0.007mL)を加え、室温で70分間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=8/1)で精製し、2−〔4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル〕フェニル β−D−グルコピラノシド(0.069g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
2.85(6H,s),3.35−3.55(4H,m),3.69(1H,dd,J=5.2,12.0Hz),3.88(1H,dd,J=1.9,12.0Hz),3.89(1H,d,J=15.0Hz),3.98(1H,d,J=15.0Hz),4.90(1H,d,J=7.6Hz),6.65−6.75(2H,m),6.85−6.95(1H,m),7.00−7.05(1H,m),7.05−7.10(2H,m),7.10−7.15(2H,m)
実施例27
2−〔(4−ベンジルオキシ)ベンジル〕フェニル β−D−グルコピラノシド 2−(4−アリルオキシベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに2−〔(4−ベンジルオキシ)ベンジル〕フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて、実施例21と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
3.35−3.55(4H,m),3.69(1H,dd,J=5.0,12.0Hz),3.88(1H,dd,J=2.0,12.0Hz),3.92(1H,d,J=14.8Hz),4.03(1H,d,J=14.8Hz),4.91(1H,d,J=7.3Hz),5.03(2H,s),6.80−6.95(3H,m),7.00−7.10(1H,m),7.10−7.20(4H,m),7.25−7.45(5H,m)
実施例28
2−〔4−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル〕−5−メトキシフェニル β−D−グルコピラノシド
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェニル β−D−グルコピラノシド(0.053g)のメタノール(2.3mL)溶液にp−トルエンスルホン酸一水和物(0.032g)を加え、50℃にて3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、トリエチルアミン(0.5mL)を加え、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル分取薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:塩化メチレン/メタノール=6/1)で精製し、2−〔4−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル〕−5−メトキシフェニル β−D−グルコピラノシド(0.023g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
2.76(2H,t,J=7.0Hz),3.30−3.55(4H,m),3.60−3.75(3H,m),3.75(3H,s),3.87(1H,d,J=15.0Hz),3.89(1H,dd,J=1.9,12.2Hz),3.99(1H,d,J=15.0Hz),4.85−4.95(1H,m),6.50(1H,dd,J=2.5,8.3Hz),6.78(1H,d,J=2.5Hz),6.94(1H,d,J=8.3Hz),7.05−7.20(4H,m)
実施例29
5−アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド 5−アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.19g)のメタノール(3.5mL)溶液にナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液:0.064mL)を加え、室温にて50分間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に水を加えた。析出した結晶をろ取し、水洗後減圧下乾燥して5−アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド(0.12g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
1.18(3H,t,J=7.7Hz),2.57(2H,q,J=7.7Hz),3.30−3.50(4H,m),3.69(1H,dd,J=5.4,12.0Hz),3.81(1H,d,J=15.0Hz),3.90(1H,dd,J=2.1,12.0Hz),3.92(1H,d,J=15.0Hz),4.80−4.95(1H,m),6.33(1H,dd,J=2.2,8.1Hz),6.59(1H,d,J=2.2Hz),6.78(1H,d,J=8.1Hz),7.00−7.15(4H,m)
実施例30
2−〔4−(3−ヒドロキシプロピル)ベンジル〕−3,5−ジメチルフェニル β−D−グルコピラノシド
