JP3799093B2 - Resin granules and medical preparations containing the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有効成分としてシロスタゾールを含有した樹脂粒状物、医療用材料及び前記樹脂粒状物を含有し特に経口製剤として用いられる医薬製剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
シロスタゾールは、高い血小板凝集抑制作用を示すほか、ホスホジエステラーゼ阻害作用、抗潰瘍作用、降圧作用、消炎作用などを有することから、抗血栓剤、脳循環改善剤、消炎剤、抗潰瘍剤、降圧剤、抗喘息剤、さらにホスホジエステラーゼ阻害剤として広く用いられている。
【0003】
シロスタゾールは、通常、これに賦形剤その他の成分を加えて打錠した錠剤の形態で使用され、経口投与される。
しかしながら、錠剤は生体内で速やかに崩壊するため、短時間に大量のシロスタゾールが生体内に放出され、頭痛、頭重感、疼痛などの副作用をひき起こすおそれがあった。
【0004】
本発明の主たる目的は、上述の問題点を解決し、シロスタゾールの必要量だけを長時間にわたって生体内に持続的に放出することができる樹脂粒状物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく、シロスタゾールを高分子材料と複合化することを検討した結果、エチレン−ビニルアルコール共重合体にシロスタゾールを5〜90重量%の割合で含有させ、粒子径を2000μm以下に調製することにより、シロスタゾールの生体内への放出速度を任意に制御でき、その結果シロスタゾールの長時間にわたる生体内への持続的な放出が可能になるという新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明の樹脂粒状物は、エチレン−ビニルアルコール共重合体にシロスタゾールを5〜90重量%の割合で含有させた、粒子径が2000μm以下の粒状物であることを特徴とする。
上記エチレン−ビニルアルコール共重合体は、生体に対して高い安全性と安定性とを有しており、種々の医療材料などにも使用されているものである。一方、シロスタゾールはエチレン−ビニルアルコール共重合体への分散性にすぐれているので、高温で相溶することができ、これを冷却することにより任意の割合で固形物を得ることができる。
【0007】
本発明の前記樹脂粒状物は単独で、あるいは慣用の製剤担体と混合することにより、医療製剤として使用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
エチレン−ビニルアルコール共重合体におけるエチレンの含有率は、樹脂粒状物の加工法などに応じて適宜決定することができるが、通常は27〜70モル%、好ましくは38〜47モル%、特に好ましくは44〜47モル%である。エチレンの含有率が27モル%を下回ると、後述する溶融法における加工性が低下する。一方、エチレン含有率が70モル%を超えると、シロスタゾールのエチレン−ビニルアルコール共重合体への相溶性が悪くなる。
【0009】
また、エチレン−ビニルアルコール共重合体の重合度は、数平均重合度で5000〜100000、好ましくは10000〜50000、特に好ましくは12000〜40000が適当である。また、必要に応じて、生体に安全な各種の可塑剤や安定剤、二次可塑剤、滑剤などを添加してもよい。
また、エチレン−ビニルアルコール共重合体の融点は、通常120〜200℃、好ましくは140〜191℃、特に好ましくは160〜175℃である。融点が120℃を下回ると、シロスタゾールの溶解性および分散性が悪くなり、200℃を超えると、後述する溶融法による製造時にシロスタゾールが分解するおそれがあり、かつ加工性に劣り、さらに溶融法による製造時にエチレン−ビニルアルコール共重合体が変色するおそれもある。
【0010】
シロスタゾールの含有量は、通常、約5〜90重量%、好ましくは20〜85重量%、なかんづく30〜85%、特に好ましくは40〜85重量%、さらに好ましくは約60〜85重量%である。シロスタゾールの含有量が5重量%よりも低いと、過度の徐放化により期待される経口吸収が得られない。一方、シロスタゾールの含有量が90重量%を超えると、徐放効果が認められず、頭痛等の副作用の抑制が期待できない。
【0011】
また、シロスタゾールを含有した樹脂粒状物の粒径は2000μm以下、好ましくは1000μm以下、特に好ましくは600μm以下である。具体的には、粒子径が75〜250μm、好ましくは75〜150μm、特に好ましくは75〜105μmである。粒径が2000μmを超えると、粒子内部からのシロスタゾールの放出が過度に抑制され、目的とするシロスタゾールの経口吸収が期待できず、好ましくない。
【0012】
次に、本発明の樹脂粒状物を製造するためには、エチレン−ビニルアルコール共重合体とシロスタゾールとを溶融状態で混合して成形する、いわゆる溶融法が採用される。溶融は、シロスタゾールが分解せずにエチレン−ビニルアルコール共重合体に均一に分散するようにしなければならない。そのため、シロスタゾールの分解温度(約240℃)以下の温度にてエチレン−ビニルアルコール共重合体が溶融するように、140〜210℃、好ましくは160〜185℃、特に好ましくは165〜180℃で上記樹脂を溶融させる。なお、必要に応じて、溶融、成形などの作業を無酸素雰囲気中で行えば、シロスタゾールや樹脂の酸化を防止できる。また、エチレン−ビニルアルコール共重合体中の水分は可能な限り除去しておくことがシロスタゾールや樹脂の安定性や成型品の性状の点から好ましい。
【0013】
溶融成形には各種の成形法が採用可能であり、例えば押出成形により棒状、液滴状またはシート状の成形物を得ることができる。また、射出成形法も使用することができる。
成形後、成形物を粉砕機で粉砕し、ついで必要に応じて分級して所定の粒子径に調整する。使用する粉砕機、粉砕条件等は目的とする粒子径等に応じて適宜決定することができる。
