JP4117482B2 - 油分離器 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒を圧縮する圧縮機に用いる油分離器の構造に関するものである。
従来、冷媒を圧縮する圧縮機に用いられる油分離器として特許文献1に記載されているような遠心式の油分離器が知られている。
図9は従来の油分離器100の構成を示すものである。油分離器100は、冷媒吐出路102に接続された内筒110と、内筒110と同軸上に配置され、内筒110よりも径が大きく、軸長の長い外筒120から構成される2重円筒構造となっている。
内筒110の外周面111と外筒120の内周面121との間は、内周面121を外径、外周面111を内径とする円筒状の流路からなる旋回流分離部130となっており、図示しない圧縮機の圧縮室から吐出された冷媒は、冷媒流入口131から旋回流分離部130に流入して旋回流Aを巻き起こす(図10参照)。
尚、図10は図9中破線B−B’で切った断面を矢印Cの方向から見た断面図である。
旋回流分離部130では、旋回流Aの遠心力で冷媒中の潤滑油が外筒120の内周面121側に移動して分離する。
そして、分離した潤滑油は外筒120の底部122に溜まり、外筒120に設けられた油流出孔123から外筒120の外部に設けられた貯油室103に排出される。
外筒120内において、内筒110の下方(内筒110と軸方向に隣接する空間)は旋回流反転室140となっており、旋回流分離部130で潤滑油が分離した冷媒の旋回流Aは、旋回流反転室140でその向きを反転させ、内筒110下端から内筒110の内部へと流入し、内筒110の上端に接続された吐出路102を通って図示しない圧縮機の吐出管から吐出される。
ところで、上記のような遠心式の油分離器では、吐出ガスの旋回流Aの流れを旋回流反転室140で反転させる際に底部122に溜まった潤滑油を巻き上げて吐出路102に運んでしまうのを防ぐため、旋回流反転室140の軸長Lを長く取る必要があった。
しかしながら、油分離器100の搭載スペース上、旋回流反転室140の軸長Lは短いほうが良い。
特開2003−13858号公報
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、旋回流反転室の軸長が短く、小型化することが可能な油分離器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するにあたり、請求項1に記載の発明は、圧縮された吐出ガスが旋回流を巻き起こすことによって吐出ガス中の潤滑油を分離する油分離器であって、吐出ガスが流入し、旋回流を巻き起こす旋回流分離部(130)と、旋回流の向きを変更し、外部へと通じる入口(112)へと旋回流を導く旋回流反転室(140)とを有し、旋回流反転室(140)の流路断面の幅が、旋回流分離部(130)の流路外径よりも大きいことを特徴とする。
これにより、旋回流反転室(140)内では、旋回流分離部(130)内に比べて旋回流の旋回半径が大きくなるので、旋回流の流速が低下し、潤滑油を巻き上げることが少なくなる。
よって、潤滑油の巻き上げを防止するために旋回流反転室(140)の軸長を長く取る必要がなくなり、旋回流反転室(140)の軸長を短くすることができ、油分離器を小型化することが可能となる。
また、請求項1に記載の発明は、旋回流分離部(130)は、外部へと通じる入口(112)が端部に設けられた内筒(110)と、内筒(110)と同軸上に配置され、内筒(110)よりも径が大きく、軸方向に長い外筒(120)の間に設けられ、旋回流反転室(140)は、外筒(120)の内部に設けられている事を特徴とする。
ところで、旋回流分離部(130)での旋回流は、乱れの少ない流れであることが望ましく(乱れが強いと径方向の速度成分が強く潤滑油の分離特性が悪くなる)、かつ流速が速いほど遠心力が強く、潤滑油の分離特性が良い。
そこで、請求項1に記載の発明は、外筒(120)は、圧縮された吐出ガスが流入する流入口(131)を有し、旋回流分離部(130)において、流入口(131)から旋回流反転室(140)に至るまで、外筒(120)の内径が徐々に小さくなり、旋回流反転室(140)に至ると外筒(120)の内径が再び大きくなっていることを特徴とする。