2−〔4−(3−ベンゾイルオキシプロピル)ベンジル〕−3,5−ジメチルフェノール(0.72g)及び1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−β−D−グルコピラノース(2.3g)のトルエン(7mL)及び塩化メチレン(3mL)溶液に、三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体(0.73mL)を加え、室温で10時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルと飽和重曹水を加え、有機層を分取した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をメタノール(6mL)及びテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、0.19mL)を加え、30℃で7.5時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルと水を加え、有機層を分取した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣をメタノール(10mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、0.075mL)を加え、30℃で14時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=8/1)にて精製した。溶媒を減圧下留去し、残渣にジエチルエーテルを加えて、析出物をろ取した。得られた固体をジエチルエーテルで洗浄後、減圧下乾燥し、2−〔4−(3−ヒドロキシプロピル)ベンジル〕−3,5−ジメチルフェニル β−D−グルコピラノシド(0.58g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
1.70−1.85(2H,m),2.13(3H,s),2.27(3H,s),2.55−2.65(2H,m),3.30−3.45(4H,m),3.45−3.60(2H,m),3.68(1H,dd,J=5.3,11.9Hz),3.87(1H,dd,J=2.3,11.9Hz),3.95(1H,d,J=15.5Hz),4.15(1H,d,J=15.5Hz),4.80−4.90(1H,m),6.65−6.70(1H,m),6.85−6.95(1H,m),6.95−7.10(4H,m)
実施例31
2−〔4−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル〕−3,5−ジメチルフェニル β−D−グルコピラノシド
2−〔4−(3−ベンゾイルオキシプロピル)ベンジル〕−3,5−ジメチルフェノールの代わりに2−〔4−(2−ベンゾイルオキシエチル)ベンジル〕−3,5−ジメチルフェノールを用いて、実施例30と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
2.13(3H,s),2.27(3H,s),2.74(2H,t,J=7.0Hz),3.30−3.45(4H,m),3.60−3.75(3H,m),3.86(1H,dd,J=2.3,11.9Hz),3.95(1H,d,J=15.4Hz),4.16(1H,d,J=15.4Hz),4.80−4.90(1H,m),6.65−6.70(1H,m),6.85−6.95(1H,m),7.00−7.10(4H,m)
実施例32
2−(4−エチルベンジル)−5−メチルアミノフェニル β−D−グルコピラノシド
5−アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに2−(4−エチルベンジル)−5−メチルアミノフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて、実施例29と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
1.18(3H,t,J=7.6Hz),2.57(2H,q,J=7.6Hz),2.73(3H,s),3.30−3.55(4H,m),3.68(1H,dd,J=5.7,12.1Hz),3.75−4.00(3H,m),4.80−4.90(1H,m),6.25(1H,dd,J=2.2,8.2Hz),6.51(1H,d,J=2.2Hz),6.81(1H,d,J=8.2Hz),7.00−7.15(4H,m)
実施例33
5−カルバモイル−2−(4−エチルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
5−カルバモイル−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.13g)のメタノール(3mL)溶液に、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、0.043mL)を加え、室温にて30分間撹拌した。反応混合物を(ベンゼンスルホニルプロピル)シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:メタノール)で精製した。得られた化合物にジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取し、減圧下乾燥する事により5−カルバモイル−2−(4−エチルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド(0.079g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
1.19(3H,t,J=7.6Hz),2.59(2H,q,J=7.6Hz),3.30−3.60(4H,m),3.70(1H,dd,J=7.2,12.1Hz),3.91(1H,dd,J=2.2,12.1Hz),4.00(1H,d,J=15.0Hz),4.10(1H,d,J=15.0Hz),5.01(1H,d,J=7.4Hz),7.05−7.20(5H,m),7.44(1H,dd,J=1.7,7.9Hz),7.64(1H,d,J=1.7Hz)
実施例34
2−(4−エチルベンジル)−5−(メトキシメチルオキシ)フェニル β−D−グルコピラノシド
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに2−(4−エチルベンジル)−5−(メトキシメチルオキシ)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて、参考例56と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
1.19(3H,t,J=7.6Hz),2.57(2H,q,J=7.6Hz),3.35−3.55(7H,m),3.69(1H,dd,J=5.0,12.2Hz),3.80−3.95(2H,m),3.98(1H,d,J=15.3Hz),4.80−4.95(1H,m),5.05−5.20(2H,m),6.61(1H,dd,J=2.4,8.4Hz),6.89(1H,d,J=2.4Hz),6.94(1H,d,J=8.4Hz),7.00−7.20(4H,m)
