JP3902328B2 - Vehicle occupant protection device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、事故時にエアバッグ等を必要に応じて展開して乗員を保護する乗員保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の車両用乗員保護装置を図2に基づいて以下に説明する。
すなわち、車載バッテリ1の出力電圧はイグニッションスイッチ2を介して昇圧回路3に供給されて昇圧された後に、その昇圧電圧によってバックアップコンデンサ4が充電される。また、加速度センサ5からの出力である加速度信号に基づいてマイクロコンピュータ6が重大事故であると判断すると、マイクロコンピュータ6はスイッチ回路7をオンしてスクイブ8に、バックアップコンデンサ4に充電されていた電力を放電して、エアバッグ等を展開する。このとき機械式加速度スイッチ9は当然オンしている。
【0003】
次に、マイクロコンピュータ6の電源回路系について説明する。
イグニッションスイッチ2がオンされると、回路系の電源回路10は、逆流防止用ダイオード11を介して車載バッテリ1から給電され、一定電圧V0 をマイクロコンピュータ6に供給し、マイクロコンピュータ6のプログラム動作が開始される。その後、マイクロコンピュータ6は、電源回路10に車載バッテリ1から給電されていることを第1抵抗分割回路12を介して、マイクロコンピュータ6に内蔵された第1A/Dコンバータ6aが読み取ることによって検出する。また一方で、イグニッションスイッチ2がオフされた(またはそれと同等な断線)ことを、第2抵抗分割回路13を介して、マイクロコンピュータ6に内蔵された第2A/Dコンバータ6bが読み取ることによってバッテリ電圧を入力することによって検出し、切換えトランジスタ14をオンする。それによって、電源回路10は、車載バッテリ1からの給電に換えて、バックアップコンデンサ4からの給電に切り換え、その給電電圧が、例えば29Vから6Vにまで低下するまで持続され、6Vに達すると、マイクロコンピュータ6は、加速度センサ5からの如何なる加速度信号に対してもスイッチ回路7をオンすることを禁止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記に示す車両用乗員保護装置にあっては、イグニッションスイッチがオフされたときに、マイクロコンピュータがそのオフを検出できない場合、例えば第2抵抗分割回路からの出力電圧を入力するA/Dコンバータの入力段がオープン故障している場合には、そのイグニッションスイッチがオフされているのか否かの判断ができないという問題点があった。
【0005】
そこで、この発明は、上記問題点に着目してなされたもので、イグニッションスイッチのオフを確実に検出できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この車両用乗員保護装置に係る第1の発明は、車載バッテリの出力をイグニッションスイッチを介して入力する昇圧回路の出力によって充電されるバックアップコンデンサと、該バックアップコンデンサに充電された電荷を、トリガ信号の供給を受けてスクイブに供給するスイッチ回路と、加速度信号に基づいて衝突の規模を判断し、必要に応じて前記トリガ信号を出力するマイクロコンピュータと、前記イグニッションスイッチを介して前記車載バッテリから給電されると共に、前記バックアップコンデンサから給電されて、前記マイクロコンピュータに定電圧を供給する電源回路とを備えた車両用乗員保護装置において、前記マイクロコンピュータは、前記イグニッションスイッチの出力側の電圧、前記電源回路の入力側の電圧及び前記バックアップコンデンサの出力側の電圧を入力し、前記電源回路の入力側の電圧と前記バックアップコンデンサの出力電圧とが等しくなり、かつ電源回路の入力側の電圧が所定電圧を下回ったとき前記トリガ信号の出力を禁止することを特徴とする。
【0007】
第2の発明は、第1の発明におけるマイクロコンピュータは、前記イグニッションスイッチの出力側の電圧、前記電源電圧の入力側の電圧及び前記バックアップコンデンサの充電電圧を入力し、前記電源回路の入力側の電圧と前記バックアップコンデンサの出力電圧とが等しくなり、かつ電源回路の入力側の電圧が所定電圧を下回ったとき、ならびに前記イグニッションスイッチの出力側の電圧が所定電圧を下回り、かつ前記電源回路の入力側電圧が所定電圧を下回ったとき、前記トリガ信号の出力を禁止し、また前記イグニッションスイッチの出力側の電圧が所定値を上回ったとき、または前記バックアップコンデンサの出力電圧が所定値を上回ったとき前記トリガ信号の作成を可能状態にすることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明による実施の形態1.を図1に基づいて説明する。
なお、図1において、図2に示したものと同一構成のもの、またはそれと均等なものには同一符号を付してその詳細説明は省略する。
すなわち、図1において、20はマイクロコンピュータで、図2のマイクロコンピュータ6に対して第3A/Dコンバータ20cが追加されているものである。第1A/Dコンバータ20a及び第2A/Dコンバータ20bは、図2に示す第1A/Dコンバータ6a及び第2A/Dコンバータ6bと同一の物で、符号のみ異なる。また、前記マイクロコンピュータ20は、従来のマイクロコンピュータ6と同様に、イグニッションスイッチ2がオンされると、回路系の電源回路10によって一定電圧V0 がマイクロコンピュータ20に供給され、プログラム動作が開始される。
【0009】
その後、マイクロコンピュータ20は、電源回路10に車載バッテリ1から給電されていることを、第1及び第3抵抗分割回路12,21を介して、マイクロコンピュータ20に内蔵された第1及び第3A/Dコンバータ20a,20cが読み取り検出すると、加速度センサ5からの加速度信号に基づいて衝突判断を行い、必要に応じてスイッチ回路7のオンを可能にする。