【0014】
溶融成形における成形品からのシロスタゾールの放出制御は、エチレン−ビニルアルコール共重合体中のシロスタゾールの含有量、使用するエチレン−ビニルアルコール共重合体のエチレン含量やケン化度などを変化させることによって行うことができる。また、エチレン−ビニルアルコール共重合体に可塑剤、安定剤、二次可塑剤、滑剤等の添加剤を必要に応じて適宜配合することによっても、シロスタゾールの放出制御が可能である。
【0018】
シロスタゾールを含有した本発明の樹脂粒状物は、主に経口製剤として、粒状物のまま直接、あるいは慣用の製剤担体と混合してカプセル、錠剤、顆粒剤、懸濁液などの種々の投与形態で動物および人に投与することができる。また、経口製剤のほか、坐薬の形態でも使用可能である。
錠剤、カプセルなどの経口製剤は常法に従って調製される。すなわち、錠剤は本発明の樹脂粒状物をゼラチン、澱粉、乳糖、ステアリン酸マグネシウム、滑石、アラビアゴムなどの賦形剤と混合し、賦形される。カプセル剤は、本発明の樹脂粒状物を不活性な製剤充填剤、希釈剤などと混合し、硬質ゼラチンカプセル、軟質カプセルなどに充填される。
【0019】
投与されるべき樹脂粒状物の量は特に限定がなく、広い範囲から適宜選択されるが、シロスタゾールの初期の効果を発揮させるためには、シロスタゾール換算で1日に体重1kgあたり0.06〜10mgとするのがよい。また、投与形態中にはシロスタゾールを1〜500mg含有するように樹脂粒状物を混合し、投与は1日1回程度とするのがよい。
【0021】
以上詳述したことから明らかなように、本発明は以下の実施態様を包含する。
(1) エチレン−ビニルアルコール共重合体にシロスタゾールを5〜90重量%の割合で含有させた、粒子径が2000μm以下の樹脂粒状物。
(2) シロスタゾールの含有量が20〜85重量%である上記(1) 記載の樹脂粒状物。
【0022】
(3) シロスタゾールの含有量が30〜85重量%である上記(2) 記載の樹脂粒状物。
(4) シロスタゾールの含有量が40〜85重量%である上記(3) 記載の樹脂粒状物。
(5) シロスタゾールの含有量が60〜85重量%である上記(4) 記載の樹脂粒状物。
【0023】
(6) 粒子径が600μm以下である上記(5) 記載の樹脂粒状物。
(7) 粒子径が75〜250μmである上記(6) 記載の樹脂粒状物。
(8) 粒子径が75〜150μmである上記(7) 記載の樹脂粒状物。
(9) 粒子径が75〜105μmである上記(8) 記載の樹脂粒状物。
(10)粒子径が600μm以下である上記(1) 〜(4) のいずれかに記載の樹脂粒状物。
【0024】
(11)粒子径が75〜250μmである上記(10)記載の樹脂粒状物。
(12)粒子径が75〜105μmである上記(11)記載の樹脂粒状物。
(13)エチレン−ビニルアルコール共重合体とシロスタゾールとが溶融状態で混合された上記(1) 〜(12)のいずれかに記載の樹脂粒状物。
(14)溶融温度が165〜180℃である上記(13)記載の樹脂粒状物。
【0025】
(15)シロスタゾールの含有量が60〜85重量%である上記(14) 記載の樹脂粒状物。
(16)エチレン−ビニルアルコール共重合体におけるエチレンの含有量が44〜47モル%である上記(15)記載の樹脂粒状物。
(17)エチレン−ビニルアルコール共重合体の数平均重合度が12000〜40000である上記(16)記載の樹脂粒状物。
【0027】
( 18 )上記( 1 )項記載の樹脂粒状物単独あるいは慣用の製剤担体と混合した医療製剤。
【0028】
【実施例】
実施例1
シロスタゾール60gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールES−G 110A」、エチレン含量:47モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)60gを混合し、混合物を混練押出機(Custom Scientific Instruments Inc.製のCS-194A 型) にて押出温度165℃で押出成形した。成形物を小型粉砕機( 井内盛栄堂製のSM-1型) にて粉砕して、シロスタゾールを50重量%含有した粒状物を得た。
実施例2
実施例1で得られた粒状物(シロスタゾール50重量%含有物)を、JIS 規格の各種篩を用いて粒度範囲が355〜500μm、250〜355μm、150〜250μm、105〜150μm、75〜105μm、75μm以下およびそれ以外の粒度のものに分級した。
実施例3
シロスタゾール48gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールES−G 110A」、エチレン含量:47モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)72gを混合し、押出温度165℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを40重量%含有した粒状物を得た。
実施例4
実施例3で得られた粒状物(シロスタゾール40重量%含有物)を、粒度範囲が105〜150μm、75〜105μm、75μm以下およびそれ以外の粒度のものに分級した。
実施例5
シロスタゾール36gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールES−G 110A」、エチレン含量:47モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)84gを混合し、押出温度165℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを30重量%含有した粒状物を得た。
実施例6
実施例5で得られた粒状物(シロスタゾール30重量%含有物)を、粒度範囲が105〜150μm、75〜105μm、75μm以下およびそれ以外の粒度のものに分級した。