実施例35
2−(4−エチルベンジル)−5−ヒドロキシフェニル β−D−グルコピラノシド
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェニル β−D−グルコピラノシドの代わりに2−(4−エチルベンジル)−5−(メトキシメチルオキシ)フェニル β−D−グルコピラノシドを用いて、実施例28と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
1.18(3H,t,J=7.6Hz),2.57(2H,q,J=7.6Hz),3.35−3.55(4H,m),3.65−3.75(1H,m),3.83(1H,d,J=15.1Hz),3.85−3.95(1H,m),3.94(1H,d,J=15.1Hz),4.80−4.90(1H,m),6.37(1H,dd,J=2.4,8.2Hz),6.64(1H,d,J=2.4Hz),6.84(1H,d,J=8.2Hz),7.00−7.15(4H,m)
実施例36
2−(4−エチルベンジル)−5−(2−ヒドロキシエチルオキシ)フェニル β−D−グルコピラノシド
5−〔2−(ベンジルオキシ)エチルオキシ〕−2−(4−エチルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド(0.022g)のエタノール(1mL)溶液に10%パラジウムカーボン粉末(0.0082g)を加え、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル分取薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:塩化メチレン/メタノール=6/1)で精製し、2−(4−エチルベンジル)−5−(2−ヒドロキシエチルオキシ)フェニル β−D−グルコピラノシド(0.013g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
1.18(3H,t,J=7.6Hz),2.57(2H,q,J=7.6Hz),3.30−3.55(4H,m),3.68(1H,dd,J=5.5,12.1Hz),3.80−3.95(4H,m),3.95−4.05(3H,m),4.85−4.90(1H,m),6.53(1H,dd,J=2.3,8.4Hz),6.81(1H,d,J=2.3Hz),6.93(1H,d,J=8.4Hz),7.00−7.15(4H,m)
実施例37
2−(4−メトキシベンジル)−3,5−ジメチルフェニル β−D−グルコピラノシド
2−(4−メトキシベンジル)−3,5−ジメチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(7.4g)のエタノール(150mL)懸濁液に、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(65mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、2−(4−メトキシベンジル)−3,5−ジメチルフェニル β−D−グルコピラノシド(5.2g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
2.13(3H,s),2.27(3H,s),3.30−3.50(4H,m),3.60−3.75(4H,m),3.80−4.00(2H,m),4.00−4.20(1H,m),4.80−4.90(1H,m),6.60−6.80(3H,m),6.85−6.95(1H,m),7.00−7.10(2H,m)
実施例38
5−シアノ−2−(4−メトキシベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
5−メトキシ−2−{4−〔2−(メトキシメチルオキシ)エチル〕ベンジル}フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに5−シアノ−2−(4−メトキシベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて、参考例74と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
3.30−3.45(1H,m),3.45−3.60(3H,m),3.69(1H,dd,J=5.9,12.2Hz),3.75(3H,s),3.91(1H,dd,J=2.2,12.2Hz),3.98(1H,d,J=15.1Hz),4.07(1H,d,J=15.1Hz),4.99(1H,d,J=7.4Hz),6.75−6.85(2H,m),7.10−7.20(2H,m),7.19(1H,d,J=7.7Hz),7.28(1H,dd,J=1.4,7.7Hz),7.49(1H,d,J=1.4Hz)実施例39
5−メトキシ−2−(4−メトキシベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
5−アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに5−メトキシ−2−(4−メトキシベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて、実施例29と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
3.30−3.55(4H,m),3.68(1H,dd,J=5.8,12.0Hz),3.74(3H,s),3.75(3H,s),3.80−4.00(3H,m),4.80−4.95(1H,m),6.50(1H,dd,J=2.4,8.4Hz),6.70−6.85(3H,m),6.93(1H,d,J=8.4Hz),7.05−7.20(2H,m)
実施例40
5−カルバモイルメチル−2−(4−エチルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