これにより、旋回流分離部(130)において、旋回流の旋回半径が縮小し、流速が早くなるとともに流れが整流される。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、外筒(120)には底部が設けられており、外筒(120)の側壁には底部から所定距離離れた位置に孔(123)が設けられていることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、吐出ガスが流入し、旋回流を巻き起こす旋回流分離部(130)と、旋回流の向きを変更し、外部へと通じる入口(112)へと旋回流を導く旋回流反転室(140)とを備え、旋回流によって吐出ガス中の潤滑油を分離する油分離器であって、外部へと通じる入口(112)が端部に設けられた内筒(110)と、内筒(110)の外側に配置され、一端が円筒状(124)で、他端が略球面状(125)を成す外筒(120)とを備え、内筒(110)は、円筒状の部位(124)の内部に配置され、外筒(120)は、円筒状の部位(124)に、圧縮された吐出ガスが流入する流入口(131)を有し、旋回流分離部(130)は、内筒(110)の外周面(111)と、外筒(120)の円筒状の部位(124)の内周面(121)との間に形成され、旋回流反転室(140)は、外筒(120)の球面状の部位(125)に設けられ、旋回流反転室(140)の流路断面の最大幅が、旋回流分離部(130)の流路外径よりも大きいことを特徴とする。
これにより、旋回流反転室(140)の内部形状に角が無いため、旋回流反転室(140)から内筒(110)の入口(112)に流れ込む旋回流に乱れが生じにくく、旋回流反転室(140)に溜まった潤滑油を巻き上げることが少なくなる。
ところで、旋回流反転室(140)で向きを変更した旋回流は、内筒(110)の下端に設けられた入口(112)に流入する際に、流路面積が急激に小さくなるため、圧力損失が発生する。
そこで、請求項に記載の発明では、請求項に記載の発明において、内筒(110)は、内筒(110)の端部に設けられた入口(112)近傍の径が、内筒(110)の他の部位に比べて大きくなっていることを特徴とする。
これにより、旋回流反転室(140)から内筒(110)内部に至る流路の流路面積が急激に小さくなることが無いため、上記圧力損失を低減することが可能である。
尚、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
参考例
以下、後述する本発明の第1実施形態を説明するための参考例を図1ないし図2を用いて説明する。尚、上記従来の構成と共通の箇所には同様の符号を付してある。
参考例の構成)
図1は本参考例の油分離器100が適用される圧縮機1の断面図である。
圧縮機1は、上部に冷媒吸入管2と、側壁の下部に冷媒吐出管3とが接続され、上下方向に延びる回転軸5を備えたハウジング4の内部に上から順に、モーター6、ミドルハウジング9、旋回スクロール7、固定スクロール8、オイルセパレータ100、ブロック15が配置されたものである。
冷媒吸入管2は、図示しない冷凍サイクルの蒸発器に繋がる低圧側の冷媒配管が接続されるものであり、ハウジング4の上端から突出している。
冷媒吐出管3は、図示しない冷凍サイクルの凝縮器に繋がる高圧側の冷媒配管が接続されるものであり、ハウジング4の側壁の下部から突出している。
回転軸5は、ミドルハウジング9に設けられた軸受5bと、モーター6の上部に設けられる軸受5Cによって回動自在に保持され、その下端に軸心に対して所定量だけ偏心したクランク部5aが形成されている。
モーター6は、ハウジング4の内周面に対して固定されたステータコイル6aと、ステータコイル6a内で回転するロータ6bとから構成された周知の電動機である。モーター6は、ステータコイル6aが図示しない制御装置によって通電されることによって、回転軸5を回転駆動するものである。