実施例7
シロスタゾール24gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールES−G 110A」、エチレン含量:47モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)96gを混合し、押出温度165℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを20重量%含有した粒状物を得た。
実施例8
シロスタゾール12gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールES−G 110A」、エチレン含量:47モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)108gを混合し、押出温度165℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを10重量%含有した粒状物を得た。
実施例9
シロスタゾール6gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールES−G 110A」、エチレン含量:47モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)114gを混合し、押出温度165℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを5重量%含有した粒状物を得た。
実施例10
シロスタゾール72gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールES−G 110A」、エチレン含量:47モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)48gを混合し、押出温度165℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを60重量%含有した粒状物を得た。
実施例11
実施例10で得られた粒状物(シロスタゾール60重量%含有物)を、粒度範囲が75〜105μm、75μm以下およびそれ以外の粒度のものに分級した。
実施例12
シロスタゾール84gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールES−G 110A」、エチレン含量:47モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)36gを混合し、押出温度170℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを70重量%含有した粒状物を得た。
実施例13
実施例12で得られた粒状物(シロスタゾール70重量%含有物)を、粒度範囲が75〜105μm、75μm以下およびそれ以外の粒度のものに分級した。
実施例14
シロスタゾール96gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールES−G 110A」、エチレン含量:47モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)24gを混合し、押出温度170℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを80重量%含有した粒状物を得た。
実施例15
実施例14で得られた粒状物(シロスタゾール80重量%含有物)を、粒度範囲が75〜105μm、75μm以下およびそれ以外の粒度のものに分級した。
実施例16
シロスタゾール108gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールES−G 110A」、エチレン含量:47モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)12gを混合し、押出温度170℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを90重量%含有した粒状物を得た。
実施例17
実施例16で得られた粒状物(シロスタゾール90重量%含有物)を、粒度範囲が75μm以下およびそれ以外の粒度のものに分級した。
実施例18
シロスタゾール48gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールEP−E 105A」、エチレン含量:44モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)72gを混合し、押出温度170℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを40重量%含有した粒状物を得た。
実施例19
実施例18で得られた粒状物(シロスタゾール40重量%含有物)を、粒度範囲が75〜105μmおよびそれ以外の粒度のものに分級した。
実施例20
シロスタゾール60gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールEP−E 105A」、エチレン含量:44モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)60gを混合し、押出温度170℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを50重量%含有した粒状物を得た。
実施例21
実施例20で得られた粒状物(シロスタゾール50重量%含有物)を、粒度範囲が75〜105μmおよびそれ以外の粒度のものに分級した。
実施例22