5−カルバモイル−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドの代わりに5−カルバモイルメチル−2−(4−エチルベンジル)フェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシドを用いて、実施例33と同様の方法で標記化合物を合成した。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
1.18(3H,t,J=7.5Hz),2.57(2H,q,J=7.5Hz),3.30−3.55(6H,m),3.69(1H,dd,J=5.7,12.2Hz),3.90(1H,dd,J=2.2,12.2Hz),3.92(1H,d,J=14.6Hz),4.03(1H,d,J=14.6Hz),4.93(1H,d,J=7.6Hz),6.87(1H,dd,J=1.4,7.6Hz),7.00(1H,d,J=7.6Hz),7.00−7.20(5H,m)
実施例41
5−〔3−(エトキシカルボニル)プロピルオキシ〕−2−(4−エチルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド
2−(4−エチルベンジル)−5−ヒドロキシフェニル β−D−グルコピラノシド(0.051g)及び炭酸セシウム(0.13g)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)懸濁液に、4−ブロモ酪酸エチル(0.028mL)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル分取薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:塩化メチレン/メタノール=9/1)で精製し、5−〔3−(エトキシカルボニル)プロピルオキシ〕−2−(4−エチルベンジル)フェニル β−D−グルコピラノシド(0.028g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
1.18(3H,t,J=7.6Hz),1.23(3H,t,J=7.1Hz),1.95−2.10(2H,m),2.48(2H,t,J=7.5Hz),2.57(2H,q,J=7.6Hz),3.30−3.55(4H,m),3.68(1H,dd,J=5.7,12.1Hz),3.80−4.05(5H,m),4.12(2H,q,J=7.1Hz),4.88(1H,d,J=7.4Hz),6.49(1H,dd,J=2.4,8.8Hz),6.77(1H,d,J=2.4Hz),6.92(1H,d,J=8.8Hz),7.00−7.15(4H,m)
実施例42
2−(4−メトキシベンジル)−5−メトキシメチルフェニル β−D−グルコピラノシド
2−(4−メトキシベンジル)−5−メトキシメチルフェニル 2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(0.14g)のメタノール(3mL)溶液に、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、0.047mL)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応混合物を(ベンゼンスルホニルプロピル)シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:メタノール)で精製し、2−(4−メトキシベンジル)−5−メトキシメチルフェニル β−D−グルコピラノシド(0.084g)を得た。
H−NMR(CDOD)δ ppm:
3.35(3H,s),3.30−3.55(4H,m),3.69(1H,dd,J=5.5,12.1Hz),3.74(3H,s),3.80−3.95(2H,m),4.01(1H,d,J=15.0Hz),4.35−4.45(2H,m),4.92(1H,d,J=7.4Hz),6.75−6.85(2H,m),6.90(1H,dd,J=1.4,7.7Hz),7.02(1H,d,J=7.7Hz),7.10−7.20(3H,m)
試験例1
ヒトSGLT2活性阻害作用確認試験
1)ヒトSGLT2発現プラスミドベクターの作製
SUPERSCRIPT Preamplification System(Gibco−BRL:LIFE TECHNOLOGIES)を用いて、ヒト腎臓由来のtotal RNA(Ori gene)をオリゴdTをプライマーとして逆転写し、PCR増幅用cDNAライブラリーを作製した。上記ヒト腎cDNAライブラリーを鋳型として、配列番号1及び2で示される下記のオリゴヌクレオチド0702F及び0712Rをプライマーに用い、PCR反応によりヒトSGLT2をコードするDNA断片を増幅した。増幅されたDNA断片をクローニング用ベクターpCR−Blunt(Invitrogen)にこのキットの標準法に従いライゲーションした。常法により大腸菌HB101株に導入した後、形質転換株をカナマイシン50μg/mLを含むLB寒天培地で選択した。この形質転換株の1つからプラスミドDNAを抽出精製し、配列番号3及び4で示される下記のオリゴヌクレオチド、0714Fおよび0715Rをプライマーとして用い、PCR反応によりヒトSGLT2をコードするDNA断片を増幅した。増幅されたDNA断片を制限酵素XhoI及びHindIIIで消化した後、Wizard Purification System(Promega)により精製した。この精製したDNA断片を融合化蛋白質発現用ベクターpcDNA3.1(−)Myc/His−B(Invitrogen)の対応する制限酵素部位に組み込んだ。常法により大腸菌HB101株に導入した後、形質転換株をアンピシリン100μg/mLを含むLB寒天培地で選択した。この形質転換株からプラスミドDNAを抽出精製し、ベクターpcDNA3.1(−)Myc/His−Bのマルチクローニング部位に挿入されたDNA断片の塩基配列を調べた。Wellsらにより報告されたヒトSGLT2(Am.J.Physiol.,Vol.263,pp.459−465(1992))に対し、このクローンは1塩基の置換(433番目のイソロイシンをコードするATCがGTCに置換)を有していた。この結果433番目の残基のイソロイシンがバリンに置換したクローンを得た。このカルボキシ末端側最終残基のアラニンの次から配列番号5で示されるペプチドを融合化したヒトSGLT2を発現するプラスミドベクターをKL29とした。