ミドルハウジング9は、ハウジング4内に設置され、上述した軸受5bを保持すると共に、後述する旋回スクロール7の端板部7aの背面との間に背圧室11を形成するものである。
旋回スクロール7は、円板形状の端板部7aと、端板部7aから軸方向下側に突出するように形成された渦巻き型の羽根部7bと、端板部7aの背面(軸方向上側)に形成されたボス部7cを有している。旋回スクロール7は、ボス部7cによって回転軸5のクランク部5aと接続され、回転軸5の回転に伴って公転運動するものである。
固定スクロール8は、端板部8aと、軸方向上側に突出するように形成された渦巻き型の羽根部8bとを備え、羽根部7bと羽根部8bとが噛合うと、羽根部7bと羽根部8bとの間に軸方向から見た時に三日月形に見える作動室10が複数個形成される。
そして、回転軸5が回転し、旋回スクロール7が公転運動すると、旋回スクロール7の外周において作動室10が吸入室10aに向かって開き、冷媒が作動室10に流入する。次に作動室10は、旋回スクロール7が公転する間に旋回スクロール7及び固定スクロール8の中心部に向かって縮小しながら移動し、冷媒を圧縮する。そして、作動室10が旋回スクロール7及び固定スクロール8の中心部に至ると、圧縮された冷媒は固定スクロール8の端板部8aの中心に設けられた吐出孔8cを通過して吐出室14に吐出される。
背圧室11は、ミドルハウジング9において、旋回スクロール7の端板部7aの背面に接する部位に設けられた気密室であり、この気密室の内周側と外周側は、それぞれシールリング12によってシールされている。背圧室11は、圧力制御弁13を介してオイルセパレータ100で冷媒から分離した潤滑油が供給されるものであり、潤滑油の圧力によって旋回スクロール7を背面から軸方向に付勢することにより、圧縮圧力により旋回スクロール7に加わるスラスト方向の力を打ち消して旋回スクロール7の端板部7aとミドルハウジング9の摺動損失を低減するものである。
オイルセパレータ100は、ハウジング4内において、固定スクロール8の下方に配置されたブロック15に設けられた穴によって構成される貯油室103内に配置され、内筒110と、外筒120とから構成される2重円筒構造の旋回流型油分離器である。オイルセパレータ100は、圧縮冷媒流入路101によって吐出室14に吐出された冷媒が導かれ、冷媒中の潤滑油を分離し、潤滑油が分離された冷媒を固定スクロール8の端板部8aに設けられた冷媒吐出路102を通じて吐出管3まで導くものである。オイルセパレータ100で分離された潤滑油は、貯油室103に蓄えられ、ブロック15に設けられた潤滑油供給路13aを通じて圧力制御弁13に送られる。尚、オイルセパレータ100については後に図2を用いて詳細に説明する。
圧力制御弁13は、潤滑油供給路13aから供給された潤滑油を、吸入室10aに接続された吸入圧導入路13cから導入した圧力に応じて減圧するものであり、減圧された潤滑油の圧力を、背圧流出路13bを通じて背圧室11に伝える。
図3は圧力制御弁13の構成を示すものである。圧力制御弁13は、蓋部13nと、上側ハウジング13oと、下側ハウジング13pとから構成されており、内部にピストン部13hと、第1コイルバネ13iと、ロッド13kと、ボール弁部13lと、第2コイルバネ13mとが設けられている。
蓋部13nは、側面にネジ溝を有し、上面から下面まで貫通する孔である吸入圧導入ポート13fが設けられた板状の部材である。
上側ハウジング13oは、上部に蓋部13nと嵌合する嵌合部を形成し、中部に円筒状のシリンダ−部13gを形成し、下部にシリンダー部13gよりも内径の小さい絞り部13jを形成する円筒状の部材である。尚、シリンダー部13gの側壁の下部には、外周面から内周面まで貫通する孔である背圧流出ポート13eが設けられており、絞り部13jの下半分は、外径が一回り小さくなり、内径が上から下にむかって広がるテーパ面13qを形成する。そして絞り部13jの下半分の側面はネジ溝を有している。
下側ハウジング13pは、底部13rを有する円筒形の部材である。尚、上端の内径が、一段広くなり、内周面に絞り部13jのネジ溝と嵌合する嵌合部を形成し、底部13rには、上面から下面まで貫通する孔である潤滑油流入ポート13dが設けられている。