シロスタゾール72gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールEP−E 105A」、エチレン含量:44モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)48gを混合し、押出温度170℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを60重量%含有した粒状物を得た。
実施例23
実施例22で得られた粒状物(シロスタゾール60重量%含有物)を、粒度範囲が75〜105μmおよびそれ以外の粒度のものに分級した。
実施例24
シロスタゾール84gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールEP−E 105A」、エチレン含量:44モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)36gを混合し、押出温度175℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを70重量%含有した粒状物を得た。
実施例25
実施例24で得られた粒状物(シロスタゾール70重量%含有物)を、粒度範囲が75〜105μmおよびそれ以外の粒度のものに分級した。
実施例26
シロスタゾール96gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールEP−E 105A」、エチレン含量:44モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)24gを混合し、押出温度175℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを80重量%含有した粒状物を得た。
実施例27
実施例26で得られた粒状物(シロスタゾール80重量%含有物)を、粒度範囲が75〜105μmおよびそれ以外の粒度のものに分級した。
実施例28
シロスタゾール108gおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ社製の「エバールEP−E 105A」、エチレン含量:44モル%)の粉砕品(28メッシュ通過分)12gを混合し、押出温度175℃で押出成形したほかは、実施例1と同様にして、シロスタゾールを90重量%含有した粒状物を得た。
実施例29
実施例28で得られた粒状物(シロスタゾール90重量%含有物)を、粒度範囲が75〜105μmおよびそれ以外の粒度のものに分級した。
(溶出試験)
各実施例で得られた粒状物をシロスタゾール含有量が50mgとなる量で試験液(0.3%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液)500mlに浸漬し、所定時間ごとにシロスタゾールの試験液中への溶出量を測定した。溶出したシロスタゾール量は吸光度測定法により定量した。その結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
表1から、シロスタゾールの含有量、粒度を調節することにより、シロスタゾールの溶出量を任意に制御できることがわかる。
(吸収性試験)
以下の試験製剤およびコントロールを使用して吸収性試験を行った。
試験製剤1:実施例2で得た粒度が75〜105μmの粒状物
試験製剤2:実施例4で得た粒度が75〜105μmの粒状物
試験製剤3:実施例19で得た粒度が75〜105μmの粒状物
試験製剤4:実施例21で得た粒度が75〜105μmの粒状物
コントロール:シロスタゾール10mg含有ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)懸濁液
各試験製剤は、シロスタゾールとして10mgの用量でラット用ミニカプセルに充填して用いた。各試験製剤およびコントロールをそれぞれオスラット(各群32匹)に経口投与し、投与から0.5、1、2、3、4、6、8、10時間後の各時点で下大静脈より採血し(n=4)、血清中のシロスタゾールを高速液体クロマトグラフ法により定量して、吸収性を比較した。その結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】
表2から、いずれの試験製剤もコントロールと比較して、投与初期の血清中シロスタゾール濃度の急激な増大が抑えられ、6時間経過後も高い値を示していることから、最高血清濃度(Cmax)の抑制と血清中濃度の持続化が達成されていることが確認された。
【0033】
製剤例1
実施例2で得た粒状物(シロスタゾール50重量%含有、粒度範囲75〜105μm)200mgをカプセルに充填し、シロスタゾール100mg含有カプセルを製造した。
製剤例2
実施例27で得た粒状物(シロスタゾール80重量%含有、粒度範囲75〜105μm)125mgに結晶セルロース40g、コーンスターチ34gおよびステアリン酸マグネシウム1gを加えて混合した。得られた混合粉末を用いて、直径が9mmの杵で錠剤重量が200mgになるように打錠し、シロスタゾール100mg含有錠剤を製造した。
【0034】
【発明の効果】
本発明の樹脂粒状物は、エチレン−ビニルアルコール共重合体に所定量のシロスタゾールを含有させた所定粒子径の粒状物であるので、シロスタゾールの生体内への放出量が抑制され、その結果シロスタゾールの血中濃度が一定化し、かつ長時間持続するため、生体内でのシロスタゾールの急激な放出によってひき起こされる疼痛や頭痛などの副作用を顕著に低減させることができるという効果がある。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a resin granule containing cilostazol as an active ingredient, a medical material, and a pharmaceutical formulation containing the resin granule and used particularly as an oral preparation.