配列番号1 ATGGAGGAGCACACAGAGGC
配列番号2 GGCATAGAAGCCCCAGAGGA
配列番号3 AACCTCGAGATGGAGGAGCACACAGAGGC
配列番号4 AACAAGCTTGGCATAGAAGCCCCAGAGGA
配列番号5 KLGPEQKLISEEDLNSAVDHHHHHH
2)ヒトSGLT2一過性発現細胞の調製
ヒトSGLT2発現プラスミドKL29を電気穿孔法によりCOS−7細胞(RIKEN CELL BANK RCB0539)に導入した。電気穿孔法はジーンパルサーII(Bio−Rad Laboratories)を用い、OPTI−MEM I培地(Gibco−BRL:LIFE TECHNOLOGIES)500μLに対しCOS−7細胞2×10個とKL29 20μgを含む0.4cmキュベット内で0.290kV、975μFの条件下行った。遺伝子導入後、細胞を遠心分離により回収し細胞1キュベット分に対し1mLのOPTI−MEM I培地を加え懸濁した。この細胞懸濁液を96ウェルプレートの1ウェルあたり125μLずつ分注した。37℃、5%COの条件下一晩培養した後、10%ウシ胎仔血清(三光純薬(株))、100units/mLペニシリンGナトリウム(Gibco−BRL:LIFE TECHNOLOGIES)、100μg/mL硫酸ストレプトマイシン(Gibco−BRL:LIFE TECHNOLOGIES)を含むDMEM培地(Gibco−BRL:LIFE TECHNOLOGIES)を1ウェルあたり125μLずつ加えた。翌日まで培養しメチル−α−D−グルコピラノシド取り込み阻害活性の測定に供した。
3)メチル−α−D−グルコピラノシド取り込み阻害活性の測定
試験化合物をジメチルスルホキシドに溶解し、取り込み用緩衝液(140mM塩化ナトリウム、2mM塩化カリウム、1mM塩化カルシウム、1mM塩化マグネシウム、5mMメチル−α−D−グルコピラノシド、10mM2−〔4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル〕エタンスルホン酸、5mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを含む緩衝液pH7.4)で希釈し、阻害活性測定用の検体とした。ヒトSGLT2一過性発現COS−7細胞の培地を除去し、1ウェルあたり前処置用緩衝液(140mM塩化コリン、2mM塩化カリウム、1mM塩化カルシウム、1mM塩化マグネシウム、10mM2−〔4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル〕エタンスルホン酸、5mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを含む緩衝液pH7.4)を200μL加え、37℃で10分間静置した。前処置用緩衝液を除去し、再度同一緩衝液を200μL加え、37℃で10分間静置した。作製した検体525μLに7μLのメチル−α−D−(U−14C)グルコピラノシド(Amersham Pharmacia Biotech)を加え混合し、測定用緩衝液とした。対照群用に試験化合物を含まない測定用緩衝液を調製した。また試験化合物非存在下並びにナトリウム非存在下の基礎取り込み測定用に塩化ナトリウムに替えて140mMの塩化コリンを含む基礎取り込み測定用緩衝液を同様に調製した。前処置用緩衝液を除去し、各種測定用緩衝液をそれぞれ1ウェルあたり75μLずつ加え37℃で2時間静置した。測定用緩衝液を除去し、洗浄用緩衝液(140mM塩化コリン、2mM塩化カリウム、1mM塩化カルシウム、1mM塩化マグネシウム、10mMメチル−α−D−グルコピラノシド、10mM2−〔4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル〕エタンスルホン酸、5mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを含む緩衝液pH7.4)を1ウェルあたり200μLずつ加えすぐに除去した。この洗浄操作をさらに2回行い、0.2mol/L水酸化ナトリウムを1ウェルあたり75μLずつ加え細胞を可溶化した。可溶化液をピコプレート(Packard)に移し、150μLのマイクロシンチ40(Packard)を加えマイクロプレートシンチレーションカウンター トップカウント(Packard)にて放射活性を計測した。対照群の取り込み量から基礎取り込み量を差し引いた値を100%とし、取り込み量の50%阻害する濃度(IC50値)を濃度−阻害曲線から最小二乗法により算出した。その結果は以下の表1の通りである。
Figure 0004212891
試験例2
尿糖排泄促進作用確認試験
実験動物として一晩絶食したSD系ラット(SLC、雄性7週齢、180〜220g)を用いた。試験化合物10mgはエタノール300μLに懸濁または溶解させ、ポリエチレングリコール400 1.2mLおよび生理食塩水1.5mLを加えて溶解し、3.3mg/mL溶液とした。この溶解液の一部を生理食塩水:ポリエチレングリコール400:エタノール=5:4:1にて希釈し、3.3、0.33、0.033(mg/mL)の各濃度の溶解液を調製した。ラットの体重を測定し、試験化合物溶液を3mL/kgの用量(10、1、0.1mg/kg)で尾静脈内投与した。対照群用に生理食塩水:ポリエチレングリコール400:エタノール=5:4:1のみを3mL/kgの用量で尾静脈内投与した。尾静脈内投与直後に200g/Lグルコース水溶液を10mL/kgの用量(2g/kg)で経口投与した。尾静脈内投与は26G注射針および1mLシリンジを用いて行った。経口投与はラット用ゾンデおよび2.5mLシリンジを用いて行った。1群あたりの頭数は3頭とした。グルコース投与終了後から代謝ケージにて採尿を行った。採尿時間はグルコース投与後24時間とした。採尿終了後、尿量を記録し、尿中に含まれるグルコース濃度を測定した。グルコース濃度は臨床検査用キット:グルコースBテストワコー(和光純薬(株))にて定量した。尿量、尿中グルコース濃度および体重から24時間での体重200g当たりの尿糖排泄量を求めた。その結果は以下の表2の通りである。