潤滑油供給路13aは、貯油室103に蓄えられた潤滑油を圧力制御弁13に導くものであり、底部13rに設けられた潤滑油入口ポート13dに接続される。この潤滑油供給路13aは、後述するブロック15に設けられている。
吸入圧導入路13cは、吸入室10aの圧力を圧力制御弁13に導くためのものであり、蓋部13rの上部に設けられた吸入圧導入ポート13fに接続される。この吸入圧導入路13cは固定スクロール8の端板部8aを貫通し、吸入室10aに接続されている。
背圧流出路13bは、圧力制御弁13で減圧された潤滑油の圧力を背圧室11に伝えるものであり、ブロック15、固定スクロール8、ミドルハウジング9を貫通して、シリンダー部13gの側壁に設けられた背圧流出ポート13eに接続される。
シリンダー部13gは、上側ハウジング13oの上部に形成された吸入圧導入ポート13fから吸入圧が導入される部位である。
ピストン部13hは、シリンダー部13g内を上下に移動するシリンダー部13gの内周と同形状の板状の部材であり、下面にシリンダー部13gの軸方向に突出するロッド13kが接続されている。尚、ロッド13kはピストン部13hと一体に上下に移動する。
第1コイルバネ13iは、シリンダ−部13g内に配置され、ピストン部13hを下方向に付勢するコイル状のバネである。
絞り部13jは、潤滑油供給路13aから下側ハウジング13p内に供給された潤滑油を減圧するためのものであり、ピストン部13hが上下運動すると、ロッド13kの下端に接続されたボール部13lと、テーパ面13rとの隙間の大きさが変わることによって、下側ハウジング13p内に供給された潤滑油を減圧する特性が変化する。
第2コイルバネ13mは、下側ハウジング13p内に設置され、ボール弁部13lを上方向に付勢するコイル状のバネである。尚、第2コイルバネ13mがボール弁部13lを上方向に付勢する力は、第1コイルバネ13iがピストン部13hを下方向に付勢する力に比べて小さく設定されている。この第2コイルバネ13mによって、ボール弁部13lは、テーパ面13qと所定隙間を隔てて配置されている。
潤滑油入口ポート13fから高圧の潤滑油が流入すると、潤滑油の圧力はボール弁部13lとテーパ面13qとの隙間および絞り部13jを通過して減圧された後にピストン部13hを上方向に移動させようとする。また、シリンダー部13gは、吸入圧導入ポート13fから導入した吸入圧となっており、この吸入圧と、第1コイルバネ13iの弾性力とでピストン部13hを下方向に移動させようとする。
ピストン部13hが上方向に移動すると、ピストン部13hの下面に接続されたロッド13kが上方向に引き上げられ、ロッド13kの下端に接続されたボール弁部13lと、テーパ面13qとの隙間が小さくなり、潤滑油はより減圧される。潤滑油が減圧されるとピストン13hを上方向に移動させようとする圧力が減少する。
このように、圧力制御弁13は、ピストン部13hを上方向に移動させようとする圧力と、下方向に移動させようとする圧力がつりあうように潤滑油の圧力を制御している。
この結果、制御された潤滑油圧力は吸入圧よりもほぼ一定値高い圧力に維持される。そしてこの圧力は第1コイルバネ13iの力により調整することが可能である。
一方、好ましい潤滑油の圧力は、旋回スクロール7に加わる圧縮圧力により発生するスラスト力を丁度打ち消すに足る背圧圧力であるが、この圧力は吸入圧力よりもほぼ一定値高い圧力であることが分っている。これらの理由により背圧形成用潤滑油の圧力は前述の如くの特性を有する制御弁で制御されるのが好ましい。
ブロック15は鉄またはアルミなどの金属によって構成されハウジング4内部の下端部に配置される部材であり、貯油室103、圧力制御弁13、潤滑油供給路13a、背圧流出路13b、吸入圧導入路13cとが設けられている。
以下、図2を用いて本発明の油分離器であるオイルセパレータ100についてさらに詳述する。
オイルセパレータ100は、冷媒吐出路102に接続された内筒110と、内筒110と同軸上に配置され、内筒110よりも径が大きく、軸長の長い外筒120から構成される2重円筒構造となっている。尚、内筒110及び外筒120は、貯油室103の中に配置されている。