[0002]
[Background Art and Problems to be Solved by the Invention]
Cilostazol has a high platelet aggregation inhibitory action, phosphodiesterase inhibitory action, anti-ulcer action, antihypertensive action, anti-inflammatory action, etc. It is widely used as an anti-asthma agent and further as a phosphodiesterase inhibitor.
[0003]
Cilostazol is usually used in the form of tablets that are tableted with excipients and other ingredients added thereto, and is administered orally.
However, since tablets disintegrate rapidly in the living body, a large amount of cilostazol is released into the living body in a short period of time, which may cause side effects such as headache, headache, and pain.
[0004]
The main object of the present invention is to solve the above-mentioned problems and to provide a resin granular material that can continuously release only the necessary amount of cilostazol into a living body for a long time.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present inventors have studied to combine cilostazol with a polymer material. As a result, the ethylene-vinyl alcohol copolymer contains cilostazol in a proportion of 5 to 90% by weight, and particles By adjusting the diameter to 2000 μm or less, the release rate of cilostazol into the living body can be arbitrarily controlled, and as a result, a new fact that sustained release of cilostazol into the living body over a long period of time becomes possible, The present invention has been completed.
[0006]
That is, the resin granular material of the present invention is a granular material having a particle diameter of 2000 μm or less, in which cilostazol is contained in an ethylene-vinyl alcohol copolymer in a proportion of 5 to 90% by weight.
The ethylene-vinyl alcohol copolymer has high safety and stability for a living body, and is also used for various medical materials. On the other hand, since cilostazol is excellent in dispersibility in the ethylene-vinyl alcohol copolymer, it can be dissolved at a high temperature, and a solid can be obtained at an arbitrary ratio by cooling it.
[0007]
The resin granules of the present invention can be used alone or as a medical preparation by mixing with a conventional preparation carrier.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The ethylene content in the ethylene-vinyl alcohol copolymer can be appropriately determined according to the processing method of the resin granules, but is usually 27 to 70 mol%, preferably 38 to 47 mol%, particularly preferably. Is 44 to 47 mol%. When the ethylene content is less than 27 mol%, the workability in the melting method described later decreases. On the other hand, if the ethylene content exceeds 70 mol%, the compatibility of cilostazol with the ethylene-vinyl alcohol copolymer becomes poor.
[0009]
The degree of polymerization of the ethylene-vinyl alcohol copolymer is a number average degree of polymerization of 5,000 to 100,000, preferably 10,000 to 50,000, particularly preferably 12,000 to 40,000. If necessary, various plasticizers and stabilizers safe for the living body, secondary plasticizers, lubricants, and the like may be added.
The melting point of the ethylene-vinyl alcohol copolymer is usually 120 to 200 ° C, preferably 140 to 191 ° C, and particularly preferably 160 to 175 ° C. When the melting point is lower than 120 ° C., the solubility and dispersibility of cilostazol deteriorates. When the melting point exceeds 200 ° C., cilostazol may be decomposed during the production by the melting method described later, and the workability is inferior. There is also a possibility that the ethylene-vinyl alcohol copolymer may be discolored during production.
[0010]
The content of cilostazol is usually about 5-90% by weight, preferably 20-85% by weight, especially 30-85%, particularly preferably 40-85% by weight, more preferably about 60-85% by weight. If the content of cilostazol is lower than 5% by weight, the oral absorption expected by excessive sustained release cannot be obtained. On the other hand, when the content of cilostazol exceeds 90% by weight, the sustained release effect is not recognized and side effects such as headache cannot be suppressed.
[0011]
The particle size of the resin granule containing cilostazol is 2000 μm or less, preferably 1000 μm or less, particularly preferably 600 μm or less. Specifically, the particle diameter is 75 to 250 μm, preferably 75 to 150 μm, and particularly preferably 75 to 105 μm. When the particle size exceeds 2000 μm, the release of cilostazol from the inside of the particle is excessively suppressed, and the oral absorption of the desired cilostazol cannot be expected, which is not preferable.
[0012]
Next, in order to produce a resin granules of the present invention include ethylene - molding by mixing in the molten state and a vinyl alcohol copolymer and cilostazol, a so-called melting method is adopted. Melting should ensure that cilostazol is uniformly dispersed in the ethylene-vinyl alcohol copolymer without decomposition. Therefore, 140-210 ° C., preferably 160-185 ° C., particularly preferably 165-180 ° C. so that the ethylene-vinyl alcohol copolymer melts at a temperature below the decomposition temperature of cilostazol (about 240 ° C.). Melt the resin. It should be noted that if necessary, operations such as melting and molding can be performed in an oxygen-free atmosphere to prevent oxidation of cilostazol and the resin. Further, it is preferable to remove water in the ethylene-vinyl alcohol copolymer as much as possible from the viewpoint of the stability of cilostazol and resin and the properties of the molded product.