【0010】
また一方で、イグニッションスイッチ2がオフされた(またはそれと同等な断線でもよい)ことを、第2抵抗分割回路13を介して、マイクロコンピュータ20に内蔵された第2A/Dコンバータ20bが読み取ることによってバッテリ電圧を入力して検出し、またこの第2抵抗分割回路13から第2A/Dコンバータ20bに供給される電圧は、比較回路22にも入力され、この入力された電圧が基準電圧22aを下回った場合、イグニッションスイッチ2がオフされたとして、切換えトランジスタ14をオンする。この比較回路22の基準電圧22aの入力端子は、ダイオード23を介してマイクロコンピュータ20に接続されている。
それによって、電源回路10は、車載バッテリ1からの給電に換えて、バックアップコンデンサ4からの給電に切り換える。また第2A/Dコンバータ20bへの供給電圧が低下し、かつ第1及び第3A/Dコンバータ20a,20cの電圧が等しくなったとき、第1A/Dコンバータ20aに供給される電圧をモニタし、第1A/Dコンバータ20aへの給電電圧が、例えば29Vから6Vにまで低下すると、マイクロコンピュータ20は、加速度センサ5からの如何なる加速度信号の供給に対してもスイッチ回路7をオンすることを禁止する。
【0011】
第3抵抗分割回路21は、前記バックアップコンデンサ4の充電電圧を抵抗分割してマイクロコンピュータ20の第3A/Dコンバータ20cに供給する。22は比較回路で、イグニッションスイッチ2のオン、オフを判断する基準電圧22a、例えば6Vを有して、前記第2抵抗分割回路13からの出力電圧がその基準電圧22aを下回ると、イグニッションスイッチ2がオフされたと判断して切換えトランジスタ14をオンせしめるための信号を出力する。
【0012】
次に上記構成の作用説明を行う。
(全て正常に作動するとき)
イグニッションスイッチ2がオンされることによって、マイクロコンピュータ20は電源回路10から一定電圧V0の供給を受け、第1A/Dコンバータ20aが所定値以上の電圧を読み取ると、前記マイクロコンピュータ20は、プログラム動作を開始し、加速度センサ5から供給される加速度信号に基づいて衝突判断を行い、必要に応じてスイッチ回路7をオンし、バックアップコンデンサ4からスクイブ8に点火電流を供給する。
【0013】
また一方で、イグニッションスイッチ2がオフされるにともなって(またはそれと同等な断線でもよい)、第2抵抗分割回路13から比較回路22に供給される電圧が、基準電圧22aを下回った場合、比較回路22は出力をローレベルに切り換えて、電源回路10は、車載バッテリ1からの給電に換えて、バックアップコンデンサ4からの給電に切り換え、マイクロコンピュータ20の診断機能の作動維持の長時間化を図る。
さらに、この第2抵抗分割回路13からの電圧はマイクロコンピュータ20の第2A/Dコンバータ20b供給され、マイクロコンピュータ20によってイグニッションスイッチ2がオフされたことを認識しダイオード23を介し、ハイレベル信号を供給し、基準電圧22aよりも高い電圧に切換えることによって、切換えトランジスタ14をオンさせる。更にバックアップコンデンサ4の電圧が下がり、電源回路10への20aの入力電圧が例えば6V以下を読みとったり、加速度センサ5からの如何なる加速度信号の供給に対してもスイッチ回路7をオンすることを禁止する。
【0014】
(第2A/Dコンバータ20bの入力端子が故障してマイクロコンピュータ20が中間電位を読み取っているとき)
イグニッションスイッチ2がオフされることによって本来は第2抵抗分割回路13からマイクロコンピュータ20に供給される電圧が所定値以下に低下するはずであるが、第2A/Dコンバータ20bが故障しているとマイクロコンピュータ20は、中間電位しか読み取れない。一方この第2抵抗分割回路13からの出力は、比較回路22に入力されるので、基準電圧22aを下回わると、切換えトランジスタ14がオンして、バックアップコンデンサ4に充電されていた電力を車載バッテリ1からの電力に換えて電源回路10に供給する。これによって第1及び第2A/Dコンバータ20a,20bの入力電圧が等しくなるので、イグニッションスイッチがオフされたと認識し、20aの電圧が例えば6V以下となった時、マイクロコンピュータ20は加速度センサ5からの如何なる加速度信号の供給に対してもスイッチ回路7をオンすることを禁止する。
【0015】
また一方で、イグニッションスイッチ2がオンされると、比較回路22は、第2抵抗分割回路13からの電圧が基準電圧22aを越えるので、切換えトランジスタ14をオフする。その後、マイクロコンピュータ20は電源回路10から一定電圧V0の供給を受け、さらに第1A/Dコンバータ20aと第3A/Dコンバータ20cが等しくならなくなることを読み取ると、前記マイクロコンピュータ20は、プログラム動作を開始する。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、マイクロコンピュータのA/Dコンバータの機能(オープン故障)が失われていても確実に切り換えスイッチをオンでき、さらに点火信号の作成を禁止できるという効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の回路ブロック説明図である。
【図2】従来装置の回路ブロック説明図である。
【符号の説明】
1 車載バッテリ
2 イグニッションスイッチ
4 バックアップコンデンサ
5 加速度センサ
7 スイッチ回路
10 電源回路
20 マイクロコンピュータ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an occupant protection device that protects an occupant by deploying an air bag or the like as needed in an accident.