内筒110は、上端が固定スクロール8の端板部8aの背面に設けられた冷媒吐出路102に接続され、下端が開口した円筒状の部材である。
冷媒吐出路102は、固定スクロール8の端板部8a内に設けられ、冷媒吐出管3に接続されており、オイルセパレータ100で潤滑油を分離した冷媒を冷媒吐出管3に導くためのものである。
外筒120は、上端が固定スクロール8の端板部8aの背面に固定されるとともに、下端には底部122を有する円筒状の部材である。
外筒120の内壁の上部には冷媒流入口131が設けられている。この冷媒流入口131には、圧縮冷媒流入路101が外筒120の接線方向から接続されている。
また、外筒120の側壁の下方には複数個の油流し孔123が設けられている。尚、油流し孔123は、外筒120の内部と貯油室103とを連通する孔である。
内筒110の外周面111と外筒120の内周面121との間は、外筒120の内周面121を外径、内筒110の外周面111を内径とする円筒状(本参考例では螺旋状)の流路である旋回流分離部130となっており、外筒120の内部において、内筒110の下方は旋回流反転室140となっている。
尚、外筒120の径は、旋回流分離部130を成す上部の径(図2中Cで示される径)に比べて、旋回流反転室140を成す下部の径(図2中Dで示される径)の方が大きくなくなるように、徐々に大きくなっている。言い換えると、旋回流反転室140の流路断面の最大幅は、旋回流分離部130の流路外径(外筒120の上部の内径)よりも大きくなっている。
旋回流分離部130は、冷媒流入口131より冷媒と潤滑油が外筒120の接線方向に流入し、旋回流Aを巻き起こす部位である。
この旋回流分離部130では、旋回流Aの遠心力で吐出ガス中の潤滑油が外筒120の内周面121側に移動して冷媒と潤滑油が分離する。
そして、分離した潤滑油は、内周面121を伝わって底部122に溜まり、底部122近傍の円周方向に設けられた油流出孔123から貯油室103に排出される。
旋回流反転室140は、旋回流分離部130によって潤滑油が分離された冷媒の旋回流の流れを変更し、冷媒吐出路102へと通じる入口112へと導くものである。
(本参考例の効果)
以上のように、本参考例では、外筒120の径が、旋回流分離部130を成す上部の径(図2中Cで示される径)に比べて、旋回流反転室140を成す下部の径(図2中Dで示される径)の方が大きくなっている。
これにより、旋回流反転室140内では、旋回流分離部130内に比べて旋回流Aの旋回半径が大きくなる。旋回半径が大きくなると、旋回流Aの流速が低下し、底部122に溜まった潤滑油を巻き上げることが少なくなる。
よって、潤滑油の巻き上げを防止するために旋回流反転室140の軸長Lを長く取る必要がなくなり、旋回流反転室の軸長を短くすることができ、オイルセパレータ100を小型化することが可能となる。
(第実施形態)
次に本発明の第実施形態を図4を用いて説明する。尚、上述した参考例と同じ部位には同様の符号を付けた。
上述した参考例では、外筒120の径を、旋回流分離部130を成す上部の径に比べて、旋回流反転室140を成す下部の径の方が大きくなるようにしたが、本実施形態では外筒120の径を、旋回流分離部130において、冷媒流入口131から冷媒が流入する位置から旋回流反転室140に至るまで上から下に徐々に小さくなるようにし、その後旋回流反転室140に至ると上から下に徐々に大きくなるようにした。
図4は第実施形態におけるオイルセパレータ100の断面を示す図であり、外筒120の径は、旋回流分離部130の径が徐々に小さくなっている。具体的には、旋回流分離部130上部の径D1に比べて旋回流分離部130下部の径D2が小さくなっている。そして、旋回流反転室140に至ると、外筒120の径Cは徐々に大きくなっている。
(本実施形態の効果)
本実施形態でも、上述した参考例と同様、旋回流反転室140内で旋回流分離部130内に比べて旋回流Aの旋回半径が大きくなので、旋回流Aの流速が低下し、底部122に溜まった潤滑油を巻き上げることが少なくなる。