[0013]
Various molding methods can be employed for melt molding. For example, a rod-shaped, droplet-shaped or sheet-shaped molded product can be obtained by extrusion molding. An injection molding method can also be used.
After molding, the molded product is pulverized with a pulverizer and then classified as necessary to adjust to a predetermined particle size. The pulverizer to be used, the pulverization conditions, etc. can be appropriately determined according to the target particle size and the like.
[0014]
Control of the release of cilostazol from the molded product in melt molding is performed by changing the content of cilostazol in the ethylene-vinyl alcohol copolymer, the ethylene content of the ethylene-vinyl alcohol copolymer used, the degree of saponification, and the like. be able to. Also, cilostazol release can be controlled by appropriately adding additives such as a plasticizer, a stabilizer, a secondary plasticizer, and a lubricant to the ethylene-vinyl alcohol copolymer as necessary.
[0018]
The resin granule of the present invention containing cilostazol is used in various dosage forms such as capsules, tablets, granules, suspensions, etc., mainly as an oral formulation, directly in the granule, or mixed with a conventional pharmaceutical carrier. It can be administered to animals and humans. In addition to oral preparations, suppositories can also be used.
Oral preparations such as tablets and capsules are prepared according to a conventional method. That is, tablets are shaped by mixing the resin granules of the present invention with excipients such as gelatin, starch, lactose, magnesium stearate, talc and gum arabic. Capsules are filled with hard gelatin capsules, soft capsules, etc. by mixing the resin granules of the present invention with inert formulation fillers, diluents and the like.
[0019]
The amount of the resin granular material to be administered is not particularly limited and is appropriately selected from a wide range, but in order to exert the initial effect of cilostazol, 0.06 to 10 mg per kg body weight per day in terms of cilostazol. It is good to do. Moreover, it is good to mix a resin granular material so that 1-500 mg of cilostazol may be contained in a dosage form, and to administer about once a day.
[0021]
As is clear from the above detailed description, the present invention includes the following embodiments.
(1) A resin granular material having a particle diameter of 2000 μm or less, wherein cilostazol is contained in an ethylene-vinyl alcohol copolymer in a proportion of 5 to 90% by weight.
(2) The resin granule according to the above (1), wherein the content of cilostazol is 20 to 85% by weight.
[0022]
(3) The resin granule according to the above (2), wherein the content of cilostazol is 30 to 85% by weight.
(4) The resin granule according to (3) above, wherein the content of cilostazol is 40 to 85% by weight.
(5) The resin granule according to the above (4), wherein the content of cilostazol is 60 to 85% by weight.
[0023]
(6) The resin granular material according to the above (5), wherein the particle diameter is 600 μm or less.
(7) The resin granular material according to the above (6), wherein the particle diameter is 75 to 250 μm.
(8) The resin granular material according to the above (7), wherein the particle diameter is 75 to 150 μm.
(9) The resin granular material according to the above (8), wherein the particle diameter is 75 to 105 μm.
(10) The resin granular material according to any one of (1) to (4), wherein the particle diameter is 600 μm or less.
[0024]
(11) The resin granular material according to the above (10), wherein the particle diameter is 75 to 250 μm.
(12) The resin granular material according to the above (11), wherein the particle diameter is 75 to 105 μm.
(13) The resin granular material according to any one of (1) to (12), wherein an ethylene-vinyl alcohol copolymer and cilostazol are mixed in a molten state.
(14) The resin granule according to the above (13), wherein the melting temperature is 165 to 180 ° C.
[0025]
(15) The resin granule according to the above (14), wherein the content of cilostazol is 60 to 85% by weight.
(16) The resin granular material according to the above (15), wherein the ethylene content in the ethylene-vinyl alcohol copolymer is 44 to 47 mol%.
(17) The resin granular material according to the above (16), wherein the ethylene-vinyl alcohol copolymer has a number average degree of polymerization of 12,000 to 40,000.
[0027]
( 18 ) A medical preparation mixed with a resin granule alone or a conventional preparation carrier described in the above ( 1 ) .