Figure 0004212891
試験例3
急性毒性試験
試験化合物に生理食塩水:ポリエチレングリコール400:エタノール=5:4:1を加え、30mg/mLの溶解液とした。実験動物としては、4時間絶食した雄性5週齢ICR系マウス(日本クレア,29〜35g,1群5例)を用いた。上記溶解液を10mL/kg(300mg/kg)の用量で上記実験動物に皮下投与し、24時間観察した。その結果は以下の表3の通りである。
Figure 0004212891
産業上の利用可能性
本発明の前記一般式(I)で表されるグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体およびその薬理学的に許容される塩は、ヒトSGLT2活性阻害作用を有し、腎臓での糖の再吸収を抑制し過剰な糖を尿中に排泄させることにより、優れた血糖低下作用を発揮する。それ故、本発明の前記一般式(I)で表されるグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有させることにより、優れた糖尿病、糖尿病性合併症、肥満症等の高血糖症に起因する疾患の予防または治療剤を提供することができる。
また、本発明の前記一般式(II)で表される化合物は、前記一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩を製造する際の中間体として重要であり、これらの化合物を経由することにより本発明の前記一般式(I)で表される化合物およびその薬理学的に許容される塩を容易に製造することができる。
「配列表フリーテキスト」
配列番号1:合成DNAプライマー
配列番号2:合成DNAプライマー
配列番号3:合成DNAプライマー
配列番号4:合成DNAプライマー
配列番号5:ヒトSGLT2のカルボキシル末端アラニン残基に融合したペプチド
【配列表】
Figure 0004212891
Figure 0004212891

Claims (12)

  1. 一般式
    Figure 0004212891
    (式中のR1は水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(低級アルキル)アミノ基、カルバモイル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、R2は水素原子または低級アルキル基であり、R3は低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルキルチオ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキルチオ基、低級アルケニルオキシ基、アルアルキルオキシ基、ヒドロキシ低級アルケニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、アルアルキルオキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、カルバモイル基、カルバモイル低級アルキル基、アミノ基、モノ又はジ(低級アルキル)アミノ基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、但し、R1が水素原子またはヒドロキシ低級アルキル基であり、かつR2が水素原子のとき、R3は低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルキルチオ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基または低級アルコキシ低級アルキルチオ基ではなく、R 1 が低級アルコキシ基であり、かつR 2 が水素原子のとき、R 3 は低級アルキル基ではない)で表されるグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  2. 1が水素原子またはヒドロキシ低級アルキル基であり、R2が水素原子または低級アルキル基であり、R3が低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルキルチオ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキルチオ基、低級アルケニルオキシ基、アルアルキルオキシ基、ヒドロキシ低級アルケニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、アルアルキルオキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、カルバモイル基、カルバモイル低級アルキル基、アミノ基、モノ又はジ(低級アルキル)アミノ基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、但し、R1が水素原子またはヒドロキシ低級アルキル基であり、かつR2が水素原子のとき、R3は低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルキルチオ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基または低級アルコキシ低級アルキルチオ基ではない、請求項1記載のグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  3. 1が水酸基、アミノ基、モノ又はジ(低級アルキル)アミノ基、カルバモイル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、R2が水素原子または低級アルキル基であり、R3が低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルキルチオ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキルチオ基、低級アルケニルオキシ基、アルアルキルオキシ基、ヒドロキシ低級アルケニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、アルアルキルオキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、カルバモイル基、カルバモイル低級アルキル基、アミノ基、モノ又はジ(低級アルキル)アミノ基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、但し、R 1 が低級アルコキシ基であり、かつR 2 が水素原子のとき、R 3 は低級アルキル基ではない、請求項1記載のグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  4. 