ところで、旋回流分離部130での旋回流Aは、乱れの少ない流れであることが望ましく(乱れが強いと径方向の速度成分が強く潤滑油の分離特性が悪くなる)、かつ流速が速いほど遠心力が強く分離特性が良い。
本実施形態では、旋回流分離部130において、冷媒流入口131から冷媒が流入する位置から旋回流反転室140に至るまで徐々に小さくなるので、旋回流Aの流路が縮小し、流速が早くなるとともに流れが整流される。よって、旋回流分離部130において優れた分離特性を発揮する。
次に第実施形態の変形例を図5及び図6を用いて説明する。
図5で示す変形例は、第実施形態において、油流出孔123が、底部122から所定距離離Eだけ上側に離れた位置に設けられている。
底部122に溜まる潤滑油は、旋回流Aの影響によって外筒120の内周面121をある程度這い上がる。このため、油流出孔123は外筒120の下端部に設けられる必要はなく、底部122から所定距離Eだけ上側に設けてもよい。これにより、貯油室103に蓄えられた潤滑油の量が多くなっても油流出孔123を通じて外筒120内に流れ込むことがなく、貯油室103により多くの潤滑油を貯めることが可能となる。
また、図6で示す変形例は、第実施形態において、内筒110下端部の入口112近傍の径が上から下に向かって徐々に大きくなっている。
旋回流反転室140で向きを変更した旋回流Aは、内筒110の入口112に流入する際に、流路面積が急激に小さくなるため、圧力損失が発生する。図6に示す変形例は、この圧力損失を低減するために、内筒110の入口112近傍の径を、上から下に向かって大きくなるようにしたものである。
これにより、旋回流反転室140から内筒110内部に至る流路の流路面積が急激に小さくなることが無いため、上記圧力損失を低減することが可能である。
(第の実施形態)
次に本発明の第の実施形態を、図7を用いて説明する。尚、上述した参考例と同じ部位には同様の符号を付けた。
の実施形態の外筒120は、上半分が円筒状(図7中の符号124で指し示す部位)で、下半分が球面状(図7中の符号125で指し示す部位)である。旋回流分離部130は、内筒110の外周面111と、外筒120の円筒状の部位(124)の内周面121との間に形成されている。また、旋回流反転室140は、外筒120の球面状の部位(125)の内周面121によって形成されている。
また、本実施形態においても、旋回流反転室140の流路断面の最大幅が、旋回流分離部130の内径よりも大きくなるように、外筒120の球面状の部位124の最大幅Cが、円筒状の部位125の内径Dよりも大きくなっている。
尚、油流出孔123は、旋回流反転室140の球面状の部位124の幅が最大となる位置に設けられている。また、第実施形態と同様、旋回流分離部130をなす円筒状の部位124の内径は、上から下に向かって徐々に小さくなっている。
本実施形態によると、旋回流反転室140が球面状をなしているので、旋回流反転室140内の流路に角が無いため、旋回流反転室140から入口112に流れ込む旋回流Aに乱れが生じにくく、旋回流反転室140に溜まった潤滑油を巻き上げることが少なくなる。よって旋回流反転室140の軸長を短くすることが可能であり、全体形状を小型化することが可能である。
また、外筒120の下半分が球面状をなしているので、内周面121を潤滑油が這い上がる高さが高くなる。よって油流出孔123をより高い位置に設置することができ、第1ないし第実施形態に比べて貯油室103の貯油量の増大させることができる。
次に第実施形態の変形例を図8を用いて説明する。
図8(a)は第実施形態を倒立配置したものである。オイルセパレータを倒立して配置した場合、図9に示すような従来の2重円筒状のオイルセパレータでは、分離した潤滑油を安定して貯める部位が無いため倒立配置は不可能である。
しかし、本発明によれば、旋回流分離部130から旋回流反転室140に至るまでに外筒120の径が広がっており、外筒120が広がった部分126に潤滑油を貯めることができ、油流出孔123を上記外筒120が広がった部分126に設けることで、オイルセパレータとして十分な機能を発揮することが可能である。