[0028]
【Example】
Example 1
60 g of cilostazol and 60 g of a pulverized product (28-mesh passing portion) of ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval ES-G 110A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., ethylene content: 47 mol%) were mixed, and the mixture was kneaded and extruded ( (Ex. CS-194A manufactured by Custom Scientific Instruments Inc.) at an extrusion temperature of 165 ° C. The molded product was pulverized with a small pulverizer (SM-1 type manufactured by Inoue Seieido Co., Ltd.) to obtain a granular material containing 50% by weight of cilostazol.
Example 2
The granular material obtained in Example 1 (containing cilostazol 50% by weight) has a particle size range of 355 to 500 μm, 250 to 355 μm, 150 to 250 μm, 105 to 150 μm, 75 to 105 μm using various JIS standard sieves. Classification was made to 75 μm or less and other particle sizes.
Example 3
48 g of cilostazol and 72 g of a pulverized product (28 mesh passing portion) of an ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval ES-G 110A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., 47 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 165 ° C. Except for the molding, a granular material containing 40% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1.
Example 4
The granular material (containing 40% by weight of cilostazol) obtained in Example 3 was classified into particles having a particle size range of 105 to 150 μm, 75 to 105 μm, 75 μm or less and other particle sizes.
Example 5
36 g of cilostazol and 84 g of a pulverized product (28 mesh passing portion) of an ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval ES-G 110A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., ethylene content: 47 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 165 ° C. A granular material containing 30% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1 except that it was molded.
Example 6
The granular material (containing 30% by weight of cilostazol) obtained in Example 5 was classified into particles having a particle size range of 105 to 150 μm, 75 to 105 μm, 75 μm or less and other particle sizes.
Example 7
24 g of cilostazol and 96 g of a pulverized product (28-mesh passage) of ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval ES-G 110A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., 47 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 165 ° C. Except for the molding, a granular material containing 20% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1.
Example 8
12 g of cilostazol and 108 g of a pulverized product (28 mesh passing portion) of an ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval ES-G 110A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., ethylene content: 47 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 165 ° C. Except for the molding, a granular material containing 10% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1.
Example 9
6 g of cilostazol and 114 g of a pulverized product (28 mesh passing portion) of ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval ES-G 110A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., 47 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 165 ° C. A granular material containing 5% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1 except that it was molded.
Example 10
72 g of cilostazol and 48 g of a pulverized product (28 mesh passing portion) of an ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval ES-G 110A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., ethylene content: 47 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 165 ° C. Except for the molding, a granular material containing 60% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1.
Example 11
The granular material (containing 60% by weight of cilostazol) obtained in Example 10 was classified into particles having a particle size range of 75 to 105 μm, 75 μm or less and other particle sizes.
Example 12
84 g of cilostazol and 36 g of a pulverized product (28-mesh passing portion) of ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval ES-G 110A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., 47 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 170 ° C. Except for the molding, a granular material containing 70% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1.
Example 13
The granular material (containing 70% by weight of cilostazol) obtained in Example 12 was classified into particles having a particle size range of 75 to 105 μm, 75 μm or less and other particle sizes.
Example 14
96 g of cilostazol and 24 g of a pulverized product (28-mesh passage) of ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval ES-G 110A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., 47 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 170 ° C. A granular material containing 80% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1 except that it was molded.
Example 15
The granular material (containing cilostazol 80% by weight) obtained in Example 14 was classified into particles having a particle size range of 75 to 105 μm, 75 μm or less and other particle sizes.
Example 16
108 g of cilostazol and 12 g of a pulverized product (28-mesh passing portion) of an ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval ES-G 110A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., 47 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 170 ° C. Except for the molding, a granular material containing 90% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1.
Example 17
The granular material (containing 90% by weight of cilostazol) obtained in Example 16 was classified into particles having a particle size range of 75 μm or less and other particle sizes.
Example 18
48 g of cilostazol and 72 g of a pulverized product (28 mesh passing portion) of an ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval EP-E 105A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., 44 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 170 ° C. Except for the molding, a granular material containing 40% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1.
Example 19
The granular material obtained in Example 18 (containing 40% by weight of cilostazol) was classified into particles having a particle size range of 75 to 105 μm and other particle sizes.
Example 20
60 g of cilostazol and 60 g of a pulverized product (28-mesh passage) of ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval EP-E 105A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., 44 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 170 ° C. Except for the molding, a granular material containing 50% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1.
Example 21
The granular material obtained in Example 20 (containing cilostazol 50% by weight) was classified into particles having a particle size range of 75 to 105 μm and other particle sizes.