1が水素原子、水酸基、アミノ基、モノ又はジ(低級アルキル)アミノ基、カルバモイル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、R2が水素原子または低級アルキル基であり、R3が低級アルケニルオキシ基、ヒドロキシ低級アルケニル基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基またはカルボキシ低級アルキル基である、請求項1記載のグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  5. 1がアミノ基、モノ又はジ(低級アルキル)アミノ基、カルバモイル基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、R2が水素原子または低級アルキル基であり、R3が低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルキルチオ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキルチオ基、低級アルケニルオキシ基、アルアルキルオキシ基、ヒドロキシ低級アルケニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、アルアルキルオキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、カルバモイル基、カルバモイル低級アルキル基、アミノ基、モノ又はジ(低級アルキル)アミノ基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基である、請求項3記載のグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載のグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分と含有する医薬組成物。
  7. ヒトSGLT2活性阻害剤である請求項6記載の医薬組成物。
  8. 高血糖症に起因する疾患の予防又は治療剤である請求項7記載の医薬組成物。
  9. 高血糖症に起因する疾患が糖尿病又は糖尿病性合併症である、請求項8記載の医薬組成物。
  10. 高血糖症に起因する疾患が肥満症である、請求項8記載の医薬組成物。
  11. 高血糖症に起因する疾患の予防又は治療用の医薬組成物を製造するための、請求項1〜5の何れかに記載のグルコピラノシルオキシベンジルベンゼン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  12. 一般式
    Figure 0004212891
    (式中のR11は水素原子、保護基を有する水酸基、保護基を有するアミノ基、保護基を有するモノ(低級アルキル)アミノ基、ジ(低級アルキル)アミノ基、カルバモイル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルキル基、保護基を有するヒドロキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、R12は水素原子または低級アルキル基であり、R13は低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルキル基、保護基を有するヒドロキシ低級アルコキシ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルキルチオ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルキルチオ基、低級アルケニルオキシ基、アルアルキルオキシ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルケニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、アルアルキルオキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、カルバモイル基、カルバモイル低級アルキル基、保護基を有するアミノ基、保護基を有するモノ(低級アルキル)アミノ基、ジ(低級アルキル)アミノ基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基、カルボキシ低級アルキル基またはカルボキシ低級アルコキシ基であり、但し、R11が水素原子または保護基を有するヒドロキシ低級アルキル基であり、かつR12が水素原子のとき、R13は低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルキル基、保護基を有するヒドロキシ低級アルコキシ基、保護基を有するヒドロキシ低級アルキルチオ基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルコキシ基または低級アルコキシ低級アルキルチオ基ではなく、R 11 が水素原子であり、かつR 12 が水素原子のとき、R 13 はカルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ低級アルキル基または保護基を有するアミノ基ではなく、R 11 が低級アルコキシ基であり、かつR 12 が水素原子のとき、R 13 は低級アルキル基ではない)で表されるベンジルフェノール誘導体またはその塩。
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