図8(b)は第実施形態を横置き配置したものである。旋回流反転室140に残存する旋回流により、潤滑油は旋回流反転室140の球面状の部位125の最大径部分に多く集ってくる。よって最大径の部分に油流出孔123を設けることで、横置き配置してもオイルセパレータとして十分な機能を発揮することが可能である。
また、旋回流の発生方法も、旋回流を発生されることが可能であれば、どのようなものであってもよい。
本発明の実施形態を説明するための参考例において、油分離器100が適用される圧縮機1の断面図である。 参考例におけるオイルセパレータ100の構成を示す断面図である。 圧力制御弁13の構成をしめすものである。 実施形態におけるオイルセパレータ100の構成を示す断面図である。 実施形態の変形例を示す断面図である。 実施形態の変形例を示す断面図である。 実施形態におけるオイルセパレータ100の構成を示す断面図である。 実施形態の変形例を示す断面図である。 従来のオイルセパレータの構成を示す断面図である。 旋回流の発生する原理を示す図である。
符号の説明
100…オイルセパレータ、110…内筒、120…外筒、122…底部、123…油流出孔、130…旋回流分離部、140…旋回流反転室、14…吐出室。

Claims (4)

  1. 圧縮された吐出ガスが旋回流を巻き起こすことによって前記吐出ガス中の潤滑油を分離する油分離器であって、
    前記吐出ガスが流入し、前記旋回流を巻き起こす旋回流分離部(130)と、
    前記旋回流の向きを変更し、外部へと通じる入口(112)へと旋回流を導く旋回流反転室(140)とを有し、
    前記旋回流反転室(140)の流路断面の最大幅が、前記旋回流分離部(130)の流路外径よりも大きく、
    前記旋回流分離部(130)は、前記外部へと通じる入口(112)が端部に設けられた内筒(110)と、前記内筒(110)と同軸上に配置され、前記内筒(110)よりも径が大きく、軸方向に長い外筒(120)の間に設けられ、
    前記旋回流反転室(140)は、前記外筒(120)の内部に設けられており、
    前記外筒(120)は、圧縮された吐出ガスが流入する流入口(131)を有し、
    前記旋回流分離部(130)において、前記流入口(131)から前記旋回流反転室(140)に至るまで、前記外筒(120)の内径が徐々に小さくなり、前記旋回流反転室(140)に至ると前記外筒(120)の内径が再び大きくなっていることを特徴とする油分離器。
  2. 前記外筒(120)には底部が設けられており、前記外筒(120)の側壁には前記底部から所定距離離れた位置に孔(123)が設けられていることを特徴とする請求項に記載の油分離器。
  3. 吐出ガスが流入し、旋回流を巻き起こす旋回流分離部(130)と、前記旋回流の向きを変更し、外部へと通じる入口(112)へと前記旋回流を導く旋回流反転室(140)とを備え、前記旋回流によって前記吐出ガス中の潤滑油を分離する油分離器であって、
    前記外部へと通じる入口(112)が端部に設けられた内筒(110)と、
    前記内筒(110)の外側に配置され、一端が円筒状(124)で、他端が略球面状(125)を成す外筒(120)とを備え、
    前記内筒(110)は、前記円筒状の部位(124)の内部に配置され、
    前記外筒(120)は、前記円筒状の部位(124)に、圧縮された吐出ガスが流入する流入口(131)を有し、
    前記旋回流分離部(130)は、前記内筒(110)の外周面(111)と、前記外筒(120)の前記円筒状の部位(124)の内周面(121)との間に形成され、
    前記旋回流反転室(140)は、前記外筒(120)の前記球面状の部位(125)に設けられ、
    前記旋回流反転室(140)の流路断面の最大幅が、前記旋回流分離部(130)の流路外径よりも大きいことを特徴とする油分離器。
  4. 前記内筒(110)は、前記内筒(110)の端部に設けられた前記入口(112)近傍の径が、前記内筒(110)の他の部位に比べて大きくなっていることを特徴とする請求項に記載の油分離器。
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