Example 22
72 g of cilostazol and 48 g of a pulverized product (28 mesh passing portion) of ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval EP-E 105A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., 44 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 170 ° C. Except for the molding, a granular material containing 60% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1.
Example 23
The granular material (containing 60% by weight of cilostazol) obtained in Example 22 was classified into particles having a particle size range of 75 to 105 μm and other particle sizes.
Example 24
84 g of cilostazol and 36 g of a pulverized product (28-mesh passed) of ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval EP-E 105A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., 44 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 175 ° C. Except for the molding, a granular material containing 70% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1.
Example 25
The granular material (containing 70% by weight of cilostazol) obtained in Example 24 was classified into particles having a particle size range of 75 to 105 μm and other particle sizes.
Example 26
96 g of cilostazol and 24 g of a pulverized product (28 mesh pass) of ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval EP-E 105A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., 44 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 175 ° C. A granular material containing 80% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1 except that it was molded.
Example 27
The granular material obtained in Example 26 (containing cilostazol 80% by weight) was classified into particles having a particle size range of 75 to 105 μm and other particle sizes.
Example 28
108 g of cilostazol and 12 g of a pulverized product (28-mesh passage) of ethylene-vinyl alcohol copolymer (“Eval EP-E 105A” manufactured by Kuraray Co., Ltd., 44 mol%) were mixed and extruded at an extrusion temperature of 175 ° C. Except for the molding, a granular material containing 90% by weight of cilostazol was obtained in the same manner as in Example 1.
Example 29
The granular material (containing 90% by weight of cilostazol) obtained in Example 28 was classified into particles having a particle size range of 75 to 105 μm and other particle sizes.
(Dissolution test)
The granular material obtained in each example was immersed in 500 ml of a test solution (0.3% sodium lauryl sulfate aqueous solution) in an amount such that the cilostazol content was 50 mg, and the elution amount of cilostazol into the test solution was determined every predetermined time. It was measured. The amount of cilostazol eluted was quantified by an absorbance measurement method. The results are shown in Table 1.
[0029]
[Table 1]
[0030]
It can be seen from Table 1 that the amount of cilostazol eluted can be arbitrarily controlled by adjusting the content and particle size of cilostazol.
(Absorption test)
Absorbency tests were performed using the following test formulations and controls.
Test preparation 1: Granule test preparation with a particle size of 75 to 105 μm obtained in Example 2 2: Granule test preparation with a particle size of 75 to 105 μm obtained in Example 4: Particle size obtained in Example 19 of 75 to 105 μm 105 μm granule test formulation 4: Granules with a particle size of 75-105 μm obtained in Example 21: Hydroxypropyl methylcellulose (HPMC) suspension containing 10 mg cilostazol Each test formulation is a rat mini at a dose of 10 mg as cilostazol Used in capsules. Each test preparation and control was orally administered to male rats (32 rats per group), and blood was collected from the inferior vena cava at each time point 0.5, 1, 2, 3, 4, 6, 8, and 10 hours after administration. (N = 4), cilostazol in serum was quantified by high performance liquid chromatography, and the absorbability was compared. The results are shown in Table 2.
[0031]
[Table 2]
[0032]
From Table 2, since any test preparation compared with the control, the rapid increase in the serum cilostazol concentration at the initial stage of administration was suppressed and showed a high value after 6 hours, so the maximum serum concentration (Cmax) It was confirmed that the suppression of the serum concentration and the maintenance of the serum concentration were achieved.
[0033]
Formulation Example 1
200 mg of granulate (containing 50% by weight of cilostazol, particle size range 75 to 105 μm) obtained in Example 2 was filled into a capsule to produce a capsule containing 100 mg of cilostazol.
Formulation Example 2
40 g of crystalline cellulose, 34 g of corn starch and 1 g of magnesium stearate were added to and mixed with 125 mg of the granular material obtained in Example 27 (containing 80% by weight of cilostazol, particle size range 75 to 105 μm). Using the obtained mixed powder, the tablet was punched with a 9 mm diameter punch so that the tablet weight was 200 mg, and a tablet containing cilostazol 100 mg was produced.
[0034]
【The invention's effect】
Since the resin granule of the present invention is a granule having a predetermined particle diameter in which an ethylene-vinyl alcohol copolymer contains a predetermined amount of cilostazol, the amount of cilostazol released into the living body is suppressed, and as a result, Since the blood concentration is constant and lasts for a long time, there is an effect that side effects such as pain and headache caused by abrupt release of cilostazol in vivo can be remarkably reduced.
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