[0002]
[Prior art]
A conventional vehicle occupant protection device of this type will be described below with reference to FIG.
That is, the output voltage of the on-vehicle battery 1 is supplied to the
[0003]
Next, the power supply circuit system of the
When the ignition switch 2 is turned on, the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the vehicle occupant protection device described above, when the ignition switch is turned off, if the microcomputer cannot detect the off, for example, an A / D that inputs the output voltage from the second resistance divider circuit. When the input stage of the converter has an open failure, there is a problem that it cannot be determined whether or not the ignition switch is turned off.
[0005]
Therefore, the present invention has been made paying attention to the above problems, and an object thereof is to make it possible to reliably detect the ignition switch being turned off.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the vehicle occupant protection device, a backup capacitor that is charged by an output of a booster circuit that inputs an output of a vehicle-mounted battery via an ignition switch, and a charge that is charged in the backup capacitor are converted into a trigger signal. A switch circuit that supplies power to the squib, a microcomputer that determines the scale of a collision based on an acceleration signal, and outputs the trigger signal as necessary, and power is supplied from the in-vehicle battery via the ignition switch And a vehicle occupant protection device including a power supply circuit that is supplied with power from the backup capacitor and supplies a constant voltage to the microcomputer, wherein the microcomputer includes a voltage on an output side of the ignition switch, the power supply The voltage on the input side of the circuit and said When the voltage on the output side of the backup capacitor is input, the voltage on the input side of the power supply circuit is equal to the output voltage of the backup capacitor, and when the voltage on the input side of the power supply circuit falls below a predetermined voltage, the trigger signal Is prohibited from being output.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, the microcomputer according to the first aspect inputs the output side voltage of the ignition switch, the input side voltage of the power supply voltage, and the charging voltage of the backup capacitor, and the input side of the power supply circuit. When the voltage is equal to the output voltage of the backup capacitor and the voltage on the input side of the power supply circuit is lower than the predetermined voltage, and the voltage on the output side of the ignition switch is lower than the predetermined voltage, and the input of the power supply circuit When the side voltage falls below a predetermined voltage, the output of the trigger signal is prohibited, and when the voltage on the output side of the ignition switch exceeds a predetermined value, or when the output voltage of the backup capacitor exceeds a predetermined value The trigger signal can be created.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiment 1 FIG.
Embodiment 1 of the Invention Will be described with reference to FIG.
In FIG. 1, the same components as those shown in FIG. 2 or the equivalent components thereof are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
That is, in FIG. 1, 20 is a microcomputer, and a third A /
[0009]
Thereafter, the
[0010]
On the other hand, the second A /
Accordingly, the
[0011]
The third resistance dividing circuit 21 resistance-divides the charging voltage of the backup capacitor 4 and supplies it to the third A /
[0012]
Next, the operation of the above configuration will be described.
(When everything works normally)
When the ignition switch 2 is turned on, the
[0013]
On the other hand, when the ignition switch 2 is turned off (or it may be an equivalent disconnection), the voltage supplied from the second
Further, the voltage from the second
[0014]
(When the input terminal of the second A /
When the ignition switch 2 is turned off, the voltage supplied from the second
[0015]
On the other hand, when the ignition switch 2 is turned on, the
[0016]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even if the function (open failure) of the A / D converter of the microcomputer is lost, it is possible to reliably turn on the changeover switch and further to inhibit the generation of the ignition signal. Demonstrated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of a circuit block according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a circuit block diagram of a conventional device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Vehicle-mounted battery 2 Ignition switch 4
Claims (2)
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1998
- 1998-05-22 JP JP14197098A patent/JP3902328B2/en not_active Expired - Fee Related
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